JP3650598B2 - アジャスト駒用連結ピン及びこれを用いた時計バンド・装身具並びにアジャスト駒用連結構造。 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本件発明は、駒(ブロック)を組み合わせ、或いは駒と板とを組み合わせて構成される時計バンドや装身具のアジャスト駒において、特別な工具を使わずに簡易にアジャスト駒の取り付けや取り除きのできるアジャスト駒用連結ピン及びそれを用いた時計バンド、装身具の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、駒を組み合わせて構成される時計バンドや装身具のサイズをその装着部分に合わせて調整するためには、アジャスト駒といわれる調整駒を取り除き、または取り付けることによって行われる。従来、このアジャスト駒を取り除くには、取り除くアジャスト駒と他の駒とを連結させている連結ピンを外さなければならず、この連結ピンを外すために目打ちなどの特別の工具が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
時計バンドや装身具を購入する際、専門店でそのサイズを調整してもらう場合には、このような調整作業は格別の問題がない。しかし、サイズの合わない時計バンドを個人的に調整しようとする場合には、前記のように工具を使う必要があるために、適切な工具がないとアジャスト駒の取り除き作業ができなく、不便である。また、工具があっても、細かい面倒な作業であるために自分では作業ができず、専門店で調整してもらう場合も多い。
【0004】
特に、近年のテレビやインターネットなどを利用した通信販売、専門店以外での装身具販売の普及に伴い、未調整の装身具を購入する場合も多くなり、特別の工具を使わずに、簡易に時計バンドや装身具のサイズを調整できる構造が求められている。
そこで、本件発明の請求項1〜5は、特別の工具を使わずに簡易にアジャスト駒の取り付け及び取り除きのできるアジャスト駒用連結ピンの構造を提供することを目的とする。また、請求項6と7は、そのアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンド、装身具を提供することを目的とする。さらに、請求項8と9は、特別の工具を使わずに簡易にアジャスト駒の取り付け及び取り除きのできるアジャスト駒用連結構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、アジャスト駒を他の駒と連結させる連結ピンであって、アジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させ、そのピン穴に挿通されるピン本体と、ピン本体に巻装して取り付けられ、そのピン穴内壁に圧接する弾性体からなる係止体とを備え、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたことを特徴とする。
【0006】
ここで、「アジャスト駒」とは、時計バンドや装身具のサイズをその装着部分に合わせて調整するための取り除き可能な駒をいう。「他の駒」とは、アジャスト駒であってもよいし、時計バンドや装身具を構成するその他のツナギ駒であってもよい。また、「係止体」はシリコンゴムが好ましいが、その他のゴムやプラスチック、ウレタンなどの高分子系素材も挙げられる。「ピン本体」は、例えば、従来通りステンレス鋼やチタニウムなどの金属材で構成されている。「部分的に」とは、一箇所に限らず、二箇所以上の場合も含む。
【0007】
請求項2記載の発明は、係止体の外周面を一又は二以上の箇所について水平断面方向に切削することで、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたものであり、請求項3記載の発明は、係止体の垂直断面形状を長円形にすることで、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたものであり、請求項4記載の発明は、係止体の垂直断面形状を多角形状にすることで、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたものである。
【0008】
ここで、「長円形」とは、楕円形など正円でないことをいう。「多角形状」とは、正多角形状の他にその他の多角形状も含む。
【0009】
請求項5記載の発明は、アジャスト駒を他の駒と連結させる連結ピンであって、アジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させ、そのピン穴に挿通されるピン本体と、C字形状をして、ピン本体に巻装して取り付けられる金属製の係止体とを備え、その係止体の径が平常時にはピン穴内径よりも大きくてピン穴内壁に圧接するとともに、外圧によりピン穴内径よりも小さくなるものである。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンドであり、請求項7記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた装身具である。
【0011】
請求項8記載の発明は、アジャスト駒を他の駒と連結させるアジャスト駒連結構造であって、アジャスト駒と他の駒とを連結させる連結ピンと、アジャスト駒と他の駒とにその連結ピンを挿通するピン穴とを備え、連結ピンは、ピン穴に挿通するピン本体と、そのピン本体に巻装して取り付けられ、ピン穴内壁に圧接する弾性体からなる係止体とを有し、そのピン穴の内径を部分的に係止体の垂直断面方向の厚みよりも大きくしたことを特徴とするアジャスト駒用連結構造である。
【0012】
請求項9記載の発明は、請求項8記載のアジャスト駒用連結構造にあって、ピン穴の垂直断面形状を長円形にすることで、そのピン穴の内径を部分的に係止体の垂直断面方向の厚みよりも大きくしたものである。
【0013】
【作用】
請求項1記載の発明は、ピン本体と係止体とを備えたアジャスト駒用連結ピン(以下「連結ピン」)である。ピン本体がアジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させたピン穴内に挿通され、ピン本体に取り付けられた係止体がその弾性力によってピン穴の内壁に圧接する。すると、本件発明の連結ピンがピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結される。
【0014】
こうしてピン穴内に固定されている連結ピンに対し、その一方のピン穴に、例えばシャープペンシルの先端軸筒のような極細体を差し込み、この連結ピンの端部を少しの力で他方のピン穴方向へ押圧することで、ピン穴に固定されている連結ピンは、他方のピン穴から抜き出され、アジャスト駒と他の駒とが分離される。逆に、この連結ピンを一方のピン穴から指などで押し込むようにすると、弾性体からなる係止体は圧縮し、ピン穴内に挿通される。
【0015】
また、ピン本体に巻装して取り付けられる係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたことで、ピン穴内でピン穴によって圧縮される係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0016】
請求項2から4記載の発明のように、係止体の外周面を一又は二以上の箇所について水平断面方向に切削し、係止体の垂直断面形状を長円形し、または係止体の垂直断面形状を多角形状して、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたことで、ピン穴内でピン穴によって圧縮される係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、平常時にはピン穴内径よりも大きい径を有する係止体を、外圧によりピン穴内径よりも小さくすることで、この係止体をピン本体に取り付けた連結ピンはピン穴に挿通可能となる。そして、挿通された連結ピンは、その係止体がピン穴内で平常時の径に復元しようとすることで、ピン穴内壁に圧接する。すると、この連結ピンがピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結される。
【0018】
請求項8と9記載の発明によれば、連結されるアジャスト駒と他の駒のピン穴の内径を部分的に係止体の垂直断面方向の厚みよりも大きくしたことで、そのピン穴内でピン穴によって圧縮される連結ピンの係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本件発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、アジャスト駒を含んで構成された時計バンドの一部分を示す斜視図、図2は、同分解した拡大斜視図、図3は、アジャスト駒用連結ピンの基本構成を示す説明図、図4は、アジャスト駒用連結ピンの他の実施形態を示す斜視図、図5から図7は、アジャスト駒用連結ピンの係止体の垂直断面図、図8は、金属製係止体を示す斜視図、図9は、同金属製係止体を使用した実施形態を示す説明図である。
【0020】
図1は、アジャスト駒4を含んで構成された時計バンド5の一部分を示し、このアジャスト駒4の連結方法の一例を図2を参照して説明する。
【0021】
互いに隣合うアジャスト駒4a,4bにおいて、一方のアジャスト駒4aの凸部41を他方のアジャスト駒4bの凹部42に嵌め合って、それぞれのピン穴40,43を一致させて、このピン穴40,43内に連結ピン1aを通すと、連結ピン1aを介して隣合うアジャスト駒4a,4bは連結する。このようにして、順次隣合うアジャスト駒は連結されて時計バンド5が構成される。
【0022】
すなわち、連結ピン1aにおける係止体20の外径の直径をφAとし、ピン本体10の直径をφBとする。また、各アジャスト駒4a,4bのピン穴40,43の内径をφCとするとき、φA>φC>φBの関係を満足することにより、係止体20はピン穴43の内壁に密に圧接し、連結ピン1aはピン穴43内で強固に固定される。その結果、互いに隣合うアジャスト駒4a,4bは、強固な連結状態を確保できる。
【0023】
また、連結ピン1aの固定されている連結用ピン穴43の一方に先端が極細体のもの、例えば、シャープペンシルの先端軸筒などを差し込み、連結ピン1aに対して他方のピン穴方向へ少しの押圧力を加えて、連結ピン1aを他方から押し出せばよく、その取り外しが簡易に行えるものである。そして、アジャスト駒の連結を切り離し、装身部分の長さに合うようにアジャスト駒の数を調整できる。
【0024】
次に互いに隣合うアジャスト駒4a,4bを連結させるためにそれぞれのピン穴40,43を一致させて、この一致させたピン穴40,43の一方から連結ピン1aの一方を挿通する。その挿通時には、弾性体たるシリコンゴムの係止体20の直径φAは圧縮するので、指などの力でピン本体10を押し込むことでピン穴40,43に挿通できる。挿通された連結ピン1aは、係止体20がその弾力性によってピン穴43の内壁に圧接し、ピン穴43内で固定される。なお、連結させるアジャスト駒4は、図示する例に限定されるものではなく、各種のアジャスト駒が利用できる。
【0025】
なお、この実施形態ではアジャスト駒どうしの切り離し及び連結について説明してあるが、アジャスト駒とツナギ駒との場合にも応用できること勿論である。
【0026】
図3は、アジャスト駒用連結ピン1a(以下「連結ピン1a」)の基本構成を示す説明図である。図3(ア)は全体の斜視図、図3(イ)はその一部切欠断面図である。連結ピン1aは、ステンレス鋼やチタニウム等の金属で構成された円柱状のピン本体10の両端部にシリコンゴムで構成された係止体20が巻装するように取り付けてある。この構成の連結ピンのその他の実施形態として、例えば、図4(ア)〜(ウ)に示すアジャスト駒用連結ピン1b,1c,1d(以下「連結ピン1b,1c,1d」)がある。
【0027】
図4(ア)に示す連結ピン1bは、ピン本体10の両端部に表面を膨出させ、且つ外端を小径にしたシリコンゴムで一体構成の係止体21が、強固に取り付けられ、例えば、接着剤と図示する補強片32によりピン本体1の両端部に固着してある。
【0028】
図4(イ)に示す連結ピン1cは、係止体22をピン本体10の中央部に幅広く巻装したものであり、図4(ウ)に示す連結ピン1dは、係止体23を複数並列に巻装したものである。なお、係止体の取り付け方は、これに限られるものではなく、ピン本体10がピン穴に挿通された場合に、係止体がピン穴の内壁に圧接されるようにピン本体10に取り付けられていればよい。
【0029】
図5から図7は、ピン本体10に取り付けられる係止体20の垂直断面形状を示す断面図である。図5は、係止体20の外周面を複数箇所について水平断面方向に切削したものである。
【0030】
図5(ア)の係止体20aは、外周面30を2箇所切削し、部分的に係止体20aの垂直断面方向の厚みt1をピン穴内径φcよりも小さくした。図5(イ)の係止体20bは、外周面30を3箇所切削し、部分的に係止体20bの垂直断面方向の厚みt2をピン穴内径φcよりも小さくした。図5(ウ)の係止体20cは、外周面30を4箇所切削し、部分的に係止体20cの垂直断面方向の厚みt3をピン穴内径φcよりも小さくした。
なお、外周面30を切削する箇所は、図5の場合に限られるものではなく、任意の箇所だけ切削するようにしてよい。
【0031】
このように、係止体20の外周面30を一又は二以上の箇所について水平断面方向に切削することで、連結ピン1aがピン穴40,43に挿通された場合に、ピン穴40,43内でピン穴によって圧縮される係止体20に逃げ部が形成される。その結果、係止体20が圧縮による変形に対応でき、係止体20の破損を防止できる。
【0032】
図6は、係止体20dの垂直断面形状を長円形にしたものである。係止体20dの厚い部分の厚みt5はピン穴内径φcよりも大きいが、薄い部分の厚みt4はピン穴内径φcよりも小さくした。このように、垂直断面形状が長円形の係止体20とすることで、連結ピン1aがピン穴40,43に挿通された場合に、ピン穴40,43内でピン穴によって圧縮される係止体20に逃げ部が形成される。その結果、係止体20が圧縮による変形に対応でき、係止体20の破損を防止できる。
【0033】
図7は、係止体20eの垂直断面形状を多角形状にしたものである。係止体20eの厚い部分の厚みt7はピン穴内径φcよりも大きいが、薄い部分の厚みt6はピン穴内径φcよりも小さくした。このように、垂直断面形状が多角形状の係止体20とすることで、連結ピン1aがピン穴40,43に挿通された場合に、ピン穴40,43内でピン穴によって圧縮される係止体20に逃げ部が形成される。その結果、係止体20が圧縮による変形に対応でき、係止体20の破損を防止できる。なお、多角形状は図7のものに限定されず、8角形、10角形…のものであってもよい。
【0034】
また、図示省略するが、連結ピンに取り付けられる係止体の垂直断面形状は正円で、連結されるアジャスト駒と他の駒のピン穴の内径を部分的にその係止体の垂直断面方向の厚みよりも大きくしてもよい。こうすることで、ピン穴内でピン穴によって圧縮される連結ピンの係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0035】
図8は、切れ目51を有するC字形状をして、ピン本体10に巻装して取り付けられる金属製の係止体50を示す。金属製の係止体50の材質としては、例えば、超弾性合金(Ti−Ni合金)、SUS304、スプロン材などを使用してよい。
【0036】
図9は、この係止体50をピン本体10に取り付けた連結ピン1eを示す説明図である。係止体50をピン本体10に取り付けた平常時の連結ピン1eでは、係止体50の径は、ピン穴40,43の内径φcよりも大きい。
【0037】
これが、連結ピン1eをピン穴40,43に挿通させる挿通時には、外圧をかけることで、係止体50の径がピン穴40,43の内径φcよりも小さくなる。これは、係止体50が切れ目51を有するC字形状をしているため、その伸縮が自在となるためである。こうして、連結ピン1eがピン穴40,43に挿通可能となる。
【0038】
そして、連結ピン1eがピン穴に挿通された後は、ピン穴内で平常時の径に復元しようとすることで、ピン穴内壁に圧接する。すると、この連結ピン1eがピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結される。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、アジャスト駒と他の駒とを連結している連結ピンをピン穴から抜き出し及び挿通する作業には専用工具を必要とせずに例えばシャープペンシルの先端軸筒のような極細体を用いて簡易に行えるため、アジャスト駒の調整が誰にでも容易にできる。また、連結ピンはピン穴内で係止体によってしっかりと固定され、連結ピンがピン穴から脱落することはなく、アジャスト駒と他の駒とは確実に連結できる。
【0040】
さらに、係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたことで、ピン穴内でピン穴によって圧縮される係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、係止体の外周面を一又は二以上の箇所について水平断面方向に切削したことで、ピン穴内でピン穴によって圧縮される係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0042】
請求項3記載の発明によれば、係止体の垂直断面形状を長円形したことで、ピン穴内でピン穴によって圧縮される係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0043】
請求項4記載の発明によれば、係止体の垂直断面形状を多角形状して、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたことで、ピン穴内でピン穴によって圧縮される係止体に逃げ部が形成される。その結果、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【0044】
請求項5記載の発明によれば、平常時にはピン穴内径よりも大きい径を有する係止体を、外圧によりピン穴内径よりも小さくすることで、この係止体をピン本体に取り付けた連結ピンはピン穴に挿通可能となる。そして、挿通された連結ピンは、その係止体がピン穴内で平常時の径に復元しようとすることで、ピン穴内壁に圧接する。すると、この連結ピンがピン穴内で固定され、アジャスト駒と他の駒とが連結できる。
【0045】
請求項6及び7記載の発明によれば、アジャスト駒の取り付け及び取り除きが簡易に行え、そのサイズの調整が容易な時計バンド、装身具を提供することができる。
【0046】
請求項8と9記載の発明によれば、連結されるアジャスト駒と他の駒のピン穴の内径を部分的に係止体の垂直断面方向の厚みよりも大きくしたことで、そのピン穴内でピン穴によって圧縮される連結ピンの係止体に逃げ部が形成され、係止体が圧縮による変形に対応でき、係止体の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アジャスト駒を含んで構成された装身具の一部分を示す斜視図。
【図2】 同分解した拡大斜視図。
【図3】 アジャスト駒用連結ピンの基本構成を示す説明図。
【図4】 アジャスト駒用連結ピンのその他の実施形態を示す斜視図。
【図5】 係止体の垂直断面形状を示す断面図。
【図6】 係止体の垂直断面形状を示す断面図。
【図7】 係止体の垂直断面形状を示す断面図。
【図8】 金属製係止体を示す斜視図。
【図9】 金属製係止体を使用した実施形態を示す説明図。
【符号の説明】
1a アジャスト駒用連結ピン
4a,4b アジャスト駒
10 ピン本体
20 係止体
40,43 連結用ピン穴
Claims (9)
- アジャスト駒を他の駒と連結させる連結ピンであって、
アジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させ、そのピン穴に挿通されるピン本体と、
ピン本体に巻装して取り付けられ、そのピン穴内壁に圧接する弾性体からなる係止体とを備え、
その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくしたことを特徴とするアジャスト駒用連結ピン。 - 係止体の外周面を一又は二以上の箇所について水平断面方向に切削することで、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくした請求項1記載のアジャスト駒用連結ピン。
- 係止体の垂直断面形状を長円形にすることで、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくした請求項1記載のアジャスト駒用連結ピン。
- 係止体の垂直断面形状を多角形状にすることで、その係止体の垂直断面方向の厚みを部分的にそのピン穴内径よりも小さくした請求項1記載のアジャスト駒用連結ピン。
- アジャスト駒を他の駒と連結させる連結ピンであって、アジャスト駒と他の駒とのピン穴を一致させ、そのピン穴に挿通されるピン本体と、C字形状をして、ピン本体に巻装して取り付けられる金属製の係止体とを備え、その係止体の径が平常時にはピン穴内径よりも大きくてピン穴内壁に圧接するとともに、外圧によりピン穴内径よりも小さくなることを特徴とするアジャスト駒用連結ピン。
- 請求項1から5のいずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた時計バンド。
- 請求項1から5のいずれかに記載のアジャスト駒用連結ピンを用いた装身具。
- アジャスト駒を他の駒と連結させるアジャスト駒連結構造であって、
アジャスト駒と他の駒とを連結させる連結ピンと、
アジャスト駒と他の駒とにその連結ピンを挿通するピン穴とを備え、
連結ピンは、ピン穴に挿通するピン本体と、そのピン本体に巻装して取り付けられ、ピン穴内壁に圧接する弾性体からなる係止体とを有し、
そのピン穴の内径を部分的に係止体の垂直断面方向の厚みよりも大きくしたことを特徴とするアジャスト駒用連結構造。 - ピン穴の垂直断面形状を長円形にすることで、そのピン穴の内径を部分的に係止体の垂直断面方向の厚みよりも大きくした請求項8記載のアジャスト駒用連結構造。
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