JP3649633B2 - エレベーターシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベーターシステム、特に、エレベータの運行状態に関する分析を行うために好適なエレベーターシステムの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
利用者にエレベーターの位置や走行方向を知らせる目的で、乗り場に位置表示器を設置することが古くから行われており、単独に設置されたエレベーターにおいても、複数台併設のエレベーターにおいても、位置表示器が広く用いられている。
【0003】
一方、エレベーターシステムにおいては、高効率な運行を実現するため、利用者からの利用要求に対して、単独設置のエレベーターであればどのような順番でサービスするかを、複数台併設の場合には順序に加えてどのエレベーター号機を用いてサービスするかを決定する等の処理を行う運行制御装置を備えている。
【0004】
特に大規模なビルにおいては、群管理制御装置と呼ばれるものにより、待ち時間、乗車時間やかご内混雑度、輸送能力など、さまざまな項目について効率良い運行を実現している。
【0005】
しかし、ビル全体として高効率な運行を図る場合には、利用者がいる階に最初に到着するエレベーター号機がサービスするとは限らず、通過が発生することもある等、ビル全体のエレベーター利用状況を知ることのできない一般の利用者にとっては不自然に感じる運行となる場合がある。
【0006】
そのため、群管理制御装置を備えたエレベーターシステムでは、個別にエレベーター位置表示を行わずに、サービスするエレベーターを事前に利用者に報知するサービス案内灯の設置のみとしているものが多い。
【0007】
利用者にとっては、エレベーターの位置表示器は、運行状態が把握できるため設置が望ましいが、一方で通過などの不自然な運行に対する不満をもたらす原因ともなっている。
【0008】
その対応策の一例として、特公昭56−43989号公報には、サービスが予約されたエレベーターの位置表示器のみを有効とする方式が開示されている。また特開平1−192686号公報には、位置表示のみでなく、各階の利用要求の状況や割当て評価に用いた各種の評価値も表示可能な運行予定状況表示装置が開示されている。
【0009】
一方、利用者からエレベーターの運行に不満が出された場合には、そのビルの実際の運行状況を用いて運行方法に問題があるのかを調査し、原因を究明して利用者への説明を行うことが最善である。
【0010】
そのためには、運行データの収集を行う装置が必要であり、例えば特開平8−113437号公報には指定時間の運行データを自動的に収集する装置が、特許第2607687号公報には運行データのみでなく、その運行の決定に用いた諸々の割当てデータを記録する装置が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
これまでのエレベーターシステムにおいては、エレベーターの利用者の個々の利用時に、なぜあるエレベーター号機がある順序でサービスするように選択されたか等といった点に関して、利用者に説明する、といった配慮に欠けていた。
【0012】
そのため、エレベーターシステムの運行に問題があった場合、これまでは問題が生じてからビル管理者や保守員等へ連絡し、改めて保守員等が問題点を調査する、という段取りとなっていた。
【0013】
しかし、この調査方法では、調査は問題が生じた時点のデータを対象としてでなく、保守員等へ連絡があった以降に行われるため、後日の調査時に問題点が再現されるとは限らず、問題点の生じた本当の原因がつかめないという問題点があった。
【0014】
本発明の目的は、エレベーター利用者に対して、運行上の問題点を連絡するのに容易な方法を提供することにある。
【0015】
また本発明の目的は、運行上の問題点を指摘された時点の運行データを記録し、保守員等に対して提供できるようにすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のエレベーターシステムは、エレベーターと、エレベータの利用者からの利用要求を受け付ける利用要求受付手段と、利用者からの利用要求に応じてエレベーターの運行を制御する運行制御手段と、エレベータの運行状態を記録する運行記録手段と、乗り場および/または乗りかご内に設置され利用者が運行状態の記録を指示する記録指示手段とを備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1に示すシステム構成図に基づいて説明する。
【0018】
エレベーターシステムは、基本的に不定期に発生するエレベータの利用者からの利用要求に対して運行を行うものであるが、運行方法の設定や交通需要把握の不備等により、利用者には納得できない、不満足な運行となることもある。
【0019】
以下の説明では、利用者に不満足な運行となった場合にも対応可能なエレベーターシステムに関して説明する。このシステムでは、エレベーターの利用者が、エレベーター運行が不満足であった場合に、その不満足であったことをエレベーターシステムへ伝達する手段を備えている。
【0020】
そして、利用者からの不満足の表明に対して、不満足な運転が発生した時点近辺でのエレベーター運行状態のデータを記録することにより、不満足な運行に至った原因の解析を容易とするようにしている。
【0021】
運行表示器10は、エレベーター乗り場および/または乗りかご30内の必要な個所に設置され、運行制御装置40、号機制御装置32と接続されて運行情報を表示する。
【0022】
エレベーター乗り場および/またはエレベーター乗りかご30内の必要な個所には、記録指示釦11が設置され、エレベーター利用者はエレベーター運行に不満足な状況に遭遇した場合に、記録指示手段に相当する記録指示釦11を操作してエレベーターシステムへ伝達する。
【0023】
エレベーター乗り場には、利用要求受付手段に相当するホール呼び釦21が、乗りかご30内には、行き先階釦31が設けられている。
【0024】
運行制御装置40の内部の運行部41は、後述する運行制御と表示処理100(図4)を実行し、さらにその運行に関するデータを、運行記録手段に相当する運行記録データ43として記録する。
【0025】
ここで運行データは、
(a)乗りかご位置、走行方向、受け持ちホール呼びや行き先階登録状況、かご内人数
(b)乗り場からの利用要求がある階および/または乗りかご内の停止予定がある階における、各乗りかごの予測到着時間および/または予測かご内重量、および実際に到着するまでに要した時間の実際値/到着時のかご内人数の実際値
(c)いずれかの乗りかごが、乗り場からの利用要求への応答に制約がある状態、乗りかごにより異なる運転状態である専用運転中、保守作業中、待機中、休止中または各階停止運転中のいずれかの状態
(d)記録指示釦11が操作された時点で、運行制御装置40で使用している、制御方法、制御パラメータ、有効なルールベース、あるいは運行制御に使用しているニューラルネットワークの構成と重みの情報などを示す情報である。
【0026】
記録制御部42は、記録指示釦11の操作があった場合に、運行記録データ43に記録指示時点を示すインデックス情報を付加して記録する。
【0027】
運行記録データ43は、短周期で繰り返し記録を上書きして利用する一時的記録部と、一定の指示がない限り記録内容を消去しない恒常的記録部とを備え、記録制御部42は、記録指示釦11が操作された場合に、操作時点前後の所定の時間範囲の運行状態のデータを一時的記録部から恒常的記録部に複写して記録する。ここで操作時点前後の所定の時間範囲とは、たとえば、操作時点の前後各30分間のデータである。
【0028】
エレベーターの利用状況は日々異なり、ある時点でなんらかのおかしな運行が行われたとしても、後日の調査では同一の状態が再現されるとは限らない。そのため、記録指示時点の運行データを記録することは、不満足な運行に至った原因の解析を容易できる。
【0029】
本発明においては、待ち時間が長いなど、利用者が運行に不満足である場合には記録指示釦11を操作するだけで事足り、必ずしも運行表示器10の設置は必要ではないが、運行表示器10により状況を確認した上で原因の追求が必要であると利用者が判断した後に記録指示釦11を操作するのであれば、より効率的な問題点の把握が可能となる。運行表示器10と記録指示釦11を併用する場合には、それらを一体に構成することは容易である。
【0030】
またエレベーターの利用者は、運行結果表示手段に相当するユーザパソコン52を用いて、ビル内ネットワーク51経由で運行制御装置40の通信制御部44へ接続し、記録指示釦11で記録を指示した時点の運行データを運行記録データ43から取り出してユーザパソコン52へ表示・参照する。
【0031】
ユーザパソコン52に、記録を指示された時点の所定時間範囲内のエレベーターの運行状態と、この範囲内の運行決定時に利用した予測評価値と、この予測評価値に対応する実際値とを同時に表示することにより、エレベーターシステムの運行制御の基本となる予測値が実際値に対して適正であったかを判断することが容易となる。
【0032】
また、ユーザパソコン52に、運行決定時に利用した予測評価値と、この予測評価値に対応する実際値との差が所定以上である場合に、想定外の突発需要が生じた、戸開釦の長時間操作があった等の、予測値と実際値の差を生じた原因を分析して表示するものである。
【0033】
さらに、記録指示釦11が操作された場合に、操作の有無および/または記録を指示された時点の所定時間範囲内のエレベーターの運行状態を保守センタへ通知する構成も有効であり、その場合には通信制御部44、ビル内ネットワーク51、ゲートウェイ53、外部ネットワーク61が、保守センタ62に対する通知手段の役割を果たす。
【0034】
図2は、本発明の1実施の形態の動作説明図である。
【0035】
図2(A)は、エレベーター乗り場に、後述する内容を表示する運行表示手段である運行表示器10、記録指示釦11を設置した場合の配置の1例であり、乗り場にはこの他にエレベーターの乗り場ドア22、利用要求受付手段に相当するホール呼び釦21、サービスするエレベーター号機を報知するサービス案内灯23を示している。
【0036】
また図2(B)は、乗りかご内に運行表示手段に相当する運行表示器10、記録指示釦11を設置した場合の配置の1例であり、乗りかご内にはその他に乗りかごドア33、行き先階釦31が設けられる。
【0037】
エレベーターの利用者は、待ち時間が非常に長いと感じた時、運行表示器10に表示される運行が不可解と感じた時などに、記録指示釦11を操作して、その運行がなぜ行われたかを、その場で運行表示器10に、あるいは後で各自のユーザパソコン52に情報を表示させて、容易に状況を検証することが可能となる。
【0038】
図3は運行表示器10(図1)の表示内容の1例で、エレベーターがCar−AからCar−Dの4台、階床が地下1階、地上12階のビルにおける、9階のエレベーター乗り場に運行表示器10を設置した場合の表示状態の1例を示すものである。
【0039】
運行表示器10は、CRTディスプレイ、液晶表示器といった多数の情報を一括して表示することができる表示装置を用いることができる。
【0040】
運行表示器10は、階床名表示12、上昇方向利用要求表示13(各階の△、▽が利用要求のある階とその方向を示す)、乗りかご状態表示14、下降方向利用要求表示15が可能である。上昇方向利用要求表示13、下降方向利用要求表示15において、各階の△、▽が利用要求のある階とその方向を示す。
【0041】
乗りかご状態表示14としては、乗りかご位置(中に数字の記載された四角形)、走行方向(階床上部の△▽の方向)、受け持ちホール呼び(サービス階床内の各号機毎の△▽)、行き先階登録状況(各号機毎の○)、かご内人数(四角形の中に記載された数字)等を表示することが考えられる。
【0042】
図3に示す運行表示器10のように、表示器が設置された9階から上昇方向への利用を要求した乗客は、該当する階以外の各階での利用要求の状態がわかること、各エレベーター号機のホール呼び受け持ち状態や行き先階登録状態がわかるので、現在の割当て(Car−C)が適正であるかどうか、といった判断が可能となる。その結果、記録指示釦11を操作すべきか否かについて、合理的な判断を下すことが可能となる。
【0043】
さらに、記録指示釦11が操作された場合には、運行表示器10に各階の割当て評価値などを直接表示させて、その場で運行の検証を行うことも可能である。
【0044】
図4は、運行制御と表示処理100の概略フローチャートである。
【0045】
運行制御と表示処理100は、例えば0.1秒毎などの周期的に起動されるプログラムであり、広く知られている手順によって、新たなホール呼び22を受け付ける呼び受付処理100−1、運行制御装置40でサービスする号機を決定する運行決定処理100−2、決定されたサービス対象のホール呼びや乗りかご内の行き先階登録等に応じる運行を号機制御装置32へ指令する運行指令処理100−3を行う。その後、運行表示器10に対する表示更新処理110を行う。
【0046】
図5は、表示更新処理110のフローチャートである。
【0047】
表示更新処理110では、ステップ110−1から110−4までの乗り場に関するループ処理で、ステップ110−2においてホール呼びの状態の表示を更新する。
【0048】
次にステップ110−5から110−9までの乗りかごに関するループ処理で、ステップ110−6において乗りかごの位置の表示を更新し、ステップ110−7において乗りかごの情報を更新する。
【0049】
ここで乗りかごの情報とは、例えば、
(1)図3に乗りかご状態表示14として示した、受け持ちホール呼びや行き先階登録状況、かご内人数
(2)乗り場からの利用要求がある階および/または乗りかご内の停止予定がある階における、各乗りかごの予測到着時間および/または予測かご内重量
(3)いずれかの乗りかごが、乗り場からの利用要求への応答に制約がある状態
(4)乗りかごにより異なる運転状態である専用運転中、保守作業中、待機中、休止中または各階停止運転中のいずれかの状態を表示することなどである。
【0050】
本実施の形態によれば、エレベーター利用者が、該当階以外の各階での利用要求の状態がわかること、各エレベーター号機のホール呼び受け持ち状態や行き先階登録状態がわかることにより、現在の割当てや運行が適正であるか、といった判断が可能となる。
【0051】
その結果、例えば、会議終了後などの一時的な高需要状態に遭遇したことがわかれば、待ち時間が一時的に長くても納得ができるし、役員専用運転等の表示が行われれば、通過等が生じた場合にも、その理由を知ることで運行に対する理解が深まる。
【0052】
したがって、エレベーター利用者に高度な情報を報知することは、エレベーターシステムの説明性を向上させ、利用者の高度な理解と納得につながることができる。
【0053】
次に、本発明の要点である運行記録の指示と、記録を指示された運行の分析に関する処理を説明する。
【0054】
図6は、記録制御部42(図1)における、記録指示処理200のフローチャートである。
【0055】
記録指示処理200では、随時、ステップ200−1で記録指示釦11の入力を受け付け、ステップ200−2で記録指示釦11からの記録指示があった場合に、ステップ200−3で運行記録データ43に記録指示のインデックスデータを付加して記録する。
【0056】
インデックスデータは、記録指示のあった時刻、記録指示のあった場所が含まれるデータである。
【0057】
図7は、通信制御部44(図1)における運行データ出力処理210のフローチャートである。
【0058】
運行データ出力処理210では、随時、ステップ210−1でユーザパソコン52からの接続を受け付け、ステップ210−2でユーザパソコン52からの記録指示があった場合に、ステップ210−3でユーザパソコン52に記録指示のインデックスデータを出力する。
【0059】
利用者は、ユーザパソコン52に表示されるインデックスデータの記録指示のあった時刻と場所の情報を基に、自分が表示したい時点の出力指示を与え、通信制御部44の運行データ出力処理210は、ステップ210−4で出力指示を受け付ける。
【0060】
ステップ210−5では、出力指示された記録指示インデックスを用いて、記録時点から所定範囲内の運行データを、運行結果表示手段に相当するユーザパソコン52へ表示する。サブルーチン220は、必要により設けられる後述する運行情報出力処理である。
【0061】
またステップ210−6は、必要により設けられる保守センタ62への通報処理であり、ユーザパソコン52へ表示した内容を、ビル内ネットワーク51、ゲートウェイ53、外部ネットワーク61を介して保守センタ62へ送信する。
【0062】
図8は、運行情報出力処理220のフローチャートである。
【0063】
運行情報出力処理220では、ステップ220−1から220−5までの乗り場に関するループ処理で、ステップ220−2においてホール呼び割当て時の予測値をユーザパソコン52へ出力し、ステップ220−3でホール呼び会へのサービス号機の到着時の実際値を出力する。
【0064】
出力する予測値は、例えば、予測停止回数、予測走行時間、予測ドア開閉時間、予測乗降時間であり、出力する実際値は、それに対応して例えば、停止回数、走行時間、ドア開閉時間、乗降時間である。利用者はこの予測値と実際値との比較を行うことにより、運行制御装置40の正確さに対する見解を得ることができる。
【0065】
さらに、ステップ220−6で割当て号機の予測値と実際値との差が所定以上である場合には、ステップ220−7で、その項目と原因に対応したコメントをユーザパソコン52へ出力する。
【0066】
このコメントの例は、例えば会議終了時に生じるような状態では、「5階からの行き先階登録が、通常の1個より明らかに多い7個であったため、到着時間が超過しました」等である。
【0067】
またステップ220−8で割当て号機以外の号機の通過があった場合には、ステップ220−9で、通過の原因に対応したコメントをユーザパソコン52へ出力する。このコメントの例は、「セキュリティ上の優先運転のため、Car−Aが通過しました」等である。
【0068】
上述したように、この実施の形態のエレベーターシステムは、エレベータの運行記録手段の記録を指示された時点以降の所定時間範囲内のエレベーターの運行状態を内容を表示可能な運行結果表示手段を備えたものである。
【0069】
さらに、本発明の実施の形態においては、記録を指示した時点を指定してその時点の所定時間範囲内のエレベーターの運行状態を前記運行結果表示手段にて表示可能としたものである。
【0070】
さらに、本発明の実施の形態においては、前記記録指示手段が操作された場合に、前記運行記録手段が記録している運行状態のデータに記録指示のインデックス情報を付加して記録するものである。
【0071】
さらに、本発明の実施の形態は、前記運行記録手段が短周期で繰り返し記録を上書きして利用する一時的記録部と一定の指示がない限り記録内容を消去しない恒常的記録部とを備え、前記記録指示手段が操作された場合に一時的記録部から恒常的記録部に複写して記録するものである。
【0072】
さらに、本発明の実施の形態においては、前記記録指示手段が操作された場合に、前記運行制御手段で記録指示時点で使用している、制御方法、制御パラメータ、有効なルールベース、あるいは運行制御に使用しているニューラルネットワークの構成と重みの情報のうち少なくとも1つを、前記運行記録手段が記録している運行状態のデータに付加して記録するものである。
【0073】
さらに、本発明の実施の形態においては、前記運行結果表示手段に、前記記録を指示された時点の所定時間範囲内のエレベーターの運行状態と、前記範囲内の運行決定時に利用した予測評価値と、前記予測評価値に対応する実際値とを同時に表示するものである。
【0074】
さらに、本発明の実施の形態においては、運行結果表示手段に、運行決定時に利用した予測評価値と、前記予測評価値に対応する実際値との差が所定以上である場合に、差の生じた原因を分析して表示するものである。
【0075】
さらに、本発明の実施の形態においては、前記記録指示手段が操作された場合に、操作の有無および/または記録を指示された時点の所定時間範囲内のエレベーターの運行状態を保守センタへ通知する通知手段を備えたものである。
【0076】
上記の本実施の形態によれば、運行上の問題点を正確に分析するために必要なデータを記録することができ、問題の迅速な解決を可能とする効果がある。
【0077】
さらに、上記の実施の形態によれば、利用者に対するエレベーター運行の説明可能な内容をより広範囲とし、運行への理解を容易とすることができ、不満点の迅速な解決を通して、エレベーターシステム自体の運行制御方法を高度化するが可能となる。
【0078】
さらに、上記実施の形態によれば、分析結果のコメントを出力の、その内容は自由に拡張可能である。
【0079】
さらに本実施の形態によれば、エレベーター利用者に対して、運行上の問題点を連絡する容易な方法を提供するができる効果があり、同時に本実施の形態によれば、保守員等に対して、運行上の問題点を指摘された時点の運行データを記録・通知することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、エレベーターの利用者に対して、運行上の問題点を連絡する容易な方法を提供することができる。
【0081】
さらに、保守員等に対して、運行上の問題点を指摘された時点の運行データを記録することができる。
【0082】
さらに本発明によれば、利用者の不満点の迅速な解決を通して、エレベーターシステム自体の運行制御方法を高度化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示すエレベータシステムの構成図である。
【図2】本発明の1実施の形態の動作を示す説明図である。
【図3】運行表示器の表示の1例を示す図である。
【図4】運行制御と表示処理の概略フローチャートである。
【図5】表示更新処理のフローチャートである。
【図6】記録指示処理のフローチャートである。
【図7】運行データ出力処理のフローチャートである。
【図8】運行情報出力処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…運行表示器、11…記録指示釦、12…階床名表示、13…上昇方向利用要求表示、14…乗りかご状態表示、15…下降方向利用要求表示、21…ホール呼び釦、22…乗り場ドア、23…サービス案内灯、30…乗りかご、31…行き先階釦、32…号機制御装置、33…乗りかごドア、40…運行制御装置、41…運行部、42…記録制御部、43…運行記録データ、44…通信制御部、51…ビル内ネットワーク、52…ユーザパソコン、53…ゲートウェイ、61…外部ネットワーク、62…保守センタ、100…、110…表示更新処理、200…記録指示処理、210…運行データ出力処理、220…運行情報出力処理。

Claims (10)

  1. エレベーターと、前記エレベータの利用者からの利用要求を受け付ける利用要求受付手段と、エレベータ利用者からの利用要求に応じてエレベーターの運行を制御する運行制御手段とを備えたエレベーターシステムにおいて、エレベータの運行状態を記録する運行記録手段と、乗り場および/または乗りかご内に設置され利用者が運行状態の記録を指示する記録指示手段とを備えたことを特徴とするエレベーターシステム。
  2. エレベーターと、前記エレベータの利用者からの利用要求を受け付ける利用要求受付手段と、エレベータ利用者からの利用要求に応じてエレベーターの運行を制御する運行制御手段とを備えたエレベーターシステムにおいて、前記エレベータの運行状態を記録する運行記録手段と、乗り場および/または乗りかご内に設置され運行状態の記録を指示する記録指示手段と、前記運行記録手段の内容を表示可能な運行結果表示手段とを備え、前記エレベータの運行状態の記録を指示された時点以降に所定時間範囲内のエレベーターの運行状態を前記運行結果表示手段により表示可能としたことを特徴とするエレベーターシステム。
  3. エレベーターと、前記エレベータの利用者からの利用要求を受け付ける利用要求受付手段と、エレベータ利用者からの利用要求に応じてエレベーターの運行を制御する運行制御手段とを備えたエレベーターシステムにおいて、前記エレベータの運行状態を記録する運行記録手段と、乗り場および/または乗りかご内に設置され運行状態の記録を指示する記録指示手段と、前記運行記録手段の内容を表示可能な運行結果表示手段とを備え、前記エレベータの運行状態の記録を指示した時点の前後所定の時間範囲内のエレベーターの運行状態を前記運行結果表示手段により表示可能としたことを特徴とするエレベーターシステム。
  4. 請求項1ないし3に記載のエレベーターシステムにおいて、前記記録指示手段が操作されたとき、前記運行記録手段が記録している運行状態のデータに記録指示のインデックス情報を付加して記録するエレベーターシステム。
  5. 請求項1ないし3に記載のエレベーターシステムにおいて、前記運行記録手段が短周期で繰り返し記録を上書きする一時的記録部と、所定の指示がない限り記録内容を消去しない恒常的記録部とを備え、前記記録指示手段が操作されたとき、操作時点の前後の所定の時間範囲の運行状態のデータを前記一時的記録部から前記恒常的記録部に複写して記録するエレベーターシステム。
  6. 請求項1ないし3に記載のエレベーターシステムにおいて、前記記録指示手段が操作されたときに、前記運行制御手段で記録指示時点で使用している、制御方法、制御パラメータ、有効なルールベース、あるいは運行制御に使用しているニューラルネットワークの構成と重みの情報のうち少なくとも1つを、前記運行記録手段が記録している運行状態のデータに付加して記録することを特徴とするエレベーターシステム。
  7. 請求項2ないし3に記載のエレベーターシステムにおいて、前記運行結果表示手段に、エレベータの運行状態の記録を指示された時点の所定の時間範囲内のエレベーターの運行状態と、この時間範囲内の運行決定時に利用した予測評価値と、この予測評価値に対応する実際値とを同時に表示するエレベーターシステム。
  8. 請求項2または3に記載のエレベーターシステムにおいて、前記運行結果表示手段に、エレベータの運行状態の記録を指示された時点の所定の時間範囲内の運行決定時に利用した予測評価値と、この予測評価値に対応する実際値との差が所定以上であるときに、差の生じた原因を分析して表示するエレベーターシステム。
  9. 請求項1ないし3に記載のエレベーターシステムにおいて、前記記録指示手段が操作されたときに、前記操作の有無を保守センタへ通知する通知手段を備えたエレベーターシステム。
  10. 請求項1から3に記載のエレベーターシステムにおいて、前記記録指示手段が操作されたときに、エレベータの運行状態の記録を指示された時点の所定時間範囲内のエレベーターの運行状態を保守センタへ通知する通知手段を備えたエレベーターシステム。
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