JP3648593B2

JP3648593B2 - 給電用レール付き壁装飾部材

Info

Publication number: JP3648593B2
Application number: JP2000016976A
Authority: JP
Inventors: 圭子大沢; 岩市奥平; 孝大江; 支孝尹
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 2000-01-26
Filing date: 2000-01-26
Publication date: 2005-05-18
Anticipated expiration: 2020-01-26
Also published as: JP2001207633A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁の上下方向の略中間部や窓枠の上部に取付けられてこれらの部分を装飾するための電源供給機能を有した給電用レール付き壁装飾部材構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から壁には床との境界部分に幅木を設け、天井との境界部分に回り縁を設けているだけであり、壁の形状が単調であった。
【０００３】
そこで、壁に変化を持たせるための手法としては壁に作りつけの棚を形成したりすることで対応しているが、壁に作りつけの棚を形成することは施工が面倒であるばかりでなく、デザイン的にも斬新な感じが現出できないという問題があった。また、壁に形成した窓の周囲には窓枠を設けて装飾しているが、従来の窓枠は単に木枠で囲んでいるのみで外観も単調であった。
【０００４】
また、近年室内で電気機器を使用することが多くなっているが、従来は壁にコンセントを埋め込んで電源を供給するものであり、このためコンセントの位置が固定しており、室内で長く配線コードを這わせなければならず、外観が悪いとともにコードを長く這わせると邪魔になるという問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で室内を従来にないようなデザインの部屋にすることができ、また、室内で使用する電気機器の位置に応じて最短距離から電源を供給することができ、しかも、電源供給部分が見えず外観が良くなる給電用レール付き壁装飾部材を提供することを課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る給電用レール付き壁装飾部材は、壁１の上下方向の略中間部分又は窓枠２の上部に取付けるための壁装飾部材３であって、長尺のベース部材４と、ベース部材４の下面部に沿って配設された長手方向に沿って電気接続器を接続することができる接続用導体５を有する給電用レール６と、ベース部材４の表面側に設けられて給電用レール６の前方を遮蔽する化粧部材７とで構成し、ベース部材４の下部の給電用レール６よりも後方にハンガー１８を引っ掛けることができる引っ掛け部１２を設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、壁１の上下方向の略中間部分又は窓枠２の上部を長尺の壁装飾部材３で装飾して従来にない内装の部屋とすることができるものであり、また、壁装飾部材３に電気接続器を接続することができる接続用導体５を有する給電用レール６を設けることで、壁装飾部材３の長手方向の任意の位置においてプラグのような電気接続器を接続して給電することができることができ、しかも給電用レール６が壁装飾部材３により覆われて見えないようにできるものである。また、ベース部材４の下部の給電用レール６よりも後方にハンガー１８を引っ掛けることができる引っ掛け部１２を設けることで、壁１の上下方向の略中間部分又は窓枠２の上部の任意の位置においてハンガー１８を引っ掛けることができるものであり、しかも、この場合、引っ掛け部１２がベース部材４の下部の給電用レール６よりも後方に設けてあることで、給電用レール６への電気接続器の接続に当たってハンガー１８が邪魔にならないようにできるものである。
【０００７】
また、ベース部材４にベース部材４を壁１や窓枠２の上部に固着具８により固着するための固着部９を設け、ベース部材４の前面にベース部材４と別体の化粧部材７を着脱自在に取付けて固着部９を化粧部材７により覆うことが好ましい。このような構成とすることで、ベース部材４を壁１や窓枠２の上部にベース部材４を固着具８により固着する部分である固着部９を化粧部材７により覆い隠すことができて、外観を良くすることができるものである。
【０００８】
また、化粧部材７の上端部がベース部材４よりも上方に突出していることが好ましい。このような構成とすることで、ベース部材４を覆い隠す化粧部材７の上端部にハンガー１８を引っ掛けることができ、壁１の上下方向の略中間部分や窓枠２の上部おいてハンガー１８を引っ掛けることができるものである。
【０００９】
また、ベース部材４の上面部に額縁や飾りパネル等の板状装飾体１０の下端部を支持するための支持突起１１を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ベース部材４の上面に額縁や飾りパネル等の板状装飾体１０の下端部を載せて板状装飾体１０を壁１に立て掛けた際に、板状装飾体１０の下端部が支持突起１１により支持されて滑らないようにできる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【００１１】
壁装飾部材３は長尺のベース部材４と、ベース部材４の下面部に沿って配設された長手方向に沿って電気接続器を接続することができる接続用導体５を有する給電用レール６と、ベース部材４の表面側に設けられて給電用レール６の前方を遮蔽する化粧部材７とで構成してある。
【００１２】
長尺のベース部材４は図１に示すように断面コ字状をしたコ字状部１３の上下両横片部１４の各先端部に係止部１５を設けてあり、コ字状部１３の溝底部が壁１や窓枠２への固着部９となっており、ベース部材４の下面部（すなわちコ字状部１３の下の横片部１４の下面）にベース部材４の長手方向にわたって電気接続器を接続することができる接続用導体５を有する給電用レール６を取付けてある。給電用レール６は下面側が開口した断面コ字状をしており、内部の両側に長手方向の全長にわたって接続用導体５が設けてあり、接続用導体５の長手方向の任意の位置にプラグのような電気接続器（集電器ともいう）を着脱自在に接続できるようになっている。また、ベース部材４の下部の給電用レール６よりも後方にハンガーを引っ掛けることができる引っ掛け部１２を設けてある。更に、ベース部材４の上面であるコ字状部１３の上の横片部１４上面には前後方向に複数個の支持突起１１が突設してある。
【００１３】
化粧部材７は背面部に被係止部２５を設けてあり、この被係止部２５をベース部材４の係止部１５に着脱自在に係止することで化粧部材７をベース部材４の前面部に着脱自在に取付けることができるようになっている。ここで、ベース部材４の前面部に化粧部材７を取付けた状態では化粧部材７の下部で給電用レール６の前方を覆い、また、化粧部材７の上部がベース部材４の上面部よりも上方に突出して上引っ掛け部２４となっている。
【００１４】
しかして、上記のような構成の壁装飾部材３は、図２に示すように壁１の上下方向の略中間部分又は窓枠２の上部に取付けて室内の壁面の装飾を行うものである。壁装飾部材３の壁１や窓枠２の上部への取付けに当たっては、図１に示すように、ベース部材４の固着部９に設けた孔から固着具８を挿入して壁１や窓枠２の上部に固着するものであり、固着後にベース部材４に化粧部材７を取付けて、固着具８により固着する部分である固着部９を化粧部材７により覆い隠すようになっている。
【００１５】
ここで、室内において様々な電気機器２２を使用するが、これらの電気機器２２への給電にあたっては、電気機器２２に接続する電気コード２１に設けた電気接続器２０を接続することができる接続用導体５を有する給電用レール６を設けてあるので、壁装飾部材３の長手方向の任意の位置においてプラグのような電気接続器２０を接続して給電することができることができるものである。
【００１６】
また、化粧部材７の上端部のベース部材４よりも上方に突出した上引っ掛け部２４には図５のようにハンガー１８を引っ掛けることができるものであり、これにより化粧部材７の長手方向の任意の位置に種々のものを引っ掛けて吊すことができるものである。
【００１７】
また、ベース部材４の下部の給電用レール６よりも後方にハンガーを引っ掛けることができる引っ掛け部１２を設けあるので、図６のように引っ掛け部１２にもハンガー１８を引っ掛けることができるものである。この場合、ベース部材４の下部の給電用レール６よりも後方に設けてあることで、給電用レール６へのプラグ等の接続に当たってハンガーが邪魔にならないようにできるものである。
【００１８】
ベース部材４の上面部には額縁や飾りパネル等の板状装飾体１０の下端部を載せて板状装飾体１０を壁１に立て掛けることができるようになっているが、この場合、板状装飾体１０の下端部が支持突起１１により支持されて滑らないようになっている。
【００１９】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項１記載の発明にあっては、壁の上下方向の略中間部分又は窓枠の上部に取付けるための壁装飾部材であって、長尺のベース部材と、ベース部材の下面部に沿って配設された長手方向に沿って電気接続器を接続することができる接続用導体を有する給電用レールと、ベース部材の表面側に設けられて給電用レールの前方を遮蔽する化粧部材とで構成してあるので、壁の上下方向の略中間部分又は窓枠の上部を長尺の壁装飾部材で装飾して従来にない内装の部屋とすることができるものであり、また、壁装飾部材の長手方向の任意の位置においてプラグのような電気接続器を接続して給電することができることができ、しかも給電用レールが壁装飾部材により覆われて見えないようにできて外観を損なわないものである。このように簡単な構成で部屋の上下方向の略中間部分や窓枠の上部の化粧仕上げができるとともにこの部分に給電機能も付与することができるものである。またベース部材の下部の給電用レールよりも後方にハンガーを引っ掛けることができる引っ掛け部を設けてあるので、壁装飾部材の下部にもハンガーを引っ掛けることができるのみならず、給電用レールへの電気接続器の接続に当たってハンガーが邪魔にならないようにできるものである。
【００２０】
また、請求項２記載の発明にあっては、請求項１記載の発明の効果に加えて、ベース部材にベース部材を壁や窓枠の上部に固着具により固着するための固着部を設け、ベース部材の前面にベース部材と別体の化粧部材を着脱自在に取付けて固着部を化粧部材により覆ってあるので、ベース部材を壁や窓枠の上部にベース部材を固着具により固着する部分である固着部を化粧部材により覆い隠すことができて、いっそう外観を良くすることができるものである。
【００２１】
また、請求項３記載の発明にあっては、上記請求項１記載の発明の効果に加えて、化粧部材の上端部がベース部材よりも上方に突出してあるので、ベース部材を覆い隠す化粧部材の上端部にハンガーを引っ掛けることができ、壁の上下方向の略中間部分や窓枠の上部の任意の位置でハンガーを引っ掛けることができるものである。
【００２２】
また、請求項４記載の発明にあっては、上記請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ベース部材の上面部に額縁や飾りパネル等の板状装飾体の下端部を支持するための支持突起を設けてあるので、ベース部材の上面に額縁や飾りパネル等の板状装飾体の下端部を載せて板状装飾体を壁に立て掛けた際に、板状装飾体の下端部が支持突起により支持されて滑らないようにできるものであって、板状装飾体をベース部材に安定して載置できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の断面図である。
【図２】同上の斜視図である。
【図３】同上の他の実施形態の斜視図である。
【図４】同上の更に他の実施形態の斜視図である。
【図５】同上のハンガーを吊り下げた例を示す断面図である。
【図６】同上のハンガーを吊り下げた他例を示す断面図である。
【符号の説明】
１壁
２窓枠
３壁装飾部材
４ベース部材
５接続用導体
６給電用レール
７化粧部材
８固着具
９固着部
１０板状装飾体
１１支持突起

Claims

壁の上下方向の略中間部分又は窓枠の上部に取付けるための壁装飾部材であって、長尺のベース部材と、ベース部材の下面部に沿って配設された長手方向に沿って電気接続器を接続することができる接続用導体を有する給電用レールと、ベース部材の表面側に設けられて給電用レールの前方を遮蔽する化粧部材とで構成し、ベース部材の下部の給電用レールよりも後方にハンガーを引っ掛けることができる引っ掛け部を設けて成ることを特徴とする給電用レール付き壁装飾部材。
ベース部材にベース部材を壁や窓枠の上部に固着具により固着するための固着部を設け、ベース部材の前面にベース部材と別体の化粧部材を着脱自在に取付けて固着部を化粧部材により覆って成ることを特徴とする請求項１記載の給電用レール付き壁装飾部材。
化粧部材の上端部がベース部材よりも上方に突出していることを特徴とする請求項１記載の給電用レール付き壁装飾部材。
ベース部材の上面部に額縁や飾りパネル等の板状装飾体の下端部を支持するための支持突起を設けて成ることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の給電用レール付き壁装飾部材。