JP3648375B2 - ディスク装置の動力伝達機構 - Google Patents

ディスク装置の動力伝達機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVDなどのディスクの搬送を各々専用の搬入手段および排出手段で行なうディスク装置において、特に搬入手段と排出手段とを同一の動力によって駆動するディスク装置の動力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットインタイプのディスク装置では、挿入口の背面付近にディスク搬送手段として搬送ローラが設けられ、この搬送ローラの送り力でディスクの導入又は排出が行なわれる。
例えば、前記搬送ローラとこの搬送ローラに平行して設けられた従動ローラとの間にディスクを挟持するタイプ、あるいは搬送ローラとディスク装置の天井面などに設けられたディスクガイド部材との間にディスクを挟持するタイプなどが存在する。
【0003】
従来のディスク装置では、挿入口から挿入されたディスクが搬送ローラの正回転の送り力により、装置奥部に設けられたディスク駆動部に搬送され、ディスク駆動部内のターンテーブルに載置される。そして、ディスク搬送手段がディスクから待避されるとともに、クランパが下降してターンテーブルとの間にディスクが挟持される。次に、スピンドルモータによって所定の回転が与えられた後、ピックアップによってディスクの再生又は記録が行なわれる。
またディスクの排出時には、スピンドルモータの回転が停止され、クランパが上昇してディスクが開放されるとともに、前記同様のディスク搬送手段によって再びディスクが挟持される。そして、搬送ローラに逆回転が与えられることにより、ディスクがディスク駆動部から排出され、前記挿入口から排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のディスク装置では、搬送ローラを使用するものであり、上述のように搬送ローラの回転方向を正転又は逆転させることにより行なっていた。
しかし、従来のディスク装置では、ディスクの交換を行なう場合、それまで再生又は記録を行なっていた既存のディスクを一担外部に排出させた後、改めて新たなディスクをディスク装置内に挿入し直す必要があり、ディスクの交換に時間を要する。
【0005】
このような問題を解決するためには、ディスク搬入手段とディスク排出手段とを分離し、一方ではディスク搬入手段により新たなディスクの導入動作を行ない、同時に他方ではディスク排出手段により既存のディスクの排出動作を行なうことにより、ディスクの交換時間の短縮が可能となることが考えられる。
しかしながら、ここでディスク搬入手段とディスク排出手段とを別個の動力で駆動させることとなれば、ディスク装置自体が複雑になるという問題がある。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、ディスク搬入手段とディスク排出手段とを同一の動力で駆動させることにより、簡易なディスク装置の動力伝達機構を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクの挿入領域の上層側に設けられた第1のギヤと、同じく下層側に設けられた第2のギヤと、前記第1のギヤと第2のギヤの両ギヤに噛み合ってこの両ギヤを同時に駆動させる第3のギヤとを有し、前記両ギヤは同軸且つ同一のピッチ円で回転させられており、前記第1のギヤによりディスクの搬入機構の動作が行なわれるときに、第2のギヤではディスクの排出手段が動作されることを特徴とするものである。
【0008】
本発明におけるディスク装置の動力伝達機構では、ディスクを搬入する搬入機構への動力は第1のギヤによって伝達され、ディスクを排出する排出手段への動力は第2のギヤによって伝達されるが、これら第1および第2のギヤは第3のギヤによって同時に駆動されるため、ディスクの搬入動作とディスクの排出動作を並行して行なうことができる。よって、ディスクの交換に要する時間を短縮することができる。
【0009】
また、前記第3のギヤは、第1のギヤに噛み合う上部歯車と、第2のギヤに噛み合う下部歯車とからなり、第1のギヤに形成された嵌合部と第2のギヤに形成された嵌合部とが互いに嵌合した状態で、上部歯車と下部歯車とが接近し又は離間されるものが好ましい。
【0010】
これにより、第3のギヤが軸方向に自由に移動できるものとなるため、搬入部材を有する天井板やクランプ機構を有するクランプシャーシなどが昇降移動した場合でも、所定の動力を確実に第1のギヤおよび第2のギヤに供給することができる。
【0011】
さらに上部歯車と下部歯車とを互いに接近させたときに、ターンテーブル上のディスクをクランプ機構でクランプするものが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は、本発明におけるディスク装置の主筐体を示し、Aは平面図,BはAの側面図である。
図1のディスク装置では、底板側である主筐体1が、天面(Z1)側に設けられた天井板2によって覆われている。主筐体1と天井板2との間には、クランプシャーシ3と、その先端に回転自在に支持されるクランパ4から構成されるクランプ機構Kが設けられている。なお、図示Y1側がディスクの挿入側であり、Y2側が装置奥部である。また、このディスク装置のY1側には、導入口と排出口の2つの開口が上下に並設されている(図示せず)。
【0013】
主筐体1の底面1aには、略V字状に形成された第1の連結部材5および第2の連結部材6とが並設されており、中心軸5aおよび6aにて揺動自在に軸支されている。第1の連結部材5と第2の連結部材6の間には、回転軸7Aが設けられている。この回転軸7Aには、円盤状の回転カム(第2のギヤ)7が回転自在に支持されている。すなわち、回転カム7は前記第1の連結部材5および第2の連結部材6の上部側に設けられている。この回転カム7の表裏両面には複数のカム溝が形成されており、図1では裏面(Z2)側のカム溝7aおよび7bが点線で示されている。また回転カム7の縁にはギヤ溝が周設されており、後述する伝達ギヤ(第3のギヤ)37と小ギヤ47に噛み合っている。一方の外周側のカム溝7aには、第1の連結部材5に設けられた凸部5bが挿入され、また他方側である内周側のカム溝7bには第2の連結部材6に設けられた凸部6bが挿通されている。またディスク装置の一隅(Y2側且つX2側)には、駆動モータMが設けられており、図示しないギヤ群を介して前記回転カム7が図示時計回り方向へ回転させられる。回転カム7が回転すると、前記凸部5b,6bがカム溝7a,7b内をそれぞれ移動する。この移動により、第1の連結部材5および第2の連結部材6は前記中心軸5aおよび6aにおいて、時計回り又は反時計回り方向にそれぞれ揺動させられる。
【0014】
第1の連結部材5の両端部には、それぞれ突起5c,5dが設けられている。この突起5c,5dは、主筐体1の側板1b又は1cに沿って設けられた昇降部材8又は8′の一部に穿設された長穴8a,8a′にそれぞれ挿通されている。同様に、第2の連結部材6の両端部にも突起6c,6dが設けられており、昇降部材9および9′の一部に穿設された長穴9a,9a′にそれぞれ挿通されている。昇降部材8および9は、主筐体1の側板1bに沿って図示Y方向に摺動自在に設けられており、図1Bに示すようにZ1側に折り曲げられた側板には、クランク溝8b,8cおよびクランク溝9b,9cがそれぞれ穿設されている。同様に、図示点線で示すように側板1cに沿って図示Z1側に折り曲げられた昇降部材8′および9′の側板には、クランク溝8b′,8c′およびクランク溝9b′,9c′がそれぞれ穿設されている。ただし、クランク溝8bおよび8cは図示Y2側上がりの傾斜であるのに対し、クランク溝8b′および8c′は図示Y2側下がりの傾斜となっている。同様にクランク溝9bおよび9cは、図示Y2下がりの傾斜であるのに対し、クランク溝9b′および9c′は、図示Y2側上がりの傾斜となっている。すなわち、クランク溝8b,8cとクランク溝8b′,8c′、およびクランク溝9b,9cとクランク溝9b′,9c′は、それぞれ互いに左右非対称のクランク溝となっている。そして、主筐体1の側板1bには、Z方向に延びる長穴1d,1eが穿設されており、前記クランク溝8b,8cに重なり合うものとなっている。同様に、主筐体1の側板1cにもZ方向に延びる長穴1d′,1e′が穿設されており、前記クランク溝8b′,8c′に重なり合うものとなっている。
【0015】
また天井板2の一方の側板2bには、図示X2方向に突出する移動ピン12aおよび12bが設けられ、他方の側板2cには移動ピン12a′および12b′が図示X1方向に突設されている。そして、移動ピン12aは、前記クランク溝8bと長穴1dに、および移動ピン12bは前記クランク溝8cと長穴1eにそれぞれ挿通されている。なお、以上のことはX1側の側板1cでも同様であり、移動ピン12a′は、前記クランク溝8b′と長穴1d′に、および移動ピン12b′は前記クランク溝8c′と長穴1e′にそれぞれ挿通されている。
【0016】
例えば回転カム7が回転し、第1の連結部材5が図示反時計回り方向に揺動させられるときには、昇降部材8が図示Y2方向に移動し、昇降部材8′は図示Y1方向に移動する。この際、側板1b側では移動ピン12aおよび12bがクランク溝8bおよび8cの傾斜を下降し、側板1c側では移動ピン12a′および12b′がクランク溝8b′および8c′の傾斜を下降するため、天井板2は図示Z2方向に下降させられる。また、第1の連結部材5が時計回り方向に揺動させられるときには、昇降部材8が図示Y1方向に移動するとともに昇降部材8′が図示Y2方向に移動する。よって、前記とは反対に側板1b側では移動ピン12aおよび12bがクランク溝8bおよび8cの傾斜をそれぞれ登坂し、移動ピン12a′および12b′がクランク溝8b′および8c′の傾斜をそれぞれ登坂するため、天井板2は図示Z1方向に上昇させられる。
【0017】
また、クランプシャーシ3は、前記主筐体1と天井板2との間に設けられている。クランプシャーシ3の側板3a,3a′には、両側方に突出する移動ピン13a,13bおよび13a′,13b′がそれぞれ設けられている。移動ピン13a,13bは、それぞれ天井板2の側板2bに形成されたU字溝2d,2e、および昇降部材9に穿設されたクランク溝9b,9cに挿通され、さらに主筐体1の側板1bに穿設された長穴2f,2gにそれぞれ挿通されている。なお、X1側の移動ピン13a′,13b′も同様である。よって、回転カム7が回転し、第2の連結部材6が時計回り方向に揺動させられると昇降部材9は図示Y1方向に移動するとともに昇降部材9′が図示Y2方向に移動する。この際、側板3a側の移動ピン13aおよび13bがクランク溝9bおよび9cの傾斜を下降し、側板3a′側の移動ピン13a′および13b′がクランク溝9b′および9c′の傾斜を下降するため、クランプシャーシ3は図示Z2方向に下降させられる。またこれとは反対に、第2の連結部材6が反時計回り方向に揺動させられると昇降部材9は図示Y2方向に移動するとともに昇降部材9′が図示Y1方向に移動する。よって、移動ピン13aおよび13bがクランク溝9bおよび9cの傾斜を登坂し、側板3a′側の移動ピン13a′および13b′がクランク溝9b′および9c′の傾斜を登坂するため、クランプシャーシ3は図示Z1方向に上昇させられる。
すなわち、主筐体1は第1の連結部材5により、またクランプシャーシ3は第2の連結部材6によってそれぞれZ軸方向に昇降させられるものとなっている。
【0018】
図2Aは天井板2の詳細を示す平面図、BはAの2−2線の拡大断面図である。
図2A,Bに示すように、天井板2にはディスク装置奥部方向にディスクを導入する搬送手段Aが設けられている。搬送手段Aは、主に天井板2の内部側に設けられたスライド部材14に設けられており、天井板2側の導入領域Q1をY軸方向に移動可能となっている。
【0019】
スライド部材14の下面側には、支軸16a,17aを中心に回転自在に設けられた回転アーム16,17が設けられている。また回転アーム16には、天井板2の上面側に設けられたリンク部材18の一端に接続ピンP1を介して連結されている。一方、回転アーム17の先端は、天井板2の上面側に設けられたリンクアーム19の一端に接続ピンP2によって連結されている。なお、接続ピンP1,P2は、スライド部材14に穿設された円弧溝14a,14b内にそれぞれ摺動自在に挿通されている。そして、リンク部材18とリンクアーム19とは、スライド部材14に植設され、且つ天井板2に穿設された案内溝2h内に挿通された回転軸20に回転自在に設けられた回転リンク部材21の両端に、接続ピンP3,P4を介してそれぞれ接続されている。また、リンクアーム19と回転リンク部材21とは、コイルばねなどの付勢部材S1によって接続されている。よって、図2に示すように回転リンク部材21は時計回り方向に回転させられるため、リンク部材18は図示X2方向に、またリンクアーム19はX1方向にそれぞれ付勢される。すなわち、回転アーム16と回転アーム17とは互いに接近する方向に回動させられている。
【0020】
また、図2Bに示すようにスライド部材14は、スライド部材14の側板14Aに突出形成された支持部14A1,14A1が天井板2の側板2Aに付設されたレール部材29に支持されているとともに、このレール部材29に沿って図示Y方向に移動可能となっている。なおスライド部材14の他方の側板14B側も同様である。
【0021】
一方の回転アーム16の先端には、支持ピンP5が設けられ、スライド部材14に穿設された円弧溝14c内に挿通されている。そして、支持ピンP5の先端、すなわちスライド部材14の下面側には支持アーム22が揺動自在に支持されている。同様に、接続ピンP2の先端にも、スライド部材14の下面側に沿って自在に揺動可能な支持アーム23が支持されている。これら一対の支持アーム22,23(支持部材)の両端には、支持プーリー24,25と支持プーリー26,27がそれぞれ回転自在に支持されている。
【0022】
また、回転アーム16に隣接するスライド部材14の上面には、ディスク検知機構30が設けられている。ディスク検知機構30は、略扇型状の回転基台31上に設けられたプッシュスイッチ32および検知アーム33などから構成されている。回転基台31は、回転軸31aに軸支されている。また回転基台31の下面には、規制ピンP6が突設されており、スライド部材14に穿設された円弧溝14dおよび回転アーム16に穿設された長穴16bに挿通されている。検知アーム33は、金属板を曲げ形成したものであり、一方の先端が前記回転軸31aに軸支されている。また折り曲げられた他方の先端は、スライド部材14に穿設された円弧溝14e内を通ってスライド部材14の下面側に延びている。そして、この下面側に延びた検知アーム33の他方の先端には、主筐体1(Z2)方向に突出する検知ピンP7が植設されている。上述したように、回転アーム16は反時計回り方向に回動されているため、前記長穴16bが規制ピンP6を反時計回り方向に押圧している。よって、回転基台31は回転軸31aを中心に図示時計回り方向に回動されている。なお、円弧溝14eに対向する位置には、回転アーム16の側部に一体に形成された規制片16cが位置するものとなっている。
【0023】
また、検知アーム33には、押圧片33aおよび掛止片33bが曲げ形成されている。押圧片33aは、回転基台31上に設けられたプッシュスイッチ32のスイッチ32aに対向している。また掛止片33bと回転基台31に曲げ形成された掛止片31bとの間には、線ばねなどから構成される付勢部材S2が掛止されている。この付勢部材S2の付勢力により、検知アーム33は回転軸31aを中心に図示時計回り方向の付勢力を受ける。よって、前記掛止片33bがスイッチ32aを押圧するため、プッシュスイッチ32はON状態となっている。
【0024】
また、図2Aに示すように他方の回転アーム17に隣接し、且つスライド部材14の下面側の位置には、検知アーム34が支持ピンP8を中心に回動自在に支持されている。検知アーム34の先端には検知ピンP9が設けられ、また支持ピンP8と検知ピンP9との間には規制ピンP10が設けられている。検知ピンP9は、上記検知ピンP7と同様に主筐体1(Z2)方向に突出され、後述するようにディスクDに当接可能となっている。また規制ピンP10はスライド部材14に穿設された円弧溝14fに挿入されている。前記支持ピンP8と規制ピンP10との間には、線ばねなどの付勢部材S3が設けられている。よって、検知アーム34は、この付勢力により支持ピン8を中心に図示反時計回り方向に回動されている。
【0025】
また駆動モータMの回転駆動力は、図示しないギヤ群を介して主筐体1側の伝達ギヤ37に伝えられる。ここで図7は伝達ギヤ37を示す斜視図である。図7に示すように伝達ギヤ37は、天井板2側の上面側に設けられた大ギヤ(第1のギヤ)36と噛み合う上部歯車37Aと、上記回転カム7に噛み合う下部歯車37Bとから構成されている。すなわち、互いにスプライン的に組み合う嵌合部37A1,37B1を有し、これらが嵌合した状態において上部歯車37Aが長手方向(Z方向)に移動可能となっている。よって、上述したように天井板2が昇降移動した場合であっても、駆動モータMの駆動力を下部歯車37Bから上部歯車37A側へ伝達することが可能となる。なお、大ギヤ36と上記回転カム7とは、同一のピッチ円で構成されているため、両者は常に同期して回転できるものとなっている。
【0026】
前記上部歯車37Aの上端面の回転軸37aには、搬送アーム38の一端が回動自在に軸支されている。搬送アーム38は、薄い金属板をプレス成形等したものであり、図2Aに示すように2つの摺動溝38a,38bが穿設されている。一方の摺動溝38aには、大ギヤ36の表面に植設された誘導ピン36bが挿通されている。また他方の摺動溝38bには、スライド部材14に植設され、且つ案内溝2hを貫けて天井板2の上面側に突出された連結ピン14pが挿通されている。よって、大ギヤ36が回転させられると、誘導ピン36bが摺動溝38a内を移動し、回転軸37aを中心に搬送アーム38が回動させられる。これにより、連結ピン14pが前記案内溝2h内を図示Y軸方向に移動するため、スライド部材14はディスク導入口と装置奥部との間を往復することが可能となっている。
【0027】
図3はディスク排出手段を示し、Aは排出状態の平面図,BはAの側面図、図4はディスク排出手段の収納状態を示す平面図である。
図3および図4に示されるディスク排出手段Bは、上述したクランプシャーシ3と主筐体1との間に設けられている。
ディスク排出手段Bは、移動テーブル41側とディスク案内板42側とから構成されている。移動テーブル41は、ディスクの排出に際し、ターンテーブルTa上のディスクを持ち上げて一時的に保持するためのものである。移動テーブル41は、主筐体1の底面1aに植設された支柱43および支柱44に移動テーブル41に穿設された貫通穴41aおよび41bをそれぞれ外挿することにより、図示Z方向に昇降自在に設けられている。また移動テーブル41と底面1aとの間の前記支柱43および支柱44には、コイルスプリングなどの付勢部材S4,S5が外挿され、移動テーブル41はZ1方向に付勢されている。他方、ディスク案内板42は、主筐体1の底面1a上の所定の高さ位置に水平に固定されている。
【0028】
移動テーブル41の上面には、図3Aに示すような形状で、第1の排出部材を構成するイジェクトアーム45および46が設けられている。イジェクトアーム45は、前記支柱43の先端に回動且つ昇降自在に設けられている。またイジェクトアーム46は、その一端が上記回転カム7に隣接して設けられた中心軸47aに小ギヤ47および従動アーム48とともに設けられている。イジェクトアーム46は、移動テーブル41の上面(Z1)側に設けられ、中心軸47aに対し回動且つ昇降自在となっている。一方、小ギヤ47および従動アーム48は、移動テーブル41の下面(Z2)側に設けられており、小ギヤ47が回転カム7のギヤ溝に噛み合っている。また従動アーム48の先端には凸部48aが形成され、回転カム7の上面に形成されているカム溝7c内に挿入されている。イジェクトアーム46と従動アーム48とは、同軸(中心軸47a)に設けれているとともに互いに掛止状態にあり、両者は一体で回動する。また従動アーム48には、付勢部材S6が設けられており、従動アーム48を常に時計回り方向に付勢している。よって、イジェクトアーム46も時計回り方向に常に付勢されている。
【0029】
イジェクトアーム45とイジェクトアーム46とは、互いに立体的に交差し合い、その交差する部分において連結されている。すなわち、イジェクトアーム45の中央部に穿設された長穴45aと、イジェクトアーム46に形成された貫通孔46aとの間に連結ピンP11を遊挿することによって両者が連結されている。前記イジェクトアーム46の先端の押圧部46bと前記貫通孔46aとの間には、凸部46cがZ3方向に突出形成されており、前記移動テーブル41に円弧状に形成されたガイド溝41c内に挿通されている。
【0030】
ここで、回転カム7の上面には、外周側にカム溝7cが、内周側にカム溝7dが形成されており、上述したようにカム溝7cには従動アーム48の凸部48aが、カム溝7dには後述する排出スライダ51の凸部51cがそれぞれ挿入されている。カム溝7cには、回転軸7A方向に突出する山溝7c1(図4参照)が形成されており、回転カム7が時計方向に回転され、前記凸部48aが山溝の登り傾斜面7c2沿ってその頂点へ移動することにより、従動アーム48は反時計回り方向に回動される。上述したように従動アーム48とイジェクトアーム46とは一体となっているため、イジェクトアーム46が反時計回り方向に回動され、その結果イジェクトアーム46の先端が図示Y1方向に移動し伸張させられる。この際、連結ピンP11によって連結されているイジェクトアーム45も図示Y1方向に伸張されるため、図3Aに示すような排出状態となる。
【0031】
さらに回転カムが時計回り方向に回転され、前記凸部48aが山溝の頂点を過ぎると、付勢部材S6の付勢力により、山溝7c1の下り傾斜面7c3に沿って移動する。よって、従動アーム48は時計回り方向に回動されるため、上記とは反対にイジェクトアーム45および46は図示Y2方向に移動され収縮されるため、図4に示すような収納状態となる。
なお、第1の排出部材(イジェクトアーム45および46)の伸張および収縮の動作は、回転カム7の1回転中にそれぞれ1度づつ行なわれる。また、下り傾斜面7c3は、登り傾斜面7c2に比べ、その傾斜が急勾配であるのに加え、従動アーム48が付勢部材S6の付勢力を受けるため、第1の排出部材の収縮動作は短時間に行なわれるものとなっている。
【0032】
イジェクトアーム45および46の他方の先端には、押圧部45b,46bがそれぞれ形成されている。この押圧部45b,46bは、移動テーブル41の上に保持されるディスクの縁部に対向するように設けられている。よって、イジェクトアーム45および46が収納状態から排出状態に移行する際には、前記押圧部45b,46bがディスクの縁部を排出口(Y1)側に押し出すように作用するため、ディスクDをY1方向に移動させることが可能である。
【0033】
次に、図3,図4に示すように、移動テーブル41と回転カム7との間には排出スライダ51が設けられている。排出スライダ51には、一対の長穴51aおよび51bが穿設されており、一方の長穴51aには前記回転カム7の回転軸7Aが挿通されている。他方の長穴51bには、底面1aに植設された支持ピンP12の先端が挿通されている。すなわち、排出スライダ51は長穴51aおよび51bに案内され、図示Y軸方向に摺動自在となっている。また排出スライダ51には、図示Z2方向に突出する凸部51cが形成されており、この凸部51cは回転カム7の表面に形成されたカム溝7dに挿入されている。よって、回転カム7の回転に応じて排出スライダ51が図示Y軸方向に往復移動するものとなっている。
【0034】
排出スライダ51の左右の先端部51Aおよび51Bには、リンクレバー52および53が回動自在に設けられており、このリンクレバー52,53を介して排出スライダ51が後述する第2の排出部材と連結されている。なお、前記リンクレバー52,53は、後述するイジェクトレバー56,57の下面側に回動自在に軸支されている。
【0035】
ディスク案内板42のX1およびX2の端部には、略半円状の段差凹部42aおよび42bが形成されている。またこの段差凹部42aおよび42bの中心となる主筐体1の底面1aの位置には、回転軸54,55がそれぞれ植設されている。回転軸54,55には、第2の排出部材を構成するイジェクトレバー56,57が軸支されており、略三角形状に成形された受部56a,57aが前記段差凹部42aおよび42b内において回動可能となっている。
【0036】
また、イジェクトレバー56,57の一辺には、回転軸54,55から図示Y2方向に伸びる押出片56bおよび57bがそれぞれ形成されている。またイジェクトレバー56,57は、回転軸54および55に同軸上に設けられた線ばねなどから形成された付勢部材S7およびS8が設けられている。すなわち、イジェクトレバー56は時計回り方向、およびイジェクトレバー57は反時計回り方向の付勢力をそれぞれ受けている。
【0037】
排出スライダ51がY1方向に移動させられると、リンクレバー52,53もY1方向に移動する。よって、イジェクトレバー56は反時計回り方向に、イジェクトレバー57は時計回り方向にそれぞれ回動させられるため、図4に示すような閉鎖状態とすることができる。その反対に、排出スライダ51がY2方向に移動させられると、リンクレバー52,53もY2方向に移動させられるため、イジェクトレバー56は時計回り方向に、およびイジェクトレバー57は反時計回り方向にそれぞれ回動させられる。すなわち、イジェクトレバー56,57は、ともに装置奥部(Y2)方向に押し開かれた拡開状態とすることができる。
なお、上記第1の排出部材および第2の排出部材は、上述した導入領域Q1の下層、即ち排出口に対応する排出領域においてディスクDの排出を行なうものである。
【0038】
また図3に示すように、半円状に切り欠かれた移動テーブル41の凹部41Aにはディスク駆動部Eが設けられている。即ち、ターンテーブルTaが、図1に示したクランパ4と対向するように設置され(図1B参照)、また凹状に切り欠かれた移動テーブル41の凹部41Bおよびディスク案内板42の凹部42Aのスペース内には、光ヘッド又は磁気ヘッドなどを搭載したピックアップが設けられている。ピックアップは、例えば図示Y軸方向に平行に設けられたガイド軸等に摺動自在に支持され、ターンテーブルTaの中心方向に移動できるように設けられる。そして、ターンテーブルTaとクランパ4との間に挟持されたディスクの再生または記録を行なうことが可能となっている。
【0039】
上記のように構成されるディスクの動作について説明する。
(ディスク挿入前の初期状態)
ディスク装置にディスクを挿入する前の初期状態においては、第1の排出部材(イジェクトアーム45,46)が収納状態にあり、第2の排出部材(イジェクトレバー56,57)は拡開状態にある。また天井板2,クランプシャーシ3および移動テーブル41はいずれもZ2側の下降位置(クランプ状態)にあり、スライド部材14は導入口(Y1)側に位置している。
【0040】
(ディスク挿入動作)
(i)小径ディスクの場合
図5は小径ディスクが搬送手段に挟持された状態を示す拡大平面図である。
図5に示すように、Y1側の導入口から小径のディスク(8cm)DSが挿入されると、小径ディスクDSの縁部が導入口の先端側に設けられている支持プーリー24および26のフランジF内に挟持される(図2B参照)。これにより支持アーム22および23が小径ディスクの縁に沿って適宜に回動される。さらに小径ディスクDSがY2方向に挿入されると、小径ディスクDSの先端側の縁部が装置奥部側の支持プーリー25および27に挟持されるため、図5に示すように小径ディスクDS全体が4つの支持プーリー24,25,26および27によって支持される。
【0041】
また図5に示すように支持された小径ディスクDSの領域内には、上述した検知ピンP3およびP9が配置されているため、小径ディスクDSの縁部が検知ピンP7およびP9に当接する。よって、検知ピンP7を有する検知アーム33は反時計周り方向に回動させられ、同時に検知ピンP9を有する検知アーム34は時計周り方向に回動させられる。ただし、検知アーム33の回動範囲内には、回転アーム16の規制片16cが位置しているため、検知アーム33は符号iの状態から規制片16cに当接する符号iiの状態まで回動する。同様に、検知ピンP9を有する検知アーム34も、符号αの状態から規制片17cに当接する符号α′の状態まで回動する。すなわち、小径ディスクDSの挿入は、その縁部が検知ピンP7,P9を押圧し、それぞれ符号ii,α′の状態に至ったところで完了となる。
【0042】
また検知アーム33が回動させられると、押圧片33aによるスイッチ32aの押圧が解除されるため、プッシュスイッチ32からOFF信号が出力される。よって、ディスク装置では支持プーリー24,25,26および27に新たに小径ディスクDSが挟持されたことを検知することができる。
なお、ディスクの挟持後に人為的に又は何らかの不具合等により、第2のディスクD2が支持プーリー24,25,26および27から外れた場合には、プッシュスイッチ32から再びON信号が出力される。よって、ディスクが支持プーリーから取り除かれたことや、搬送途中の不具合等を検知することが可能である。
【0043】
(ii)大径ディスクの場合
図6は大径ディスクが搬送手段に挟持された状態を示す拡大平面図である。
図5に示すように、導入口に大径ディスク(12cm)DLが挿入されると、大径ディスクDLの先端の縁部が支持プーリー24および26のフランジFに当接する。支持アーム22は時計回り方向、および支持アーム23は反時計回り方向にそれぞれ回動させられて支持プーリー24と支持プーリー26との間の距離がわずかに広げられる。さらに大径ディスクDLが挿入されると、支持プーリー24および26が大径ディスクDLの縁部に沿って回転するとともに回転アーム16および17がそれぞれX1およびX2方向に押し開けられる。この際の回動は、上述したように回転リンク部材21を中心にリンク部材18およびリンクアーム19を介して行なわれ、回転アーム16および17は左右均等に押し開けられる。よって、大径ディスクDLを直線的に装置奥部(Y2)方向に挿入することができる。
【0044】
この際、支持アーム22,23が支持ピンP5および接続ピンP2を中心にそれぞれ適宜に回動させられるとともに回転アーム16,17が回動し、4つの支持プーリー24,25,26および27に大径ディスクDLの縁部が保持される。
【0045】
また回転アーム16が回動されることにより、回転アーム16の長穴16bが規制ピンP6をX1方向に押圧するため、回転基台31が回転軸31aを中心に反時計周り方向に回動させられるが、同時に規制片16cは円弧溝14eに対向する位置から外れる。よって、検知アーム33は規制片16cに当接しなくなるため、回転基台31の反時計周り方向の回転が許容される。すなわち、回転基台31は、図5に示す符号βの状態から図6に示す符号β′の状態に回転させられる。また回転基台31の反時計周り方向の回転により、検知アーム33は図5の符号iの状態から図6に示す符号iiiの状態となるが、同時に検知ピンP7が大径ディスクDLの縁部に押圧されるため、最終的には検知アーム33が円弧溝14eの端部によって規制を受ける符号ivの状態まで回動させられる。同様に他方の検知アーム34の検知ピンP9も大径ディスクDLの縁部に押圧され、図5に示す符号αの位置から図6に示す符号α″の状態まで回動させられる。また、検知アーム33が符号iiiから符号ivに回転させられるときには、検知アーム33のみが回動され、回転基台31は回転を受けず符号β′の状態が維持される。よって、押圧片33aによるスイッチ32aの押圧が解除され、プッシュスイッチ32からOFF信号が出力されるため、ディスク装置では支持プーリー24,25,26および27に新たな大径ディスクDLが挟持されたことを検知することができる。
なお、大径ディスクDLの挿入は、その縁部が検知ピンP7,P9がそれぞれ符号iv,α″の状態に至ったところで完了となる。
【0046】
(ディスク導入動作の1)
以下の説明では、支持プーリー24,25,26および27に挟持された新たな小径ディスクDS又は大径ディスクDLの双方を、特に断わらない限りともに第2のディスクD2とする。
上述したように、ディスク挿入動作においてプッシュスイッチ32のOFF信号が検出されると、ディスク駆動部Eのスピンドルモータ(図示せず)が停止され、それまで行なっていた既存のディスク(以下、第1のディスクという)の再生又は記録動作を終了させる。続いて、駆動モータMの回転を受けて回転カム7の回転が開始され、ディスク装置奥部側ではクランプシャーシ3が上昇させられ、ディスクのクランプ状態が解除される。すなわち、上述したように第2の連結部材6が反時計回り方向に揺動させられ、昇降部材9はY2方向に移動され、昇降部材9′はY1方向に移動される。これにより、移動ピン13aおよび13bがクランク溝9bおよび9cの傾斜を登坂し、側板3a′側の移動ピン13a′および13b′がクランク溝9b′および9c′の傾斜を登坂することにより、クランプシャーシ3がZ1方向に上昇して非クランプ状態となる。そして、このクランプシャーシ3の上昇に連動して、移動テーブル41が付勢部材S4およびS5の付勢力を受けてZ1方向に上昇するとともに第1の排出部材も上昇する。
【0047】
上述したように、支持プーリー24,25,26および27に保持された第2のディスクD2(小径ディスクDSおよび大径ディスクDL)は、スライド部材14の図示Y2方向への移動により、ディスク装置奥部に搬送される。
図2に示すように、駆動モータの回転駆動力は、上記ギヤ群を介して伝達ギヤ37に伝えられ大ギヤ36を時計回り方向に回転させる。この際、誘導ピン36bが摺動溝38a内を移動し、搬送アーム38を時計周り方向に回動させる。また連結ピン14pが前記案内溝2h内を図示Y2軸方向に移動させられるため、前記連結ピン14pに接続されたスライド部材14が装置奥部方向に移動させられる。すなわち、スライド部材14はディスクD2を支持プーリー24,25,26および27で保持した状態を維持しつつ装置奥部に移動する。
【0048】
図2,図5および図6に示すように、天井板2にはY方向に大きく穿設された開口穴2C,2Dが形成されている。そして、この開口穴2C,2Dのほぼ中央付近には、テーパ部2α,2β,2γおよび2δがそれぞれ形成されている。
第2のディスクD2が小径ディスクDSの場合には、接続ピンP2とテーパ部2αとが対向し、支持ピンP5とテーパ部2βとが対向し合うものとなる。ここで、小径ディスクDSを保持した搬送手段Aの接続ピンP2と支持ピンP5の間の幅をWS1とし、テーパ部2αとテーパ部2βとの幅をWS2とすると、両者はWS1<WS2の関係にある。よって、搬送手段Aに小径ディスクDSが保持した状態で、スライド部材14が装置奥部(Y2)方向に移動すると、前記接続ピンP2,支持ピンP5はそれぞれ前記テーパ部2αおよび2βに付き当るが、ここで一時的にスライド部材14の導入動作が停止される。
【0049】
一方、第2のディスクD2が大径ディスクDLの場合には、接続ピンP2とテーパ部2γが、支持ピンP5とテーパ部2δとがそれぞれ対向し合う。大径ディスクDLを保持した搬送手段Aの接続ピンP2と支持ピンP5の間の幅をWL1とし、テーパ部2γとテーパ部2δとの幅をWL2とすると、両者の関係はWL1<WL2である。
搬送手段Aに大径ディスクDLが保持した状態で、スライド部材14を装置奥部(Y2)方向に移動させると、前記接続ピンP2および支持ピンP5は、前記テーパ部2γおよび2δにそれぞれ付き当る。そして、小径ディスクDSの場合同様に、接続ピンP2および支持ピンP5がテーパ部2γおよび2δに当接したところで、一時的にスライド部材14の導入動作が停止される。
【0050】
なお、前記小径ディスクDSおよび大径ディスクDLのいずれにおいても、導入後の台2のディスクD2(小径ディスクDSおよび大径ディスクDL)は、クランパ4とターンテーブルTaとの間に位置している。またスライド部材14が一時的に停止した位置では、第2のディスクD2のセンターホールのほぼ真下にターンテーブルTaの支持突起(ハブ)が位置し、ほぼ真上にクランパ4が位置している。
【0051】
(ディスク排出動作)
上述したように、ディスク装置の上層部側の導入領域Q1でディスクの導入動作が行なわれている間、下層部側ではこれに並行してディスクの排出動作が行なわれている。
クランプシャーシ3の上昇に連動して上昇した移動テーブル41の上には、それまで再生又は記録が行なわれていた既存の第1のディスクD1が載置されている。そして、回転カム7の回転がなされると、上述したようにこれまで収納状態にあったイジェクトアーム45および46が、図示Y1方向に伸張される。これにより、イジェクトアーム45,46の先端の押圧部45bおよび46bが移動テーブル41上の第1のディスクD1をY1方向に押し出し、次述するイジェクトレバー56,57の動作領域まで移動させる。なお、イジェクトアーム45,46は、上述したように収納状態から伸張状態に移行した後、すぐに収納状態に戻される(図4参照)。
【0052】
さらに回転カム7の回転が行なわれると、拡開状態にあったイジェクトレバー56,57が回動して閉鎖状態とされる。すなわち、上述したように回転カム7のカム溝7d内に挿入されている凸部51cを介して排出スライダ51がY1方向に移動させられる。これにより、リンクレバー52,53がY1方向に移動させられるため、イジェクトレバー56,57が閉鎖状態とされる。この際、イジェクトレバー56,57にそれぞれ形成されている押出片56b,57bによって装置奥部側の第1のディスクD1の縁部が図示Y1方向に押し出されるため、第1のディスクD1が排出口からディスク装置の外部に排出される。すなわち、イジェクトレバー56,57は、イジェクトアーム45,46によってターンテーブルTa上から押し出された第1のディスクD1をさらに排出口まで導く役割を担っている。
【0053】
また、排出口に排出された第1のディスクD1をY2方向に押し入れても、回転カム7に逆回転を与えることとなるため、閉鎖状態にあるイジェクトレバー56,57が押し開かれることはない。よって、排出されたディスクが再度ディスク装置の中に挿入されることを防止できる。
【0054】
(ディスク導入動作の2)
上述のように、導入口から新たな第2のディスクD2が挿入されると、これまでディスク装置内で再生又は記録が行なわれていた第1のディスクD1は排出口から排出される。よって、ターンテーブルTa上に第1のディスクD1は存在しない状態となる。ただし、搬送手段Aに保持されて導入されてきた新たな第2のディスクD2がクランパ4とターンテーブルTaとの間に保持されている。
この状態で、さらに回転カム7の回転がなされると、今度は天井板2およびクランプシャーシ3がZ2方向に下降され、第2のディスクD2のクランプ動作が行なわれる。
【0055】
すなわち、上述したように回転カム7に伴い第1の連結部材5が反時計回り方向に揺動させられることにより、昇降部材8と昇降部材8′が相対的に移動され、側板1b側の移動ピン12aおよび12bがクランク溝8bおよび8cの傾斜を下降し、側板1c側の移動ピン12a′および12b′がクランク溝8b′および8c′の傾斜を下降して天井板2が下降させられる。同様に第2の連結部材6が時計回り方向に揺動させられることにより、昇降部材9と昇降部材9′が相対的に移動され、側板3a側の移動ピン13aおよび13bがクランク溝9bおよび9cの傾斜を下降し、側板3a′側の移動ピン13a′および13b′がクランク溝9b′および9c′の傾斜を下降するため、クランプシャーシ3が下降させられる。このクランプシャーシ3の下降により、第2のディスクD2のセンターホールがターンテーブルTaの支持突起(ハブ)に外挿されるとともに、クランパ4とターンテーブルTaとでクランプされる。なお、クランプシャーシ3の下降に伴い移動テーブル41および第1の排出部材もZ2方向に下降させられる。
【0056】
また、このクランプ動作は、第2のディスクD2が支持プーリー24,25,26および27に保持された状態のまま行なわれる。よって、第2のディスクD2は、縁部が支持プーリー24,25,26および27に保持され、センターホール部分のみがクランパ4でターンテーブルTa方向に押え付けられるため、わずかにディスクの中心部分が下方(Z2方向)に凸状に湾曲した状態でクランプされる。
第2のディスクD2のクランプ動作が終了すると、スライダ部材14の導入が再開される。すなわち、ディスク導入動作が一時的に停止された上述の状態から、さらに装置奥部方向にスライダ部材14の導入がなされる。
【0057】
第2のディスクD2が小径ディスクDSの場合には、接続ピンP2はテーパ部2αによってX2方向に押し開かれ、同時に支持ピンP5はテーパ部2βによってX1方向に押し開かれる。よって、接続ピンP2と支持ピンP5の間の幅WS1は、テーパ部2αとテーパ部2βとの幅WS2まで押し開かれるため、支持プーリー24,25と支持プーリー26,27との間の間隔も広がる。これにより、小径ディスクDSが支持プーリー24,25,26および27から開放されるため、小径ディスクDSは水平姿勢でターンテーブルTa上にクランプされる。
【0058】
一方、第2のディスクD2が大径ディスクDLの場合には、接続ピンP2はテーパ部2γによってX2方向に押し開かれ、支持ピンP5はテーパ部2δによってX1方向に押し開かれる。よって、接続ピンP2と支持ピンP5の間の幅WL1は、テーパ部2αとテーパ部2βとの幅WL2まで押し開かれる。よって、前記小径ディスクDSの場合同様に大径ディスクDLが支持プーリー24,25,26および27から開放されため、ターンテーブルTa上の大径ディスクDLは水平姿勢となる。
【0059】
(再生又は記録動作時)
上記のように、新たな第2のディスクD2がターンテーブルTa上にクランプされると、ディスク駆動部Eのスピンドルモータの回転が開始され、第2のディスクD2に回転が与えられる。そして、ピックアップがディスクの半径方向に移動され、第2のディスクD2の再生または記録が行なわれる。
一方、排出口側に排出された第1のディスクD1は、人為的に取り去ることが可能な状態にある。排出口付近には、ディスクの残存の有無を検出するセンサ(光センサなど)が設けられており、もし第1のディスクD1が排出口側に残されている場合には、装置奥部方向に移動されたスライダ部材14は、その状態のままでディスクの再生又は記録が行なわれる。
【0060】
また、第1のディスクD1が排出口から除去されたをことを前記センサで検知した場合には、さらに回転カム7に回転が与えられる。この回転動作では、スライダ部材14を導入口(Y1)方向に移動させるとともに、排出スライダ51をY1方向に移動させて第2の排出部材であるイジェクトレバー56,57を拡開状態に移行させることにより、再び初期状態に設定される。すなわち、次の新たなディスクの挿入を待つ待機状態に設定される。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、ディスク搬入手段とディスク排出手段とを同一の動力で駆動させることが可能となるため、簡易な動力伝達機構とすることができる。
【0062】
またこれにより、ディスク搬入手段とディスク排出手段とを同時に駆動させることができるため、ディスクの交換に要する時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるディスク装置の主筐体を示し、Aは平面図,BはAの側面図、
【図2】天井板を示す平面図、同図BはAの2−2線拡大断面図、
【図3】ディスク排出手段を示し、Aは排出状態の平面図,BはAの側面図、
【図4】ディスク排出手段の収納状態を示す平面図、
【図5】小径ディスクの挟持状態を示す拡大平面図、
【図6】大径ディスクの挟持状態を示す拡大平面図、
【図7】伝達ギヤを示す斜視図、
【符号の説明】
1 主筐体
2 天井板
3 クランプシャーシ
4 クランパ
5 第1の連結部材
6 第2の連結部材
7 回転カム(第2のギヤ)
8,8′,9,9′ 昇降部材
14 スライド部材
16,17 回転アーム
18 リンク部材
19 リンクアーム
21 回転リンク部材
22,23 支持アーム
24,25,26,27 支持プーリー
29 レール部材
30 ディスク検知機構
31 回転基台
32 プッシュスイッチ
33,34 検知アーム
36 大ギヤ(第1のギヤ)
37 伝達ギヤ(第3のギヤ)
37A 上部歯車
37B 下部歯車
38 搬送アーム
41 移動テーブル
42 ディスク案内板
45,46 第1の排出部材(イジェクトアーム)
47 小ギヤ
48 従動アーム
51 排出スライダ
52,53 リンクレバー
56,57 第2の排出部材(イジェクトレバー)
56b,57b 押出片
A 搬送手段
B 排出手段
E ディスク駆動部
K クランプ機構
DS 小径ディスク
DL 大径ディスク
D ディスク(小径ディスク及び大径ディスク)
D1 第1のディスク(既存のディスク)
D2 第2のディスク(新たなディスク)

Claims (3)

  1. ディスクの挿入領域の上層側に設けられた第1のギヤと、同じく下層側に設けられた第2のギヤと、前記第1のギヤと第2のギヤの両ギヤに噛み合ってこの両ギヤを同時に駆動させる第3のギヤとを有し、前記両ギヤは同軸且つ同一のピッチ円で回転させられており、前記第1のギヤによりディスクの搬入機構の動作が行なわれるときに、第2のギヤではディスクの排出手段が動作されることを特徴とするディスク装置の動力伝達機構。
  2. 前記第3のギヤは、第1のギヤに噛み合う上部歯車と、第2のギヤに噛み合う下部歯車とからなり、第1のギヤに形成された嵌合部と第2のギヤに形成された嵌合部とが互いに嵌合した状態で、上部歯車と下部歯車とが接近し又は離間される請求項1に記載のディスク装置の動力伝達機構。
  3. 上部歯車と下部歯車とを互いに接近させたときに、ターンテーブル上のディスクをクランプ機構でクランプする請求項1又は2に記載のディスク装置の動力伝達機構。
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