JP3648154B2 - プリンタのカバー体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルプリンタに関し、特にライン方式の印字機構を備えたサーマルプリンタのカバー体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、社会における情報化の進展により、情報の出力装置の1つであるプリンタは、さまざな分野でその需要の増大が図られている。
サーマルプリンタは、小型軽量で、さらにメンテナンスが簡単といった特徴をもち、パーソナルコンピュータの出力装置をはじめとして、計測機、医療機器、金融端末、POS端末などにもその使用用途の拡大が図られている。
【0003】
この種のサーマルプリンタは、プリンタ本体と、このプリンタ本体にヒンジ軸を支点にして開閉自在に取付けられたカバー体とから主に構成されている。
プリンタ本体は、プラテンローラを備えている。プラテンローラは、その表面がゴム被覆されていて、回転可能にプリンタ本体に軸支され、用紙を紙送りするものである。
【0004】
カバー体は、板金製のフレームと、このフレームに複数のコイルばねを介して弾性付勢可能に取付けられたサーマルヘッドを有するヘッド取付板とを備えている。
【0005】
そして、プリンタ本体にカバー体を閉塞した際に、回転するプラテンローラと、フレームに支持されたヘッド取付板のサーマルヘッドとの間に用紙を弾圧して挟持し、印刷記録情報に応じて加熱されたサーマルヘッドにより、用紙に印刷記録が行われる。そして、印刷記録された用紙は図示しない用紙送りローラによって外部に排出されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなサーマルプリンタにおいては、サーマルヘッドの用紙を挟んでプラテンローラに圧接する圧接圧を一定にするためにコイルばねが必要不可欠である。
ところが、近年のサーマルプリンタの小型化・薄型化に対応して、フレームとこのフレームに回動可能に支持されたヘッド取付板との間隔も狭くなって、この狭い隙間部分に複数のコイルばねを組み入れるための作業が益々難しくなり、その組み込みのための大掛かりな治具を準備しなければならないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、サーマルプリンタにおいて、フレームとこのフレームに回動可能に軸支された印字ヘッドを有するヘッド取付板との間にコイルばねが簡単に取付けられるようにしたカバー体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、互いに対向する側板部を有するフレームと、側板部に支持軸を介して回動可能に設けられた印字ヘッドを有するヘッド取付板と、フレームとヘッド取付板との間に係止された、フレームに対してヘッド取付板を弾性付勢する付勢部材とを備え、フレームには、ヘッド取付板の回動により該ヘッド取付板が当接可能な規制部が設けられ、ヘッド取付板には、該ヘッド取付板の回動を規制する第1および第2の回動係止部が設けられ、第1の回動係支部を規制部に当接させて第1の姿勢とし、ヘッド取付板は、第1の姿勢からさらに付勢部材の弾性付勢力に抗しながらフレーム側に弾圧して回動され、支持軸の軸方向にスライド移動されることにより第2の姿勢に移動されて、この第2の姿勢において規制部に第2の回動係止部が係合するようにしたものである。
【0009】
また、第2の解決手段として、規制部は側板部の少なくとも一方の一部を突き出して形成され、ヘッド取付板は、印字ヘッドの長手方向が位置する側の両端を折曲げて、側板部に対向して支持軸を軸支可能に形成した軸受け板部と、ヘッド取付板の一方側に印字ヘッドが配され、ヘッド取付板の他方側の縁部を軸受け板部と同じ方向に折り曲げて形成した壁部、とを備え、第1の回動係止部は軸受け板部の折曲げ根元部で構成されるとともに、第2の回動係止部は壁部で構成されたものである。
【0010】
また、第3の解決手段として、壁部は、印字ヘッドの長手方向に沿うようにヘッド取付板の縁部を折曲げて帯状に形成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態であるサーマルプリンタを図1乃至図10に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、サーマルプリンタは、プリンタ本体12と、プリンタ本体12に対してヒンジ軸を中心に開閉可能なカバー体16とから主に構成されている。
上記プリンタ本体12は、板金製からなり、矩形状をした底板部(図示せず)と、底板部の両端から略直角に上方に折曲げられた第1、第2の側板部30b、30cと、底板部の後方側縁部に沿って略鋭角に折曲げられた傾斜壁30mとを有している。
【0013】
上記第1、第2の側板部30b、30c間には、表面がゴムなどの弾性部材からなるプラテンローラ35が回転可能に軸支されている。
プラテンローラ35の金属製の回転軸35aは、その一端部を図示したギア群55の一部に取付けし、ステッピングモータ54の駆動力によりギア群55を介してプラテンローラ35を回転させるようになっている。
さらに、第1、第2の側板部30b、30c間には、プラテンローラ35の上部近傍に回転可能な細径の金属製の転向バー31が回転可能に軸支されている。
【0014】
第1、第2のレバーアーム44、46は、それぞれ第1、第2の側板部30b、30cに沿うように、第1、第2の側板部30b、30c間に軸支されたレバー軸42の各端部に取付けられて、回動可能となっている。
第1、第2のレバーアーム44、46の先端には、ロック爪受け部44b、46bが形成されていて、さらに第1のレバーアーム44のロック爪受け部46bの近傍には、ロック解除用の摘み部44cが形成されている。
【0015】
次に、図1乃至図5に示すように、カバー体16は、板金製からなるフレーム17と、同じく板金製からなるヘッド取付板25と、サーマルヘッド(印字ヘッド)26と、金属製のシャフトからなる支持軸18と、複数のコイルばね(付勢部材)23と、樹脂製からなる支持体27とから主に構成されている。
フレーム17は、略矩形状をした平板部17aと、平板部17aの前方側両端からそれぞれ略直角に下方に折曲げた側壁部17b、17cと、側壁部17b、17c間より幅狭で、その後方側両端からそれぞれ略直角に下方に折曲げて互いに対向する側板部17d、17eとを有している。
【0016】
上記平板部17aは、その中央を切り欠いて下方(図4の上方)に折曲げた3つの係合片17f、その先端側に幅方向に細長い矩形状をした開口部17gとをそれぞれ形成している。
側壁部17b、17cは、その前方側(図4の左斜め上方側)の各先端に略直角に折り曲げた押圧片24をそれぞれ設けていて、その後方側の各隅部にロック爪17h、17iをそれぞれ設けている。
側壁部17b、17c間には、各押圧片24に近接して紙送りローラ22が回転可能に軸支されている。
【0017】
図4に示すように、上記側板部17d、17eは、その先端を円弧状に形成するとともに取付孔17m、17nをその先端にそれぞれ貫通形成している。
さらに、一方の側板部17dは、その外周縁の上記円弧状の先端を切り欠いて一部を突出させた規制部である突起部17kを有している。
【0018】
ヘッド取付板25は、板金製からなり、矩形状で横長状をした平板部25aと、平板部25aの長手方向の両端をサーマルヘッド26を取付けた側と反対側に折曲げ形成した軸受け板部25b、25cと、平板部25a上のサーマルヘッド26が配される一方側(図4の左斜め上方)と反対側の他方側を軸受け板部25b、25cと同じ方向に折曲げられて形成した後壁部(壁部)25dとを有している。
平板部25aは、その長手方向に3個の孔部28が並列して貫通形成されている。
軸受け部25b、25cは、貫通形成された軸受け孔25m、25nを有している。
また、ヘッド取付板25の一方の軸受け板部25bには、折曲げ根元部25sが設けられて、その折曲げ根元部25sを第1の回動係止部としている。
この折曲げ根元部25sにはフレーム17に対するヘッド取付板25の第1の姿勢(図6Aおよび図8参照)にて突起部17kが係合し、この位置にてコイルばね23を挿着または脱去するようになっている。
また、後壁部25dの先端面の隅部(図中の塗りつぶし部分)は、第2の回動係止部25tとなっていて、この第2の回動係止部25tに突起部17kが弾接した状態で係合するようになっている。
この第2の姿勢の位置は、プリンタ本体12に対してカバー体16が一番開いた状態となっているときのヘッド取付板25の取付け位置である。
【0019】
サーマルヘッド26は、図示しない複数の発熱素子を整列して帯状に形成されたものであり、ヘッド取付板25の平板部25aの先端(一方)側(図4の左斜め上方側)で、且つ軸受け板部25b、25cおよび後壁部25dが折り曲げられた方向とは反対側の平板部25aの表面に貼付け固定されている。
【0020】
複数のコイルばね(付勢部材)23は、その一端が弾性付勢方向の外方に突出した突出し部になっていて、またその他端が弾性付勢方向に対して直交する方向に平坦状をしたリング部になっている。
そして、フレーム17の各側板部17d、17eとヘッド取付板25の各軸受け板部25b、25cとがそれぞれ対向配置され、取付孔17m、17n、軸受け孔25m、25nが重なるようにして、これらを支持軸18によって軸支してなるとともに、複数のコイルばね23がフレーム17とヘッド取付板25との間に係止して、フレーム17に対してヘッド取付板25を弾性付勢するようになっている。
なお、支持軸18の外周壁に形成された切り欠き部分には、抜け止め用のC型ワッシャ19が嵌め込まれている。
【0021】
図2に示すように、支持体27は、黒色の樹脂製からなり、断面が略逆三角状をしていて、フレーム17の平板部17aの内方側(図示の下方側)に設けられている。
この支持体27の頂点(下端)部分には、2個の給紙ローラ29が回転可能に軸支されている。
【0022】
フレーム17の側壁部17b、17c間には、各押圧片24に近接して紙送りローラ22が回転可能に軸支されている。この紙送りローラ22は、その表面にシリコン、フッ素などのコーティング材、またはこれらに粒状物質を含ませたコーティング材など、粘着剤が付着しにくい非付着部材で形成されている。
この紙送りローラ22は、プラテンローラ35に弾接してプラテンローラ35の回転に応じて従動するようになっている。
【0023】
次に、図3乃至図10に基づいて、カバー体16の組立て方法を説明する。
先ず、図3および図4に示すように、フレーム17をその平板部17a内側を上方に向けて設置する。
次に、平板部25aに図示しない接着剤などであらかじめ貼付け固定したサーマルヘッド26を備えたヘッド取付板25を準備する。
図5に示すように、フレーム17の側板部17d、17eにヘッド取付板25の軸受け板部25b、25cを対向配置させるとともに、側板部17dの外側面と軸受け板部25bの内側面とを当接させた状態にして、これら側板部17d、17eの取付孔17m、17n、軸受け板部25b、25cの軸受け孔25m、25nに支持軸18を軸受け板部25b側(図5の左側)から挿通させる。
挿通された支持軸18は、支持軸18の外周壁に嵌め込んだC型ワッシャ19が軸受け板部25bに当たることにより、その挿通動作が止まる。
これによって、ヘッド取付板25は、フレーム17に支持軸18を介して回動可能に軸支される。
そして、フレーム17の突起部17kは、ヘッド取付板25が支持軸18を支点に所定以上の回動角度で回動した場合に、第1の姿勢にて折曲げ根元部25sに当接するが、この状態において突起部17kに係合しないようになっている。
【0024】
次に、図7および図8に示すように、フレーム17に対してヘッド取付板25を大きく開いた状態にして、コイルばね23を1つずつフレーム17とヘッド取付板25間の隙間に挿入し、フレーム17の各係合片17fにコイルばね23の一端のリング部を嵌め込み、ヘッド取付板25の各孔部28にコイルばね23の他端の突出し部を挿通させて係止する。
これによって、ヘッド取付板25は、コイルばね23の弾性付勢力によって、第1の姿勢にてフレーム17に対して軸支されるとともに、折曲げ根元部25sを突起部17kに弱い弾性付勢力にて当接する(図6A参照)。
【0025】
次に、図6Bに示すように、ヘッド取付板25をコイルばね23の弾性付勢力に抗してフレーム17の平板部17a側に弾圧させると、ヘッド取付板25は、図示した矢印方向(反時計周り方向)に支持軸18を支点として回動する。
そして、コイルばね23を弾圧した状態の位置にて、ヘッド取付板25を支持軸18の軸方向にスライド移動させる。すなわち、上記スライド移動は、支持軸18のフレーム17、ヘッド取付板25への挿通方向とは反対方向(図示した矢印S方向)に、ヘッド取付板25を支持軸18とともに所定の距離(t)をスライド移動させるものである。
なお、コイルばね23をフレーム17に弾圧しない状態では、ヘッド取付板25を支持軸18の軸方向に移動させるにも側板部17dに後壁部25dの端面が当たってスライド移動させることができなくなっている。
【0026】
これによって、図6Cおよび図9、図10に示すように、ヘッド取付板25の第2の回動係止部25tは、第2の姿勢にて突起部17kに係合する。
ヘッド取付板25の第2の回動係止部25tである後壁部25dは、3つのコイルばね23の弾性付勢力に抗して強く弾圧した状態を維持して、突起部17kに係合している。
【0027】
次に、ここまで組立てられたカバー体16は、フレーム17の平板部17a内方に支持体27を取付け固定し、さらにフレーム17の側壁部17b、17c間に紙送りローラ22を取付けて完成する。
【0028】
次に、このようなサーマルプリンタの動作を簡単に説明すると、先ず、プリンタ本体12内にロール状のラベル用紙を挿入して、カバー体16を閉塞する。
ここで、ラベル用紙は、表面にラベル剥離層を塗布形成した帯状をした台紙と、この台紙の表面に所定の間隔で仮着された裏面に粘着剤層を有するラベルと、から構成されている。
カバー体16を閉じることにより、カバー体16に当接して押圧された第1、第2のレバーアーム44、46が回動する。そして、カバー体16のロック爪17h、17iが第1、第2のレバーアーム44,46のロック爪受け部44b、46bにロックし、図示しない検出スイッチが押圧片24によって押圧されてカバー体の閉塞状態とロック状態を検出する。
そして、ステッピングモータ54の駆動力によってギア群55の各ギアが回転し、このプラテンローラ35を回転させる。このプラテンローラ35に弾接するサーマルヘッド26によって、その間に挟持されたラベル用紙のラベルに印刷記録が施される。
ラベル用紙の台紙は、転向バー31にてその紙送り方向が転向されて、回転するプラテンローラ35と、このプラテンローラ35の回動に従動する紙送りローラ22との間に挟持されるとともに、排出方向に紙送りされる。一方、印刷記録されたラベルはカバー体16の開口部17gから外部に排出される。
【0029】
次に、このように説明してきたサーマルプリンタのカバー体16における効果を説明する。
1)サーマルプリンタのカバー体16は、互いに対向する側板部17d、17eを有するフレーム17と、側板部17d、17eに支持軸18を介して回動可能に設けられたサーマルヘッド26を有するヘッド取付板25と、フレーム17とヘッド取付板25との間に係止された、フレーム17に対してヘッド取付板25を弾性付勢するコイルばね23とを備え、フレーム17には、ヘッド取付板25の回動によりヘッド取付板25が当接可能な突起部17kが設けられ、ヘッド取付板25には、折曲げ根元部(第1の回動係止部)25sと後壁部(第2の回動係止部25t)25dが設けられ、折曲げ根元部25sを突起部17kに当接させて第1の姿勢とし、第1の姿勢からさらに付勢部材の弾性付勢力に抗しながらフレーム17側に弾圧して回動させたヘッド取付板25は、支持軸18の軸方向にスライド移動させることにより第2の姿勢に移動されて、この第2の姿勢において突起部17kに後壁部25dを係合させるようにしたことで、フレーム17とヘッド取付板25とが大きく開いた第1の姿勢にてコイルばね23が挿着または脱去することができるので、大掛かりな治具を必要とせず、簡単に組立て作業や保守作業などをすることができる。さらに、第2の姿勢にて所定の弾性付勢力でヘッド取付板25に取付けたサーマルヘッド26をプラテンローラ35に弾圧して、挟持された用紙に、所望の印刷記録を行うことができる。
【0030】
2)突起部17kは、側板部17d、17eの少なくとも一方(実施の形態では側板部17d)の一部を切り欠いて突出するように形成され、ヘッド取付板25は、印字ヘッドの長手方向が位置する側の両端を折曲げて、側板部17d、17eに対向して支持軸18を軸支可能に形成した軸受け板部25b、25cと、ヘッド取付板25の一方側にサーマルヘッド26が配され、その他方側の縁部を軸受け板部25b、25cと同じ方向に折り曲げて形成した後壁部(壁部)25dとを備え、第1の回動係止部は、軸受け板部25bの折曲げ根元部25sで構成されるとともに、第2の回動係止部は、後壁部25dで構成されたことにより、第1、第2の姿勢を決める突起部17k、およびこの突起部17kに係合する折曲げ根元部25s、後壁部25dをプレス加工などで簡単で、且つ高精度に形成することができる。
【0031】
3)後壁部25dは、サーマルヘッド26の長手方向に沿うようにヘッド取付板25の縁部を折曲げて帯状に形成したことにより、フレーム17に取付けたヘッド取付板25を大きく開いた第1の姿勢において、突起部17kに後壁部25dの先端部隅部を左右不均等な弾性付勢力に加えて当てても、ヘッド取付板25のねじれなどの変形を防止することができる。
【0032】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、その主旨を逸脱しない範囲内において変更して実施することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように説明してきた本発明のプリンタのカバー体は、互いに対向する側板部を有するフレームと、側板部に支持軸を介して回動可能に設けられた印字ヘッドを有するヘッド取付板と、フレームとヘッド取付板との間に係止された、フレームに対してヘッド取付板を弾性付勢する付勢部材とを備え、フレームには、ヘッド取付板の回動により該ヘッド取付板が当接可能な規制部が設けられ、ヘッド取付板には、該ヘッド取付板の回動を規制する回動係止部が設けられ、ヘッド取付板は、付勢部材の弾性付勢力に抗しながらフレーム側に弾圧して回動され、支持軸の軸方向にスライド移動されることにより規制部に回動係止部が係合するようにしたことにより、フレームとヘッド取付板とが大きく開いた第1の姿勢にて付勢部材をスムーズに挿着または脱去することができるので、大掛かりな治具を必要とせず、組立て作業や保守作業などを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるサーマルプリンタにおいて、カバー体を開放した状態における概略全体斜視図である。
【図2】上記プリンタのカバー体の斜視図である。
【図3】上記カバー体の要部斜視図である。
【図4】図3におけるカバー体の分解斜視図である。
【図5】図3におけるカバー体の要部拡大斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態であるサーマルプリンタのカバー体の組立て方法を説明した説明図である。
【図7】図6Aにおけるカバー体の状態を説明するための斜視図である。
【図8】図6Aにおけるカバー体の状態を説明するための斜視図である。
【図9】図6Cにおけるカバー体の状態を説明するための斜視図である。
【図10】図6Cにおけるカバー体の状態を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
16 カバー体
17 フレーム
17d、17e 側板部
17k 規制部(突起部)
18 支持軸
23 コイルばね(付勢部材)
25 ヘッド取付板
26 サーマルヘッド(印字ヘッド)
25s 第1の回動係止部(折曲げ根元部)
25t 第2の回動係止部
25d 後壁部(壁部)
Claims (3)
- 互いに対向する側板部を有するフレームと、
前記側板部に支持軸を介して回動可能に設けられた印字ヘッドを有するヘッド取付板と、
前記フレームと前記ヘッド取付板との間に係止された、前記フレームに対して前記ヘッド取付板を弾性付勢する付勢部材とを備え、
前記フレームには、前記ヘッド取付板の回動により該ヘッド取付板が当接可能な規制部が設けられ、
前記ヘッド取付板には、該ヘッド取付板の回動を規制する第1および第2の回動係止部が設けられ、前記第1の回動係支部を前記規制部に当接させて第1の姿勢とし、
前記ヘッド取付板は、前記第1の姿勢からさらに前記付勢部材の弾性付勢力に抗しながら前記フレーム側に弾圧して回動され、前記支持軸の軸方向にスライド移動されることにより第2の姿勢に移動されて、この第2の姿勢において前記規制部に前記第2の回動係止部が係合するようにしたことを特徴とするプリンタのカバー体。 - 前記規制部は前記側板部の少なくとも一方の一部を突き出して形成され、前記ヘッド取付板は、前記印字ヘッドの長手方向が位置する側の両端を折曲げて、前記側板部に対向して前記支持軸を軸支可能に形成した軸受け板部と、前記ヘッド取付板の一方側に前記印字ヘッドが配され、前記ヘッド取付板の他方側の縁部を前記軸受け板部と同じ方向に折り曲げて形成した壁部、とを備え、前記第1の回動係止部は前記軸受け板部の折曲げ根元部で構成されるとともに、前記第2の回動係止部は前記壁部で構成されたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタのカバー体。
- 前記壁部は、前記印字ヘッドの長手方向に沿うように前記ヘッド取付板の縁部を折曲げて帯状に形成したことを特徴とする請求項2に記載のプリンタのカバー体。
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