JP3647739B2 - 発芽活性を有する炊き込みご飯の素 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は玄米その他の穀類を海洋深層水の脱塩水に浸漬することにより、発芽寸前の栄養分が最も高い発芽活性を有する状態に至らせてから海洋深層水の濃縮水に浸漬することによって発芽を停止させ、発芽活性を有する状態に固定するとともに海洋深層水のミネラル成分を吸収させた炊き込みご飯の素に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から各種の炊き込みご飯の素が市販されており、多くの消費者に提供されている。その種類として、キノコ類とか松茸を加工した食品、各種の海鮮物の加工食品等の外、穀類を原料として味付け加工した食品も多く出回っている。
【0003】
一方、近時は海洋深層水の持つ清浄性と豊富なミネラル成分が需要者の注目を浴びてブームを呼び、該海洋深層水を脱塩処理した水が飲料水の分野に進入している現状にある。上記の海洋深層水は、現在世界中でも「ノルウエー沖」、「ハワイ沖」、「高知県の室戸岬沖」の3ケ所のみで実用的に取水されており、通常海洋表層で見られる風波とか表層温度変化に伴う対流,混合も生じない環境下にある海水で、地上で使用されている各種の油類とか化学物質,農薬等の有害物質に起因する海洋汚染の影響を受けることがなく、しかも海水中の溶存有機物が非常に少なく、微生物的な観点から極めて清浄であるという特徴を有している。水温は年間平均で13℃以下という低温であり、人体が必要とする多くの天然元素を含んでいる。
【0004】
表1は海洋表層水と海洋深層水の各種項目に関して分析した結果を示す一覧表であり、一般項目をみると、水温平均は海洋表層水の21℃に対して海洋深層水は13.1℃と低く、pHは同8.19に対して7.87、DOは同8.33mg/Lに対して7.28mg/L、TOCは1.60mg/Lに対して0.98mg/Lでともに海洋深層水の方が低いが、生菌数は海洋表層水の10〜10に対して海洋深層水は10であり、一桁以上も低くなっている。
【0005】
【表1】
Figure 0003647739
【0006】
ミネラル成分としての栄養塩類の項目では、NO-Nは海洋表層水の1.49μg-at/Lに対して海洋深層水では25.9μg-at/L、PO-Pは同0.34μg-at/Lに対して1.65μg-at/L、SiO-Siは同13.6μg-at/Lに対して64.2μg-at/Lと海洋深層水の方が遙かに大きくなっている。他の微量元素の項目でも海洋表層水よりも海洋深層水の方が含有量が高いという分析結果が得られている。
【0007】
また、海洋深層水の脱塩水を原子吸光光度法により分析した結果、カルシウムが0.4mg/L、マグネシウムが1.0mg/L含まれていることが判明した。更に海洋深層水の濃縮水を同様に原子吸光光度法により分析した結果、カルシウムが560mg/L、マグネシウムが1700mg/Lも含まれているという結果が得られた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の穀類を原料とする炊き込みご飯の素には、人体が必要とする全ての天然の微量元素(ミネラル)が含まれておらず、健康食として必ずしも満足するものが得られていないという課題がある。特に近時は天然に存在する微量元素の重要性が見直されている現状にある。
【0009】
他方で海水は微量元素を多く含んでおり、食塩製造用その他の用途に用いられているが、化学物質等により海洋汚染の進んだ現代では食用として海水中の表層水の利用は好ましくない。そこで近時では前記したように海洋深層水を脱塩処理した水が飲料水その他の多くの分野で利用されているが、脱塩作業時に各種の栄養塩類及び微量元素等のミネラル成分の多くが除去されてしまうことが多く、前記表1中の海洋深層水の持つミネラルバランスを実現しているとはいい難いという問題がある。
【0010】
そこで本発明はこのような従来の炊き込みご飯の素が有している課題を解消して、穀類を発芽寸前の栄養分が最も高い発芽活性を有する状態としてから発芽を停止して発芽活性を有する状態に固定するとともに、海洋深層水を使用したことによって多くの天然微量元素を含み、該海洋深層水の持つミネラルバランスを再現して健康食品として好適な炊き込みご飯の素を得ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、玄米その他の穀類を海洋深層水の脱塩水に浸漬して発芽活性を有する状態とし、更に海洋深層水の濃縮水に浸漬することによって発芽を停止させて発芽活性を有する状態に固定したことにより、栄養分が高く、かつ、海洋深層水のミネラル成分を吸収させた発芽活性を有する炊き込みご飯の素を提供する。
【0012】
前記玄米その他の穀類を海洋深層水の脱塩水に浸漬して発芽活性を有する状態とし、更に脱塩水を得た残りの海洋深層水の濃縮水,海洋深層水から製造したにがり液,海洋深層水から析出した硫酸カルシウムの一種又は複数の混合液に浸漬することによって発芽を停止させて発芽活性を有する状態に固定する。また、前記海洋深層水の脱塩水に鉱水,井戸水,湧き水,水道水等の上水の何れか一種又は複数種を添加して用いる。
【0013】
炊き込みご飯の素の作製に際して、海洋深層水の脱塩水に鉱水,井戸水、湧き水、水道水等の上水の何れか一種又は複数種の水を加えて調製槽に入れ、玄米その他の穀類を浸漬して発芽活性を有する状態にしてから該穀類を海洋深層水の濃縮水,にがり液,硫酸カルシウムの何れか一種又は複数の混合液中に浸漬して発芽活性を有する状態に固定し、蒸し工程と乾燥仕上工程を行うことによって栄養分が高く、海洋深層水のミネラル成分を吸収させた炊き込みご飯の素が完成する。
【0014】
かかる発芽活性を有する炊き込みご飯の素によれば、玄米その他の穀類が発芽寸前の栄養分が最も高い発芽活性を有する状態にあり、人体に有用なギャバ(γ−アミノ酪酸)が豊富に含まれている。更に海洋深層水の濃縮水は多量の各種元素成分を含有しており、にがり液中にもたんぱく質,脂質,炭水化物の外に鉄,カルシウムその他の多くの微量元素を含有しているため、硫酸カルシウムの添加にも伴って海洋深層水に含まれているミネラル成分を有効に生かすとともに該海洋深層水のミネラルバランスを再現することができて、健康食品として好ましい炊き込みご飯の素を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明にかかる発芽活性を有する炊き込みご飯の素の具体的な実施形態を説明する。上記炊き込みご飯の素とは、そのまま炊飯したり煮る等の調理ができる単独での使用及び白米に適量混合して使用することが可能な食品を指している。本発明では先ず海洋深層水を濾過して脱塩水と濃縮水とに分離し、濃縮水を更に濃縮することにより濃縮工程で発生するにがりと硫酸カルシウム等のにがり混合液を作製する。このようにして得られた海洋深層水の脱塩水、濃縮水、にがり混合液の3種類の液体の中で、先ず脱塩水に玄米その他の穀類を浸漬することによって玄米その他の穀類が活性化して発芽寸前の状態になる。
【0016】
玄米その他の穀類は、発芽寸前の状態になった時点で栄養分が最高のレベルになるので、次にこれらの穀類を濃縮水とにがり混合液の調整水中に浸漬することで発芽の進行が瞬間的に停止し、次段の蒸し工程における成分変化が最小限になるとともに、濃縮水とにがり混合液の持つ高ミネラル分と栄養分とが玄米その他の穀類に浸透する。そして最終の乾燥仕上工程を経て炊き込みご飯の素が完成する。
【0017】
本発明で定義している玄米その他の穀類とは、玄米、麦、決明子、ハトムギ、トウモロコシ、大豆、小豆、黒豆、緑豆、アマランサス、キヌア、赤マイロ、高きび、もちきび、もちあわ、白マイロ等である。これらの穀類には一般にギャバ(GABA)と呼称されている人体に有用なγ−アミノ酪酸が含まれている。
【0018】
図1は本実施形態にかかる炊き込みご飯の素の製造工程例を示すフロー図であり、先ずステップ1で海面下200メートル以深の深海から取水した海洋深層水を用意し、ステップ2で該海洋深層水をイオン交換法,逆浸透膜法もしくは電気分解法等により脱塩処理することによりステップ3で脱塩水を得て、ステップ4で該脱塩水を調製槽4aに入れる。同時に該調製槽4aに玄米その他の穀類5を投入し、適量の上水6を加えて浸漬することによって玄米その他の穀類5が発芽寸前の活性化した状態になる。
【0019】
玄米その他の穀類5が発芽活性を有する状態になるまでの浸漬時間は24時間±1時間とし、水温は約28℃とするのが適当である。尚、上水6とは鉱水、井戸水、湧き水、水道水等を指しており、これらの上水の何れか一種又は複数種を添加する。尚、上水6を加えずに脱塩水100%中に玄米その他の穀類5を浸漬しても良い。
【0020】
ステップ7では前記ステップ2での濾過によって脱塩水を得た残りの海洋深層水を利用して濃縮水を得て、ステップ8では濃縮水を更に濃縮してステップ9でにがり液を得るとともに、ステップ10で硫酸カルシウムを析出させる。そして得られた濃縮水に、にがり液と硫酸カルシウムとの何れか一種又は両方を調合タンク11に入れて任意の混合割合で撹拌混合する。
【0021】
次にステップ12で調製槽4a内に残っている脱塩水と上水6の混合水を排水し、ステップ13で調合タンク11から濃縮水、にがり液、硫酸カルシウムの混合液を加えて玄米その他の穀類5をこれらの混合液中に浸漬する。浸漬時間は10時間±1時間とする。この浸漬によって穀類の発芽が停止するので、次に調製槽4aから玄米その他の穀類5を取り出してステップ14で蒸し工程を行い、ステップ15で乾燥仕上工程を行ってステップ16で炊き込みご飯の素が完成する。
【0022】
図2は図1のステップ9,10によるにがり液と硫酸カルシウムを得るための工程例を示すフロー図であり、先ずステップ20で海洋深層水の濃縮水もしくは原水を用意し、ステップ21で該濃縮水又は原水の蒸発を行う。尚、ステップ21は省略することも可能である。ステップ22で濃縮水もしくは原水の煮出しを行い、ステップ23で硫酸カルシウムを析出させてからステップ24で該硫酸カルシウムを取り出し、ステップ25で再度煮出しを行ってからステップ26で塩分を析出させ、ステップ27で該塩分を除去し、ステップ28でにがり液を得ている。尚、ステップ22の煮出し工程は低圧下なら低温で煮出せる利点がある。得られたにがり液は海洋深層水の原水又は濃縮水を煮出して飽和状態にして塩分を析出させた飽和食塩水であり、主成分は塩化マグネシウムであって通常は豆腐の凝固剤に使用されており、塩分が残存している。
【0023】
図1のフロー図において、玄米その他の穀類5を先ず、ステップ3の脱塩水に浸漬する理由は、海洋深層水を原料とする脱塩水の清浄性がきわめて高く、しかも玄米その他の穀類5に対する脱塩水の浸透性が高いため、水道水等を用いた場合よりも早い発芽活性の状態となるためである。また、水道水は細菌の殺菌と増殖防止のために塩素処理その他の薬剤による処理が必要であるが、本発明で採用した脱塩水及びステップ7の濃縮水を用いる場合には薬剤の使用は不必要であり、海洋表層水のように化学物質による水の汚染がないという特長がある。
【0024】
更に発芽活性を有する穀類にステップ13で調合タンク11から濃縮水、にがり液、硫酸カルシウムの混合液を加えて浸漬する理由は、発芽の進行を停止するとともにギャバ(γ−アミノ酪酸)の減少を防止するためである。特に玄米は塩分に弱く、海洋深層水の濃縮水に浸漬することによって発芽が直ちに停止し、同時に濃縮水は原水よりも多量の各種元素成分を含有しており、にがり液中にもたんぱく質,脂質,炭水化物の外に鉄,カルシウムその他の多くの微量元素が含まれているため、硫酸カルシウムの添加にも伴って天然のミネラル成分を玄米その他の穀類5に浸透させることができる。
【0025】
図3は前記穀類(玄米)を脱塩水に浸漬した際の経過時間とギャバ(γ−アミノ酪酸,mg/100g)の含有量の相関を示すグラフであり、経過時間が0の時のギャバ含有量は3mg/100gで以下漸増しており、24時間後のギャバの含有量は19mg/100gで最大となり、以下漸減している。従って脱塩水に対する穀類の浸漬時間は、発芽活性が高くギャバが減少しない24時間±1時間としている。そしてステップ13で穀類を海洋深層水の濃縮水に浸漬することによって発芽は停止する。即ち、海洋深層水の濃縮水に浸漬することによって発芽を停止させて発芽活性を有する状態に固定するものである。
【0026】
そこで、海洋深層水の脱塩水に24時間浸漬した際のギャバ含有量が11mg/100gの玄米を海洋深層水の濃縮水に10時間浸漬した際のギャバ含有量を測定したところ、10mg/100gであり、濃縮水に浸漬することによって発芽が最小限押さえられ、発芽を停止させて発芽活性を有する状態に固定することができる。なお、この実験における脱塩水に24時間浸漬した際のギャバ含有量は11mg/100gであって、図3に示す実験の24時間浸漬後のギャバ含有量19mg/100gと相違しているが、これはギャバ含有量の値は測定する穀物によって個々相違するものである。具体的数値が異なっても24時間±1時間浸漬した際のギャバ含有量が最も高い数値を示すことには相違ない。
【0027】
表2は一般白米と発芽玄米のそれぞれ100g中の熱量及び各栄養成分の含有量を対比して示しており、発芽玄米は熱量と炭水化物以外は一般白米よりも栄養成分の含有量が高く、ギャバについても8.5倍の値を示している。
【0028】
【表2】
Figure 0003647739
【0029】
表3は海洋深層水の原水と濃縮水及び脱塩水の夫々について、pHと電気伝導度及び含有する元素成分を比較したデータを測定した結果を示している。
【0030】
【表3】
Figure 0003647739
【0031】
表4は前記にがり液に含まれている成分を分析した結果を示す一覧表であり、カリウム,マグネシウム,カルシウム,銅,亜鉛その他の多くの微量元素を含有していることが確認された。
【0032】
【表4】
Figure 0003647739
【0033】
ここでギャバ(GABA)に関して説明する。このギャバ(γ−アミノ酪酸)は非たんぱく質アミノ酸であり、微生物に広く分布するグルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)の作用によりグルタミン酸が脱炭酸されて生成する。ギャバは高等動物の神経の抑制性伝達物質であって血圧降下作用と利尿作用を持つことが知られており、食品においては紅こうじやギャバロン茶に含まれているギャバが血圧降下作用が顕著であることが明らかにされている。
【0034】
ギャバは多くの動植物中に存在しており、GADが微生物中に存在しているので、これらを原料とする食品中にも当然含まれている。各種の食品中のギャバ含有量を調べた結果、ヨーグルト、清酒、ワイン、ビール等の酒類、酢、漬け物、キムチ、野菜ジュース、穀類等に多く含まれている。
【0035】
また、本発明で採用した海洋深層水は、室戸岬沖の水深320メートル地点から取水した海水であり、深層水中に含まれている三態窒素のうち、アンモニア態窒素,亜硝酸態窒素はごく僅かであり、生物に与える影響は小さく、硝酸態窒素についても表層部では微量であったが、水深が増加するにつれて濃度が高まり、水深200メートル以深の水中での無機溶存態窒素の95%以上が硝酸態窒素で24μM存在している。その他リン酸態リンが1.7μM、珪酸態珪素が41μM溶存しており、いずれも表層部の5〜10倍以上の栄養塩濃度を有している。
【0036】
海洋深層水中に含まれている生体の発育上で必須の天然元素とは、Fe(鉄)、I(沃素)、Cu(銅)、Mn(マンガン)、Zn(亜鉛)、Co(コバルト)、Mo(モリブデン)、Se(セレン)、Cr(クロム)、Sn(スズ)、V(バナジウム)、F(フッ素)、Si(ケイ素)、Ni(ニッケル)、As(ヒ素)の15元素であり、これらの元素が海洋深層水に全てバランス良く含まれていることが大きな特徴となっている。従って海洋深層水は海洋生物の生長とか増殖に対しても大きな潜在能力を秘めた海水であるといえる。このような潜在能力は、近年メダイやコンブ、深海サンゴ等の養殖実験に利用されて大きな成果を上げていることからも実証されている。特に前記ノルウエー沖の海洋深層水は、フィヨルド深層水と呼ばれてサケ養殖に適していることが報告されている。
【0037】
海洋深層水中の生菌数は、前記表1中に示したように表層水中のそれと比較して、1桁又はそれ以上少なくなっており、しかも病原生物はほとんど含まれていないため、海水に由来する魚病菌による病気に関する惧れは全くなく、安全性が極めて高いという大きな特徴がある。本発明はこのような海洋深層水に含まれている天然元素を炊き込みご飯の素に採り入れることによって、生体の発育を促進するという従来実現することができない特性を持つ健康食品を提供することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば玄米その他の穀類が発芽寸前の栄養分が最も高い発芽活性を有する状態にあって人体に有用なギャバ(γ−アミノ酪酸)が豊富に含まれており、更に海洋深層水を脱塩処理した際に除去される各種の栄養塩類及び微量元素等のミネラル成分の多くが補給され、特に海洋深層水の濃縮水には多量の各種元素成分を含有しているとともに、にがり液中にもカリウム,マグネシウム,カルシウム,銅,亜鉛その他の多くの微量元素を含有しているため、硫酸カルシウムの添加に伴って海洋深層水に含まれているミネラル成分を有効に生かすとともに海洋深層水のミネラルバランスを再現した炊き込みご飯の素が得られる。また、人体に必須の塩として海水中の天然塩が微量元素を多く含んでおり、健康食品としても好適である。
【0039】
従って本発明によれば、玄米その他の穀類に海洋深層水の脱塩水,該脱塩水を得た残りの海洋深層水の濃縮水,海洋深層水から製造したにがり液,海洋深層水から析出した硫酸カルシウムの何れか一種又は複数種を添加したことによって多くの天然微量元素を含み、かつ該海洋深層水の持つミネラルバランスを再現したことによって健康食品として好適な炊き込みご飯の素を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる炊き込みご飯の素の製造工程例を示すフロー図。
【図2】にがり液と硫酸カルシウムを得るための工程例を示すフロー図。
【図3】穀類を脱塩水に浸漬した際の経過時間とギャバの含有量の相関を示すグラフ。
【符号の説明】
4a…調製槽
5…玄米その他の穀類
6…上水
11…調合タンク
整理番号 P3196

Claims (5)

  1. 玄米その他の穀類を海洋深層水の脱塩水に浸漬して発芽活性を有する状態とし、更に海洋深層水の濃縮水に浸漬することによって発芽を停止させて発芽活性を有する状態に固定したことを特徴とする発芽活性を有する炊き込みご飯の素。
  2. 玄米その他の穀類を海洋深層水の脱塩水に浸漬して発芽活性を有する状態とし、更に海洋深層水の濃縮水に浸漬することによって発芽を停止させて発芽活性を有する状態に固定したことにより、栄養分が高く、かつ、海洋深層水のミネラル成分を吸収させたことを特徴とする発芽活性を有する炊き込みご飯の素。
  3. 玄米その他の穀類を海洋深層水の脱塩水に浸漬して発芽活性を有する状態とし、更に脱塩水を得た残りの海洋深層水の濃縮水,海洋深層水から製造したにがり液,海洋深層水から析出した硫酸カルシウムの一種又は複数の混合液に浸漬することによって発芽を停止させて発芽活性を有する状態に固定したことにより、栄養分が高く、かつ、海洋深層水のミネラル成分を吸収させたことを特徴とする発芽活性を有する炊き込みご飯の素。
  4. 前記海洋深層水の脱塩水に鉱水,井戸水,湧き水,水道水等の上水の何れか一種又は複数種を添加した請求項1,2又は3に記載の発芽活性を有する炊き込みご飯の素。
  5. 海洋深層水の脱塩水に鉱水,井戸水,湧き水,水道水等の上水の何れか一種又は複数種の水を加えて調製槽に入れ、玄米その他の穀類を浸漬して発芽活性を有する状態にしてから該穀類を海洋深層水の濃縮水,にがり液,硫酸カルシウムの何れか一種又は複数の混合液中に浸漬して発芽活性を有する状態に固定し、蒸し工程と乾燥仕上工程を行うことによって栄養分が高く、かつ、海洋深層水のミネラル成分を吸収させたことを特徴とする発芽活性を有する炊き込みご飯の素。
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