JP3647324B2 - 産業車両用変速機の油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば各種産業車両の油圧走行駆動に採用される産業車両用変速機の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の油圧制御装置(油圧回路)としては、たとえば図6に示される構成が提供されている。すなわち、ポンプ1からの給油経路2は、前後進側給油経路部2Aと変速側給油経路部2Bとトルクコンバータ側給油経路部2Cに分岐され、このうちトルクコンバータ側給油経路部2Cは、レギュレータ18を介してトルクコンバータ19に接続されている。
【0003】
また前後進側給油経路部2Aは、前後進側モジュレート3Aを介して前後進切換えソレノイド弁4に接続され、そして前進作動経路部5と後進作動経路部6とに接続可能とされている。なお、前後進切換えソレノイド弁4からの前後進側排油経路部7Aはタンク8に至り、その際に、前後進側給油経路部2Aと前後進側モジュレート3Aと前後進側排油経路部7Aとの間には前後進側フローセンシング9が介在されている。
【0004】
変速側給油経路部2Bは、変速側モジュレート3Bを介して前段切換えソレノイド弁11と後段切換えソレノイド弁12に直列状に接続されている。そして前段切換えソレノイド弁11は第1段作動経路部13に接続可能とされ、後段切換えソレノイド弁12は第2段作動経路部14と第3段作動経路部15とに切換え接続可能とされている。なお、前段切換えソレノイド弁11や後段切換えソレノイド弁12からの変速側排油経路部7Bはタンク8に至り、その際に、変速側給油経路部2Bと変速側モジュレート3Bと変速側排油経路部7Bとの間には変速側フローセンシング16が介在されている。
【0005】
このような従来構成によると、前後進回路側では、図6に示される中立(遮断)状態の前後進切換えソレノイド弁4をいずれかに切換え動作させることによって、前後進側給油経路部2Aを前進作動経路部5か後進作動経路部6に選択して接続し得る。また変速回路側では、図6に示される中立(連通)状態の前段切換えソレノイド弁11と後段切換えソレノイド弁12によって第2段作動経路部14を接続し得、そして中立状態から前段切換えソレノイド弁11のみ切換えることで第1段作動経路部13を接続し得、さらに中立状態から後段切換えソレノイド弁12のみ切換えることで第3段作動経路部15を接続し得る。
【0006】
このような電気式コントロールバルブの切換え操作によって、前進時に第1段〜第3段の速度を得られ、そして後進時に第1段〜第3段の速度を得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、配線の短絡など、種々な故障により前後進切換えソレノイド弁4が中立に戻されてロック状態になったとき、産業車両が動けなくなるなどの問題がある。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、配線の短絡などの故障により産業車両が動けなくなったとき、運転席での手動操作により産業車両を緊急に前後進し得る産業車両用変速機の油圧制御装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の産業車両用変速機の油圧制御装置は、前後進切換えソレノイド弁の切換えにより、ポンプからの前後進側給油経路部とタンクへの前後進側排油経路部とが、前進作動経路部や後進作動経路部に接続可能とされた産業車両用の油圧駆動装置であって、前後進切換えソレノイド弁への各経路部間に手動形式の切換え弁が介在され、この切換え弁は、前後進切換えソレノイド弁に各経路部を接続可能にさせる中立弁部と、前後進切換えソレノイド弁を介在しないで各経路部を接続可能にさせる前進弁部や後進弁部とを有して構成されていることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項1の発明によると、切換え弁が中立状態で、中立(遮断)状態の前後進切換えソレノイド弁をいずれかに切換え動作させることによって、前後進側給油経路部を、中立の切換え弁を介して前進作動経路部か後進作動経路部に選択して接続し得る。
そして、たとえば配線の短絡など、種々な故障により前後進切換えソレノイド弁が中立に戻されてロック状態になったとき、産業車両が動けなくなる。このようなとき、運転席における運転者の手動操作により切換え弁の切換えを行う。すなわち手動レバーなどの操作によって、切換え弁を前進弁部側や後進弁部側に切換えることにより、前後進切換えソレノイド弁を介在しないで前後進側給油経路部を前進作動経路部または後進作動経路部に接続させる。これにより産業車両を緊急に前進走行または後進走行させ得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図1〜図5に基づいて説明する。なお、前述した従来例(図6)と同一構成物またはほぼ同一構成物は、同一の符号を付して詳細説明は省略する。
すなわち、1はポンプ、2は給油経路、2Aは前後進側給油経路部、2Bは変速側給油経路部、2Cはトルクコンバータ側給油経路部、3Aは前後進側モジュレート、3Bは変速側モジュレート、4は前後進切換えソレノイド弁、5は前進作動経路部、6は後進作動経路部、7Aは前後進側排油経路部、7Bは変速側排油経路部、8はタンク、9は前後進側フローセンシング、11は前段切換えソレノイド弁、12は後段切換えソレノイド弁、13は第1段作動経路部、14は第2段作動経路部、15は第3段作動経路部、16は変速側フローセンシング、18はレギュレータ、19はトルクコンバータをそれぞれ示す。
【0011】
本実施の形態では、上記した構成において、前後進切換えソレノイド弁4への各経路部2A、7A、5、6間に手動形式の切換え弁20が介在されている。この切換え弁20は、前後進切換えソレノイド弁4に各経路部2A、7A、5、6を接続可能にさせる中立弁部20aと、前後進切換えソレノイド弁4を介在しないで各経路部2A、7A、5、6を接続可能にさせる前進弁部20bや後進弁部20cを有して構成されている。
【0012】
上記した前後進切換えソレノイド弁4は切換え弁20に連結状とされ、そして切換え弁20や前段切換えソレノイド弁11や後段切換えソレノイド弁12は、サブプレート21を介してトランスミッション22側に取り付けられている。なおサブプレート21には、各弁20,11,12に対応されたポートなどが形成されている。
【0013】
ハンドル25などが設けられている運転席26には、切換え弁20を切換え操作するためのレバー27が設けられ、このレバー27から切換え弁20の切換えスプールまでの操作伝達経路28中には、中立状態を維持するためのストッパー手段(図示せず。)が介在されている。
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
【0014】
前後進回路側では、図1に示されるように切換え弁20が中立弁部20aでかつストッパー手段により中立が維持されている状態で、中立(遮断)状態の前後進切換えソレノイド弁4をいずれかに切換え動作させることによって、前後進側給油経路部2Aを、中立弁部20aを介して前進作動経路部5か後進作動経路部6に選択して接続し得る。
【0015】
また変速回路側では、図1に示される中立(連通)状態の前段切換えソレノイド弁11と後段切換えソレノイド弁12によって第2段作動経路部14を接続し得、そして中立状態から前段切換えソレノイド弁11のみ切換えることで第1段作動経路部13を接続し得、さらに中立状態から後段切換えソレノイド弁12のみ切換えることで第3段作動経路部15を接続し得る。
【0016】
このような電気式コントロールバルブの切換え操作によって、前進時に第1段〜第3段の速度を得られ、そして後進時に第1段〜第3段の速度を得られる。
そして、たとえば配線の短絡など、種々な故障により前後進切換えソレノイド弁4が中立に戻されてロック状態になったとき、産業車両が動けなくなる。このようなとき、運転席26における運転者の手動操作により、まずストッパー手段による中立状態を開放させたのち、レバー27を介して切換え弁20の切換えを行う。
【0017】
すなわちレバー27の操作によって、たとえば図2に示すように切換え弁20を前進弁部20bに切換えることにより、前後進切換えソレノイド弁4を介在しないで前後進側給油経路部2Aを前進作動経路部5に接続させる。これにより産業車両を緊急に前進走行させ得、その際に前段切換えソレノイド弁11や後段切換えソレノイド弁12は中立に戻されていることから、前進走行は第2段作動経路部14を使用して行われる。
【0018】
なお、緊急の走行として後進走行が好ましいとき、たとえば図3に示すように切換え弁20を後進弁部20cに切換え、以て前後進切換えソレノイド弁4を介在しないで前後進側給油経路部2Aを後進作動経路部6に接続させる。これにより産業車両を緊急に後進走行させ得る。
このように、配線の短絡など、種々な故障により前後進切換えソレノイド弁4が中立に戻されてロック状態になり、産業車両が動けなくなったとき、運転席での簡単な手動操作により産業車両を緊急に前後進し得る。
【0019】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、たとえば配線の短絡など、種々な故障により前後進切換えソレノイド弁が中立に戻されてロック状態になり、産業車両が動けなくなったとき、運転席における簡単な手動操作により、切換え弁を前進弁部側や後進弁部側に切換えることによって、前後進切換えソレノイド弁を介在しないで前後進側給油経路部を前進作動経路部または後進作動経路部に接続できて、産業車両を緊急に前進走行または後進走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、産業車両用変速機の油圧制御装置における通常時の油圧回路図である。
【図2】同産業車両用変速機の油圧制御装置における緊急前進時の油圧回路図である。
【図3】同産業車両用変速機の油圧制御装置における緊急後進時の油圧回路図である。
【図4】同産業車両用変速機の油圧制御装置におけるトランスミッション部分の側面図である。
【図5】同産業車両用変速機の油圧制御装置におけるトランスミッション部分の正面図である。
【図6】従来例を示し、産業車両用変速機の油圧制御装置における油圧回路図である。
【符号の説明】
1 ポンプ
2 給油経路
2A 前後進側給油経路部
2B 変速側給油経路部
4 前後進切換えソレノイド弁
5 前進作動経路部
6 後進作動経路部
7A 前後進側排油経路部
7B 変速側排油経路部
8 タンク
9 前後進側フローセンシング
11 前段切換えソレノイド弁
12 後段切換えソレノイド弁
13 第1段作動経路部
14 第2段作動経路部
15 第3段作動経路部
20 切換え弁
20a 中立弁部
20b 前進弁部
20c 後進弁部
27 レバー
Claims (1)
- 前後進切換えソレノイド弁の切換えにより、ポンプからの前後進側給油経路部とタンクへの前後進側排油経路部とが、前進作動経路部や後進作動経路部に接続可能とされた産業車両用変速機の油圧制御装置であって、前後進切換えソレノイド弁への各経路部間に手動形式の切換え弁が介在され、この切換え弁は、前後進切換えソレノイド弁に各経路部を接続可能にさせる中立弁部と、前後進切換えソレノイド弁を介在しないで各経路部を接続可能にさせる前進弁部や後進弁部とを有して構成されていることを特徴とする産業車両用変速機の油圧制御装置。
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1999
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