JP3646152B2 - 犬用携帯糞取り器及び犬用携帯糞取り方法。 - Google Patents

犬用携帯糞取り器及び犬用携帯糞取り方法。 Download PDF

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【0001】
【発明が属する分野】
本発明は犬用携帯糞取り器及び犬用携帯糞取り方法に関するもので、飼い犬の脱糞を収容すると同時に、手を触れずに自動的に包み込むようにして犬糞の始末が簡単且つ衛生的にできるようにしたことを目的とする。
【従来の技術】
【0002】
一般に飼い犬の糞の処理については無数に近い発明考案が提供開示されている。そのうち、本発明に最も関連すると思われる考案のうちの1例として実開平4−33358号の考案が見受けられる。その考案にあっては、「犬糞を捕集する捕集袋と、この捕集袋がその開口部を開いた状態で着脱可能に装着される袋保持部材に取付けられ、袋保持部材を脱糞時の犬の尻下に案内する把手とを具備することを特徴とする犬用携帯便器」である、として複数の実施例が開示されている。
【0003】
そしてこの考案によって、手を汚さずに犬の糞の処理ができる効果があるとしている。
【0004】
ところが、前記考案にあっては、円形や楕円形又は二股弧状形の袋保持部材に捕集袋を簡単には外れないように装着し、捕集袋に脱糞したを収容した後は手を使って補修袋を保持部材から外さなければならない構造であり、どの実施例においても、脱糞を包み込むようにした捕集袋を片手によるワンタッチ操作で保持部材から外せるようにしたものではない。
【0005】
そこで本発明は従来の課題を解決し、且つ発明の目的を達成するために提供するものである。
【0006】
本発明の第1は犬用携帯糞取り器において、環状枠体の基部に緩やかな角度で成形した棒状把手を設けると共に、当該枠体の厚さ方向の周面に凹溝を形成し、前記棒状把手を中折れ式にし、且つ枠体基部の近傍に把手裏面に設けたレバーの操作によって把手表面に出没する突起を設け、前記枠体前半部の凹溝に開口がその開口縁に設けた環状ゴムで窄められているビニール製犬糞収容袋体を枠体平面を覆うように掛止すると共に、袋体後半部の端部を突起に掛止し、袋体底部を枠体の内径内に収められるようにしたものである。
【0007】
本発明の第2は犬用携帯糞取り器において、環状枠体の基部に緩やかな角度で成形した棒状把手を設けると共に、当該枠体の厚さ方向の周面に凹溝を形成し、枠体基部の近傍に把手裏面に設けたレバーの操作によって把手表面に出没する突起を設け、前記枠体前半部の凹溝に開口がその開口縁に設けた環状ゴムで窄められているビニール製犬糞収容袋体を枠体平面を覆うように掛止すると共に、袋体後半部の端部を突起に掛止し、袋体底部を枠体の内径内に収め、把手に小型ペンライトを取付け具を介して脱着自在に取付けられるようにしたものである。
【0008】
本発明の第3は犬用携帯糞取り方法において、環状枠体の厚さ方向の周面に形成した凹溝の前半に開口が環状ゴムで窄められているビニール製犬糞収容袋体の開口前半部を掛止すると共に、枠体平面を覆いながら開口後半部を、その環状ゴムを伸張して当該開口後半部の端部を前記環状枠体基部に成形した棒状把手の表面に出没する突起に掛止しておき、棒状把手を持って犬の尻下に差し延べて脱糞を取り込んだ後にてこ式レバーの操作で突起を把手表面から埋没することによって、開口縁の環状ゴムが縮小して袋体の開口が窄まって犬糞を包み込むと共に、枠体の凹溝から外れるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態は次のとおりである。円形を成す環状枠体の厚さ方向の周面に形成した凹溝のうち、枠体前半部の凹溝にビニール製糞収容袋体の開口の環状ゴムを拡張してその開口前半部を嵌合掛止し、且つ開口後半部を枠体の平面を覆うようにしながら引っ張って袋体後半部の端部を棒状把手の表面から出っ張っている突起に掛止し、袋体底部を枠体の内径の中に落とし込むようにして収める。
【0010】
この状態で棒状把手を持ってビニール製糞収容袋体を装着した枠体を犬の尻下に差し延べて犬の脱糞を袋体内に取り込む。犬糞の取り込みを確認した後、把手裏面側のレバーを操作して把手表面から出っ張っている突起を埋没すると、これに掛止していた袋体基端部の環状ゴムが外れる。
【0011】
外れた犬糞入り袋体は開口縁部の拡張していた環状ゴムが縮小して開口が窄まり、同時に袋体前半部も枠体の凹溝との掛止が外れ、袋体内に取り込んだ犬糞を包み込んだ状態になって枠体の前端部位に設けた小突起に袋体の一部が掛止しこれを片手で外す。又は枠体から直接離反して落下する。そして、散歩中にあっては、落下した袋体を他の袋に入れて持ち帰る。
【0012】
【実施例】
次に本発明の実施例を説明する。1は環状枠体であり、円形・楕円形又は非円形等任意の形状を成す。なお、環状の中には輪状の一部が欠如している形状も含まれる。2は枠体の基部11に緩やかな角度θで成形した棒状把手であり、単一棒状型のほか、図1・図2にあっては2つ折りを可とする中折れ式にしてある。また、前記の枠体1と棒状把手3はプラスチック材料で一体成形する。前記棒状把手の緩やかな角度θは160度前後に設定することを可とする。3は枠体1の外周面に成形した凹溝であり、この凹溝を形成する上下の枠体の外径は、下側の外径を少し大きく成形しておく。
【0013】
4は棒状把手3の中折れ式のヒンジ、5は把手の表面から出没する突起、6は突起が挿入用の孔、7は把手の裏面側に設けたてこ式を可とするレバーであり、突起5の基部に結合してある。そして、当該レバーの操作で突起4を把手表面から略面位置ないし中に埋没する形状になっている。
8は開口縁8″に環状ゴム7を装着したビニール製糞収容袋体であり、常時は環状ゴムの弾力収縮によって開口8′が窄まり、その窄まった開口の径R′は枠体1の凹溝部の外径Rより小さく形成されている。10は中折れ式の棒状把手を延ばして使用するときにヒンジ部から折れないようにするための留め具、11は棒状把手2に沿って取付け具12を介して脱着できるように取付けたペンライトである。図中1は枠体の前端部位に設けた小突起であり、犬糞を取り込んだ袋体を突起4から外れたときに当該袋体が小突起に掛止する構成になっている。
【0014】
【具体的な使用例】
環状枠体1の厚さ方向の周面に形成した凹溝3のうち、前半部位の凹溝3に開口8′が環状ゴム9で窄められているビニール製犬糞収容袋体8の開口前半部8を掛止すると共に、開口後半部8を前記環状枠体の平面を覆うようにしながら環状ゴム9を伸張して開口後半部の端部8nの一部を前記環状枠体基部に成形した棒状把手2の表面に出没する突起4に掛止しておき、さらに袋体底部8mを枠体1内径Rの内側1に落とし込むように収めておく。そして、把手2を持って犬の尻下に差し延べて脱糞を取り込んだ後にてこ式レバー7の操作で突起4を把手表面から埋没することによって、開口縁の環状ゴム9が縮小して袋体の開口8′が窄まって犬糞を包み込むと共に、枠体前端部の小突起1に犬糞入りの袋体を掛止する。小突起1を設けないときは犬糞入りの袋体が環状枠体1の凹溝3から外れる。外れた犬糞入り袋体8は散歩中にあっては、持ち帰って始末する。
【0015】
【発明の効果】
本発明は上記の構成であるから、次の効果がある。すなわち、開口を環状ゴムで窄まっているビニール製糞収容袋体を取付けた環状枠体からてこ式レバーのワンタッチ操作で外すことができるので犬糞を取り込んだ袋体を衛生的に始末することができる。
【0016】
次いで、糞収容袋体は環状枠体の平面を覆うようにしてセットするから犬の尻下に差し延べて脱糞を取り込む際に、枠体に汚物がかかっても当該袋体でカバーされているので枠体が汚れることはない。
【0017】
また、棒状把手が緩やかな角度を成していることにより、袋体を掛止している突起を引っ込めたときに袋体が外れやすくなる。
【0018】
そして、請求項2にあっては棒状把手の全長を長く設けることができることにより、脱糞の処理がよりし易くなる。しかも棒状把手が中折れ式になっているので、用済み時にあっては、これを内側に折畳み、コンパクトに納めることができる。
【0019】
さらに、夜間における犬の散歩等においては、棒状把手にペンライトを装着することによって片手で犬の脱糞処理と照明操作を行うことができ、この種の犬用携帯糞取り器及びその糞取り方法の発明として新規有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る犬用携帯糞取り器の斜面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 使用状態を示す一部の正面図である。
【図4】 使用状態を示す一部の側面図である。
【図5】 図4の糞取り終了状態縦断面図である。
【図6】 犬用携帯糞取り器の本体を示す正面図である。
【図7】 犬用携帯糞取り器の本体を示す側面図である。
【図8】 犬用携帯糞取り器における環状枠体の他の実施例の正面図である。
【図9】 犬用携帯糞取り器における環状枠体のさらに別の実施例の正面図である。
【符号の説明】
1……環状枠体
2……棒状突起
3……凹溝
4……ヒンジ
5……出没用突起
6……突起挿通孔
7……てこ式レバー
8……犬糞収容用袋体
9……袋体開口縁に設けた環状ゴム
10……棒状把手の中折れ部の留め具
11……ペンライト

Claims (3)

  1. 環状枠体(1)の基部に緩やかな角度(θ)で成形した棒状把手(2)を設けると共に、当該枠体の厚さ方向の周面に凹溝(3)を形成し、枠体基部(11)の近傍に把手裏面に設けたレバー(5)の操作によって把手表面に出没する突起(4)を設け、前記枠体前半部の凹溝(3)に開口(8′)がその開口縁(8″)に設けた環状ゴム(9)で窄められているビニール製犬糞収容袋体(8)を枠体平面を覆うように掛止すると共に、袋体後半部(8)の端部(8n)を突起(4)に掛止し、袋体底部(8m)を枠体の内径(R)内に収められるようにしたことを特徴とする犬用携帯糞取り器。
  2. 環状枠体(1)の基部に緩やかな角度(θ)で成形した棒状把手(2)を設けると共に、当該枠体の厚さ方向の周面に凹溝(3)を形成し、前記棒状把手を中折れ式にし、且つ枠体基部(11)の近傍に把手裏面に設けたレバー(5)の操作によって把手表面に出没する突起(4)を設け、前記枠体前半部の凹溝(3)に開口(8′)がその開口縁(8″)に設けた環状ゴム(9)で窄められたビニール製犬糞収容袋体(8)を枠体平面を覆うように掛止すると共に、袋体後半部(82)の端部(8n)を突起(4)に掛止し、袋体底部(8m)を枠体の内径(R)内に収め、把手に小型ペンライト(11)を取付け具(12)を介して脱着自在に取付けられるようにしたことを特徴とする犬用携帯糞取り器。
  3. 環状枠体(1)の厚さ方向の周面に形成した凹溝(3)の前半(3)に開口(8′)が環状ゴム(9)で窄められたビニール製犬糞収容袋体(8)の開口前半部(81)を掛止すると共に、枠体平面を覆いながら開口後半部(82)を、その環状ゴム(9)を伸張して開口後半部の端部(8n)を前記環状枠体基部に成形した棒状把手(2)の表面に出没する突起(4)に掛止しておき、把手(2)を持って犬の尻下に差し延べて脱糞を取り込んだ後にレバー(7)の操作で突起(4)を把手表面から埋没することによって、開口縁(8″)の環状ゴム(9)が縮小して袋体の開口(8′)が窄まって犬糞を包み込むと共に、枠体の凹溝(3)から外せるようにしたことを特徴とする犬用携帯糞取り方法。
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