JP2013132291A - ペット用糞取り器具 - Google Patents

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Hiroshi Hashimoto
広 橋本
Tadashi Haruhana
忠 春花
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Abstract

【課題】ペットの糞処理時に用いる糞取り器具において、処理袋の着脱が容易に行えるものが少ない。また、処理袋の固定が折り返した袋を上から挟んで固定するものがほとんどで、袋を固定する部分が汚れる恐れがある。
【解決手段】袋を装着する環状または多角形形成部表面に摩擦係数の高いシリコン系ゴムを塗布することで処理袋(レジ袋等のナイロン、ビニール袋)を環状または多角形枠体の内側から外側に折り返すだけで袋が装着でき、更に折り返した袋自体が枠体を覆うので糞取り器具自体が汚れることは無い。
【選択図】図1

Description

本件はペット用糞取り器具に関するものである。
主な糞取り器具において、ビニール袋などを使用するもので共通点は器具先端に袋を取り付けて糞を直接袋で受ける事である。
袋の固定方法で多少の違いはあるが大まかに分類すると、特許文献1のようなビニール袋などを先端の環状枠体にかぶせて折り返し、袋ごと環状枠体を挟むなどして袋を固定するものと、袋を固定するために袋自体に加工が施されている専用袋を用いるものの2種類がある。
特開2008−278879
ペットの糞を袋で直接受けることが出来る様な糞取り器具は、多く考案されているが、袋の装着方法と、着脱の容易さが課題としてある。早朝や、夜間のペットの散歩時に糞取り器具と別に照明を持つことにより両手が塞がり、ペットの予期せぬ行動に対処できない事がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ペットの糞を地面に落ちる前にゴミ袋で回収する糞取り器具であり、糞を回収する袋を簡単に着脱でき、糞取り器具が糞によって汚れることが無い、糞取り器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明の1つである観点に係るペットの糞取り器具は、袋で直接、糞を受けて回収する糞取り器具であり、大まかには柄と、糞を回収する袋を保持する枠体で構成され、柄の一方の端部に支持部材を介して取り付けられる枠体が設けられている。
上記糞処理袋を保持する枠体の形態については、概ね環状として、枠体の一部が切れていても良い。これにより、糞処理袋の大きさを一規定の大きさに限定せずに幅を持たすことができる。
枠体を環状で形成する場合、ポリウレタン製ホースを用いるのが最適であり、ホースで枠体を形成するときにホースを固定する固定金具の広角が概ね60度が最適だがペットの大きさで広角を変化させ、更に、ホースの長さを変える事で枠体の形状及び大きさのバリエーションは大きく広がる。
枠体表面には、糞を回収する袋を保持する為にシリコン系ゴムを塗布する。枠体への塗布は概ね全面とするが、部分的な塗布でも良い。糞を回収する袋を枠体の内側より外側に折り返し、袋の底部を軽く引くことで、枠体へ塗布されたシリコン系ゴムの表面と、糞を回収する袋を枠体部で折り返した袋表面の接触部分に摩擦力が発生し、袋が保持される。
上記柄と糞を回収する袋を保持する枠体は柄となる筒体に対して135度から140度の取り付け角度で取り付けられ、これは一定の角度で固定または、任意の角度で可変可能な固定方法でも良い。ここで上げた角度については、グリップを手で持った際に、ペットのお尻に器具を差し入れるために、器具の挿入角度を無理なく手首で調整できる角度である。角度が上記範囲以上でも、以下でも手首での角度調整がきつくなる。柄には伸縮性がありペットの体格、または、使用者の体格に合わせて柄の長さを調整でき、立ったままの姿勢でペットのお尻に糞を回収する袋を差し入れる事が出来る。また、使用していない時は柄を縮める事で持ち運び易く収納できる。
追加の付属機構として、グリップ部に、柄となる筒体を135度から140度で取り付け、グリップ部に歩行時の照明を設け、枠体を取り付ける柄に糞を回収する所を照らす照明を設けることで歩行時の照明を照射する糞取り器具の位置状態とペットの糞を回収するときの糞取り器具の位置状態がほぼ同じになり、常に一定の持ち方で使用できる。ここでの、グリップとなる照明と、筒体との取り付け角度を 上記枠体と、柄の取り付け角度と揃える事で、手首の負担が更に改善される。
上記照明装置を有するものとは別に、更に追加の付属機構として、枠体を取り付ける柄自体を消臭剤用タンクにして、グリップ側の端部に空気を圧縮する為のポンプを配し、枠体を取り付ける柄の部分に噴射ノズルを設けた消臭剤散布機能を有する。
シリコン系ゴムを塗布することで袋が滑らずに固定できる。
袋の着脱が容易で器具自体が汚れない。
糞取り器具に袋を装着した斜視図 糞取り器具の側面図 筒体大4及び筒体小3のストッパー・ロック機構の詳細図 照明付き糞取り器具に袋を装着した斜視図 照明付き糞取り器具の側面図 消臭剤散布機能付き糞取り器具に袋を装着した斜視図 消臭剤散布機能付き糞取り器具の側面図 消臭剤散布用ポンプの詳細図 特許文献1の解説図 糞取り器具の使用イメージ図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は本発明の第一の実施形態に係る糞取り器具の斜視図であり、図2は側面図である。図1及び、図2の示すように本実施形態に係る糞取り器具は伸縮柄と袋保持部で構成される。
伸縮柄は筒体大4、筒体小3、ストッパー・ロック機構Aから構成された多段伸縮式の柄である。これらの筒体大4、筒体小3はアルミニウム等の軽金属または合金或いは、プラスチック樹脂により形成される。筒体大4には、そこに挿入される筒体小3の抜けを防止する第1ストッパーA1が設けられており、もう1つの端部はグリップ5が設けられる。挿入した筒体小3の端部には同じく抜けを防止する第2ストッパーA2、及び、回転とズレを防ぐロックシューA3が設けられる。なお、本実施形態においては2段伸縮式であるが、段数は特に限定せず、3段でも4段でも良い。
筒体大4の内径が11mmのとき、第1ストッパーA1の端部の内径は9.8mmで細くなっており、筒体小3の外径は9.5mmで第1ストッパーA1の端部内径よりわずかに細く、筒体小3のストッパー・ロック機構Aの第2ストッパーA2の外径は10.8mmで第1ストッパーA1の端部内径より太く、これにより筒体小3を伸ばしたときの抜けを防止する。第2ストッパーA2より外側にロック機構があり、これは外径12φで内径8φのエアーホースをロックシューA3として使用している。ロックシューA3の形態はホース長を13mmとし、Cの字のように幅2mmでカットし、カットされた対面の一方端部にシューが回転しない為の溝を設ける。これを、第2ストッパーA2のストッパー部より外側にロックシューを固定する為の外径6mmの芯にロック用シューを被せる。芯の一方端部にはシューが回転しない為の溝をはめ込む突起があるのでこれらを合わせてはめ込む。外径12φのシューの側面が2mmカットされた分だけ筒体大4の内径11mmに入れたときに内側に縮む為、程よいロックがかかり、筒体大4と筒体小3を伸ばしたり縮めたりするだけで任意の位置で筒体を固定できる。
この時、使用者が立ったままの姿勢でグリップ5を持ち、糞を回収する袋を保持する枠体が地面に接触するように、筒体小3を伸縮し長さを調整する。
糞を回収する袋を保持する枠体は、例えば、環状に形成した際、弾性変形が可能で袋に糞が回収されたときの荷重で枠体自体が折れ曲がる事がないポリウレタン製のエアーホースが望ましい。枠体の一部を開放したものの場合はこの限りではない。ホースで枠体を形成すれば、ペットの大きさに合わせて、ホースの長さを変えることで、枠体の大きさを容易に変える事ができる。ここでは中型犬用として、外径8φ、内径5φのエアーホース46cmを使用するが、ホースの規格、長さに関してはこの限りではない。
筒体小3の一方先端と糞処理袋を保持する袋保持枠体1のホースを固定するY字形状連結金具2はY字構造で、Y字のI部は筒体小3の一方先端に接続し、YのV部に袋保持枠体1のホース両端部分をそれぞれ差し込む。この時のV部の広角は60度が望ましいが、ペットの大きさに合わせて、広角と袋保持枠体1のホース長さを変えても良い。Y字のV部とI部は135度の角度で形成されるのが望ましいが135度から140度の範囲であれば良い。
この袋保持枠体1のホース表面にはシリコン系ゴムが塗布してある。塗布の範囲としてはホース全面に塗布することが望ましいが、部分的な塗布でも良い。
照明付きに関しては、上記、筒体大4のグリップ部が照明付きグリップ8になり、照明本体の握り部がそのまま、糞取り器具のグリップとして機能し、歩行用照明本体の握り部の端から13cmのところに、135度の角度で筒体大4を取り付ける接続部があるのが望ましい(握り手の長さを13cmにする根拠は一般に手で物を掴んだときの手の幅より少し長くまた、長すぎない寸法である)。ただし、筒体大4の取り付け部寸法を13cmに限定するものではない。取り付け角度は135度から140度の範囲であれば良く、この時の角度は袋保持枠体1の取り付け角度と同じ角度が望ましい。例えば、Y字形状連結金具2のY字のV部とI部の角度が135度のときは照明本体と筒体大4の取付角度も135度のようにする事が望ましい。これについては、ペットのお尻に袋を差し入れる際に、手首で無理なく器具の調整が出来る角度である。糞を回収するところを照射する糞処理部照明7は筒体大4の筒上に取り付ける。なお、この照明は、照射角を変える事ができる。
照明の電源は、歩行用照明本体のグリップ部に収納され、歩行用、糞処理部用両方の電源としても良く、また、個別でも良い。電源を兼用するときは消費電力を抑えるために、LEDを使用することが望ましい。
消臭剤散布機能付きに関しては消臭剤タンク兼用筒体10が上記、筒体大4及び筒体小3の代わりをする為、伸縮機能はない。筒体内部のタンク部に大気圧以上の圧をかけるために、筒体端部にポンプAss’y Bを設け、ポンプの端部がタンクの蓋を兼ねる。筒体の糞処理袋を保持する枠体を取り付ける取付金具付近に、散布ノズルを配する。散布ノズルには1気圧より大きい圧力で作動する逆支弁が装備される。ポンプでタンク内部の圧を上げる事で散布される。
以上、糞取り器具の形態により、使用者の器具を使用する際の負担を軽減しつつ、使用時の安全、衛生面にも配慮されたものとなる。
1 袋保持枠体
2 Y字形状連結金具
3 筒体小
A ストッパー・ロック機構
A1 第1ストッパー
A2 第2ストッパー
A3 ロックシュー
4 筒体大
5 グリップ
6 糞受け袋
7 糞処理部照明
8 照明付きグリップ
9 消臭剤噴射ノズル
10 消臭剤タンク兼用筒体
B ポンプAss’y
B1 ポンプシリンダー
B2 ポンプピストン
B3 ピストンハンドル
11 袋保持枠体
12 袋固定リング
糞取り器具に袋を装着した斜視図 糞取り器具の側面図 筒体大4及び筒体小3のストッパー・ロック機構の詳細図 照明付き糞取り器具に袋を装着した斜視図 照明付き糞取り器具の側面図 消臭剤散布機能付き糞取り器具に袋を装着した斜視図 消臭剤散布機能付き糞取り器具の側面図 消臭剤散布用ポンプの詳細図 特許文献1の解説図 糞取り器具の使用イメージ図

Claims (6)

  1. 袋を装着する枠体を概ね環状または、多角形とし、強度が保てれば、それらの一部が分かれいても良く、枠体の表面全域、或いは、部分的にシリコン系ゴムを塗布した枠体と、柄となる筒体から構成された、ペット用糞取り器具。
  2. 枠体を固定するY字形状連結金具のV部の広角を概ね60°しながら角度の可変が出来る、請求項1に記載のペット用糞取り器具
  3. 柄となる筒体と枠体の取り付け角度が135°から140°に固定された請求項1〜2に記載のペット用糞取り器具
  4. 柄となる筒体に伸縮機能がある請求項1〜3に記載のペット用糞取り器具
  5. 柄となる筒体のグリップ部に夜間歩行用照明があり、筒体上に糞処理部用照明を有する請求項1〜4に記載のペット用糞取り器具。
  6. 柄となる筒体に、尿臭防止剤散布機能がある、請求項1〜5に記載のペット用糞取り器具
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