JP3646144B2 - 栽培用トレイ収容物の除去装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は栽培用トレイのセル内の用土などを除去する技術に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、従来の箱まき育苗に代わって高効率セル育苗が主流となってきている。セルを多数個連設した栽培用トレイ(セルトレイとも言う)は多種多様なものが使用されている。栽培用トレイの一種としてプラグトレイがあり、プラグトレイは播種から移植までの間、使用されるものである。
図8は上記プラグトレイの一例を示した正面図である。通常、このようなプラグトレイのセル31に苗の根が広く張り、抜き取れるようになった時期に苗を一つずつ取り出して移植する。取り出した後のプラグトレイのセルには、栽培用土や苗の一部が残留する。また、プラグトレイで育成された苗が不良である場合には、プラグトレイの全てのセル内の苗を除去しなければならない。残留栽培用土、苗などのプラグトレイの収容物を除去する作業は手作業で行われている。
一度、育苗に使用されたプラグトレイは廃棄されるか、又は所定の殺菌剤などにより消毒して再利用される。プラグトレイは廃棄する場合又は再利用する場合のいずれの場合においてもセル内の収容物を除去する作業は必ず必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術であれば下記のような課題がある。
(A)各セル内の残留物を除去する手作業はヘラなどを用いて行われるが、この作業には大変な労力と時間がかかってしまう問題がある。
(B)これに対して、プラグトレイの端部を手に持って平らな板などに叩き付けてセル内の栽培用土などを落とす方法も考えられるが、根巻き苗などがセル内に強固にこびり付いている場合などには、プラグトレイを平らな板などに叩き付ける方法では部分的に残留栽培用土を除去することができても、プラグトレイの全てのセル内の残留栽培用土を確実に除去することはできない。さらに、プラグトレイを平らな板などに叩き付ける方法では、プラグトレイ自体が破損する虞もある。
【0004】
(C)セル内の栽培用土などを自動的に落とす方法として、エアーノズルを吹き付けて落とす方法も考えられるが、一般にエアーノズルを衝突させる程度の力ではセル内の栽培用土などを落とすことは難しいうえに、エアーノズルを設けることで装置コストが高くなる問題がある。
一方、ノズルから強力に噴出する水を当てて栽培用土などを落とす方法も考えられるが、この方法は多量の水が必要となるとともに、除去後の汚水の処理も面倒になる。また、除去した栽培用土をまとめて廃棄したり、発酵処理などを行って再利用したい場合も多いが、噴出水で除去する方法であると栽培用土も流れ出してしまう欠点がある。
このように、破損しやすいプラグトレイなどの栽培用トレイの収容物を短時間かつ低コストで除去することができる装置は存在しないのが現状であった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、栽培用トレイの収容物除去装置を提供することにある。
具体的な目的の一例を示すと、以下の通りである。
(a)栽培用トレイのセル内の栽培用土などを短時間かつ低コストで落とすことができる装置を提供する。
(b)ヘラによる手作業でも取り除くことが難しい、セル内にこびり付いた根巻き苗を確実かつ短時間で除去できる装置を提供する。
なお、上記に記載した以外の発明の課題及びその解決手段は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、例えば、次のように構成したものである。
第1発明の栽培用トレイ収容物の除去装置は、栽培用トレイの下方側が開放された状態で栽培用トレイを支持する栽培用トレイ支持手段と、回転しながら栽培用トレイを叩くことにより栽培用トレイを飛び上がらせるとともに搬送用トレイを搬送するように構成された回転型の叩き具と、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具とを有し、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイ内の収容物を除去することを特徴とする。
第2発明の栽培用トレイ収容物の除去装置は、栽培用トレイの下方側が開放された状態で栽培用トレイを搬送する栽培用トレイ搬送手段と、回転しながら栽培用トレイを叩くことにより栽培用トレイを飛び上がらせるように構成された回転型の叩き具と、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具とを有し、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイ内の収容物を除去することを特徴とする。
【0007】
第3発明は、叩き具が栽培用トレイに衝突した衝撃で、叩き具が栽培用トレイに沿うように変形可能な部材で構成してあることを特徴とする。
第4発明は、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの横方向の移動幅を規制する横方向規制具を備え、その横方向規制具の横幅が栽培用トレイの横方向の移動を許容するように栽培用トレイの横幅よりも幅広く設定してあることを特徴とする。
【0008】
第5発明は、前記回転型の叩き具が栽培用トレイの搬送方向と交差するように配設された回転軸に固定され、回転軸の回転により叩き具が栽培用トレイに衝突することを特徴とする。
第6発明は、前記上方向規制具に栽培用トレイの搬送方向の過度の移動を抑制する抑制具を備えたことを特徴とする。
【0009】
第7発明は、少なくとも一対の線形搬送ベルトを設け、その線形搬送ベルト上に栽培用トレイを載置し、線形搬送ベルトの下方側から前記回転型の叩き具を複数個設けたことを特徴とする。
第8発明は、回転型の叩き具が前記回転軸に固定された叩き装置で構成されていることを特徴とする。
第9発明は、複数の回転軸が線形搬送ベルトの搬送方向に並べて配設され、それらに固定される回転型の叩き具がお互い衝突しないように互い違いに配置されていることを特徴とする。
【0010】
第10発明は、基台に一対の側板を固定し、その側板に栽培用トレイ搬送手段の駆動モータを固定するとともに、それらの側板に掛け渡すように栽培用トレイ搬送手段の駆動軸を軸支したことを特徴とする。
第11発明は、基台に一対の側板を固定し、その側板に叩き具用駆動モータを固定するとともに、それらの側板に掛け渡すように叩き具用駆動モータの駆動軸を軸支したことを特徴とする。
【0011】
第12発明は、叩き具によって落下した栽培用トレイの収容物を所定方向へ案内する収容物案内手段を備えたことを特徴とする。
第13発明は、前記栽培用トレイの上面から上方向規制具までの距離を調整する高さ調整手段を備えたことを特徴とする。
第14発明は、飛び上がった栽培用トレイが上方向規制具に衝突した際にも衝撃を与えられるように、前記上方向規制具が剛性の高い部材で構成してあることを特徴とする。
【0012】
上記第1発明〜第14発明について、さらに説明する。
本明細書において、「栽培用トレイの収容物」とは、栽培用トレイの各セル内に収容された栽培用土、用土に相当するもの、苗、植物の根、それらの混合物などを含む概念で用いている。
第1発明では、回転型の叩き具自体が栽培用トレイの搬送手段として機能する。これは回転する叩き具によって栽培用トレイを押し出すように移動させることが可能となるからである。この場合は、例えば、後述する実施形態に示すプラグトレイ搬送部3は不要であり、プラグトレイ2を支持する支持手段を設ければ良い。そのような支持手段としては、実施形態に示す搬送ベルト12のように移動しないで、単に搬送方向に掛け渡された線材、線状部材などが例示できる。
第1発明及び第2発明において、「栽培用トレイ」はプラグトレイも含む概念で使用している。
第2発明において、「栽培用トレイ搬送手段」は所定方向へ栽培用トレイを搬送できるものであれば、構成は特に限定されない。「栽培用トレイ搬送手段」としては、第7発明に記載するように線形搬送ベルトで構成したものや、搬送ローラなどが例示できる。
【0013】
なお、栽培用トレイの搬送路全体の面積において、栽培用トレイ搬送手段の下方開放割合はなるべく広くすることが、用土などを効率的に落下させるために好ましい。
また、栽培用トレイから飛散する収容物が外部に飛散しないように覆うカバーを栽培用トレイ搬送手段の周囲に設けることが好ましい。後述する、側板、側面カバー板、天井板はそのようなカバーとして把握できる。
通常、栽培用トレイは収容物が落下しやすいようにセルの開口を下に向けて搬送されることが好ましい。
【0014】
また、第1発明及び第2発明では、回転型叩き具の回転の形態、回転させる装置の構成は限定されない。実質的に叩き具が回転状態で衝突でき、栽培用トレイの各セル内の収容物が落下できるように構成されていれば良い。なお、第1発明では、叩き具が栽培用トレイを叩く方向は、栽培用トレイを搬送する方向に押し出す方向となるように設定する。
【0015】
第1発明及び第2発明において、「上方向規制具」の構成の一例としては、長板形、線形に構成された上方抑え板などが例示できる。「上方向規制具」は、栽培用トレイの搬送路の大部分の領域に設けられていることが好ましいが、実質的に栽培用トレイの過度の飛び上がりを抑制できるならば、その設置は間隔を持って設けても良い。
なお、「上方向規制具」は、例えば第13発明に記載されるように、前記栽培用トレイの上面から上方向規制具までの距離を調整する高さ調整手段を備えることが好ましい。
【0016】
また、「上方向規制具」は栽培用トレイから所定距離に設けられた天井板で構成することもできる。また、そのような天井板は、栽培用トレイから飛散する収容物が外部に飛散しないように覆うカバーの一部であっても良い。さらに、「上方向規制具」は静止状態にあるものだけに限定されない。例えば、栽培用トレイの上方と下方に回転型の叩き具を設ける構成など、搬送される栽培用トレイの上方で運動する部材を設け、実質的に栽培用トレイの跳ね上がりを制限するように構成してもよい。さらに、第14発明に記載するように、剛性の高い部材で「上方向規制具」を構成することにより、叩き具による衝突のみならず、飛び上がった栽培用トレイが上方向規制具に衝突した際にも衝撃を与えることができ、栽培用トレイ内の収容物を効率的に除去することができる。
【0017】
第1発明及び第2発明において、「叩き具」は栽培用トレイを叩いた衝撃で栽培用トレイが飛び上がる重量が必要とされる。叩き具による衝撃は栽培用トレイに衝突する叩き具の衝突領域の重量とその回転速度によって変化する。概して言うと、その衝撃は遠心力に比例する。
【0018】
また、「叩き具」は、第3発明に記載されるように、叩き具が叩いた時の衝撃で、栽培用トレイに沿うように叩き具が変形可能な部材で構成してあることが好ましい。変形可能な部材の例としては、収容物を落とすことができる衝撃を与えることができる重量を有するチェーンや、収容物を落とすことができる衝撃を与えることができる重量を有する可撓性あるいは弾力性を備えた材料、例えばゴム帯などが例示できる。
「叩き具」はゴム帯などのように単一の部材、単一の材料で構成されるものに限定されず、複数の部材を組み合わせた構成物や機構のような「叩き装置」で構成しても良い。
【0019】
なお、上記したように「叩き具」は、重量が大きく、回転速度が大きいほど栽培用トレイに与える衝撃は大きくなり、セル内の用土等を落としやすくなるが、局部的にかかる力が大きくなりすぎると、栽培用トレイは破損する恐れがある。しかも栽培用トレイは一般に熱可塑性樹脂で構成され、強度が余り高くない。このため、この装置の設定時は、セル内の収容物を確実に落とすことができるとともに破損しない程度の遠心力を与えることができる叩き具の重量および回転速度を設定する。
【0020】
例えば、叩き具をチェーンやゴム帯のような細長いもので構成する場合は、叩き具の長さは、少なくとも回転時に叩き具の衝突想定域が栽培用トレイの面に当たる長さがあれば最低限の機能は果たすことになるが、栽培用トレイに当たる面積が点状にならないように、叩き具の長さと栽培用トレイまでの距離を設定することが好ましい。
【0021】
第1発明及び第2発明において、叩き具の回転は、回転軸に叩き具を固定することにより行うことが簡単で製造コストを安くできる点において好ましい。回転軸と栽培用トレイ搬送手段との配置は、第5発明にあるように、栽培用トレイ搬送手段に少なくとも交差するように回転軸が配置され、叩き具が栽培用トレイに衝突できるように構成されていれば実現できる。通常は、後述する実施形態のように、前記回転軸が栽培用トレイ搬送手段の搬送方向と直交しているように設定されることが多い。
【0022】
第2発明において、叩き具の回転軸を保持する基台は、栽培用トレイ搬送手段の基台と一緒に構成される場合が多いが、それぞれの基台が別々に構成され、栽培用トレイ搬送手段の基台に対して叩き具の回転軸を保持する基台が栽培用トレイ搬送方向又は栽培用トレイ搬送方向に直交する方向に移動可能に構成されていてもかまわない。
また、第11発明において、叩き具を回転させる回転軸を叩き具用駆動モータの駆動軸だけで構成することもできる。
さらに後述する実施形態において示す叩き用従動軸15−1〜15−4のように、叩き具を回転させる回転軸を叩き具用駆動モータで駆動される従動軸で構成するようにしてもよい。
なお、必要により、上記第1発明〜第14発明の各発明を組み合わせて新しい発明を構成することができる。
【0023】
【発明の効果】
第1発明であれば、栽培用トレイは回転型の叩き具によって叩かれることによって飛び上がるとともに栽培用トレイ支持手段によって支持されつつ搬送される。上方向規制具は、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する。そして、その搬送中において、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイの収容物を放り出すことにより除去するので短時間かつ簡単に栽培用トレイの収容物を除去することができる。
第2発明であれば、栽培用トレイは栽培用トレイ搬送手段によって、栽培用トレイの下方側が開放された状態で搬送されるとともに、上方向規制具により栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制された状態で搬送される。そして、その搬送中において、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイの収容物を放り出すことにより除去するので短時間かつ簡単に栽培用トレイの収容物を除去することができる。
【0024】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すプラグトレイの用土落し装置の全体を示す斜視図、図2は用土落し装置の正面図、図3は用土落し装置の左側面図でプラグトレイの投入域(上流側)から見た図、図4はカバーの天井板を除いた状態の用土落し装置の概略平面図、図5は回転軸と叩き具の様子を示すための図4のV−V線部分拡大縦断面図である。
【0025】
図1に示すように、この用土落し装置1は、地上から所定高さ位置に設けられ、プラグトレイの下方側が開放された状態でプラグトレイを搬送するプラグトレイ搬送部3と、回転することによりプラグトレイを叩く回転型の叩き具4と、叩き具4によって叩かれたことによるプラグトレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具5とを含んで構成してある。
【0026】
主に図4に示すように、この用土落し装置1は、基台上に両側一対の側板7を取り付け、その側板7の一端側位置にプラグトレイ搬送部3の動力源としての搬送モータ8(図1も参照)を固定してある。搬送モータ8の搬送駆動軸9は、一対の側板7に掛け渡すように軸支されている。その搬送駆動軸9には一対のプーリ10が固定してある。
【0027】
一方、側板7の他端側位置には、同様に一対のプーリ10が固定された搬送従動軸11が側板7に軸支されている。搬送駆動軸9と搬送従動軸11に取り付けられたプーリ10間には搬送ベルト12が巻き掛けられている。そして搬送ベルト12が一定速度で上流側から下流側へ移動して、搬送ベルト12上に載せられたプラグトレイ2が搬送されるように構成してある。なお、一対の側板7は、前記叩き具4によって叩かれたことによるプラグトレイ2の横方向の移動幅を規制する横方向規制具としても機能する。
【0028】
また、側板7には叩き具駆動モータ13が固定され、叩き具駆動モータ13の叩き駆動軸14は、他方側の側板7に掛け渡すように軸支されている。搬送駆動軸9と搬送従動軸11の間の領域には、複数の叩き用従動軸15が軸支されている。図1〜図5に示す装置においては、叩き用従動軸15は、15−1,15−2,15−3,15−4の合計4本、それぞれ等間隔で配設された例が示してある。叩き具駆動モータ13の動力は、モータ8・13が設けられた側と反対側に設けられた動力伝達装置16によって伝達されて、それぞれの叩き用従動軸15−1〜15−4は回転されるように構成してある。
【0029】
この実施形態の場合、上記動力伝達装置16は、叩き用駆動軸14及び叩き用従動軸15−1〜15−4のスプロケット17に噛み合った伝達用チェーン18で構成してある。
図2に示すように、叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15−1〜15−4はそれぞれ上下方向位置において、張設された上下の搬送ベルト12のほぼ中間の位置に配置されている。なお、図2において符号32で示す部材はテンションローラである。
【0030】
図4、図5に示すように、叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15−1〜15−4にはそれぞれ軸方向にほぼ一定間隔で叩き具4としての叩きチェーン19が固定されている。叩きチェーン19は鋼で作られた輪体を繋げたものであり、各輪体は繋ぎ部でその角度を変えることができるので、プラグトレイ2との衝突時に叩き具4の力がプラグトレイ2の一部に集中することを防ぐことができる。
【0031】
この実施形態では叩き用駆動軸14及び叩き用従動軸15−1〜15−4に取り付けられる叩き具4の個数は5個であり、各叩き具4を回転軸に取り付ける場合は、取付角度が同じ回転位相側に偏らないように取り付けることが好ましい。例えば、図7に示すように回転軸27に対して約180゜の角度を為すように叩き具4を取り付けた構成とすれば、回転軸27の回転が安定するとともに、回転軸27の1回転中においてムラなくプラグトレイを叩くことができる。この考え方は、円周方向に叩き具を2個以上、取り付ける場合も同様であり、例えば、円周方向に3個取り付ける場合は、約120゜に設定することが好ましい。
【0032】
また、図1に示すようにプラグトレイ搬送部3の側板7の上端に接続して一対の側面カバー板20が設けられ、その側面カバー板20に天井板21が固定される。図2に示すように天井板21には、所定の操作によって昇降動作を行う昇降軸22が取り付けられ、その昇降軸22に上方向規制具5としての2本の上方抑え板23が固定してある。また、昇降軸22を上方抑え板23の上流側と下流側の2箇所取り付けて、昇降ハンドル24を回転させることにより、上方抑え板23とプラグトレイ2上面の距離を変化させることができるように構成してある。
【0033】
前記上方抑え板23には叩き具4による衝撃によってプラグトレイ2が前方へ滑るように飛んでいってしまうことを抑制する抑制具25を設けている。本実施形態では、前方抑制具25は2本の上方抑え板23に対して横架するように設けられた断面三角形状の突条で形成してある。その突条は上方抑え板23の全域において7個設けられている。なお、前方抑制具25も前記第1発明における上方向規制具5の概念に含まれるものである。
なお、図1において符号35は側面カバー板20に形成された透明覗き板である。
【0034】
上記構成の用土落し装置の動作について簡単に説明する。
まず、図1〜図4に示す搬送モータ8および叩き具駆動モータ13を駆動して、搬送ベルト12と叩き具4を回転させた状態にする。この状態から、用土落し装置1のプラグトレイ投入域33(図4参照)において、プラグトレイ2内の用土が落下しやすいようにプラグトレイ2のセル31の開口を下向きにした状態(図5参照)で、図4に示すようにプラグトレイ2を搬送ベルト12上に置く。すると、搬送ベルト12によってプラグトレイ2はプラグトレイ排出域34に向けて搬送される。搬送される途中において、叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15に固定された叩き具4がプラグトレイ2に順次、衝突して各セル内の用土を落下させる。
【0035】
図6はその様子を示す図であり、叩きチェーン19のような叩き具4はプラグトレイ2との衝突時にはプラグトレイ2の面に沿うように変形するので、衝撃がプラグトレイ2の一点に集中することがない。
また、プラグトレイ2は叩き具4によって叩かれることによって、上方へ飛び上がるが、上方抑え板23のような上方向規制具5によって、飛び上がり距離が制限されるので大きく外れたり、プラグトレイが反転することなく、プラグトレイ2の良好な搬送が可能になる。さらに、プラグトレイ2の叩き具4による衝撃とともに、プラグトレイ2の上方向規制具5への衝突によってもプラグトレイ2内の栽培用土は落下することになるので短時間でプラグトレイ2の栽培用土を落下させることができる。
【0036】
そして、図4に示すように叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15を通過した時点では、プラグトレイ2の全てのセル内の用土が落下した状態になり、プラグトレイ排出域34においてプラグトレイ2は回収される。また、搬送途中で落下した用土は図1などに示す収容物案内手段としての傾斜板29によって基台6の一方側の領域に落下される。
また、図5に示すように、プラグトレイ搬送部3の搬送路の横幅に対する2本の搬送ベルト12のベルト幅は小さく、搬送ベルト12によって搬送されるプラグトレイ2の下面は下方が大きく開放された状態になっている。この開放空間に回転軸に取り付けられた叩き具4が設けられているので、搬送ベルト12によって搬送されるプラグトレイ2の大部分の領域を叩き具4で叩くことができる。
【0037】
本実施形態の構成では、搬送ベルト12を駆動するプーリは、プラグトレイ搬送部3の搬送路の横幅の最も端部に設けられておらず、プーリの外側域にもそれぞれ叩き具4を設ける領域を有している。このように搬送ベルト12の内側、外側にも叩き具4を設ける構成により、プラグトレイ2の中央部のみならず、最も横端域の用土も確実に落とすことができる。
【0038】
さらに、図5に示すように、プラグトレイ搬送部3の搬送路の横幅は、プラグトレイ2の横幅に比べて、余裕をもって広く形成されているので、叩き具4の衝撃により、搬送ベルト12上のプラグトレイ2の横の位置が変化するので、プラグトレイ投入域において搬送ベルト12上にあるセル内の用土も落下させることができる。
また、図2に示すように、上方抑え板23は昇降ハンドル24によってその高さ位置を変化できるので、プラグトレイ2のセルの高さ、プラグトレイの強度などによって最適な叩き状態を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示すプラグトレイの用土落し装置の全体を示す斜視図である。
【図2】図2は上記用土落し装置の正面図である。
【図3】図3は用土落し装置の左側面図で、プラグトレイの投入側から見た図である。
【図4】図4はカバーの天井部を除いた状態の用土落し装置の概略平面図である。
【図5】図5は回転軸と叩き具の様子を示すための図4のV−V線部分拡大縦断面図である。
【図6】図6はプラグトレイがプラグトレイ搬送部によって搬送される一例を示す図である。
【図7】図7は叩き具の回転軸への取付け方の一例を示す図である。
【図8】図8はプラグトレイの正面図である。
【符号の説明】
2…プラグトレイ、3…プラグトレイ搬送部、4…叩き具、5…上方向規制具、6…基台、8…搬送モータ、9…搬送駆動軸、12…搬送ベルト、13…叩き具駆動モータ、14…叩き用駆動軸、15−1〜15−4…叩き用従動軸、14・15・27…回転軸、19…叩きチェーン、22…昇降軸、25…前方抑制具、29…傾斜板。
【発明の属する技術分野】
本発明は栽培用トレイのセル内の用土などを除去する技術に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、従来の箱まき育苗に代わって高効率セル育苗が主流となってきている。セルを多数個連設した栽培用トレイ(セルトレイとも言う)は多種多様なものが使用されている。栽培用トレイの一種としてプラグトレイがあり、プラグトレイは播種から移植までの間、使用されるものである。
図8は上記プラグトレイの一例を示した正面図である。通常、このようなプラグトレイのセル31に苗の根が広く張り、抜き取れるようになった時期に苗を一つずつ取り出して移植する。取り出した後のプラグトレイのセルには、栽培用土や苗の一部が残留する。また、プラグトレイで育成された苗が不良である場合には、プラグトレイの全てのセル内の苗を除去しなければならない。残留栽培用土、苗などのプラグトレイの収容物を除去する作業は手作業で行われている。
一度、育苗に使用されたプラグトレイは廃棄されるか、又は所定の殺菌剤などにより消毒して再利用される。プラグトレイは廃棄する場合又は再利用する場合のいずれの場合においてもセル内の収容物を除去する作業は必ず必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術であれば下記のような課題がある。
(A)各セル内の残留物を除去する手作業はヘラなどを用いて行われるが、この作業には大変な労力と時間がかかってしまう問題がある。
(B)これに対して、プラグトレイの端部を手に持って平らな板などに叩き付けてセル内の栽培用土などを落とす方法も考えられるが、根巻き苗などがセル内に強固にこびり付いている場合などには、プラグトレイを平らな板などに叩き付ける方法では部分的に残留栽培用土を除去することができても、プラグトレイの全てのセル内の残留栽培用土を確実に除去することはできない。さらに、プラグトレイを平らな板などに叩き付ける方法では、プラグトレイ自体が破損する虞もある。
【0004】
(C)セル内の栽培用土などを自動的に落とす方法として、エアーノズルを吹き付けて落とす方法も考えられるが、一般にエアーノズルを衝突させる程度の力ではセル内の栽培用土などを落とすことは難しいうえに、エアーノズルを設けることで装置コストが高くなる問題がある。
一方、ノズルから強力に噴出する水を当てて栽培用土などを落とす方法も考えられるが、この方法は多量の水が必要となるとともに、除去後の汚水の処理も面倒になる。また、除去した栽培用土をまとめて廃棄したり、発酵処理などを行って再利用したい場合も多いが、噴出水で除去する方法であると栽培用土も流れ出してしまう欠点がある。
このように、破損しやすいプラグトレイなどの栽培用トレイの収容物を短時間かつ低コストで除去することができる装置は存在しないのが現状であった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、栽培用トレイの収容物除去装置を提供することにある。
具体的な目的の一例を示すと、以下の通りである。
(a)栽培用トレイのセル内の栽培用土などを短時間かつ低コストで落とすことができる装置を提供する。
(b)ヘラによる手作業でも取り除くことが難しい、セル内にこびり付いた根巻き苗を確実かつ短時間で除去できる装置を提供する。
なお、上記に記載した以外の発明の課題及びその解決手段は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、例えば、次のように構成したものである。
第1発明の栽培用トレイ収容物の除去装置は、栽培用トレイの下方側が開放された状態で栽培用トレイを支持する栽培用トレイ支持手段と、回転しながら栽培用トレイを叩くことにより栽培用トレイを飛び上がらせるとともに搬送用トレイを搬送するように構成された回転型の叩き具と、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具とを有し、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイ内の収容物を除去することを特徴とする。
第2発明の栽培用トレイ収容物の除去装置は、栽培用トレイの下方側が開放された状態で栽培用トレイを搬送する栽培用トレイ搬送手段と、回転しながら栽培用トレイを叩くことにより栽培用トレイを飛び上がらせるように構成された回転型の叩き具と、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具とを有し、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイ内の収容物を除去することを特徴とする。
【0007】
第3発明は、叩き具が栽培用トレイに衝突した衝撃で、叩き具が栽培用トレイに沿うように変形可能な部材で構成してあることを特徴とする。
第4発明は、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの横方向の移動幅を規制する横方向規制具を備え、その横方向規制具の横幅が栽培用トレイの横方向の移動を許容するように栽培用トレイの横幅よりも幅広く設定してあることを特徴とする。
【0008】
第5発明は、前記回転型の叩き具が栽培用トレイの搬送方向と交差するように配設された回転軸に固定され、回転軸の回転により叩き具が栽培用トレイに衝突することを特徴とする。
第6発明は、前記上方向規制具に栽培用トレイの搬送方向の過度の移動を抑制する抑制具を備えたことを特徴とする。
【0009】
第7発明は、少なくとも一対の線形搬送ベルトを設け、その線形搬送ベルト上に栽培用トレイを載置し、線形搬送ベルトの下方側から前記回転型の叩き具を複数個設けたことを特徴とする。
第8発明は、回転型の叩き具が前記回転軸に固定された叩き装置で構成されていることを特徴とする。
第9発明は、複数の回転軸が線形搬送ベルトの搬送方向に並べて配設され、それらに固定される回転型の叩き具がお互い衝突しないように互い違いに配置されていることを特徴とする。
【0010】
第10発明は、基台に一対の側板を固定し、その側板に栽培用トレイ搬送手段の駆動モータを固定するとともに、それらの側板に掛け渡すように栽培用トレイ搬送手段の駆動軸を軸支したことを特徴とする。
第11発明は、基台に一対の側板を固定し、その側板に叩き具用駆動モータを固定するとともに、それらの側板に掛け渡すように叩き具用駆動モータの駆動軸を軸支したことを特徴とする。
【0011】
第12発明は、叩き具によって落下した栽培用トレイの収容物を所定方向へ案内する収容物案内手段を備えたことを特徴とする。
第13発明は、前記栽培用トレイの上面から上方向規制具までの距離を調整する高さ調整手段を備えたことを特徴とする。
第14発明は、飛び上がった栽培用トレイが上方向規制具に衝突した際にも衝撃を与えられるように、前記上方向規制具が剛性の高い部材で構成してあることを特徴とする。
【0012】
上記第1発明〜第14発明について、さらに説明する。
本明細書において、「栽培用トレイの収容物」とは、栽培用トレイの各セル内に収容された栽培用土、用土に相当するもの、苗、植物の根、それらの混合物などを含む概念で用いている。
第1発明では、回転型の叩き具自体が栽培用トレイの搬送手段として機能する。これは回転する叩き具によって栽培用トレイを押し出すように移動させることが可能となるからである。この場合は、例えば、後述する実施形態に示すプラグトレイ搬送部3は不要であり、プラグトレイ2を支持する支持手段を設ければ良い。そのような支持手段としては、実施形態に示す搬送ベルト12のように移動しないで、単に搬送方向に掛け渡された線材、線状部材などが例示できる。
第1発明及び第2発明において、「栽培用トレイ」はプラグトレイも含む概念で使用している。
第2発明において、「栽培用トレイ搬送手段」は所定方向へ栽培用トレイを搬送できるものであれば、構成は特に限定されない。「栽培用トレイ搬送手段」としては、第7発明に記載するように線形搬送ベルトで構成したものや、搬送ローラなどが例示できる。
【0013】
なお、栽培用トレイの搬送路全体の面積において、栽培用トレイ搬送手段の下方開放割合はなるべく広くすることが、用土などを効率的に落下させるために好ましい。
また、栽培用トレイから飛散する収容物が外部に飛散しないように覆うカバーを栽培用トレイ搬送手段の周囲に設けることが好ましい。後述する、側板、側面カバー板、天井板はそのようなカバーとして把握できる。
通常、栽培用トレイは収容物が落下しやすいようにセルの開口を下に向けて搬送されることが好ましい。
【0014】
また、第1発明及び第2発明では、回転型叩き具の回転の形態、回転させる装置の構成は限定されない。実質的に叩き具が回転状態で衝突でき、栽培用トレイの各セル内の収容物が落下できるように構成されていれば良い。なお、第1発明では、叩き具が栽培用トレイを叩く方向は、栽培用トレイを搬送する方向に押し出す方向となるように設定する。
【0015】
第1発明及び第2発明において、「上方向規制具」の構成の一例としては、長板形、線形に構成された上方抑え板などが例示できる。「上方向規制具」は、栽培用トレイの搬送路の大部分の領域に設けられていることが好ましいが、実質的に栽培用トレイの過度の飛び上がりを抑制できるならば、その設置は間隔を持って設けても良い。
なお、「上方向規制具」は、例えば第13発明に記載されるように、前記栽培用トレイの上面から上方向規制具までの距離を調整する高さ調整手段を備えることが好ましい。
【0016】
また、「上方向規制具」は栽培用トレイから所定距離に設けられた天井板で構成することもできる。また、そのような天井板は、栽培用トレイから飛散する収容物が外部に飛散しないように覆うカバーの一部であっても良い。さらに、「上方向規制具」は静止状態にあるものだけに限定されない。例えば、栽培用トレイの上方と下方に回転型の叩き具を設ける構成など、搬送される栽培用トレイの上方で運動する部材を設け、実質的に栽培用トレイの跳ね上がりを制限するように構成してもよい。さらに、第14発明に記載するように、剛性の高い部材で「上方向規制具」を構成することにより、叩き具による衝突のみならず、飛び上がった栽培用トレイが上方向規制具に衝突した際にも衝撃を与えることができ、栽培用トレイ内の収容物を効率的に除去することができる。
【0017】
第1発明及び第2発明において、「叩き具」は栽培用トレイを叩いた衝撃で栽培用トレイが飛び上がる重量が必要とされる。叩き具による衝撃は栽培用トレイに衝突する叩き具の衝突領域の重量とその回転速度によって変化する。概して言うと、その衝撃は遠心力に比例する。
【0018】
また、「叩き具」は、第3発明に記載されるように、叩き具が叩いた時の衝撃で、栽培用トレイに沿うように叩き具が変形可能な部材で構成してあることが好ましい。変形可能な部材の例としては、収容物を落とすことができる衝撃を与えることができる重量を有するチェーンや、収容物を落とすことができる衝撃を与えることができる重量を有する可撓性あるいは弾力性を備えた材料、例えばゴム帯などが例示できる。
「叩き具」はゴム帯などのように単一の部材、単一の材料で構成されるものに限定されず、複数の部材を組み合わせた構成物や機構のような「叩き装置」で構成しても良い。
【0019】
なお、上記したように「叩き具」は、重量が大きく、回転速度が大きいほど栽培用トレイに与える衝撃は大きくなり、セル内の用土等を落としやすくなるが、局部的にかかる力が大きくなりすぎると、栽培用トレイは破損する恐れがある。しかも栽培用トレイは一般に熱可塑性樹脂で構成され、強度が余り高くない。このため、この装置の設定時は、セル内の収容物を確実に落とすことができるとともに破損しない程度の遠心力を与えることができる叩き具の重量および回転速度を設定する。
【0020】
例えば、叩き具をチェーンやゴム帯のような細長いもので構成する場合は、叩き具の長さは、少なくとも回転時に叩き具の衝突想定域が栽培用トレイの面に当たる長さがあれば最低限の機能は果たすことになるが、栽培用トレイに当たる面積が点状にならないように、叩き具の長さと栽培用トレイまでの距離を設定することが好ましい。
【0021】
第1発明及び第2発明において、叩き具の回転は、回転軸に叩き具を固定することにより行うことが簡単で製造コストを安くできる点において好ましい。回転軸と栽培用トレイ搬送手段との配置は、第5発明にあるように、栽培用トレイ搬送手段に少なくとも交差するように回転軸が配置され、叩き具が栽培用トレイに衝突できるように構成されていれば実現できる。通常は、後述する実施形態のように、前記回転軸が栽培用トレイ搬送手段の搬送方向と直交しているように設定されることが多い。
【0022】
第2発明において、叩き具の回転軸を保持する基台は、栽培用トレイ搬送手段の基台と一緒に構成される場合が多いが、それぞれの基台が別々に構成され、栽培用トレイ搬送手段の基台に対して叩き具の回転軸を保持する基台が栽培用トレイ搬送方向又は栽培用トレイ搬送方向に直交する方向に移動可能に構成されていてもかまわない。
また、第11発明において、叩き具を回転させる回転軸を叩き具用駆動モータの駆動軸だけで構成することもできる。
さらに後述する実施形態において示す叩き用従動軸15−1〜15−4のように、叩き具を回転させる回転軸を叩き具用駆動モータで駆動される従動軸で構成するようにしてもよい。
なお、必要により、上記第1発明〜第14発明の各発明を組み合わせて新しい発明を構成することができる。
【0023】
【発明の効果】
第1発明であれば、栽培用トレイは回転型の叩き具によって叩かれることによって飛び上がるとともに栽培用トレイ支持手段によって支持されつつ搬送される。上方向規制具は、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する。そして、その搬送中において、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイの収容物を放り出すことにより除去するので短時間かつ簡単に栽培用トレイの収容物を除去することができる。
第2発明であれば、栽培用トレイは栽培用トレイ搬送手段によって、栽培用トレイの下方側が開放された状態で搬送されるとともに、上方向規制具により栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制された状態で搬送される。そして、その搬送中において、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイの収容物を放り出すことにより除去するので短時間かつ簡単に栽培用トレイの収容物を除去することができる。
【0024】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すプラグトレイの用土落し装置の全体を示す斜視図、図2は用土落し装置の正面図、図3は用土落し装置の左側面図でプラグトレイの投入域(上流側)から見た図、図4はカバーの天井板を除いた状態の用土落し装置の概略平面図、図5は回転軸と叩き具の様子を示すための図4のV−V線部分拡大縦断面図である。
【0025】
図1に示すように、この用土落し装置1は、地上から所定高さ位置に設けられ、プラグトレイの下方側が開放された状態でプラグトレイを搬送するプラグトレイ搬送部3と、回転することによりプラグトレイを叩く回転型の叩き具4と、叩き具4によって叩かれたことによるプラグトレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具5とを含んで構成してある。
【0026】
主に図4に示すように、この用土落し装置1は、基台上に両側一対の側板7を取り付け、その側板7の一端側位置にプラグトレイ搬送部3の動力源としての搬送モータ8(図1も参照)を固定してある。搬送モータ8の搬送駆動軸9は、一対の側板7に掛け渡すように軸支されている。その搬送駆動軸9には一対のプーリ10が固定してある。
【0027】
一方、側板7の他端側位置には、同様に一対のプーリ10が固定された搬送従動軸11が側板7に軸支されている。搬送駆動軸9と搬送従動軸11に取り付けられたプーリ10間には搬送ベルト12が巻き掛けられている。そして搬送ベルト12が一定速度で上流側から下流側へ移動して、搬送ベルト12上に載せられたプラグトレイ2が搬送されるように構成してある。なお、一対の側板7は、前記叩き具4によって叩かれたことによるプラグトレイ2の横方向の移動幅を規制する横方向規制具としても機能する。
【0028】
また、側板7には叩き具駆動モータ13が固定され、叩き具駆動モータ13の叩き駆動軸14は、他方側の側板7に掛け渡すように軸支されている。搬送駆動軸9と搬送従動軸11の間の領域には、複数の叩き用従動軸15が軸支されている。図1〜図5に示す装置においては、叩き用従動軸15は、15−1,15−2,15−3,15−4の合計4本、それぞれ等間隔で配設された例が示してある。叩き具駆動モータ13の動力は、モータ8・13が設けられた側と反対側に設けられた動力伝達装置16によって伝達されて、それぞれの叩き用従動軸15−1〜15−4は回転されるように構成してある。
【0029】
この実施形態の場合、上記動力伝達装置16は、叩き用駆動軸14及び叩き用従動軸15−1〜15−4のスプロケット17に噛み合った伝達用チェーン18で構成してある。
図2に示すように、叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15−1〜15−4はそれぞれ上下方向位置において、張設された上下の搬送ベルト12のほぼ中間の位置に配置されている。なお、図2において符号32で示す部材はテンションローラである。
【0030】
図4、図5に示すように、叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15−1〜15−4にはそれぞれ軸方向にほぼ一定間隔で叩き具4としての叩きチェーン19が固定されている。叩きチェーン19は鋼で作られた輪体を繋げたものであり、各輪体は繋ぎ部でその角度を変えることができるので、プラグトレイ2との衝突時に叩き具4の力がプラグトレイ2の一部に集中することを防ぐことができる。
【0031】
この実施形態では叩き用駆動軸14及び叩き用従動軸15−1〜15−4に取り付けられる叩き具4の個数は5個であり、各叩き具4を回転軸に取り付ける場合は、取付角度が同じ回転位相側に偏らないように取り付けることが好ましい。例えば、図7に示すように回転軸27に対して約180゜の角度を為すように叩き具4を取り付けた構成とすれば、回転軸27の回転が安定するとともに、回転軸27の1回転中においてムラなくプラグトレイを叩くことができる。この考え方は、円周方向に叩き具を2個以上、取り付ける場合も同様であり、例えば、円周方向に3個取り付ける場合は、約120゜に設定することが好ましい。
【0032】
また、図1に示すようにプラグトレイ搬送部3の側板7の上端に接続して一対の側面カバー板20が設けられ、その側面カバー板20に天井板21が固定される。図2に示すように天井板21には、所定の操作によって昇降動作を行う昇降軸22が取り付けられ、その昇降軸22に上方向規制具5としての2本の上方抑え板23が固定してある。また、昇降軸22を上方抑え板23の上流側と下流側の2箇所取り付けて、昇降ハンドル24を回転させることにより、上方抑え板23とプラグトレイ2上面の距離を変化させることができるように構成してある。
【0033】
前記上方抑え板23には叩き具4による衝撃によってプラグトレイ2が前方へ滑るように飛んでいってしまうことを抑制する抑制具25を設けている。本実施形態では、前方抑制具25は2本の上方抑え板23に対して横架するように設けられた断面三角形状の突条で形成してある。その突条は上方抑え板23の全域において7個設けられている。なお、前方抑制具25も前記第1発明における上方向規制具5の概念に含まれるものである。
なお、図1において符号35は側面カバー板20に形成された透明覗き板である。
【0034】
上記構成の用土落し装置の動作について簡単に説明する。
まず、図1〜図4に示す搬送モータ8および叩き具駆動モータ13を駆動して、搬送ベルト12と叩き具4を回転させた状態にする。この状態から、用土落し装置1のプラグトレイ投入域33(図4参照)において、プラグトレイ2内の用土が落下しやすいようにプラグトレイ2のセル31の開口を下向きにした状態(図5参照)で、図4に示すようにプラグトレイ2を搬送ベルト12上に置く。すると、搬送ベルト12によってプラグトレイ2はプラグトレイ排出域34に向けて搬送される。搬送される途中において、叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15に固定された叩き具4がプラグトレイ2に順次、衝突して各セル内の用土を落下させる。
【0035】
図6はその様子を示す図であり、叩きチェーン19のような叩き具4はプラグトレイ2との衝突時にはプラグトレイ2の面に沿うように変形するので、衝撃がプラグトレイ2の一点に集中することがない。
また、プラグトレイ2は叩き具4によって叩かれることによって、上方へ飛び上がるが、上方抑え板23のような上方向規制具5によって、飛び上がり距離が制限されるので大きく外れたり、プラグトレイが反転することなく、プラグトレイ2の良好な搬送が可能になる。さらに、プラグトレイ2の叩き具4による衝撃とともに、プラグトレイ2の上方向規制具5への衝突によってもプラグトレイ2内の栽培用土は落下することになるので短時間でプラグトレイ2の栽培用土を落下させることができる。
【0036】
そして、図4に示すように叩き用駆動軸14、叩き用従動軸15を通過した時点では、プラグトレイ2の全てのセル内の用土が落下した状態になり、プラグトレイ排出域34においてプラグトレイ2は回収される。また、搬送途中で落下した用土は図1などに示す収容物案内手段としての傾斜板29によって基台6の一方側の領域に落下される。
また、図5に示すように、プラグトレイ搬送部3の搬送路の横幅に対する2本の搬送ベルト12のベルト幅は小さく、搬送ベルト12によって搬送されるプラグトレイ2の下面は下方が大きく開放された状態になっている。この開放空間に回転軸に取り付けられた叩き具4が設けられているので、搬送ベルト12によって搬送されるプラグトレイ2の大部分の領域を叩き具4で叩くことができる。
【0037】
本実施形態の構成では、搬送ベルト12を駆動するプーリは、プラグトレイ搬送部3の搬送路の横幅の最も端部に設けられておらず、プーリの外側域にもそれぞれ叩き具4を設ける領域を有している。このように搬送ベルト12の内側、外側にも叩き具4を設ける構成により、プラグトレイ2の中央部のみならず、最も横端域の用土も確実に落とすことができる。
【0038】
さらに、図5に示すように、プラグトレイ搬送部3の搬送路の横幅は、プラグトレイ2の横幅に比べて、余裕をもって広く形成されているので、叩き具4の衝撃により、搬送ベルト12上のプラグトレイ2の横の位置が変化するので、プラグトレイ投入域において搬送ベルト12上にあるセル内の用土も落下させることができる。
また、図2に示すように、上方抑え板23は昇降ハンドル24によってその高さ位置を変化できるので、プラグトレイ2のセルの高さ、プラグトレイの強度などによって最適な叩き状態を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示すプラグトレイの用土落し装置の全体を示す斜視図である。
【図2】図2は上記用土落し装置の正面図である。
【図3】図3は用土落し装置の左側面図で、プラグトレイの投入側から見た図である。
【図4】図4はカバーの天井部を除いた状態の用土落し装置の概略平面図である。
【図5】図5は回転軸と叩き具の様子を示すための図4のV−V線部分拡大縦断面図である。
【図6】図6はプラグトレイがプラグトレイ搬送部によって搬送される一例を示す図である。
【図7】図7は叩き具の回転軸への取付け方の一例を示す図である。
【図8】図8はプラグトレイの正面図である。
【符号の説明】
2…プラグトレイ、3…プラグトレイ搬送部、4…叩き具、5…上方向規制具、6…基台、8…搬送モータ、9…搬送駆動軸、12…搬送ベルト、13…叩き具駆動モータ、14…叩き用駆動軸、15−1〜15−4…叩き用従動軸、14・15・27…回転軸、19…叩きチェーン、22…昇降軸、25…前方抑制具、29…傾斜板。
Claims (14)
- 栽培用トレイの下方側が開放された状態で栽培用トレイを支持する栽培用トレイ支持手段と、回転しながら栽培用トレイを叩くことにより栽培用トレイを飛び上がらせるとともに搬送用トレイを搬送するように構成された回転型の叩き具と、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具とを有し、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイ内の収容物を除去することを特徴とする、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 栽培用トレイの下方側が開放された状態で栽培用トレイを搬送する栽培用トレイ搬送手段と、回転しながら栽培用トレイを叩くことにより栽培用トレイを飛び上がらせるように構成された回転型の叩き具と、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの上方向の飛び上がり幅を規制する上方向規制具とを有し、叩き具によって叩かれたことによる衝撃で栽培用トレイ内の収容物を除去することを特徴とする、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項2のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、叩き具が栽培用トレイに衝突した衝撃で、叩き具が栽培用トレイに沿うように変形可能な部材で構成してある、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、叩き具によって叩かれたことによる栽培用トレイの横方向の移動幅を規制する横方向規制具を備え、その横方向規制具の横幅が栽培用トレイの横方向の移動を許容するように栽培用トレイの横幅よりも幅広く設定してある、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、前記回転型の叩き具が栽培用トレイの搬送方向と交差するように配設された回転軸に固定され、回転軸の回転により叩き具が栽培用トレイに衝突する、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、前記上方向規制具に栽培用トレイの搬送方向の過度の移動を抑制する抑制具を備えた、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項2に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、少なくとも一対の線形搬送ベルトを設け、その線形搬送ベルト上に栽培用トレイを載置し、線形搬送ベルトの下方側から前記回転型の叩き具を複数個設けた、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項5に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、回転型の叩き具が前記回転軸に固定された叩き装置で構成されている、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項5又は請求項8のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、複数の前記回転軸が線形搬送ベルトの搬送方向に並べて配設され、それらに固定される回転型の叩き具がお互い衝突しないように互い違いに配置されている、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項2に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、基台に一対の側板を固定し、その側板に栽培用トレイ搬送手段の駆動モータを固定するとともに、それらの側板に掛け渡すように栽培用トレイ搬送手段の駆動軸を軸支した、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、基台に一対の側板を固定し、その側板に叩き具用駆動モータを固定するとともに、それらの側板に掛け渡すように叩き具用駆動モータの駆動軸を軸支した、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、叩き具によって落下した栽培用トレイの収容物を所定方向へ案内する収容物案内手段を備えた、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、栽培用トレイの上面から上方向規制具までの距離を調整する高さ調整手段を備えたことを特徴とする、栽培用トレイ収容物の除去装置。
- 請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載の栽培用トレイ収容物の除去装置において、飛び上がった栽培用トレイが上方向規制具に衝突した際にも衝撃を与えられるように、前記上方向規制具が剛性の高い部材で構成してある、栽培用トレイ収容物の除去装置。
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