JP3644635B2 - 微生物セルロースゲルの着色方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナタデココ及びナタデピニャに代表される微生物セルロースゲルの着色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
東南アジアでココナッツの実から作られている微生物セルロースゲルの1種であるナタデココは、やや寒天に似たコリコリとした食感を有しており、近年、嗜好性食品として、デザート、飲料等に広く用いられるようになっている。
ナタデココを製造するには、まず、ココナッツの果肉をつぶした後、搾汁、布濾過して、ココナッツミルク水とし、これに水、砂糖、酢酸、必要に応じて窒素源となるタンパク質、アミノ酸、アンモニウム塩等を加えて混合し、得られた混合液にナタデココを産生する酢酸菌(アセトバクター・キシリナムAcetobacter xylinum)を接種して、7日間から14日間、発酵させる。そうすると、混合液の表面に、セルロースゲルからなる厚い膜が産生されるので、それを取り出して、切断、酸抜き等の加工処理を施すと、製品としてのナタデココが得られる。
また、同じく微生物セルロースゲルの1種であるナタデピニャは、パイナップル果汁を原料にして、ナタデココの場合と同様な方法で得ることができる。なお、品質的にはナタデココの方が優れていると言われている。
微生物セルロースゲルの生合成の機構については、糖質で生育した酢酸菌体によって、グルコース−6−リン酸、グルコース−1−リン酸、ウリジンジリン酸−グルコースを経て、微生物セルロースゲルが生合成されるものと考えられている[外内尚人、化学と生物、Vol.39、p538(2001)]。
【0003】
ナタデココ及びナタデピニャは、やや透明感のある白い色調を有するものであるが、デザートとしての見た目の美しさ、楽しさを付与するには、種々の色調に着色することが求められている。
微生物セルロースゲルを着色する方法としては、例えば、特開平7−79737号公報、特開平8−70795号公報に、その方法が開示されている。
具体的にそれらの方法について説明すると、特開平7−79737号公報に開示されている方法は、(a)微生物が産生した可食性セルロースゲルを、水溶性β−カロチン溶液に浸漬し、(b)前記水溶性β−カロチン溶液に浸漬した可食性セルロースゲルを、酸性溶液に浸漬することを特徴とする可食性セルロースゲルの着色方法である。
また、特開平8−70795号公報に開示されている方法は、アルカリ性の水性液中で、ナタデココと、水性液に溶解した色素と、水性液に溶解した蛋白質とを共存させた後、ナタデココの表面及び/又は内部の液性を酸性とするか、若しくはナタデココの表面及び/又は内部にアルコール液を存在させる工程を含むこと、または、炭素数1から3の脂肪族アルコールを共存させる工程を含むことを特徴とするナタデココの着色方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の微生物セルロースゲルの着色方法は、微生物セルロースゲルを色素溶液に長時間浸漬した後、さらに色素を固定化するために酸性溶液に浸漬する方法であり、酸、アルカリ、又は蛋白質を使用する必要があるため、コストがかかり、また、煩雑な工程を要するため、決して工業的に有利な方法であるとは言えなかった。
また、これらの着色方法は、微生物セルロースゲルを色素溶液に浸漬し、色素を外部よりゲル内に浸透させる原理に基づくものであるため、該セルロースゲル全体を均一に着色させることは極めて困難であった。
【0005】
そこで、これらの問題点を解決するために、特開2001−120197号公報において、果実の果肉の水可溶物を主成分とする培地に、色素等の機能性素材を添加し、微生物を接種し、発酵させることを特徴とする機能性素材含有微生物セルロースゲルの製造方法が提案されている。
この機能性素材含有微生物セルロースゲルの製造方法は、従来の問題点を解決した優れた発明ではあるものの、微生物セルロースゲルをより一層均一に着色することができ、食品に添加した際に、色滲みが全く起こらない微生物セルロースゲルの着色方法が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、いかにすれば上記課題を解決することができるかについて鋭意研究した結果、培地に色素を添加して、酢酸菌を培養し、十分に色素を含浸させた微生物セルロースゲルを、さらにアルカリ水溶液中で加熱した後(タンパク質の共存下で加熱処理する場合を除く)、酸性水溶液中に浸漬することにより、目的とする微生物セルロースゲルが得られることを見出した。
すなわち、本発明は、果実の果肉の水可溶物を主成分とする培地に、色素溶液を添加し、微生物を接種し、発酵して得られる微生物セルロースゲルを、アルカリ水溶液中で加熱した後(タンパク質の共存下で加熱処理する場合を除く)、酸性水溶液中に浸漬することを特徴とする微生物セルロースゲルの着色方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の特徴は、前記したように、培地に色素を添加して酢酸菌を培養して得られた微生物セルロースゲルを、アルカリ水溶液中で加熱した後(タンパク質の共存下で加熱処理する場合を除く)、酸性水溶液中に浸漬する点にある。これにより、色素を微生物セルロース組織中に取り込んだ形で、該セルロース組織間に色素を均一に分散させることができ、かつ確実、強固に色素を固定化させることができる。
【0008】
本発明の微生物セルロースゲルの着色方法は、まず、果実の果肉の水可溶物を主成分とする培地に、色素溶液を添加し、微生物を接種し、発酵することにより、微生物セルロースゲルを作製する。
本発明で用いる前記色素は、食品用色素であれば特に限定されず、例えば、アナトー色素、オレンジ色素、クチナシ黄色色素、パプリカ色素、トマト色素(リコペン色素)、マリーゴールド色素、パーム油カロチン色素等のカロチノイド系色素、アカネ色素、コチニール色素等のアントラキノン系色素、赤ダイコン色素、赤キャベツ色素、エルダベリー色素、ブルーベリー色素、ストロベリー色素、ラズベリー色素、ムラサキイモ色素等のアントシアニン系色素、カカオ色素、ベニバナ黄色色素、ベニバナ赤色色素(カーサミン色素)等のフラボノイド系色素、クロロフィル、ササ色素等のポルフィリン系色素、ベニコウジ赤色色素、ベニコウジ黄色色素等のアザフィロン系色素、その他、クチナシ青色色素、クチナシ赤色色素、スピルリナ色素、ホウレンソウ色素等のいわゆる天然色素、さらに食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用黄色4号、食用緑色3号、食用青色1号等の合成色素を例示することができる。なお、これらを混合して、中間色としても利用できる。
【0009】
これらの色素は、ココナッツ及びパイナップル等の果実の水可溶物を主成分とする培地に、均一に溶解又は分散して添加するが、色素を添加する場合は、退色防止処理を施して、培地に添加すればさらに好ましい。例えば、天然色素は退色しやすいので、抗酸化剤等の退色防止剤を添加することが好ましい。
色素溶液を培地に、均一に溶解又は分散するため、該色素が油溶性である場合は、乳化剤又は界面活性剤を用いて、該色素をO/W型の乳化組成物にするのが望ましい。
さらに、リコペンのように、油溶性であるが結晶物である色素の場合には、微粉砕して微粒子状のまま、培地に均一に分散させることもできる。
上記乳化組成物及び微粒子の粒径としては、0.05〜3μm、好ましくは、0.1〜1μmの範囲である。この範囲以外の粒径では、色素をセルロース組織に内在させることが困難な場合もあるので好ましくない。
【0010】
培地に添加する色素の量は、得られる微生物セルロースゲルの利用目的により異なるので一概には決められないが、一般的には、天然色素の場合は、色素原体として培地に0.01〜10重量%(以下、特に断わりのない限り同じ。)、合成色素の場合は、色素原体として培地に0.0001〜0.1%程度を添加する。
【0011】
培地の調製は、まず、ココナッツ、パイナップル等の果実の果肉をつぶした後、搾汁、布濾過して、水可溶物を採取し、これに水可溶物の5〜10%の砂糖、1〜3%の酢酸を添加して行う。
この培地に上記色素を添加し、所望により殺菌処理を行い、殺菌処理を行った場合は、殺菌後、充分に冷却する。
次いで、上記培地に微生物を接種し、30℃で7〜14日間発酵させる。本発明において接種する微生物は、セルロースゲル産生能を有する細菌であればよく、例えば、セルロースゲル産生酢酸菌であるアセトバクター・キシリナム ATCC10821、アセトバクター・キシリナムIFO13772等が例示できる。
通常、微生物を接種して1〜2日間で培地の表面に膜が生成され、約2週間後には10〜15mmの厚い膜が生成される。この膜を切り取り、水洗、酸抜き等の加工処理を施すことにより、微生物セルロースゲルが得られる。果実の果肉にココナッツを用いた場合は、色素含有ナタデココが、パイナップルを用いた場合は、色素含有ナタデピニャが得られる。
【0012】
次に、前記工程で得られた微生物セルロースゲルを、所望の形状に切断して、アルカリ水溶液中で加熱する。
アルカリ水溶液は、pH7以上とし、好ましくはpH9以上である。水溶液をアルカリ性にするためには、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩類;リン酸三ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、酒石酸水素カリウムなどの有機塩類から選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
アルカリ水溶液中での加熱は、微生物セルロースゲルの大きさ、所望する着色の度合等により適宜決定すればよいが、通常、温度60〜100℃、好ましくは、70〜95℃、加熱時間5分〜60分、好ましくは、20分〜30分で行う。
【0013】
最後に、アルカリ水溶液中で加熱した微生物セルロースゲルを、酸性水溶液中に浸漬することにより、全体が均一に着色され、食品に添加した際に色滲みが起こらない本発明の目的とする微生物セルロースゲルが得られる。
酸性水溶液は、pH2〜5とし、好ましくはpH3〜4である。水溶液を酸性にするためには、有機酸、無機酸のいずれを使用してもよく、特にはクエン酸、リンゴ酸が好ましい。
本発明の方法により得られた微生物セルロースゲルは、菓子、冷菓、ヨーグルト、杏仁豆腐、蜜豆、調味料、乳性飲料、果実飲料等の各種飲食品に配合される。
【0014】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により、本発明の実施の数態様についてさらに具体的に記載するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】
(実施例1)
ココナッツ果実よりココナッツミルク水を採取し、このココナッツミルク水1000gに対し、グラニュー糖60g、ペプトン1g、及び赤色色素(レッドカラーTH−M2、長谷川香料社製:モナスカス色素)1gを添加してなる培地を、クエン酸でpH4.0に調整して、85℃で10分間殺菌し、冷却した。冷却後、アセトバクター・キシリナム(Acetobacter xylinum ATCC10821)を上記培地に接種し、30℃で10日間、発酵させて、ゲル化した。
次に、ゲル化した発酵物を60メッシュの金網で濾過して、水洗し、ゲル820gを分離した。そして、このゲルを1cm角にカットし、アルカリ水溶液(0.1%重炭酸ナトリウム及び0.1%炭酸ナトリウム溶液)2000g中で30分間煮沸し、60メッシュの金網で濾過して、水洗した。
得られたゲルを酸性水溶液(0.2%クエン酸水溶液:pH3.5)2000gに1晩浸漬した後、60メッシュの金網で濾過して、水洗し、本発明のナタデココ(本発明品1)を得た。
本発明品1を水洗したが、色素の水への漏出はなく、均一に赤色に着色したナタデココが得られた。また、本発明品1は経時的にも色素の水への漏出はなかった。
【0016】
(実施例2)
実施例1と同様にココナッツ果実よりココナッツミルク水を採取し、このココナッツミルク水1000gに対し、グラニュー糖70g、及び黄色色素(イエローカラーTH−S、長谷川香料社製:ベニバナ黄色色素)1gを添加してなる培地を、クエン酸でpH4.0に調整して、85℃で10分間殺菌し、冷却した。冷却後、アセトバクター・キシリナム(Acetobacter xylinum ATCC10821)を上記培地に接種し、30℃で10日間、発酵させて、ゲル化した。
次に、ゲル化した発酵物を60メッシュの金網で濾過して、水洗し、ゲル830gを分離した。そして、このゲルを1cm角にカットし、アルカリ水溶液(0.1%重炭酸ナトリウム及び0.1%炭酸ナトリウム溶液)2000g中で30分間煮沸し、60メッシュの金網で濾過して、水洗した。
得られたゲルを酸性水溶液(0.1%クエン酸水溶液:pH3.5)2000gに1晩浸漬した後、60メッシュの金網で濾過して、水洗し、本発明のナタデココ(本発明品2)を得た。
本発明品2を水洗したが、色素の水への漏出はなく、均一に黄色に着色したナタデココが得られた。また、本発明品2は経時的にも色素の水への漏出はなかった。
【0017】
(実施例3)
実施例1と同様にココナッツ果実よりココナッツミルク水を採取し、このココナッツミルク水1000gに対し、グラニュー糖50g、及びクチナシ青色色素(ブルーカラーTH−30、長谷川香料社製)1gを添加してなる培地を、クエン酸でpH4.0に調整して、85℃で10分間殺菌し、冷却した。冷却後、アセトバクター・キシリナム(Acetobacter xylinum ATCC10821)を上記培地に接種し、30℃で10日間、発酵させて、ゲル化した。
次に、ゲル化した発酵物を60メッシュの金網で濾過して、水洗し、ゲル800gを分離した。このゲルを1cm角にカットし、アルカリ水溶液(0.1%重炭酸ナトリウム及び0.1%炭酸ナトリウム溶液)2000g中で30分間煮沸し、60メッシュの金網で濾過して、水洗した。
得られたゲルを酸性水溶液(0.1%クエン酸水溶液)2000gに1晩浸漬した後、60メッシュの金網で濾過して、水洗し、本発明のナタデココ(本発明品3)を得た。
本発明品3を水洗したが、色素の水への漏出はなく、均一に青色に着色したナタデココが得られた。また、本発明品3は経時的にも色素の水への漏出はなかった。
【0018】
(実施例4)
実施例1と同様にココナッツ果実よりココナッツミルク水を採取し、このココナッツミルク水1000gに対し、グラニュー糖70g、及び緑色色素(グリーンカラーTH−90、長谷川香料社製:クチナシ青色色素とベニバナ黄色色素の混合物)1gを添加してなる培地を、クエン酸でpH4.0に調整して、85℃で10分間殺菌し、冷却した。冷却後、アセトバクター・キシリナム(Acetobacter xylinum ATCC10821)を上記培地に接種し、30℃で10日間、発酵させて、ゲル化した。次に、ゲル化した発酵物を60メッシュの金網で濾過して、水洗し、ゲル800gを分離した。このゲルを1cm角にカットし、アルカリ水溶液(0.1%重炭酸ナトリウム及び0.1%炭酸ナトリウム溶液)2000g中で30分間煮沸し、60メッシュの金網で濾過して、水洗した。
得られたゲルを酸性水溶液(0.1%クエン酸水溶液)2000gに1晩浸漬した後、60メッシュの金網で濾過して、水洗し、本発明のナタデココ(本発明品4)を得た。
本発明品4を水洗したが、色素の水への漏出はなく、均一に緑色に着色したナタデココが得られた。また、本発明品4は経時的にも色素の水への漏出はなかった。
【0019】
(比較例1)
実施例1と同様にココナッツ果実よりココナッツ水を採取し、このココナッツミルク水1000gに対し、グラニュー糖60gを添加してなる培地を、クエン酸でpH4.0に調整して、85℃で10分間殺菌し、冷却した。冷却後、アセトバクター・キシリナム(Acetobacter xylinum ATCC10821)を上記培地に接種し、30℃で10日間、発酵させて、ゲル化した。
次に、ゲル化した発酵物を60メッシュの金網で濾過して、水洗し、ゲル800gを分離した。そして、このゲルを、上記実施例1〜4で使用した各色素[実施例1:赤色色素(モナスカス色素)、実施例2:黄色色素(ベニバナ黄色色素)、実施例3:青色色素(クチナシ青色色素)、実施例4:緑色色素(クチナシ青色色素+ベニバナ黄色色素)]中に、それぞれ対応する実施例1〜4と同様の条件で浸漬して着色し、ナタデココ(比較品1〜4)を得た。
比較品1〜4を水洗した結果、ほとんどの色素は水へ漏出し、十分に着色したナタデココは得られなかった。
【0020】
(比較例2)
ココナッツ果実よりココナッツミルク水を採取し、このココナッツミルク水1000gに対し、グラニュー糖60g、及び上記実施例1〜4で使用した各色素[実施例1:赤色色素(モナスカス色素)、実施例2:黄色色素(ベニバナ黄色色素)、実施例3:青色色素(クチナシ青色色素)、実施例4:緑色色素(クチナシ青色色素+ベニバナ黄色色素)]を、それぞれ対応する実施例1〜4と同量添加してなる各培地を、クエン酸でpH4.0に調整して、85℃で10分間殺菌し、冷却した。冷却後、アセトバクター・キシリナム(Acetobacter xylinum ATCC10821)を上記各培地に接種し、30℃で10日間、発酵させて、ゲル化した。
次に、ゲル化した発酵物を60メッシュの金網で濾過して、水洗し、ナタデココ(比較品5〜8)を得た。
比較品5〜8を水洗したが、いずれの色素も水洗直後は水への漏出は少なかったものの、色素は経時的に漏出し、着色は弱くなった。しかも、本発明品1〜4に比べて、いずれも不均一な着色になった。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、微生物が菌体外に分泌するセルロース鎖間に、色素が取り込まれて強固に染着されると共に、色素が全体に均一に分散され、ナタデココ及びナタデピニャに代表される微生物セルロースゲルを、低コスト及び簡便な工程で着色することができる。
Claims (3)
- 果実の果肉の水可溶物を主成分とする培地に、色素溶液を添加し、微生物を接種し、発酵して得られる微生物セルロースゲルを、アルカリ水溶液中で加熱した後(タンパク質の共存下で加熱処理する場合を除く)、酸性水溶液中に浸漬することを特徴とする微生物セルロースゲルの着色方法。
- 果実の果肉が、ココナッツ又はパイナップルである請求項1記載の着色方法。
- 微生物がセルロースゲル産生酢酸菌である請求項1又は2記載の着色方法。
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