JP3644622B2 - 画像出力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を読み取る機能とデータを用紙に印字出力する機能とを具備する画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原稿画像を読み取る機能とデータを用紙に印字出力する機能とを具備する画像出力装置としては複写機やファクシミリが挙げられる。近来は、プリンタ、複写機、ファクシミリとしての多用な使用形態が得られるマルチファンクションタイプの画像出力装置が普及されている。
【0003】
一方、印字済みの用紙を排紙する方式としては、画像成形部から排紙された用紙を方向を変えずに略水平に装置外に排紙するストレート排紙方式と、印字装置から排紙された用紙を上方に方向変換して排紙する反転排紙方式とがあり、両排紙方式を切り替えるようにした機種もある。
【0004】
ストレート排紙方式は、ハガキ等のように厚くて曲がりにくい用紙を用いる場合に有利である。反転排紙方式は、装置の投影面積内に用紙を排紙するので、ストレート排紙方式に比して設置スペースを小さくすることができ、また、片面印字をした用紙を印字面を下にして頁の若い順に積み重ねて排紙するので、後で頁の順を揃える必要がないという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、原稿画像を読み取る画像読取装置を上部に備えた画像出力装置は、一般には画像読取装置に供給する原稿を載置するための原稿トレイを上面に備えているので、反転排紙方式を採用するためには、原稿トレイの下側に用紙スタッカを配置する必要がある。しかし、用紙スタッカのスペースを十分に確保すると全高寸法が高くなり、近来高まるコンパクト化の要求を満足することができず、用紙スタッカのスペースを制限すると、大きなサイズの用紙が原稿トレイにより進行を阻害されるためジャムが発生するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上部に原稿トレイを備えた画像出力装置において、限られたスペースを有効に利用して印字出力された用紙を原稿トレイ下の用紙スタッカに収納し、且つジャムの発生を防止することである。他の目的は、排紙方向の切り替えを確実に行わせることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上部に原稿画像を読み取る画像読取装置を配設し、この画像読取装置の下方に画像を印字出力する印字装置を配設した画像出力装置において、前記印字装置から排紙された用紙を略水平に排出するストレート排紙路と、前記印字装置から排紙された用紙を上方に排紙する反転排紙路と、この反転排紙路から排紙された用紙を積層状態で格納する用紙スタッカと、この用紙スタッカの上部を略水平に覆う姿勢で前記画像読取装置に供給する原稿を載置する原稿ガイド位置と前記用紙スタッカの上部空間を開放する開放位置とに選択的に変位される原稿トレイと、前記ストレート排紙路と前記反転排紙路との分岐点に変位自在に配置されて前記原稿トレイの位置に応じて前記印字装置から排紙された用紙を前記ストレート排紙路又は前記反転排紙路に選択的に導く切替爪とを具備する。したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させると画像読取装置に供給する原稿を原稿トレイ上に載置することが可能となる。また、原稿トレイを開放位置に変位させると用紙スタッカの上部空間が開放されるため、用紙スタッカのスペースが小さくても原稿トレイに進路を妨げられることなく用紙を用紙スタッカに格納することが可能となる。さらに、原稿トレイの位置に応じて切替爪が変位するため、印字後の用紙の排紙方向が切り替えられる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、用紙スタッカは、開放位置に位置する原稿トレイの延長面上で排紙された用紙を支える受け板を具備する。したがって、原稿トレイを開放位置に変位させると、その原稿トレイを利用して用紙の上部を支え、用紙の下部を用紙スタッカの受け板で支えることが可能となる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、原稿トレイの変位位置に応じて切替爪を変位させる駆動手段を具備する。したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置又は開放位置に変位させたときに、原稿トレイの変位位置に応じて動作する駆動手段により切替爪を所望の方向に変位させることが可能となる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、駆動手段は、切替爪に連結されて原稿トレイの変位により動作する少なくとも一つの連動部材により形成されている。したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置又は開放位置に変位させたときの連動部材の変位動作によって、切替爪を所望の方向に変位させることが可能となる。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、連動部材は、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させるように設けられている。したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに連動部材の一方向への変位動作によって、用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときに連動部材の他方向への変位動作によって、用紙を反転排紙路に導く方向に切替爪を変位させることが可能となる。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明において、原稿トレイを開放位置に変位させたときに連動部材又は切替爪の一方向の動きを選択的に制限する制限部材を具備する。したがって、原稿トレイを開放位置に変位させて用紙スタッカの上部空間を開放した場合でも、連動部材又は切替爪の動作を制限部材により制限することにより、用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態を選択することが可能となる。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項3記載の発明において、駆動手段は、原稿トレイの位置を検出する検出手段の検出信号に応じて選択的に通電されて切替爪を変位させるアクチュエータを含む。したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置又は開放位置に変位させた状態は検出手段により検出され、この検出された状態に応じてアクチュエータの動作によって切替爪を所望の方向に変位させることが可能となる。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させるようにデフォルトされてアクチュエータを駆動するアクチュエータ制御手段を具備する。したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときにアクチュエータの動作によって、用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときにアクチュエータの動作によって、用紙を反転排紙路に導く方向に切替爪を変位させることが可能となる。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項7記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させるようにアクチュエータの動作を制御し、原稿トレイを開放位置に変位させたときには前記アクチュエータの動作を選択する旨の選択信号を受け付けるアクチュエータ制御手段を具備する。したがって、原稿トレイを開放位置に変位させて用紙スタッカの上部空間を開放した場合でも、アクチュエータの動作を制御することにより、用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態を選択することが可能となる。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには前記用紙トレイの変位動作を駆動力として用紙をストレート排紙路に導くストレート位置に前記切替爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位させたときには、用紙を反転排紙路に導く反転位置に切替爪を付勢力により変位させ、又は手動操作により用紙を前記ストレート排紙路に導く位置に前記切替爪を変位させる。
【0017】
したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を強制的にストレート位置に変位させるため、用紙をストレート排紙路に導くことが可能となる。また、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を反転位置に復帰させるため、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納することが可能となる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作によって用紙をストレート排紙路に導く位置に変位させることができるため、ストレート排紙路に用紙を排紙する使用形態を選択することも可能となる。 請求項11記載の発明は、請求項1記載の発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導くストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を前記ストレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、前記切替爪を前記ストレート位置に変位させる手動操作部とを具備する。
【0018】
したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的にストレート位置に変位させるため、用紙をストレート排紙路に導くことが可能となる。また、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を連動部材から解放して付勢部材の付勢力により反転位置に変位させることが可能となるため、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納することが可能となる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作部によってストレート位置に変位させることで、用紙をストレート排紙路を介して排紙する使用形態を選択することも可能となる。
【0019】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置に切替爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位させたときには、前記切替爪を前記第一のストレート位置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて付勢力により復帰させ、又は用紙を前記ストレート排紙路に導く第二のストレート位置に前記切替爪を手動操作によって変位させる。
【0020】
したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を強制的に第一のストレート位置に変位させるため、用紙をストレート排紙路に導くことが可能となる。また、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪が付勢力によって反転位置に変位するため、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納することが可能となる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作によって第二のストレート位置に変位させ、用紙をストレート排紙路を介して排紙する使用形態を選択することも可能となる。
【0021】
請求項13記載の発明は、請求項1記載の発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反転位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、前記切替爪を前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を前記第一のストレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記第二のストレート位置に変位させる手動操作部と、前記第一のストレート位置と前記第二のストレート位置との間に配設されて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する。
【0022】
したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的に第一のストレート位置に変位させるため、用紙をストレート排紙路に導くことが可能となる。また、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪が連動部材から解放され付勢力によって反転位置に変位するため、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納することが可能となる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作によって第二のストレート位置に変位させて係止部で係止状態に保持することにより、用紙をストレート排紙路を介して排紙する使用形態を選択することも可能となる。
【0023】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明において、付勢部材は少なくとも第一のストレート位置から反転位置までの範囲で切替爪を反転位置方向に付勢する。
【0024】
したがって、原稿トレイを開放位置から原稿ガイド位置に向けて途中まで変位させて戻した場合には、付勢部材により切替爪を反転位置に復帰させることが可能となる。これにより、原稿トレイを開放位置に位置させた状態に合わせて用紙を用紙スタッカに排紙する使用形態に速やかに復帰させることができる。
【0025】
請求項15記載の発明は、請求項1記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙をストレート排紙路に導くストレート位置に切替爪を強制的に変位させて係止状態に保持し、前記切替爪が前記ストレート位置に位置する状態では前記原稿トレイを単独で開放位置に変位可能にし、前記原稿トレイを前記開放位置に変位させたときには、前記切替爪の係止状態を解除して前記ストレート位置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて手動操作により復帰可能にする。
【0026】
したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を強制的にストレート位置に変位させて係止状態に保持するため、用紙をストレート排紙路に導くことが可能となる。また、切替爪をストレート位置に保持する状態では原稿トレイを単独で開放位置に変位させることができるため、原稿トレイを開放位置に変位させた状態で用紙をストレート排紙路に排紙することが可能あるとともに、手動操作により切替爪を保持状態から解除して反転位置に変位させることにより、原稿トレイを開放位置に変位させた状態で用紙を反転排紙路に導く使用形態に切り替えることが可能となる。
【0027】
請求項16記載の発明は、請求項1記載の発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反転位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、前記切替爪を少なくとも前記第一のストレート位置から前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を前記第二のストレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記第一、第二のストレート位置の間を変位させる手動操作部と、前記第一のストレート位置と前記第二のストレート位置との間に配設されて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する。
【0028】
したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的に第二のストレート位置に変位させて係止部で係止状態に保持するため、用紙をストレート排紙路に導くことが可能となる。この状態で、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を係止部により第二のストレート位置に保持して用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態に維持するが、手動操作部を操作して切替爪と係止部との係止状態を外すと、切替爪を付勢部材の付勢力によって反転位置に変位させるため、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を選択することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第一の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。まず、図1を参照して画像出力装置の構造について説明する。画像出力装置の外筐をなす装置本体1の上部には原稿Dの画像を読み取る画像読取装置2が装着され、この画像読取装置2の下方には印字装置3が設けられている。この印字装置3の主要な構成ユニットとなるプロセスカートリッジ3aの下方には用紙Sを案内する用紙搬送路4が形成されている。
【0030】
前記画像読取装置2は、原稿Dの画像を読み取る読取部5と、この読取部5に向けて原稿Dを搬送する原稿搬送機構5aとを有する。また、装置本体1の上部には原稿Dを載置する原稿トレイ6が設けられている。この原稿トレイ6は、仮想線で示す開放位置Aから支点軸7を中心に実線で示す原稿ガイド位置Bまで回動し得るように支持され、その自由端側に補助トレイ6aが引出自在に設けられている。装置本体1には、原稿トレイ6を開放位置Aと原稿ガイド位置Bとで安定状態で支えるストッパ(図示せず)が設けられている。
【0031】
前記プロセスカートリッジ3aは、ケース状に形成されたユニット本体8に、感光体9を回転自在に設けるとともに、帯電部材10と現像部11とを感光体9の周囲に配置して取り付けることにより形成されている。感光体9の下方には、この感光体9に用紙搬送路4を間にして対向する転写部12が設けられている。現像部11は、前記ユニット本体8に一体に形成された現像剤容器13と、この現像剤容器13の内部に収納された現像剤を撹拌する回転自在の撹拌器14と、感光体9に接触する現像ローラ15と、この現像ローラ15に現像剤を供給する供給ローラ16と、現像ローラ15に接触されたブレード17とを有する。さらに、プロセスカートリッジ3aの上部には、印字装置3の一構成部品をなし、画像信号に基づいて変調されたレーザ光を感光体9の帯電部分に走査することにより静電潜像を形成する潜像形成部18が設けられている。
【0032】
また、前記装置本体1の一側には、前記画像読取装置2により読み取られた原稿Dを支持するとともに、用紙Sを斜めに載置状態で支えるトレイ19が設けられ、このトレイ19の下方には、回転駆動される給紙ローラ20と、一方向に付勢されてトレイ19上の用紙Sを給紙ローラ20に圧接する押圧板21と、給紙ローラ20に弾性的に接触することにより用紙Sの重送を阻止する分離パッド22と、給紙ローラ20に用紙Sを圧接する従動回転自在のピンチローラ23とが設けられている。
【0033】
給紙ローラ20、分離パッド22、ピンチローラ23は前記用紙搬送路4の入口側に配置されている。この用紙搬送路4には、給紙ローラ20よりも下流側に位置するボトムパス24が連通されている。さらに、用紙搬送路4の下流側には、用紙S上に転写された画像を定着する定着部25が配置されている。
【0034】
さらに、前記装置本体1は一端に開閉カバー1aを具備し、この開閉カバー1aには、定着部25の上方と前記原稿トレイ6との間に配置された用紙スタッカ26が形成されている。この用紙スタッカ26は、原稿トレイ6を仮想線で示すように上方の開放位置Aに回動させたときに、その上方に回動させた状態の原稿トレイ6の延長面上に位置して用紙Sを支える受け板27を有している。なお、用紙スタッカ26の上部は開放されている。
【0035】
さらに、トレイ19とは反対側の装置本体1の端部付近には、印字装置3の一構成部品となる定着部25から排紙された用紙Sを開閉カバー1aの下端との間で水平方向に排紙するストレート排紙路28と、定着部25から排紙された用紙Sを反転させて用紙スタッカ26に導く反転排紙路29とが形成されている。この反転排紙路29の上部と下部とには、それぞれ対をなす排紙ローラ30が配置され、反転排紙路29の下部には、用紙Sの排出方向を切り替える切替爪31が、仮想線で示す反転位置aから実線で示すストレート位置bまでの間を支軸32により回動自在に設けられている。また、ストレート排紙路28の端部には排紙口28aが形成されている。
【0036】
ここで、図2及び図3に示すように、原稿トレイ6の変位位置に応じて切替爪31を変位させる駆動手段としての連動部材33が用紙スタッカ26の側方に上下動自在に設けられている。この連動部材33は、この連動部材33に形成した上下方向に長い複数の長孔34に、装置本体1に設けたピン35を嵌合させることで垂直方向に動くように支持されている。この連動部材33はスプリング(図示せず)により上方に付勢されているが、長孔34の下端とピン35との当接により上方への動きが制限されている。また、切替爪31は付勢部材(コイルスプリング31aにより支軸32を中心に反時計方向に付勢され、その端部が連動部材33の下端に当接されている。
【0037】
次に、画像読取動作と印刷動作について説明する。原稿Dの画像を読み取る場合には、図1に実線で示すように、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させ、この水平状態に維持された原稿トレイ6の上に原稿Dを載置して原稿搬送機構5aにより読取部5に原稿Dを供給する。このように、原稿トレイ6を実線で示すように原稿ガイド位置Bに変位させた状態では、図2に示すように連動部材33が原稿トレイ6によって下方に押し下げられて下端で切替爪31の端部上面を押圧するので、切替爪31は定着部25から排紙される用紙Sを排紙口28aに導くストレート位置bに変位する。
【0038】
原稿トレイ6から供給された原稿Dは読取部5により画像が読み取られ、トレイ19の上部に立てかけ状態で支持される。このようにして読み取った画像は、外部に送信(ファクシミリの送信モードとしての使用形態)し、或いは、トレイ19から用紙Sを給紙してこの用紙Sに読取画像を印字(複写機としての使用形態)することができる。或いは、外部から送信された画像を用紙Sに印字(ファクシミリの受信モードとしての使用形態)することができる。
【0039】
印字する場合は、図1において、感光体9を時計方向に回転させる過程でその表面を帯電部材10により帯電し、原稿Dの読取画像又は外部から受信した画像に基づいて潜像形成部18によって感光体9の帯電部分に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像部11により現像される。この現像画像は、給紙ローラ20によりトレイ19から給紙された用紙Sに転写される。画像が転写された用紙Sは定着部25を通過するときに定着され、切替爪31によりストレート排紙路28に導かれ排紙口28aから装置本体1の外部に排紙される。
【0040】
パーソナルコンピュータ等により作成した印字データを印字出力するような使用形態では、原稿Dの画像を読み取る必要がないので、図1の仮想線で示すように、支点軸7を中心に原稿トレイ6を上方の開放位置Aに回動させる。この状態では、図3に示すように、連動部材33は原稿トレイ6から解放されるためスプリングの付勢力により上昇する。その上昇位置は長孔34の下端とピン35との当接により定められる。このように連動部材33が上昇すると、それまで連動部材33の下端に押えられていた切替爪31が付勢部材31aの付勢力により支軸32を中心に反転位置aに回動して水平なストレート排紙路28を遮断する状態に維持される。この状態では、定着部25から排紙された用紙Sは切替爪31により反転排紙路29に導かれて用紙スタッカ26に格納される。
【0041】
この状態では、原稿トレイ6は開放位置Aに位置して用紙スタッカ26の上部空間を開放するので、用紙Sは原稿トレイ6により進路を妨げられることなく用紙スタッカ26に格納される。これにより、反転排紙路29や用紙スタッカ26の部分で用紙Sが停滞することがなく、したがってジャムの発生を防止することができる。また、開放位置Aに変位した原稿トレイ6と用紙スタッカ26の受け板27とは同一平面内に位置するため、サイズの大きな用紙Sを用いた場合でも、用紙Sの下部を受け板27で支え上部を原稿トレイ6を利用して支えることができる。したがって、用紙スタッカ26内に用紙Sを整然と積層することができる。
【0042】
このように、原稿トレイ6を用紙スタッカ26の上部空間を開放する開放位置Aに変位させることにより、原稿トレイ6の下方に形成する用紙スタッカ26のスペースを小さくすることができ、これにより、装置本体1の全高寸法を低くしてコンパクト化を図ることができる。
【0043】
さらに、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときには連動部材33の一方向(下方)への変位動作によって、用紙Sをストレート排紙路28に導くストレート位置bに切替爪31を変位させ(図2に示す状態)、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときには連動部材33の他方向(上方)への変位動作によって、用紙Sを反転排紙路29に導く反転位置aに切替爪31を変位させる(図3に示す状態)ことができるので、切替爪31を変位させるためだけの操作が不要となる。しかも、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させた状態では用紙スタッカ26の上部空間が覆われてしまうが、この状態では用紙Sがストレート排紙路28を経て排紙口28aに導かれるように切替爪31が自動的に変位するため、切替爪31の操作ミスを防止することができ、これにより、誤って用紙Sを用紙スタッカ26に排紙することによるジャムの発生を未然に防止することができる。
【0044】
次に、発明の実施の第二の形態を図4を参照して説明する。図1ないし図3を用いて説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施の形態では、原稿トレイ6を開放位置A(図1参照)に変位させたときに連動部材33(又は切替爪31)の一方向の動きを選択的に制限する制限部材36を具備する。すなわち、図3を参照して説明したように、原稿トレイ6を開放位置Aに回動させた場合には、連動部材33が上昇し、切替爪31が反時計方向に回動して用紙Sを反転排紙路29に導く状態に維持されるが、本実施の形態では、弾性的に屈撓することにより制限部材36に係脱自在に係合する係止片37を連動部材33に一体に形成することにより、原稿トレイ6を開放位置Aに回動させた場合における連動部材33の上方への移動を制限部材36と係止片37との係合により制限するように構成されている。
【0045】
したがって、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させて用紙スタッカ26の上部空間を開放した場合でも、用紙Sを水平なストレート排紙路28に排紙する使用形態を選択することができる。これにより、ハガキ等のように腰が強く曲がりにくい用紙Sに印字する場合には、用紙Sに曲げ癖を付けることなく排紙することができる。
【0046】
このように構成した場合でも、制限部材36を係止片37から一時的に退避させて連動部材33をスプリングの付勢力により上昇させ、或いは、連動部材33に上方への外力を付与し係止片37を弾性的に屈撓させて連動部材33を強制的に上昇させることにより、用紙Sを反転排紙路29に導く反転位置a(図1参照)に切替爪31を変位させることができる。
【0047】
このように連動部材33を上昇させると係止片37の下端は制限部材36の上方に位置するが、その状態から原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させると、原稿トレイ6により押圧された連動部材33は係止片37を弾性的に撓ませてその先端が制限部材36に係合する位置まで下降するので、用紙スタッカ26の上部空間が原稿トレイ6により覆われた場合には、印字後の用紙Sの排紙先が用紙スタッカ26ではなく排紙口28aに定められる。したがって、原稿トレイ6により上部空間が覆われた状態の用紙スタッカ26に誤って用紙Sを排紙することによるジャムの発生を未然に防止することができる。
【0048】
次に、本発明の実施の第三の実施の形態を図5を参照して説明する。前実施の形態において説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施の形態は、原稿トレイ6の位置に応じて切替爪31を変位させる駆動手段として、前実施の形態における連動部材33に代えてアクチュエータの一種であるソレノイド38を用いた例である。切替爪31は前実施の形態と同様に付勢部材31aにより反時計方向に付勢されて支軸32を中心に回動自在に設けられている。そして、ソレノイド38は通電したときにプランジャ39を吸引するもので、このプランジャ39の下端は切替爪31の反時計方向への回動動作を阻止するように切替爪31の端部に当接されている。また、本実施の形態では、装置本体1には、原稿ガイド位置B又は開放位置A(図1参照)に位置する原稿トレイ6を光学的に検出する検出器(図示せず)が設けられ、この検出器の出力をCPUにより監視するして原稿トレイ6が原稿ガイド位置Bに位置するか、開放位置Aに位置するかを判断する検出手段(図示せず)を具備している。この検出手段からの信号を基にソレノイド38への通電がアクチュエータ制御手段(図示せず)により制御されるように構成されている。
【0049】
この例では、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときには用紙Sをストレート排紙路28に導くストレート位置bに切替爪31を変位させ、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときには用紙Sを反転排紙路29に導く反転位置a(図1参照)に切替爪31を変位させるようにデフォルトされてソレノイド38を駆動するアクチュエータ制御手段を具備する。
【0050】
すなわち、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときには、ソレノイド38は通電されない。これにより、ソレノイド38はプランジャ39を突出させた状態に維持され、プランジャ39の下端で切替爪31の反時計方向への回動運動を阻止する。これにより、定着部25から排紙された用紙Sは切替爪31により導かれて水平なストレート排紙路28を介して排紙口28aに排紙される。
【0051】
原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときには、ソレノイド38が通電されてプランジャ39を吸引するので、それまでプランジャ39の下端により反時計方向への回動運動が阻止されていた切替爪31は、付勢部材31aの付勢力により支軸32を中心に反時計方向に回動する。これにより、定着部25から排紙された用紙Sは切替爪31により導かれて反転排紙路29に向けて排紙される。
【0052】
このように、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させた状態では用紙スタッカ26の上部空間が覆われてしまうが、この状態では用紙Sがストレート排紙路28を経て排紙口28aに導かれるように切替爪31の向きが定められるため、誤って用紙Sを用紙スタッカ26に排紙することによるジャムの発生を未然に防止することができる。
【0053】
次に、本発明の実施の第四の形態を図5を参照して説明する。前実施の形態と同一部分については説明を省略する。本実施の形態では、原稿トレイ6を原稿ガイド位置B(図1参照)に変位させたときには用紙Sをストレート排紙路28に導くストレート位置bに切替爪31を保持するようにソレノイド38の動作を制御し、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときにはソレノイド38の動作を選択する旨の選択信号を受け付けるアクチュエータ制御手段(図示せず)を具備する。
【0054】
具体的には、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させて用紙スタッカ26の上部空間を覆う状態をCPUが検出器の検出信号により認識した場合には、ソレノイド38は通電されない。これにより、ソレノイド38はプランジャ39を突出させた状態に維持され、プランジャ39の下端で切替爪31の反時計方向への回動運動を阻止する。これにより、定着部25から排紙された用紙Sは切替爪31により導かれて水平なストレート排紙路28を介して排紙口28aに排紙される。
【0055】
一方、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させて用紙スタッカ26の上部空間を開放した状態をCPUが検出器の検出信号により認識した場合には、ソレノイド38への通電を選択できるように構成されている。この選択は、図示しない操作パネルからの入力によってなされる。このようにすることにより、原稿トレイ6を開放位置Aに変させた場合に、ソレノイド38に電流を流して切替爪31を反時計方向に変位させ、用紙Sを反転排紙路29に導いたり、或いは、ソレノイド38に電流を流さないで切替爪31を水平状態に維持して用紙Sをストレート排紙路28に導いて排紙口28aから排紙することができる。
【0056】
したがって、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させて用紙スタッカ26の上部空間を開放した場合でも、ハガキ等のように腰が強く曲がりにくい用紙Sに印字する場合には、用紙Sに曲げ癖を付けることなく排紙口28aから排紙する使用形態を選択することができる。
【0057】
さらに、本発明の実施の第五の形態を図6ないし図11に基づいて説明する。図1において説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。図6は画像出力装置の内部構造を示す縦断側面図、図7は開閉カバー1aを装置本体1(図6参照)の内側より見た背面図、図8は開閉カバー1aを装置本体1の正面外側より見た正面図、図9は原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときの切替爪42の状態を開閉カバー1aとともに示す縦断側面図、図10は原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときの切替爪42の状態を開閉カバー1aとともに示す縦断側面図、図11は切替爪42の動作位置を開閉カバー1aとともに示す縦断側面図である。
【0058】
装置本体1はヒンジ片40により回動可能な開閉カバー1aを備えている。開閉カバー1aには下縁に切欠された排紙口28aと用紙を用紙スタッカ26に導く複数のガイドリブ41とが形成されている。そして、開閉カバー1aには、排紙口28aに沿う切替爪42と、原稿トレイ6の回動動作に連動する連動部材43,44とが設けられている。
【0059】
図9及び図10に示すように、切替爪42は両側端部が支軸45により回動自在に支持され、この支軸45には切替爪42を付勢する付勢部材(捻じりコイルスプリング)46が保持されている。図11に示すように、切替爪42の一側端部にはピン47を有する突片48が形成されている。また、開閉カバー1aの片側の側壁1bにはピン47を突出させる長孔49が形成されている。この長孔49は、支軸45を中心とする半径に沿って弧状の形状に形成され、ピン47の移動範囲を制限することで切替爪42の回動範囲を定める。図6、図11を参照すれば、切替爪42は、用紙Sを反転排紙路29に導く反転位置aから用紙Sをストレート排紙路28に導く第一のストレート位置bを経てこの第一のストレート位置bよりも反転位置aから離れる位置であって用紙Sをストレート排紙路28に導く第二のストレート位置cまでの距離を変位可能に設けられている。
【0060】
切替爪42は付勢部材46により第二のストレート位置cから反転位置a側に向けて付勢されているが、切替爪42を第二のストレート位置cに変位させたときには、付勢部材46の付勢力より強い係止力をもって切替爪42のピン47に弾性的に係止する係止部(突起)50が位置b,cの間に配置されて長孔49の下縁に形成されている。さらに、切替爪42の片側の端部には、この切替爪42を手動により第二のストレート位置cに変位させる手動操作部(摘み)51が一体に形成されている。
【0061】
図9及び図10に示すように、連動部材43は開閉カバー1aに形成されたスリット52に出没自在に支持され、先端がスリット52から突出するようにスプリング53により付勢されている。もう一方の連動部材44は支軸54により開閉カバー1aに回動自在に支持され、その上端には連動部材43に挾持されたローラ状の部材55が設けられ、下端には切替爪42の一部(突片48)を押圧する押圧部56が形成されている。
【0062】
すなわち、図9に示すように、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときには、連動部材43を原稿トレイ6により押圧してスプリング53の付勢力に抗して後退させ、この後退動作に連動させて支軸54を中心に連動部材44を反時計方向に回動させて切替爪42を自由状態に解放し、付勢部材46の付勢力により切替爪42を反転位置aに変位させ、図10に示すように、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときには、連動部材43をスプリング53の付勢力によりスリット52から進出させ、この進出動作に連動させて支軸54を中心に連動部材44を時計方向に回動させ、このときの連動部材44の回動運動により押圧部56で切替爪42を押圧し、切替爪42を強制的に第一のストレート位置bに変位させるように構成されている。
【0063】
図9に示すように、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときには切替爪42が反転位置aに変位するため、印刷済みの用紙は切替爪42により反転排紙路29に導かれて用紙スタッカ26に格納される。また、図10に示すように、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときには切替爪42が第一のストレート位置bに変位するため、印刷済みの用紙は切替爪42によりストレート排紙路28に導かれる。
【0064】
図6に示す画像出力装置の操作パネルPは、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させた状態で全面が開放され、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させた状態で覆われる位置に配置されている。原稿トレイ6を開放位置Aに立てている状態において、操作パネルPの状態を確認しようとして、或いは他の理由で原稿トレイ6を原稿ガイド位置B側に向けて少しだけ倒すことがあるが、このように原稿トレイ6を中途半端に倒した場合でも、原稿トレイ6の回動動作が連動部材43,44を介して切替爪42に伝達されるため、切替爪42が反転位置aと第一のストレート位置bとの間の中間部に位置することがあるが、原稿トレイ6はこれを把持する手を離せば自重により原稿ガイド位置B又は開放位置Aに回動する。したがって、切替爪42が中途半端な位置に留まる状態があっても、原稿トレイ6が原稿ガイド位置Bに戻れば、前述のように切替爪42を強制的に第一のストレート位置b(図10)に変位させ、原稿トレイ6が開放位置Aに戻れば、連動部材44が切替爪42から離れるので、切替爪42を付勢部材46によって反転位置a(図9)に変位させることができる。これにより、切替爪42が中途半端な位置で停止することによる通紙不可、すなわちジャムの発生を防止することができる。
【0065】
上述のように、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させた状態では、用紙スタッカ26の上部空間が閉塞されるため、切替爪42を第一のストレート位置bに強制的に変位させる必要があるが、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させた場合には、必ずしも用紙を用紙スタッカ26に排紙する使用形態に限定されるものではなく、用紙をストレート排紙路28から排紙させる使用形態を選択することができる。この場合には、図9に示す状態から手動操作部51を把持して切替爪42を第二のストレート位置cに回動させることができる。このとき、図11な示すように、切替爪42のピン47が突起状の係止部50を乗り越え、この係止部50による係止力が付勢部材46の付勢力よりも強いため、付勢部材46の付勢力は切替爪42を反転位置aに復帰させる復帰力として及ばない。
【0066】
すなわち、原稿ガイド位置Bは、この例では原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときに、切替爪42を第一のストレート位置bまでしか変位させない位置に定められているので、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときには、切替爪42を付勢部材46の付勢力により反転位置aに戻して用紙Sを用紙スタッカ26に排紙する使用形態が選択される。
【0067】
しかし、原稿ガイド位置Bは、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたときには、その変位動作で連動部材43,44を介して切替爪42を第二のストレート位置cまで変位させる位置に定めてもよい。このようにすることにより、原稿トレイ6を開放位置Aから原稿ガイド位置Bまで変位させた場合には、原稿トレイ6を再び開放位置Aに変位させても切替爪42を係止部50で保持して用紙Sをストレート排紙路28に排紙する使用形態に維持することが可能となる。原稿トレイ6を開放位置Aに位置させた状態で用紙を反転排紙路29を介して用紙スタッカ26に排紙する使用形態に戻す場合には、手動操作部51を操作することで切替爪42を第二のストレート位置cから第一のストレート位置bに戻し、手動操作力又は付勢部材46の付勢力により反転位置aに復帰させることが可能となる。
【0068】
次に、本発明の実施の第六の形態を図12に基づいて説明する。本実施の形態は、図11に示した係止部50を備えていない例である。この例は、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させることにより、切替爪42をストレート位置(第一のストレート位置b又は第二のストレート位置c)に強制的に変位させ、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させた場合には、切替爪42を付勢部材46の付勢力により反転位置aに戻し、或いは、付勢部材46の付勢力に抗して手動操作部51を押し続けることで切替爪42をストレート位置(第一のストレート位置b又は第二のストレート位置c)に位置させ、用紙Sをストレート排紙路28に排紙する状態を維持し得るように構成したものである。
【0069】
この例は、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させた状態では、原則的に用紙を反転排紙路29により用紙スタッカ26に導き、用紙Sをストレート排紙する場合に、手動で切替爪42を第一、第二のストレートb又はcに変位させる。
【0070】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、上部に原稿画像を読み取る画像読取装置を配設し、この画像読取装置の下方に画像を印字出力する印字装置を配設した画像出力装置において、印字装置から排紙された用紙を略水平に排出するストレート排紙路と、排紙された用紙を上方の用紙スタッカに向けて排紙する反転排紙路とを設け、用紙スタッカの上部を略水平に覆う姿勢で画像読取装置に供給する原稿を載置する原稿ガイド位置と用紙スタッカの上部空間を開放する開放位置とに選択的に変位される原稿トレイを設け、この原稿トレイの位置に応じて印字装置から排紙された用紙をストレート排紙路又は反転排紙路に選択的に導く切替爪を設けたので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させると画像読取装置に供給する原稿を原稿トレイ上に載置することができる。また、原稿トレイを開放位置に変位させると用紙スタッカの上部空間が開放されるため、用紙スタッカのスペースが小さくても原稿トレイに進路を妨げられることなく用紙を用紙スタッカに格納することができ、これにより、画像出力装置の全高寸法を低くしてコンパクト化を図ることができ、また、用紙スタッカにおけるジャムの発生を防止することができ、さらに、原稿トレイの位置に応じて切替爪が変位するため、原稿トレイの位置に応じて印字後の用紙の排紙先を選択することができる。
【0071】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、用紙スタッカは、開放位置に位置する原稿トレイの延長面上で排紙された用紙を支える受け板を具備するので、原稿トレイを開放位置に変位させると、その原稿トレイを利用して用紙の上部を支え、用紙の下部を用紙スタッカの受け板で支えることができる。従って、用紙スタッカに用紙を整然と積層した状態で格納することができる。
【0072】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、原稿トレイの変位位置に応じて切替爪を変位させる駆動手段を具備するので、原稿トレイを原稿ガイド位置又は開放位置に変位させたときに、切替爪を駆動手段によって所望の方向に変位させることができる。
【0073】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、駆動手段は、切替爪に連結されて原稿トレイの変位により動作する少なくとも一つの連動部材により形成されているので、切替爪を変位させるだけの操作をすることなく、原稿トレイの変位動作に連動する連動部材の変位動作によって、切替爪を所望の方向に変位させることができる。
【0074】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、連動部材は、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させるように設けられているので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに連動部材の一方向への変位動作によって、用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときに連動部材の他方向への変位動作によって、用紙を反転排紙路に導く方向に切替爪を変位させることができる。従って、原稿トレイにより上部空間が覆われた状態の用紙スタッカに用紙を誤って排紙することによるジャムの発生を未然に防止することができる。
【0075】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明において、原稿トレイを開放位置に変位させたときに連動部材又は切替爪の一方向の動きを選択的に制限する制限部材を具備するので、原稿トレイを開放位置に変位させて用紙スタッカの上部空間を開放した場合でも、連動部材又は切替爪の動作を制限部材により制限することにより、腰が強く曲がりにくいハガキ等の用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態を選択することができる。
【0076】
請求項7記載の発明は、請求項3記載の発明において、駆動手段は、原稿トレイの位置を検出する検出手段の検出信号に応じて選択的に通電されて切替爪を変位させるアクチュエータを含むので、原稿トレイを原稿ガイド位置又は開放位置に変位させた状態を検出手段により検出し、その検出状態に応じてアクチュエータの動作によって切替爪を所望の方向に変位させることができる。
【0077】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させるようにデフォルトされてアクチュエータを駆動するアクチュエータ制御手段を具備するので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときにアクチュエータの動作によって、用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときにアクチュエータの動作によって、用紙を反転排紙路に導く方向に切替爪を変位させることができる。従って、原稿トレイにより上部空間が覆われた状態の用紙スタッカに用紙を誤って排紙することによるジャムの発生を未然に防止することができる。
【0078】
請求項9記載の発明は、請求項7記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させるようにアクチュエータの動作を制御し、原稿トレイを開放位置に変位させたときには前記アクチュエータの動作を選択する旨の選択信号を受け付けるアクチュエータ制御手段を具備するので、原稿トレイを開放位置に変位させて用紙スタッカの上部空間を開放した場合でも、アクチュエータの動作を制御することにより、腰が強く曲がりにくいハガキ等の用紙を用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態を選択することができる。
【0079】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙トレイの変位動作を駆動力として用紙をストレート排紙路に導くストレート位置に前記切替爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位させたときには、用紙を反転排紙路に導く反転位置に切替爪を付勢力により変位させ、又は手動操作により用紙を前記ストレート排紙路に導く位置に前記切替爪を変位させるので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を強制的にストレート位置に変位させて用紙をストレート排紙路に導く使用形態を得ることができる。原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を反転位置に復帰させて用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を得ることができる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作によって用紙をストレート排紙路に導く位置に変位させてストレート排紙路に用紙を排紙する使用形態を選択することも可能となる。
【0080】
請求項11記載の発明は、請求項1記載の発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導くストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、原稿トレイの変位動作に連動し原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに切替爪を前記ストレート位置に強制的に変位させ原稿トレイを開放位置に変位させたときに切替爪を自由状態に解放する連動部材と、切替爪を反転位置に向けて付勢する付勢部材と、切替爪をストレート位置に変位させる手動操作部とを具備するので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的にストレート位置に変位させて用紙をストレート排紙路に導く使用形態を得ることができ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を連動部材から解放して付勢部材の付勢力により反転位置に変位させ、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を得ることができる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作部によってストレート位置に変位させて用紙をストレート排紙路を介して排紙する使用形態を選択することもできる。
【0081】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、原稿トレイの変位動作によって用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置に切替爪を強制的に変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を第一のストレート位置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて付勢力により復帰させ、又は用紙をストレート排紙路に導く第二のストレート位置に切替爪を手動操作によって変位させるので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を強制的に第一のストレート位置に変位させて用紙をストレート排紙路に導く使用形態を得ることができる。また、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を付勢力によって反転位置に変位させて用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を得ることができる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作によって第二のストレート位置に変位させて用紙をストレート排紙路を介して排紙する使用形態を選択することもできる。
【0082】
請求項13記載の発明は、請求項1記載の発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置を経てこの第一のストレート位置よりも反転位置から離れる位置であって用紙をストレート排紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、切替爪を反転位置に向けて付勢する付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに切替爪を第一のストレート位置に強制的に変位させ原稿トレイを開放位置に変位させたときに切替爪を自由状態に解放する連動部材と、切替爪を第二のストレート位置に変位させる手動操作部と、第一のストレート位置と第二のストレート位置との間に配設されて付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備するので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的に第一のストレート位置に変位させるため、用紙をストレート排紙路に導くことができる。また、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪が連動部材から解放され付勢力によって反転位置に変位するため、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を得ることができる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作によって第二のストレート位置に変位させて係止部で係止状態に保持することにより、用紙をストレート排紙路を介して排紙する使用形態を選択することもできる。
【0083】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明において、付勢部材は少なくとも第一のストレート位置から反転位置までの範囲で切替爪を反転位置方向に付勢するので、原稿トレイを開放位置から原稿ガイド位置に向けて途中まで変位させて戻した場合には、付勢部材により切替爪を反転位置に復帰させることができる。これにより、原稿トレイを開放位置に位置させた状態に合わせて用紙を用紙スタッカに排紙する使用形態に速やかに復帰させることができる。これにより、切替爪がその可動範囲の中間位置で停止することに起因するジャムの発生を防止することができる。
【0084】
請求項15記載の発明は、請求項1記載の発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、原稿トレイの変位動作によって用紙をストレート排紙路に導くストレート位置に切替爪を強制的に変位させて係止状態に保持し、切替爪が前記ストレート位置に位置する状態では原稿トレイを単独で開放位置に変位可能にし、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪の係止状態を解除して前記ストレート位置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて手動操作により復帰可能にするので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を強制的にストレート位置に変位させて係止状態に保持し用紙をストレート排紙路に導く使用形態を得ることができる。切替爪をストレート位置に保持する状態では原稿トレイを単独で開放位置に変位させることができるため、原稿トレイを開放位置に変位させた状態で用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態を選択することができるとともに、手動操作により切替爪を保持状態から解除して反転位置に変位させることにより、原稿トレイを開放位置に変位させた状態で用紙を反転排紙路に導く使用形態を選択することもできる。
【0085】
請求項16記載の発明は、請求項1記載の発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置を経てこの第一のストレート位置よりも反転位置から離れる位置であって用紙をストレート排紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、切替爪を少なくとも第一のストレート位置から反転位置に向けて付勢する付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに切替爪を第二のストレート位置に強制的に変位させ原稿トレイを開放位置に変位させたときに切替爪を自由状態に解放する連動部材と、切替爪を第一、第二のストレート位置の間を変位させる手動操作部と、第一のストレート位置と第二のストレート位置との間に配設されて付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備するので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的に第二のストレート位置に変位させて係止部で係止状態に保持し、用紙をストレート排紙路に導く使用形態を得ることができる。この状態で、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替爪を係止部により第二のストレート位置に保持して用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態に維持することができ、また、原稿ガイドを開放位置に変位させた状態で、手動操作部を操作して切替爪と係止部との係止状態を外すことにより、切替爪を付勢部材の付勢力によって反転位置に変位させ、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を選択することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態における画像出力装置の内部構造を示す縦断側面図である。
【図2】原稿ガイド位置に位置する原稿トレイと切替爪との関係を示す側面図である。
【図3】開放位置に位置する原稿トレイと切替爪との関係を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の第二の形態における連動部材と切替爪との関係を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の第三及び第四の形態における分離爪とアクチュエータとの関係を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の第五の形態における画像出力装置の内部構造を示す縦断側面図である。
【図7】開閉カバーの背面図である。
【図8】開閉カバーの正面図である。
【図9】原稿トレイを開放位置に変位させたときの切替爪の状態を開閉カバーとともに示す縦断側面図である。
【図10】原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときの切替爪の状態を開閉カバーとともに示す縦断側面図である。
【図11】切替爪の動作位置を開閉カバーとともに示す縦断側面図である。
【図12】本発明の実施の第六の形態における切替爪の動作位置を開閉カバーとともに示す縦断側面図である。
【符号の説明】
2 画像読取装置
3 印字装置
6 原稿トレイ
26 用紙スタッカ
27 受け板
28 ストレート排紙路
29 反転排紙路
31 切替爪
33 駆動手段、連動部材
36 制限部材
38 駆動手段、アクチュエータ
42 切替爪
43,44 連動部材
46 付勢部材
50 係止部
51 手動操作部
A 開放位置
B 原稿ガイド位置
a 反転位置
b 第一のストレート位置
c 第二のストレート位置
S 用紙
D 原稿

Claims (16)

  1. 上部に原稿画像を読み取る画像読取装置を配設し、この画像読取装置の下方に画像を印字出力する印字装置を配設した画像出力装置において、
    前記印字装置から排紙された用紙を略水平に排出するストレート排紙路と、前記印字装置から排紙された用紙を上方に排紙する反転排紙路と、この反転排紙路から排紙された用紙を積層状態で格納する用紙スタッカと、この用紙スタッカの上部を略水平に覆う姿勢で前記画像読取装置に供給する原稿を載置する原稿ガイド位置と前記用紙スタッカの上部空間を開放する開放位置とに選択的に変位される原稿トレイと、前記ストレート排紙路と前記反転排紙路との分岐点に変位自在に配置されて前記原稿トレイの位置に応じて前記印字装置から排紙された用紙を前記ストレート排紙路又は前記反転排紙路に選択的に導く切替爪とを具備する画像出力装置。
  2. 用紙スタッカは、開放位置に位置する原稿トレイの延長面上で排紙された用紙を支える受け板を具備する請求項1記載の画像出力装置。
  3. 原稿トレイの変位位置に応じて切替爪を変位させる駆動手段を具備する請求項1又は2記載の画像出力装置。
  4. 駆動手段は、切替爪に連結されて原稿トレイの変位により動作する少なくとも一つの連動部材により形成されている請求項3記載の画像出力装置。
  5. 連動部材は、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させるように設けられている請求項4記載の画像出力装置。
  6. 原稿トレイを開放位置に変位させたときに連動部材又は切替爪の一方向の動きを選択的に制限する制限部材を具備する請求項4記載の画像出力装置。
  7. 駆動手段は、原稿トレイの位置を検出する検出手段の検出信号に応じて選択的に通電されて切替爪を変位させるアクチュエータを含む請求項3記載の画像出力装置。
  8. 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させるようにデフォルトされてアクチュエータを駆動するアクチュエータ制御手段を具備する請求項7記載の画像出力装置。
  9. 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を変位させるようにアクチュエータの動作を制御し、原稿トレイを開放位置に変位させたときには前記アクチュエータの動作を選択する旨の選択信号を受け付けるアクチュエータ制御手段を具備する請求項7記載の画像出力装置。
  10. 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには前記用紙トレイの変位動作を駆動力として用紙をストレート排紙路に導くストレート位置に前記切替爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位させたときには、用紙を反転排紙路に導く反転位置に切替爪を付勢力により変位させ、又は手動操作により用紙を前記ストレート排紙路に導く位置に前記切替爪を変位させる前記請求項1記載の画像出力装置。
  11. 切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導くストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を前記ストレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、前記切替爪を前記ストレート位置に変位させる手動操作部とを具備する請求項1記載の画像出力装置。
  12. 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置に切替爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位させたときには、前記切替爪を前記第一のストレート位置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて付勢力により復帰させ、又は用紙を前記ストレート排紙路に導く第二のストレート位置に前記切替爪を手動操作によって変位させる請求項1記載の画像出力装置。
  13. 切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反転位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、前記切替爪を前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を前記第一のストレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記第二のストレート位置に変位させる手動操作部と、前記第一のストレート位置と前記第二のストレート位置との間に配設されて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する請求項1記載の画像出力装置。
  14. 付勢部材は少なくとも第一のストレート位置から反転位置までの範囲で切替爪を反転位置方向に付勢する請求項13記載の画像出力装置。
  15. 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙をストレート排紙路に導くストレート位置に切替爪を強制的に変位させて係止状態に保持し、前記切替爪が前記ストレート位置に位置する状態では前記原稿トレイを単独で開放位置に変位可能にし、前記原稿トレイを前記開放位置に変位させたときには、前記切替爪の係止状態を解除して前記ストレート位置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて手動操作により復帰可能にする請求項1記載の画像出力装置。
  16. 切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレート位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反転位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けられ、前記切替爪を少なくとも前記第一のストレート位置から前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を前記第二のストレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記第一、第二のストレート位置の間を変位させる手動操作部と、前記第一のストレート位置と前記第二のストレート位置との間に配設されて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する請求項1記載の画像出力装置。
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