JPH1124335A - 画像出力装置 - Google Patents

画像出力装置

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JPH1124335A
JPH1124335A JP10062391A JP6239198A JPH1124335A JP H1124335 A JPH1124335 A JP H1124335A JP 10062391 A JP10062391 A JP 10062391A JP 6239198 A JP6239198 A JP 6239198A JP H1124335 A JPH1124335 A JP H1124335A
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Iwao Matsumae
巌 松前
Eiji Takenaka
英二 竹中
Masahiro Yonekawa
昌弘 米川
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のコンパクト化を図り、排紙時のジャム
の発生を防止する。 【解決手段】 上部に画像読取装置2を配設し、その下
方に印字装置3を配設した画像出力装置において、原稿
ガイド位置に変位させた原稿トレイ6により画像読取装
置2への原稿Dの供給を可能にし、原稿トレイ6を上方
の開放位置に変位させることで用紙スタッカ26の上部
空間を開放する。これにより、用紙スタッカ26のスペ
ースが小さくても原稿トレイ6に進路を妨げられること
なく用紙Sを用紙スタッカ26に格納するようにする。
これにより、画像出力装置の全高寸法を低くしてコンパ
クト化を図るとともに用紙スタッカ26におけるジャム
の発生を防止する。原稿トレイ6を原稿ガイド位置に変
位させて用紙スタッカ26の上部を覆ったときは、切替
爪31により用紙Sを略水平なストレート排紙路28に
向けて排紙できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を読み取
る機能とデータを用紙に印字出力する機能とを具備する
画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像を読み取る機能とデータを用紙
に印字出力する機能とを具備する画像出力装置としては
複写機やファクシミリが挙げられる。近来は、プリン
タ、複写機、ファクシミリとしての多用な使用形態が得
られるマルチファンクションタイプの画像出力装置が普
及されている。
【0003】一方、印字済みの用紙を排紙する方式とし
ては、画像成形部から排紙された用紙を方向を変えずに
略水平に装置外に排紙するストレート排紙方式と、印字
装置から排紙された用紙を上方に方向変換して排紙する
反転排紙方式とがあり、両排紙方式を切り替えるように
した機種もある。
【0004】ストレート排紙方式は、ハガキ等のように
厚くて曲がりにくい用紙を用いる場合に有利である。反
転排紙方式は、装置の投影面積内に用紙を排紙するの
で、ストレート排紙方式に比して設置スペースを小さく
することができ、また、片面印字をした用紙を印字面を
下にして頁の若い順に積み重ねて排紙するので、後で頁
の順を揃える必要がないという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、原稿画像を
読み取る画像読取装置を上部に備えた画像出力装置は、
一般には画像読取装置に供給する原稿を載置するための
原稿トレイを上面に備えているので、反転排紙方式を採
用するためには、原稿トレイの下側に用紙スタッカを配
置する必要がある。しかし、用紙スタッカのスペースを
十分に確保すると全高寸法が高くなり、近来高まるコン
パクト化の要求を満足することができず、用紙スタッカ
のスペースを制限すると、大きなサイズの用紙が原稿ト
レイにより進行を阻害されるためジャムが発生するおそ
れがある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上部に原稿トレ
イを備えた画像出力装置において、限られたスペースを
有効に利用して印字出力された用紙を原稿トレイ下の用
紙スタッカに収納し、且つジャムの発生を防止すること
である。他の目的は、排紙方向の切り替えを確実に行わ
せることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上部に原稿画像を読み取る画像読取装置を配設し、この
画像読取装置の下方に画像を印字出力する印字装置を配
設した画像出力装置において、前記印字装置から排紙さ
れた用紙を略水平に排出するストレート排紙路と、前記
印字装置から排紙された用紙を上方に排紙する反転排紙
路と、この反転排紙路から排紙された用紙を積層状態で
格納する用紙スタッカと、この用紙スタッカの上部を略
水平に覆う姿勢で前記画像読取装置に供給する原稿を載
置する原稿ガイド位置と前記用紙スタッカの上部空間を
開放する開放位置とに選択的に変位される原稿トレイ
と、前記ストレート排紙路と前記反転排紙路との分岐点
に変位自在に配置されて前記原稿トレイの位置に応じて
前記印字装置から排紙された用紙を前記ストレート排紙
路又は前記反転排紙路に選択的に導く切替爪とを具備す
る。したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位さ
せると画像読取装置に供給する原稿を原稿トレイ上に載
置することが可能となる。また、原稿トレイを開放位置
に変位させると用紙スタッカの上部空間が開放されるた
め、用紙スタッカのスペースが小さくても原稿トレイに
進路を妨げられることなく用紙を用紙スタッカに格納す
ることが可能となる。さらに、原稿トレイの位置に応じ
て切替爪が変位するため、印字後の用紙の排紙方向が切
り替えられる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、用紙スタッカは、開放位置に位置する原稿
トレイの延長面上で排紙された用紙を支える受け板を具
備する。したがって、原稿トレイを開放位置に変位させ
ると、その原稿トレイを利用して用紙の上部を支え、用
紙の下部を用紙スタッカの受け板で支えることが可能と
なる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、原稿トレイの変位位置に応じて切替
爪を変位させる駆動手段を具備する。したがって、原稿
トレイを原稿ガイド位置又は開放位置に変位させたとき
に、原稿トレイの変位位置に応じて動作する駆動手段に
より切替爪を所望の方向に変位させることが可能とな
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、駆動手段は、切替爪に連結されて原稿トレ
イの変位により動作する少なくとも一つの連動部材によ
り形成されている。したがって、原稿トレイを原稿ガイ
ド位置又は開放位置に変位させたときの連動部材の変位
動作によって、切替爪を所望の方向に変位させることが
可能となる。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、連動部材は、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方
向に切替爪を変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変
位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切
替爪を変位させるように設けられている。したがって、
原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに連動部
材の一方向への変位動作によって、用紙をストレート排
紙路に導く方向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放
位置に変位させたときに連動部材の他方向への変位動作
によって、用紙を反転排紙路に導く方向に切替爪を変位
させることが可能となる。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、原稿トレイを開放位置に変位させたときに
連動部材又は切替爪の一方向の動きを選択的に制限する
制限部材を具備する。したがって、原稿トレイを開放位
置に変位させて用紙スタッカの上部空間を開放した場合
でも、連動部材又は切替爪の動作を制限部材により制限
することにより、用紙をストレート排紙路に排紙する使
用形態を選択することが可能となる。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項3記載の発
明において、駆動手段は、原稿トレイの位置を検出する
検出手段の検出信号に応じて選択的に通電されて切替爪
を変位させるアクチュエータを含む。したがって、原稿
トレイを原稿ガイド位置又は開放位置に変位させた状態
は検出手段により検出され、この検出された状態に応じ
てアクチュエータの動作によって切替爪を所望の方向に
変位させることが可能となる。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させた
ときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を
変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには
用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させる
ようにデフォルトされてアクチュエータを駆動するアク
チュエータ制御手段を具備する。したがって、原稿トレ
イを原稿ガイド位置に変位させたときにアクチュエータ
の動作によって、用紙をストレート排紙路に導く方向に
切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させた
ときにアクチュエータの動作によって、用紙を反転排紙
路に導く方向に切替爪を変位させることが可能となる。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項7記載の発
明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させた
ときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を
変位させるようにアクチュエータの動作を制御し、原稿
トレイを開放位置に変位させたときには前記アクチュエ
ータの動作を選択する旨の選択信号を受け付けるアクチ
ュエータ制御手段を具備する。したがって、原稿トレイ
を開放位置に変位させて用紙スタッカの上部空間を開放
した場合でも、アクチュエータの動作を制御することに
より、用紙をストレート排紙路に排紙する使用形態を選
択することが可能となる。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
たときには前記用紙トレイの変位動作を駆動力として用
紙をストレート排紙路に導くストレート位置に前記切替
爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変
位させたときには、用紙を反転排紙路に導く反転位置に
切替爪を付勢力により変位させ、又は手動操作により用
紙を前記ストレート排紙路に導く位置に前記切替爪を変
位させる。
【0017】したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには、切替爪を強制的にストレート位
置に変位させるため、用紙をストレート排紙路に導くこ
とが可能となる。また、原稿トレイを開放位置に変位さ
せたときには、切替爪を反転位置に復帰させるため、用
紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納することが
可能となる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させ
た場合には、切替爪を手動操作によって用紙をストレー
ト排紙路に導く位置に変位させることができるため、ス
トレート排紙路に用紙を排紙する使用形態を選択するこ
とも可能となる。 請求項11記載の発明は、請求項1
記載の発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導
く反転位置から用紙をストレート排紙路に導くストレー
ト位置までの距離を変位可能に設けられ、原稿トレイの
変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変
位させたときに前記切替爪を前記ストレート位置に強制
的に変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたと
きに前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記
切替爪を前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、前
記切替爪を前記ストレート位置に変位させる手動操作部
とを具備する。
【0018】したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的
にストレート位置に変位させるため、用紙をストレート
排紙路に導くことが可能となる。また、原稿トレイを開
放位置に変位させたときには、切替爪を連動部材から解
放して付勢部材の付勢力により反転位置に変位させるこ
とが可能となるため、用紙を反転排紙路に導いて用紙ス
タッカに格納することが可能となる。さらに、原稿トレ
イを開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作
部によってストレート位置に変位させることで、用紙を
ストレート排紙路を介して排紙する使用形態を選択する
ことも可能となる。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
たときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙を
ストレート排紙路に導く第一のストレート位置に切替爪
を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位
させたときには、前記切替爪を前記第一のストレート位
置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて付勢力
により復帰させ、又は用紙を前記ストレート排紙路に導
く第二のストレート位置に前記切替爪を手動操作によっ
て変位させる。
【0020】したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには、切替爪を強制的に第一のストレ
ート位置に変位させるため、用紙をストレート排紙路に
導くことが可能となる。また、原稿トレイを開放位置に
変位させたときには、切替爪が付勢力によって反転位置
に変位するため、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッ
カに格納することが可能となる。さらに、原稿トレイを
開放位置に変位させた場合には、切替爪を手動操作によ
って第二のストレート位置に変位させ、用紙をストレー
ト排紙路を介して排紙する使用形態を選択することも可
能となる。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項1記載の
発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転
位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレー
ト位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反転
位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排紙
路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に
設けられ、前記切替爪を前記反転位置に向けて付勢する
付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿ト
レイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を
前記第一のストレート位置に強制的に変位させ前記原稿
トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由
状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記第二のス
トレート位置に変位させる手動操作部と、前記第一のス
トレート位置と前記第二のストレート位置との間に配設
されて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって
切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する。
【0022】したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的
に第一のストレート位置に変位させるため、用紙をスト
レート排紙路に導くことが可能となる。また、原稿トレ
イを開放位置に変位させたときには、切替爪が連動部材
から解放され付勢力によって反転位置に変位するため、
用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納すること
が可能となる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位さ
せた場合には、切替爪を手動操作によって第二のストレ
ート位置に変位させて係止部で係止状態に保持すること
により、用紙をストレート排紙路を介して排紙する使用
形態を選択することも可能となる。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明において、付勢部材は少なくとも第一のストレー
ト位置から反転位置までの範囲で切替爪を反転位置方向
に付勢する。
【0024】したがって、原稿トレイを開放位置から原
稿ガイド位置に向けて途中まで変位させて戻した場合に
は、付勢部材により切替爪を反転位置に復帰させること
が可能となる。これにより、原稿トレイを開放位置に位
置させた状態に合わせて用紙を用紙スタッカに排紙する
使用形態に速やかに復帰させることができる。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項1記載の
発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
たときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙を
ストレート排紙路に導くストレート位置に切替爪を強制
的に変位させて係止状態に保持し、前記切替爪が前記ス
トレート位置に位置する状態では前記原稿トレイを単独
で開放位置に変位可能にし、前記原稿トレイを前記開放
位置に変位させたときには、前記切替爪の係止状態を解
除して前記ストレート位置から用紙を反転排紙路に導く
反転位置に向けて手動操作により復帰可能にする。
【0026】したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには、切替爪を強制的にストレート位
置に変位させて係止状態に保持するため、用紙をストレ
ート排紙路に導くことが可能となる。また、切替爪をス
トレート位置に保持する状態では原稿トレイを単独で開
放位置に変位させることができるため、原稿トレイを開
放位置に変位させた状態で用紙をストレート排紙路に排
紙することが可能あるとともに、手動操作により切替爪
を保持状態から解除して反転位置に変位させることによ
り、原稿トレイを開放位置に変位させた状態で用紙を反
転排紙路に導く使用形態に切り替えることが可能とな
る。
【0027】請求項16記載の発明は、請求項1記載の
発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転
位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレー
ト位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反転
位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排紙
路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能に
設けられ、前記切替爪を少なくとも前記第一のストレー
ト位置から前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、
原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガ
イド位置に変位させたときに前記切替爪を前記第二のス
トレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを開放
位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解放す
る連動部材と、前記切替爪を前記第一、第二のストレー
ト位置の間を変位させる手動操作部と、前記第一のスト
レート位置と前記第二のストレート位置との間に配設さ
れて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切
替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する。
【0028】したがって、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには、切替爪を連動部材により強制的
に第二のストレート位置に変位させて係止部で係止状態
に保持するため、用紙をストレート排紙路に導くことが
可能となる。この状態で、原稿トレイを開放位置に変位
させたときには、切替爪を係止部により第二のストレー
ト位置に保持して用紙をストレート排紙路に排紙する使
用形態に維持するが、手動操作部を操作して切替爪と係
止部との係止状態を外すと、切替爪を付勢部材の付勢力
によって反転位置に変位させるため、用紙を反転排紙路
に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を選択するこ
とが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。まず、図1を参照して
画像出力装置の構造について説明する。画像出力装置の
外筐をなす装置本体1の上部には原稿Dの画像を読み取
る画像読取装置2が装着され、この画像読取装置2の下
方には印字装置3が設けられている。この印字装置3の
主要な構成ユニットとなるプロセスカートリッジ3aの
下方には用紙Sを案内する用紙搬送路4が形成されてい
る。
【0030】前記画像読取装置2は、原稿Dの画像を読
み取る読取部5と、この読取部5に向けて原稿Dを搬送
する原稿搬送機構5aとを有する。また、装置本体1の
上部には原稿Dを載置する原稿トレイ6が設けられてい
る。この原稿トレイ6は、仮想線で示す開放位置Aから
支点軸7を中心に実線で示す原稿ガイド位置Bまで回動
し得るように支持され、その自由端側に補助トレイ6a
が引出自在に設けられている。装置本体1には、原稿ト
レイ6を開放位置Aと原稿ガイド位置Bとで安定状態で
支えるストッパ(図示せず)が設けられている。
【0031】前記プロセスカートリッジ3aは、ケース
状に形成されたユニット本体8に、感光体9を回転自在
に設けるとともに、帯電部材10と現像部11とを感光
体9の周囲に配置して取り付けることにより形成されて
いる。感光体9の下方には、この感光体9に用紙搬送路
4を間にして対向する転写部12が設けられている。現
像部11は、前記ユニット本体8に一体に形成された現
像剤容器13と、この現像剤容器13の内部に収納され
た現像剤を撹拌する回転自在の撹拌器14と、感光体9
に接触する現像ローラ15と、この現像ローラ15に現
像剤を供給する供給ローラ16と、現像ローラ15に接
触されたブレード17とを有する。さらに、プロセスカ
ートリッジ3aの上部には、印字装置3の一構成部品を
なし、画像信号に基づいて変調されたレーザ光を感光体
9の帯電部分に走査することにより静電潜像を形成する
潜像形成部18が設けられている。
【0032】また、前記装置本体1の一側には、前記画
像読取装置2により読み取られた原稿Dを支持するとと
もに、用紙Sを斜めに載置状態で支えるトレイ19が設
けられ、このトレイ19の下方には、回転駆動される給
紙ローラ20と、一方向に付勢されてトレイ19上の用
紙Sを給紙ローラ20に圧接する押圧板21と、給紙ロ
ーラ20に弾性的に接触することにより用紙Sの重送を
阻止する分離パッド22と、給紙ローラ20に用紙Sを
圧接する従動回転自在のピンチローラ23とが設けられ
ている。
【0033】給紙ローラ20、分離パッド22、ピンチ
ローラ23は前記用紙搬送路4の入口側に配置されてい
る。この用紙搬送路4には、給紙ローラ20よりも下流
側に位置するボトムパス24が連通されている。さら
に、用紙搬送路4の下流側には、用紙S上に転写された
画像を定着する定着部25が配置されている。
【0034】さらに、前記装置本体1は一端に開閉カバ
ー1aを具備し、この開閉カバー1aには、定着部25
の上方と前記原稿トレイ6との間に配置された用紙スタ
ッカ26が形成されている。この用紙スタッカ26は、
原稿トレイ6を仮想線で示すように上方の開放位置Aに
回動させたときに、その上方に回動させた状態の原稿ト
レイ6の延長面上に位置して用紙Sを支える受け板27
を有している。なお、用紙スタッカ26の上部は開放さ
れている。
【0035】さらに、トレイ19とは反対側の装置本体
1の端部付近には、印字装置3の一構成部品となる定着
部25から排紙された用紙Sを開閉カバー1aの下端と
の間で水平方向に排紙するストレート排紙路28と、定
着部25から排紙された用紙Sを反転させて用紙スタッ
カ26に導く反転排紙路29とが形成されている。この
反転排紙路29の上部と下部とには、それぞれ対をなす
排紙ローラ30が配置され、反転排紙路29の下部に
は、用紙Sの排出方向を切り替える切替爪31が、仮想
線で示す反転位置aから実線で示すストレート位置bま
での間を支軸32により回動自在に設けられている。ま
た、ストレート排紙路28の端部には排紙口28aが形
成されている。
【0036】ここで、図2及び図3に示すように、原稿
トレイ6の変位位置に応じて切替爪31を変位させる駆
動手段としての連動部材33が用紙スタッカ26の側方
に上下動自在に設けられている。この連動部材33は、
この連動部材33に形成した上下方向に長い複数の長孔
34に、装置本体1に設けたピン35を嵌合させること
で垂直方向に動くように支持されている。この連動部材
33はスプリング(図示せず)により上方に付勢されて
いるが、長孔34の下端とピン35との当接により上方
への動きが制限されている。また、切替爪31は付勢部
材(コイルスプリング31aにより支軸32を中心に反
時計方向に付勢され、その端部が連動部材33の下端に
当接されている。
【0037】次に、画像読取動作と印刷動作について説
明する。原稿Dの画像を読み取る場合には、図1に実線
で示すように、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位
させ、この水平状態に維持された原稿トレイ6の上に原
稿Dを載置して原稿搬送機構5aにより読取部5に原稿
Dを供給する。このように、原稿トレイ6を実線で示す
ように原稿ガイド位置Bに変位させた状態では、図2に
示すように連動部材33が原稿トレイ6によって下方に
押し下げられて下端で切替爪31の端部上面を押圧する
ので、切替爪31は定着部25から排紙される用紙Sを
排紙口28aに導くストレート位置bに変位する。
【0038】原稿トレイ6から供給された原稿Dは読取
部5により画像が読み取られ、トレイ19の上部に立て
かけ状態で支持される。このようにして読み取った画像
は、外部に送信(ファクシミリの送信モードとしての使
用形態)し、或いは、トレイ19から用紙Sを給紙して
この用紙Sに読取画像を印字(複写機としての使用形
態)することができる。或いは、外部から送信された画
像を用紙Sに印字(ファクシミリの受信モードとしての
使用形態)することができる。
【0039】印字する場合は、図1において、感光体9
を時計方向に回転させる過程でその表面を帯電部材10
により帯電し、原稿Dの読取画像又は外部から受信した
画像に基づいて潜像形成部18によって感光体9の帯電
部分に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像部1
1により現像される。この現像画像は、給紙ローラ20
によりトレイ19から給紙された用紙Sに転写される。
画像が転写された用紙Sは定着部25を通過するときに
定着され、切替爪31によりストレート排紙路28に導
かれ排紙口28aから装置本体1の外部に排紙される。
【0040】パーソナルコンピュータ等により作成した
印字データを印字出力するような使用形態では、原稿D
の画像を読み取る必要がないので、図1の仮想線で示す
ように、支点軸7を中心に原稿トレイ6を上方の開放位
置Aに回動させる。この状態では、図3に示すように、
連動部材33は原稿トレイ6から解放されるためスプリ
ングの付勢力により上昇する。その上昇位置は長孔34
の下端とピン35との当接により定められる。このよう
に連動部材33が上昇すると、それまで連動部材33の
下端に押えられていた切替爪31が付勢部材31aの付
勢力により支軸32を中心に反転位置aに回動して水平
なストレート排紙路28を遮断する状態に維持される。
この状態では、定着部25から排紙された用紙Sは切替
爪31により反転排紙路29に導かれて用紙スタッカ2
6に格納される。
【0041】この状態では、原稿トレイ6は開放位置A
に位置して用紙スタッカ26の上部空間を開放するの
で、用紙Sは原稿トレイ6により進路を妨げられること
なく用紙スタッカ26に格納される。これにより、反転
排紙路29や用紙スタッカ26の部分で用紙Sが停滞す
ることがなく、したがってジャムの発生を防止すること
ができる。また、開放位置Aに変位した原稿トレイ6と
用紙スタッカ26の受け板27とは同一平面内に位置す
るため、サイズの大きな用紙Sを用いた場合でも、用紙
Sの下部を受け板27で支え上部を原稿トレイ6を利用
して支えることができる。したがって、用紙スタッカ2
6内に用紙Sを整然と積層することができる。
【0042】このように、原稿トレイ6を用紙スタッカ
26の上部空間を開放する開放位置Aに変位させること
により、原稿トレイ6の下方に形成する用紙スタッカ2
6のスペースを小さくすることができ、これにより、装
置本体1の全高寸法を低くしてコンパクト化を図ること
ができる。
【0043】さらに、原稿トレイ6を原稿ガイド位置B
に変位させたときには連動部材33の一方向(下方)へ
の変位動作によって、用紙Sをストレート排紙路28に
導くストレート位置bに切替爪31を変位させ(図2に
示す状態)、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたと
きには連動部材33の他方向(上方)への変位動作によ
って、用紙Sを反転排紙路29に導く反転位置aに切替
爪31を変位させる(図3に示す状態)ことができるの
で、切替爪31を変位させるためだけの操作が不要とな
る。しかも、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位さ
せた状態では用紙スタッカ26の上部空間が覆われてし
まうが、この状態では用紙Sがストレート排紙路28を
経て排紙口28aに導かれるように切替爪31が自動的
に変位するため、切替爪31の操作ミスを防止すること
ができ、これにより、誤って用紙Sを用紙スタッカ26
に排紙することによるジャムの発生を未然に防止するこ
とができる。
【0044】次に、発明の実施の第二の形態を図4を参
照して説明する。図1ないし図3を用いて説明した部分
と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施の
形態では、原稿トレイ6を開放位置A(図1参照)に変
位させたときに連動部材33(又は切替爪31)の一方
向の動きを選択的に制限する制限部材36を具備する。
すなわち、図3を参照して説明したように、原稿トレイ
6を開放位置Aに回動させた場合には、連動部材33が
上昇し、切替爪31が反時計方向に回動して用紙Sを反
転排紙路29に導く状態に維持されるが、本実施の形態
では、弾性的に屈撓することにより制限部材36に係脱
自在に係合する係止片37を連動部材33に一体に形成
することにより、原稿トレイ6を開放位置Aに回動させ
た場合における連動部材33の上方への移動を制限部材
36と係止片37との係合により制限するように構成さ
れている。
【0045】したがって、原稿トレイ6を開放位置Aに
変位させて用紙スタッカ26の上部空間を開放した場合
でも、用紙Sを水平なストレート排紙路28に排紙する
使用形態を選択することができる。これにより、ハガキ
等のように腰が強く曲がりにくい用紙Sに印字する場合
には、用紙Sに曲げ癖を付けることなく排紙することが
できる。
【0046】このように構成した場合でも、制限部材3
6を係止片37から一時的に退避させて連動部材33を
スプリングの付勢力により上昇させ、或いは、連動部材
33に上方への外力を付与し係止片37を弾性的に屈撓
させて連動部材33を強制的に上昇させることにより、
用紙Sを反転排紙路29に導く反転位置a(図1参照)
に切替爪31を変位させることができる。
【0047】このように連動部材33を上昇させると係
止片37の下端は制限部材36の上方に位置するが、そ
の状態から原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させ
ると、原稿トレイ6により押圧された連動部材33は係
止片37を弾性的に撓ませてその先端が制限部材36に
係合する位置まで下降するので、用紙スタッカ26の上
部空間が原稿トレイ6により覆われた場合には、印字後
の用紙Sの排紙先が用紙スタッカ26ではなく排紙口2
8aに定められる。したがって、原稿トレイ6により上
部空間が覆われた状態の用紙スタッカ26に誤って用紙
Sを排紙することによるジャムの発生を未然に防止する
ことができる。
【0048】次に、本発明の実施の第三の実施の形態を
図5を参照して説明する。前実施の形態において説明し
た部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本
実施の形態は、原稿トレイ6の位置に応じて切替爪31
を変位させる駆動手段として、前実施の形態における連
動部材33に代えてアクチュエータの一種であるソレノ
イド38を用いた例である。切替爪31は前実施の形態
と同様に付勢部材31aにより反時計方向に付勢されて
支軸32を中心に回動自在に設けられている。そして、
ソレノイド38は通電したときにプランジャ39を吸引
するもので、このプランジャ39の下端は切替爪31の
反時計方向への回動動作を阻止するように切替爪31の
端部に当接されている。また、本実施の形態では、装置
本体1には、原稿ガイド位置B又は開放位置A(図1参
照)に位置する原稿トレイ6を光学的に検出する検出器
(図示せず)が設けられ、この検出器の出力をCPUに
より監視するして原稿トレイ6が原稿ガイド位置Bに位
置するか、開放位置Aに位置するかを判断する検出手段
(図示せず)を具備している。この検出手段からの信号
を基にソレノイド38への通電がアクチュエータ制御手
段(図示せず)により制御されるように構成されてい
る。
【0049】この例では、原稿トレイ6を原稿ガイド位
置Bに変位させたときには用紙Sをストレート排紙路2
8に導くストレート位置bに切替爪31を変位させ、原
稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときには用紙Sを
反転排紙路29に導く反転位置a(図1参照)に切替爪
31を変位させるようにデフォルトされてソレノイド3
8を駆動するアクチュエータ制御手段を具備する。
【0050】すなわち、原稿トレイ6を原稿ガイド位置
Bに変位させたときには、ソレノイド38は通電されな
い。これにより、ソレノイド38はプランジャ39を突
出させた状態に維持され、プランジャ39の下端で切替
爪31の反時計方向への回動運動を阻止する。これによ
り、定着部25から排紙された用紙Sは切替爪31によ
り導かれて水平なストレート排紙路28を介して排紙口
28aに排紙される。
【0051】原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたと
きには、ソレノイド38が通電されてプランジャ39を
吸引するので、それまでプランジャ39の下端により反
時計方向への回動運動が阻止されていた切替爪31は、
付勢部材31aの付勢力により支軸32を中心に反時計
方向に回動する。これにより、定着部25から排紙され
た用紙Sは切替爪31により導かれて反転排紙路29に
向けて排紙される。
【0052】このように、原稿トレイ6を原稿ガイド位
置Bに変位させた状態では用紙スタッカ26の上部空間
が覆われてしまうが、この状態では用紙Sがストレート
排紙路28を経て排紙口28aに導かれるように切替爪
31の向きが定められるため、誤って用紙Sを用紙スタ
ッカ26に排紙することによるジャムの発生を未然に防
止することができる。
【0053】次に、本発明の実施の第四の形態を図5を
参照して説明する。前実施の形態と同一部分については
説明を省略する。本実施の形態では、原稿トレイ6を原
稿ガイド位置B(図1参照)に変位させたときには用紙
Sをストレート排紙路28に導くストレート位置bに切
替爪31を保持するようにソレノイド38の動作を制御
し、原稿トレイ6を開放位置Aに変位させたときにはソ
レノイド38の動作を選択する旨の選択信号を受け付け
るアクチュエータ制御手段(図示せず)を具備する。
【0054】具体的には、原稿トレイ6を原稿ガイド位
置Bに変位させて用紙スタッカ26の上部空間を覆う状
態をCPUが検出器の検出信号により認識した場合に
は、ソレノイド38は通電されない。これにより、ソレ
ノイド38はプランジャ39を突出させた状態に維持さ
れ、プランジャ39の下端で切替爪31の反時計方向へ
の回動運動を阻止する。これにより、定着部25から排
紙された用紙Sは切替爪31により導かれて水平なスト
レート排紙路28を介して排紙口28aに排紙される。
【0055】一方、原稿トレイ6を開放位置Aに変位さ
せて用紙スタッカ26の上部空間を開放した状態をCP
Uが検出器の検出信号により認識した場合には、ソレノ
イド38への通電を選択できるように構成されている。
この選択は、図示しない操作パネルからの入力によって
なされる。このようにすることにより、原稿トレイ6を
開放位置Aに変させた場合に、ソレノイド38に電流を
流して切替爪31を反時計方向に変位させ、用紙Sを反
転排紙路29に導いたり、或いは、ソレノイド38に電
流を流さないで切替爪31を水平状態に維持して用紙S
をストレート排紙路28に導いて排紙口28aから排紙
することができる。
【0056】したがって、原稿トレイ6を開放位置Aに
変位させて用紙スタッカ26の上部空間を開放した場合
でも、ハガキ等のように腰が強く曲がりにくい用紙Sに
印字する場合には、用紙Sに曲げ癖を付けることなく排
紙口28aから排紙する使用形態を選択することができ
る。
【0057】さらに、本発明の実施の第五の形態を図6
ないし図11に基づいて説明する。図1において説明し
た部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。図
6は画像出力装置の内部構造を示す縦断側面図、図7は
開閉カバー1aを装置本体1(図6参照)の内側より見
た背面図、図8は開閉カバー1aを装置本体1の正面外
側より見た正面図、図9は原稿トレイ6を開放位置Aに
変位させたときの切替爪42の状態を開閉カバー1aと
ともに示す縦断側面図、図10は原稿トレイ6を原稿ガ
イド位置Bに変位させたときの切替爪42の状態を開閉
カバー1aとともに示す縦断側面図、図11は切替爪4
2の動作位置を開閉カバー1aとともに示す縦断側面図
である。
【0058】装置本体1はヒンジ片40により回動可能
な開閉カバー1aを備えている。開閉カバー1aには下
縁に切欠された排紙口28aと用紙を用紙スタッカ26
に導く複数のガイドリブ41とが形成されている。そし
て、開閉カバー1aには、排紙口28aに沿う切替爪4
2と、原稿トレイ6の回動動作に連動する連動部材4
3,44とが設けられている。
【0059】図9及び図10に示すように、切替爪42
は両側端部が支軸45により回動自在に支持され、この
支軸45には切替爪42を付勢する付勢部材(捻じりコ
イルスプリング)46が保持されている。図11に示す
ように、切替爪42の一側端部にはピン47を有する突
片48が形成されている。また、開閉カバー1aの片側
の側壁1bにはピン47を突出させる長孔49が形成さ
れている。この長孔49は、支軸45を中心とする半径
に沿って弧状の形状に形成され、ピン47の移動範囲を
制限することで切替爪42の回動範囲を定める。図6、
図11を参照すれば、切替爪42は、用紙Sを反転排紙
路29に導く反転位置aから用紙Sをストレート排紙路
28に導く第一のストレート位置bを経てこの第一のス
トレート位置bよりも反転位置aから離れる位置であっ
て用紙Sをストレート排紙路28に導く第二のストレー
ト位置cまでの距離を変位可能に設けられている。
【0060】切替爪42は付勢部材46により第二のス
トレート位置cから反転位置a側に向けて付勢されてい
るが、切替爪42を第二のストレート位置cに変位させ
たときには、付勢部材46の付勢力より強い係止力をも
って切替爪42のピン47に弾性的に係止する係止部
(突起)50が位置b,cの間に配置されて長孔49の
下縁に形成されている。さらに、切替爪42の片側の端
部には、この切替爪42を手動により第二のストレート
位置cに変位させる手動操作部(摘み)51が一体に形
成されている。
【0061】図9及び図10に示すように、連動部材4
3は開閉カバー1aに形成されたスリット52に出没自
在に支持され、先端がスリット52から突出するように
スプリング53により付勢されている。もう一方の連動
部材44は支軸54により開閉カバー1aに回動自在に
支持され、その上端には連動部材43に挾持されたロー
ラ状の部材55が設けられ、下端には切替爪42の一部
(突片48)を押圧する押圧部56が形成されている。
【0062】すなわち、図9に示すように、原稿トレイ
6を開放位置Aに変位させたときには、連動部材43を
原稿トレイ6により押圧してスプリング53の付勢力に
抗して後退させ、この後退動作に連動させて支軸54を
中心に連動部材44を反時計方向に回動させて切替爪4
2を自由状態に解放し、付勢部材46の付勢力により切
替爪42を反転位置aに変位させ、図10に示すよう
に、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたとき
には、連動部材43をスプリング53の付勢力によりス
リット52から進出させ、この進出動作に連動させて支
軸54を中心に連動部材44を時計方向に回動させ、こ
のときの連動部材44の回動運動により押圧部56で切
替爪42を押圧し、切替爪42を強制的に第一のストレ
ート位置bに変位させるように構成されている。
【0063】図9に示すように、原稿トレイ6を開放位
置Aに変位させたときには切替爪42が反転位置aに変
位するため、印刷済みの用紙は切替爪42により反転排
紙路29に導かれて用紙スタッカ26に格納される。ま
た、図10に示すように、原稿トレイ6を原稿ガイド位
置Bに変位させたときには切替爪42が第一のストレー
ト位置bに変位するため、印刷済みの用紙は切替爪42
によりストレート排紙路28に導かれる。
【0064】図6に示す画像出力装置の操作パネルP
は、原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させた状態
で全面が開放され、原稿トレイ6を開放位置Aに変位さ
せた状態で覆われる位置に配置されている。原稿トレイ
6を開放位置Aに立てている状態において、操作パネル
Pの状態を確認しようとして、或いは他の理由で原稿ト
レイ6を原稿ガイド位置B側に向けて少しだけ倒すこと
があるが、このように原稿トレイ6を中途半端に倒した
場合でも、原稿トレイ6の回動動作が連動部材43,4
4を介して切替爪42に伝達されるため、切替爪42が
反転位置aと第一のストレート位置bとの間の中間部に
位置することがあるが、原稿トレイ6はこれを把持する
手を離せば自重により原稿ガイド位置B又は開放位置A
に回動する。したがって、切替爪42が中途半端な位置
に留まる状態があっても、原稿トレイ6が原稿ガイド位
置Bに戻れば、前述のように切替爪42を強制的に第一
のストレート位置b(図10)に変位させ、原稿トレイ
6が開放位置Aに戻れば、連動部材44が切替爪42か
ら離れるので、切替爪42を付勢部材46によって反転
位置a(図9)に変位させることができる。これによ
り、切替爪42が中途半端な位置で停止することによる
通紙不可、すなわちジャムの発生を防止することができ
る。
【0065】上述のように、原稿トレイ6を原稿ガイド
位置Bに変位させた状態では、用紙スタッカ26の上部
空間が閉塞されるため、切替爪42を第一のストレート
位置bに強制的に変位させる必要があるが、原稿トレイ
6を開放位置Aに変位させた場合には、必ずしも用紙を
用紙スタッカ26に排紙する使用形態に限定されるもの
ではなく、用紙をストレート排紙路28から排紙させる
使用形態を選択することができる。この場合には、図9
に示す状態から手動操作部51を把持して切替爪42を
第二のストレート位置cに回動させることができる。こ
のとき、図11な示すように、切替爪42のピン47が
突起状の係止部50を乗り越え、この係止部50による
係止力が付勢部材46の付勢力よりも強いため、付勢部
材46の付勢力は切替爪42を反転位置aに復帰させる
復帰力として及ばない。
【0066】すなわち、原稿ガイド位置Bは、この例で
は原稿トレイ6を原稿ガイド位置Bに変位させたとき
に、切替爪42を第一のストレート位置bまでしか変位
させない位置に定められているので、原稿トレイ6を開
放位置Aに変位させたときには、切替爪42を付勢部材
46の付勢力により反転位置aに戻して用紙Sを用紙ス
タッカ26に排紙する使用形態が選択される。
【0067】しかし、原稿ガイド位置Bは、原稿トレイ
6を原稿ガイド位置Bに変位させたときには、その変位
動作で連動部材43,44を介して切替爪42を第二の
ストレート位置cまで変位させる位置に定めてもよい。
このようにすることにより、原稿トレイ6を開放位置A
から原稿ガイド位置Bまで変位させた場合には、原稿ト
レイ6を再び開放位置Aに変位させても切替爪42を係
止部50で保持して用紙Sをストレート排紙路28に排
紙する使用形態に維持することが可能となる。原稿トレ
イ6を開放位置Aに位置させた状態で用紙を反転排紙路
29を介して用紙スタッカ26に排紙する使用形態に戻
す場合には、手動操作部51を操作することで切替爪4
2を第二のストレート位置cから第一のストレート位置
bに戻し、手動操作力又は付勢部材46の付勢力により
反転位置aに復帰させることが可能となる。
【0068】次に、本発明の実施の第六の形態を図12
に基づいて説明する。本実施の形態は、図11に示した
係止部50を備えていない例である。この例は、原稿ト
レイ6を原稿ガイド位置Bに変位させることにより、切
替爪42をストレート位置(第一のストレート位置b又
は第二のストレート位置c)に強制的に変位させ、原稿
トレイ6を開放位置Aに変位させた場合には、切替爪4
2を付勢部材46の付勢力により反転位置aに戻し、或
いは、付勢部材46の付勢力に抗して手動操作部51を
押し続けることで切替爪42をストレート位置(第一の
ストレート位置b又は第二のストレート位置c)に位置
させ、用紙Sをストレート排紙路28に排紙する状態を
維持し得るように構成したものである。
【0069】この例は、原稿トレイ6を開放位置Aに変
位させた状態では、原則的に用紙を反転排紙路29によ
り用紙スタッカ26に導き、用紙Sをストレート排紙す
る場合に、手動で切替爪42を第一、第二のストレート
b又はcに変位させる。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上部に原稿画像
を読み取る画像読取装置を配設し、この画像読取装置の
下方に画像を印字出力する印字装置を配設した画像出力
装置において、印字装置から排紙された用紙を略水平に
排出するストレート排紙路と、排紙された用紙を上方の
用紙スタッカに向けて排紙する反転排紙路とを設け、用
紙スタッカの上部を略水平に覆う姿勢で画像読取装置に
供給する原稿を載置する原稿ガイド位置と用紙スタッカ
の上部空間を開放する開放位置とに選択的に変位される
原稿トレイを設け、この原稿トレイの位置に応じて印字
装置から排紙された用紙をストレート排紙路又は反転排
紙路に選択的に導く切替爪を設けたので、原稿トレイを
原稿ガイド位置に変位させると画像読取装置に供給する
原稿を原稿トレイ上に載置することができる。また、原
稿トレイを開放位置に変位させると用紙スタッカの上部
空間が開放されるため、用紙スタッカのスペースが小さ
くても原稿トレイに進路を妨げられることなく用紙を用
紙スタッカに格納することができ、これにより、画像出
力装置の全高寸法を低くしてコンパクト化を図ることが
でき、また、用紙スタッカにおけるジャムの発生を防止
することができ、さらに、原稿トレイの位置に応じて切
替爪が変位するため、原稿トレイの位置に応じて印字後
の用紙の排紙先を選択することができる。
【0071】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、用紙スタッカは、開放位置に位置する原稿
トレイの延長面上で排紙された用紙を支える受け板を具
備するので、原稿トレイを開放位置に変位させると、そ
の原稿トレイを利用して用紙の上部を支え、用紙の下部
を用紙スタッカの受け板で支えることができる。従っ
て、用紙スタッカに用紙を整然と積層した状態で格納す
ることができる。
【0072】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、原稿トレイの変位位置に応じて切替
爪を変位させる駆動手段を具備するので、原稿トレイを
原稿ガイド位置又は開放位置に変位させたときに、切替
爪を駆動手段によって所望の方向に変位させることがで
きる。
【0073】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、駆動手段は、切替爪に連結されて原稿トレ
イの変位により動作する少なくとも一つの連動部材によ
り形成されているので、切替爪を変位させるだけの操作
をすることなく、原稿トレイの変位動作に連動する連動
部材の変位動作によって、切替爪を所望の方向に変位さ
せることができる。
【0074】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、連動部材は、原稿トレイを原稿ガイド位置
に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く方
向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位さ
せたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪
を変位させるように設けられているので、原稿トレイを
原稿ガイド位置に変位させたときに連動部材の一方向へ
の変位動作によって、用紙をストレート排紙路に導く方
向に切替爪を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位さ
せたときに連動部材の他方向への変位動作によって、用
紙を反転排紙路に導く方向に切替爪を変位させることが
できる。従って、原稿トレイにより上部空間が覆われた
状態の用紙スタッカに用紙を誤って排紙することによる
ジャムの発生を未然に防止することができる。
【0075】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、原稿トレイを開放位置に変位させたときに
連動部材又は切替爪の一方向の動きを選択的に制限する
制限部材を具備するので、原稿トレイを開放位置に変位
させて用紙スタッカの上部空間を開放した場合でも、連
動部材又は切替爪の動作を制限部材により制限すること
により、腰が強く曲がりにくいハガキ等の用紙をストレ
ート排紙路に排紙する使用形態を選択することができ
る。
【0076】請求項7記載の発明は、請求項3記載の発
明において、駆動手段は、原稿トレイの位置を検出する
検出手段の検出信号に応じて選択的に通電されて切替爪
を変位させるアクチュエータを含むので、原稿トレイを
原稿ガイド位置又は開放位置に変位させた状態を検出手
段により検出し、その検出状態に応じてアクチュエータ
の動作によって切替爪を所望の方向に変位させることが
できる。
【0077】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させた
ときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を
変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときには
用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させる
ようにデフォルトされてアクチュエータを駆動するアク
チュエータ制御手段を具備するので、原稿トレイを原稿
ガイド位置に変位させたときにアクチュエータの動作に
よって、用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を
変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときにア
クチュエータの動作によって、用紙を反転排紙路に導く
方向に切替爪を変位させることができる。従って、原稿
トレイにより上部空間が覆われた状態の用紙スタッカに
用紙を誤って排紙することによるジャムの発生を未然に
防止することができる。
【0078】請求項9記載の発明は、請求項7記載の発
明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させた
ときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪を
変位させるようにアクチュエータの動作を制御し、原稿
トレイを開放位置に変位させたときには前記アクチュエ
ータの動作を選択する旨の選択信号を受け付けるアクチ
ュエータ制御手段を具備するので、原稿トレイを開放位
置に変位させて用紙スタッカの上部空間を開放した場合
でも、アクチュエータの動作を制御することにより、腰
が強く曲がりにくいハガキ等の用紙を用紙をストレート
排紙路に排紙する使用形態を選択することができる。
【0079】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
たときには用紙トレイの変位動作を駆動力として用紙を
ストレート排紙路に導くストレート位置に前記切替爪を
強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変位さ
せたときには、用紙を反転排紙路に導く反転位置に切替
爪を付勢力により変位させ、又は手動操作により用紙を
前記ストレート排紙路に導く位置に前記切替爪を変位さ
せるので、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたと
きには、切替爪を強制的にストレート位置に変位させて
用紙をストレート排紙路に導く使用形態を得ることがで
きる。原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切
替爪を反転位置に復帰させて用紙を反転排紙路に導いて
用紙スタッカに格納する使用形態を得ることができる。
さらに、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、
切替爪を手動操作によって用紙をストレート排紙路に導
く位置に変位させてストレート排紙路に用紙を排紙する
使用形態を選択することも可能となる。
【0080】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転
位置から用紙をストレート排紙路に導くストレート位置
までの距離を変位可能に設けられ、原稿トレイの変位動
作に連動し原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたと
きに切替爪を前記ストレート位置に強制的に変位させ原
稿トレイを開放位置に変位させたときに切替爪を自由状
態に解放する連動部材と、切替爪を反転位置に向けて付
勢する付勢部材と、切替爪をストレート位置に変位させ
る手動操作部とを具備するので、原稿トレイを原稿ガイ
ド位置に変位させたときには、切替爪を連動部材により
強制的にストレート位置に変位させて用紙をストレート
排紙路に導く使用形態を得ることができ、原稿トレイを
開放位置に変位させたときには、切替爪を連動部材から
解放して付勢部材の付勢力により反転位置に変位させ、
用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用
形態を得ることができる。さらに、原稿トレイを開放位
置に変位させた場合には、切替爪を手動操作部によって
ストレート位置に変位させて用紙をストレート排紙路を
介して排紙する使用形態を選択することもできる。
【0081】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
たときには、原稿トレイの変位動作によって用紙をスト
レート排紙路に導く第一のストレート位置に切替爪を強
制的に変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたと
きには、切替爪を第一のストレート位置から用紙を反転
排紙路に導く反転位置に向けて付勢力により復帰させ、
又は用紙をストレート排紙路に導く第二のストレート位
置に切替爪を手動操作によって変位させるので、原稿ト
レイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を
強制的に第一のストレート位置に変位させて用紙をスト
レート排紙路に導く使用形態を得ることができる。ま
た、原稿トレイを開放位置に変位させたときには、切替
爪を付勢力によって反転位置に変位させて用紙を反転排
紙路に導いて用紙スタッカに格納する使用形態を得るこ
とができる。さらに、原稿トレイを開放位置に変位させ
た場合には、切替爪を手動操作によって第二のストレー
ト位置に変位させて用紙をストレート排紙路を介して排
紙する使用形態を選択することもできる。
【0082】請求項13記載の発明は、請求項1記載の
発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転
位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレー
ト位置を経てこの第一のストレート位置よりも反転位置
から離れる位置であって用紙をストレート排紙路に導く
第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けら
れ、切替爪を反転位置に向けて付勢する付勢部材と、原
稿トレイの変位動作に連動し原稿トレイを原稿ガイド位
置に変位させたときに切替爪を第一のストレート位置に
強制的に変位させ原稿トレイを開放位置に変位させたと
きに切替爪を自由状態に解放する連動部材と、切替爪を
第二のストレート位置に変位させる手動操作部と、第一
のストレート位置と第二のストレート位置との間に配設
されて付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替
爪に弾性的に係止する係止部とを具備するので、原稿ト
レイを原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を
連動部材により強制的に第一のストレート位置に変位さ
せるため、用紙をストレート排紙路に導くことができ
る。また、原稿トレイを開放位置に変位させたときに
は、切替爪が連動部材から解放され付勢力によって反転
位置に変位するため、用紙を反転排紙路に導いて用紙ス
タッカに格納する使用形態を得ることができる。さら
に、原稿トレイを開放位置に変位させた場合には、切替
爪を手動操作によって第二のストレート位置に変位させ
て係止部で係止状態に保持することにより、用紙をスト
レート排紙路を介して排紙する使用形態を選択すること
もできる。
【0083】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明において、付勢部材は少なくとも第一のストレー
ト位置から反転位置までの範囲で切替爪を反転位置方向
に付勢するので、原稿トレイを開放位置から原稿ガイド
位置に向けて途中まで変位させて戻した場合には、付勢
部材により切替爪を反転位置に復帰させることができ
る。これにより、原稿トレイを開放位置に位置させた状
態に合わせて用紙を用紙スタッカに排紙する使用形態に
速やかに復帰させることができる。これにより、切替爪
がその可動範囲の中間位置で停止することに起因するジ
ャムの発生を防止することができる。
【0084】請求項15記載の発明は、請求項1記載の
発明において、原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
たときには、原稿トレイの変位動作によって用紙をスト
レート排紙路に導くストレート位置に切替爪を強制的に
変位させて係止状態に保持し、切替爪が前記ストレート
位置に位置する状態では原稿トレイを単独で開放位置に
変位可能にし、原稿トレイを開放位置に変位させたとき
には、切替爪の係止状態を解除して前記ストレート位置
から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて手動操作
により復帰可能にするので、原稿トレイを原稿ガイド位
置に変位させたときには、切替爪を強制的にストレート
位置に変位させて係止状態に保持し用紙をストレート排
紙路に導く使用形態を得ることができる。切替爪をスト
レート位置に保持する状態では原稿トレイを単独で開放
位置に変位させることができるため、原稿トレイを開放
位置に変位させた状態で用紙をストレート排紙路に排紙
する使用形態を選択することができるとともに、手動操
作により切替爪を保持状態から解除して反転位置に変位
させることにより、原稿トレイを開放位置に変位させた
状態で用紙を反転排紙路に導く使用形態を選択すること
もできる。
【0085】請求項16記載の発明は、請求項1記載の
発明において、切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反転
位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレー
ト位置を経てこの第一のストレート位置よりも反転位置
から離れる位置であって用紙をストレート排紙路に導く
第二のストレート位置までの距離を変位可能に設けら
れ、切替爪を少なくとも第一のストレート位置から反転
位置に向けて付勢する付勢部材と、原稿トレイの変位動
作に連動し原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたと
きに切替爪を第二のストレート位置に強制的に変位させ
原稿トレイを開放位置に変位させたときに切替爪を自由
状態に解放する連動部材と、切替爪を第一、第二のスト
レート位置の間を変位させる手動操作部と、第一のスト
レート位置と第二のストレート位置との間に配設されて
付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもって切替爪に弾
性的に係止する係止部とを具備するので、原稿トレイを
原稿ガイド位置に変位させたときには、切替爪を連動部
材により強制的に第二のストレート位置に変位させて係
止部で係止状態に保持し、用紙をストレート排紙路に導
く使用形態を得ることができる。この状態で、原稿トレ
イを開放位置に変位させたときには、切替爪を係止部に
より第二のストレート位置に保持して用紙をストレート
排紙路に排紙する使用形態に維持することができ、ま
た、原稿ガイドを開放位置に変位させた状態で、手動操
作部を操作して切替爪と係止部との係止状態を外すこと
により、切替爪を付勢部材の付勢力によって反転位置に
変位させ、用紙を反転排紙路に導いて用紙スタッカに格
納する使用形態を選択することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態における画像出力装
置の内部構造を示す縦断側面図である。
【図2】原稿ガイド位置に位置する原稿トレイと切替爪
との関係を示す側面図である。
【図3】開放位置に位置する原稿トレイと切替爪との関
係を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の第二の形態における連動部材と
切替爪との関係を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の第三及び第四の形態における分
離爪とアクチュエータとの関係を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の第五の形態における画像出力装
置の内部構造を示す縦断側面図である。
【図7】開閉カバーの背面図である。
【図8】開閉カバーの正面図である。
【図9】原稿トレイを開放位置に変位させたときの切替
爪の状態を開閉カバーとともに示す縦断側面図である。
【図10】原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させたと
きの切替爪の状態を開閉カバーとともに示す縦断側面図
である。
【図11】切替爪の動作位置を開閉カバーとともに示す
縦断側面図である。
【図12】本発明の実施の第六の形態における切替爪の
動作位置を開閉カバーとともに示す縦断側面図である。
【符号の説明】
2 画像読取装置 3 印字装置 6 原稿トレイ 26 用紙スタッカ 27 受け板 28 ストレート排紙路 29 反転排紙路 31 切替爪 33 駆動手段、連動部材 36 制限部材 38 駆動手段、アクチュエータ 42 切替爪 43,44 連動部材 46 付勢部材 50 係止部 51 手動操作部 A 開放位置 B 原稿ガイド位置 a 反転位置 b 第一のストレート位置 c 第二のストレート位置 S 用紙 D 原稿

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に原稿画像を読み取る画像読取装置
    を配設し、この画像読取装置の下方に画像を印字出力す
    る印字装置を配設した画像出力装置において、 前記印字装置から排紙された用紙を略水平に排出するス
    トレート排紙路と、前記印字装置から排紙された用紙を
    上方に排紙する反転排紙路と、この反転排紙路から排紙
    された用紙を積層状態で格納する用紙スタッカと、この
    用紙スタッカの上部を略水平に覆う姿勢で前記画像読取
    装置に供給する原稿を載置する原稿ガイド位置と前記用
    紙スタッカの上部空間を開放する開放位置とに選択的に
    変位される原稿トレイと、前記ストレート排紙路と前記
    反転排紙路との分岐点に変位自在に配置されて前記原稿
    トレイの位置に応じて前記印字装置から排紙された用紙
    を前記ストレート排紙路又は前記反転排紙路に選択的に
    導く切替爪とを具備する画像出力装置。
  2. 【請求項2】 用紙スタッカは、開放位置に位置する原
    稿トレイの延長面上で排紙された用紙を支える受け板を
    具備する請求項1記載の画像出力装置。
  3. 【請求項3】 原稿トレイの変位位置に応じて切替爪を
    変位させる駆動手段を具備する請求項1又は2記載の画
    像出力装置。
  4. 【請求項4】 駆動手段は、切替爪に連結されて原稿ト
    レイの変位により動作する少なくとも一つの連動部材に
    より形成されている請求項3記載の画像出力装置。
  5. 【請求項5】 連動部材は、原稿トレイを原稿ガイド位
    置に変位させたときには用紙をストレート排紙路に導く
    方向に切替爪を変位させ、前記原稿トレイを開放位置に
    変位させたときには用紙を反転排紙路に導く方向に前記
    切替爪を変位させるように設けられている請求項4記載
    の画像出力装置。
  6. 【請求項6】 原稿トレイを開放位置に変位させたとき
    に連動部材又は切替爪の一方向の動きを選択的に制限す
    る制限部材を具備する請求項4記載の画像出力装置。
  7. 【請求項7】 駆動手段は、原稿トレイの位置を検出す
    る検出手段の検出信号に応じて選択的に通電されて切替
    爪を変位させるアクチュエータを含む請求項3記載の画
    像出力装置。
  8. 【請求項8】 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
    たときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪
    を変位させ、原稿トレイを開放位置に変位させたときに
    は用紙を反転排紙路に導く方向に前記切替爪を変位させ
    るようにデフォルトされてアクチュエータを駆動するア
    クチュエータ制御手段を具備する請求項7記載の画像出
    力装置。
  9. 【請求項9】 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位させ
    たときには用紙をストレート排紙路に導く方向に切替爪
    を変位させるようにアクチュエータの動作を制御し、原
    稿トレイを開放位置に変位させたときには前記アクチュ
    エータの動作を選択する旨の選択信号を受け付けるアク
    チュエータ制御手段を具備する請求項7記載の画像出力
    装置。
  10. 【請求項10】 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位さ
    せたときには前記用紙トレイの変位動作を駆動力として
    用紙をストレート排紙路に導くストレート位置に前記切
    替爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に
    変位させたときには、用紙を反転排紙路に導く反転位置
    に切替爪を付勢力により変位させ、又は手動操作により
    用紙を前記ストレート排紙路に導く位置に前記切替爪を
    変位させる前記請求項1記載の画像出力装置。
  11. 【請求項11】 切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反
    転位置から用紙をストレート排紙路に導くストレート位
    置までの距離を変位可能に設けられ、原稿トレイの変位
    動作に連動し前記原稿トレイを原稿ガイド位置に変位さ
    せたときに前記切替爪を前記ストレート位置に強制的に
    変位させ前記原稿トレイを開放位置に変位させたときに
    前記切替爪を自由状態に解放する連動部材と、前記切替
    爪を前記反転位置に向けて付勢する付勢部材と、前記切
    替爪を前記ストレート位置に変位させる手動操作部とを
    具備する請求項1記載の画像出力装置。
  12. 【請求項12】 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位さ
    せたときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙
    をストレート排紙路に導く第一のストレート位置に切替
    爪を強制的に変位させ、前記原稿トレイを開放位置に変
    位させたときには、前記切替爪を前記第一のストレート
    位置から用紙を反転排紙路に導く反転位置に向けて付勢
    力により復帰させ、又は用紙を前記ストレート排紙路に
    導く第二のストレート位置に前記切替爪を手動操作によ
    って変位させる請求項1記載の画像出力装置。
  13. 【請求項13】 切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反
    転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレ
    ート位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反
    転位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排
    紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能
    に設けられ、前記切替爪を前記反転位置に向けて付勢す
    る付勢部材と、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿
    トレイを原稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪
    を前記第一のストレート位置に強制的に変位させ前記原
    稿トレイを開放位置に変位させたときに前記切替爪を自
    由状態に解放する連動部材と、前記切替爪を前記第二の
    ストレート位置に変位させる手動操作部と、前記第一の
    ストレート位置と前記第二のストレート位置との間に配
    設されて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもっ
    て切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する請求項
    1記載の画像出力装置。
  14. 【請求項14】 付勢部材は少なくとも第一のストレー
    ト位置から反転位置までの範囲で切替爪を反転位置方向
    に付勢する請求項13記載の画像出力装置。
  15. 【請求項15】 原稿トレイを原稿ガイド位置に変位さ
    せたときには、前記原稿トレイの変位動作によって用紙
    をストレート排紙路に導くストレート位置に切替爪を強
    制的に変位させて係止状態に保持し、前記切替爪が前記
    ストレート位置に位置する状態では前記原稿トレイを単
    独で開放位置に変位可能にし、前記原稿トレイを前記開
    放位置に変位させたときには、前記切替爪の係止状態を
    解除して前記ストレート位置から用紙を反転排紙路に導
    く反転位置に向けて手動操作により復帰可能にする請求
    項1記載の画像出力装置。
  16. 【請求項16】 切替爪は、用紙を反転排紙路に導く反
    転位置から用紙をストレート排紙路に導く第一のストレ
    ート位置を経てこの第一のストレート位置よりも前記反
    転位置から離れる位置であって用紙を前記ストレート排
    紙路に導く第二のストレート位置までの距離を変位可能
    に設けられ、前記切替爪を少なくとも前記第一のストレ
    ート位置から前記反転位置に向けて付勢する付勢部材
    と、原稿トレイの変位動作に連動し前記原稿トレイを原
    稿ガイド位置に変位させたときに前記切替爪を前記第二
    のストレート位置に強制的に変位させ前記原稿トレイを
    開放位置に変位させたときに前記切替爪を自由状態に解
    放する連動部材と、前記切替爪を前記第一、第二のスト
    レート位置の間を変位させる手動操作部と、前記第一の
    ストレート位置と前記第二のストレート位置との間に配
    設されて前記付勢部材の付勢力よりも強い係止力をもっ
    て切替爪に弾性的に係止する係止部とを具備する請求項
    1記載の画像出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015003774A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 株式会社リコー シート載置装置、画像読取装置および画像形成装置

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