JP3644012B2 - 電極棒の接続装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ごみ処理施設の灰溶融炉あるいは電気炉等で使用される電極棒の接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ごみ処理施設においては、各所から集配されたごみを燃焼炉で燃焼させた後、残った灰を灰溶融炉内に送り込んで溶融することによってごみ処理を行なっている。灰溶融炉では、複数の電極棒をクレーンで懸吊しながら炉内に配置された炉内電極に直列状に接続し、炉内に送られた集められた灰を、電極棒の先端部に発生させるアークにより溶融する。
【0003】
この電極棒8は、日本工業規格で定められた人造黒鉛電極の丸型電極が使用され、図14に示すように、両端にソケット8a加工を施し一方のソケット8aにはニップル8bが装着される。ソケット及びニップルはテーパあるいはストレートのいずれかで形成され、長さは約1m〜2mのものが多いため、通常、複数の電極棒を、一方の電極棒のソケットに他方の電極棒のニップルを螺合することによって接続して使用している。しかし、電極棒は黒鉛で形成されているため、炉内で使用している間に消耗して減短され、新たな電極棒を頻繁に継ぎ足さなければならない。
【0004】
従来、電極棒を灰溶融炉内に挿入して接続する方法は、図15に示すように行なわれる。まず1本1本の電極棒8を、クレーン131に装着した懸吊具132で接続して、灰溶融炉9上に設置した炉上作業床133に移動させる。この際、クレーン131で懸吊された電極棒8はニップル8bが下方に向かった状態にある。一方、灰溶融炉9側においては、図示しない把持機で支持された消耗された電極棒8’が、炉内電極134に接続されて立設されている。炉上作業床133に移動された電極棒8はクレーン131により下降され電極棒8’に接近する。そして、新たな電極棒8のニップル8bが電極棒8’のソケット8’aに挿入されると、炉上作業床133で作業する2人の作業者によって新たな電極棒8に装着した締め付け用ハンドル135を手で回して接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の電極棒の接続方法では、炉の直上で人手を使って行なわれるため、極めて危険を伴うばかりでなく、電極棒を消耗した電極棒に接続する場合において、ねじ込み作業に時間がかかる。特に人造黒鉛電極は脆いため、懸吊された電極棒の真直状態が悪いとねじ込み時にニップルのねじあるいはソケットのねじが欠けやすい。また、電極棒を炉上作業床に移動する際に電極棒に締め付け用ハンドルを装着しなければならないため、さらに作業時間が増加する。
【0006】
また、クレーンで懸吊する複数の電極棒は、ストックされている場所で懸吊する際に、いちいち立設しなければならないため、作業時間が掛かるばかりでなく危険をも要することになる。そのために接続具を使用して電極棒を自動化によって接続することが求められていた。しかし、自動化するにあたって、重量の大きな電極棒をねじ結合するには、接続する接続具の自動下降によって、ねじ山の一部に負荷が掛かりやすくねじ山を損傷しないでねじ結合しなければならない。また、複数の電極棒が接続している中で、接続具を外す際に、一端、接続した電極棒を残して接続具だけを外さなければならない。つまり、電極棒は両側でねじ結合しているため、接続具を取り外す際に接続具についたまま一緒に外れると、再度、電極棒を接続する作業を行なわなければならず、しかもねじ山を損傷しやすい。
【0007】
この発明は、上述の課題を解決するために、第1に、電極棒の接続を自動化によって行なうことであり、さらに第2として、自動化する際に電極棒の損傷を起こすことなく安全でしかも確実に接続できる電極棒の接続装置及び接続具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電極棒の接続装置は、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
一方の端部には雌ねじが形成され他方の端部にはニップルが配設される電極棒を、前記雌ねじ側を上方に向けて立設した状態で、前記電極棒の雌ねじを接続して電気炉または灰溶融炉側の電極に向かって搬送可能に構成する電極棒の接続装置であって、
複数の電極棒をストック可能なストッカ装置と、
前記電極棒を懸吊する懸吊機と、前記懸吊機に懸吊され前記電極棒を螺合して接続する接続具と、
前記ストッカ装置にストックされる電極棒を前記接続具に接続して懸吊するとともに前記炉側電極に前記電極棒を接続可能に移動させる制御装置と、を有して構成され、
前記接続具が、前記接続具の一端に配設されて前記電極棒の雌ねじに螺合可能な接続ニップルと、前記接続具の内部に配設されるとともに前記接続ニップルが前記電極棒の雌ねじと螺合する際に前記接続ニップルのテーパねじの略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続ニップルを螺合させる締め付け手段と、前記接続ニップルを逆転することによって、前記電極棒の両端部に配設された雌ねじ側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有して構成されることを特徴とするものである。
【0010】
前記ストッカ装置が、1本の電極棒を2位置間に展開するために収納把持する電極棒収納手段と、少なくとも1本の電極棒を水平状態で支持するストッカ部と、前記ストッカ部に配設される電極棒を前記電極棒収納手段に送給する電極棒送給手段と、前記電極棒収納手段を前記電極棒の受け入れのために水平位置と前記電極棒を前記電極棒収納手段から離脱させるための垂直位置に展開する展開駆動手段と、を有して構成されることを特徴とするものであればよい。
【0011】
また、この電極棒接続具は、一端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端に接続ニップルを配設するとともに、電極棒の一端に形成された雌ねじを前記接続ニップルで螺合するように構成する電極棒接続具であって、
前記電極棒接続具の内部に配設されるとともに前記接続ニップルが前記電極棒の雌ねじと螺合する際に前記接続ニップルのテーパねじの略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続ニップルを逆転することによって、前記電極棒の両端部に配設された雌ねじ側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有して構成されることを特徴とするものである。
【0012】
また、この発明に係る電極棒接続具は、一端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端に接続ニップルを配設するとともに、電極棒の一端に形成された雌ねじを前記接続ニップルで螺合するように構成する接続具本体と、
前記接続具本体を内部に移動可能に収納する外ケース体と、を有して構成され、
前記接続具本体の内部に配設されるとともに前記接続ニップルが前記電極棒の雌ねじと螺合する際に前記接続ニップルのテーパねじの略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続ニップルを逆転することによって、前記電極棒の両端部に配設された雌ねじ側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有し、
前記外ケース体が、内部に配設する前記接続具本体の廻り止め手段と、前記電極棒を接続する際に把持する把持手段と、を備えて構成されることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
本形態の電極棒の接続装置(以下、接続装置という)Mは、図1に示すように、ストッカ装置(以下、電極スタンドという)6にストックされている電極棒(図14に示すもので、以下、主電極という)8を接続具2を用いて懸吊機1で懸吊し、灰溶融炉(以下、炉9という)9に移動して消耗した主電極92に接続するものであり、炉9上には、炉9内の炉内電極91を接続した主電極92が電極把持器93に支持されている。新たな主電極8は消耗された主電極92にすべて自動的に接続される。そして、新たな主電極8が消耗された主電極92に接続されると、電極把持器93は消耗された主電極92の把持を解除して、新たな主電極8の上部を把持するようにつかみ替えを行なう。
【0015】
この接続装置Mは、主電極8を懸吊する懸吊機1と、懸吊機1に懸架され主電極8に螺合する接続具2と、複数の主電極8を水平状態でストックする電極スタンド6と、これらを制御する制御装置7と、から構成される。
【0016】
主電極8は、図14のように、丸状に形成された電極本体の両端面にテーパ状の雌ねじ(以下、ソケットという)8aを形成し、一方のソケット8aに中央部から両側に向かって小径になるようなテーパ状のニップル8bを螺合させて形成している。
【0017】
懸吊機1は、電極スタンド6上と炉9上との間を架設するクレーン11と、クレーン11上を走行する走行台車12と、走行台車12上に配置され接続具2を懸吊する巻上機13と、を備えている。さらに、クレーン11上にはクレーン制御盤14が装着され、走行台車12の原点位置から電極スタンド6及び炉9への位置検出を制御している。また、走行台車12上には接続具用制御盤15が装着され接続具2の下降位置及び速度制御を行なっている。
【0018】
接続具2は、図2〜3に示すように、上部から下部に向かって順に天井部20と本体部30とテーパ状の接続ニップル51を有する接続部50とを有して構成されている。天井部20には、巻上機13のフック13aに懸吊される少なくとも1個の(本形態では2個)シャックル21を支持する支持アーム22を備える懸吊部23と、懸吊部23の下方で上限振れ止めガイド24を両端に有するガイド支持部25と、が配置されている。支持アーム22は中央部でガイド支持部25の上部突起部25aに軸支され2個のシャックル21を揺動可能に配置する。上限振れ止めガイド24は天井部20を横架するガイド支持部25の両端に下方に向かって長尺状に形成され、巻上機13に取り付けられたガイドローラ(図示せず)に案内されて本体部30とともに下降する。そして、この上限振れ止めガイド24によって接続具2のクレーン11上での走行の際における接続具2の振れ、及び接続具2の下降始めの際における振れを防止することができる。
【0019】
本体部30は、天井部20と、天井部20の下部から下方に延設するように取り付けられた複数本(本形態では6本)の支持ピン27で連結支持され、上部に上フレーム31、下部に下フレーム32を配置し上フレーム31と下フレーム32間を筒状の中間フレーム33で覆ってケース体34を構成し、ケース体34の内部には、下部に自動締め付け部材としての電動トルクレンチ35と、上部に圧縮コイルばねで形成するねじ込み吸収バランサー(以下、バランサーという)36と、が装着され、ケース体34の外部には、上部に接続具2の下降する際の各位置を検出するねじ込み検出装置(以下、検出装置という)41(図4参照)と2個の制御盤46、47が配置され、下部には、後述の電極スタンド6や炉9上に配置された廻り止めガイド筒に挿入案内する廻り止めガイドローラ37が対称位置に一対配置されている。
【0020】
本形態で使用される電動トルクレンチ35は、下フレーム32に設けられた支持台38に支持され、接続具2の昇降の際に接続ニップル51を回転させ所定トルクで締め付けを行なうように作用される。自動締め付け部材としては、電動トルクレンチに限らずエアや油圧アクチュエータでもよい。
【0021】
また、バランサー36は、本発明の特徴部分のひとつを示すものであり、各支持ピン27に圧縮コイルばねを嵌装して形成される。各支持ピン27は、天井部20のガイド支持部25下面に一端が固着され、本体部30の上フレーム31を貫通してケース体34の中間フレーム33内に延設される。各支持ピン27の下端部にはストッパ受け板28が装着され、支持ピン27と共に中間フレーム33内を上下移動可能に配置される。
【0022】
そして、バランサー36は、上端が上フレーム31に当接され、下端がストッパ受け板28に当接され、本体部30が天井部20に対して下方に移動する際に本体部30を上方に向けて付勢するように配置される。このバランサー36は、主電極8とねじ結合する際に、ねじのリードストローク分の移動量を吸収するように作用するとともに、本体部30と接続部50の自重を支えることができるので、接続部50の接続ニップル51と主電極8のソケット8aとのねじ結合を無理な力を発生することなく締め付けをスムーズに行なうことができる。この説明は後述の作用説明で詳細に述べる。
【0023】
上フレーム31には、各支持ピン27の間に囲まれるように、弾性状のストッパ39(本形態ではゴムストッパ39)が下方に向かって配置されている。ストッパ39は、接続具2が主電極8を接続して懸吊する際、本体部30が天井部20に対して下降する際に、ストッパ受け板28に当接することによって本体部30の下降端を規制する。
【0024】
なお、各支持ピン27には、天井部20のガイド支持部25と本体部30の上フレーム31間に蛇腹カバー40が装着されている。
【0025】
検出装置41は、図4に示すように、中間フレーム33の上部、つまりバランサー36の外側あたりに対称位置に一対装着され、天井部20のガイド支持部25下面に取り付けられて下方に延設するドグ支持シャフト42と、ドグ支持シャフト42に止めねじで固着されたドグ43と、中間フレーム33に装着される複数のセンサ44と、から構成される。センサ44は、近接スイッチが使用され、ドグ43が接近すると感知するように構成されている。なお、センサ44の種類は特に限定するものではない。
【0026】
各センサ44は、ドグ支持シャフト42を挟んで両側に各2個づつブラケット45に装着され、図4中、右側の上に配置された第1センサ44Aは、主電極8が消耗された主電極92(図1参照)を接続した後、電極把持器93(図1参照)のつかみ替えを指示するように感知する。左側上に配置された第2センサ44Bは、接続具2が主電極8を接続して懸吊している状態(在荷確認用)を感知する。右側下に配置された第3センサ44Cは、接続具2が主電極8に接続しない状態、つまり、接続具2に負荷が掛かっていない状態(空荷確認用)を感知する。この状態においては、バランサー36は、本体部30及び接続部50の重量を受けているため、自然状態に対して撓んだ状態にある。左下に配置された第4センサ44Dは、巻上機13で懸吊された接続具2の下降を停止するように感知する。この場合、接続ニップル51のテーパねじが主電極8のソケット8aのテーパねじに掛かり始める瞬間に、本体部30が主電極8で支持されるため、撓んでいたバランサー36は略ねじのリードストローク分、本体部30を上方に押し上げる。本体部30の上方移動により、ドグ43が第4センサ44Dに近接して接続具2の下降停止の指令を行なう。なお、各センサ44は、第1センサ44Aから順に高さ位置が低くなるように配置されている。
【0027】
検出装置41の付近には2個の制御盤46、47が装着され、検出装置41の制御や電動トルクレンチ35のトルク設定を行なう。
【0028】
接続部50は、下端部にテーパ雄ねじが形成される上述の接続ニップル51が装着され、接続ニップル51上にロックリング52が装着される。接続ニップル51は主電極8のソケット8aに螺合できるように形成される。
【0029】
ロックリング52は、炉9上において、主電極8を電極把持器93で把持されている主電極92に締め付けた後、逆転する際に、締め付けトルクを瞬時に解放するように形成され、主電極8のニップル8b側を電極把持器93で把持された主電極92から外すことなく、接続具2の接続ニップル51が主電極8のソケット8a側から外すことができるように設けられている。
【0030】
図5に示すように、本体部30の下フレーム32に接続片32aを介して固着された固定部53と、接続ニップル51の上軸部51aの回りに配置され固定部53に対して接近離隔する方向に僅かに移動して固定部53と圧接可能に配置される可動部54と、を有して構成され、固定部53は、接続片32aから接続ニップル51の上軸部51aにボルトで固着することによって、本体部30の下フレーム32及び接続ニップル51に固着される。従って、電動トルクレンチ35の駆動により固定部53と接続ニップル51は同時に回転することになる。可動部54は、固定部53と接続ニップル51との間に配置され、接続ニップル51が主電極8のソケット8aに螺合しない状態では、固定部53との間に隙間を有し、接続ニップル51がソケット8aに螺合し始めると、固定部53に接近するように移動して最終的に固定部53に圧接する。
【0031】
固定部53の下面と可動部54の上面はお互い4個のテーパ面歯53a、54aを有しており、ロックリング52を締め付けない状態では、固定部53のテーパ面歯53aと可動部54のテーパ面歯54aとの間には僅かな隙間が形成され、電動トルクレンチ35で締め付けると固定部53が回転し可動部54とのテーパ面歯53a、54aどうしで圧接することになる。従って、固定部53と可動部54とが圧接した状態のロックリング52を逆転すると、固定部53のテーパ面歯53aと可動部54のテーパ面歯54aとの圧接が瞬時に解放され、主電極8を電極把持器93側の主電極92から外すことなく、主電極8のソケット8aから螺合解除することができる。
【0032】
電極スタンド6は、複数の主電極8をストックするとともに、水平状態の主電極8を接続具2で接続して炉9側に搬送するために、主電極8を垂直状態に立設するように構成するものであって、この構成を達成するための一形態としては、図6〜8に示すように、架台61と、長尺円柱状の主電極8を水平状態で支持するストッカ部62と、ストッカ部62の先端部の主電極8を収納支持する主電極収納体70と、ストッカ部62の主電極8を主電極収納体70に送給する送給体64と、主電極収納体70を水平位置と垂直位置とに回転駆動する展開駆動装置75と、懸吊機1で懸吊された接続具2を下降して主電極8に接続する際に、接続具2を廻り止めするための廻り止めガイド筒80と、を有して構成される。
【0033】
ストッカ部62は、主電極8を載置させる載置台63が主電極収納体70側から後方に向かって高くなるように傾斜形成され、最前部の主電極8が主電極収納体70に送給されると後方の主電極8が自重で前方に移動するように形成される。
【0034】
送給体64は、ストッカ部62の前方位置に両側に配置され、それぞれエア圧または油圧で駆動される送給シリンダ65と、送給シリンダ65に連結される駆動レバー66と、駆動レバー66の先端で駆動レバー66の揺動とともに自転する軸部67と、軸部67に固着され1個の主電極8を端部で支持する揺動レバー68、とを備え、送給シリンダ65の駆動により駆動レバー66を介して揺動レバー68が主電極収納体70側に回転することによって、1個の主電極8を主電極収納体70に送り込む。
【0035】
主電極収納体70は、ストッカ部62が解放された略コ字形の筒状体で形成された収納枠体71と、収納枠体71に収納された主電極8を一方の側に押圧して主電極8をクランプするクランプシリンダ72と、を備え、収納枠体71が水平位置と垂直位置に回転展開するために、収納枠体71の裏側部で展開駆動装置75の回動軸76に固着される。また、収納枠体71が垂直位置から水平位置に移動する際に、水平位置を規制するためのウレタンストッパ73が架台61に取り付けられている。
【0036】
展開駆動装置75は、主電極収納体70の前方に配置され、収納枠体71の裏側部に一端が取り付けられ軸受ユニット77で支持される回転軸76と、回転軸76を回動するために回転軸76に取り付けられ回動レバー78と、回動レバー78を駆動する倒立シリンダ79と、を備えて構成され、水平位置で主電極8を収納する収納枠体71を垂直位置に展開するとともに、主電極8が取り出された収納枠体71を垂直位置から水平位置に回転するように作動される。
【0037】
また、架台61上には、垂直位置に立設された主電極8に、巻上機13から懸吊された接続具2を挿通案内するために廻り止めガイド筒80が配置されている。廻り止めガイド筒80は筒状に形成され、上部が上方に広がるように傾斜形成されている。また、廻り止めガイド筒80の内部には、接続具2に装着された一対の廻り止めガイドローラ37を挿通案内するローラガイド部81(図7参照)が一対形成されている。
【0038】
さらに、廻り止めガイド筒80の下部付近に、収納枠体71に収納され立設する主電極8のソケットを清掃するためのエアブロア(図示せず)が取り付けられている。
【0039】
制御装置7は、操作部を備えて床上に配置され、各所に配置された制御盤に配線接続され総合的な制御を行なう。
【0040】
次に上記のように構成された接続装置の作用を説明する。
【0041】
まず、クレーン11上を走行する走行台車12はクレーン11上の原点位置にある。この状態において、巻上機13には接続具2が懸吊部23で懸吊され、電極スタンド6では、1本の主電極8が主電極収納体70内にクランプシリンダ72でクランプされて垂直状態で立設されている。また、接続具2は天井部20の上限振れ止めガイド24が巻上機13に配置される図示しないガイドローラに案内されて接続具2の振れを防止している。
【0042】
制御装置7により、スタート釦を操作すると、走行台車12は原点位置から電極スタンド6上に位置するまでクレーン11上を走行する。走行台車12が電極スタンド6上で停止すると、巻上機13は接続具2を降下する。接続具2は当初高速移動で降下を始め、接続ニップル51が電極スタンド6の廻り止めガイド筒80の入口付近に達すると低速移動で降下する。接続ニップル51が、立設する主電極8のソケット8aに近づくと電動トルクレンチ35が作動され接続ニップル51を正転させる。接続具2は接続ニップル51を回転させながら廻り止めガイド筒80内を挿通する。この際、本体部30の廻り止めガイドローラ37が廻り止めガイド筒80のローラガイド部81に案内されているので、接続ニップル51が回転しても接続具2は振り回されることがない。
【0043】
一方、バランサー36は、図9に示すように、接続ニップル51が、主電極8のソケット8aに螺合しない無負荷の状態では、本体部30の自重によりバランサー36を僅かに撓ませた状態にある(図9中、二点鎖線で示す)。この撓み量は螺合するねじのリードストロークと対応できる寸法に設定してあり、このときには、検出装置41のドグ43は第3センサ44Cを感知させている(図4参照)。
【0044】
接続ニップル51と主電極8のソケット8aは共にテーパねじであるため、接続ニップル51とソケット8aとの螺合は、実際にはねじの数リード分回転することによって締め付けが完了する。接続ニップル51が主電極8のソケット8aに螺合し始めると、本体部30の自重は、一瞬、主電極8に支持されるのでバランサー36は略ねじのリードストロークS分復帰移動して本体部30を押し上げる。本体部30が上昇すると検出装置41のドグ43は、第4センサ44Dに近接して第4センサ44Dを感知させる。これによって接続具2の下降は停止される。しかし、電動トルクレンチ35は正転を続けているので、接続ニップル51はソケット8aとの螺合を1リードストローク分続けることになる。つまり、実際のねじの螺合は天井部20が停止状態で、本体部30だけが接続ニップル51の回転で下降することになる。従って、接続ニップル51とソケット8aとの螺合は接続具2の自動下降による負荷が掛からないため、ねじ山に負荷を掛けずに螺合を行なうことができる。しかも本体部30の自重はバランサー36で受けることができるため、さらにスムーズに螺合される。
【0045】
接続ニップル51とソケット8aとの螺合が終了すると電動トルクレンチ35が設定値に達するので電動トルク35の回転を停止する。
【0046】
また、ロックリング52の固定部53は接続ニップル51の正転と同時に回転し、可動部54も主電極8のソケット8a側端面に当接するまでは固定部53と共に正転している。この状態では、図10(a)に示すように、固定部53と可動部54との間には僅かな隙間が形成されている。接続ニップル51が主電極8のソケット8aに螺合し始め、可動部54の下面が主電極8のソケット8a側端面に当接すると、電動トルクレンチ35の締め付けによって、可動部54は固定部53に接近する。その後、可動部54は、主電極8の端面による摩擦力で回転方向の動きを停止するため、固定部53の回転により、図10(b)に示すように、それぞれのテーパ面歯53a、54aが圧接することになり、電動トルクレンチ35の締め付けトルクをそのまま吸収して固定部53と共に主電極8を締め付ける。
【0047】
次に、接続具2に接続された主電極8を巻上機13によって懸吊する。主電極収納体70に収納されている主電極8は、接続具2と接続することによって、クランプシリンダ72を主電極8から解除することができる。クランプ解除された主電極8は、巻上機13で懸吊され上昇移動する。
【0048】
接続具2が主電極8を懸吊すると、本体部30には主電極8の重量が掛かり天井部20に対して下降しバランサー36を大きく撓ませる。同時にストッパ40も下降しストッパ受け板28に接近する。この状態ではストッパ40の下面はストッパ受け板28上面には達しないように設定されている。
【0049】
そして接続具2と共に上昇端に移動された主電極8は、走行台車に12より炉9の上方一まで移動され、その位置において、接続具2とともに降下する。
【0050】
一方、炉9においては、図1に示すように、炉9内に炉内電極91に接続された消耗電極92が炉9直上に配置された電極把持器93に支持されている。さらに、炉9上には作業床94が設置されていて廻り止めガイド筒95が配置されている。
【0051】
接続具2に接続された主電極8は、巻上機13の作動により、廻り止めガイド筒95を挿通して消耗電極92に向かって降下する。この作用は、前述の電極スタンド6に向かって降下する作用と同様に行なわれる。
【0052】
消耗電極92に接続された主電極8がニップル8bと消耗電極92のソケット92aとの螺着を完了すると、接続具2の天井部20は、一旦、巻上機13によって、ストッパ受け板28がストッパ40の当接する位置まで上昇する。これによって、電極把持器93が消耗された主電極92からの把持解除する際に、主電極8の落下を防止する。そして、ストッパ受け板28の上昇の際に、検出装置41のドグ43が第1センサ44Aに近接して、第1センサ44Aを感知させる。第1センサ44Aの感知によって、電極把持器93が主電極92から新たな主電極8へのつかみ替えを行なう。
【0053】
その後、接続具2の電動トルクレンチ35が逆転開始する。この際、ロックリング52の固定部53の逆転により、固定部53のテーパ面歯53aと可動部54のテーパ面歯54aとの圧接(締め付けトルク)が瞬時に解除される。そのため、可動部54の下面と主電極8の端面との摩擦力が、主電極8と消耗電極92との圧接摩擦力に比べて極めて小さくなるので、固定部53の逆転作用は、主電極8のニップル8b側でなく接続具2の接続ニップル51を主電極8aから外すことになる。接続ニップル51は、電動トルクレンチ35で逆転するとともに、圧縮されたバランサー36の付勢力により、上方への移動を開始する。
【0054】
主電極8から離脱した接続具2は、巻上機13及び走行台車12の作用により原点位置に復帰する。そして、新たに接続した主電極8が消耗すると、前述の作用により、接続具2が再び新たな主電極を接続して炉9に搬送する。
【0055】
なお、本発明の接続具は特許請求の範囲を逸脱するものでなけらば上記形態に限るものではない。例えば、接続具を、図11〜13に示すように構成するものでもよい。
【0056】
この接続具100は、前述の形態における本体部30及び、接続部50、さらには支持ピン27をそのまま備え、天井部を新たに改良するとともに本体部30及び接続部50を外ケースで覆うように構成されている。従って、本体部30及び接続部50の各部位の符号は前述の形態と同様とする。
【0057】
天井部110は、前述の形態の巻上機13を有する走行台車12に懸吊され、上限振れ止めガイド111を両端に有するガイド支持部112と、ガイド支持部112の下方に配置される巻上部115と、巻上部115の下方に配置され本体部30と接続部50を覆う外ケース120と、を有して構成されている。
【0058】
ガイド支持部112には、上方に向かって突起部112aが形成され、突起部112aに走行台車からチェーンを介して吊下される滑車が支持されている。さらに、上限振れ止めガイド111は、接続具100が上限に移動される際に、走行台車12の巻上機13に装着されたガイドローラに案内支持されるように形成される。
【0059】
巻上部115は、ガイド支持部112の下部に装着される平板状の支持板116と、ガイド支持部112の下部突起部112bに軸支されるチェーンブロック117と、本体部30の電動トルクレンチ35の締め付けトルク設定や検出装置の41各センサ44とを制御する前述と同様の制御盤46、47と、を有している。チェーンブロック117には、本体部30を連結するためのコネクション118と、コネクション118の下部で枢支されるハンガ119が取り付けられて、チェーンブロック117の作動により、コネクション118、ハンガ119が昇降可能に駆動される。
【0060】
ハンガ119には、前述の形態都同様に、6本の支持ピン27が取り付けられ、支持ピン27にバランサー36を装着して本体部30に連結される。
【0061】
外ケース120は、下面がフランジ部120aを有して開口された筒状に形成されるとともに、支持板116の下部に取り付けられて本体部30と接続部50とを内部で移動可能に収納する。外ケース120は、接続部8の接続ニップル51に接続する主電極8を1本分収納できる長さに形成され、主電極8の昇降をガイドする。また、外ケース120の内部には、図12に示すように、本体部30に装着された廻り止めガイドローラ37を上下方向に直線移動案内する案内レール121が対称位置に一対装着され、廻り止めガイドローラ37を案内レール121に嵌入することにより本体部30の廻り止めを行なうことができる。さらに外ケース120の下部入口付近には、主電極8を外ケース内に挿入案内し外ケース120の廻り止めを行なうねじ込みガイドローラ体122が、フランジ部120aの下面で把持する主電極8を挟んで対称位置に一対取り付けられる。
【0062】
各ねじ込みガイドローラ体122は、図13に示すように、外ケース120のフランジ部120aに装着されるレバー123と、レバー123に両側で軸支され先端部にそれぞれガイドローラ125を備えて上下に分岐される一対の二重のアーム124、124と、一対のガイドローラ125、125を支持する軸126と、上下に分岐された一対のアーム124、124(ガイドローラ125、125)を支持する軸126を掛止するコイルばね127と、を有して構成される。従って、1セットのねじ込みガイドローラ体122には、主電極8の外周面に当接するガイドローラ125が、上下前後に各2個づつ計4個が配置され、上方と下方のガイドローラ125をコイルばね127でお互いに接近するように付勢するため、上方と下方のガイドローラ125で主電極8の外周面を押圧支持することになる。これによって、外ケース120、つまり接続具100の廻り止めが行なわれる。
【0063】
従って、この接続具100は、主電極8を接続する際、走行台車12の巻上機13によって降下され、外ケース120の下部に装着されたねじ込みガイドローラ体122が、立設された主電極8の頭部を把持すると、チェーンブロック117によって、本体部30及び接続部50が外ケース120内を案内溝121に沿って降下する。そして、前述と同様の作用で接続ニップル51が主電極8のソケット8aに螺合して接続し、主電極8を懸吊して炉9側に搬送する。
【0064】
従って、この接続具100を使用することによって、電極スタンド6における廻り止めガイド筒80、及び炉9上に配置された廻り止めガイド筒95を除くことができ、装置の簡易化を達成することができる。
【0065】
【発明の効果】
この発明に係る電極棒の接続装置では、一方の端部には雌ねじが形成され他方の端部にはニップルが配設される電極棒を、前記雌ねじ側を上方に向けて立設した状態で、前記雌ねじに接続した後、電気炉または灰溶融炉側の電極に向かって搬送可能に構成するものであって、複数の電極棒をストック可能なストッカ装置と、前記電極棒を懸吊する懸吊機と、前記懸吊機に懸吊され前記電極棒を螺合して接続する接続具と、前記ストッカ装置にストックされる電極棒を前記接続具に接続して懸吊し前記炉側電極に前記電極棒を接続可能に移動させる制御装置、とを有して構成される。ストッカ装置にストックされる電極棒は、制御装置によって、懸吊機に懸吊された接続具で自動的に接続されて搬送される。そのため、特に、ごみ処理施設における灰溶融炉で使用される電極棒が、消耗して新たな電極棒を接続する作業においては、従来から人手を要して炉上で行なわれていた作業及び電極棒を立設する作業に比べて、極めて安全に作業することができるとともに、省力化できることはもちろん短時間での作業を行なうことができる。
【0066】
また、この接続装置は、前記接続具が、一端に配設する接続ニップルと、前記電極棒との螺合の際に略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続ニップルを逆転する際に螺合されている前記電極棒の雌ねじ側と接続ニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有して構成される。接続具と電極棒とを自動で接続する場合、特に懸吊された状態で接続具を電極棒に締め付けるには、ねじ合わせの際に接続具の自動下降により、ねじ山に負荷を掛けるため破損しやすくなる。しかし、バランサー手段を配設することによってねじのリードストローク分の移動量を吸収できるので、接続具の自動下降を停止して接続ニップルだけでの移動で螺合を行なうことができ、自動化されても、ねじ山に負担をかけることなくねじの締め付け作業をスムーズに行なうことができる。
【0067】
さらに、この電極棒の接続装置は、前記ストッカ装置が、1本の電極棒を2位置間に展開するために収納把持する電極棒収納手段と、少なくとも1本の電極棒を水平状態で支持するストッカ部と、前記ストッカ部に配設される先端の電極棒を前記展開支持手段に挿入する電極棒送給手段と、前記電極棒収納手段を前記電極棒の受け入れのための水平位置と前記電極棒を前記電極棒収納持手段から離脱させるための垂直位置に展開する展開駆動手段と、を有して構成される。従って、水平状態の電極棒を自動的に立設させることができる。特に、ごみ処理施設の灰溶融炉で使用される電極棒は、重量が大きく長尺状に形成されるためストックされる状態は水平状態に載置されている。重量の大きい電極棒をクレーンで吊って立設するには危険を伴ったり、作業時間をかなり要するので、上記装置を使用することによって、安全な作業を行なうことができる。しかも1本の電極棒を搬送する間に、次の電極棒を自動でセットしておくことができるので、短時間で効率的な装置を提供することができる。
【0068】
また、この発明に係る電極棒接続具は、一端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端に接続ニップルを配設して、一端に雌ねじが形成される電極棒を前記接続ニップルで螺合するように構成するものであって、前記電極棒との螺合の際に略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続具を逆転する際に螺合されている前記電極棒の雌ねじ側と接続ニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有して構成されている。従って、この電極棒接続具は、特に、重量の大きい電極棒を自動的にねじ結合で接続する場合に、ねじ山の一部に接続具の自動下降による負荷が掛かってねじ山を損傷する問題点を、バランサー手段の配設によって接続具の自動停止を行ない接続ニップルだけで螺合移動できることで解決し、両端側でねじ結合している電極棒を、確実に接続具側で離脱しなければならない問題点を、ロックリングの配設によって解決できるので、この発明の電極棒接続具を使用することによって装置を自動化することができる。
【0069】
さらにこの発明に係る電極棒接続具は、一端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端にニップルを配設して、一端に雌ねじが形成される電極棒を前記ニップルで螺合するように構成する接続具本体と、前記接続具本体を内部に移動可能に収納する外ケース体と、を有して構成され、前記接続具本体が、前記電極棒との螺合の際に略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続具を逆転する際に螺合されている前記電極棒の雌ねじ側と接続ニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有し、前記外ケース体が、内部に配設する前記接続具本体の廻り止め手段と、前記電極棒を接続する際に把持する把持手段と、を備えて構成されている。従って、この電極棒接続具は、特に、重量の大きい電極棒を自動的にねじ結合で接続する場合に、ねじ山の一部に接続具の自動下降による負荷が掛かってねじ山を損傷する問題点を、バランサー手段の配設によって接続具の自動停止を行ない接続ニップルだけで螺合移動できることで解決し、両端側でねじ結合している電極棒を、確実に接続具側で離脱しなければならない問題点を、ロックリングの配設によって解決できるので、この発明の電極棒接続具を使用することによって装置を自動化することができる。さらに、この電極棒接続具は、接続具本体を移動可能に収納し、主電極の把持手段を有する外ケースを配設しているため、例えば、新たな電極棒を接続する際に装置内に配設される廻り止めガイドの設置を必要とせず装置を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態による電極棒の接続装置を示す簡略説明図
【図2】図1における接続具の詳細を示す正面断面図
【図3】図2における接続具の一部拡大図
【図4】図2における接続具の検出装置部分を示す一部拡大図
【図5】図2における接続具のロックリングを示す部分断面図
【図6】図1における電極スタンドを示す正面図
【図7】同平面図
【図8】同側面図
【図9】図2における接続具のバランサーを示す部分断面図
【図10】図5におけるロックリングの作用を示す図
【図11】本発明の別の形態の接続具を示す正面断面図
【図12】図11におけるXII −XII 断面図
【図13】図11におけるA矢視図
【図14】主電極を示す断面図
【図15】電極棒を接続する従来の方法
【符号の説明】
M…接続装置
1…懸吊機
2…接続具
6…電極スタンド(ストッカ装置)
7…制御装置
8…主電極
8a…ソケット
8b…ニップル
9…炉
20…天井部
24…上限振れ止めガイド
27…支持ピン
28…ストッパ受け板
30…本体部
34…ケース体
35…電動トルクレンチ(締め付け手段)
36…バランサー(バランサー手段)
37…廻り止めガイドローラ
39…ストッパ
41…ねじ込み検出装置
50…接続部
51…接続ニップル
52…ロックリング
53…固定部
53a…テーパ面歯
54…可動部
54a…テーパ面歯
61…架台
62…ストッカ部
64…送給体
70…主電極収納体
75…展開駆動部
80…廻り止めガイド筒
Claims (4)
- 一方の端部には雌ねじが形成され他方の端部にはニップルが配設される電極棒を、前記雌ねじ側を上方に向けて立設した状態で、前記電極棒の雌ねじを接続して電気炉または灰溶融炉側の電極に向かって搬送可能に構成する電極棒の接続装置であって、
複数の電極棒をストック可能なストッカ装置と、
前記電極棒を懸吊する懸吊機と、前記懸吊機に懸吊され前記電極棒を螺合して接続する接続具と、
前記ストッカ装置にストックされる電極棒を前記接続具に接続して懸吊するとともに前記炉側電極に前記電極棒を接続可能に移動させる制御装置と、を有して構成され、
前記接続具が、前記接続具の一端に配設されて前記電極棒の雌ねじに螺合可能な接続ニップルと、前記接続具の内部に配設されるとともに前記接続ニップルが前記電極棒の雌ねじと螺合する際に前記接続ニップルのテーパねじの略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続ニップルを螺合させる締め付け手段と、前記接続ニップルを逆転することによって、前記電極棒の両端部に配設された雌ねじ側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有して構成されることを特徴とする電極棒の接続装置。 - 前記ストッカ装置が、1本の電極棒を2位置間に展開するために収納把持する電極棒収納手段と、少なくとも1本の電極棒を水平状態で支持するストッカ部と、前記ストッカ部に配設される電極棒を前記電極棒収納手段に送給する電極棒送給手段と、前記電極棒収納手段を前記電極棒の受け入れのために水平位置と前記電極棒を前記電極棒収納手段から離脱させるための垂直位置に展開する展開駆動手段と、を有して構成されることを特徴とする請求項1記載の電極棒の接続装置。
- 一端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端に接続ニップルを配設するとともに、電極棒の一端に形成された雌ねじを前記接続ニップルで螺合するように構成する電極棒接続具であって、
前記電極棒接続具の内部に配設されるとともに前記接続ニップルが前記電極棒の雌ねじと螺合する際に前記接続ニップルのテーパねじの略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続ニップルを逆転することによって、前記電極棒の両端部に配設された雌ねじ側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有して構成されることを特徴とする電極棒接続具。 - 一端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端に接続ニップルを配設するとともに、電極棒の一端に形成された雌ねじを前記接続ニップルで螺合するように構成する接続具本体と、
前記接続具本体を内部に移動可能に収納する外ケース体と、を有して構成され、
前記接続具本体の内部に配設されるとともに前記接続ニップルが前記電極棒の雌ねじと螺合する際に前記接続ニップルのテーパねじの略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続ニップルを逆転することによって、前記電極棒の両端部に配設された雌ねじ側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を有し、
前記外ケース体が、内部に配設する前記接続具本体の廻り止め手段と、前記電極棒を接続する際に把持する把持手段と、を備えて構成されることを特徴とする電極棒接続具。
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