JP2001124478A - 電極棒の接続装置 - Google Patents

電極棒の接続装置

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JP2001124478A
JP2001124478A JP30401099A JP30401099A JP2001124478A JP 2001124478 A JP2001124478 A JP 2001124478A JP 30401099 A JP30401099 A JP 30401099A JP 30401099 A JP30401099 A JP 30401099A JP 2001124478 A JP2001124478 A JP 2001124478A
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Tsubakimoto Kogyo Co Ltd
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KAWABATA ENGINEERING KK
Tsubakimoto Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全な作業でねじ山を損傷させることなく、主
電極を自動で炉内電極に接続させることができる電極棒
の接続装置を提供すること。 【解決手段】懸吊機1に接続具2を懸吊させ、接続具2
を電極スタンド6にストックされている主電極8を接続
して炉9側に搬送する。接続具2の下端に接続ニップル
51を設け、接続具2を、下端に設ける接続ニップル5
1と、接続ニップル51を回動する電動トルクレンチ
と、ねじ結合の際にねじのリードストローク分の移動量
を吸収するバランサーと、接続した電極棒8を外す際
に、締め付けトルクを瞬時に解除できるロックリング
と、を備えて構成し、接続ニップル51を主電極8のソ
ケット8aに螺合させて主電極8を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ごみ処理施設の
灰溶融炉あるいは電気炉等で使用される電極棒の接続装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ処理施設においては、各所から集配
されたごみを燃焼炉で燃焼させた後、残った灰を灰溶融
炉内に送り込んで溶融することによってごみ処理を行な
っている。灰溶融炉では、複数の電極棒をクレーンで懸
吊しながら炉内に配置された炉内電極に直列状に接続
し、炉内に送られた集められた灰を、電極棒の先端部に
発生させるアークにより溶融する。
【0003】この電極棒8は、日本工業規格で定められ
た人造黒鉛電極の丸型電極が使用され、図14に示すよ
うに、両端にソケット8a加工を施し一方のソケット8
aにはニップル8bが装着される。ソケット及びニップ
ルはテーパあるいはストレートのいずれかで形成され、
長さは約1m〜2mのものが多いため、通常、複数の電
極棒を、一方の電極棒のソケットに他方の電極棒のニッ
プルを螺合することによって接続して使用している。し
かし、電極棒は黒鉛で形成されているため、炉内で使用
している間に消耗して減短され、新たな電極棒を頻繁に
継ぎ足さなければならない。
【0004】従来、電極棒を灰溶融炉内に挿入して接続
する方法は、図15に示すように行なわれる。まず1本
1本の電極棒8を、クレーン131に装着した懸吊具1
32で接続して、灰溶融炉9上に設置した炉上作業床1
33に移動させる。この際、クレーン131で懸吊され
た電極棒8はニップル8bが下方に向かった状態にあ
る。一方、灰溶融炉9側においては、図示しない把持機
で支持された消耗された電極棒8’が、炉内電極134
に接続されて立設されている。炉上作業床133に移動
された電極棒8はクレーン131により下降され電極棒
8’に接近する。そして、新たな電極棒8のニップル8
bが電極棒8’のソケット8’aに挿入されると、炉上
作業床133で作業する2人の作業者によって新たな電
極棒8に装着した締め付け用ハンドル135を手で回し
て接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電極棒
の接続方法では、炉の直上で人手を使って行なわれるた
め、極めて危険を伴うばかりでなく、電極棒を消耗した
電極棒に接続する場合において、ねじ込み作業に時間が
かかる。特に人造黒鉛電極は脆いため、懸吊された電極
棒の真直状態が悪いとねじ込み時にニップルのねじある
いはソケットのねじが欠けやすい。また、電極棒を炉上
作業床に移動する際に電極棒に締め付け用ハンドルを装
着しなければならないため、さらに作業時間が増加す
る。
【0006】また、クレーンで懸吊する複数の電極棒
は、ストックされている場所で懸吊する際に、いちいち
立設しなければならないため、作業時間が掛かるばかり
でなく危険をも要することになる。そのために接続具を
使用して電極棒を自動化によって接続することが求めら
れていた。しかし、自動化するにあたって、重量の大き
な電極棒をねじ結合するには、接続する接続具の自動下
降によって、ねじ山の一部に負荷が掛かりやすくねじ山
を損傷しないでねじ結合しなければならない。また、複
数の電極棒が接続している中で、接続具を外す際に、一
端、接続した電極棒を残して接続具だけを外さなければ
ならない。つまり、電極棒は両側でねじ結合しているた
め、接続具を取り外す際に接続具についたまま一緒に外
れると、再度、電極棒を接続する作業を行なわなければ
ならず、しかもねじ山を損傷しやすい。
【0007】この発明は、上述の課題を解決するため
に、第1に、電極棒の接続を自動化によって行なうこと
であり、さらに第2として、自動化する際に電極棒の損
傷を起こすことなく安全でしかも確実に接続できる電極
棒の接続装置及び接続具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電極棒の
接続装置は、上記の課題を解決するために、以下のよう
に構成するものである。即ち、一方の端部には雌ねじが
形成され他方の端部にはニップルが配設される電極棒
を、前記雌ねじ側を上方に向けて立設した状態で、前記
雌ねじに接続した後、電気炉または灰溶融炉側の電極に
向かって搬送可能に構成する電極棒の接続装置であっ
て、複数の電極棒をストック可能なストッカ装置と、前
記電極棒を懸吊する懸吊機と、前記懸吊機に懸吊され前
記電極棒を螺合して接続する接続具と、前記ストッカ装
置にストックされる電極棒を前記接続具に接続して懸吊
し前記炉側電極に前記電極棒を接続可能に移動させる制
御装置と、を有して構成されることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、前記接続具が、一端に配設する接続
ニップルと、前記電極棒との螺合の際に略ねじのリード
ストローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前
記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前
記接続具を逆転する際に螺合されている前記電極棒の雌
ねじ側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可
能にするロックリングと、を有して構成されることを特
徴とするものであればよい。
【0010】また好ましくは、前記ストッカ装置が、1
本の電極棒を2位置間に展開するために収納把持する電
極棒収納手段と、少なくとも1本の電極棒を水平状態で
支持するストッカ部と、前記ストッカ部に配設される先
端の電極棒を前記電極棒収納手段に挿入する電極棒送給
手段と、前記電極棒収納手段を前記電極棒の受け入れの
ための水平位置と前記電極棒を前記電極棒収納手段から
離脱させるための垂直位置に展開する展開駆動手段と、
を有して構成されることを特徴とするものであればよ
い。
【0011】また、この電極棒接続具は、一端に懸吊機
に係合可能な係合部を有し、他端にニップルを配設し
て、一端に雌ねじが形成される電極棒を前記ニップルで
螺合するように構成するものであって、前記電極棒との
螺合の際に略ねじのリードストローク分の移動量を吸収
するバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合
させる締め付け手段と、前記接続具を逆転する際に螺合
されている前記電極棒の雌ねじ側とニップル側のうち前
記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、を
有して構成されることを特徴とするものである。
【0012】また、この発明に係る電極棒接続具は、一
端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端にニップル
を配設して、一端に雌ねじが形成される電極棒を前記ニ
ップルで螺合するように構成する接続具本体と、前記接
続具本体を内部に移動可能に収納する外ケース体と、を
有して構成され、前記電極棒との螺合の際に略ねじのリ
ードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段
と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段
と、前記接続具を逆転する際に螺合されている前記電極
棒の雌ねじ側と接続ニップル側のうち前記雌ねじ側の螺
合解除を可能にするロックリングと、を有し、前記外ケ
ース体が、内部に配設する前記接続具本体の廻り止め手
段と、前記電極棒を接続する際に把持する把持手段と、
を備えて構成されることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0014】本形態の電極棒の接続装置(以下、接続装
置という)Mは、図1に示すように、ストッカ装置(以
下、電極スタンドという)6にストックされている電極
棒(図14に示すもので、以下、主電極という)8を接
続具2を用いて懸吊機1で懸吊し、灰溶融炉(以下、炉
9という)9に移動して消耗した主電極92に接続する
ものであり、炉9上には、炉9内の炉内電極91を接続
した主電極92が電極把持器93に支持されている。新
たな主電極8は消耗された主電極92にすべて自動的に
接続される。そして、新たな主電極8が消耗された主電
極92に接続されると、電極把持器93は消耗された主
電極92の把持を解除して、新たな主電極8の上部を把
持するようにつかみ替えを行なう。
【0015】この接続装置Mは、主電極8を懸吊する懸
吊機1と、懸吊機1に懸架され主電極8に螺合する接続
具2と、複数の主電極8を水平状態でストックする電極
スタンド6と、これらを制御する制御装置7と、から構
成される。
【0016】主電極8は、図14のように、丸状に形成
された電極本体の両端面にテーパ状の雌ねじ(以下、ソ
ケットという)8aを形成し、一方のソケット8aに中
央部から両側に向かって小径になるようなテーパ状のニ
ップル8bを螺合させて形成している。
【0017】懸吊機1は、電極スタンド6上と炉9上と
の間を架設するクレーン11と、クレーン11上を走行
する走行台車12と、走行台車12上に配置され接続具
2を懸吊する巻上機13と、を備えている。さらに、ク
レーン11上にはクレーン制御盤14が装着され、走行
台車12の原点位置から電極スタンド6及び炉9への位
置検出を制御している。また、走行台車12上には接続
具用制御盤15が装着され接続具2の下降位置及び速度
制御を行なっている。
【0018】接続具2は、図2〜3に示すように、上部
から下部に向かって順に天井部20と本体部30とテー
パ状の接続ニップル51を有する接続部50とを有して
構成されている。天井部20には、巻上機13のフック
13aに懸吊される少なくとも1個の(本形態では2
個)シャックル21を支持する支持アーム22を備える
懸吊部23と、懸吊部23の下方で上限振れ止めガイド
24を両端に有するガイド支持部25と、が配置されて
いる。支持アーム22は中央部でガイド支持部25の上
部突起部25aに軸支され2個のシャックル21を揺動
可能に配置する。上限振れ止めガイド24は天井部20
を横架するガイド支持部25の両端に下方に向かって長
尺状に形成され、巻上機13に取り付けられたガイドロ
ーラ(図示せず)に案内されて本体部30とともに下降
する。そして、この上限振れ止めガイド24によって接
続具2のクレーン11上での走行の際における接続具2
の振れ、及び接続具2の下降始めの際における振れを防
止することができる。
【0019】本体部30は、天井部20と、天井部20
の下部から下方に延設するように取り付けられた複数本
(本形態では6本)の支持ピン27で連結支持され、上
部に上フレーム31、下部に下フレーム32を配置し上
フレーム31と下フレーム32間を筒状の中間フレーム
33で覆ってケース体34を構成し、ケース体34の内
部には、下部に自動締め付け部材としての電動トルクレ
ンチ35と、上部に圧縮コイルばねで形成するねじ込み
吸収バランサー(以下、バランサーという)36と、が
装着され、ケース体34の外部には、上部に接続具2の
下降する際の各位置を検出するねじ込み検出装置(以
下、検出装置という)41(図4参照)と2個の制御盤
46、47が配置され、下部には、後述の電極スタンド
6や炉9上に配置された廻り止めガイド筒に挿入案内す
る廻り止めガイドローラ37が対称位置に一対配置され
ている。
【0020】本形態で使用される電動トルクレンチ35
は、下フレーム32に設けられた支持台38に支持さ
れ、接続具2の昇降の際に接続ニップル51を回転させ
所定トルクで締め付けを行なうように作用される。自動
締め付け部材としては、電動トルクレンチに限らずエア
や油圧アクチュエータでもよい。
【0021】また、バランサー36は、本発明の特徴部
分のひとつを示すものであり、各支持ピン27に圧縮コ
イルばねを嵌装して形成される。各支持ピン27は、天
井部20のガイド支持部25下面に一端が固着され、本
体部30の上フレーム31を貫通してケース体34の中
間フレーム33内に延設される。各支持ピン27の下端
部にはストッパ受け板28が装着され、支持ピン27と
共に中間フレーム33内を上下移動可能に配置される。
【0022】そして、バランサー36は、上端が上フレ
ーム31に当接され、下端がストッパ受け板28に当接
され、本体部30が天井部20に対して下方に移動する
際に本体部30を上方に向けて付勢するように配置され
る。このバランサー36は、主電極8とねじ結合する際
に、ねじのリードストローク分の移動量を吸収するよう
に作用するとともに、本体部30と接続部50の自重を
支えることができるので、接続部50の接続ニップル5
1と主電極8のソケット8aとのねじ結合を無理な力を
発生することなく締め付けをスムーズに行なうことがで
きる。この説明は後述の作用説明で詳細に述べる。
【0023】上フレーム31には、各支持ピン27の間
に囲まれるように、弾性状のストッパ39(本形態では
ゴムストッパ39)が下方に向かって配置されている。
ストッパ39は、接続具2が主電極8を接続して懸吊す
る際、本体部30が天井部20に対して下降する際に、
ストッパ受け板28に当接することによって本体部30
の下降端を規制する。
【0024】なお、各支持ピン27には、天井部20の
ガイド支持部25と本体部30の上フレーム31間に蛇
腹カバー40が装着されている。
【0025】検出装置41は、図4に示すように、中間
フレーム33の上部、つまりバランサー36の外側あた
りに対称位置に一対装着され、天井部20のガイド支持
部25下面に取り付けられて下方に延設するドグ支持シ
ャフト42と、ドグ支持シャフト42に止めねじで固着
されたドグ43と、中間フレーム33に装着される複数
のセンサ44と、から構成される。センサ44は、近接
スイッチが使用され、ドグ43が接近すると感知するよ
うに構成されている。なお、センサ44の種類は特に限
定するものではない。
【0026】各センサ44は、ドグ支持シャフト42を
挟んで両側に各2個づつブラケット45に装着され、図
4中、右側の上に配置された第1センサ44Aは、主電
極8が消耗された主電極92(図1参照)を接続した
後、電極把持器93(図1参照)のつかみ替えを指示す
るように感知する。左側上に配置された第2センサ44
Bは、接続具2が主電極8を接続して懸吊している状態
(在荷確認用)を感知する。右側下に配置された第3セ
ンサ44Cは、接続具2が主電極8に接続しない状態、
つまり、接続具2に負荷が掛かっていない状態(空荷確
認用)を感知する。この状態においては、バランサー3
6は、本体部30及び接続部50の重量を受けているた
め、自然状態に対して撓んだ状態にある。左下に配置さ
れた第4センサ44Dは、巻上機13で懸吊された接続
具2の下降を停止するように感知する。この場合、接続
ニップル51のテーパねじが主電極8のソケット8aの
テーパねじに掛かり始める瞬間に、本体部30が主電極
8で支持されるため、撓んでいたバランサー36は略ね
じのリードストローク分、本体部30を上方に押し上げ
る。本体部30の上方移動により、ドグ43が第4セン
サ44Dに近接して接続具2の下降停止の指令を行な
う。なお、各センサ44は、第1センサ44Aから順に
高さ位置が低くなるように配置されている。
【0027】検出装置41の付近には2個の制御盤4
6、47が装着され、検出装置41の制御や電動トルク
レンチ35のトルク設定を行なう。
【0028】接続部50は、下端部にテーパ雄ねじが形
成される上述の接続ニップル51が装着され、接続ニッ
プル51上にロックリング52が装着される。接続ニッ
プル51は主電極8のソケット8aに螺合できるように
形成される。
【0029】ロックリング52は、炉9上において、主
電極8を電極把持器93で把持されている主電極92に
締め付けた後、逆転する際に、締め付けトルクを瞬時に
解放するように形成され、主電極8のニップル8b側を
電極把持器93で把持された主電極92から外すことな
く、接続具2の接続ニップル51が主電極8のソケット
8a側から外すことができるように設けられている。
【0030】図5に示すように、本体部30の下フレー
ム32に接続片32aを介して固着された固定部53
と、接続ニップル51の上軸部51aの回りに配置され
固定部53に対して接近離隔する方向に僅かに移動して
固定部53と圧接可能に配置される可動部54と、を有
して構成され、固定部53は、接続片32aから接続ニ
ップル51の上軸部51aにボルトで固着することによ
って、本体部30の下フレーム32及び接続ニップル5
1に固着される。従って、電動トルクレンチ35の駆動
により固定部53と接続ニップル51は同時に回転する
ことになる。可動部54は、固定部53と接続ニップル
51との間に配置され、接続ニップル51が主電極8の
ソケット8aに螺合しない状態では、固定部53との間
に隙間を有し、接続ニップル51がソケット8aに螺合
し始めると、固定部53に接近するように移動して最終
的に固定部53に圧接する。
【0031】固定部53の下面と可動部54の上面はお
互い4個のテーパ面歯53a、54aを有しており、ロ
ックリング52を締め付けない状態では、固定部53の
テーパ面歯53aと可動部54のテーパ面歯54aとの
間には僅かな隙間が形成され、電動トルクレンチ35で
締め付けると固定部53が回転し可動部54とのテーパ
面歯53a、54aどうしで圧接することになる。従っ
て、固定部53と可動部54とが圧接した状態のロック
リング52を逆転すると、固定部53のテーパ面歯53
aと可動部54のテーパ面歯54aとの圧接が瞬時に解
放され、主電極8を電極把持器93側の主電極92から
外すことなく、主電極8のソケット8aから螺合解除す
ることができる。
【0032】電極スタンド6は、複数の主電極8をスト
ックするとともに、水平状態の主電極8を接続具2で接
続して炉9側に搬送するために、主電極8を垂直状態に
立設するように構成するものであって、この構成を達成
するための一形態としては、図6〜8に示すように、架
台61と、長尺円柱状の主電極8を水平状態で支持する
ストッカ部62と、ストッカ部62の先端部の主電極8
を収納支持する主電極収納体70と、ストッカ部62の
主電極8を主電極収納体70に送給する送給体64と、
主電極収納体70を水平位置と垂直位置とに回転駆動す
る展開駆動装置75と、懸吊機1で懸吊された接続具2
を下降して主電極8に接続する際に、接続具2を廻り止
めするための廻り止めガイド筒80と、を有して構成さ
れる。
【0033】ストッカ部62は、主電極8を載置させる
載置台63が主電極収納体70側から後方に向かって高
くなるように傾斜形成され、最前部の主電極8が主電極
収納体70に送給されると後方の主電極8が自重で前方
に移動するように形成される。
【0034】送給体64は、ストッカ部62の前方位置
に両側に配置され、それぞれエア圧または油圧で駆動さ
れる送給シリンダ65と、送給シリンダ65に連結され
る駆動レバー66と、駆動レバー66の先端で駆動レバ
ー66の揺動とともに自転する軸部67と、軸部67に
固着され1個の主電極8を端部で支持する揺動レバー6
8、とを備え、送給シリンダ65の駆動により駆動レバ
ー66を介して揺動レバー68が主電極収納体70側に
回転することによって、1個の主電極8を主電極収納体
70に送り込む。
【0035】主電極収納体70は、ストッカ部62が解
放された略コ字形の筒状体で形成された収納枠体71
と、収納枠体71に収納された主電極8を一方の側に押
圧して主電極8をクランプするクランプシリンダ72
と、を備え、収納枠体71が水平位置と垂直位置に回転
展開するために、収納枠体71の裏側部で展開駆動装置
75の回動軸76に固着される。また、収納枠体71が
垂直位置から水平位置に移動する際に、水平位置を規制
するためのウレタンストッパ73が架台61に取り付け
られている。
【0036】展開駆動装置75は、主電極収納体70の
前方に配置され、収納枠体71の裏側部に一端が取り付
けられ軸受ユニット77で支持される回転軸76と、回
転軸76を回動するために回転軸76に取り付けられ回
動レバー78と、回動レバー78を駆動する倒立シリン
ダ79と、を備えて構成され、水平位置で主電極8を収
納する収納枠体71を垂直位置に展開するとともに、主
電極8が取り出された収納枠体71を垂直位置から水平
位置に回転するように作動される。
【0037】また、架台61上には、垂直位置に立設さ
れた主電極8に、巻上機13から懸吊された接続具2を
挿通案内するために廻り止めガイド筒80が配置されて
いる。廻り止めガイド筒80は筒状に形成され、上部が
上方に広がるように傾斜形成されている。また、廻り止
めガイド筒80の内部には、接続具2に装着された一対
の廻り止めガイドローラ37を挿通案内するローラガイ
ド部81(図7参照)が一対形成されている。
【0038】さらに、廻り止めガイド筒80の下部付近
に、収納枠体71に収納され立設する主電極8のソケッ
トを清掃するためのエアブロア(図示せず)が取り付け
られている。
【0039】制御装置7は、操作部を備えて床上に配置
され、各所に配置された制御盤に配線接続され総合的な
制御を行なう。
【0040】次に上記のように構成された接続装置の作
用を説明する。
【0041】まず、クレーン11上を走行する走行台車
12はクレーン11上の原点位置にある。この状態にお
いて、巻上機13には接続具2が懸吊部23で懸吊さ
れ、電極スタンド6では、1本の主電極8が主電極収納
体70内にクランプシリンダ72でクランプされて垂直
状態で立設されている。また、接続具2は天井部20の
上限振れ止めガイド24が巻上機13に配置される図示
しないガイドローラに案内されて接続具2の振れを防止
している。
【0042】制御装置7により、スタート釦を操作する
と、走行台車12は原点位置から電極スタンド6上に位
置するまでクレーン11上を走行する。走行台車12が
電極スタンド6上で停止すると、巻上機13は接続具2
を降下する。接続具2は当初高速移動で降下を始め、接
続ニップル51が電極スタンド6の廻り止めガイド筒8
0の入口付近に達すると低速移動で降下する。接続ニッ
プル51が、立設する主電極8のソケット8aに近づく
と電動トルクレンチ35が作動され接続ニップル51を
正転させる。接続具2は接続ニップル51を回転させな
がら廻り止めガイド筒80内を挿通する。この際、本体
部30の廻り止めガイドローラ37が廻り止めガイド筒
80のローラガイド部81に案内されているので、接続
ニップル51が回転しても接続具2は振り回されること
がない。
【0043】一方、バランサー36は、図9に示すよう
に、接続ニップル51が、主電極8のソケット8aに螺
合しない無負荷の状態では、本体部30の自重によりバ
ランサー36を僅かに撓ませた状態にある(図9中、二
点鎖線で示す)。この撓み量は螺合するねじのリードス
トロークと対応できる寸法に設定してあり、このときに
は、検出装置41のドグ43は第3センサ44Cを感知
させている(図4参照)。
【0044】接続ニップル51と主電極8のソケット8
aは共にテーパねじであるため、接続ニップル51とソ
ケット8aとの螺合は、実際にはねじの数リード分回転
することによって締め付けが完了する。接続ニップル5
1が主電極8のソケット8aに螺合し始めると、本体部
30の自重は、一瞬、主電極8に支持されるのでバラン
サー36は略ねじのリードストロークS分復帰移動して
本体部30を押し上げる。本体部30が上昇すると検出
装置41のドグ43は、第4センサ44Dに近接して第
4センサ44Dを感知させる。これによって接続具2の
下降は停止される。しかし、電動トルクレンチ35は正
転を続けているので、接続ニップル51はソケット8a
との螺合を1リードストローク分続けることになる。つ
まり、実際のねじの螺合は天井部20が停止状態で、本
体部30だけが接続ニップル51の回転で下降すること
になる。従って、接続ニップル51とソケット8aとの
螺合は接続具2の自動下降による負荷が掛からないた
め、ねじ山に負荷を掛けずに螺合を行なうことができ
る。しかも本体部30の自重はバランサー36で受ける
ことができるため、さらにスムーズに螺合される。
【0045】接続ニップル51とソケット8aとの螺合
が終了すると電動トルクレンチ35が設定値に達するの
で電動トルク35の回転を停止する。
【0046】また、ロックリング52の固定部53は接
続ニップル51の正転と同時に回転し、可動部54も主
電極8のソケット8a側端面に当接するまでは固定部5
3と共に正転している。この状態では、図10(a)に
示すように、固定部53と可動部54との間には僅かな
隙間が形成されている。接続ニップル51が主電極8の
ソケット8aに螺合し始め、可動部54の下面が主電極
8のソケット8a側端面に当接すると、電動トルクレン
チ35の締め付けによって、可動部54は固定部53に
接近する。その後、可動部54は、主電極8の端面によ
る摩擦力で回転方向の動きを停止するため、固定部53
の回転により、図10(b)に示すように、それぞれの
テーパ面歯53a、54aが圧接することになり、電動
トルクレンチ35の締め付けトルクをそのまま吸収して
固定部53と共に主電極8を締め付ける。
【0047】次に、接続具2に接続された主電極8を巻
上機13によって懸吊する。主電極収納体70に収納さ
れている主電極8は、接続具2と接続することによっ
て、クランプシリンダ72を主電極8から解除すること
ができる。クランプ解除された主電極8は、巻上機13
で懸吊され上昇移動する。
【0048】接続具2が主電極8を懸吊すると、本体部
30には主電極8の重量が掛かり天井部20に対して下
降しバランサー36を大きく撓ませる。同時にストッパ
40も下降しストッパ受け板28に接近する。この状態
ではストッパ40の下面はストッパ受け板28上面には
達しないように設定されている。
【0049】そして接続具2と共に上昇端に移動された
主電極8は、走行台車に12より炉9の上方一まで移動
され、その位置において、接続具2とともに降下する。
【0050】一方、炉9においては、図1に示すよう
に、炉9内に炉内電極91に接続された消耗電極92が
炉9直上に配置された電極把持器93に支持されてい
る。さらに、炉9上には作業床94が設置されていて廻
り止めガイド筒95が配置されている。
【0051】接続具2に接続された主電極8は、巻上機
13の作動により、廻り止めガイド筒95を挿通して消
耗電極92に向かって降下する。この作用は、前述の電
極スタンド6に向かって降下する作用と同様に行なわれ
る。
【0052】消耗電極92に接続された主電極8がニッ
プル8bと消耗電極92のソケット92aとの螺着を完
了すると、接続具2の天井部20は、一旦、巻上機13
によって、ストッパ受け板28がストッパ40の当接す
る位置まで上昇する。これによって、電極把持器93が
消耗された主電極92からの把持解除する際に、主電極
8の落下を防止する。そして、ストッパ受け板28の上
昇の際に、検出装置41のドグ43が第1センサ44A
に近接して、第1センサ44Aを感知させる。第1セン
サ44Aの感知によって、電極把持器93が主電極92
から新たな主電極8へのつかみ替えを行なう。
【0053】その後、接続具2の電動トルクレンチ35
が逆転開始する。この際、ロックリング52の固定部5
3の逆転により、固定部53のテーパ面歯53aと可動
部54のテーパ面歯54aとの圧接(締め付けトルク)
が瞬時に解除される。そのため、可動部54の下面と主
電極8の端面との摩擦力が、主電極8と消耗電極92と
の圧接摩擦力に比べて極めて小さくなるので、固定部5
3の逆転作用は、主電極8のニップル8b側でなく接続
具2の接続ニップル51を主電極8aから外すことにな
る。接続ニップル51は、電動トルクレンチ35で逆転
するとともに、圧縮されたバランサー36の付勢力によ
り、上方への移動を開始する。
【0054】主電極8から離脱した接続具2は、巻上機
13及び走行台車12の作用により原点位置に復帰す
る。そして、新たに接続した主電極8が消耗すると、前
述の作用により、接続具2が再び新たな主電極を接続し
て炉9に搬送する。
【0055】なお、本発明の接続具は特許請求の範囲を
逸脱するものでなけらば上記形態に限るものではない。
例えば、接続具を、図11〜13に示すように構成する
ものでもよい。
【0056】この接続具100は、前述の形態における
本体部30及び、接続部50、さらには支持ピン27を
そのまま備え、天井部を新たに改良するとともに本体部
30及び接続部50を外ケースで覆うように構成されて
いる。従って、本体部30及び接続部50の各部位の符
号は前述の形態と同様とする。
【0057】天井部110は、前述の形態の巻上機13
を有する走行台車12に懸吊され、上限振れ止めガイド
111を両端に有するガイド支持部112と、ガイド支
持部112の下方に配置される巻上部115と、巻上部
115の下方に配置され本体部30と接続部50を覆う
外ケース120と、を有して構成されている。
【0058】ガイド支持部112には、上方に向かって
突起部112aが形成され、突起部112aに走行台車
からチェーンを介して吊下される滑車が支持されてい
る。さらに、上限振れ止めガイド111は、接続具10
0が上限に移動される際に、走行台車12の巻上機13
に装着されたガイドローラに案内支持されるように形成
される。
【0059】巻上部115は、ガイド支持部112の下
部に装着される平板状の支持板116と、ガイド支持部
112の下部突起部112bに軸支されるチェーンブロ
ック117と、本体部30の電動トルクレンチ35の締
め付けトルク設定や検出装置の41各センサ44とを制
御する前述と同様の制御盤46、47と、を有してい
る。チェーンブロック117には、本体部30を連結す
るためのコネクション118と、コネクション118の
下部で枢支されるハンガ119が取り付けられて、チェ
ーンブロック117の作動により、コネクション11
8、ハンガ119が昇降可能に駆動される。
【0060】ハンガ119には、前述の形態都同様に、
6本の支持ピン27が取り付けられ、支持ピン27にバ
ランサー36を装着して本体部30に連結される。
【0061】外ケース120は、下面がフランジ部12
0aを有して開口された筒状に形成されるとともに、支
持板116の下部に取り付けられて本体部30と接続部
50とを内部で移動可能に収納する。外ケース120
は、接続部8の接続ニップル51に接続する主電極8を
1本分収納できる長さに形成され、主電極8の昇降をガ
イドする。また、外ケース120の内部には、図12に
示すように、本体部30に装着された廻り止めガイドロ
ーラ37を上下方向に直線移動案内する案内レール12
1が対称位置に一対装着され、廻り止めガイドローラ3
7を案内レール121に嵌入することにより本体部30
の廻り止めを行なうことができる。さらに外ケース12
0の下部入口付近には、主電極8を外ケース内に挿入案
内し外ケース120の廻り止めを行なうねじ込みガイド
ローラ体122が、フランジ部120aの下面で把持す
る主電極8を挟んで対称位置に一対取り付けられる。
【0062】各ねじ込みガイドローラ体122は、図1
3に示すように、外ケース120のフランジ部120a
に装着されるレバー123と、レバー123に両側で軸
支され先端部にそれぞれガイドローラ125を備えて上
下に分岐される一対の二重のアーム124、124と、
一対のガイドローラ125、125を支持する軸126
と、上下に分岐された一対のアーム124、124(ガ
イドローラ125、125)を支持する軸126を掛止
するコイルばね127と、を有して構成される。従っ
て、1セットのねじ込みガイドローラ体122には、主
電極8の外周面に当接するガイドローラ125が、上下
前後に各2個づつ計4個が配置され、上方と下方のガイ
ドローラ125をコイルばね127でお互いに接近する
ように付勢するため、上方と下方のガイドローラ125
で主電極8の外周面を押圧支持することになる。これに
よって、外ケース120、つまり接続具100の廻り止
めが行なわれる。
【0063】従って、この接続具100は、主電極8を
接続する際、走行台車12の巻上機13によって降下さ
れ、外ケース120の下部に装着されたねじ込みガイド
ローラ体122が、立設された主電極8の頭部を把持す
ると、チェーンブロック117によって、本体部30及
び接続部50が外ケース120内を案内溝121に沿っ
て降下する。そして、前述と同様の作用で接続ニップル
51が主電極8のソケット8aに螺合して接続し、主電
極8を懸吊して炉9側に搬送する。
【0064】従って、この接続具100を使用すること
によって、電極スタンド6における廻り止めガイド筒8
0、及び炉9上に配置された廻り止めガイド筒95を除
くことができ、装置の簡易化を達成することができる。
【0065】
【発明の効果】この発明に係る電極棒の接続装置では、
一方の端部には雌ねじが形成され他方の端部にはニップ
ルが配設される電極棒を、前記雌ねじ側を上方に向けて
立設した状態で、前記雌ねじに接続した後、電気炉また
は灰溶融炉側の電極に向かって搬送可能に構成するもの
であって、複数の電極棒をストック可能なストッカ装置
と、前記電極棒を懸吊する懸吊機と、前記懸吊機に懸吊
され前記電極棒を螺合して接続する接続具と、前記スト
ッカ装置にストックされる電極棒を前記接続具に接続し
て懸吊し前記炉側電極に前記電極棒を接続可能に移動さ
せる制御装置、とを有して構成される。ストッカ装置に
ストックされる電極棒は、制御装置によって、懸吊機に
懸吊された接続具で自動的に接続されて搬送される。そ
のため、特に、ごみ処理施設における灰溶融炉で使用さ
れる電極棒が、消耗して新たな電極棒を接続する作業に
おいては、従来から人手を要して炉上で行なわれていた
作業及び電極棒を立設する作業に比べて、極めて安全に
作業することができるとともに、省力化できることはも
ちろん短時間での作業を行なうことができる。
【0066】また、この接続装置は、前記接続具が、一
端に配設する接続ニップルと、前記電極棒との螺合の際
に略ねじのリードストローク分の移動量を吸収するバラ
ンサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締
め付け手段と、前記接続ニップルを逆転する際に螺合さ
れている前記電極棒の雌ねじ側と接続ニップル側のうち
前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、
を有して構成される。接続具と電極棒とを自動で接続す
る場合、特に懸吊された状態で接続具を電極棒に締め付
けるには、ねじ合わせの際に接続具の自動下降により、
ねじ山に負荷を掛けるため破損しやすくなる。しかし、
バランサー手段を配設することによってねじのリードス
トローク分の移動量を吸収できるので、接続具の自動下
降を停止して接続ニップルだけでの移動で螺合を行なう
ことができ、自動化されても、ねじ山に負担をかけるこ
となくねじの締め付け作業をスムーズに行なうことがで
きる。
【0067】さらに、この電極棒の接続装置は、前記ス
トッカ装置が、1本の電極棒を2位置間に展開するため
に収納把持する電極棒収納手段と、少なくとも1本の電
極棒を水平状態で支持するストッカ部と、前記ストッカ
部に配設される先端の電極棒を前記展開支持手段に挿入
する電極棒送給手段と、前記電極棒収納手段を前記電極
棒の受け入れのための水平位置と前記電極棒を前記電極
棒収納持手段から離脱させるための垂直位置に展開する
展開駆動手段と、を有して構成される。従って、水平状
態の電極棒を自動的に立設させることができる。特に、
ごみ処理施設の灰溶融炉で使用される電極棒は、重量が
大きく長尺状に形成されるためストックされる状態は水
平状態に載置されている。重量の大きい電極棒をクレー
ンで吊って立設するには危険を伴ったり、作業時間をか
なり要するので、上記装置を使用することによって、安
全な作業を行なうことができる。しかも1本の電極棒を
搬送する間に、次の電極棒を自動でセットしておくこと
ができるので、短時間で効率的な装置を提供することが
できる。
【0068】また、この発明に係る電極棒接続具は、一
端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端に接続ニッ
プルを配設して、一端に雌ねじが形成される電極棒を前
記接続ニップルで螺合するように構成するものであっ
て、前記電極棒との螺合の際に略ねじのリードストロー
ク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒
に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続具
を逆転する際に螺合されている前記電極棒の雌ねじ側と
接続ニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能に
するロックリングと、を有して構成されている。従っ
て、この電極棒接続具は、特に、重量の大きい電極棒を
自動的にねじ結合で接続する場合に、ねじ山の一部に接
続具の自動下降による負荷が掛かってねじ山を損傷する
問題点を、バランサー手段の配設によって接続具の自動
停止を行ない接続ニップルだけで螺合移動できることで
解決し、両端側でねじ結合している電極棒を、確実に接
続具側で離脱しなければならない問題点を、ロックリン
グの配設によって解決できるので、この発明の電極棒接
続具を使用することによって装置を自動化することがで
きる。
【0069】さらにこの発明に係る電極棒接続具は、一
端に懸吊機に係合可能な係合部を有し、他端にニップル
を配設して、一端に雌ねじが形成される電極棒を前記ニ
ップルで螺合するように構成する接続具本体と、前記接
続具本体を内部に移動可能に収納する外ケース体と、を
有して構成され、前記接続具本体が、前記電極棒との螺
合の際に略ねじのリードストローク分の移動量を吸収す
るバランサー手段と、前記電極棒に前記接続具を螺合さ
せる締め付け手段と、前記接続具を逆転する際に螺合さ
れている前記電極棒の雌ねじ側と接続ニップル側のうち
前記雌ねじ側の螺合解除を可能にするロックリングと、
を有し、前記外ケース体が、内部に配設する前記接続具
本体の廻り止め手段と、前記電極棒を接続する際に把持
する把持手段と、を備えて構成されている。従って、こ
の電極棒接続具は、特に、重量の大きい電極棒を自動的
にねじ結合で接続する場合に、ねじ山の一部に接続具の
自動下降による負荷が掛かってねじ山を損傷する問題点
を、バランサー手段の配設によって接続具の自動停止を
行ない接続ニップルだけで螺合移動できることで解決
し、両端側でねじ結合している電極棒を、確実に接続具
側で離脱しなければならない問題点を、ロックリングの
配設によって解決できるので、この発明の電極棒接続具
を使用することによって装置を自動化することができ
る。さらに、この電極棒接続具は、接続具本体を移動可
能に収納し、主電極の把持手段を有する外ケースを配設
しているため、例えば、新たな電極棒を接続する際に装
置内に配設される廻り止めガイドの設置を必要とせず装
置を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態による電極棒の接続装置を示す
簡略説明図
【図2】図1における接続具の詳細を示す正面断面図
【図3】図2における接続具の一部拡大図
【図4】図2における接続具の検出装置部分を示す一部
拡大図
【図5】図2における接続具のロックリングを示す部分
断面図
【図6】図1における電極スタンドを示す正面図
【図7】同平面図
【図8】同側面図
【図9】図2における接続具のバランサーを示す部分断
面図
【図10】図5におけるロックリングの作用を示す図
【図11】本発明の別の形態の接続具を示す正面断面図
【図12】図11におけるXII −XII 断面図
【図13】図11におけるA矢視図
【図14】主電極を示す断面図
【図15】電極棒を接続する従来の方法
【符号の説明】
M…接続装置 1…懸吊機 2…接続具 6…電極スタンド(ストッカ装置) 7…制御装置 8…主電極 8a…ソケット 8b…ニップル 9…炉 20…天井部 24…上限振れ止めガイド 27…支持ピン 28…ストッパ受け板 30…本体部 34…ケース体 35…電動トルクレンチ(締め付け手段) 36…バランサー(バランサー手段) 37…廻り止めガイドローラ 39…ストッパ 41…ねじ込み検出装置 50…接続部 51…接続ニップル 52…ロックリング 53…固定部 53a…テーパ面歯 54…可動部 54a…テーパ面歯 61…架台 62…ストッカ部 64…送給体 70…主電極収納体 75…展開駆動部 80…廻り止めガイド筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K084 AA02 AA12 CA07 CC05 CC08 CD04 DA01 DA15 4K063 AA03 AA04 AA12 BA02 BA13 CA06 CA09 FA53 FA63

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部には雌ねじが形成され他方の
    端部にはニップルが配設される電極棒を、前記雌ねじ側
    を上方に向けて立設した状態で、前記雌ねじに接続した
    後、電気炉または灰溶融炉側の電極に向かって搬送可能
    に構成する電極棒の接続装置であって、 複数の電極棒をストック可能なストッカ装置と、 前記電極棒を懸吊する懸吊機と、前記懸吊機に懸吊され
    前記電極棒を螺合して接続する接続具と、 前記ストッカ装置にストックされる電極棒を前記接続具
    に接続して懸吊し前記炉側電極に前記電極棒を接続可能
    に移動させる制御装置と、 を有して構成されることを特徴とする電極棒の接続装
    置。
  2. 【請求項2】 前記接続具が、一端に配設する接続ニッ
    プルと、前記電極棒との螺合の際に略ねじのリードスト
    ローク分の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電
    極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接
    続具を逆転する際に螺合されている前記電極棒の雌ねじ
    側とニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能に
    するロックリングと、を有して構成されることを特徴と
    する請求項1記載の電極棒の接続装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッカ装置が、1本の電極棒を2
    位置間に展開するために収納把持する電極棒収納手段
    と、少なくとも1本の電極棒を水平状態で支持するスト
    ッカ部と、前記ストッカ部に配設される先端の電極棒を
    前記電極棒収納手段に送給する電極棒送給手段と、前記
    電極棒収納手段を前記電極棒の受け入れのための水平位
    置と前記電極棒を前記電極棒収納手段から離脱させるた
    めの垂直位置に展開する展開駆動手段と、を有して構成
    されることを特徴とする請求項1記載の電極棒の接続装
    置。
  4. 【請求項4】 一端に懸吊機に係合可能な係合部を有
    し、他端に接続ニップルを配設して、一端に雌ねじが形
    成される電極棒を前記接続ニップルで螺合するように構
    成する電極棒接続具であって、 前記電極棒との螺合の際に略ねじのリードストローク分
    の移動量を吸収するバランサー手段と、前記電極棒に前
    記接続具を螺合させる締め付け手段と、前記接続具を逆
    転する際に螺合されている前記電極棒の雌ねじ側と接続
    ニップル側のうち前記雌ねじ側の螺合解除を可能にする
    ロックリングと、を有して構成されることを特徴とする
    電極棒接続具。
  5. 【請求項5】 一端に懸吊機に係合可能な係合部を有
    し、他端にニップルを配設して、一端に雌ねじが形成さ
    れる電極棒を前記ニップルで螺合するように構成する接
    続具本体と、前記接続具本体を内部に移動可能に収納す
    る外ケース体と、を有して構成され、 前記接続具本体が、前記電極棒との螺合の際に略ねじの
    リードストローク分の移動量を吸収するバランサー手段
    と、前記電極棒に前記接続具を螺合させる締め付け手段
    と、前記接続具を逆転する際に螺合されている前記電極
    棒の雌ねじ側と接続ニップル側のうち前記雌ねじ側の螺
    合解除を可能にするロックリングと、を有し、 前記外ケース体が、内部に配設する前記接続具本体の廻
    り止め手段と、前記電極棒を接続する際に把持する把持
    手段と、を備えて構成されることを特徴とする電極棒接
    続具。
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