JP3643481B2 - ヘッドランプ制御方法、制御装置および記録媒体 - Google Patents

ヘッドランプ制御方法、制御装置および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、曲路走行に際して車両に用いられるヘッドランプ制御方法、制御装置および記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両のヘッドランプは、照射方向が車両の前面方向に固定されているため、車両の進行方向と光の照射方向が一致しない場合があり、暗闇での曲路走行時には運転手の視覚による進行経路の確認ができない場合があるという問題を生じていた。
【0003】
近年では車両に角速度と速度を計測するセンサを取り付け、ヘッドランプの照射方向を操作する方法が提案されている(特開平7−186821号公報)。
以下に従来のヘッドランプ制御方法について説明する。図12は従来のヘッドランプ制御方法の概略構成図を示すものである。
図12において、901は角速度センサ、902は距離センサ、903はマイコン、904は照射範囲変更部、905はヘッドランプである。
【0004】
以上のように構成されたヘッドランプ制御方法について、以下その動作について説明する。まず、角速度センサ901からの出力に基づき曲路走行時の角速度ωaを算出する。同時に距離センサ902からの距離パルスに基づき車速vaを測定する。
角速度ωaを車速vaで除して旋回半径raの逆数を算出する。
【0005】
ra=va/ωa
照射角度の目標値θaとすると、ヘッドランプの照射距離Daは以下の式で近似出来る。
Da≒2ra・sin(θa),
sin(θa)=3θa/π
Da≒6ra・θa/π
ここで、定数Ka=π・Da/6 とおくと、この旋回半径rの逆数に定数Kを乗じて、照射角度の目標値θaを求めることができる。
【0006】
θa≒Ka/ra
マイコン903によって求められた値に基づいて照射範囲変更部904を操作しヘッドランプ905を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、車両が障害物を回避する為には、車両が現在位置から一定時間後に移動する位置までの視野が確保されていることが望ましい。
しかしながら、上記従来の構成では、一定の距離範囲の視野の確保を目的とするものであったので、車両の速度が大きくなるにつれ、照射範囲に到達するまでの時間が短くなり、障害物を回避できない場合が生じる。
【0008】
また、照射距離の値を大きくして上記問題を解決しようとすれば、車両の速度が小さい場合に、必要以上に大きな照射角度が設定されてしまう。
この発明では、上記従来の構成と異なる情報取得経路と演算方式を用いて問題点を解決するものであって、車両の移動速度に関わらず任意の時間後の車両の移動予測範囲をヘッドランプにより照射することができるヘッドランプ制御方法、制御装置および記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するためにこの発明のヘッドランプ制御方法は、車両の車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差から車両の進行予測範囲を算出する構成と、算出した進行予測範囲の情報からヘッドランプの照射範囲を変更し、進行予測範囲を照射する構成を有している。また態様により、方向指示器のスイッチのオン・オフ状態から左折又は右折することを最優先で判断する構成を含む。
【0010】
請求項1記載のヘッドランプ制御方法は、プログラムされたマイコンによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御する方法であって、
車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定するステップと、
一定時間後の車両の移動予測範囲を内包するヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する照射角度の値を算出することにより、決定する照射範囲算出ステップと、
前記照射範囲が、前記右位置の照射範囲を補正すべきであるか、前記左位置の照射範囲を補正すべきであるかを前記移動速度の差の値の正負から判断する照射範囲判断ステップと、
前記照射範囲算出ステップより求まった前記照射角度の絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によって生じる側方への有視界角度を減じることにより、前記照射範囲の補正値となる補正照射角度を算出する照射補正値算出ステップと、
右照射範囲および左照射範囲のいずれも有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとするゼロ照射補正値算出ステップと、
前記照射範囲の補正値を用いて前記ヘッドランプの照射範囲を変更する照射範囲変更ステップとを含むものである。
【0011】
請求項1記載のヘッドランプ制御方法によれば、車両の左右の速度差を検出し、所定の式に基づいて演算することにより車両の進行先を予測することが可能になり、また車両の速度に関係なく設定した時間後に車両が到着する予定位置を照射することが可能になる。このため、闇路での曲路走行時に進行経路となる斜方を照射することができる。
【0012】
請求項2記載のヘッドランプの制御方法は、請求項1において、前記ヘッドランプは、電流により発光するランプと、このランプの光を水平方向へ均等化された光量で分光する光分光手段と、前記ランプと前記光分光手段との間に位置し前記ランプの前方を一部遮る遮光手段とを備え、前記遮光手段は、制限された範囲で水平方向にスライドして、前記ランプを遮る範囲を可変する可動範囲を有し、前記遮光手段を前記可動範囲に沿って移動させる動力源を有するものである。
【0013】
請求項2記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項3記載のヘッドランプ制御方法は、請求項2において、遮光手段が、ランプの直接光が当たる面には、鏡面に凹凸をつけた光散乱鏡を有し、ランプの光を乱反射するものである。
【0014】
請求項3記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項2と同様な効果のほか、光利用効率を向上できる。
請求項4記載のヘッドランプ制御方法は、請求項2において、前記マイコンがPWM回路へ供給する信号を変化させて、照射範囲の補正値に比例した光量を前記ランプより出力させるものである。
【0015】
請求項4記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項2と同様な効果のほか、照射範囲の変更に伴う照射面積の増減にもかかわらず、照射範囲内の任意位置へ与えるランプ光の明るさを一定に保つものである。
請求項5記載のヘッドランプ制御方法は、請求項1において、車両の方向指示器の動作に応じて照射範囲を優先的に所定の照射範囲に変更する方向指示器連動照射範囲変更ステップを有するものである。
【0016】
請求項5記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項1と同様な効果と同様な効果のほか、請求項1の予測計算に当てはまらない、左折・右折発進のような場合の進行経路を照射することができる。
請求項6記載のヘッドランプ制御方法は、請求項1において、車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定するステップが、左右車輪の回転速度差から算出する速度差算出ステップである
【0017】
請求項6記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項7記載のヘッドランプ制御装置は、プログラムされたマイコンによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御する装置であって、
車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定する手段と、
一定時間後の車両の移動予測範囲を内包する前記ヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する照射角度の値を算出することにより決定する手段と、
前記照射角度の絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によって生じる側方への有視界角度を減じることにより補正照射角度を算出する手段と、
前記照射範囲が有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとする手段とを備えたものである。
【0018】
請求項7記載のヘッドランプ制御装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項8記載のヘッドランプ制御装置は、プログラムされたマイコンによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御する装置であって、
車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定する手段と、
一定時間後の車両の移動予測範囲を内包する前記ヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する値として算出し決定する手段を有し、前記照射範囲が右照射範囲を補正すべき値であるか、左照射範囲を補正すべき値であるかを前記移動速度の差の値の正負から判断する手段を有し、前記照射範囲の絶対値から、前記ヘッドランプが車両直進方向へ固定された時の光による側方への有視界角度を減じることにより前記照射範囲の補正値を算出する手段を有し、右照射範囲および左照射範囲のいずれも有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとする手段を有するヘッドランプ制御手段と、
電流により発光するランプと、
前記ランプの光を水平方向へ均等化された光量で分光する光分光手段と、
前記ランプと前記光分光手段との間に位置しランプの前方を一部遮る遮光手段とを備え、
前記遮光手段は、制限された範囲で水平方向にスライドして、前記ランプを遮る範囲を可変する可動範囲を有し、かつ前記遮光手段を前記可動範囲に沿って移動させる動力源を有して、
前記遮光手段が、前記照射範囲の補正値にしたがうように前記ヘッドランプ制御手段により制御されることを特徴とするものである。
【0019】
請求項8記載のヘッドランプ制御装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項9記載のヘッドランプ制御装置は、請求項8において、遮光手段が、ランプの直接光が当たる面には、鏡面に凹凸をつけた光散乱鏡を有してランプの光を散乱するものである。
【0020】
請求項9記載のヘッドランプ制御装置によれば、請求項8と同様な効果のほか、光利用効率を向上できる。
請求項10記載の記録媒体は、コンピュータによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御するためのプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定するステップと、
一定時間後の車両の移動予測範囲を内包する前記ヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する照射角度の値を算出することにより決定する照射範囲算出ステップと、
前記照射範囲が、右位置の照射範囲を補正すべきであるか、左位置の照射範囲を補正すべきであるかを前記移動速度の差の値の正負から判断する照射範囲判断ステップと、
前記照射範囲算出ステップより求まった前記照射角度の絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によって生じる側方への有視界角度を減じることにより、前記照射範囲の補正値となる補正照射角度を算出する照射補正値算出ステップと、
右照射範囲および左照射範囲のいずれも有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとするゼロ照射補正値算出ステップと、
前記照射範囲の補正値を用いて前記ヘッドランプの照射範囲を変更する照射範囲変更ステップとを含むヘッドランプ制御方法を実行させるためのプログラムを記録したものである。
【0021】
請求項10記載の記録媒体によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項11記載の記録媒体は、請求項10において、プログラムが、車両の方向指示器の動作に応じて照射範囲を優先的に所定の照射範囲に変更する方向指示器連動照射範囲変更ステップを有するものである。
請求項11記載の記録媒体によれば、請求項5と同様な効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】
まず、実施の形態の説明に入る前に、この発明の基本原理について説明する。計算式のパラメータとして、車両の左位置の移動速度をd1(m/s)、車両の右位置の移動速度をd2(m/s)、車両の左位置と右位置の移動速度差をΔd(m/s)、車両の左右位置に設置した速度センサ間の距離を幅W(m)、車両の旋回半径をr(m)、車両の角速度をω(rad/s)、車両の直進方向を0度としたときのヘッドランプの照射角度をθ(rad )、車両が現在位置から予想位置へ移動するまでの時間をT(sec)として使用する。
【0023】
移動速度d1、d2は、d1=rω、d2=(r+W)ωで表すことが出来る。従って移動距離の差Δdは次の式で表すことができる。
Figure 0003643481
ヘッドランプ照射範囲がT秒後の車両位置まで傾けられている時、現在の車両位置とT秒後の車両位置は旋回半径の中心を頂点として頂角がωT(rad)で辺角が共に(π/2−θ)(rad )の二等辺三角形を描くため、照射角度θはωが0〜π/2の間、次の式で表すことができる。
【0024】
θ=ωT/2 …(2)
式(1)の角速度ωを式(2)に代入すると次の計算式で表すことができ、車両の内周と外周の移動距離の差Δdから、の内周方向への照射角度θを求めることができる。
ここで、幅Wは車両の速度検出位置に依存する定数であり、時間Tは車両が障害物を発見した後に回避するため要する時間より大きな値を定数として代入するので、照射角度θはΔdに比例することが言える。
【0025】
θ=K・Δd …(3)
(K=T/(2W):定数)
以上のように、式(3)によって曲路の移動予測位置への照射角度θを求めることができる。
上記照射角度θの演算結果に基づいてヘッドランプ照射範囲を変更する。但し、車両が停止状態から発進する場合や直交経路を曲がり進む場合、例えば交差点で停止している場合などでは事前に進行方向を移動速度差から予測出来ないので、方向指示器のスイッチのオン・オフ状態から左折又は右折することを判断し方向指示器の指示方向に応じてヘッドランプの照射範囲を変更するようにする。
【0026】
図3はヘッドランプの照射角度θを説明する図である。図3(a)は位置関係を簡略的に示している。301は現在位置の車両、302は車両301が同心円軌道上を旋回して任意の時間T秒後に到達する車両移動予測位置、303は車両301が旋回する同心円軌道中心、304は車両301の旋回経路、305は車両301の前方への直進方向、306は直進方向305から車両301の内周方向へ傾けた照射角度、307は直進方向305から照射角度306へ傾けたことによって生じる照射範囲であり、照射範囲307が車両移動予測位置302を常に範囲内に含むように照射角度306を車両移動予測位置302の変化に伴い変化させる。
【0027】
図3(b)はより詳細な角度と距離について示している。311は車両内周位置、312は車両外周位置、313は車両予測位置であり、車両内周位置311と車両外周位置312はそれぞれ、車両の左右に各1個ずつ取り付けられた車速センサ203の内、旋回時における車両301の内周に位置する車速センサの位置と車両301の外周に位置する車速センサの位置を示している。また、車両予測位置313は車両内周位置311がT秒後に移動すると予測される位置である。
【0028】
この発明の上記の計算式のパラメータと図表を対応させると、車両301が旋回する同心円上の中心303から見て車両内周位置311までの距離が旋回半径rを、照射角度306は照射角度θを、車両内周位置311と車両外周位置312の間の距離が幅Wを表している。
現実には、車両301に配置されている車速センサの位置とヘッドランプの位置が重なり合うとは限らない。左右それぞれの車速センサの位置とヘッドランプの位置が距離L(m)離れている場合、当然この照射位置の誤差を見越して車両301の移動予測位置を設定することも可能であるが、照射角度θによって設定される照射範囲307の輪郭線はヘッドランプ光の散乱によりぼやけたものとなっているためヘッドランプ光照射による視野範囲の不確定領域が生じ、この実施の形態では距離Lがこの視野範囲の不確定領域よりも小さく無視できる範囲であるとして考える。
【0029】
図4はヘッドランプの照射角度を説明する図である。図4ではヘッドランプの照射角度θとヘッドランプの補正角度の目標値θlampを説明している。401は従来の固定されたヘッドランプの照射範囲である。402は、固定されたヘッドランプの照射範囲401に対して左折時に補償すべきヘッドランプの照射範囲である。403は、固定されたヘッドランプの照射範囲401に対して右折時に補償すべきヘッドランプの照射範囲である。この実施の形態ではヘッドランプの補正の際、左方向への補正は車両の左側に配置されたヘッドランプが、右方向への補正は車両の右側に配置されたヘッドランプが担当するものとする。
【0030】
ここで、現実のヘッドランプ光は、車両直進方向を中心に0度として固定されている場合でも左右角度に照射範囲が及んでいるため、車両直進時のヘッドランプ光により進路上の障害物を識別することができる左右方向への有視界角度をθo(rad )、補正角度θlampの取りうる最大角度をθmax (rad )と置くことができる。最大角度θmax は照射範囲変更部およびヘッドランプの構成によって一意に定められるが、真横へのヘッドランプ照射は実使用上においてほとんど用をなさないため、車両直進方向からの最大の照射角度θmax +θoへは90度以下の一意の値を設定する。
【0031】
この発明により補正するヘッドランプの補正角度の目標値をθlamp(rad) とする場合、左折時(図4(a))には、ヘッドランプ傾度の目標値θは常にθ>0であり、θ>θo の場合は、T秒後にヘッドランプ照射範囲を左へ外れた位置へ車両が移動すると予測されるので、ヘッドランプの補正角度の目標値をθlamp=θ−θo だけ左へ広げる必要がある。但し、求められた補正角度の目標値θlampが最大角度θmax 以上(θmax <θ−θo)の場合は、補正角度の目標値を最大角度θmax の値に留める(θlamp=θmax )。θ≦θo の場合は、ヘッドランプ照射範囲は有視界角度θo の範囲内に収まるのでヘッドランプの照射は直進方向へ固定する。
【0032】
右折時(図4(b))には、ヘッドランプ傾度の目標値θは常にθ<0であり、θ<−θo の場合は、T秒後にヘッドランプ照射範囲を右へ外れた位置へ車両が移動すると予測されるので、ヘッドランプの補正角度の目標値をθlamp=−θ−θo だけ右へ広げる必要がある。但し、求められた補正角度の目標値θlampが最大角度θmax 以上(θmax <−θ−θo )の場合は、補正角度の目標値を最大角度θmax の値に留める(θlamp=θmax )。θ≧−θo の場合はヘッドランプ照射範囲は有視界角度θo の範囲内に収まるのでヘッドランプの照射は直進方向へ固定する。
【0033】
なお、実施の形態ではヘッドランプによる照射範囲の補正の際、左右方向への照射範囲補正は車両の左側と右側に配置されたヘッドランプが個別に担当するものとしたが、当然1つのヘッドランプが左右両方向の移動予測範囲の照射をしてもよい。
この発明は、上記理論を基礎になされたものであり、以下上記理論に基づき説明する。
【0034】
図2は、この発明の実施の形態を示す概略ブロック図である。図2において、201はマイコン、202はマイコン201に車両の方向指示器の作動状態を通知する方向指示器連動スイッチ、203はマイコン201に車両の車速の情報を伝える車速センサ、204はマイコン201により制御される照射範囲変更部、205は照射範囲変更部204により照射範囲を変更することが出来る後述する構成を持ったヘッドランプであり、車速センサ203と照射範囲変更部204とヘッドランプ205は、左右対称に車両の左位置と右位置に一つずつ配置される。
【0035】
マイコン201は、ヘッドランプの照射範囲変更の為に必要な演算と制御の指令を行うCPU(中央処理装置)211と、ヘッドランプの制御プログラムが含まれているROM(リードオンリーメモリー)212と、演算の際のワークメモリとして用いられるRAM(ランダムアクセスメモリー)213と、CPU211がヘッドランプを制御する為の情報を入力する入力ポート214と、CPU211がヘッドランプを制御する為に必要な出力をする出力ポート215から構成される。
【0036】
マイコン201は、方向指示器連動スイッチ202から車両の方向指示器の作動状態を検知する。また、車速センサ203から車両左位置での車速の情報と車両右位置での車速の情報を受け取る。車速の情報については後述に詳細を記す。マイコン201の内部演算によって車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を求め、求められた移動速度の差の値、あるいは方向指示器連動スイッチ202がオン時には作動時には方向指示器連動スイッチ202の指示方向に応じて照射範囲変更部204を後述する制御方法で制御してヘッドランプ205の照射角度を変化させる。照射角度の変化については後述に詳細を記す。
【0037】
図1は、この発明の一実施の形態におけるヘッドランプ制御方法のフローチャートを示すものである。
まず、車両の左右位置の移動速度差Δdを求める(ステップ101)。ここで、移動速度差Δdは車両右位置の速度から車両左位置の速度を減算した値として以後設定をする。
【0038】
左右いずれかの方向指示器のスイッチがオン状態になっている場合(ステップ102)、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampの大きさを最大角度θmaxにして、かつ照射方向を方向指示器のスイッチをオンにした方向と同方向とする(ステップ103)。
方向指示器のスイッチがオフ状態である場合は、以下の手順によってヘッドランプ補正角度の目標値θlampを求める。照射角度θを、θ=TΔd/(2W)の式より求める(ステップ104)。
【0039】
以下、照射角度θより、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampを求める。照射角度θが、θo より大きい場合(ステップ105)、左折中なので、ヘッドランプ照射範囲を左へ向ける為に、照射方向を左方向として、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampにθ−θo を代入する(ステップ106)。
照射角度θが、−θo より小さい場合(ステップ107)、右折中なので、ヘッドランプ照射範囲を右へ向ける為に、照射方向を右方向として、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampに−θ−θo を代入する(ステップ108)。
【0040】
照射角度θが、−θo 以上且つθo 以下の場合、ヘッドランプ照射範囲は直進方向を照射する状態で良いため、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampに0を代入する(ステップ109)。
常に条件外であるθlampが0である場合(ステップ109)を除いて、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampが最大角度θmax以上の場合(ステップ110)、θlampに最大角度θmax を代入(ステップ111)してθlampが上限値を超えないように制限する。
【0041】
ヘッドランプ照射範囲を、以上のいずれかの条件に合致して設定された照射方向のヘッドランプ補正角度の目標値θlampに基づき変更する(ステップ112)。
図5は曲路での各パラメータの変化を示す図である。図5に示されるように、車両が曲路に入り始めた時点では図5(a)の車両の旋回半径の逆数は徐々に大きくなり、図5(b)の車速vはブレーキングにより低下する。車両が曲路から脱出し始めた際は車両の旋回半径の逆数は徐々に小さくなり、車速vはアクセルの踏み込みにより上昇する。図5(c)の角速度ωは常にω=v/rの式の値で変位し、移動距離の差Δdや照射角度θも角速度ωに比例するため同様の変位がなされる。
【0042】
図5(e)のヘッドランプ補正角度の目標値θlampの値は、θo ≧θの時にθlamp=0を設定し、θo <θの時にはθlamp=θ−θo の値を式(3)より求められた照射角度θを用いて設定することによって車両301は図5(d)のθlamp +θo の照射角度を得て、照射範囲変更に用いることができる。
図5における説明ではΔdやθやθlampの値は大きさだけを取り全て正の数値であると見なして記述しているが、当然Δdやθやθlampが負の値でも方向が左右逆になるだけで同様のことが言える。
【0043】
以下、この発明を一実施の形態に基づき詳細な説明をする。図6は方向指示器連動スイッチの例を示す図である。図6に示されるように、方向指示器連動スイッチ202は以下の構成を取る。既存の方向指示器スイッチ601はランプ点滅装置602に接続され、方向指示器スイッチ601がオンになった時にランプ点滅装置602は方向指示ライト603を点滅させる構成を持つ。
【0044】
方向指示器連動スイッチ202は、車両の方向指示器スイッチ601に連動して動作する方向指示器連動スイッチ611と、スイッチへ入る雑音を抑えるチャタリング防止装置612から構成される。方向指示器スイッチ601の作動状態は、方向指示器連動スイッチ611によって検知され、方向指示器連動スイッチ611の検出結果は、チャタリング防止装置612を通してスイッチ雑音を除去した後にマイコン201によって読みとられる。上記の方向指示器連動スイッチ202は左方向スイッチ用と右方向スイッチ用の2回路分設置する。
【0045】
図7は車速センサの一例を示す図である。図7に示されるように、車速センサ203は以下の構成を取る。700は車軸、701は回転力伝達部、710は円板、711はスリット、720はフォトインタラプタ、721は赤外線発光部、722は赤外線受光部、730は波形整形回路、740はデコーダカウンタIC、741は入力端子、742は出力端子、743はカウンタホールド端子、744はカウンタリセット端子である。
【0046】
回転力伝達部701は車両の車輪に直結して回転する車軸700の回転数を、ギヤ比による倍率Nt倍にして伝達し、円板710は回転力伝達部701によって伝達された回転数で回転する。円板710には光が通過しない材質が用いられ、且つ中心から見て円板710の平面上に等角度間隔に、光を通過させることができる窓となるスリット711を少なくとも1つ以上の数Nw個設ける。
【0047】
フォトインタラプタ720は、赤外線発光部721と赤外線受光部722を対となる位置に配置した構成であり、フォトインタラプタ720の設置位置は、赤外線発光部721と赤外線受光部722の間をスリット711が円板710が回転する際に通過する位置へ固定する。赤外線発光部721は、少なくとも車両が前進している間は赤外光を発光し続け、赤外線受光部722は、赤外線発光部721が発光した赤外光を受光して、受光エネルギーを信号として波形整形回路730へ出力する。ここで、フォトインタラプタ720は、赤外線発光部721以外からの赤外光が赤外線受光部722へ到達しないように外部との遮蔽がなされていることは言うまでもない。
【0048】
赤外線受光部722に接続された波形整形回路730は、赤外線発光部721からの出力信号がスリット711を通過して赤外線受光部722が赤外光を受光する間をHi状態、それ以外をLow状態としたパルス波形に整形しデコーダカウンタIC740へ出力をする。
デコーダカウンタIC740は、カウンタによるパルス波形の回数カウントを行う機構を備え、入力端子741と、出力端子742と、カウンタホールド端子743と、カウンタリセット端子744を持ち、各端子は以下に述べる働きをデコーダカウンタIC740によってなされる。図9はデコーダカウンタICのタイミングチャートである。
【0049】
入力端子741への入力パルス波形がHi状態からLow状態に変移するとカウンタ値を+1加算する。出力端子742には常にカウンタ値の結果が2進数値で出力される。カウンタホールド端子743はHi状態にする時カウンタ値の加算を一時停止する。カウンタリセット端子744をHi状態にするとカウンタ値を0にクリアする。
【0050】
入力端子741は波形整形回路730に、出力端子742はマイコン201の入力ポート214に、カウンタホールド端子743とカウンタリセット端子744はマイコン201の出力ポート215に接続することによって、入力端子741に波形整形回路730からパルス波形が入力される毎にカウンタ値は加算され、マイコン201からは出力端子742からカウンタ値を読み出すことと、カウンタホールド端子743をHi状態にしてカウンタ値を安定状態にすることと、カウンタリセット端子744をHi状態にしてカウンタ値を0クリアすることができる。カウンタ値は初期状態で0にクリアするものとする。
【0051】
上記構成を取ることによって、車両が移動して車軸700が回転する時、出力端子742には車軸700の回転数のNt・Nw倍の値がカウンタ値として出力
される。
マイコン201は一定時間間隔Ts(s)毎に出力端子742の出力値を読み出し、読み出し終了直後にカウンタリセット端子744にパルス波形を送ることによってカウンタ値を0クリアする動作を行い、上記動作を繰り返す事によって、一定時間間隔Ts(s)毎にマイコン201へ以下に説明する車輪11の回転数に比例した情報が伝達される。
【0052】
ここで、車両の車輪の半径をR(m)、車両の車輪及び車軸700の回転数をn(rps)、車両の移動速度をdとすると、車軸の回転数nは次の計算式で表すことができる。
d=2πRn …(4)
マイコン201が出力端子742から読み出したカウンタ値をnscanとすると、nscan=Nt・Nw・Ts・nと表すことができるため、車両の移動速度dとカウンタ値nscanの関係は式(4)より次の計算式で表すことができる。
【0053】
d=K′・nscan …(5)
(K′=2πR/(Nt・Nw・Ts):定数)
車両の左の車輪から得たカウンタ値をnscan1、右の車輪から得たカウンタ値をnscan2とすると、左右車輪のカウンタ値の差Δnscanは、Δnscan=nscan1−nscan2と置くことができ、以下の式が成立する。
【0054】
Δd=K′・Δnscan …(6)
(K′=2πR/(Nt・Nw・Ts):定数)
つまり、図1のフローチャートのステップ101では、車速センサ203から得られたnscan1,nscan2から、下記の計算を行ってΔdの値を得ることができる。
【0055】
Δd=2πR(nscan1−nscan2)/(Nt・Nw・Ts) …(6′)
式(4)を式(6)に代入すると次の計算式で表すことができ、車両の左右車輪の回転数の差Δnから、カーブの内周方向への照射角度θを求めることができる。
Figure 0003643481
(K″=πRT/(W・Nt・Nw・Ts):定数)
以上、式(7)のように、左右車輪のカウンタ値の差Δnscanからカーブの内周方向への照射角度θを求めることができることが分かる。
【0056】
以下、例として、定数R=0.3(m)、Nt=20(倍)、Nw=16(個)、Ts=0.1(sec)、W=1.4(m)、T=2(s)と設定した場合を考える。
式(5)の定数K′≒0.0589 が求まる。同様に、式(7)の定数K″≒0.0421 が求まる。カウンタ値nscanが10ビット長のカウンタである場合nscanは最大値1023までカウントすることができ、nscanが最大値の1023を取る時、式(5)よりd≒60.3(m/sec) ≒217(km/h) が求まる。公道において時速200 キロメートルを越える高速度でこの実施の形態で問題となっている急カーブをコーナリングすることはあり得ないため、デコーダカウンタIC740のカウンタ値は10ビット長記憶することで十分に実用範囲にあることが言える。なお、対応速度の上限を上げるため、或いはよりカウンタ値の精度を上げるためにはデコーダカウンタIC740のビット長がより長いICに変更し、かつギヤ比による倍率Nt を変化させてK′の値を調整変更することで対応することができる。
【0057】
この実施の形態では速度を計測するために車輪の回転数を利用したが、当然他の周知の速度センサを用いてもよい。
例えば、車両が半径10(m) のカーブをd1 =10(m/sec) で左へ曲がり進む場合を例に取ると、この時、d2 =11.4(m/sec) であり、式(5)が当てはまるので、nscan1 =169 、nscan2 =193 が車速センサ203より測定される。
【0058】
マイコン201の演算によりΔnscan=nscan1 −nscan2 =24 が求まるため、式(7)より、θ=1.01(rad) =57.8 (度) が求まる。
以上のマイコン201の演算結果により、従来のヘッドランプによる左右方向への有視界角度がθo =30 (度) であった場合、ヘッドランプの照射による有視界範囲はステップ106に基づき、車両左前向にθlamp=θ−θo =27.8 (度) 広めて確保する必要が生じていることが分かる。
【0059】
また、補償すべき斜方への照射範囲が車両の直進方向を0度と見て、水平方向に30度から最大80度の間であった場合、最大角度θmax =80−30=50 (度) が求められる。
図1のフローチャートで考えた場合、車速センサ203から得られたnscan1,nscan2 から、式(6′)の計算を行って移動速度差Δd=1.41(m) を得ることができる(ステップ101)。
方向指示器がオフ状態になっているとすると(ステップ102)、照射角度θを、θ=TΔd/(2W)の式よりΔdの値から求め、θ=57.8 (度) が求まる(ステップ104)。
【0060】
照射角度θが、θo より大きいため(ステップ105)、左折中と判断でき、ヘッドランプ照射範囲を左へ向ける為に、照射範囲を補正する方向を左方向と設定して、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampにθ−θo を代入して、θlamp=27.8 (度) となる(ステップ106)。
ヘッドランプ補正角度の目標値θlampが最大角度θmax 以下であるので(ステップ110)、θlampの値は最大値を越えていないので制限しない。
【0061】
ヘッドランプ照射範囲を以上の結果より、照射方向を左方向、ヘッドランプ補正角度をθlamp=27.8 (度) として変更する(ステップ112)。
図8は照射範囲変更部及びヘッドランプの一例を示す図である。810は前方照射ヘッドランプ装置、820は斜方照射ヘッドランプ装置、821は斜方照射ランプ、822は光分光ユニット、831は遮光板、832は動力伝達部、833はステッピングモータ、834は電力増幅器、841はPWM回路である。
【0062】
図8(a)のように、ヘッドランプ205を、従来の車両の前方を照射するための前方照射ヘッドランプ装置810と、後述する車両の斜方を照射するための斜方照射ヘッドランプ装置820から構成する。
図8(b)のように、斜方照射ヘッドランプ装置820は、後述する手段で照射範囲変更部204から電力を供給して光を発する斜方照射ランプ821と、光ファイバ等を用いた鏡面反射を利用して入力光を水平方向へできうる限り均一に近い光量で分光する光分光ユニット822から構成される。斜方照射ランプ821が発した全ての光は、光分光ユニット822を通過し、従来からある前方照射ヘッドランプ装置810では死角となっていた車両斜め前方を照射する。
【0063】
照射範囲変更部204は、斜方照射ランプ821と光分光ユニット822の間を移動して光をさえぎることにより照射範囲を制御する働きをする遮光板制御部830と、入力されたパルス波形を電力増幅後平滑化し出力を行うPWM(Pulse Wave Modulation )回路841から構成される。
遮光板制御部830は、光分光ユニット822の光の経路の一部又は全部を遮断する遮光板831と、動力伝達部832を介して三相のステッピングモータ833の力を伝達し遮光板831の位置を移動させる動力伝達部832と、ステッピングモータ833を駆動させるための電力を供給する電力増幅器834から構成される。電力増幅器834はマイコン201の出力ポート215に接続される。
【0064】
初期状態では、遮光板831がちょうど斜方照射ランプ821の全ての光をさえぎる位置にあるように設置する。遮光板831は、斜方照射ランプ821を中心とした水平方向の円の軌跡で動かし、斜方照射ランプ821による照射範囲を車両前面方向から連続的に広がるようにさせる場合には、まず、マイコン201から図10(3相ステッピングモータ制御波形)に示すような各信号線の位相をずらしたステッピングモータの駆動波形を出力し、マイコン201からの信号はステッピングモータを駆動させる為に十分な電力をもっていないので、電力増幅器834を通すことによって電力を増幅させ、動力源となるステッピングモータ833を駆動する。図10(a)は正回転の波形を示し、同図(b)は逆回転の波形を示す。駆動波形は1回送る毎にステッピングモータ833が1回転するだけの信号を送る。ステッピングモータ833が回転すると、遮光板831には、動力伝達部832の持つギヤ比の比率で回転力が伝搬し、ステッピングモータ833の回転数nstep(rps) に比例した量を遮光板831は移動する。また、遮光板831が移動することによって斜方照射ランプ821による照射範囲の補正角度θlampは、遮光板831の移動距離に比例する。ステッピングモータ833の回転数nstepは照射角度が増加する方向を正の方向であると方向づけると、前記比例関係から、ステッピングモータ833の回転数の総和Σnstepは照射範囲の補正角度θlampと比例関係にあることが分かる。この実施の形態では、動力伝達部832のギヤ比を調節して、Σnstep (回転) とθlamp (度) の比率が1、つまりΣnstep (回転) =θlamp (度) であるものと設定する。
【0065】
以上の設定により、θlampを1度大きくする為にはnstepを正回転に1回、θlampを1度小さくする為にはnstepを逆回転に1回、マイコン201からステッピングモータ833を1回転させる駆動波形を送れば良いことになる。
従って、前回に算出した補正角度をマイコン201のRAM213へ記憶しておき、今回求められた補正角度の目標値θlampから前回の補正角度を減算することで、目標とする補正角度にするまでに必要な変更角度、すなわちステッピングモータ833に与える回転量を算出することができる。
【0066】
上記ヘッドランプ照射範囲変更は、図1のフローチャートでは、ステップ112の処理で行う。例えば、RAM213へ記憶された前回に算出した補正角度が26 (度) であり、今回算出した補正角度θlampが27.8 (度) であった場合、上記設定では補正角度θlampは1(度) 単位でしか操作できないため、この実施の形態では補正角度θlampを四捨五入して用いるものとする。四捨五入した補正角度θlamp=28 (度) から、前回に算出した補正角度26 (度) を減算し、修正が必要な角度2(度) を求める。
【0067】
左ヘッドランプの補正角度を操作すべきことは、図1のステップ106において既に分かっており、修正が必要な角度の極性は正なのでステッピングモータ833へ正回転のパルス波形を、修正が必要な角度の大きさ2(度) に相当する量の2回送り、ヘッドランプの照射範囲を変更する。
最後に、四捨五入した補正角度の値を前回に算出した補正角度としてRAM213へ記憶し直す。
【0068】
なお、この実施の形態ではマイコン201によって直接ステッピングモータ833を駆動したが、当然、ステッピングモータ制御回路を用いる事によってマイコンの負担を軽減させてもよい。
遮光板831はステッピングモータ833の最大トルクの1/2以下の軽いトルクで動くようにする。
【0069】
遮光板831の斜方照射ランプ821の直接光が当たる面には、遮光板831により遮った光が分散して光分光ユニット822まで導かれるように、鏡面に凹凸を付けた光散乱鏡851を備える。
また、遮光板831の可動範囲の端には、ストッパー852を設けて、遮光板831が必要以上の範囲を動かないようにする。
【0070】
遮光板831が可動範囲の端に来たとき、動力伝達部832には過大な不可がかかる。ステッピングモータ833が最大トルクの3/4以上の負荷がかかった時、動力伝達部832は回転をスリップさせて不要なトルク回転力として分散させるようにする。
上記構成を取ることにより、初期状態の電源投入時にステッピングモータ833を回転させ続けることによって、遮光板831を、補償されるヘッドランプの照射範囲がゼロである、ストッパー852に当たる位置へ初期化することが可能となった。
【0071】
PWM回路841は、入力端子はマイコン201の出力ポート215に接続され、マイコン201からクロック波形が入力されると、クロック波形のデューティ比(クロック波形のHi状態の信号の割合)に比例した電力を斜方照射ランプ821へ供給する。
斜方照射ランプ821の消費電力と出力光量が比例する場合では、斜方照射ランプ821の最大光量をψmaxとして、最大光量時に最大角度θmaxで補正可能
な照射範囲を全て照射する設定において、斜方照射ランプ821に必要な光量ψlampは下記の値で表される。
【0072】
ψlamp=ψmax ・θlamp/θmax …(8)
ここで、PWM回路841に入力されるクロック波形を、クロック1周期の波長をT2 、1クロック中にHi状態の波長をT1とすると、デューティ比はT1 /T2 となり、斜方照射ランプ821が発する光量ψlampは下記の値で表され、図11に示すようになる。
【0073】
ψlamp=ψmax ・T1 /T2 …(9)
上記光量を求める式(8)および式(9)の等価が成り立つ波長T1 の長さをマイコン201によって与えてやることから必要な光量を制御できるようになる。
T1 =T2 ・θlamp/θmax …(10)
上記光量の制御は、図1のフローチャートでは、ステップ112の処理で行う。ここで、T2=50(KHz) =20 (μs)に固定し、θmax =50 (度) 、一例として、θlamp=27.8 (度) の時、式(10)より、T1 =11.1 (μs)の波長をマイコン201からPWM回路841に与えてやれば良いことが分かる。
【0074】
この時の斜方照射ランプ821の光量は、式(9)より、0.555 ・ψmax となる。
なお、この実施の形態では1つのランプを用い分光して車両の斜方を照射したが、ヘッドランプを傾動して照射範囲を変更してもよいし、また、複数個のランプを各々水平方向に対して異なる照射角度で光を出力するように配置して、各々のランプを異なるタイミングで点灯させることで照射範囲の変更を行ってもよい。
【0075】
以上のように、この実施の形態によれば、車両に速度差検知部と射範囲変更部を設けることにより、任意時間後の移動予測範囲を計算してヘッドランプ照射範囲を変更し進行経路の視界を確保することができるシステムを作り上げることができるようになる。
また上記した実施の形態のヘッドランプ制御方法をコンピュータにより実行するプログラム、ないしヘッドランプ制御装置をコンピュータにより実現するプログラム、を記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用している。
【0076】
【発明の効果】
請求項1記載のヘッドランプ制御方法によれば、車両の左右の速度差を検出し、所定の式に基づいて演算することにより車両の進行先を予測することが可能になり、また車両の速度に関係なく設定した時間後に車両が到着する予定位置を照射することが可能になる。このため、闇路での曲路走行時に進行経路となる斜方を照射することができる。
【0077】
請求項2記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項3記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項2と同様な効果のほか、光利用効率を向上できる。
請求項4記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項2と同様な効果のほか、照射範囲の変更に伴う照射面積の増減にもかかわらず、照射範囲内の任意位置へ与えるランプ光の明るさを一定に保つものである。
【0078】
請求項5記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項1と同様な効果と同様な効果のほか、請求項1の予測計算に当てはまらない、左折・右折発進のような場合の進行経路を照射することができる。
請求項6記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0079】
請求項7記載のヘッドランプ制御装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項8記載のヘッドランプ制御装置によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項9記載のヘッドランプ制御装置によれば、請求項8と同様な効果のほか、光利用効率を向上できる。
【0080】
請求項10記載の記録媒体によれば、請求項1と同様な効果がある。
請求項11記載の記録媒体によれば、請求項5と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態におけるヘッドランプ制御方法のフローチャートである。
【図2】この発明の一実施の形態を示す概略ブロック図である。
【図3】ヘッドランプの照射角度を説明する説明図である。
【図4】ヘッドランプの補正角度の目標値θlampを説明するもので、(a)は左折時の説明図、(b)は右折時の説明図である。
【図5】曲路での各パラメータの変化を示すグラフである。
【図6】方向指示器連動スイッチの例を示す説明図である。
【図7】車速センサの例を示す説明図である。
【図8】照射範囲変更部及びヘッドランプの一例を示すもので、(a)はヘッドランプの外形の斜視図、(b)は照射範囲変更部の説明図およびヘッドランプの断面図、(c)はその部分拡大断面斜視図である。
【図9】デコーダカウンタICのタイミングチャートである。
【図10】電力増幅器へ入力する3相ステッピングモータ制御波形を示し、(a)は正回転の波形図、(b)は逆回転の波形図である。
【図11】PWM回路へ入力するパルスのデューティ比とランプ光量の関係を示し、(a)はPWM回路入力パルス、(b)はランプ光量グラフである。
【図12】従来のヘッドランプ制御方法を説明する概略構成図である。
【符号の説明】
201 マイコン
202 方向指示器連動スイッチ
203 車速センサ
204 照射範囲変更部
205 ヘッドランプ
211 CPU
212 ROM
213 RAM
214 入力ポート
215 出力ポート
301 車両
302 車両移動予測位置
303 同心円軌道中心
304 旋回経路
305 直進方向
306 照射角度
307 内周方向への照射範囲
311 車両内周位置
312 車両外周位置
313 T秒後の車両内周位置
401 固定されたヘッドランプの照射範囲
402 左折時に補償されるヘッドランプの照射範囲
403 右折時に補償されるヘッドランプの照射範囲
601 既存の方向指示器スイッチ
602 ランプ点滅装置
603 方向指示ライト
611 方向指示器連動スイッチ
612 チャタリング防止装置
700 車軸
701 回転力伝達部
710 円板
711 スリット
720 フォトインタラプタ
721 赤外線発光部
722 赤外線受光部
730 波形整形回路
740 デコーダカウンタIC
741 入力端子
742 出力端子
743 カウンタホールド端子
744 カウンタリセット端子
810 前方照射ヘッドランプ装置
820 斜方照射ヘッドランプ装置
821 斜方照射ランプ
822 光分光ユニット
830 遮光板制御部
831 遮光板
832 動力伝達部
833 ステッピングモータ
834 電力増幅器
841 PWM回路
851 光散乱鏡
852 ストッパー
901 角速度センサ
902 距離センサ
903 マイコン
904 照射範囲変更部
905 ヘッドランプ

Claims (11)

  1. プログラムされたマイコンによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御する方法であって、
    車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定するステップと、
    一定時間後の車両の移動予測範囲を内包するヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する照射角度の値を算出することにより、決定する照射範囲算出ステップと、
    前記照射範囲が、前記右位置の照射範囲を補正すべきであるか、前記左位置の照射範囲を補正すべきであるかを前記移動速度の差の値の正負から判断する照射範囲判断ステップと、
    前記照射範囲算出ステップより求まった前記照射角度の絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によって生じる側方への有視界角度を減じることにより、前記照射範囲の補正値となる補正照射角度を算出する照射補正値算出ステップと、
    右照射範囲および左照射範囲のいずれも有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとするゼロ照射補正値算出ステップと、
    前記照射範囲の補正値を用いて前記ヘッドランプの照射範囲を変更する照射範囲変更ステップとを含むヘッドランプ制御方法。
  2. 前記ヘッドランプは、電流により発光するランプと、このランプの光を水平方向へ均等化された光量で分光する光分光手段と、前記ランプと前記光分光手段との間に位置し前記ランプの前方を一部遮る遮光手段とを備え、前記遮光手段は、制限された範囲で水平方向にスライドして、前記ランプを遮る範囲を可変する可動範囲を有し、前記遮光手段を前記可動範囲に沿って移動させる動力源を有する請求項1記載のヘッドランプ制御方法。
  3. 遮光手段は、ランプの直接光が当たる面には、鏡面に凹凸をつけた光散乱鏡を有し、前記ランプの光を乱反射する請求項2記載のヘッドランプ制御方法。
  4. 前記マイコンがPWM回路へ供給する信号を変化させて、
    照射範囲の補正値に比例した光量を前記ランプより出力させる請求項2記載のヘッドランプ制御方法。
  5. 車両の方向指示器の動作に応じて照射範囲を優先的に所定の照射範囲に変更する方向指示器連動照射範囲変更ステップを有する請求項1記載のヘッドランプ制御方法。
  6. 車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定するステップは、左右車輪の回転速度差から算出する速度差算出ステップである請求項1記載のヘッドランプ制御方法。
  7. プログラムされたマイコンによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御する装置であって、
    車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定する手段と、
    一定時間後の車両の移動予測範囲を内包する前記ヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する照射角度の値を算出することにより決定する手段と、
    前記照射角度の絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によって生じる側方への有視界角度を減じることにより補正照射角度を算出する手段と、
    前記照射範囲が有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとする手段とを備えたヘッドランプ制御装置。
  8. プログラムされたマイコンによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御する装置であって、
    車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定する手段と、
    一定時間後の車両の移動予測範囲を内包する前記ヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する値として算出し決定する手段を有し、前記照射範囲が右照射範囲を補正すべき値であるか、左照射範囲を補正すべき値であるかを前記移動速度の差の値の正負から判断する手段を有し、前記照射範囲の絶対値から、前記ヘッドランプが車両直進方向へ固定された時の光による側方への有視界角度を減じることにより前記照射範囲の補正値を算出する手段を有し、右照射範囲および左照射範囲のいずれも有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとする手段を有するヘッドランプ制御手段と、
    電流により発光するランプと、
    前記ランプの光を水平方向へ均等化された光量で分光する光分光手段と、
    前記ランプと前記光分光手段との間に位置しランプの前方を一部遮る遮光手段とを備え、
    前記遮光手段は、制限された範囲で水平方向にスライドして、前記ランプを遮る範囲を可変する可動範囲を有し、かつ前記遮光手段を前記可動範囲に沿って移動させる動力源を有して、
    前記遮光手段が、前記照射範囲の補正値にしたがうように前記ヘッドランプ制御手段により制御されることを特徴とするヘッドランプ制御装置。
  9. 遮光手段は、ランプの直接光が当たる面には、鏡面に凹凸をつけた光散乱鏡を有して前記ランプの光を散乱する請求項8記載のヘッドランプ制御装置。
  10. コンピュータによって車両のヘッドランプの照射範囲を制御するためのプログラムが格納された記録媒体であって、
    車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差を測定するステップと、
    一定時間後の車両の移動予測範囲を内包する前記ヘッドランプの照射範囲を、前記車体の前記左位置の移動速度と前記右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを乗じた値に比例する照射角度の値を算出することにより決定する照射範囲算出ステップと、
    前記照射範囲が、右位置の照射範囲を補正すべきであるか、左位置の照射範囲を補正すべきであるかを前記移動速度の差の値の正負から判断する照射範囲判断ステップと、
    前記照射範囲算出ステップより求まった前記照射角度の絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によって生じる側方への有視界角度を減じることにより、前記照射範囲の補正値となる補正照射角度を算出する照射補正値算出ステップと、
    右照射範囲および左照射範囲のいずれも有視界角度θ 0 以下の場合、前記照射範囲の補正値をゼロとするゼロ照射補正値算出ステップと、
    前記照射範囲の補正値を用いて前記ヘッドランプの照射範囲を変更する照射範囲変更ステップとを含むヘッドランプ制御方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. プログラムは、車両の方向指示器の動作に応じて照射範囲を優先的に所定の照射範囲に変更する方向指示器連動照射範囲変更ステップを有する請求項10記載の記録媒体。
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