JP3961771B2 - 車両用前照灯システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、前照灯のビーム制御を行うように構成された車両用前照灯システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常の車両用前照灯においては、そのビーム照射方向が固定されているため、曲線路走行時には車両前方路面を十分に照射することができない。
【0003】
これに対し、舵角に応じてビーム照射方向を左右に移動させて斜め前方を照射するビーム制御を行うようにすれば、曲線路走行時においても車両前方路面を十分に照射することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなビーム制御を行うようにした場合には、次のような問題がある。
【0005】
すなわち、舵角に応じたビーム制御では実際にステアリング操作が行われないとビーム照射方向が変化しないので、例えば、自車が直線路から曲線路に差しかかる場合、自車が実際に曲線路に進入するまでは依然として車両正面方向に向けてビーム照射が行われてしまうこととなる。ところがドライバは、自車が曲線路に接近したとき、車両正面方向ではなく曲線路が延びる斜め前方を注視するのが普通であるので、舵角に応じたビーム制御ではドライバが必要とする方向を十分に照射することができない、という問題がある。
【0006】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、前照灯のビーム制御を行うように構成された車両用前照灯システムにおいて、自車が曲線路を実際に走行しているときだけでなく曲線路に接近しているときにもドライバが必要とする方向を十分に照射することができ、しかもこれを簡易な方法で実現することができる車両用前照灯システムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、自車が曲線路に接近しているときのビーム制御の目標照射角の設定方法に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0008】
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯システムは、
車両前方へ向けてビームを照射する前照灯と、車両前方の道路形状を検出する道路形状検出手段と、この道路形状検出手段の検出結果に基づいて上記ビームを制御するビーム制御手段と、を備えてなる車両用前照灯システムであって、
上記道路形状検出手段がナビゲーション装置で構成されており、
上記ビーム制御手段が、
自車が曲線路を走行しているときには、平面視において自車所定点から上記曲線路の内周縁に引いた接線と上記自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ1を目標照射角として上記ビーム制御を行う一方、
自車が上記曲線路の手前側に続く手前側走行路を走行している場合において、上記曲線路の開始位置の手前側の所定位置まで接近したときには、平面視において上記自車所定点と上記曲線路の開始位置における該曲線路の内周縁上の点とを結ぶ直線と上記自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ2を目標照射角として上記ビーム制御を行い、自車が上記曲線路の開始位置にさらに接近して上記角度θ2が上記角度θ1以上になったときには、自車が上記曲線路に進入するまで上記角度θ1を目標照射角として上記ビーム制御を行うように構成されており、
上記ナビゲーション装置から得られる地図データに基づいて、幾何学的関係により上記曲線路に進入する前に上記目標照射角を算出するように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0009】
上記「ビーム制御手段」によるビーム制御の具体的内容は特に限定されるものではなく、例えば、前照灯により照射されるビームの照射方向、照射範囲、照射光量のいずれか、あるいはこれらを適宜組み合わせたものを可変とする制御等が採用可能である。
【0010】
上記「手前側走行路」および「曲線路」は、走行レーンの区分がない走行路であってもよいし、複数の走行レーンを有する走行路であってもよい。
【0011】
上記「道路形状検出手段」は、車両前方の道路形状を検出可能なものであれば、その具体的内容は特に限定されるものではなく、例えば、ナビゲーション装置やCCDカメラを用いたもの等が採用可能である。
【0012】
上記「手前側走行路」は、曲線路の手前側に続く走行路であれば、直線路であってもよいし、該曲線路とは曲率の異なる曲線路であってもよい。
【0013】
上記「曲線路の開始位置の手前側の所定位置」は、曲線路の開始位置から所定距離(例えば10m、20mあるいは30m等)手前側の位置であってよいことはもちろんであるが、手前側走行路を現車速で走行した場合に所定時間後(例えば1秒後、2秒後あるいは3秒後等)に曲線路の開始位置に到達することとなる位置等であってもよい。
【0014】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯システムは、車両前方の道路形状の検出結果に基づいて車両前方へ照射されるビームを制御するように構成されているが、自車が曲線路を走行しているときには、平面視において自車所定点から曲線路の内周縁に引いた接線と自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ1を目標照射角としてビーム制御を行う一方、自車が上記曲線路の手前側に続く手前側走行路を走行している場合において、曲線路の開始位置の手前側の所定位置まで接近したときには、平面視において自車所定点と曲線路の開始位置における該曲線路の内周縁上の点とを結ぶ直線と自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ2を目標照射角としてビーム制御を行い、自車が曲線路の開始位置にさらに接近して角度θ2が角度θ1以上になったときには、自車が曲線路に進入するまで角度θ1を目標照射角としてビーム制御を行うように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0015】
すなわち、曲線路走行時、ドライバの注視点は、平面視において自車所定点から曲線路の内周縁に引いた接線の方向と略同じ方向にあるので、この接線と自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ1を目標照射角としてビーム制御を行うことにより、ドライバが本来必要とする方向を十分に照射することができる。
【0016】
自車が手前側走行路を走行している場合において曲線路に接近したときにも、上記接線方向の角度を目標照射角としてビーム制御を行うことが本来は好ましいのであるが、この場合の目標照射角の算出式はかなり複雑なものとなるので、ビーム制御手段の負担が非常に大きくなってしまう。
【0017】
この点、本願発明のように、自車が曲線路の開始位置の手前側の所定位置まで接近したとき、平面視において自車所定点と曲線路の開始位置における該曲線路の内周縁上の点とを結ぶ直線と自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ2を目標照射角としてビーム制御を行うことにより、目標照射角の算出を容易に行うことができ、かつ上記接線方向に近い方向の角度を目標照射角としてビーム制御を行うことができる。
【0018】
ただし、このようにした場合、自車が曲線路の直前まで接近すると角度θ2の値が急激に大きくなり、目標照射角が上記接線方向の角度から大きくずれてしまう。そこで本願発明のように、角度θ2が角度θ1以上になったときには自車が曲線路に進入するまで角度θ1を目標照射角としてビーム制御を行うことにより、自車が曲線路の直前まで接近したときにも上記接線方向に近い方向の角度を目標照射角としてビーム制御を行うことができる。しかも、このときの目標照射角は曲線路走行時の目標照射角と同じ角度θ1であるので、ドライバに全く違和感を与えることなく曲線路走行でのビーム制御に移行することができる。
【0019】
このように本願発明によれば、前照灯のビーム制御を行うように構成された車両用前照灯システムにおいて、自車が曲線路を実際に走行しているときだけでなく曲線路に接近しているときにもドライバが必要とする方向を十分に照射することができ、しかもこれを簡易な方法で実現することができる。
【0020】
ところで、上記「曲線路」が複数の走行レーンを有する走行路である場合には、上記目標照射角の基準として上記曲線路の内周縁に代えて自車走行レーンの内周縁を用いるようにしてもよい。このようにした場合には、対向車のドライバ等にグレアを与えてしまう可能性をより小さく抑えることができる。また、対向車検出センサやCCDカメラ等を用いて対向車を検知することができる場合には、対向車を検知するまでは曲線路の内周縁を基準として複数の走行レーンを照射する一方、対向車を検知した後は自車走行レーンの内周縁を基準とするようにしてもよい。
【0021】
上記ビーム制御の具体的内容が特に限定されるものではないことは上述したとおりであるが、自車が手前側走行路から曲線路へかけて走行する際に行われるビーム制御については、前照灯のビーム照射方向を目標照射角の方向に設定することにより行う構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0022】
すなわち、自車が手前側走行路から曲線路へかけて走行する際には、交差点で旋回走行する場合等のように目標照射角の方向を車両正面方向から大きく変化させる必要はないので、前照灯のビーム照射方向を目標照射角の方向に設定することによりビーム制御を行うことが容易に可能であり、このような構成を採用することによりビーム制御を容易化することができる。
【0023】
また上記構成において、上記道路形状検出手段をナビゲーション装置で構成し、このナビゲーション装置から得られる地図データに基づいて目標照射角を算出する構成とすれば、目標照射角の算出を容易かつ正確に行うことができる。
【0024】
上記「自車所定点」は、車両上の点であれば、その位置は特に限定されるものではないが、4輪車等のように前照灯が車両前端両側部に1対設けられる場合には、自車所定点を車両前端中央部に位置設定すれば、目標照射角と両前照灯から照射されるビームにより形成される合成配光パターンとの関係を把握しやすくなるので、ビーム制御を一層容易化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0026】
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯システムを示す全体構成図である。
【0027】
図示のように、この車両用前照灯システムは、前照灯装置10と、コラム装置12と、VSC(車両安定制御)装置14と、ナビゲーション装置16(道路形状検出手段)とを備えてなり、これら各装置が車内LAN18を介して接続されている。
【0028】
前照灯装置10は、左右1対の前照灯20L、20Rと、これら前照灯20L、20Rのビーム制御を行うビーム制御用ECU22(ビーム制御手段)とを備えてなっている。
【0029】
各前照灯20L、20Rは、車両2(自車)の前端部に設けられたヘッドランプ24と、その車幅方向外側に隣接して設けられたコーナリングランプ26とからなっている。
【0030】
各ヘッドランプ24は、そのリフレクタ28からの反射光により、図2に示すような配光パターンP(ロービーム用配光パターン)で車両前方へビーム照射を行うようになっている。このビーム照射方向は、実線で示す車両正面方向を中心にして、2点鎖線で示す角度位置まで左右方向に各々所定角度α(例えばα=20°)変化させ得るようになっている。これを実現するため、リフレクタ28は左右方向に傾動可能な構成となっており、その傾動はアクチュエータ(ACT)30の駆動により行われるようになっている。このアクチュエータ30は、ビーム制御用ECU22によりドライバ32を介して駆動制御されるようになっている。
【0031】
一方、上記各コーナリングランプ26は、そのビーム照射方向が車両正面方向に対して一定角度(例えば車幅方向外側45°)に固定されており、図2に示すような配光パターンPcを形成するようになっている。ただし、このコーナリングランプ26は調光回路(PWM)34およびドライバ32を介してビーム制御用ECU22に接続されており、そのビーム強度が可変とされている。すなわち、配光パターンPcは、ビーム強度が最大のときには実線で示す大きさとなるが、調光によりビーム強度を減少させると2点鎖線で示すように徐々に小さくなるようになっている。
【0032】
コラム装置12は、ステアリングコラムに設けられており、ヘッドランプスイッチ40と、方向指示器スイッチ42と、舵角センサ44と、コラムECU46とからなっている。ヘッドランプスイッチ40は、ヘッドランプ24のオンオフ操作およびビーム切換え(ハイビームとロービームとの切換え)を行うスイッチであり、方向指示器スイッチ42は、左右の方向指示器のオンオフを行うスイッチである。また、舵角センサ44は、ステアリングホイールの回転角度から車両2の舵角(旋回角度)を検出するようになっている。そして、コラムECU46は、ヘッドランプスイッチ40、方向指示器スイッチ42および舵角センサ44からの信号を収集して車内LAN18へ出力するようになっている。
【0033】
VSC装置14は、車速センサ50と、図示しないヨーレートセンサと、これら各センサからの検出信号を基に、曲線路走行時のスピンなどを回避し、曲線路走行時の安全走行を支援するVSC用ECU52とからなっている。なお、上記ヨーレートセンサの代わりに舵角センサ44からの検出信号を用いることも可能である。
【0034】
ナビゲーション装置16は、ナビゲーションECU60と、道路地図データDVD−ROM62と、GPS受信機64と、ジャイロセンサ(方位センサ)66と、表示装置68とからなっている。そして、このナビゲーション装置16においては、該ナビゲーション装置16に組み込まれた各センサからのデータやVSC装置14の車速センサ50から得られる車速データをナビゲーションECU60に取り込むとともに、コラム装置12のコラムECU46から方向指示器スイッチ42や舵角センサ44の情報を車内LAN18を介してナビゲーションECU60に取り込み、これらの情報を処理することにより自車の現在位置や旋回半径そして所定時間後の到達位置等を求め、再度車内LAN18へ出力するようになっている。
【0035】
前照灯装置10のビーム制御用ECU22は、車内LAN18を介してコラム装置12、VSC装置14およびナビゲーション装置16から必要な情報を収集して、車両走行状況に適した制御モードで前照灯20L、20Rのビーム制御を行うようになっている。
【0036】
上記制御モードとしては、ナビゲーション装置16によって得られる車両前方の道路形状データを基にビーム制御を行う道路形状対応モードと、舵角センサ44からの舵角データ(旋回角度データ)を基にビーム制御を行う旋回角度対応モードとを備えている。
【0037】
道路形状対応モードは、道なりに走行するのに適したビーム照射を行わせる道なり制御モードと、交差点での旋回走行に適したビーム照射を行わせる交差点制御モードとからなっている。
【0038】
道なり制御モードは、車両2が走行路を道なりに走行するとした場合において、車両進行方向の視認性を高めるようにするための制御モードである(これについては後述する)。この道なり制御モードでのビーム制御は、ヘッドランプ24のリフレクタ28を車両正面方向から左右方向に傾動させてそのビーム照射方向を適宜変化させることにより行うようになっている。
【0039】
交差点制御モードは、車両2が走行路前方の交差点を旋回走行することが明らかな場合において、交差点到達前の段階で予め旋回方向へ向けてビーム照射を行うことにより、車両進行方向の視認性を高めるようにするための制御モードである。この交差点制御モードでは、車両2が走行路前方の交差点にある程度接近した時点で、該交差点を旋回走行すると判断した場合に、車両2が所定時間後(例えば2.5秒後)に到達する位置を目標位置としてビーム制御を行うようになっている。このビーム制御は、基本的には、ヘッドランプ24のリフレクタ28を車両正面方向から左右方向に傾動させてそのビーム照射方向を旋回方向へ向けることにより行うようになっているが、ヘッドランプ24の傾動のみでは目標位置へのビーム照射を十分に行うことができない状態になると、旋回方向に位置するコーナリングランプ26を点灯させるようになっている。このとき、リフレクタ28の最大傾動角αと目標位置の向きとの角度差が大きくなるに従って、コーナリングランプ26のビーム強度を徐々に増大させるようになっている。
【0040】
一方、旋回角度対応モードは、車両2が実際に旋回走行している状態を前提として行われる制御モードであるが、道なり制御モードおよび交差点制御モードを補完する目的でも用いられるようになっている。この旋回角度対応モードでは、ステアリング操作が行われたとき、その舵角に応じてヘッドランプ24のリフレクタ28を車両旋回方向に向けるとともに、車両2の旋回方向に位置するコーナリングランプ26を点灯させるようになっている。その際、舵角が大きくなるに従って、ヘッドランプ24のリフレクタ28の傾動角度およびコーナリングランプ26のビーム強度を徐々に増大させるようになっている。
【0041】
図3および4は、道なり制御モードで行われるビーム制御の具体例を示す道路平面図およびその要部詳細図である。
【0042】
この具体例では、車両2が、2つの走行レーンを有する走行路(すなわち両側2車線(片側1車線)の走行路)において、直線路A(手前側走行路)から右側にカーブした右曲線路B(曲線路)にかけて走行する場合を想定している。
【0043】
図3に示すように、車両2が直線路Aを走行しているときにはビーム照射方向は車両正面方向に設定され、一方、車両2が右曲線路Bを走行しているときにはビーム照射方向は車両斜め右前方に設定される。なお、同図に示す配光パターンPは、左右1対のヘッドランプ24の合成配光パターンである(以下においても同様である)。
【0044】
車両2が右曲線路Bを走行しているときには、そのセンターラインCL(自車走行レーンの内周縁)を自車所定点(車両前端中央部の位置)Mから見込む接線方向の角度θ1を目標照射角としてビーム制御が行われる(このときセンターラインCL上の接点TP1が水平方向の目標照射位置となる)。
【0045】
目標照射角となる角度θ1は、図5に示すように、車両2の位置と自車走行レーンの幅wおよび右曲線路Bの曲率半径rとの幾何学的関係から、同図に示す算出式(F1)により簡単に算出することができる。
【0046】
図3に示すように、車両2が右曲線路Bに対してその開始位置P1から所定距離(例えば30m)手前側の位置P2まで接近したときには、右曲線路Bの開始位置P1のセンターラインCL上の点TP2を自車所定点Mから見込む角度θ2を目標照射角としてビーム制御が行われる。
【0047】
角度θ2は、車両2がさらに右曲線路Bに接近すると急激に大きな値となる。そこで、図4に示すように、車両2が右曲線路Bの開始位置P1の直前の位置P3まで接近して角度θ2が角度θ1以上になったときには、その後車両2が右曲線路Bに進入するまで角度θ1を目標照射角としてビーム制御が行われる。
【0048】
以上の各過程における目標照射角の変化の様子をグラフで表わすと、図6に示すようになる。
【0049】
図7および8は、道なり制御モードで行われるビーム制御の他の具体例を示す道路平面図およびその要部詳細図である。
【0050】
この具体例では、上記具体例の右曲線路Bの前方に左側にカーブした左曲線路Cが続く走行路において、直線路Aを経て右曲線路B(手前側走行路)から左曲線路C(曲線路)にかけて走行する場合を想定している。
【0051】
図7に示すように、車両2が右曲線路Bを走行しているときには、右曲線路BのセンターラインCLを自車所定点Mから見込む接線方向の角度θ1を目標照射角としてビーム制御が行われるが、その後、左曲線路Cを走行する際には、左曲線路Cの左側レーンマークLM(自車走行レーンの内周縁)を自車所定点Mから見込む接線方向の角度θ1´を目標照射角としてビーム制御が行われる(このとき左側レーンマークLM上の接点TP1´が水平方向の目標照射位置となる)。
【0052】
目標照射角となる角度θ1´は、図9に示すように、車両2の位置と自車走行レーンの幅wおよび左曲線路Cの曲率半径r´との幾何学的関係から、同図に示す算出式(F1´)により簡単に算出することができる。
【0053】
図7に示すように、車両2が左曲線路Cに対してその開始位置P1´から所定距離(例えば15m)手前側の位置P2´まで接近したときには、左曲線路Cの開始位置P1´における左側レーンマークLM上の点TP2´を自車所定点Mから見込む角度θ2´を目標照射角としてビーム制御が行われる。
【0054】
角度θ2´は、車両2がさらに左曲線路Cに接近すると急激に大きな値となる。そこで、図8に示すように、車両2が左曲線路Cの開始位置P1´の直前まで接近して角度θ2´が角度θ1´以上になったときには、その後車両2が左曲線路Cに進入するまで角度θ1´を目標照射角としてビーム制御が行われる。
【0055】
このときの目標照射角の変化の様子を、直線路Aおよび右曲線路Bから左曲線路Cにかけて走行する全過程を通してグラフで表わすと、図10に示すようになる。
【0056】
ところで、目標照射角の算出に必要な右曲線路Bの曲率半径r、左曲線路Cの曲率半径r´および自車走行レーンの幅wのデータは、ナビゲーション装置16の道路地図データDVD−ROM62に格納された車両前方の道路形状データから得ることができる。また、右曲線路Bの開始点TP2および左曲線路Cの開始点TP2´の位置データも、上記道路形状データから得ることができる。その際、開始点TP2は直線路Aと右曲線路Bとの接続点のノードデータとして得ることができ、開始点TP2´は右曲線路Bと左曲線路Cとの接続点のノードデータを基にして得ることができる。
【0057】
なお、ビーム制御用ECU22により算出式(F1)、(F1´)の演算を行うことにより角度θ1、θ1´を逐次算出するようにしてもよいが、右曲線路Bの曲率半径r、左曲線路Cの曲率半径r´および自車走行レーンの幅wをパラメータとして角度θ1、θ1´を予めテーブル化しておくようにしてもよく、このようにすることにより目標照射角を一層容易に算出することが可能となる。
【0058】
以上詳述したように、本実施形態においては、車両2が右曲線路B/左曲線路Cを走行しているときには、右曲線路BのセンターラインCL/左曲線路Cの左側レーンマークLMを自車所定点Mから見込む接線方向の角度θ1/θ1´を目標照射角としてビーム制御を行うようになっているが、ドライバの注視点は右曲線路Bを走行する際にはそのセンターラインCL、左曲線路Cを走行する際にはその左側レーンマークLMを自車所定点Mから見込む接線方向と略同じ方向にあるので、これら接線方向の角度θ1/θ1´を目標照射角としてビーム制御を行うことにより、ドライバが本来必要とする方向を十分に照射することができる。
【0059】
また本実施形態においては、車両2が右曲線路B/左曲線路Cの手前側に続く直線路A/右曲線路Bを走行している場合において、右曲線路B/左曲線路Cの開始位置P1/P1´の手前側の所定位置P2/P2´まで接近したときには、該開始位置P1/P1´におけるセンターラインCL/左側レーンマークLM上の点TP1/TP1´を自車所定点Mから見込む角度θ2/θ2´を目標照射角としてビーム制御を行うようになっているので、目標照射角の算出を容易に行うことができ、かつ右曲線路BのセンターラインCL/左曲線路Cの左側レーンマークLMを自車所定点Mから見込む接線方向の角度に近い方向を目標照射角としてビーム制御を行うことができる。
【0060】
さらに本実施形態においては、車両2が右曲線路B/左曲線路Cの開始位置P1/P1´にさらに接近して角度θ2/θ2´が角度θ1/θ1´以上になったときには、車両2が右曲線路B/左曲線路Cに進入するまで角度θ1/θ1´を目標照射角としてビーム制御を行うようになっているので、車両2が右曲線路B/左曲線路Cの直前まで接近したときにも、上記接線方向の角度に近い方向を目標照射角としてビーム制御を行うことができる。しかも、このときの目標照射角は、右曲線路B/左曲線路Cを走行する際の目標照射角と同じ角度θ1/θ1´であるので、ドライバに全く違和感を与えることなく右曲線路B/左曲線路Cを走行する際のビーム制御に移行することができる。
【0061】
このように本実施形態によれば、前照灯のビーム制御を行うように構成された車両用前照灯システムにおいて、自車が曲線路を実際に走行しているときだけでなく曲線路に接近しているときにもドライバが必要とする方向を十分に照射することができ、しかもこれを簡易な方法で実現することができる。
【0062】
特に本実施形態においては、車両2が、両側2車線(片側1車線)の右曲線路Bにさしかかる際、右曲線路Bの開始位置P1における自車走行レーンの内周縁であるセンターラインCL上の点TP1を自車所定点Mから見込む角度θ2を目標照射角としてビーム制御を行うように構成されているので、対向車のドライバ等にグレアを与えてしまう可能性をより小さく抑えた上で、上記作用効果を得ることができる。なお、目標照射角の基準としてセンターラインCLに代えて右曲線路Bの右側レーンマークLM´(図3参照)を用いることも可能である。このようにした場合、右曲線路Bにおいて車両進行方向をより前方まで見通すことが可能となる。
【0063】
また本実施形態においては、道なり制御モードで行われるビーム制御が、ヘッドランプ24のリフレクタ28を車両正面方向から左右方向に傾動させてそのビーム照射方向を適宜変化させることにより行う構成となっているので、ビーム制御を容易に行うことが可能となる。
【0064】
さらに本実施形態においては、ナビゲーション装置16から得られる地図データに基づいて目標照射角を算出するように構成されているので、目標照射角の算出を容易かつ正確に行うことができる。
【0065】
また本実施形態においては、自車所定点Mが車両前端両側部に位置設定されているので、目標照射角と左右1対の前照灯20L、20Rのヘッドランプ24から照射されるビームにより形成される合成配光パターンPとの関係が容易に把握可能となり、これによりビーム制御を容易化することができる。
【0066】
ところで上記実施形態においては、各前照灯20L、20Rのヘッドランプ24からのビーム照射により形成される配光パターンPがロービーム用配光パターンである場合について説明したが、ビーム切換えによりハイビーム用配光パターンでのビーム照射が行われる際にも、上記実施形態と同様のビーム制御を行うことにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0067】
さらに上記実施形態においては、各前照灯20L、20Rが、リフレクタ28が左右方向に傾動可能なヘッドランプ24および調光可能なコーナリングランプ26からなる場合について説明したが、これ以外の灯具構成を採用することももちろん可能である。
【0068】
例えば、ビーム照射範囲を変更可能なヘッドランプおよびビーム照射方向を変更可能なコーナリングランプからなる灯具構成、ヘッドランプおよびコーナリングランプ以外に他のランプを備えた灯具構成、ヘッドランプおよびフォグランプ等からなる灯具構成、通常のヘッドランプに走行状況に応じて配光を変化させる配光可変専用ランプを付加した灯具構成等を採用した場合においても、各灯具構成において適宜ビーム制御を行うことにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯システムを示す全体構成図
【図2】上記実施形態の前照灯により照射されるビームの配光パターンを示す平面図
【図3】上記実施形態における道なり制御モードで行われるビーム制御の具体例を示す道路平面図
【図4】上記具体例を示す要部詳細図
【図5】上記具体例における目標照射角の算出方法を示す図
【図6】上記具体例における目標照射角の変化の様子をグラフで表わす図
【図7】上記道なり制御モードで行われるビーム制御の他の具体例を示す道路平面図
【図8】上記他の具体例を示す要部詳細図
【図9】上記他の具体例における目標照射角の算出方法を示す図
【図10】上記他の具体例における目標照射角の変化の様子をグラフで表わす図
【符号の説明】
2 車両(自車)
10 前照灯装置
12 コラム装置
14 VSC装置
16 ナビゲーション装置(道路形状検出手段)
18 車内LAN
20L、20R 前照灯
22 ビーム制御用ECU(ビーム制御手段)
24 ヘッドランプ
26 コーナリングランプ
28 リフレクタ
30 アクチュエータ(ACT)
32 ドライバ
34 調光回路(PWM)
40 ヘッドランプスイッチ
42 方向指示器スイッチ
44 舵角センサ
46 コラムECU
50 車速センサ
52 VSC用ECU
60 ナビゲーションECU
62 道路地図データDVD−ROM
64 GPS受信機
66 ジャイロセンサ(方位センサ)
68 表示装置
A 直線路(手前側走行路)
B 右曲線路(曲線路)(手前側走行路)
C 左曲線路(曲線路)
CL センターライン(自車走行レーンの内周縁)
LM 左側レーンマーク(自車走行レーンの内周縁)
LM´ 右側レーンマーク
M 自車所定点
P、Pc 配光パターン
P1 右曲線路の開始位置
P1´ 左曲線路の開始位置
P2 右曲線路の開始位置から所定距離手前の位置
P2´ 左曲線路の開始位置から所定距離手前の位置
P3 右曲線路の開始位置の直前の位置
P3´ 左曲線路の開始位置の直前の位置
TP1 センターライン上の接点
TP1´ 左側レーンマーク上の接点
TP2 右曲線路の開始位置のセンターライン上の点
TP2´ 左曲線路の開始位置の左側レーンマーク上の点
r 右曲線路の曲率半径
r´ 左曲線路の曲率半径
w 自車走行レーンの幅
θ1、θ1´、θ2、θ2´ 角度(目標照射角)

Claims (4)

  1. 車両前方へ向けてビームを照射する前照灯と、車両前方の道路形状を検出する道路形状検出手段と、この道路形状検出手段の検出結果に基づいて上記ビームを制御するビーム制御手段と、を備えてなる車両用前照灯システムであって、
    上記道路形状検出手段がナビゲーション装置で構成されており、
    上記ビーム制御手段が、
    自車が曲線路を走行しているときには、平面視において自車所定点から上記曲線路の内周縁に引いた接線と上記自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ1を目標照射角として上記ビーム制御を行う一方、
    自車が上記曲線路の手前側に続く手前側走行路を走行している場合において、上記曲線路の開始位置の手前側の所定位置まで接近したときには、平面視において上記自車所定点と上記曲線路の開始位置における該曲線路の内周縁上の点とを結ぶ直線と上記自車所定点から車両正面方向へ延びる直線とのなす角度θ2を目標照射角として上記ビーム制御を行い、自車が上記曲線路の開始位置にさらに接近して上記角度θ2が上記角度θ1以上になったときには、自車が上記曲線路に進入するまで上記角度θ1を目標照射角として上記ビーム制御を行うように構成されており、
    上記ナビゲーション装置から得られる地図データに基づいて、幾何学的関係により上記曲線路に進入する前に上記目標照射角を算出するように構成されている、ことを特徴とする車両用前照灯システム。
  2. 上記曲線路が複数の走行レーンを有する場合において、上記目標照射角の基準として上記曲線路の内周縁に代えて自車走行レーンの内周縁が用いられている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯システム。
  3. 上記手前側走行路から上記曲線路にかけての走行の際に行われる上記ビーム制御が、上記前照灯のビーム照射方向を上記目標照射角の方向に設定することにより行われるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用前照灯システム。
  4. 上記前照灯が車両前端両側部に1対設けられており、
    上記自車所定点が車両前端中央部に位置設定されている、ことを特徴とする請求項1〜いずれか記載の車両用前照灯システム。
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