JP3643414B2 - 側鎖にエポキシ含有基を有する(メタ)アクリル樹脂およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料、接着剤、光硬化性の樹脂として有用なエポキシ基を有する(メタ)アクリル樹脂およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塗料、接着剤、光硬化性の樹脂においては、様々な樹脂硬化系が使用されている。この中で、エポキシ基を利用した硬化系はきわめて有用であり、様々な分野で利用されている。このような硬化系に用いられるエポキシ基含有α,β−不飽和単量体としては、グリシジルメタクリレートがよく知られている。例えば、特開平2−45577号公報には、グリシジルメタクリレートとカルボキシル基の硬化反応を利用した塗料組成物が報告されている。また、特開平2−73825号公報には、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートの様な脂環式エポキシアクリレートをシラノール基を用いたカチオン硬化反応により硬化させる塗料組成物が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、グリシジルメタクリレートは、カルボキシル基との反応性が極めて高く、一液型の塗料として用いる場合、ポットライフが短いという問題が起こりうる。また、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートの様な脂環式エポキシ基を有する(メタ)アクリレートでは、カチオン硬化反応性が高いため、カルボキシル基を含む塗料系に応用したり、リン酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸の様な比較的酸性度の高い酸を触媒として用いる場合には、系内のヒドロキシル基を開始剤として容易にカチオン重合を起こすため、ポットライフが短くなり、適切なポットライフを有する硬化触媒の選択が難しいという問題があった。この他の(メタ)アクリレートとして、β−メチルグリシジルメタクリレートが知られている。β−メチルグリシジルメタクリレートは、カルボキシル基との反応性、あるいは、カチオン触媒による反応性のいずれもマイルドで、一液型塗料のポットライフは長くできるものの、硬化反応時間を長くする、あるいは硬化温度を高くする必要があり、硬化条件の許容範囲が狭いという問題があった。さらには、グリシジルメタクリレート、β−メチルグリシジルメタクリレートは、一般的にはエピクロロヒドリン、β−メチルエピクロロヒドリンを原料とするため製品中に塩素を含有する。この結果、基剤の腐食、焼付け硬化反応時の塗膜の黄変といった問題が避けられなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の点に鑑み鋭意検討した結果、カチオン触媒を用いたカチオン重合反応性については、脂環式エポキシ基よりマイルドで、グリシジル基、β−メチルグリシジル基よりは、反応性が高く、一方、カルボキシル基の反応性がグリシジル基よりややマイルドで、β−メチルグリシジル基よりは速く、どちらの硬化系においてもポットライフと硬化反応性のバランスが優れており、さらに、基剤の腐食や、塗膜黄変の原因となる塩素を含有しない一連のエポキシ含有基を有する(メタ)アクリル樹脂を見いだした。
【0005】
すなわち本発明の第1は、下記一般式(3)で表されるエポキシ含有基を有する(メタ)アクリレート単量体1.0〜50wt%と、共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体99.0〜50wt%とを共重合させてなる(メタ)アクリル樹脂を提供する。
【0006】
【化9】
【0007】
{式中、R1は水素あるいはメチル基であり、
Ra、Rb、Rcは互いに同一または異なっていてもよく、
Ra、Rb、Rcは、その少なくともいずれか一つは、
一般式(4)で表される置換基であり、残りは水素である、
【0008】
【化10】
【0009】
(一般式(4)中、R2、R3、R6、R7およびR10はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜10のアルキル基であり、
(イ)1分子中にエポキシ含有基を1個有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0であり、
mは0であり、
nは1であり、
R 10 が炭素数1〜10のアルキル基である場合はR 9 は炭素数1〜5のアルキル基であり、
R 10 が水素である場合は、kが0では、R 8 およびR 9 は炭素数1〜5のアルキル基であり、kが1〜10の整数では、R 8 は炭素数1〜5のアルキル基であり、
(ロ)1分子中にエポキシ含有基を2個以上有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜10の整数であり、
nは1〜2の整数であり、
l+nは2以上である。)}
【0010】
本発明の第2は、側鎖に下記式(6)で表されるエポキシ含有基を有する本発明の第1に記載の(メタ)アクリル樹脂を提供する。
【0011】
【化11】
【0012】
本発明の第3は、側鎖に下記式(7)で表されるエポキシ含有基を有する本発明の第1に記載の(メタ)アクリル樹脂を提供する。
【0013】
【化12】
【0014】
本発明の第4は、側鎖に下記式(8)で表されるエポキシ含有基を有する本発明の第1に記載の(メタ)アクリル樹脂を提供する。
【0015】
【化13】
【0016】
本発明の第5は、側鎖に下記式(9)で表されるエポキシ含有基を有する本発明の第1に記載の(メタ)アクリル樹脂を提供する。
【化14】
【0017】
本発明の第6は、オキシラン酸素濃度が0.5〜10wt%の範囲にある本発明の第1〜5のいずれかに記載の(メタ)アクリル樹脂を提供する。
本発明の第7は、一般式(3)で表されるエポキシ含有基を有する単量体1.0〜50wt%と、共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体99.0〜50wt%とを共重合させることを特徴とする(メタ)アクリル樹脂の製造方法を提供する。
【0018】
【化15】
【0019】
{式中、R1は水素あるいはメチル基であり、
Ra、Rb、Rcは互いに同一または異なっていてもよく、
Ra、Rb、Rcは、その少なくともいずれか一つは、
一般式(4)で表される置換基であり、残りは水素である、
【0020】
【化16】
【0021】
(一般式(4)中、R2、R3、R6、R7およびR10はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜10のアルキル基であり、
(イ)1分子中にエポキシ含有基を1個有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0であり、
mは0であり、
nは1であり、
R 10 が炭素数1〜10のアルキル基である場合はR 9 は炭素数1〜5のアルキル基であり、
R 10 が水素である場合は、kが0では、R 8 およびR 9 は炭素数1〜5のアルキル基であり、kが1〜10の整数では、R 8 は炭素数1〜5のアルキル基であり、
(ロ)1分子中にエポキシ含有基を2個以上有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜10の整数であり、
nは1〜2の整数であり、
l+nは2以上である。)}
以下本発明を詳細に説明する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる一般式(3)で表されるエポキシ含有基を有する単量体は、一般式(3’)で表されるアルケニル基含有(メタ)アクリレートを酸化反応によりエポキシ化することにより製造することができる。
【0023】
【化17】
【0024】
{式中、R1は水素あるいはメチル基であり、
Re、Rf、Rgは互いに同一または異なっていてもよく、少なくともいずれか一つは一般式(4’)で表される置換基であり、残りは水素である。
【0025】
【化18】
【0026】
(一般式(4’)中、R2、R3、R6、R7およびR10はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜10のアルキル基であり、
(イ)1分子中にエポキシ含有基を1個有する場合に対応して二重結合を1個有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0であり、
mは0であり、
nは1であり、
R 10 が炭素数1〜10のアルキル基である場合はR 9 は炭素数1〜5のアルキル基であり、
R 10 が水素である場合は、kが0では、R 8 およびR 9 は炭素数1〜5のアルキル基であり、kが1〜10の整数では、R 8 は炭素数1〜5のアルキル基であり、
(ロ)1分子中にエポキシ含有基を2個以上有する場合に対応して二重結合を2個以上有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜10の整数であり、
nは1〜2の整数であり、
l+nは2以上である。)}
【0027】
なお、一般式(3’)で表されるアルケニル基含有(メタ)アクリレートは、アクリル酸、メタクリル酸、あるいはそれらのエステルと上記一般式(4’)で表される1分子中に1個以上の二重結合を有する基に水酸基が結合したアルコール類のエステル化、または、エステル交換により製造される。
【0028】
一般式(4’)で表される1分子中に1個以上の二重結合を有する基に水酸基が結合したアルコール類としては、例えば3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3−ブテン−1−オール、2,7−オクタジエノール、1,7−オクタジエン−3−オールなどの化合物が挙げられる。
【0029】
一般式(3’)で表されるアルケニル基含有(メタ)アクリレートの製法では、前述のようにアクリル酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸あるいはそれらとアルコールとのエステルを用いるが、前記エステルとしては炭素数1〜4のアルキルエステルが用いられる。
【0030】
なお、一般式(3’)の化合物の製法において、使用する(メタ)アクリル酸またはそのエステルの量は、前記アルコールに対して理論的には1.0モル倍であるが、0.1〜10.0モル倍使用することが好ましい。さらには1.0〜3.0モル倍が、反応速度的にも経済的にも最も好ましい。0.1未満の場合は、不飽和カルボン酸の重合によるロスは減少するが、アルコールの回収に多大のエネルギーを要するため好ましくない。逆に10以上の場合は、アルコールの選択率及び転化率の点で好ましいが、不飽和カルボン酸の重合による損失が大きく、未反応の不飽和カルボン酸の回収に多大の費用を要するなどの欠点がある。
【0031】
ここで一般式(3’)の化合物の製法において使用する触媒は、エステル化または、エステル交換触媒として公知なものが使用できる。具体的には、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、フルオロ硫酸の様な有機スルホン酸、硫酸、リン酸、過塩素酸の様な無機酸、ナトリウムアルコラート、水酸化リチウム、アルミニウムアルコラート、水酸化ナトリウムといった塩基類、オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレート、モノブチルスズオキシド、塩化第一スズ等のスズ化合物、テトラブチルチタネート、テトラエチルチタネート、テトライソプロピルチタネート等のチタン化合物が用いうる。これらのうち反応速度の点でp−トルエンスルホン酸等の酸類が望ましい。触媒量は出発原料に対して1ppm〜10%、好ましくは5ppm〜1.0%である。触媒の使用量が1ppm以下では、反応速度が遅かったり、収率が悪いなどの不都合があり、逆に10%にすると生成物が着色したり、副反応によりゲル物の発生等が起こり望ましくない。
【0032】
前記反応は無溶剤でも溶剤を用いても行うことができるが、反応の進行と共に水あるいはアルコールが生成するのでこれらを共沸除去できる反応溶剤を用いることが反応速度を高める上で有効である。反応溶剤としてはトルエン、ベンゼン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、メチルイソブチルケトンなどを用いることができる。共沸溶媒の使用量は反応物に対して0.1〜10倍であり、好ましくは2〜5倍である。水とともに留出した共沸溶媒は分液して循環使用することができる。
【0033】
前記反応の温度は、反応時間短縮と重合防止の点から65〜150℃、好ましくは75〜120℃で行われるのが有利である。65℃以下であると反応速度が遅すぎ、収率が悪い等の不都合を生じ、150℃以上であると不飽和カルボン酸の熱重合が起こるため望ましくない。
【0034】
不飽和カルボン酸の熱重合を防止するために重合禁止剤を添加し、反応途中は空気の存在下で行うことが好ましい。使用される重合禁止剤としてはハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、p−メトキシフェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、3−ヒドロキシチオフェノール、α−ニトロソ−β−ナフトール、p−ベンゾキノン、2,5−ジヒドロキシ−p−キノン、銅塩、フェノチアジン等を使用することができるが、安定性などの点でハイドロキノン、p−メトキシフェノールが好ましい。重合禁止剤の添加量は不飽和カルボキシレートに対して0.001〜5.0wt%、好ましくは0.01〜1.0wt%である。添加量が0.001wt%未満の場合には重合禁止効果が小さく、また、逆に5.0%以上であっても効果は向上しないため無駄となる。反応は、常圧かあるいは若干減圧した状態で行うのが好適である。
【0035】
反応で得られたエステル化反応粗液は、過剰の不飽和カルボン酸を含むため、反応粗液を水洗、あるいは中和して低沸点成分を除去する方が好ましい。中和に用いるアルカリ水溶液としては、例えば、NaOH、KOH、K2CO3、Na2CO3、NaHCO3、KHCO3、NH3等、のような水溶液を使用することができ、その際その濃度は広い範囲内で自由に使用できる。中和した後、水洗せずに低沸分を除去し製品化すると製品中に中和塩が残存することになるので中和後に水洗することが好ましい。
【0036】
次に前記により得られる一般式(3’)で表されるアルケニル基含有(メタ)アクリレートのエポキシ化し、一般式(3)で表されるエポキシ基を有する単量体を製造する方法について説明する。用いる酸化剤としては、不飽和結合をエポキシ化できるものなら何でもよく、過酢酸、過ギ酸、過プロピオン酸、m−クロロ過安息香酸、トリフルオロ過酢酸、過安息香酸等の有機過酸、t−ブチルハイドロパーオキシド、クミルハイドロパーオキシド、テトラリルハイドロパーオキシド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキシド類のハイドロパーオキシド類、過酸化水素等を例として挙げることができる。酸化剤とアルケニル基含有(メタ)アクリレートとのモル比は理論的には1であるが、実際には0.1〜10の範囲、好ましくは0.5〜2の範囲、さらに好ましくは0.8〜1.2の範囲である。モル比が10より大きい場合はアルケニル基含有(メタ)アクリレートの転化率及び反応時間短縮、アルケニル基含有(メタ)アクリレートの重合によるロスの減少の点で好ましいが、過剰の酸化剤による副反応や酸化剤の選択率及び未反応の酸化剤の回収に多大の費用を要するので好ましくない。逆にモル比が0.1以下の場合は酸化剤の転化率、選択率、酸化剤による生成物の副反応を防ぐという点で好ましいが、アルケニル基含有(メタ)アクリレートの重合によるロス、また未反応のアルケニル基含有(メタ)アクリレートの回収に多大の費用を要する等の欠点がある。
【0037】
エポキシ化の反応温度は、エポキシ化反応が酸化剤の分解反応に優先するような上限値以下で行い、例えば過酢酸なら70℃以下、t−ブチルハイドロパーオキシドなら150℃以下が好ましい。反応温度が低いと、反応完結に長時間を要するので、過酢酸なら0℃、t−ブチルハイドロパーオキシドなら20℃の下限値以上で行うことが好ましい。
【0038】
前記エポキシ化の反応には溶媒を使用してもしなくても良いが、酸化剤の希釈による安定化などのために、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、クロロホルム、ジメチルクロライド、四塩化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン化物、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル化合物、アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン化合物、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル化合物等を用いることができる。
【0039】
さらにアルケニル基含有(メタ)アクリレートの熱重合を防止するために、重合禁止剤を添加する。使用される重合禁止剤としてはハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、p−メトキシフェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、3−ヒドロキシチオフェノール、α−ニトロソ−β−ナフトール、p−ベンゾキノン、2,5−ジヒドロキシ−p−キノン、銅塩等を使用することができるが、安定性などの点でハイドロキノン、p−メトキシフェニルが好ましい。重合禁止剤の添加量はアルケニル基含有(メタ)アクリレートに対して0.001〜5.0wt%、好ましくは0.01〜1.0wt%である。添加量が0.001wt%未満の場合には重合禁止効果が小さく、また、逆に5.0wt%以上であっても効果は向上しないため無駄となる。重合禁止剤の添加は、エポキシ化反応を行う直前にアルケニル基含有(メタ)アクリレートに溶解させて行う。また、アルケニル基含有(メタ)アクリレートの熱重合を防止するために、反応途中は空気の存在下で行うことが好ましい。
【0040】
反応で得られたエポキシ化生成物粗液は、酸化剤として有機過酸を用いる場合、アルケニル基含有(メタ)アクリレートの重合や生成物のエポキシ基の開環を防ぐために、反応粗液を水洗、あるいは中和して低沸点成分を除去する方が好ましい。中和に用いるアルカリ水溶液としては、例えば、NaOH、KOH、K2CO3、Na2CO3、NaHCO3、KHCO3、NH3等のような水溶液を使用することができ、その際その濃度は広い範囲内で自由に使用できる。中和した後、水洗せずに低沸分を除去し製品化すると製品中に中和塩が残存することになるので、中和後に水洗することが好ましい。中和あるいは水洗を行った反応粗液から脱低沸分を除去するには薄膜式蒸発器等を用いるのがよい。このようにして一般式(3)で表されるエポキシ基を含有する単量体が得られる。
【0041】
前述の通り得られる一般式(3)で表されるエポキシを有する単量体と共重合できるα,β−不飽和単量体としては、通常のアクリル樹脂の製造に使用される種々のα,β−不飽和単量体を使用することが出来る。
【0042】
このようなα,β−不飽和単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有単量体;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのカプロラクトン付加物(ダイセル化学工業製 PCL FAシリーズ、FMシリーズなど)、アリルアルコール、メタアリルアルコールなどのヒドロキシル基含有単量体;ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレートなどのアミノ基含有単量体;アクリル酸アミド、メタクリル酸アミドなどのアミド基含有単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル基含有単量体;γ−トリメトキシシリルプロピルメタアクリレートなどのシリル基含有単量体;メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートなどのアルキル基含有単量体;スチレン、α−メチルスチレンなどの重合性芳香族化合物;そのほか、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、弗化ビニル、弗化ビニリデン、酢酸ビニル、ブタジエン、イソプレンなどの重合性単量体を用いることが可能である。これらの単量体は、単独であるいは併用して用いることが可能である。
【0043】
重合開始剤として、過酸化ベンゾイル、t−ブチル−オキシド、クメンハイドロパーオキシドなどの有機過酸化物;アゾイソビスイソブチロニトリル、アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリルなどの有機アゾ化合物;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過酸化水素などの無機水溶性ラジカル開始剤およびレドックス系の開始剤などが好適に使用される。
【0044】
連鎖移動剤としては、エチルメルカプタン、メチルメルカプタン、等のメルカプタン類、α−メチルスチレンダイマーあるいは、四塩化炭素、四臭化炭素等のハロゲン化炭素類を使用することが出来る。一般式(3)で表されるエポキシ基を有する単量体とα,β−不飽和単量体の共重合および後処理は、アクリル樹脂の製造に用いられる任意の公知の手段を用いて実施することが出来る。
【0045】
上記により得られる本発明にかかる側鎖にエポキシ含有基を有する(メタ)アクリル樹脂は、通常種々のランダム樹脂成分の混合物であるが、そのGPC法による平均分子量は、通常500〜30×104、好ましくは1,000〜10×104の範囲である。また、エポキシ含有基に基づくオキシラン酸素濃度は、通常0.5〜10wt%、好ましくは1.0〜5.0wt%の範囲である。
【0046】
本発明にかかる側鎖にエポキシ含有基を有する(メタ)アクリル樹脂は、塗料、接着剤、光硬化性樹脂などに使用することができるが、次に塗料に使用する場合について説明する。
【0047】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。なお、以下において濃度は重量基準である。
【0048】
(参考例1)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル54部、メタクリル酸6部、下記式(10)で示すエポキシ基含有単量体40部、およびこれらモノマー類とは別にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度50%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量20,000、オキシラン酸素濃度1.3%、酸価18.5mgKOH/gであった。
【0049】
【化19】
【0050】
(実施例1)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル54部、メタクリル酸6部、下記式(11)で示すエポキシ基含有単量体40部、およびこれらモノマー類とは別にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度50%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量17,000、オキシラン酸素濃度1.7%、酸価17.9mgKOH/gであった。
【0051】
【化20】
【0052】
(実施例2)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル54部、メタクリル酸6部、下記式(12)で示すエポキシ基含有単量体40部、およびこれらモノマー類とは別にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度48%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量19,000、オキシラン酸素濃度1.6%、酸価17.5mgKOH/gであった。
【0053】
【化21】
【0054】
(実施例3)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル35部、アクリル酸−n−ブチル5部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5部、メタクリル酸3部、下記式(13)で示すエポキシ基含有単量体15部、およびこれらモノマー類とは別にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度39.5%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量5,000、オキシラン酸素濃度1.1%、酸価11.0mgKOH/g、水酸基価13mgKOH/gであった。
【0055】
【化22】
【0056】
(実施例4)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル35部、アクリル酸−n−ブチル5部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5部、メタクリル酸3部、下記式(14)で示すエポキシ基含有単量体15部、およびこれらモノマー類とは別にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度40.2%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量5,500、オキシラン酸素濃度1.2%、酸価12.0mgKOH/g、水酸基価12.5mgKOH/gであった。
【0057】
【化23】
【0058】
(参考例2)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル30部、アクリル酸−n−ブチル5部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5部、メタクリル酸3部、PCL FM−1(ダイセル化学工業(株):ヒドロキシエチルメタクリレートにε−カプロラクトンが1モル付加したカプロラクトン含有アクリルモノマー)5部、下記式(15)で示すエポキシ基含有単量体10部、およびこれらモノマー類とは別にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度39%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量7,000、オキシラン酸素濃度0.40%、酸価12.0mgKOH/g、水酸基価18.0mgKOH/gであった。
【0059】
【化24】
【0060】
(実施例5)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル30部、アクリル酸−n−ブチル5部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5部、メタクリル酸3部、PCL FM−1(参考例2と同じ)5部、下記式(16)で示すエポキシ基含有単量体10部、およびこれらモノマー類とは別にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度40%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量4,900、オキシラン酸素濃度0.89%、酸価11.9mgKOH/g、水酸基価19.0mgKOH/gであった。
【0061】
【化25】
【0062】
(実施例6)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、アクリル酸−n−ブチル5部、メタクリル酸メチル20部、スチレン10部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5部、PCL FM−1(参考例2と同じ)5部、メタクリル酸2部、下記式(17)で示すエポキシ基含有単量体10部、およびこれらモノマー類とは別にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約3時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度38.1%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量5,800、オキシラン酸素濃度0.52%、酸価8.0mgKOH/g、水酸基価19.0mgKOH/gであった。
【0063】
【化26】
【0064】
(実施例7)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、アクリル酸−n−ブチル5部、メタクリル酸メチル20部、スチレン10部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル5部、PCL FM−1(参考例2と同じ)5部、メタクリル酸2部、下記式(18)で示すエポキシ基含有単量体10部、およびこれらモノマー類とは別にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約3時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度37.9%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量6,200、オキシラン酸素濃度0.48%、酸価7.8mgKOH/g、水酸基価20.2mgKOH/gであった。
【0065】
【化27】
【0066】
(参考例3)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル54部、メタクリル酸6部、エポキシ基含有単量体(オレイルアルコール:新日本理化(株)製 UNJECOL−90N,とメタクリル酸のエステルの二重結合をエポキシ化したエポキシ基含有単量体、エポキシ当量=437)40部、およびこれらモノマー類とは別にキシレン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに4時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度49%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量6,500、オキシラン酸素濃度0.69%、酸価18.7mgKOH/gであった。
【0067】
(参考例4)
撹拌器、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1リットルのガラス製反応フラスコの中にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)3部を仕込んだ後、メタクリル酸メチル54部、メタクリル酸6部、前記式(15)で示すエポキシ基含有単量体40部、およびこれらモノマー類とは別にジオキサン50部、開始剤としてパーブチルO(日本油脂(株)製)4部をフラスコの温度を80℃として撹拌しながら約2時間で滴下し、さらに3時間熟成した。
反応生成樹脂は、固形分濃度50%の溶液として得られ、乾燥物は平均分子量21,000、オキシラン酸素濃度1.4%、酸価18.5mgKOH/gであった。
【0068】
【発明の効果】
本発明の(メタ)アクリル樹脂は、側鎖のエポキシ基を種々の硬化機構を用いて硬化させることが出来、塗料の様なコーティング材料、接着剤、光硬化性樹脂へ応用することが出来る。
Claims (7)
- 下記一般式(3)で表されるエポキシ含有基を有する(メタ)アクリレート単量体1.0〜50wt%と、共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体99.0〜50wt%とを共重合させてなる(メタ)アクリル樹脂。
Ra、Rb、Rcは互いに同一または異なっていてもよく、
Ra、Rb、Rcは、その少なくともいずれか一つは、
一般式(4)で表される置換基であり、残りは水素である、
(イ)1分子中にエポキシ含有基を1個有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0であり、
mは0であり、
nは1であり、
R10が炭素数1〜10のアルキル基である場合はR9は炭素数1〜5のアルキル基であり、
R10が水素である場合は、kが0では、R8およびR9は炭素数1〜5のアルキル基であり、kが1〜10の整数では、R8は炭素数1〜5のアルキル基であり、
(ロ)1分子中にエポキシ含有基を2個以上有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜10の整数であり、
nは1〜2の整数であり、
l+nは2以上である。)} - 側鎖に下記式(6)で表されるエポキシ含有基を有する請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂。
- 側鎖に下記式(7)で表されるエポキシ含有基を有する請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂。
- 側鎖に下記式(8)で表されるエポキシ含有基を有する請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂。
- 側鎖に下記式(9)で表されるエポキシ含有基を有する請求項1に記載の(メタ)アクリル樹脂。
- オキシラン酸素濃度が0.5〜10wt%の範囲にある請求項1〜5のいずれかに記載の(メタ)アクリル樹脂。
- 一般式(3)で表されるエポキシ含有基を有する単量体1.0〜50wt%と、共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体99.0〜50wt%とを共重合させることを特徴とする(メタ)アクリル樹脂の製造方法。
Ra、Rb、Rcは互いに同一または異なっていてもよく、
Ra、Rb、Rcは、その少なくともいずれか一つは、
一般式(4)で表される置換基であり、残りは水素である、
(イ)1分子中にエポキシ含有基を1個有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0であり、
mは0であり、
nは1であり、
R10が炭素数1〜10のアルキル基である場合はR9は炭素数1〜5のアルキル基であり、
R10が水素である場合は、kが0では、R8およびR9は炭素数1〜5のアルキル基であり、kが1〜10の整数では、R8は炭素数1〜5のアルキル基であり、
(ロ)1分子中にエポキシ含有基を2個以上有する場合は、
R4、R5、R8およびR9はそれぞれ独立に水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基であり、
kは0〜10の整数であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜10の整数であり、
nは1〜2の整数であり、
l+nは2以上である。)}
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