JP3643307B2 - 車両のラジエータ支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車体前部を構成するラジエータサポートに、ラジエータを支持させるための車両のラジエータ支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車では、通常、その車体前部を構成するラジエータサポートに、ラジエータがラジエータ支持装置により支持されている(特開平10−264854号公報)。
【0003】
上記ラジエータ支持装置には、従来、次のように構成されたものがある。
【0004】
即ち、上記ラジエータサポートの上端部に、その下方から上記ラジエータの上端部に突設された被支持体が嵌合されて支持されるようになっている。
【0005】
一方、上記ラジエータサポートの下端部は、上下方向で互いに離れて対面する上、下部板と、車体の前後方向で、これら上、下部板の後端縁同士を互いに結合させる後部板とを備えている。上記上部板に前方に向って開口する切り欠きが成形され、この切り欠きの前縁部にその前方から係脱自在に係止される係止体が設けられ、上記切り欠きの後縁部と係止体との間にラジエータの下端部に突設された被支持体が挟まれて、上記ラジエータの下端部が上記ラジエータサポートの下端部に支持されるようになっている。
【0006】
上記ラジエータサポートにラジエータを上記支持装置により支持させる場合には、まず、上記ラジエータサポートの上端部にラジエータの上端部の被支持体を嵌合させて支持させる。次に、この嵌合部を中心として、上記ラジエータサポートの下端部を上記切り欠きの前方から後方回動させ、上記ラジエータサポートの下端部に突設された被支持体を上記切り欠きに嵌合させる。
【0007】
次に、上記切り欠きの前縁部にその前方から上記係止体を係止させる。すると、上記切り欠きの後縁部と係止体との間に上記ラジエータの下端部の被支持体が挟まれて、上記ラジエータの下端部が上記ラジエータサポートの下端部に支持され、もって、上記ラジエータサポートへのラジエータの支持がなされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、ラジエータサポートの下端部に対するラジエータの下端部の支持は、上記切り欠きの前縁部に対し係止体を単に係止させて、これら切り欠きの後縁部と係止体との間に上記被支持体を挟み付けることにより達成されており、このため、自動車が荒地を走行する場合など、上記ラジエータサポートやラジエータに大きい外力が与えられたときには、上記切り欠きの前端縁に対する係止体の係止が無意図的に解除されて、上記ラジエータサポートからラジエータが脱落するおそれを生じる。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、ラジエータをラジエータサポートに対し支持装置により支持させた場合において、上記ラジエータサポートに対するラジエータの無意図的な脱落が生じないよう、このラジエータをより確実にラジエータサポートに支持させるようにすることを課題とし、また、これが簡単な構成によって達成されるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の車両のラジエータ支持装置は、次の如くである。
【0011】
請求項1の発明は、車体前部を構成するラジエータサポート11の下端部が、上下方向で互いに離れて対面する上、下部板50,51と、車体2の前後方向で、これら上、下部板50,51の後端縁同士を互いに結合させる後部板52とを備え、上記上部板50に前方に向って開口する切り欠き54を成形し、この切り欠き54の前縁部にその前方から係脱自在に係止される係止体55を設け、上記切り欠き54の後縁部と係止体55との間にラジエータ10の下端部に突設された被支持体58を挟んで上記ラジエータ10の下端部を上記ラジエータサポート11の下端部に支持させるようにした車両のラジエータ支持装置において、
【0012】
上記下部板51から上方に向って突出する突出体68を設け、上記切り欠き54の前方から上記係止体55を後方移動させて上記切り欠き54の前縁部に係止させるとき、上記係止体55が上記突出体68に摺接して弾性変形させられるようにしたものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記突出体68を、上記切り欠き54の近傍で、上記下部板51から一体的に突出するリブ71で構成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0015】
図中符号1は自動車で、矢印Frはこの自動車1の前方を示し、下記する左右とは、上記前方に向っての自動車1の車体2の幅方向(以下、単に「幅方向」という)をいうものとする。
【0016】
上記車体フレーム3は、車輪等を介して走行路面上に支持される車体フレーム3と、この車体フレーム3に支持される板金製の車体本体4とを備えている。
【0017】
上記車体フレーム3は、車体2の前後方向に延びてその各前端部がそれぞれ前方に突出する自由端とされた左右一対のサイドメンバ6,6と、「幅方向」に延びてこれらサイドメンバ6,6を互いに結合させる不図示のクロスメンバと、上記各サイドメンバ6,6の外側方かつ上方に位置して前後方向に延びその各前端部がそれぞれ前方に突出する自由端とされた左右一対のアッパサイドメンバ7,7と、上記車体フレーム3の各側部において上記サイドメンバ6とアッパサイドメンバ7の各前部同士を互いに結合させる左右一対の結合メンバ8,8と、上記車体2の前部における車体フレーム3の前端部を構成し上記サイドメンバ6とアッパサイドメンバ7の各前端部に支持されてラジエータ、コンデンサの組立体であるラジエータ10を支持するラジエータサポート11とを備えている。
【0018】
上記各サイドメンバ6、アッパサイドメンバ7、および結合メンバ8は板金製で、互いに溶接により強固に結合されている。上記ラジエータサポート11は樹脂や、樹脂と金属とを複合させて射出成形などにより成形した樹脂製で、上記サイドメンバ6とアッパサイドメンバ7の各前端部に締結具12により着脱自在に締結されることにより、上記サイドメンバ6とアッパサイドメンバ7に支持されている。
【0019】
上記車体本体4は、上記サイドメンバ6とアッパサイドメンバ7をそれぞれその外側方から覆って上記アッパサイドメンバ7に締結具により支持される左右一対のフロントフェンダ14,14と、上記ラジエータサポート11の後方、かつ、上記左右フロントフェンダ14,14の間に設けられ自動車1の駆動源であるエンジンを収容するエンジンルーム15とを備えている。
【0020】
上記車体本体4は、上記ラジエータサポート11の下部をその前方から覆うバンパ26と、上記フード17の前端部の下方、かつ、上記バンパ26の上方に位置して上記ラジエータサポート11の上部をその前方から覆うグリル27とを備え、これらバンパ26とグリル27は共に樹脂や、樹脂と金属とを複合させて成形した樹脂製で互いに射出成形などにより一体成形されており、上記ラジエータサポート11に支持されている。
【0021】
上記ラジエータサポート11は、このラジエータサポート11における「幅方向」の各側部を構成して上下方向に延びる左右一対のサポートサイドメンバ32,32と、上記ラジエータサポート11の上端部を構成して「幅方向」に延び上記各サポートサイドメンバ32の上端部同士を互いに結合させるアッパクロスメンバ33と、上記ラジエータサポート11の下端部を構成して「幅方向」に延び上記各サポートサイドメンバ32の下端部同士を互いに結合させるロアクロスメンバ34と、上記アッパクロスメンバ33とロアクロスメンバ34のそれぞれ「幅方向」のほぼ中央部を互いに結合させるセンタメンバ35とを備え、これら32〜35は射出成形などにより互いに一体成形されている。
【0022】
上記各サポートサイドメンバ32の長手方向(上下方向)の中途部を構成する上記ラジエータサポート11の各側部37が、上記各サイドメンバ6の前端部に締結具12により支持され、もって、上記ラジエータサポート11が各サイドメンバ6の前端部に支持されている。
【0023】
上記ラジエータサポート11の前側に配置されて上記左右側部37,37に架設されると共に、これら各側部37に締結具12の締結により結合される板金製のバンパリインホース38と、このバンパリインホース38の長手方向の中途部から突出してその突出部が上記アッパクロスメンバ33の中途部に結合されるフードロックサポート39とが設けられている。
【0024】
上記バンパ26に上記バンパリインホース38とフードロックサポート39とが結合されて、これら38,39により上記バンパ26が十分に補強されており、もって、このバンパ26の強度と剛性が向上させられると共に、このバンパ26が上記ラジエータサポート11に強固に支持されている。
【0025】
上記ラジエータサポート11に上記ラジエータ10を支持させる支持装置40が設けられている。この支持装置40は、上記ラジエータサポート11の一側部(左側部)側で、上記アッパクロスメンバ33とロアクロスメンバ34のそれぞれ「幅方向」の中途部に、上記ラジエータ10の上、下端部をそれぞれ着脱自在に支持させる上、下支持具41,42を備え、これら各支持具41,42はそれぞれ左右一対設けられている。
【0026】
上記両支持具41,42のうち、上側の各支持具41は、上記ラジエータ10の上端部から上方に向って突設され軸心43がほぼ鉛直方向に延びる支軸である被支持体44と、上記ラジエータサポート11のアッパクロスメンバ33に取り付けられその内孔45の軸心46がほぼ鉛直方向に延びる円環形状の弾性緩衝体47とを備え、上記各緩衝体47の内孔45に対し、その下方から上記各被支持体44が嵌脱自在に嵌入されて、上記アッパクロスメンバ33に上記ラジエータ10の上端部が支持されている。
【0027】
上記ラジエータサポート11の下端部は、上下方向で互いに少し離れて対面する上、下部板50,51と、車体2の前後方向でこれら上、下部板50,51の後端縁同士を互いに結合させる後部板52とを備えている。上記各板50〜52の組立体50〜52は樹脂製とされて互いに一体成形されており、上記組立体50〜52の車体2の側面視での断面は、前方に向って開くコの形状とされている。上記組立体50〜52は、上記支持装置40の一部分を構成している。
【0028】
上記下側の各支持具42は、上記上部板50の前部に成形され前方に向って開口する切り欠き54と、この切り欠き54の左右各前縁部(上部板50の部分)にその前方から係脱自在に係止される樹脂製で弾性を有する係止体55と、上記ラジエータ10の下端部から下方に向って突設され軸心57がほぼ鉛直方向に延びる樹脂製で弾性を有する被支持体58とを備え、この被支持体58はその外周面に上記軸心57を中心とする円環状の嵌合溝59が成形されている。
【0029】
上記係止体55は、上下方向で互いに少し離れて対面する上、下部板62,63と、車体2の前後方向でこれら上、下部板62,63の前端縁同士を互いに一体的に結合させる前部板64と、上記下部板63から上方に向って突設される左右一対の係止突起である被係止部65,65とを備えている。
【0030】
上記係止体55は、車体2の側面視での断面が後方に向って開くコの字形状とされている。上記係止体55は、上記切り欠き54の各前端縁にその前方から嵌脱自在に外嵌可能とされ、この嵌合で、上記係止体55の上、下部板62,63の左右各側部が上記切り欠き54の左右各前縁部をそれぞれ上下から挟むこととされている。
【0031】
上記切り欠き54の各前縁部には、左右一対の係止孔である係止部66,66が成形され、上記切り欠き54の各前縁部にその前方から上記係止体55を嵌合させると、上記各係止部66に上記各被係止部65が嵌脱自在に嵌合(嵌入)して、上記切り欠き54の各前縁部に上記係止体55が係脱自在に係止されるようになっている。
【0032】
上記切り欠き54の各前縁部に上記係止体55を係止させたとき、この係止体55により上記切り欠き54の前端開口が閉じられる。この際、上記切り欠き54の後縁部と係止体55との間に上記ラジエータ10の下端部に突設された被支持体58の嵌合溝59が嵌合して、上記切り欠き54の後端縁部と係止体55とが上記被支持体58に圧接してこの被支持体58を挟み付け、もって、上記ラジエータ10の下端部が上記ラジエータサポート11の下端部に支持されている。
【0033】
上記ラジエータサポート11の下端部の下部板51から上方に向って一体的に突出する「幅方向」で複数(3枚)の突出体68が設けられている。これら各突出体68は前後方向、かつ、鉛直方向に延びる平板体とされ、上記各突出体68の上端縁は互いにほぼ同じ高さとされている。車体2の側面視で、上記ラジエータサポート11の下端部の上部板50の下面と、上記各突出体68の上端縁との間には、前後方向の各部で上下方向の幅寸法が互いにほぼ一定の隙間69が形成されている。
【0034】
上記ラジエータサポート11にバンパ26とグリル27とを取り付けるのに先立って、上記ラジエータサポート11にラジエータ10を上記支持装置40により支持させる場合には、まず、図3中二点鎖線で示すように、上記ラジエータサポート11の上端部のアッパクロスメンバ33に取り付けた各緩衝体47の内孔45に、その下方から上記ラジエータ10の上端部に突設した被支持体44を嵌合させて支持させる。次に、この嵌合部を中心として、上記ラジエータ10の下端部を上記切り欠き54の前方から(図1,5,6中実線、図3中二点鎖線)、後方回動(移動)させ、上記ラジエータ10の下端部と共に後方移動する上記被支持体58の嵌合溝59を上記切り欠き54に嵌合させる(図5〜7中三点鎖線)。
【0035】
次に、上記切り欠き54の左右各前縁部にその前方から(図1,5,6中実線、図3中二点鎖線)、上記係止体55を後方移動させて係止させる(図5〜7中一点鎖線)。
【0036】
すると、上記切り欠き54の後縁部と係止体55との間に上記ラジエータ10の下端部の被支持体58の嵌合溝59が挟み付けられて、上記ラジエータ10の下端部が上記ラジエータサポート11の下端部に支持され、もって、上記ラジエータサポート11へのラジエータ10の支持がなされる。
【0037】
図5において、上記ラジエータサポート11にラジエータ10を支持させる途中において、上記切り欠き54の前方から(図5中実線)、上記係止体55を後方移動させて上記切り欠き54の各前縁部に係止させるとき、まず、上記係止体55の下部板63と被係止部65とを上記隙間69に挿入し、次に、上記係止体55の上部板62を上記ラジエータサポート11の上部板50の上面に対し後方に摺動させると共に、上記各係止部65を上記ラジエータサポート11の下端部の上部板50の下面に対し後方に摺動させる(図5中二点鎖線)。
【0038】
このとき、図5中二点鎖線で示すように、上記係止体55の下部板63は、この下部板63に突設した各被係止部65が上記したようにラジエータサポート11の上部板50の下面に接する分、上記係止体55の上部板62から下方に離れるよう弾性変形させられるが、この際、上記下部板63の後端部が上記各突出体68の上端面に圧接しながら後方に向い摺動することにより、上記下部板63の後端部が上記各突出体68からの反力を受けて上方に向い屈曲するよう弾性変形させられるようになっている。
【0039】
そして、図5中一点鎖線で示すように、上記係止体55の更なる後方移動で、この係止体55の各被係止部65を上記切り欠き54の前端部の各係止部66に嵌合させると、上記下部板63の弾性変形が解除されて元の形状に復元し、これにより、上記切り欠き54の各前端部に対する上記係止体55の係止が完了する。
【0040】
その後、上記切り欠き54の各前端部に対する上記係止体55の係止を解除させようとするときには、上記とは逆の手順で、まず、上記係止体55の下部板63の後端部を下方に向い屈曲するよう弾性変形させて、上記各係止部66から各被係止部65を離脱させるが、この際、上記下部板63の後端部は、上記各突出体68の突出端の上端面に圧接するため、上記各係止部66からの各被係止部65の離脱は、上記各突出体68からの反力に抗しながら上記下部板63の後端部を弾性変形させて行われる。
【0041】
次に、上記下部板63の後端部を上記各突出体68の上端面に圧接させて前方に向い摺動させながら、上記係止体55を前方移動させれば、上記係止が解除される。
【0042】
このため、上記切り欠き54の各前端部に対する上記係止体55の係止を解除させようとするときには、上記突出体68からの反力に抗して上記下部板63の後端部を弾性変形させる必要があることから、車体2の振動などにより、上記切り欠き54の各前縁部に対する係止体55の係止が無意図的に解除されるということは防止される。
【0043】
よって、上記切り欠き54の各前縁部と係止体55とによってラジエータ10の下端部の被支持体58がより確実に支持され、このため、上記ラジエータ10がより確実にラジエータサポート11に支持されてラジエータ10の無意図的な脱落が防止される。
【0044】
上記係止体55の「幅方向」の各部において、上記上部板62の後端縁よりも、下部板63の後端縁が後方により大きく突出している。
【0045】
このため、上記切り欠き54の各前縁部に、その前方から上記係止体55を係止させようとして後方移動させるときには、まず、上記係止体55の下部板63の後端縁を上記下部板51と各突出体68の上端縁の間の隙間69に嵌入させれば、上記係止の開始時において、上記切り欠き54の各前縁部に対する係止体55の位置決めが容易にできる。
【0046】
よって、上記各突出体68は、上記係止の開始時のガイドとしても利用でき、このため、上記切り欠き54の各前縁部に対する係止体55の係止作業が簡単な構成によって達成される。
【0047】
また、上記各突出体68は、特に「幅方向」で、上記切り欠き54の近傍に配置され、かつ、上記下部板51から一体的に突出するリブ71で構成されている。
【0048】
このため、上記ラジエータサポート11の下端部に切り欠き54を成形すると、この切り欠き54の周りの強度が低下して応力集中が生じがちとなるが、これは、上記切り欠き54の近傍のリブ71によって防止される。よって、強度上も、ラジエータサポート11にラジエータ10がより確実に支持される。
【0049】
また、上記突出体68は上記下部板51に一体成形されたものであって、部品の増加が抑制されるため、前記したラジエータサポート11へのラジエータ10のより確実な支持は、簡単な構成で達成される。
【0050】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0051】
請求項1の発明は、車体前部を構成するラジエータサポートの下端部が、上下方向で互いに離れて対面する上、下部板と、車体の前後方向で、これら上、下部板の後端縁同士を互いに結合させる後部板とを備え、上記上部板に前方に向って開口する切り欠きを成形し、この切り欠きの前縁部にその前方から係脱自在に係止される係止体を設け、上記切り欠きの後縁部と係止体との間にラジエータの下端部に突設された被支持体を挟んで上記ラジエータの下端部を上記ラジエータサポートの下端部に支持させるようにした車両のラジエータ支持装置において、
【0052】
上記下部板から上方に向って突出する突出体を設け、上記切り欠きの前方から上記係止体を後方移動させて上記切り欠きの前縁部に係止させるとき、上記係止体が上記突出体に摺接して弾性変形させられるようにしてある。
【0053】
このため、上記切り欠きの前端部に対する上記係止体の係止を解除させようとするときには、上記突出体からの反力に抗して上記下部板の後端部を弾性変形させる必要があることから、車体の振動などにより、上記切り欠きの前縁部に対する係止体の係止が無意図的に解除されるということは防止される。
【0054】
よって、上記切り欠きの前縁部と係止体とによってラジエータの下端部の被支持体がより確実に支持され、このため、上記ラジエータがより確実にラジエータサポートに支持されてラジエータの無意図的な脱落が防止される。
【0055】
請求項2の発明は、上記突出体を、上記切り欠きの近傍で、上記下部板から一体的に突出するリブで構成している。
【0056】
このため、上記ラジエータサポートの下端部に切り欠きを成形すると、この切り欠きの周りの強度が低下して応力集中が生じがちとなるが、これは、上記切り欠きの近傍のリブによって防止される。よって、強度上も、ラジエータサポートにラジエータがより確実に支持される。
【0057】
また、上記突出体は上記下部板に一体成形されたものであって、部品の増加が抑制されるため、前記したラジエータサポートへのラジエータのより確実な支持は、簡単な構成で達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持装置の展開斜視図である。
【図2】自動車前部の斜視図である。
【図3】自動車前部の側面断面図である。
【図4】自動車前部の正面図である。
【図5】図3の部分拡大断面展開図である。
【図6】図5で示したものの平面図である。
【図7】図4の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 車体
3 車体フレーム
4 車体本体
6 サイドメンバ
10 ラジエータ
11 ラジエータサポート
32 サポートサイドメンバ
33 アッパクロスメンバ
34 ロアクロスメンバ
37 側部
40 支持装置
41,42 支持具
50 上部板
51 下部板
52 後部板
54 切り欠き
55 係止体
57 軸心
58 被支持体
59 嵌合溝
68 突出体
69 隙間
71 リブ

Claims (2)

  1. 車体前部を構成するラジエータサポートの下端部が、上下方向で互いに離れて対面する上、下部板と、車体の前後方向で、これら上、下部板の後端縁同士を互いに結合させる後部板とを備え、上記上部板に前方に向って開口する切り欠きを成形し、この切り欠きの前縁部にその前方から係脱自在に係止される係止体を設け、上記切り欠きの後縁部と係止体との間にラジエータの下端部に突設された被支持体を挟んで上記ラジエータの下端部を上記ラジエータサポートの下端部に支持させるようにした車両のラジエータ支持装置において、
    上記下部板から上方に向って突出する突出体を設け、上記切り欠きの前方から上記係止体を後方移動させて上記切り欠きの前縁部に係止させるとき、上記係止体が上記突出体に摺接して弾性変形させられるようにした車両のラジエータ支持装置。
  2. 上記突出体を、上記切り欠きの近傍で、上記下部板から一体的に突出するリブで構成した請求項1に記載の車両のラジエータ支持装置。
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