JP3643174B2 - Mri装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡散強調イメージング方法およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置に関する。さらに詳しくは、体動によるアーチファクトを低減できる拡散強調イメージング方法およびMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
イメージング用データの位相の体動分を補正により除去し、体動によるアーチファクトを低減する従来の拡散強調イメージング方法として、特開平4−314426号公報および特開平8−10239号公報に記載の拡散強調イメージング方法が知られている。
【0003】
特開平4−314426号公報に記載の拡散強調イメージング方法では、k−空間をラスタ・スキャンのように埋める多数のリード軸方向の直線状軌跡のそれぞれ(これらをビューという)に沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集すると共に、位相巻き戻し勾配を印加して補正用データを収集する。次いで、ビュー毎に、イメージング用データおよび補正用データをリード軸方向にフーリエ変換し、それぞれの中間データを得る。次に、ビュー毎に、イメージング用データの中間データの位相を、補正用データの中間データの位相で補正する。次に、全ビューの補正後のイメージング用データの中間データを位相エンコード軸方向にフーリエ変換し、画像用データを生成する。そして、この画像用データから拡散強調画像を作成する。
上記拡散強調イメージング方法において、イメージング用データの位相は、位相エンコード分と体動分(体動によって生じる位相成分)の両方を含んでいる。一方、補正用データは、位相巻き戻し勾配を印加してから収集するため、位相エンコード量が“0”であり、位相エンコード分を含んでおらず、体動分のみを含んでいる。そこで、イメージング用データの位相を補正用データの位相で補正することで、体動分を除去でき、体動によるアーチファクトを低減できる。
【0004】
また、特開平8−10239号公報に記載の拡散強調イメージング方法では、k−空間の中心部からk−空間の端部へと螺旋状に広がる多数の螺旋状軌跡のそれぞれ(これらをビューという)に沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集する。次に、ビュー毎に、k−空間の中心部のイメージング用データの位相を基にk−空間の中心部以外のイメージング用データの位相を補正する。次に、その補正したイメージング用データを2次元フーリエ変換し、画像用データを生成する。そして、この画像用データから拡散強調画像を作成する。
上記拡散強調イメージング方法において、k−空間の中心部以外のイメージング用データは、位相エンコード分と体動分の両方を含んでいる。一方、k−空間の中心部のイメージング用データは、位相エンコード量が“0”であるため、位相エンコード分を含んでおらず、体動分のみを含んでいる。そこで、k−空間の中心部以外のイメージング用データの位相をk−空間の中心部のイメージング用データで補正することで、体動分を除去でき、体動によるアーチファクトを低減できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平4−314426号公報に記載の拡散強調イメージング方法における補正は、補正用データが含む体動分とイメージング用データが含む体動分が同程度の時は適正になるが、補正用データが含む体動分よりイメージング用データが含む体動分が大き過ぎるか小さ過ぎる時には不適正になる。
しかし、従来は、かかる考慮をしていなかったため、不適正な補正がなされてしまい、体動によるアーチファクトを十分に低減できないことがある問題点があった。
【0006】
また、上記特開平8−10239号公報に記載の拡散強調イメージング方法における補正は、k−空間の中心部のイメージング用データが含む体動分とk−空間の中心部以外のイメージング用データが含む体動分が同程度の時は適正になるが、k−空間の中心部のイメージング用データが含む体動分よりk−空間の中心部以外のイメージング用データが含む体動分が大き過ぎるか小さ過ぎる時は不適正になる。
しかし、従来は、かかる考慮をしていなかったため、不適正な補正がなされてしまい、体動によるアーチファクトを十分に低減できないことがある問題点があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、不適正な補正がなされてしまうことを回避し、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようにした拡散強調イメージング方法およびMRI装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、k−空間をラスタ・スキャンのように埋める多数のリード軸方向の直線状軌跡のそれぞれに沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集すると共に位相巻き戻し勾配を印加して補正用データを収集し、各直線状軌跡に対応するデータ毎に、その補正用データの位相を基にイメージング用データの位相を補正し、その補正したイメージング用データに基づいて拡散情報を反映した画像を作成する拡散強調イメージング方法において、複数の直線状軌跡に対応する補正用データの平均位相を取得し、各直線状軌跡に対応する補正用データの位相と前記平均位相の差が所定の閾値以上なら、当該直線状軌跡についてはイメージング用データと補正用データを収集し直すことを特徴とする拡散強調イメージング方法を提供する。
上記第1の観点による拡散強調イメージング方法では、ある補正用データの位相が、複数の補正用データの位相の平均から大きく外れた時は、データの取り直しを行う。その理由は、かかる時は平均的でない体動があったと考えられるから、補正用データが含む体動分よりイメージング用データが含む体動分が大き過ぎるか小さ過ぎる確率が高く、そのデータを使わない方がよいからである。これにより、不適正な補正を行ったイメージング用データを画像の作成に用いることを回避できるようになり、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようになる。
なお、閾値は、MRI装置や被検体や診断部位などにより適正な値が異なるため、経験的に値を決めるのが良い。
【0009】
第2の観点では、本発明は、k−空間の中心部からk−空間の端部へと螺旋状に広がる多数の螺旋状軌跡のそれぞれに沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集し、各螺旋状軌跡に対応するデータ毎に、そのk−空間の中心部のイメージング用データの位相を基にk−空間の中心部以外のイメージング用データの位相を補正し、その補正したイメージング用データに基づいて拡散情報を反映した画像を作成する拡散強調イメージング方法において、複数の螺旋状軌跡に対応するk−空間の中心部のイメージング用データの平均位相を取得し、各螺旋状軌跡に対応するk−空間の中心部のイメージング用データの位相と前記平均位相の差が所定の閾値以上なら、当該螺旋状軌跡についてはイメージング用データを収集し直すことを特徴とする拡散強調イメージング方法を提供する。
上記第2の観点による拡散強調イメージング方法では、あるk−空間の中心部のイメージング用データの位相が、複数のk−空間の中心部のイメージング用データの位相の平均から大きく外れた時は、データの取り直しを行う。その理由は、かかる時は平均的でない体動があったと考えられるから、k−空間の中心部のイメージング用データが含む体動分よりk−空間の中心部以外のイメージング用データが含む体動分が大き過ぎるか小さ過ぎる確率が高く、そのデータを使わない方がよいからである。これにより、不適正な補正を行ったイメージング用データを画像の作成に用いることを回避できるようになり、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようになる。
なお、閾値は、MRI装置や被検体や診断部位などにより適正な値が異なるため、経験的に値を決めるのが良い。
【0010】
第3の観点では、本発明は、k−空間をラスタ・スキャンのように埋める多数のリード軸方向の直線状軌跡のそれぞれに沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集すると共に位相巻き戻し勾配を印加して補正用データを収集するラスタ・スキャン手段と、複数の直線状軌跡に対応する補正用データの平均位相を取得する平均位相取得手段と、補正用データの位相と前記平均位相の差が所定の閾値以上の直線状軌跡についてはイメージング用データと補正用データを収集し直すように前記ラスタ・スキャン手段を制御するデータ取り直し手段と、補正用データの位相を基にイメージング用データの位相を補正する位相補正手段と、補正したイメージング用データに基づいて拡散情報を反映した画像を作成する画像作成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第3の観点によるMRI装置では、上記第1の観点による拡散強調イメージング方法を好適に実施できる。従って、先述のように、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようになる。
【0011】
第4の観点では、本発明は、k−空間の中心部からk−空間の端部へと螺旋状に広がる多数の螺旋状軌跡のそれぞれに沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集するスパイラル・スキャン手段と、複数の螺旋状軌跡に対応するk−空間の中心部のイメージング用データの平均位相を取得する平均位相取得手段と、k−空間の中心部のイメージング用データの位相と前記平均位相の差が所定の閾値以上の螺旋状軌跡についてはイメージング用データを収集し直すように前記スパイラル・スキャン手段を制御するデータ取り直し手段と、k−空間の中心部のイメージング用データの位相を基にk−空間の中心部以外のイメージング用データの位相を補正する位相補正手段と、補正したイメージング用データに基づいて拡散情報を反映した画像を作成する画像作成手段とを具備したMRI装置を提供する。
上記第4の観点によるMRI装置では、上記第2の観点による拡散強調イメージング方法を好適に実施できる。従って、先述のように、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0013】
−第1の実施形態−
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるMRI装置の構成図である。
このMRI装置100において、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の主磁場を印加する主磁場コイルと、勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル(勾配磁場コイルはx軸,y軸,z軸の各コイルを備えており、これらの組み合わせによりスライス軸,位相エンコード軸,リード軸が決まる)と、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを送信する送信コイルと、被検体からのNMR信号を受信する受信コイル等が配置されている。主磁場コイル,勾配磁場コイル,送信コイルおよび受信コイルは、それぞれ主磁場電源2,勾配磁場駆動回路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続されている。
【0014】
計算機7は、パルスシーケンスを作成し、シーケンス記憶回路8に渡す。
シーケンス記憶回路8は、パルスシーケンスを記憶し、そのパルスシーケンスに基づいて勾配磁場駆動回路3を操作し、マグネットアセンブリ1の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイルに印加する。
【0015】
前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1の受信コイルで受信したNMR信号を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号とし、NMR信号を位相検波して、A/D変換器11に与える。A/D変換器11は、アナログ信号のNMR信号をディジタル信号のMRデータに変換し、計算機7に入力する。
【0016】
計算機7は、A/D変換器11からMRデータを読み込み、位相補正演算や画像再構成演算を行い、画像を作成する。この画像は、表示装置6にて表示される。
また、計算機7は、操作卓13から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。
【0017】
図2は、上記MRI装置100における平均位相取得処理のフローチャートである。
ステップV1では、ビュー番号用カウンタmを“1”に初期化する。
ステップV2では、図3に示すパルスシーケンスQRにより補正用データe2(m)を収集する。
すなわち、このパルスシーケンスQRでは、90°のRFパルスR1を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S1を印加する。次に、位相エンコード軸に位相エンコード勾配PE(m)を印加する。次に、拡散強調用の強力なMP(Motion Probing)勾配MPG1を任意の勾配軸に印加する。次に、180°のRFパルスR2を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S2を印加する。次に、拡散強調用のMP勾配MPG2を任意の勾配軸に印加する。次に、リード軸にリード勾配RD1を印加しながらエコーecho1をサンプリングして、イメージング用データe1(m)を収集する。次に、位相エンコード軸に前記位相エンコード勾配PE(m)と同じ大きさの位相巻き戻しエンコード勾配PR(m)を印加する。次に、リード軸にリード勾配RD2を印加しながらエコーecho2をサンプリングして、補正用データe2(m)を収集する。
図4の(a)に、第1ビュー(m=1)のイメージング用データe1(1)および補正用データe2(1)の直線状軌跡(ラスタ・トラジェクトリ)を例示する。
また、図4の(b)に、第2ビュー(m=2)のイメージング用データe1(2)および補正用データe2(2)の直線状軌跡を示す。
なお、上記平均位相取得処理では、イメージング用データe1(m)の収集を省いてもよい。
【0018】
図2に戻って、ステップV3では、前記補正用データe2(m)をリード軸方向にフーリエ変換し、中間データE2(m)を求め、さらに、その位相φ2(m)を求める。
ステップV4,V5では、m=2〜N(Nは、例えば8〜12)について上記ステップV2およびステップV3を反復実行する。
ステップV6では、位相φ2(1)〜φ2(N)の平均位相φ2avを算出する。
【0019】
図5は、上記MRI装置100における拡散強調イメージング処理のフローチャートである。
ステップB1では、操作者が閾値δ(δは、例えば10°)を設定する。
ステップB2では、ビュー番号用カウンタmを“1”に初期化する。
ステップB3では、図3に示すパルスシーケンスQRによりイメージング用データe1(m)と補正用データe2(m)を収集する。
すなわち、このパルスシーケンスQRでは、90°のRFパルスR1を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S1を印加する。次に、位相エンコード軸に位相エンコード勾配PE(m)を印加する。次に、拡散強調用のMP勾配MPG1を任意の勾配軸に印加する。次に、180°のRFパルスR2を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S2を印加する。次に、拡散強調用のMP勾配MPG2を任意の勾配軸に印加する。次に、リード軸にリード勾配RD1を印加しながらエコーecho1をサンプリングして、イメージング用データe1(m)を収集する。次に、位相エンコード軸に前記位相エンコード勾配PE(m)と同じ大きさの位相巻き戻しエンコード勾配PR(m)を印加する。次に、リード軸にリード勾配RD2を印加しながらエコーecho2をサンプリングして、補正用データe2(m)を収集する。
【0020】
図5に戻り、ステップB4では、前記補正用データe2(m)をリード軸方向にフーリエ変換して中間データE2(m)を求め、その中間データE2(m)の位相φ2(m)を求める。
ステップB5では、|φ2(m)−φ2av|<δかを判定する。|φ2(m)−φ2av|<δならステップB6に進む。|φ2(m)−φ2av|<δでないなら上記ステップB3に戻り、第mビューのイメージング用データe1(m)と補正用データe2(m)を取り直す。
【0021】
ステップB6では、前記イメージング用データe1(m)をリード軸方向にフーリエ変換して中間データE1(m)を求め、それに対して、
exp{−iφ2(m)}
を乗算し、第mビューの位相補正後の中間データE1’(m)を得る。
ステップB7,B8では、m=2〜M(Mは、例えば126)について上記ステップB3〜ステップB6を反復実行する。
ステップB9では、得られた位相補正後の中間データE1’(1)〜E1’(M)を位相エンコード軸方向にフーリエ変換し、画像データを生成する。
ステップB10では、前記画像データから拡散強調画像を作成する。
【0022】
図6は、上記拡散強調イメージング処理(図5)におけるmの進行の説明図である。
m=6,8では、φ2(m)と平均位相φ2avの差が閾値δ内になるまでにデータを2回取り直している。
【0023】
上記第1の実施形態のMRI装置100によれば、補正用データe2が含む体動分よりイメージング用データe1が含む体動分が大き過ぎるか小さ過ぎる確率が高いデータを使わないから、常に適正に補正されたイメージング用データのみを画像の作成に用いることが出来るようになり、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようになる。
【0024】
なお、図5の拡散強調イメージング処理では、|φ2(m)−φ2av|<δとなるまでmをインクリメントせずにデータを取り直しているが、データを取り直さずにmをインクリメントしながらデータを収集し、その後、|φ2(m)−φ2av|<δとならなかったmについてデータを取り直すようにしてもよい。
さらに、この方式の拡張として、図2の平均位相取得処理で、N=Mとしてイメージング用データe1(m)および補正用データe2(m)を収集しておき、補正用データe2(m)の全部または一部から平均位相φ2avを求め、|φ2(m)−φ2av|<δであるmについてのデータは画像作成に使い、|φ2(m)−φ2av|<δでないmについてはデータを取り直すようにしてもよい。
【0025】
また、図5の拡散強調イメージング処理では、データの取り直しの回数を制限していないが、同一ビューでの取り直し回数を制限し(例えば10回)、その回数だけデータの取り直しを行っても|φ2(m)−φ2av|<δにならなかった場合は、最後に得られたデータを画像作成に使うようにしてもよい。
【0026】
−第2の実施形態−
本発明の第2の実施形態のMRI装置の構成は、図1と同様である。
図7,図8は、本発明の第2の実施形態のMRI装置における拡散強調イメージング処理のフローチャートである。
ステップC1では、操作者が閾値δ(δは、例えば10°)を設定する。
ステップC2では、ビュー番号用カウンタmを“1”に初期化する。
ステップC3では、図3に示すパルスシーケンスQRによりイメージング用データe1(m)と補正用データe2(m)を収集する。
すなわち、このパルスシーケンスQRでは、90°のRFパルスR1を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S1を印加する。次に、位相エンコード軸に位相エンコード勾配PE(m)を印加する。次に、拡散強調用のMP勾配MPG1を任意の勾配軸に印加する。次に、180°のRFパルスR2を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S2を印加する。次に、拡散強調用のMP勾配MPG2を任意の勾配軸に印加する。次に、リード軸にリード勾配RD1を印加しながらエコーecho1をサンプリングして、イメージング用データe1(m)を収集する。次に、位相エンコード軸に前記位相エンコード勾配PE(m)と同じ大きさの位相巻き戻しエンコード勾配PR(m)を印加する。次に、リード軸にリード勾配RD2を印加しながらエコーecho2をサンプリングして、補正用データe2(m)を収集する。
【0027】
図7に戻り、ステップC4では、前記イメージング用データe1(m)をリード軸方向にフーリエ変換して中間データE1(m)を求め、それに対して、
exp{−iφ2(m)}
を乗算し、第mビューの位相補正後の中間データE1’(m)を得る。
ステップC5,C6では、m=2〜N(Nは、例えば8〜12)について上記ステップC3を反復実行する。
【0028】
ステップC7では、前記補正用データe2(1)〜e2(N)をリード軸方向にフーリエ変換して中間データE2(1)〜E2(N)を求め、それらの中間データE2(1)〜E2(N)の位相φ2(1)〜φ2(N)を求め、さらに、それら位相φ2(1)〜φ2(N)の平均位相φ2avを算出する。
【0029】
図8へ進み、ステップC8では、図3に示すパルスシーケンスQRによりイメージング用データe1(m)と補正用データe2(m)を収集する。ここでは、N<mである。
ステップC9では、前記補正用データe2(m)をリード軸方向にフーリエ変換して中間データE2(m)を求め、その中間データE2(m)の位相φ2(m)を求める。
ステップC10では、|φ2(m)−φ2av|<δかを判定する。|φ2(m)−φ2av|<δならステップC11に進む。|φ2(m)−φ2av|<δでないなら上記ステップC8に戻り、第mビューのイメージング用データe1(m)と補正用データe2(m)を取り直す。
【0030】
ステップC11では、前記イメージング用データe1(m)をリード軸方向にフーリエ変換して中間データE1(m)を求め、それに対して、
exp{−iφ2(m)}
を乗算し、第mビューの位相補正後の中間データE1’(m)を得る。
ステップC12,C13では、m=N+2〜M(Mは、例えば126)について上記ステップC8〜ステップC11を反復実行する。
ステップC14では、得られた位相補正後の中間E1’(1)〜E1’(M)を位相エンコード軸方向にフーリエ変換し、画像データを生成する。
ステップC15では、前記画像データから拡散強調画像を作成する。
【0031】
上記第2の実施形態のMRI装置でも、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようになる。また、図2に示す平均位相取得処理のプリスキャンを省くことが出来る。
【0032】
−第3の実施形態−
本発明の第3の実施形態のMRI装置の構成は図1と同様である。
図9は、本発明の第3の実施形態のMRI装置における平均位相取得処理のフローチャートである。
ステップF1では、ビュー番号用カウンタmを“1”に初期化する。
ステップF2では、図10に示すパルスシーケンスQSによりイメージング用データD(m,kx,ky)を収集する。
このパルスシーケンスQSでは、90°のRFパルスR1を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S1を印加する。次に、拡散強調用のMP勾配MPG1を任意の勾配軸に印加する。次に、180°のRFパルスR2を印加すると共にスライス軸にスライス勾配S2を印加する。次に、拡散強調用のMP勾配MPG2を任意の勾配軸に印加する。次に、図11に示すようにk−空間Sの中心部から端部へと螺旋状に広がる螺旋状軌跡(スパイラル・トラジェクトリ)を形成するように位相エンコード勾配RD3とリード勾配RD4を印加しながら、エコーechoをサンプリングして、イメージング用データD(m,kx,ky)を収集する。
図11の(a)に、第1ビュー(m=1)のイメージング用データD(1,kx,ky)のスパイラル・トラジェクトリを示す。D(1,0,0)は、k−空間Sの中心部のイメージング用データである。
図11の(b)に、第2ビュー(m=2)のイメージング用データD(2,kx,ky)のスパイラル・トラジェクトリを示す。なお、D(2,0,0)は、k−空間Sの中心部のイメージング用データである。
【0033】
図9に戻って、ステップF3では、k−空間の中心部のイメージング用データD(m,0,0)の位相φ(m)を次式により求める。
φ(m)=arg{D(m,0,0)}
ステップF4,F5では、m=2〜N(Nは、例えば40)について上記ステップF2およびステップF3を反復実行する。
ステップF6では、位相φ(1)〜φ(N)の平均位相φ2avを求める。
【0034】
図12は、第3の実施形態のMRI装置における拡散強調イメージング処理のフローチャートである。
ステップH1では、操作者が閾値δ(δは、例えば10°)を設定する。
ステップH2では、ビュー番号用カウンタmを“1”に初期化する。
ステップH3では、図10に示すパルスシーケンスQSによりイメージング用データD(m,kx,ky)を収集する。
ステップH4では、k−空間の中心部のイメージング用データD(m,0,0)の位相φ(m)を次式により求める。
φ(m)=arg{D(m,0,0)}
ステップH5では、|φ(m)−φ2av|<δか否かを判定する。|φ(m)−φ2av|<δならステップH6に進む。|φ(m)−φ2av|<δでないなら上記ステップH3に戻り、第mビューのイメージング用データD(m,kx,ky)を取り直す。
【0035】
ステップH6では、イメージング用データD(m,kx,ky)に対して、
exp{−iφ(m)}
を乗算し、これを第mビューの位相補正後のイメージング用データD’(m,kx,ky)とする。
ステップH7,H8では、m=2〜M(Mは、例えば16)について上記ステップH3〜ステップH6を反復実行する。
ステップH9では、得られた位相補正後のイメージング用データD’(1,kx,ky)〜D’(M,kx,ky)を2次元フーリエ変換し、画像用データを生成する。
ステップH10では、前記画像データから拡散強調画像を作成する。
【0036】
上記第3の実施形態のMRI装置によれば、k−空間の中心部のイメージング用データが含む体動分よりk−空間の中心部以外のイメージング用データが含む体動分が大き過ぎるか小さ過ぎる確率が高いデータを使わないから、常に適正に補正されたイメージング用データのみを画像の作成に用いることが出来るようになり、体動によるアーチファクトを十分に低減できるようになる。
【0037】
なお、図12の拡散強調イメージング処理では、|φ(m)−φav|<δとなるまでmをインクリメントせずにデータを取り直しているが、データを取り直さずにmをインクリメントしながらデータを収集し、その後、|φ(m)−φav|<δとならなかったmについてデータを取り直すようにしてもよい。
さらに、この方式の拡張として、図9の平均位相取得処理で、N=Mとしてイメージング用データD(m)を収集しておき、イメージング用データD(m)の全部または一部から平均位相φavを求め、|φ(m)−φav|<δであるmについてのデータは画像作成に使い、|φ(m)−φav|<δでないmについてはデータを取り直すようにしてもよい。
【0038】
また、図12の拡散強調イメージング処理では、データの取り直しの回数を制限していないが、同一ビューでの取り直し回数を制限し(例えば10回)、その回数だけデータの取りを行っても|φ(m)−φav|<δにならなかった場合は、最後に得られたデータを画像作成に使うようにしてもよい。
【0039】
さらに、前記第2の実施形態と同様に、m=1〜Nのイメージング用データD(m)を収集し、それらから平均位相φavを求め、m=N+1〜Mのイメージング用データD(m)については|φ(m)−φav|<δにならなかった場合にデータを取り直すようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の拡散強調イメージング方法およびMRI装置によれば、イメージング用データが含む体動分が大き過ぎるか小さ過ぎる確率が高いデータを破棄し、画像作成に使わないから、常に適正に補正されたイメージング用データのみから画像を作成できるようになり、体動によるアーチファクトを十分に低減した良好な拡散強調画像が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるMRI装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る平均位相取得処理のフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかるパルスシーケンスの例示図である。
【図4】ラスタ・トラジェクトリの説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態にかかる拡散強調イメージング処理のフローチャートである。
【図6】データの取り直しの説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる拡散強調イメージング処理の前半のフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる拡散強調イメージング処理の後半のフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る平均位相取得処理のフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態にかかるパルスシーケンスの例示図である。
【図11】スパイラル・トラジェクトリの説明図である。
【図12】本発明の第3の実施形態にかかる拡散強調イメージング処理のフローチャートである。
【符号の説明】
100 MRI装置
1 マグネットアセンブリ
3 勾配磁場駆動回路
7 計算機
8 シーケンス記憶回路
QR,QS パルスシーケンス
e1,D イメージング用データ
e2 補正用データ
MPG1,MPG2 MP勾配

Claims (4)

  1. k−空間をラスタ・スキャンのように埋める多数のリード軸方向の直線状軌跡のそれぞれに沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集すると共に位相巻き戻し勾配を印加して補正用データを収集するラスタ・スキャン手段と、
    複数の直線状軌跡に対応する補正用データの平均位相を取得する平均位相取得手段と、
    補正用データの位相と前記平均位相の差が所定の閾値以上の直線状軌跡についてはイメージング用データと補正データを収集し直すように前記ラスタ・スキャン手段を制御するデータ取り直し手段と、
    補正用データの位相を基にイメージング用データの位相を補正する位相補正手段と、
    補正したイメージング用データに基づいて拡散情報を反映した画像を作成する画像作成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。
  2. 前記位相補正手段は、1つの直線状軌跡に対応する補正用データの位相をφとするとき、その直線状軌跡のイメージング用データに対して、 exp(−iφ) を乗算することを特徴とする請求項1に記載のMRI装置。
  3. k−空間の中心部からk−空間の端部へと螺旋状に広がる多数の螺旋状軌跡のそれぞれに沿うように位相エンコード勾配およびリード勾配を印加して拡散情報を含むイメージング用データを収集するスパイラル・スキャン手段と、
    複数の螺旋状軌跡に対応するk−空間の中心部のイメージング用データの平均位相を取得する平均位相取得手段と、
    k−空間の中心部のイメージング用データの位相と前記平均位相の差が所定の閾値以上の螺旋状軌跡についてはイメージング用データを収集し直すように前記スパイラル・スキャン手段を制御するデータ取り直し手段と、
    k−空間の中心部のイメージング用データの位相を基にk−空間の中心部以外のイメージング用データの位相を補正する位相補正手段と、
    補正したイメージング用データに基づいて拡散情報を反映した画像を作成する画像作成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。
  4. 前記位相補正手段は、1つの螺旋状軌跡におけるk−空間の中心部のイメージング用データの位相をφとするとき、その螺旋状軌跡におけるk−空間の中心部以外のイメージング用データに対して、 exp(−iφ) を乗算することを特徴とする請求項3に記載のMRI装置。
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