JPWO2005096929A1 - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 Download PDF

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福山 秀直
堤 定美
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Abstract

定常状態に至る遷移状態の下で画像にアーチファクトが発生することを抑制して画像品質を向上するために以下のようなパルスシーケンスを実施する。コヒーレントSSFP法において、スライス選択方向の勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロでない所定値で勾配磁場を印加する。具体的には、被検体40のスライスを選択する勾配磁場Gs1により分散するスピンの位相を補正する勾配磁場Gs2を、その勾配磁場Gs1の時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値Sを差し引いた時間積分値にて印加する。そして、読み出し時間の後に、その勾配磁場Gs1,Gs2をキャンセルするように印加される勾配磁場Gs3を、勾配磁場Gs2と同じ時間積分値で印加する。

Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法に関する。
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、医療用途、産業用途などさまざまな分野において利用されている。
磁気共鳴イメージング装置は、静磁場に置かれた被検体のスピンを核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)現象によって励起させ、その励起に伴って発生する磁気共鳴(MR)信号に基づいて断層画像を生成する。
近年、磁気共鳴イメージング装置においては、ハードウェアの進歩に伴い、高度な撮像方法が開発されている。磁気共鳴イメージング装置は、特に、勾配磁場の形成技術の向上が著しく、繰り返し時間(TR:Time of Repetition)の短縮化が可能となっている。このことを活用した撮像方法として、コヒーレントSSFP(Steady State Free Precession)法が知られている。コヒーレントSSFP法は、True FISP,Balanced SSFP,FIESTAなどの名称の撮像方法として利用されている。一般に、磁気共鳴イメージングにおいてTRの短縮化は、縦磁化の緩和が不十分になり信号強度が低下するが、コヒーレントSSFP法では、スポイラー勾配磁場を用いないために磁気モーメントの大きさが保たれるため、また、形成された定常状態において連続するRFパルスの中間の時点で横磁化の位相が揃うため、MR信号の信号強度の増加などを可能にする(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許2898329号公報 特開2001−29327号公報
コヒーレントSSFP法は、正負のフリップアングル(±α)のRF(Radio Frequency)パルスを横緩和時間T2よりも短いTRで交互に印加して磁気モーメントの横磁化と縦磁化との両者を定常状態とする。そして、コヒーレントSSFP法は、スライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向との3方向の勾配磁場においてそれぞれの時間積分値がTRの間でゼロになるように、各方向の勾配磁場の全てにリワインダー勾配磁場が印加されて横磁化のコヒーレンスが調整されている。コヒーレントSSFP法は、RFパルスに対して3方向の勾配磁場を時間方向で対称に配置することにより、次のTRに持ち越す位相の変化をゼロにして定常状態を安定化すると共に、FID(Free Induction Decay)信号とエコー信号との両者のMR信号を同時に受信可能としている。
上記のコヒーレントSSFP法においては、短いTRのために高速な撮像が実現され、また、安定な定常状態でMR信号を収集するために高いS/N比の画像が得られている。
しかし、コヒーレントSSFP法は、定常状態への到達時間が数十から数百ミリ秒間必要とする。このため、コヒーレントSSFP法は、たとえば、息止めが必要な心臓のシネ撮像などのように短時間内での撮像に適用された場合、定常状態に至る前の遷移状態の下で撮像をしなければならず、撮像の初期においては、画像にアーチファクトが顕著に発生し画像品質が低下していた。
図1は、コヒーレントSSFP法において、初期状態から定常状態へ遷移するまでの間にてTE時に得られる磁気モーメントの軌道を示す図である。図1においては、紙面に垂直な静磁場方向zを法線とするxy平面を示しており、(a),(b),(c)のそれぞれはレゾナントオフセットアングル(resonant offset angle)が異なる場合を示している。
図1に示すように、コヒーレントSSFP法における磁気モーメントは、初期状態から定常状態へ遷移するまでの間で螺旋軌道を形成する。これは、レゾナントオフセットアングルがゼロでないことに起因する。このレゾナントオフセットアングルは、フェーズアングル(phase angle)やプリセッションアングル(precession angle)とも呼ばれる。一般的に、磁気共鳴イメージングにおいては、位相エンコードを変化させながら複数回、MR信号の収集を繰り返すが、位相エンコードが同じ場合にはMR信号がほぼ同一になる必要がある。しかし、コヒーレントSSFP法においては、上記のように、定常状態に至る前の遷移状態にて磁気モーメントが螺旋軌道を形成して大きく変化するために、MR信号が同一にならず、アーチファクトが発生する。
図2は、心臓のMRタギング法にコヒーレントSSFP法を適用した場合において、画像に発生するアーチファクトの様子を示す図である。
MRタギング法においては、画像にタグを付加するためにタグの付加時に磁気モーメントの定常状態を破壊し、その後、撮像を実施する。このため、図2に示すように、タグを付加した後において定常状態に至るまでの遷移状態では、画像にアーチファクトが発生している。
このように、コヒーレントSSFP法は、定常状態に至る前の遷移状態において、画像にアーチファクトが顕著に発生し、画像品質が低下する場合があった。そして、これに伴って、限定的な時間にて連続的に撮像する場合において初期の画像を利用することができず、利用可能な撮像画像の数が限定されていた。
したがって、本発明の目的は、定常状態に至る前の遷移状態の下で画像にアーチファクトが発生することを抑制して画像品質を向上でき、連続的に撮像する場合において撮像画像の利用数を増加可能な磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法を提供することにある。
上記目的の達成のために本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場内の被検体のスピンを励起する高周波磁場を印加する高周波磁場印加手段と、前記静磁場内の被検体のスライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向とに勾配磁場を印加する勾配磁場印加手段と、前記高周波磁場と前記勾配磁場とが印加された前記被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の断層画像を生成する画像生成手段とを有し、前記高周波磁場印加手段は、前記被検体のスピンの横磁化と縦磁化との両者が定常状態になるような繰り返し時間にて前記高周波磁場を印加し、前記勾配磁場印加手段は、前記スライス選択方向と前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向との前記勾配磁場を前記繰り返し時間における前記高周波磁場に対して時間方向で対称となるように印加すると共に、前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向とのそれぞれの前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロになるようにし、前記スライス選択方向の前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロでない所定値になるようにして前記勾配磁場を印加する。
上記の本発明の磁気共鳴イメージング装置によれば、高周波磁場印加手段が、静磁場内の被検体のスピンを励起する高周波磁場を印加する。そして、勾配磁場印加手段が、静磁場内の被検体のスライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向とに勾配磁場を印加する。そして、画像生成手段が、高周波磁場と勾配磁場とが印加された被検体からの磁気共鳴信号に基づいて被検体の断層画像を生成する。ここで、高周波磁場印加手段は、被検体のスピンの横磁化と縦磁化との両者が定常状態になるような繰り返し時間にて前記高周波磁場を印加する。また、スライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向との勾配磁場を繰り返し時間における高周波磁場に対して時間方向で対称となるように印加する。さらに、勾配磁場印加手段は、それと共に、位相エンコード方向と周波数エンコード方向とのそれぞれの勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロになるようにし、スライス選択方向の勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロでない所定値になるようにして勾配磁場を印加する。本発明の磁気共鳴イメージング装置は、スライス選択方向の勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロでない所定値で勾配磁場が印加されているため、スピンの位相が分散されて均等に分配されている。このため、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、励起された後に収束される磁気共鳴信号の螺旋軌道の径が小さくなり、アーチファクトの発生を抑制する。
上記目的の達成のために本発明の磁気共鳴イメージング方法は、静磁場内の被検体に前記被検体のスピンを励起する高周波磁場を印加し、前記被検体のスライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向とに勾配磁場を印加し、前記高周波磁場と前記勾配磁場とが印加された前記被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の断層画像を生成する磁気共鳴イメージング方法であって、前記高周波磁場を印加する工程においては、前記被検体のスピンの横磁化と縦磁化との両者が定常状態になるような繰り返し時間にて前記高周波磁場を印加し、前記勾配磁場を印加する工程においては、前記スライス選択方向と前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向との前記勾配磁場を前記繰り返し時間における前記高周波磁場に対して時間方向で対称となるように印加すると共に、前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向とのそれぞれの前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロになるようにし、前記スライス選択方向の前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロでない所定値になるようにして前記勾配磁場を印加する。
上記の本発明の磁気共鳴イメージング方法によれば、被検体のスピンの横磁化と縦磁化との両者が定常状態になるような繰り返し時間にて高周波磁場を印加する。そして、スライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向との勾配磁場を前記繰り返し時間における高周波磁場に対して時間方向で対称となるように印加すると共に、位相エンコード方向と周波数エンコード方向とのそれぞれの勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロになるようにし、スライス選択方向の勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロでない所定値になるようにして勾配磁場を印加する。本発明の磁気共鳴イメージング装置は、スライス選択方向の勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロでない所定値で勾配磁場が印加されているため、スピンの位相が分散されて均等に分配されている。このため、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、励起された後に収束される磁気共鳴信号の螺旋軌道の径が小さくなり、アーチファクトの発生を抑制する。
本発明によれば、定常状態に至る遷移状態の下で画像にアーチファクトが発生することを抑制して画像品質を向上でき、連続的に撮像する場合において撮像画像の利用数を増加可能な磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法を提供することができる。
図1は、コヒーレントSSFP法において、初期状態から定常状態へ遷移するまでの間における磁気モーメントの軌道を示す図である。 図2は、心臓のMRタギング法にコヒーレントSSFP法を適用した場合において、画像に発生するアーチファクトの様子を示す図である。 図3は、本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置の構成を示す構成図である。 図4は、本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置における制御部の構成を示す図である。 図5は、本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置における勾配制御部の構成を示す図である。 図6は、本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置における制御部が制御するためのパルスシーケンス図である。 図7は、本発明にかかる実施形態における横磁化の様子を示す図である。 図8は、コヒーレントSSFP法においてMR信号の振幅が様々な値になる間に、MR信号の位相が0°または180°に制限されていることを示すファントムの画像である。 図9は、本発明にかかる実施形態を心臓のMRタギング法に適用し生成される画像を示す図である。 図10は、大動脈を含む部位を撮影した場合において生成される画像を示す図である。
符号の説明
11…撮影空間
12…静磁場マグネット部
13…勾配コイル部
14…RFコイル部
22…RF駆動部
23…勾配駆動部
24…データ収集部
25…制御部
26…クレードル
31…データ処理部
32…操作部
33…表示部
101…第1スライス選択方向勾配制御部
102…第2スライス選択方向勾配制御部
103…第3スライス選択方向勾配制御部
104…第4スライス選択方向勾配制御部
105…第5スライス選択方向勾配制御部
251…RF制御部
252…勾配制御部
253…データ収集制御部
331…画像生成部
以下より、本発明にかかる実施形態の一例について図面を参照して説明する。
図3は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置の構成を示す構成図である。
図3に示すように、磁気共鳴イメージング装置は、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24と、制御部25と、クレードル26と、データ処理部31と、操作部32と、表示部33とを有する。
以下より、各構成要素について、順次、説明する。
静磁場マグネット部12は、被検体40が収容される撮影空間11に静磁場を形成する。静磁場マグネット部12は、たとえば、撮影空間11を挟むように配置されている一対の永久磁石を有し、被検体40の体軸方向に対して垂直なZ方向に沿うような方向に静磁場を形成する。
勾配コイル部13は、静磁場が形成された撮影空間11内の被検体40に勾配磁場を印加し、RFコイル部14が受信するMR信号に空間的な位置情報を付加する。なお、勾配コイル部13は、3系統で構成されており、スライス選択方向と、位相エンコード方向と、周波数エンコード方向との3方向に勾配磁場を印加する。
RFコイル部14は、被検体40の撮影領域を挟む配置されており、送信用と受信用とを兼用するように構成されている。RFコイル部14は、静磁場マグネット部12により静磁場が形成される撮影空間11内において、被検体40の撮影領域におけるプロトンのスピンを励起するために、電磁波であるRFパルスを送信することにより高周波磁場を印加する。そして、RFコイル部14は、その励起された被検体40内のプロトンから発生する電磁波をMR信号として受信する。なお、RFコイル部14は、本実施形態において送信用と受信用とを兼用しているが、送信用コイルと受信用コイルとを独立して設けてもよい。
RF駆動部22は、RFコイル部14を駆動させて撮影空間11内に高周波磁場を形成するために、ゲート変調器(図示なし)とRF電力増幅器(図示なし)とRF発振器(図示なし)とを有する。RF駆動部22は、制御部25からの制御信号に基づいて、RF発振器からのRF信号を、ゲート変調器を用いて所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調する。そして、ゲート変調器により変調されたRF信号を、RF電力増幅器により増幅した後、RFコイル部14に出力する。
勾配駆動部23は、制御部25からの制御信号に基づいて勾配コイル部13を駆動させ、静磁場が形成されている撮影空間11内の被検体40に勾配磁場を印加させる。勾配駆動部23は、勾配コイル部13の3系統の勾配コイルに対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。
データ収集部24は、位相検波器(図示なし)とアナログ/デジタル変換器(図示なし)とを有し、制御部25からの制御信号に基づいて、RFコイル部14が受信するMR信号を収集する。位相検波器は、RFコイル部14が受信するMR信号を、RF駆動部22のRF発振器の出力を参照信号として位相検波し、アナログ/デジタル変換器に出力する。そして、位相検波器から出力されるアナログ信号のMR信号を、アナログ/デジタル変換器がデジタル信号に変換してデータ処理部31に出力する。
制御部25は、コンピュータにより構成されており、操作部32からデータ処理部31を介して入力される操作信号に基づいて、各部にそれぞれ制御信号を出力し制御を行う。
図4は、制御部25の構成を示す図である。
図4に示すように、制御部25は、RF制御部251と勾配制御部252とデータ収集制御部253とを有する。制御部25は、所定のパルスシーケンスに基づく操作信号が操作部32からデータ処理部31を介して入力される。そして、制御部25は、その操作信号に基づいてRF制御部251と勾配制御部252とデータ収集制御部253とのそれぞれが、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とのそれぞれに制御信号を出力して、被検体40に高周波磁場と勾配磁場とを印加し、その被検体から発生するMR信号を収集する。本実施形態においては、RF制御部251と勾配制御部252とデータ収集制御部253とのそれぞれは、コヒーレントSSFP法に基づいたパルスシーケンスにて、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とにそれぞれ制御信号を出力する。
RF制御部251は、RF駆動部22に制御信号を送信してRFコイル部14を駆動させ、被検体のスピンの横磁化と縦磁化との両者が定常状態になるようなTRにて、正負のフリップアングル(±α)のRFパルスRFを交互に繰り返し送信して被検体40に高周波磁場を印加し、磁気モーメントを定常状態とする。また、RF制御部251は、そのTRでRFパルスRFを繰り返し送信し高周波磁場を印加する時からTR/2の前の時に、RF駆動部22に制御信号を送信してRFコイル部14を駆動させ、そのTRで印加される高周波磁場の第1フリップアングル(α)に対して、半分のフリップアングルであって逆極性の第2フリップアングル(−α/2)になるようなRFパルスRFにより高周波磁場を印加する。
勾配制御部252は、勾配駆動部23に制御信号を送信して勾配コイル部13を駆動させる。勾配制御部252は、勾配駆動部23に制御信号を送信して勾配コイル部13を駆動させる際、TRにおける高周波磁場の印加に対して時間方向で対称となるように、スライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向との勾配磁場を印加する。勾配制御部252は、正負のフリップアングル(±α)のRFパルスRFに対して3方向の勾配磁場を時間方向で対称に配置することにより、次のTRに持ち越す位相の変化を最小にして定常状態を安定化し、FID信号とエコー信号との両者のMR信号を同時にデータ収集部24が受信できるようにしている。ここで、勾配制御部252は、位相エンコード方向と周波数エンコード方向とのそれぞれの勾配磁場の時間積分値がTR内においてゼロになるようにし、スライス選択方向の勾配磁場の時間積分値がTR内においてゼロでない所定値になるようにして勾配磁場を印加する。
図5は、勾配制御部252の構成を示す図である。
図5に示すように、勾配制御部252は、第1スライス選択方向勾配制御部101と第2スライス選択方向勾配制御部102と第3スライス選択方向勾配制御部103と第4スライス選択方向勾配制御部104と第5スライス選択方向勾配制御部105とを有する。
第1スライス選択方向勾配制御部101は、各TRにおける正負のフリップアングル(±α)のRFパルスRFによる高周波磁場の印加の際に、スライス選択方向に被検体40のスライスを選択する第1スライス選択方向勾配磁場Gsを印加する。
第2スライス選択方向勾配制御部102は、MR信号の読み出し時間の前に、第1スライス選択方向勾配磁場Gsが印加された被検体におけるスピンの位相の分散をリフェーズ(rephase)して補正する第2スライス選択方向勾配磁場Gsを、スライス選択方向に印加する。ここで、第2スライス選択方向勾配制御部102は、その第2スライス選択方向勾配磁場Gsを、後述する第3スライス選択方向勾配磁場Gsと同じ時間積分値であり、第1スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値Sを差し引いた時間積分値にて印加する。
第3スライス選択方向勾配制御部103は、MR信号の読み出し時間の後に、第1スライス選択方向勾配制御部101により印加された第1スライス選択方向勾配磁場Gsと、第2スライス選択方向勾配制御部102により印加された第2スライス選択方向勾配磁場Gsとをキャンセルするように第3スライス選択方向勾配磁場Gsをスライス選択方向に印加する。第3スライス選択方向勾配制御部103は、その第3スライス選択方向勾配磁場Gsを、前述の第2スライス選択方向勾配磁場Gsと同じ時間積分値であり、第1スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値Sを差し引いた時間積分値にて印加する。
第4スライス選択方向勾配制御部104は、前述の第2フリップアングル(α/2)のRFパルスRFによる高周波磁場が印加される際に、被検体40のスライスを選択する第4スライス選択方向勾配磁場Gsをスライス選択方向に印加する。
第5スライス選択方向勾配制御部105は、第4スライス選択方向勾配制御部104により印加された第4スライス選択方向勾配磁場Gsをキャンセルするように第5スライス選択方向勾配磁場Gsをスライス選択方向に印加する。この際、第5スライス選択方向勾配制御部105は、第4スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値に対して、前述の第2スライス選択方向勾配磁場Gsおよび第3スライス選択方向勾配磁場Gsと同様な差分値Sの2倍の値を差し引いた時間積分値で第5スライス選択方向勾配磁場Gsを印加する。
データ収集制御部253は、制御信号をデータ収集部24に送信して、RFコイル部14が受信するMR信号を収集させデータ処理部31に出力させる。
クレードル26は、被検体40を載置する台であり、クレードル駆動部(図示なし)により撮影空間11内に出し入れ可能となっている。
データ処理部31は、コンピュータにより構成されている。データ処理部31は、操作部32に接続されており、操作部32からの操作信号が入力される。また、データ処理部31は、制御部25に接続されており、オペレータによって操作部32に入力される操作信号を制御部25に出力する。また、データ処理部31は、画像生成部331を有する。
画像生成部331は、データ収集部24に接続されており、データ収集部24が収集し出力するMR信号を所得し、その取得したMR信号に対して画像処理を行って画像データを生成する。そして、データ処理部31は、画像生成部331が生成した画像データを表示部33に出力する。
操作部32は、キーボードやマウスなどの操作デバイスにより構成されている。操作部32は、オペレータによって操作され、その操作に応じた操作信号をデータ処理部31に出力する。操作部32は、たとえば、パルスシーケンスの設定項目がオペレータによって入力される。
表示部33は、グラフィックディスプレイなどの表示デバイスにより構成されている。表示部33は、被検体40からのMR信号に基づいて生成される被検体の断層画像を表示する。ここで、表示部33は、データ処理部31から画像データを取得し、その画像データに基づいて断層画像の表示を行う。
なお、上記の本実施形態の勾配コイル部13と勾配駆動部23と勾配制御部252とは、本発明の勾配磁場印加手段に相当する。また、RFコイル部14とRF駆動部22とRF制御部251とは、本発明の高周波磁場印加手段に相当する。また、本実施形態の第1スライス選択方向勾配制御部101と勾配コイル部13と勾配駆動部23とは、本発明の第1勾配磁場印加手段に相当する。また、本実施形態の第2スライス選択方向勾配制御部102と勾配コイル部13と勾配駆動部23とは、本発明の第2勾配磁場印加手段に相当する。また、本実施形態の第3スライス選択方向勾配制御部103と勾配コイル部13と勾配駆動部23とは、本発明の第3勾配磁場印加手段に相当する。また、本実施形態の第4スライス選択方向勾配制御部104と勾配コイル部13と勾配駆動部23とは、本発明の第4勾配磁場印加手段に相当する。また、本実施形態の第5スライス選択方向勾配制御部105と勾配コイル部13と勾配駆動部23とは、本発明の第5勾配磁場印加手段に相当する。また、本実施形態の画像生成部331は、本発明の画像生成手段に相当する。さらに、第1スライス選択方向勾配磁場Gsは、本発明の第1勾配磁場に相当する。また、第2スライス選択方向勾配磁場Gsは、本発明の第2勾配磁場に相当する。また、第3スライス選択方向勾配磁場Gsは、本発明の第3勾配磁場に相当する。また、第4スライス選択方向勾配磁場Gsは、本発明の第4勾配磁場に相当する。また、第5スライス選択方向勾配磁場Gsは、本発明の第5勾配磁場に相当する。
以下より、上記の本実施形態の磁気共鳴イメージング装置を用いて被検体の断層画像の撮影をする磁気共鳴イメージング方法について説明する。
始めに、被検体40をクレードル26に載置する。その後、被検体40の撮影領域に、RFコイル部14を設置する。その後、所定のパルスシーケンスに基づく撮影情報を操作部32に入力する。そして、データ処理部31を介してその撮影情報に基づく操作信号を制御部25に操作部32が出力する。
そして、制御部25は、操作部32に入力された撮影情報に基づいて、静磁場が形成されている撮影空間11内に、被検体40が載置されているクレードル26をクレードル駆動部により駆動させ、被検体40の撮影領域を撮影空間11の内部に搬入する。
また、制御部25は、操作部32からの所定のパルスシーケンスに基づく操作信号に基づいて、RF制御部251と勾配制御部252とデータ収集制御部253とのそれぞれが、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とのそれぞれに制御信号を出力し、被検体40に高周波磁場と勾配磁場とを印加して、その被検体から発生するMR信号を収集する。本実施形態においては、RF制御部251と勾配制御部252とデータ収集制御部253とのそれぞれは、コヒーレントSSFP法に基づいたパルスシーケンスにて、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とのそれぞれに制御信号を出力する。
図6は、制御部25が制御するためのパルスシーケンス図である。図6においては、高周波磁場RFと、スライス選択方向の勾配磁場Gsと、位相エンコード方向の勾配磁場Gpと、周波数エンコード方向の勾配磁場Grとを示しており、縦軸が磁場強度を示し、横軸が時間を示している。
図6に示すように、本実施形態においては、RF制御部251がRF駆動部22に制御信号を送信してRFコイル部14を駆動させ、TR毎に正負のフリップアングル(±α)のRFパルスRFを交互に繰り返し送信し、被検体40に高周波磁場を印加する。この時、RF制御部251は、被検体40のスピンの磁気モーメントが定常状態になるように、横緩和時間T2よりも短い時間でTRを設定する。
ここで、図6に示すようにTRにおいては、まず、正のフリップアングル(α)のRFパルスRFによる高周波磁場の印加を行う。正のフリップアングル(α)のRFパルスRFによる高周波磁場の印加の際においては、スライス選択方向に被検体40のスライスを選択する第1スライス選択方向勾配磁場Gsを第1スライス選択方向勾配制御部101が印加する。これによってNMR現象が起こり、被検体40のプロトンのスピンが励起されてMR信号が発生する。
つぎに、第1スライス選択方向勾配磁場Gsが印加された被検体におけるスピンの位相の分散をリフェーズして補正するために、第2スライス選択方向勾配制御部102が第2スライス選択方向勾配磁場Gsをスライス選択方向に印加する。ここでは、その第2スライス選択方向勾配磁場Gsは、後述する第3スライス選択方向勾配磁場Gsと同じ時間積分値であり、第1スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値Sを差し引いた時間積分値に設定される。本実施形態においては、以下の数式(1)において、dθが0°を超え、360°以下になるように差分値Sを規定している。数式(1)においては、Sが差分値(mT・μsec/m)であり、Lがスライス厚(mm)であり、γが磁気回転比(Hz)であり、dθがスライス厚Lの両端間において変化するスピンの位相の角度(°)である。なお、dθを大きくした場合、定常状態に至る遷移状態にて画像にアーチファクトが発生することを効果的に抑制できるが、磁場の不均一によるアーチファクトが画像に発生する場合がある。また、dθが360°を超える場合、MR信号の信号強度の低下が発生する。
また、ここで、第2スライス選択方向勾配磁場Gsが印加される際においては、制御部25によって、位相エンコード方向に第1位相エンコード方向勾配磁場Gpが印加され、さらに、周波数エンコード方向に第1周波数エンコード方向勾配磁場Grが印加される。第1位相エンコード方向勾配磁場Gpは、各位相エンコードステップに対応する磁場強度で印加され、発生するMR信号を位相エンコードする。そして、第1周波数エンコード方向勾配磁場Grは、後に印加される第2周波数エンコード方向勾配磁場Grの印加時間である読み出し時間TSにおいて読み出されるMR信号の強度を補正するように印加される。つまり、第1周波数エンコード方向勾配磁場Grは、第2周波数エンコード方向勾配磁場Grの時間積分値の絶対値に対して半分の時間積分値であって逆極性の勾配磁場として印加され、読み出し時間TS前にスピンの位相を分散し、読み出し時間TS時の中間時であるエコー時間TEにおいて、スピンが同位相になるように調整している。
つぎに、制御部25によって、周波数エンコード方向に第2周波数エンコード方向勾配磁場Grが印加される。第2周波数エンコード方向勾配磁場Grは、読み出し時間TSに所定の磁場強度で印加され、発生するMR信号を周波数エンコードする。周波数エンコード方向に第2周波数エンコード方向勾配磁場Grが印加される際には、制御部25のデータ収集制御部253は、データ収集部24に制御信号を送信して、RFコイル部14が受信するMR信号を収集させデータ処理部31に出力させる。なお、データ収集制御部253は、TR毎に正負のフリップアングル(±α)のRFパルスRFを交互に繰り返し送信され、被検体40のスピンの磁気モーメントの定常状態が安定化するまで、RFコイル部14が受信するMR信号を収集させず、その定常状態の安定化後にMR信号を収集する。具体的には、正負のフリップアングル(±α)のRFパルスRFを、たとえば、ダミーパルスとして2回程度、TR毎に交互に繰り返して定常状態を安定化した後に、データ収集部24がMR信号を収集する。
つぎに、MR信号の読み出し時間TSの後に、第1スライス選択方向勾配制御部101により印加された第1スライス選択方向勾配磁場Gsと、第2スライス選択方向勾配制御部102により印加された第2スライス選択方向勾配磁場Gsとをキャンセルするように、第3スライス選択方向勾配制御部103が、第3スライス選択方向勾配磁場Gsをスライス選択方向に印加する。つまり、第3スライス選択方向勾配磁場Gsは、前述の第2スライス選択方向勾配磁場Gsと同じ時間積分値であって、第1スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値Sを差し引いた時間積分値の勾配磁場として第3スライス選択方向勾配制御部103により印加される。
また、ここで、第3スライス選択方向勾配磁場Gsが印加される際においては、制御部25によって、位相エンコード方向に第2位相エンコード方向勾配磁場Gpが印加され、さらに、周波数エンコード方向に第3周波数エンコード方向勾配磁場Grが印加される。第2位相エンコード方向勾配磁場Gpは、リワインダー傾斜磁場であり、位相エンコード方向における勾配磁場の時間積分値をTRの間でゼロにし、横磁化のコヒーレンスを調整している。また、第3周波数エンコード方向勾配磁場Grも同様に、リワインダー傾斜磁場であり、周波数エンコード方向における勾配磁場の時間積分値をTRの間でゼロにして、横磁化のコヒーレンスを調整している。
つぎに、正のフリップアングル(α)のRFパルスRFの印加からTR経過後に、負のフリップアングル(−α)のRFパルスRFの印加を行い、上記に同様なシーケンスを位相エンコードステップに対応させて複数回繰り返し、MR信号を収集してk空間を埋める。
なお、図6に示すように、本実施形態のパルスシーケンスにおいては、RFパルスRFをTRで最初に送信する時から半分のTR(TR/2)の前に、そのTRにおけるRFパルスRFの第1フリップアングル(α)に対して、半分のフリップアングルであって逆極性の第2フリップアングル(−α/2)になるようなRFパルスRFを事前に送信し高周波磁場を印加する。ここで、第2フリップアングル(−α/2)のRFパルスRFを事前に送信しない場合、磁気モーメントが0からαの間で大きく振動するため、定常状態になるまで時間を要する。しかし、第2フリップアングル(−α/2)のRFパルスRFを事前に送信する本実施形態の場合、TR毎にαのフリップアングルのRFパルスRF1によって+α/2と−α/2との間で静磁場方向Zを軸に磁気モーメントが変化するため、初期状態から定常状態に近い状態が形成される。
そして、第2フリップアングル(α/2)のRFパルスRFによる高周波磁場が印加される際においては、被検体40のスライスを選択する第4スライス選択方向勾配磁場Gsを、第4スライス選択方向勾配制御部104がスライス選択方向に印加する。その後、第4スライス選択方向勾配制御部104により印加された第4スライス選択方向勾配磁場Gsをキャンセルするように、第5スライス選択方向勾配制御部105が、第5スライス選択方向勾配磁場Gsをスライス選択方向に印加する。この際、第5スライス選択方向勾配制御部105は、第4スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値に対して、第2スライス選択方向勾配磁場Gsおよび第3スライス選択方向勾配磁場Gsと同様な差分値Sの2倍の値を差し引いた時間積分値で第5スライス選択方向勾配磁場Gsを印加する。
本実施形態においては、上記のパルスシーケンスに従って本スキャンを実施するが、本スキャンの前に、本スキャンにおけるRFパルスの位相を調整するためのプレスキャンを、上記のパルスシーケンスに基づいて実施し位相調整用の画像を生成する。そして、プレスキャンにより生成された位相調整用の画像に基づいて、本スキャンのRFパルスの位相を調整する。
図7と図8とは、RFパルスの位相を調整することを説明するための図である。
図7は、コヒーレントSSFP法における横磁化の様子を示す図である。図7において、図7(A)は、レゾナントオフセットアングルφが180°より小さい場合を示し、図7(B)は、レゾナントオフセットアングルφが180°より大きい場合を示している。図7では、静磁場方向zを法線とするxy平面を示しており、正のフリップアングル(+α)のRFパルスが印加されるTRにおいては、t,t,tの時系列で横磁化が変化し、tの時点で正の定常状態でのMR信号が収集され、その後、負のフリップアングル(−α)のRFパルスが印加されるTRにおいては、t,t,tの時系列で横磁化が変化し、tの時点で負の定常状態でのMR信号が収集される。
一方、図8は、コヒーレントSSFP法においてMR信号の振幅が様々な値になる間に、MR信号の位相が0°または180°に制限されていることを示すファントムの画像である。図8において、図8(A)は、MR信号の振幅イメージであり、図8(B)は、位相イメージである。
図7に示すように、コヒーレントSSFP法においては、連続するRFパルスの位相がTR毎に180°ずつ変化している。この場合、TR間のレゾナントオフセットアングルφが±180°にあるスピンと、−180°から−540°または180°から540°の間にあるスピンとによりTE時に収集されるMR信号のそれぞれは、互いの位相が180°異なる方向に向くことになる。このため、図8に示すように、スライス厚方向に印加された勾配磁場によってスライス面内のMR信号の位相が反転する場合、MR信号が打ち消されることになり信号強度が低下する。したがって、本実施形態においては、プレスキャンにより生成された位相調整用の画像に基づいて、RFパルスの位相の増加角度を180°でない所定角度に調整する。
プレスキャンの後に、RFパルスの位相の調整し、上記のパルスシーケンスに基づいて本スキャンを実施する。本スキャンによってデータ収集部24が収集したMR信号は、データ処理部31の画像生成部331に出力される。そして、画像生成部331が、そのMR信号に対して画像処理を行って画像データを生成する。そして、画像生成部331により生成された画像データを、データ処理部31が表示部33に出力する。そして、データ処理部31からの画像データに基づいて、被検体40の断層画像を表示部33が表示する。
上記のようなパルスシーケンスにて撮像する方法を、TARD(Transient Artifact Reduction with Dephasing of phase)と呼ぶ。
図9は、心臓のMRタギング法に本実施形態を適用した場合において生成される画像を示す図である。
前述したように、MRタギング法においては、画像にタグを付加するために、タグの付加時に磁気モーメントの定常状態を破壊し、その後、撮像を実施するため、図2に示すように、定常状態に至る遷移状態において、画像にアーチファクトが顕著に発生する。
しかしながら、図9に示すように、本実施形態においては、タグを付加した後における定常状態に至るまでの遷移状態において、画像にアーチファクトが発生せずに画像品質が向上している。これに伴って、本実施形態は、限定的な撮像時間で連続的に撮像する場合において、初期の画像を利用することができ、利用可能な画像の数を増加することができる。
図10は、大動脈を含む部位を撮影した場合において生成される画像を示す図である。図10においては、図10(A)が本実施形態にて生成された画像を示す図であり、図10(B)が従来のコヒーレントSSFP法にて生成された画像を示す図である。
図10に示すように、本実施形態においては、撮像面内に流れ込む血液から生じるアーチファクトが軽減される。具体的には、図10(B)に示すように、従来のコヒーレントSSFP法では、血液が流れ込む位置で、位相エンコード方向にアーチファクトが発生しているが、図10(A)に示すように、本実施形態においては、このアーチファクトが軽減されている。また、さらに、本実施形態においては、皮下脂肪が抑制されていることから判るように、脂肪抑制についても効果がある。
以上のように、上記の本実施形態によれば、コヒーレントSSFP法において、スライス選択方向の勾配磁場の時間積分値が繰り返し時間内においてゼロでない所定値で勾配磁場が印加されている。つまり、本実施形態は、コヒーレントSSFP法において、被検体40のスライスを選択する第1スライス選択方向勾配磁場Gsにより分散するスピンの位相を補正する第2スライス選択勾配磁場Gsを、その第1スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値Sを差し引いた時間積分値にて印加する。そして、さらに、本実施形態は、読み出し時間の後に、その第1スライス選択方向勾配磁場Gsと第2スライス選択方向勾配磁場Gsとをキャンセルするように印加される第3スライス選択方向勾配磁場Gsを、同様に、第2スライス選択方向勾配磁場Gsと同じ時間積分値で印加する。また、TRの前に、第1フリップアングル(α)のRFパルスRFに対して半分のフリップアングルであって逆極性の第2フリップアングル(−α/2)のRFパルスRFを用いる際は、第4スライス選択方向勾配磁場Gsをキャンセルする第5スライス選択方向勾配磁場Gsを、第4スライス選択方向勾配磁場Gsの時間積分値の絶対値に対して、第2スライス選択方向勾配磁場Gsおよび第3スライス選択方向勾配磁場Gsと同様な差分値Sを差し引いた時間積分値で印加する。
このため、本実施形態は、TR内でスピンのレゾナントオフセットアングルが分散されて均等に分配されることになり、各ボクセル内のスピンからの信号の総和であるMR信号は、レゾナントオフセットアングル毎に異なる螺旋軌道が平均化されるため、結果として、螺旋軌道の動径が小さくなる。特に、本実施形態においては、スライス選択方向にてスピンのレゾナントオフセットアングルが均等に分配されるようにしているため、MR信号を効果的に収集できる。また、本実施形態は、スライス選択方向の勾配磁場がスライス面以外のスピンに対してスポイラーとして機能するため、たとえば、スピンラベリングパーフュージョンなどのように、スライス面以外のスピンの横磁化を消去することができる。このため、本実施形態は、定常状態に至る遷移状態の下においてアーチファクトが発生することを抑制し、画像品質を向上することができる。そして、これに伴って、本実施形態は、限定的な撮像時間で連続的に撮像する場合において、初期の画像を利用することができ、利用可能な画像の数を増加することができる。
なお、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
たとえば、本実施形態においては、2次元用のパルスシーケンスについて示しているが、スライス選択方向に位相エンコードステップすなわちスライスエンコードステップを付加し、3次元用として適用してもよい。
また、本実施形態においては、RFパルスRFをTRで最初に送信する時から半分のTR(TR/2)の前に、第2フリップアングル(−α/2)のRFパルスRFを事前に送信し高周波磁場を印加しているがこれに限定されない。たとえば、この第2フリップアングル(−α/2)のRFパルスRFを事前に送信しない場合においても適用できる。

Claims (6)

  1. 静磁場内の被検体のスピンを励起する高周波磁場を印加する高周波磁場印加手段と、
    前記静磁場内の被検体のスライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向とに勾配磁場を印加する勾配磁場印加手段と、
    前記高周波磁場と前記勾配磁場とが印加された前記被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の断層画像を生成する画像生成手段と
    を有し、
    前記高周波磁場印加手段は、前記被検体のスピンの横磁化と縦磁化との両者が定常状態になるような繰り返し時間にて前記高周波磁場を印加し、
    前記勾配磁場印加手段は、前記スライス選択方向と前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向との前記勾配磁場を前記繰り返し時間における前記高周波磁場に対して時間方向で対称となるように印加すると共に、前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向とのそれぞれの前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロになるようにし、前記スライス選択方向の前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロでない所定値になるようにして前記勾配磁場を印加する
    磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記勾配磁場印加手段は、
    前記繰り返し時間内における前記高周波磁場の印加の際に、前記スライス選択方向に前記被検体のスライスを選択する第1勾配磁場を印加する第1勾配磁場印加手段と、
    前記磁気共鳴信号を読み出す読み出し時間の前に、前記第1勾配磁場が印加された被検体におけるスピンの位相の分散を補正する第2勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第2勾配磁場印加手段と、
    前記読み出し時間の後に、前記印加された第1勾配磁場と前記印加された第2勾配磁場とをキャンセルするように第3勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第3勾配磁場印加手段と
    を有し、
    前記第2勾配磁場印加手段と前記第3勾配磁場印加手段とは、第2勾配磁場と第3勾配磁場とを、互いが同じ時間積分値であり、前記第1勾配磁場の時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値を差し引いた時間積分値にて印加する
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記高周波磁場印加手段は、前記繰り返し時間で前記高周波磁場を印加する前に、前記繰り返し時間で最初に印加される前記高周波磁場の第1フリップアングルに対して、半分のフリップアングルであって逆極性の第2フリップアングルの高周波磁場を形成し、
    前記勾配磁場印加手段は、前記第2フリップアングルの高周波磁場が印加される際に、前記被検体のスライスを選択する第4勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第4勾配磁場印加手段と、
    前記印加された第4勾配磁場をキャンセルするように第5勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第5勾配磁場印加手段と
    を有し、
    前記第5勾配磁場印加手段は、前記第4勾配磁場の時間積分値の絶対値に対して前記差分値の2倍の値を差し引いた時間積分値で前記第5勾配磁場を印加する
    請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 静磁場内の被検体に前記被検体のスピンを励起する高周波磁場を印加し、前記被検体のスライス選択方向と位相エンコード方向と周波数エンコード方向とに勾配磁場を印加し、前記高周波磁場と前記勾配磁場とが印加された前記被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の断層画像を生成する磁気共鳴イメージング方法であって、
    前記高周波磁場を印加する工程においては、前記被検体のスピンの横磁化と縦磁化との両者が定常状態になるような繰り返し時間にて前記高周波磁場を印加し、
    前記勾配磁場を印加する工程においては、前記スライス選択方向と前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向との前記勾配磁場を前記繰り返し時間における前記高周波磁場に対して時間方向で対称となるように印加すると共に、前記位相エンコード方向と前記周波数エンコード方向とのそれぞれの前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロになるようにし、前記スライス選択方向の前記勾配磁場の時間積分値が前記繰り返し時間内においてゼロでない所定値になるようにして前記勾配磁場を印加する
    磁気共鳴イメージング方法。
  5. 前記勾配磁場を形成する工程は、
    前記繰り返し時間内における前記高周波磁場の印加の際に、前記スライス選択方向に前記被検体のスライスを選択する第1勾配磁場を印加する第1勾配磁場印加工程と、
    前記磁気共鳴信号を読み出す読み出し時間の前に、前記第1勾配磁場が印加された被検体におけるスピンの位相の分散を補正する第2勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第2勾配磁場印加工程と、
    前記読み出し時間の後に、前記印加された第1勾配磁場と前記印加された第2勾配磁場とをキャンセルするように第3勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第3勾配磁場印加工程と
    を有し、
    前記第2勾配磁場印加工程と前記第3勾配磁場印加工程とにおいては、第2勾配磁場と第3勾配磁場とを、互いが同じ時間積分値であり、前記第1勾配磁場の時間積分値の絶対値の半分の値よりも小さくなるように差分値を差し引いた時間積分値にて印加する
    請求項4に記載の磁気共鳴イメージング方法。
  6. 前記高周波磁場印加工程は、前記繰り返し時間で前記高周波磁場を印加する前に、前記繰り返し時間で最初に印加される前記高周波磁場の第1フリップアングルに対して、半分のフリップアングルであって逆極性の第2フリップアングルの高周波磁場を形成し、
    前記勾配磁場印加工程は、前記第2フリップアングルの高周波磁場が印加される際に、前記被検体のスライスを選択する第4勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第4勾配磁場印加工程と、
    前記印加された第4勾配磁場をキャンセルするように第5勾配磁場を前記スライス選択方向に印加する第5勾配磁場印加工程と
    を有し、
    前記第5勾配磁場印加工程においては、前記第4勾配磁場の時間積分値の絶対値に対して前記差分値の2倍の値を差し引いた時間積分値で前記第5勾配磁場を印加する
    請求項5に記載の磁気共鳴イメージング方法。
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