JP3576641B2 - Mri装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、MRデータ収集方法およびMRI装置に関し、さらに詳しくは、位相エンコード勾配パルスに起因する残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止することが出来るMRデータ収集方法およびMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来のスピンエコー法(SE法)のパルスシーケンスである。
このパルスシーケンスV1では、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。また、位相エンコード軸に振幅“−Gmax”の位相エンコード勾配パルスh(1)を印加する。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサンプリングして、MRデータを収集する。このMRデータは、図12に示すk空間S1の正領域の最も端のデータ収集軌跡L1上のMRデータに相当する。
次に、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。また、位相エンコード軸に振幅“−Gmax+ΔG”(ΔGは位相エンコードステップ)の位相エンコード勾配パルスh(2)を印加する。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサンプリングして、MRデータを収集する。このMRデータは、図12に示すk空間S1の正領域の最も端の上記データ収集軌跡L1の次のデータ収集軌跡L2上のMRデータに相当する。
以下、同様にして、位相エンコード量を変えながら前記励起RFパルスRの印加からエコーSEのサンプリングまでを繰り返し、k空間S1を埋めるMRデータを収集する。
図13は、位相エンコード勾配パルスh(1),h(2),…の振幅と極性の変化を示すグラフである。
【0003】
図14は、従来の高速スピンエコー法(Fast SE法)のパルスシーケンスである。なお、スライス選択勾配および読み出し勾配については図11と同様のため説明を省略する。
このパルスシーケンスV2では、励起RFパルスRを印加する。次に、第1の反転RFパルスP1を印加する。次に、位相エンコード勾配パルスg(j,1)を印加する。次に、第1のエコーSE1からMRデータを収集する。その後、前記エンコード勾配パルスg(j,1)の極性を反転したリワインド勾配パルスgr(j,1)を印加する。
次に、第2の反転RFパルスP2を印加し、位相エンコード勾配パルスg(j,2)を印加し、第2エコーSE2からMRデータを収集する。その後、前記エンコード勾配パルスg(j,2)の極性を反転したリワインド勾配パルスgr(j,2)を印加する。
以下、同様にして、位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の少なくとも1つを変えることにより位相エンコード量を変えながら反転RFパルスPmの印加からリワインド勾配パルスgr(j,m)の印加までをm=3,…,Mについて繰り返す。
また、位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の少なくとも1つを変えることにより位相エンコード量を変えながら上記の励起RFパルスRの印加からリワインド勾配パルスgr(j,m)の印加までをj=1,2,…,Jについて繰り返し、k空間を埋めるMRデータを収集する。
【0004】
図15に、上記パルスシーケンスV2によるk空間上のMRデータ収集軌跡を示す。なお、図15は、M=4,j=1の場合のMRデータ収集軌跡を表している。
位相エンコード勾配パルスg(1,1),g(1,2),g(1,3),g(1,4)によりMRデータ収集軌跡k(1,1),k(1,2),k(1,3),k(1,4)の位相軸上の位置が決められ、リワインド勾配パルスgr(1,1),gr(1,2),gr(1,3),gr(1,4)により位相軸上の“0”の位置に戻されている。
M=4のエコー列の場合、k空間S2を4つのブロックB1,B2,B3,B4に分割し、位相エンコード勾配パルスg(j,1)の振幅を変えて第1ブロックB1を埋めるMRデータを第1エコーSE1から収集し、位相エンコード勾配パルスg(j,2)の振幅を変えて第2ブロックB2を埋めるMRデータを第2エコーSE2から収集し、位相エンコード勾配パルスg(j,3)の振幅を変えて第3ブロックB3を埋めるMRデータを第3エコーSE3から収集し、位相エンコード勾配パルスg(j,4)の振幅を変えて第4ブロックB4を埋めるMRデータを第4エコーSE4から収集する。
図16は、位相エンコード勾配パルスg(1,1),gr(1,1),g(1,2),gr(1,2),g(1,3),…の振幅と極性の変化を示すグラフである。
【0005】
図17は、MRI装置のマグネットアセンブリの一例の模式図である。
このマグネットアセンブリ500では、対向型永久磁石52,53により静磁場を形成させ、整磁板(ポールピース)54,55により磁場を調整し、磁場不均一性をなくしている。50,51はヨークである。
【0006】
整磁板54,55は、磁性材料で構成されており、磁性ヒステリシス特性を持っている。このため、勾配磁場パルスを印加すると磁化され、残留磁化が残り、この残留磁化によって静磁場の不均一性状態が変化する。
図18に、勾配磁場パルスと静磁場の不均一性変化の特性図を示す。
この特性図は、勾配磁場パルスを印加した後、静磁場の不均一状態が、勾配磁場パルスを印加しないときの静磁場の不均一状態を基準としてどれくらい変化したかを表している。
勾配磁場パルスの振幅を“+Gmax”まで順に増加させて行くと、経路aのように不均一性変化が大きくなって行き、点ωに至る。次に、勾配磁場パルスの振幅を“+Gmax”から順に“0”に近づけて行くと、経路bのように不均一性変化は一定のままである。次に、勾配磁場パルスの振幅を“−Gmax”まで順に変化させて行くと、経路cのように不均一性変化が“0”になっていく。次に、勾配磁場パルスの振幅を“−Gmax”から順に“0”に近づけて行くと、経路dのように不均一性変化は“0”のままである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のSE法では、位相エンコード勾配パルスhの大きさを“−Gmax”から“+Gmax”まで順に変えてMRデータを収集するが、図13に示すように、位相エンコード勾配パルスが零からプラスに振幅と極性が変わる過程で静磁場の不均一性変化が異なってくる。このため、k−空間での負領域においてMRデータの間に位相ずれを生じ、イメージ上にリンギングアーチファクト(Ringing Artifact)やゴーストアーチファクト(Ghost Artifact)などを生じ、イメージの画質が劣化する問題点がある。
【0008】
また、従来の高速SE法では、位相エンコード勾配パルスg(1,1)を印加した後1番目のMRデータを収集し、リワインド勾配パルスgr(1,1)および位相エンコード勾配パルスg(1,2)を印加した後2番目のMRデータを収集するが、図16に示すように、位相エンコード勾配パルスg(1,1)とリワインド勾配パルスgr(1,1)および位相エンコード勾配パルスg(1,2)とは振幅および極性が変っているため、静磁場の不均一性変化が異なっている。このため、1番目のMRデータと2番目のMRデータの間に位相ずれを生じる。また同様に、リワインド勾配パルスgr(1,1)および位相エンコード勾配パルスg(1,2)とリワインド勾配パルスgr(1,2)および位相エンコード勾配g(1,3)とは振幅および極性が変っているため、静磁場の不均一性変化が異なっており、2番目のMRデータと3番目のMRデータの間にも位相ずれを生じる。このように、MRデータを収集する際の静磁場の不均一性変化が毎回異なっているため、MRデータ間に位相ずれを生じ、イメージ上に上記のアーチファクトを生じ、イメージの画質が劣化する問題点がある。
【0009】
そこで、この発明の目的は、位相エンコード勾配パルスに起因する残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止することが出来るMRデータ収集方法およびMRI装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、この発明は、励起RFパルスを印加し、次に反転RFパルスを印加し、結像するエコーをサンプリングしてMRデータを収集するMRデータ収集方法において、前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集し、前記反転RFパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集し、位相エンコード勾配パルスの振幅を最大から順に小さくし且つ正領域と負領域のMRデータを交互に収集して、k空間を埋めるMRデータを収集することを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
【0011】
第2の観点では、この発明は、励起RFパルスを印加し、次に反転RFパルスを印加し、結像するエコーをサンプリングしてMRデータを収集するMRデータ収集方法において、前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集し、前記反転RFパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集し、位相エンコード勾配パルスの振幅を一定とし且つ時間幅を変えて位相エンコード量を変更し、k空間を埋めるMRデータを収集することを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
【0012】
第3の観点では、この発明は、励起RFパルスを印加し、次に反転RFパルスを印加し、次に位相エンコード勾配パルスを印加し、結像するエコーをサンプリングしてMRデータを収集し、次にリワインド勾配パルスを印加し、前記反転RFパルスの印加から前記リワインド勾配パルスの印加までを位相エンコード量を変えながらM(≧2)回繰り返し、k空間を位相軸について分割するM個のブロックの各MRデータを収集し、これを位相エンコード量を変えながらJ回(≧2)繰り返して各ブロック内のJ個のMRデータをそれぞれ収集するMRデータ収集方法において、同じブロック内のMRデータを収集するために位相エンコード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅と極性を一定とし時間幅を変え、異なるブロックの各MRデータを収集するために位相エンコード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅,極性または時間幅の少なくとも1つを変え、異なるブロックのMRデータ間で生じた位相ずれは補正演算により補正することを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
【0013】
第4の観点では、この発明は、RFパルス印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスとを印加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集するMRI装置において、k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集するために前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集するために前記反転RFパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を最大から順に小さくし且つ正領域と負領域のMRデータを交互に収集して、k空間を埋めるMRデータを収集する位相エンコード勾配印加手段を備えたことを特徴とするMRI装置を提供する。
【0014】
第5の観点では、この発明は、RFパルス印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスとを印加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集するMRI装置において、k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集するために前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集するために前記反転RFパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を一定とし且つ時間幅を変えて位相エンコード量を変更し、k空間を埋めるMRデータを収集する位相エンコード勾配印加手段を備えたことを特徴とするMRI装置を提供する。
【0015】
第6の観点では、この発明は、RFパルス印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスを印加し、次に位相エンコード勾配印加手段により位相エンコード勾配パルスを印加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集し、次に位相エンコード勾配印加手段によりリワインド勾配パルスを印加し、前記反転RFパルスの印加から前記リワインド勾配パルスの印加までを位相エンコード量を変えながらM(≧2)回繰り返し、k空間を位相軸について分割するM個のブロックの各MRデータを収集し、これを位相エンコード量を変えながらJ回(≧2)繰り返して各ブロック内のJ個のMRデータをそれぞれ収集するMRI装置において、前記位相エンコード勾配印加手段は、同じブロック内のMRデータを収集するために位相エンコード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅と極性を一定とし時間幅を変え、異なるブロックの各MRデータを収集するために位相エンコード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅,極性または時間幅の少なくとも1つを変えると共に、異なるブロックのMRデータ間で生じた位相ずれを補正演算によって補正する補正演算手段を具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
【0016】
第7の観点では、この発明は、上記構成のMRI装置において、あるブロックのMRデータを収集するために印加する位相エンコード勾配パルスの直前に印加するリワインド勾配パルスと同じ振幅と極性を持つ等価リワインド勾配パルスおよび前記位相エンコード勾配パルスと同じ振幅と極性を持つ等価位相エンコード勾配パルスを前記勾配磁場印加手段により印加し、次に前記RFパルス印加手段により励起RFパルスを印加し、次に前記勾配磁場印加手段により読み出し勾配パルスを印加し、次に前記RFパルス印加手段により反転RFパルスを印加し、次に前記反転RFパルスからの時間間隔が前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの時間間隔と一致しない時刻にエコー強度がピークになるように前記勾配磁場印加手段により読み出し勾配パルスを印加しながら前記エコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集し、そのMRデータに基づいて前記補正演算手段が補正を行うことを特徴とするMRI装置を提供する。
【0017】
【作用】
上記第1の観点によるMRデータ収集方法および上記第4の観点によるMRI装置では、k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集する際には励起RFパルスと反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集する際には反転RFパルスの後に位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加する。また、位相エンコード勾配パルスの振幅を最大から順に小さくしていく。さらに、正領域と負領域のMRデータを交互に収集する。
これにより、位相エンコード勾配パルスは、振幅が最大から順に小さくなり、且つ、極性が変化しなくなる。この結果、図18の経路b上での静磁場の不均一性変化に限定される。すなわち、静磁場の不均一性変化が一定となり、MRデータ間の位相ずれが発生しなくなる。従って、位相エンコード勾配に起因する残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止できるようになる。
【0018】
上記第2の観点によるMRデータ収集方法および上記第5の観点によるMRI装置では、k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集する際には励起RFパルスと反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集する際には反転RFパルスの後に位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加する。また、位相エンコード勾配パルスの振幅を一定とし、時間幅を変えることにより位相エンコード量を変更する。
このように位相エンコード勾配パルスの振幅が一定で且つ極性が変化しないと、図18の点ωでの静磁場の不均一性変化に限定される。すなわち、静磁場の不均一性変化が一定となり、MRデータ間の位相ずれが発生しなくなる。従って、位相エンコード勾配に起因する残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止できるようになる。
【0019】
上記第3の観点によるMRデータ収集方法および第6の観点によるMRI装置では、1つの励起RFパルスに対してM個の反転RFパルスを順に印加し、結像する第1のエコーから第Mのエコーをサンプリングして、k空間を分割する第1のブロックから第Mのブロックにそれぞれ属する各MRデータを収集し、これをJ回繰り返して各ブロックを埋めるMRデータを収集する。そして、第1のエコーに対する位相エンコード勾配パルスを比べると、振幅と極性が一定で、時間幅のみが変わるようにする。また同様に、第m(=2〜M)のエコーに対する位相エンコード勾配パルスを比べると、振幅と極性が一定で、時間幅のみが変わるようにする。一方、第1〜第Mのエコーのそれぞれに対する各位相エンコード勾配パルスを比べると、振幅,極性または時間幅の少なくとも1つが変わるようにする。
このとき、同じブロック内のMRデータ間では、サンプリングの直前に印加されている位相エンコード勾配パルスおよびその直前に印加されているリワインド勾配パルスの振幅と極性が常に一定であるから、位相ずれを生じない。
一方、異なるブロックのMRデータ間では、サンプリングの直前に印加されている位相エンコード勾配パルスおよびその直前に印加されているリワインド勾配パルスの振幅,極性が異なっている可能性があるから、位相ずれを生じる可能性がある。ところが、振幅,極性の異なり方は常に一定であるから、位相ずれも常に一定であり、補正演算により補正可能である。従って、異なるブロックのMRデータ間の位相ずれは補正演算により補正する。
これにより、全てのMRデータ間で位相エンコード勾配に起因する位相ずれがなくなる。従って、残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止できるようになる。
【0020】
上記第7の観点によるMRI装置では、等価リワインド勾配パルスおよび等価位相エンコード勾配パルスを印加して、いわゆるFat/WaterのDixonシーケンスを実施し、位相ずれを実測する。そして、その実測値から異なるブロックのMRデータ間の位相ずれを求め、その位相ずれをキャンセルするように位相補正を行う。
これにより、MRI装置ごとの磁気特性に応じた補正を行うことが出来るようになる。
【0021】
【実施例】
以下、図に示す実施例によりこの発明をさらに詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定されるものではない。
【0022】
−第1実施例−
図1は、この発明の第1実施例のMRI装置100のブロック図である。
このMRI装置100において、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の静磁場を印加する永久磁石1pと、スライス選択軸,読み出し軸,位相エンコード軸の勾配磁場パルスを発生するための勾配磁場コイル1gと、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを与える送信コイル1tと、被検体からのNMR信号を検出する受信コイル1rとが配置されている。前記勾配磁場コイル1g,送信コイル1tおよび受信コイル1rは、それぞれ勾配磁場駆動回路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続されている。
【0023】
シーケンス記憶回路8は、計算機7からの指令に従い、記憶しているパルスシーケンスに基づいて勾配磁場駆動回路3を操作し、前記マグネットアセンブリ1の勾配磁場コイル1gから勾配磁場パルスを発生させると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイル1tに印加し、目的のスライス領域を選択励起する。
【0024】
前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1の受信コイル1rで検出された被検体からのNMR信号を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号とし、前置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、A/D変換器11に与える。A/D変換器11は、位相検波後のアナログ信号をディジタル信号に変換して、計算機7に入力する。
計算機7は、A/D変換器11からMRデータを読み込み、画像再構成演算を行い、目的のスライス領域のイメージを生成する。このイメージは、表示装置6にて表示される。また、計算機7は、操作卓13から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。
【0025】
図2は、この発明の第1実施例のMRデータ収集方法のパルスシーケンスである。
このパルスシーケンスQ1では、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。また、位相エンコード軸に振幅“+Gmax”の位相エンコード勾配パルスf(1)を印加する。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサンプリングして、MRデータを収集する。このMRデータは、図12に示すk空間S1の負領域の最も端のデータ収集軌跡Ln上のMRデータに相当する。
次に、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を印加する。次に、位相エンコード軸に振幅“+Gmax”の位相エンコード勾配パルスf(2)を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサンプリングして、MRデータを収集する。このMRデータは、図12に示すk空間S1の正領域の最も端のデータ収集軌跡L1上のMRデータに相当する。
以下、同様にして、励起RFパルスRと反転RFパルスPの間に位相エンコード勾配パルスf(3),f(5),…を印加し、反転RFパルスPの後に位相エンコード勾配パルスf(4),f(6),…を印加し、k空間S1の位相軸上の負領域と正領域のMRデータを交互に収集する。ここで、k空間S1の位相軸上の負領域のMRデータを収集する際には、位相エンコード勾配パルスf(3),f(5),…の振幅を順に小さくし,極性および時間幅は同じとする。また、k空間S1の位相軸上の正領域のMRデータを収集する際には、位相エンコード勾配パルスf(4),f(6),…の振幅を順に小さくし,極性および時間幅は前記位相エンコード勾配パルスf(3),f(5),…と同じとする。
【0026】
図3は、位相エンコード勾配パルスf(1),f(2),…の振幅と極性の変化を示すグラフである。
位相エンコード勾配パルスf(1),f(2),…の極性は変化せず、振幅が“+Gmax”から順に小さくなっている。従って、図4に示す実線の経路b上での静磁場の不均一性変化に限定され、静磁場の不均一性変化が一定となる。
このため、MRデータ間の位相ずれが発生しなくなり、位相エンコード勾配に起因する残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止できる。
【0027】
−第2実施例−
第2実施例のMRI装置の構成は、図1と同様である。
図5は、この発明の第2実施例のMRデータ収集方法のパルスシーケンスである。
このパルスシーケンスQ2では、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。また、位相エンコード軸に振幅“+Gmax”の位相エンコード勾配パルスf(1)を印加する。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサンプリングして、MRデータを収集する。このMRデータは、図12に示すk空間S1の負領域の最も端のデータ収集軌跡Ln上のMRデータに相当する。
次に、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を印加する。次に、位相エンコード軸に振幅“+Gmax”の位相エンコード勾配パルスf(2)を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサンプリングして、MRデータを収集する。このMRデータは、図12に示すk空間S1の正領域の最も端のデータ収集軌跡L1上のMRデータに相当する。
以下、同様にして、励起RFパルスRと反転RFパルスPの間に位相エンコード勾配パルスf(3),f(5),…を印加し、反転RFパルスPの後に位相エンコード勾配パルスf(4),f(6),…を印加し、k空間S1の位相軸上の正領域と負領域のMRデータを交互に収集する。ここで、k空間S1の位相軸上の負領域のMRデータを収集する際には、位相エンコード勾配パルスf(3),f(5),…の時間幅を順に小さくし,振幅および極性は同じとする。また、k空間S1の位相軸上の正領域のMRデータを収集する際には、位相エンコード勾配パルスf(4),f(6),…の時間幅を順に小さくし,振幅および極性は前記位相エンコード勾配パルスf(3),f(5),…と同じとする。
【0028】
図6は、位相エンコード勾配パルスf(1),f(2),…の振幅と極性の変化を示すグラフである。
位相エンコード勾配パルスf(1),f(2),…の振幅も極性も変化しない。従って、図7に示す点ω上での静磁場の不均一性変化に限定され、静磁場の不均一性変化が一定となる。
このため、MRデータ間の位相ずれが発生しなくなり、位相エンコード勾配に起因する残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止できる。
【0029】
−第3実施例−
第3実施例のMRI装置の構成は、図1と同様である。
図8は、この発明の第3実施例のMRデータ収集方法のパルスシーケンスである。なお、スライス選択勾配および読み出し勾配については図2と同様のため説明を省略する。
このパルスシーケンスQ3では、励起RFパルスRを印加する。次に、第1の反転RFパルスP1を印加する。次に、位相エンコード勾配パルスd(j,1)を印加する。次に、第1のエコーSE1からMRデータを収集する。その後、前記エンコード勾配パルスd(j,1)の極性を反転したリワインド勾配パルスdr(j,1)を印加する。
次に、第2の反転RFパルスP2を印加し、位相エンコード勾配パルスd(j,2)を印加し、第2エコーSE2からMRデータを収集する。その後、前記エンコード勾配パルスd(j,2)の極性を反転したリワインド勾配パルスdr(j,2)を印加する。
以下、同様にして、位相エンコード勾配パルスの振幅と極性と時間幅の少なくとも1つを変えることにより位相エンコード量を変えながら反転RFパルスPmの印加からリワインド勾配パルスdr(j,m)の印加までをm=3,…,Mについて繰り返す。
また、各エコーに対する位相エンコード勾配パルスの振幅と極性を変えずに,時間幅のみを変えることにより位相エンコード量を変えながら上記の励起RFパルスRの印加からリワインド勾配パルスdr(j,m)の印加までをj=1,2,…,Jについて繰り返し、k空間を埋めるMRデータを収集する。
上記パルスシーケンスQ3によるk空間上のMRデータ収集軌跡は図15と同じになる。
【0030】
図9は、位相エンコード勾配パルスd(1,1),dr(1,1),d(1,2),dr(1,2),d(1,3),…の振幅と極性の変化を示すグラフである。
最初の位相エンコード勾配パルスd(1,1)を除いて、第1エコーSE1の直前に印加される位相エンコード勾配パルスおよびその直前に印加されるリワインド勾配パルスは、d(2,1)とdr(1,4),d(3,1)とdr(2,4),d(4,1)とdr(3,4),…であるが、これらの振幅と極性は常に一定である。従って、第1エコーSE1から収集されるMRデータすなわち第1ブロックB1内のMRデータの間には位相ずれを生じない。
同様に、第2エコーSE2の直前に印加される位相エンコード勾配パルスおよびその直前に印加されるリワインド勾配パルスは、d(1,2)とdr(1,1),d(2,2)とdr(2,1),d(3,2)とdr(3,1),…であるが、これらの振幅と極性は常に一定である。従って、第2エコーSE2から収集されるMRデータすなわち第2ブロックB2内のMRデータの間には位相ずれを生じない。
同様に、ブロックB3,…の各ブロック内のMRデータの間にも位相ずれを生じない。
【0031】
一方、第1エコーSE1の直前に印加される位相エンコード勾配パルスd(2,1)およびその直前に印加されるリワインド勾配パルスdr(1,4)と,第2エコーSE2の直前に印加される位相エンコード勾配パルスd(1,2)およびその直前に印加されるリワインド勾配パルスdr(1,1)とを比べると、振幅および極性が異なっている。従って、第1ブロックB1のMRデータと第2ブロックB2のMRデータの間には位相ずれを生じている。ところが、上述のように、第1エコーSE1の直前に印加される位相エンコード勾配パルスおよびその直前に印加されるリワインド勾配パルスの振幅,極性は常に一定であり,第2エコーSE2の直前に印加される位相エンコード勾配パルスおよびその直前に印加されるリワインド勾配パルスの振幅,極性も常に一定であるから、振幅,極性の異なり方は常に一定であり、従って、第1ブロックB1のMRデータと第2ブロックB2のMRデータの間の位相ずれは常に一定である。そこで、この位相ずれ量が判れば、補正演算によって補正可能である。
同様に、第2ブロックB2のMRデータと第3ブロックB3のMRデータの間にも位相ずれを生じているが、この位相ずれも常に一定であり、この位相ずれ量が判れば、補正演算により補正可能である。
同様に、他の各ブロックのMRデータの間に位相ずれを生じているが、位相ずれ量が判れば、補正演算により補正可能である。
【0032】
ここで、前記位相ずれ量は、例えば図10のパルスシーケンスQ3pを利用して実測することが出来る。なお、図10では、スライス選択軸の図示を省略している。
このパルスシーケンスQ3pでは、あるブロックBmのMRデータを収集するために印加する位相エンコード勾配パルスd(j,m)の直前に印加するリワインド勾配パルスdr(j,m−1)と同じ振幅と極性を持つ等価リワインド勾配パルスdr(j,m−1)’および前記位相エンコード勾配パルスd(j,m)と同じ振幅と極性を持つ等価位相エンコード勾配パルスd(j,m)’を印加し、その後にいわゆるFat/WaterのDixonシーケンスDix(励起RFパルスR90を印加し、次に読み出し勾配パルスRD1を印加し、次に反転RFパルスR180を印加し、次に前記反転RFパルスR180からの時間間隔T2が前記励起RFパルスR90と前記反転RFパルスR180の時間間隔T1と一致しない時刻にエコー強度がピークになるように読み出し勾配パルスRD2を印加しながらサンプリングしてMRデータを収集する)を実施する。なお、dr(j,0)=dr(j,M)とする。
具体的には、M=4のとき、ブロックB1のMRデータを収集するために印加する位相エンコード勾配パルスd(j,1)の直前に印加するリワインド勾配パルスdr(j,4)と同じ振幅と極性を持つ等価リワインド勾配パルスdr(j,4)’および前記位相エンコード勾配パルスd(j,1)と同じ振幅と極性を持つ等価位相エンコード勾配パルスd(j,1)’を印加し、その後に前記DixonシーケンスDixを実施する。また、ブロックB2のMRデータを収集するために印加する位相エンコード勾配パルスd(j,2)の直前に印加するリワインド勾配パルスdr(j,1)と同じ振幅と極性を持つ等価リワインド勾配パルスdr(j,1)’および前記位相エンコード勾配パルスd(j,2)と同じ振幅と極性を持つ等価位相エンコード勾配パルスd(j,2)’を印加し、その後に前記DixonシーケンスDixを実施する。他のブロックB3,…についても同様である。
【0033】
上記パルスシーケンスQ3pにより得られたMRデータは、位相エンコード勾配パルスに起因する残留磁場による磁場不均一性を反映した位相情報を含んでいるから、各ブロックB1,B2,…についてのMRデータの位相情報を比較することにより、ブロック間の位相ずれ量を算出できる。
そして、位相ずれ量が判れば、その位相ずれ量だけ位相オフセットを加えることによって、ブロック間の位相ずれをキャンセルすることが出来る。
【0034】
以上により、k空間を埋める全てのMRデータ間で位相エンコード勾配パルスに起因する位相ずれがなくなる。従って、残留磁化の影響によるイメージの画質の劣化を防止できるようになる。
【0035】
なお、上記実施例ではSE法および高速SE法について説明したが、本発明は3D−Fast−SE法やFast−IR法に対しても適用できる。
【0036】
【発明の効果】
この発明のMRデータ収集方法およびMRI装置によれば、位相エンコード勾配パルスに起因する残留磁化の影響によるアーチファクトを低減することができ、イメージの画質を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のMRI装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1実施例にかかるパルスシーケンス図である。
【図3】図2のパルスシーケンスにおける位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図4】図2のパルスシーケンスにおける位相エンコード勾配パルスによる静磁場の不均一性変化の説明図である。
【図5】この発明の第2実施例にかかるパルスシーケンス図である。
【図6】図5のパルスシーケンスにおける位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図7】図5のパルスシーケンスにおける位相エンコード勾配パルスによる静磁場の不均一性変化の説明図である。
【図8】この発明の第3実施例にかかるパルスシーケンス図である。
【図9】図8のパルスシーケンスにおける位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図10】残留磁化の位相への影響を実測するためのパルスシーケンス図である。
【図11】従来のSE法のパルスシーケンス図である。
【図12】図11のパルスシーケンスによるk空間上のMRデータ収集軌跡の説明図である。
【図13】図11のパルスシーケンスにおける位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図14】従来の高速SE法のパルスシーケンスの例示図である。
【図15】図14のパルスシーケンスによるk空間上のMRデータ収集軌跡の説明図である。
【図16】図14のパルスシーケンスにおける位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図17】MRI装置のマグネットアセンブリの一例の模式図である。
【図18】位相エンコード勾配パルスの振幅と極性に対する静磁場の不均一性変化の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
100 MRI装置
1 マグネットアセンブリ
1p 永久磁石
7 計算機
8 シーケンス記憶回路
R,R90 励起RFパルス
P1〜P4,R180 反転RFパルス
f(1),f(2),… 位相エンコード勾配パルス
d(1,1),d(1,2),… 位相エンコード勾配パルス
dr(1,1),dr(1,2),… リワインド勾配パルス
d(j,m)’ 等価位相エンコード勾配パルス
dr(j,m−1)’ 等価リワインド勾配パルス

Claims (7)

  1. RFパルス印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスとを印加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集するMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置において、
    k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集するために前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集するために前記反転RFパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を最大から順に小さくし且つ正領域と負領域のMRデータを交互に収集して、k空間を埋めるMRデータを収集する位相エンコード勾配印加手段を備えたことを特徴とするMRI装置。
  2. 請求項1に記載のMRI装置において、前記MRデータを収集するパルスシーケンスはスピンエコー法によるものであることを特徴とするMRI装置。
  3. RFパルス印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスとを印加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集するMRI装置において、
    k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集するために前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを収集するために前記反転RFパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を一定とし且つ時間幅を変えて位相エンコード量を変更し、k空間を埋めるMRデータを収集する位相エンコード勾配印加手段を備えたことを特徴とするMRI装置。
  4. 請求項3に記載のMRI装置において、前記MRデータを収集するパルスシーケンスはスピンエコー法によるものであることを特徴とするMRI装置。
  5. RFパルス印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスを印加し、次に位相エンコード勾配印加手段により位相エンコード勾配パルスを印加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集し、次に位相エンコード勾配印加手段によりリワインド勾配パルスを印加し、前記反転RFパルスの印加から前記リワインド勾配パルスの印加までを位相エンコード量を変えながらM(≧2)回繰り返し、k空間を位相軸について分割するM個のブロックの各MRデータを収集し、これを位相エンコード量を変えながらJ(≧2)回繰り返して各ブロック内のJ個のMRデータをそれぞれ収集するMRI装置において、
    前記位相エンコード勾配印加手段は、同じブロック内のMRデータを収集するために位相エンコード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅と極性を一定とし時間幅を変え、異なるブロックの各MRデータを収集するために位相エンコード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅、極性または時間幅の少なくとも1つを変えると共に、異なるブロックのMRデータ間で生じた位相ずれを補正演算によって補正する補正演算手段を備えたことを特徴とするMRI装置。
  6. 請求項5に記載のMRI装置において、あるブロックのMRデータを収集するために印加する位相エンコード勾配パルスの直前に印加するリワインド勾配パルスと同じ振幅と極性を持つ等価リワインド勾配パルスおよび前記位相エンコード勾配パルスと同じ振幅と極性を持つ等価位相エンコード勾配パルスを前記勾配磁場印加手段により印加し、次に前記RFパルス印加手段により励起RFパルスを印加し、次に前記勾配磁場印加手段により読み出し勾配パルスを印加し、次に前記RFパルス印加手段により反転RFパルスを印加し、次に前記反転RFパルスからの時間間隔が前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの時間間隔と一致しない時刻にエコー強度がピークになるように前記勾配磁場印加手段により読み出し勾配パルスを印加しながら前記エコーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集し、そのMRデータに基づいて前記補正演算手段が補正を行うことを特徴とするMRI装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のMRI装置において、前記MRデータを収集するパルスシーケンスは高速スピンエコー法によるものであることを特徴とするMRI装置。
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