JPH0910186A - Mrデータ収集方法およびmri装置 - Google Patents

Mrデータ収集方法およびmri装置

Info

Publication number
JPH0910186A
JPH0910186A JP7163258A JP16325895A JPH0910186A JP H0910186 A JPH0910186 A JP H0910186A JP 7163258 A JP7163258 A JP 7163258A JP 16325895 A JP16325895 A JP 16325895A JP H0910186 A JPH0910186 A JP H0910186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
data
phase
phase encode
gradient pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7163258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576641B2 (ja
Inventor
Yuji Inoue
勇二 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Yokogawa Medical System Ltd filed Critical GE Yokogawa Medical System Ltd
Priority to JP16325895A priority Critical patent/JP3576641B2/ja
Publication of JPH0910186A publication Critical patent/JPH0910186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576641B2 publication Critical patent/JP3576641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相エンコード勾配パルスに起因する残留磁
化の影響によるイメージの画質の劣化を防止する。 【構成】 励起パルスRを印加し、位相エンコード軸に
極性が同じで順に振幅が小さくなる位相エンコード勾配
パルスf(1),f(3),…を印加し、反転パルスPを印加し
て、k空間の位相軸上の負領域に属するMRデータを収
集する。また、励起パルスRを印加し、反転パルスPを
印加し、位相エンコード軸に前記位相エンコード勾配パ
ルスf(1),f(3),…と極性が同じで順に振幅が小さくな
る位相エンコード勾配パルスf(2),f(4),…を印加し
て、k空間の位相軸上の正領域に属するMRデータを収
集する。また、前記正領域と負領域のMRデータを交互
に収集する。 【効果】 永久磁石を用いたMRI装置でイメージの画
質を改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MRデータ収集方法
およびMRI装置に関し、さらに詳しくは、位相エンコ
ード勾配パルスに起因する残留磁化の影響によるイメー
ジの画質の劣化を防止することが出来るMRデータ収集
方法およびMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のスピンエコー法(SE
法)のパルスシーケンスである。このパルスシーケンス
V1では、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パ
ルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD
1を印加する。また、位相エンコード軸に振幅“−Gma
x”の位相エンコード勾配パルスh(1)を印加する。次
に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスS
S2を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パル
スRD2を印加しながらエコーSEをサンプリングし
て、MRデータを収集する。このMRデータは、図12
に示すk空間S1の正領域の最も端のデータ収集軌跡L
1上のMRデータに相当する。次に、励起RFパルスR
およびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。次
に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。また、位相
エンコード軸に振幅“−Gmax+ΔG”(ΔGは位相エン
コードステップ)の位相エンコード勾配パルスh(2)を
印加する。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択
勾配パルスSS2を印加する。次に、読み出し軸に読み
出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサン
プリングして、MRデータを収集する。このMRデータ
は、図12に示すk空間S1の正領域の最も端の上記デ
ータ収集軌跡L1の次のデータ収集軌跡L2上のMRデ
ータに相当する。以下、同様にして、位相エンコード量
を変えながら前記励起RFパルスRの印加からエコーS
Eのサンプリングまでを繰り返し、k空間S1を埋める
MRデータを収集する。図13は、位相エンコード勾配
パルスh(1),h(2),…の振幅と極性の変化を示すグ
ラフである。
【0003】図14は、従来の高速スピンエコー法(F
ast SE法)のパルスシーケンスである。なお、スライ
ス選択勾配および読み出し勾配については図11と同様
のため説明を省略する。このパルスシーケンスV2で
は、励起RFパルスRを印加する。次に、第1の反転R
FパルスP1を印加する。次に、位相エンコード勾配パ
ルスg(j,1)を印加する。次に、第1のエコーSE1から
MRデータを収集する。その後、前記エンコード勾配パ
ルスg(j,1)の極性を反転したリワインド勾配パルスgr
(j,1)を印加する。次に、第2の反転RFパルスP2を
印加し、位相エンコード勾配パルスg(j,2)を印加し、第
2エコーSE2からMRデータを収集する。その後、前
記エンコード勾配パルスg(j,2)の極性を反転したリワイ
ンド勾配パルスgr(j,2)を印加する。以下、同様にし
て、位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の少なくと
も1つを変えることにより位相エンコード量を変えなが
ら反転RFパルスPmの印加からリワインド勾配パルス
gr(j,m)の印加までをm=3,…,Mについて繰り返
す。また、位相エンコード勾配パルスの振幅と極性の少
なくとも1つを変えることにより位相エンコード量を変
えながら上記の励起RFパルスRの印加からリワインド
勾配パルスgr(j,m)の印加までをj=1,2,…,Jに
ついて繰り返し、k空間を埋めるMRデータを収集す
る。
【0004】図15に、上記パルスシーケンスV2によ
るk空間上のMRデータ収集軌跡を示す。なお、図15
は、M=4,j=1の場合のMRデータ収集軌跡を表し
ている。位相エンコード勾配パルスg(1,1),g(1,2),g
(1,3),g(1,4)によりMRデータ収集軌跡k(1,1),k(1,
2),k(1,3),k(1,4)の位相軸上の位置が決められ、リワ
インド勾配パルスgr(1,1),gr(1,2),gr(1,3),gr
(1,4)により位相軸上の“0”の位置に戻されている。
M=4のエコー列の場合、k空間S2を4つのブロック
B1,B2,B3,B4に分割し、位相エンコード勾配
パルスg(j,1)の振幅を変えて第1ブロックB1を埋める
MRデータを第1エコーSE1から収集し、位相エンコ
ード勾配パルスg(j,2)の振幅を変えて第2ブロックB2
を埋めるMRデータを第2エコーSE2から収集し、位
相エンコード勾配パルスg(j,3)の振幅を変えて第3ブロ
ックB3を埋めるMRデータを第3エコーSE3から収
集し、位相エンコード勾配パルスg(j,4)の振幅を変えて
第4ブロックB4を埋めるMRデータを第4エコーSE
4から収集する。図16は、位相エンコード勾配パルス
g(1,1),gr(1,1),g(1,2),gr(1,2),g(1,3),…の振
幅と極性の変化を示すグラフである。
【0005】図17は、MRI装置のマグネットアセン
ブリの一例の模式図である。このマグネットアセンブリ
500では、対向型永久磁石52,53により静磁場を
形成させ、整磁板(ポールピース)54,55により磁
場を調整し、磁場不均一性をなくしている。50,51
はヨークである。
【0006】整磁板54,55は、磁性材料で構成され
ており、磁性ヒステリシス特性を持っている。このた
め、勾配磁場パルスを印加すると磁化され、残留磁化が
残り、この残留磁化によって静磁場の不均一性状態が変
化する。図18に、勾配磁場パルスと静磁場の不均一性
変化の特性図を示す。この特性図は、勾配磁場パルスを
印加した後、静磁場の不均一状態が、勾配磁場パルスを
印加しないときの静磁場の不均一状態を基準としてどれ
くらい変化したかを表している。勾配磁場パルスの振幅
を“+Gmax”まで順に増加させて行くと、経路aのよう
に不均一性変化が大きくなって行き、点ωに至る。次
に、勾配磁場パルスの振幅を“+Gmax”から順に“0”
に近づけて行くと、経路bのように不均一性変化は一定
のままである。次に、勾配磁場パルスの振幅を“−Gma
x”まで順に変化させて行くと、経路cのように不均一
性変化が“0”になっていく。次に、勾配磁場パルスの
振幅を“−Gmax”から順に“0”に近づけて行くと、経
路dのように不均一性変化は“0”のままである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のSE法では、位
相エンコード勾配パルスhの大きさを“−Gmax”から
“+Gmax”まで順に変えてMRデータを収集するが、図
13に示すように、位相エンコード勾配パルスが零から
プラスに振幅と極性が変わる過程で静磁場の不均一性変
化が異なってくる。このため、k−空間での負領域にお
いてMRデータの間に位相ずれを生じ、イメージ上にリ
ンギングアーチファクト(Ringing Artifact)やゴース
トアーチファクト(Ghost Artifact)などを生じ、イメ
ージの画質が劣化する問題点がある。
【0008】また、従来の高速SE法では、位相エンコ
ード勾配パルスg(1,1)を印加した後1番目のMRデータ
を収集し、リワインド勾配パルスgr(1,1)および位相エ
ンコード勾配パルスg(1,2)を印加した後2番目のMRデ
ータを収集するが、図16に示すように、位相エンコー
ド勾配パルスg(1,1)とリワインド勾配パルスgr(1,1)お
よび位相エンコード勾配パルスg(1,2)とは振幅および極
性が変っているため、静磁場の不均一性変化が異なって
いる。このため、1番目のMRデータと2番目のMRデ
ータの間に位相ずれを生じる。また同様に、リワインド
勾配パルスgr(1,1)および位相エンコード勾配パルスg
(1,2)とリワインド勾配パルスgr(1,2)および位相エン
コード勾配g(1,3)とは振幅および極性が変っているた
め、静磁場の不均一性変化が異なっており、2番目のM
Rデータと3番目のMRデータの間にも位相ずれを生じ
る。このように、MRデータを収集する際の静磁場の不
均一性変化が毎回異なっているため、MRデータ間に位
相ずれを生じ、イメージ上に上記のアーチファクトを生
じ、イメージの画質が劣化する問題点がある。
【0009】そこで、この発明の目的は、位相エンコー
ド勾配パルスに起因する残留磁化の影響によるイメージ
の画質の劣化を防止することが出来るMRデータ収集方
法およびMRI装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、励起RFパルスを印加し、次に反転RFパルスを
印加し、結像するエコーをサンプリングしてMRデータ
を収集するMRデータ収集方法において、前記励起RF
パルスと前記反転RFパルスの間に位相エンコード勾配
パルスを印加してk空間の位相軸上の正領域(または負
領域)のMRデータを収集し、前記反転RFパルスの後
に前記位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコ
ード勾配パルスを印加してk空間の位相軸上の負領域
(または正領域)のMRデータを収集し、位相エンコー
ド勾配パルスの振幅を最大から順に小さくし且つ正領域
と負領域のMRデータを交互に収集して、k空間を埋め
るMRデータを収集することを特徴とするMRデータ収
集方法を提供する。
【0011】第2の観点では、この発明は、励起RFパ
ルスを印加し、次に反転RFパルスを印加し、結像する
エコーをサンプリングしてMRデータを収集するMRデ
ータ収集方法において、前記励起RFパルスと前記反転
RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加して
k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデー
タを収集し、前記反転RFパルスの後に前記位相エンコ
ード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルスを
印加してk空間の位相軸上の負領域(または正領域)の
MRデータを収集し、位相エンコード勾配パルスの振幅
を一定とし且つ時間幅を変えて位相エンコード量を変更
し、k空間を埋めるMRデータを収集することを特徴と
するMRデータ収集方法を提供する。
【0012】第3の観点では、この発明は、励起RFパ
ルスを印加し、次に反転RFパルスを印加し、次に位相
エンコード勾配パルスを印加し、結像するエコーをサン
プリングしてMRデータを収集し、次にリワインド勾配
パルスを印加し、前記反転RFパルスの印加から前記リ
ワインド勾配パルスの印加までを位相エンコード量を変
えながらM(≧2)回繰り返し、k空間を位相軸につい
て分割するM個のブロックの各MRデータを収集し、こ
れを位相エンコード量を変えながらJ回(≧2)繰り返
して各ブロック内のJ個のMRデータをそれぞれ収集す
るMRデータ収集方法において、同じブロック内のMR
データを収集するために位相エンコード量を変更すると
きは前記位相エンコード勾配パルスの振幅と極性を一定
とし時間幅を変え、異なるブロックの各MRデータを収
集するために位相エンコード量を変更するときは前記位
相エンコード勾配パルスの振幅,極性または時間幅の少
なくとも1つを変え、異なるブロックのMRデータ間で
生じた位相ずれは補正演算により補正することを特徴と
するMRデータ収集方法を提供する。
【0013】第4の観点では、この発明は、RFパルス
印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスとを印
加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段により
サンプリングしてMRデータを収集するMRI装置にお
いて、k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のM
Rデータを収集するために前記励起RFパルスと前記反
転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加
し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMR
データを収集するために前記反転RFパルスの後に前記
位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾
配パルスを印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を
最大から順に小さくし且つ正領域と負領域のMRデータ
を交互に収集して、k空間を埋めるMRデータを収集す
る位相エンコード勾配印加手段を備えたことを特徴とす
るMRI装置を提供する。
【0014】第5の観点では、この発明は、RFパルス
印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスとを印
加し、結像するエコーをエコーサンプリング手段により
サンプリングしてMRデータを収集するMRI装置にお
いて、k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のM
Rデータを収集するために前記励起RFパルスと前記反
転RFパルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加
し、k空間の位相軸上の負領域(または正領域)のMR
データを収集するために前記反転RFパルスの後に前記
位相エンコード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾
配パルスを印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を
一定とし且つ時間幅を変えて位相エンコード量を変更
し、k空間を埋めるMRデータを収集する位相エンコー
ド勾配印加手段を備えたことを特徴とするMRI装置を
提供する。
【0015】第6の観点では、この発明は、RFパルス
印加手段により励起RFパルスと反転RFパルスを印加
し、次に位相エンコード勾配印加手段により位相エンコ
ード勾配パルスを印加し、結像するエコーをエコーサン
プリング手段によりサンプリングしてMRデータを収集
し、次に位相エンコード勾配印加手段によりリワインド
勾配パルスを印加し、前記反転RFパルスの印加から前
記リワインド勾配パルスの印加までを位相エンコード量
を変えながらM(≧2)回繰り返し、k空間を位相軸に
ついて分割するM個のブロックの各MRデータを収集
し、これを位相エンコード量を変えながらJ回(≧2)
繰り返して各ブロック内のJ個のMRデータをそれぞれ
収集するMRI装置において、前記位相エンコード勾配
印加手段は、同じブロック内のMRデータを収集するた
めに位相エンコード量を変更するときは前記位相エンコ
ード勾配パルスの振幅と極性を一定とし時間幅を変え、
異なるブロックの各MRデータを収集するために位相エ
ンコード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パ
ルスの振幅,極性または時間幅の少なくとも1つを変え
ると共に、異なるブロックのMRデータ間で生じた位相
ずれを補正演算によって補正する補正演算手段を具備し
たことを特徴とするMRI装置を提供する。
【0016】第7の観点では、この発明は、上記構成の
MRI装置において、あるブロックのMRデータを収集
するために印加する位相エンコード勾配パルスの直前に
印加するリワインド勾配パルスと同じ振幅と極性を持つ
等価リワインド勾配パルスおよび前記位相エンコード勾
配パルスと同じ振幅と極性を持つ等価位相エンコード勾
配パルスを前記勾配磁場印加手段により印加し、次に前
記RFパルス印加手段により励起RFパルスを印加し、
次に前記勾配磁場印加手段により読み出し勾配パルスを
印加し、次に前記RFパルス印加手段により反転RFパ
ルスを印加し、次に前記反転RFパルスからの時間間隔
が前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの時間間隔
と一致しない時刻にエコー強度がピークになるように前
記勾配磁場印加手段により読み出し勾配パルスを印加し
ながら前記エコーサンプリング手段によりサンプリング
してMRデータを収集し、そのMRデータに基づいて前
記補正演算手段が補正を行うことを特徴とするMRI装
置を提供する。
【0017】
【作用】上記第1の観点によるMRデータ収集方法およ
び上記第4の観点によるMRI装置では、k空間の位相
軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集する
際には励起RFパルスと反転RFパルスの間に位相エン
コード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負領域
(または正領域)のMRデータを収集する際には反転R
Fパルスの後に位相エンコード勾配パルスと同極性の位
相エンコード勾配パルスを印加する。また、位相エンコ
ード勾配パルスの振幅を最大から順に小さくしていく。
さらに、正領域と負領域のMRデータを交互に収集す
る。これにより、位相エンコード勾配パルスは、振幅が
最大から順に小さくなり、且つ、極性が変化しなくな
る。この結果、図18の経路b上での静磁場の不均一性
変化に限定される。すなわち、静磁場の不均一性変化が
一定となり、MRデータ間の位相ずれが発生しなくな
る。従って、位相エンコード勾配に起因する残留磁化の
影響によるイメージの画質の劣化を防止できるようにな
る。
【0018】上記第2の観点によるMRデータ収集方法
および上記第5の観点によるMRI装置では、k空間の
位相軸上の正領域(または負領域)のMRデータを収集
する際には励起RFパルスと反転RFパルスの間に位相
エンコード勾配パルスを印加し、k空間の位相軸上の負
領域(または正領域)のMRデータを収集する際には反
転RFパルスの後に位相エンコード勾配パルスと同極性
の位相エンコード勾配パルスを印加する。また、位相エ
ンコード勾配パルスの振幅を一定とし、時間幅を変える
ことにより位相エンコード量を変更する。このように位
相エンコード勾配パルスの振幅が一定で且つ極性が変化
しないと、図18の点ωでの静磁場の不均一性変化に限
定される。すなわち、静磁場の不均一性変化が一定とな
り、MRデータ間の位相ずれが発生しなくなる。従っ
て、位相エンコード勾配に起因する残留磁化の影響によ
るイメージの画質の劣化を防止できるようになる。
【0019】上記第3の観点によるMRデータ収集方法
および第6の観点によるMRI装置では、1つの励起R
Fパルスに対してM個の反転RFパルスを順に印加し、
結像する第1のエコーから第Mのエコーをサンプリング
して、k空間を分割する第1のブロックから第Mのブロ
ックにそれぞれ属する各MRデータを収集し、これをJ
回繰り返して各ブロックを埋めるMRデータを収集す
る。そして、第1のエコーに対する位相エンコード勾配
パルスを比べると、振幅と極性が一定で、時間幅のみが
変わるようにする。また同様に、第m(=2〜M)のエ
コーに対する位相エンコード勾配パルスを比べると、振
幅と極性が一定で、時間幅のみが変わるようにする。一
方、第1〜第Mのエコーのそれぞれに対する各位相エン
コード勾配パルスを比べると、振幅,極性または時間幅
の少なくとも1つが変わるようにする。このとき、同じ
ブロック内のMRデータ間では、サンプリングの直前に
印加されている位相エンコード勾配パルスおよびその直
前に印加されているリワインド勾配パルスの振幅と極性
が常に一定であるから、位相ずれを生じない。一方、異
なるブロックのMRデータ間では、サンプリングの直前
に印加されている位相エンコード勾配パルスおよびその
直前に印加されているリワインド勾配パルスの振幅,極
性が異なっている可能性があるから、位相ずれを生じる
可能性がある。ところが、振幅,極性の異なり方は常に
一定であるから、位相ずれも常に一定であり、補正演算
により補正可能である。従って、異なるブロックのMR
データ間の位相ずれは補正演算により補正する。これに
より、全てのMRデータ間で位相エンコード勾配に起因
する位相ずれがなくなる。従って、残留磁化の影響によ
るイメージの画質の劣化を防止できるようになる。
【0020】上記第7の観点によるMRI装置では、等
価リワインド勾配パルスおよび等価位相エンコード勾配
パルスを印加して、いわゆるFat/WaterのDixonシー
ケンスを実施し、位相ずれを実測する。そして、その実
測値から異なるブロックのMRデータ間の位相ずれを求
め、その位相ずれをキャンセルするように位相補正を行
う。これにより、MRI装置ごとの磁気特性に応じた補
正を行うことが出来るようになる。
【0021】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0022】−第1実施例− 図1は、この発明の第1実施例のMRI装置100のブ
ロック図である。このMRI装置100において、マグ
ネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための
空間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくように
して、被検体に一定の静磁場を印加する永久磁石1p
と、スライス選択軸,読み出し軸,位相エンコード軸の
勾配磁場パルスを発生するための勾配磁場コイル1g
と、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパ
ルスを与える送信コイル1tと、被検体からのNMR信
号を検出する受信コイル1rとが配置されている。前記
勾配磁場コイル1g,送信コイル1tおよび受信コイル
1rは、それぞれ勾配磁場駆動回路3,RF電力増幅器
4および前置増幅器5に接続されている。
【0023】シーケンス記憶回路8は、計算機7からの
指令に従い、記憶しているパルスシーケンスに基づいて
勾配磁場駆動回路3を操作し、前記マグネットアセンブ
リ1の勾配磁場コイル1gから勾配磁場パルスを発生さ
せると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路
10の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形
状のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてR
F電力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅
した後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイル1t
に印加し、目的のスライス領域を選択励起する。
【0024】前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1
の受信コイル1rで検出された被検体からのNMR信号
を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12
は、RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号と
し、前置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、A
/D変換器11に与える。A/D変換器11は、位相検
波後のアナログ信号をディジタル信号に変換して、計算
機7に入力する。計算機7は、A/D変換器11からM
Rデータを読み込み、画像再構成演算を行い、目的のス
ライス領域のイメージを生成する。このイメージは、表
示装置6にて表示される。また、計算機7は、操作卓1
3から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を
受け持つ。
【0025】図2は、この発明の第1実施例のMRデー
タ収集方法のパルスシーケンスである。このパルスシー
ケンスQ1では、励起RFパルスRおよびスライス選択
勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し勾配パル
スRD1を印加する。また、位相エンコード軸に振幅
“+Gmax”の位相エンコード勾配パルスf(1)を印加す
る。次に、反転RFパルスPおよびスライス選択勾配パ
ルスSS2を印加する。次に、読み出し軸に読み出し勾
配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサンプリン
グして、MRデータを収集する。このMRデータは、図
12に示すk空間S1の負領域の最も端のデータ収集軌
跡Ln上のMRデータに相当する。次に、励起RFパル
スRおよびスライス選択勾配パルスSS1を印加する。
次に、読み出し勾配パルスRD1を印加する。次に、反
転RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を
印加する。次に、位相エンコード軸に振幅“+Gmax”の
位相エンコード勾配パルスf(2)を印加する。次に、読
み出し軸に読み出し勾配パルスRD2を印加しながらエ
コーSEをサンプリングして、MRデータを収集する。
このMRデータは、図12に示すk空間S1の正領域の
最も端のデータ収集軌跡L1上のMRデータに相当す
る。以下、同様にして、励起RFパルスRと反転RFパ
ルスPの間に位相エンコード勾配パルスf(3),f
(5),…を印加し、反転RFパルスPの後に位相エンコ
ード勾配パルスf(4),f(6),…を印加し、k空間
S1の位相軸上の負領域と正領域のMRデータを交互に
収集する。ここで、k空間S1の位相軸上の負領域のM
Rデータを収集する際には、位相エンコード勾配パルス
f(3),f(5),…の振幅を順に小さくし,極性および
時間幅は同じとする。また、k空間S1の位相軸上の正
領域のMRデータを収集する際には、位相エンコード勾
配パルスf(4),f(6),…の振幅を順に小さくし,極
性および時間幅は前記位相エンコード勾配パルスf
(3),f(5),…と同じとする。
【0026】図3は、位相エンコード勾配パルスf
(1),f(2),…の振幅と極性の変化を示すグラフであ
る。位相エンコード勾配パルスf(1),f(2),…の極
性は変化せず、振幅が“+Gmax”から順に小さくなって
いる。従って、図4に示す実線の経路b上での静磁場の
不均一性変化に限定され、静磁場の不均一性変化が一定
となる。このため、MRデータ間の位相ずれが発生しな
くなり、位相エンコード勾配に起因する残留磁化の影響
によるイメージの画質の劣化を防止できる。
【0027】−第2実施例− 第2実施例のMRI装置の構成は、図1と同様である。
図5は、この発明の第2実施例のMRデータ収集方法の
パルスシーケンスである。このパルスシーケンスQ2で
は、励起RFパルスRおよびスライス選択勾配パルスS
S1を印加する。次に、読み出し勾配パルスRD1を印
加する。また、位相エンコード軸に振幅“+Gmax”の位
相エンコード勾配パルスf(1)を印加する。次に、反転
RFパルスPおよびスライス選択勾配パルスSS2を印
加する。次に、読み出し軸に読み出し勾配パルスRD2
を印加しながらエコーSEをサンプリングして、MRデ
ータを収集する。このMRデータは、図12に示すk空
間S1の負領域の最も端のデータ収集軌跡Ln上のMR
データに相当する。次に、励起RFパルスRおよびスラ
イス選択勾配パルスSS1を印加する。次に、読み出し
勾配パルスRD1を印加する。次に、反転RFパルスP
およびスライス選択勾配パルスSS2を印加する。次
に、位相エンコード軸に振幅“+Gmax”の位相エンコー
ド勾配パルスf(2)を印加する。次に、読み出し軸に読
み出し勾配パルスRD2を印加しながらエコーSEをサ
ンプリングして、MRデータを収集する。このMRデー
タは、図12に示すk空間S1の正領域の最も端のデー
タ収集軌跡L1上のMRデータに相当する。以下、同様
にして、励起RFパルスRと反転RFパルスPの間に位
相エンコード勾配パルスf(3),f(5),…を印加し、
反転RFパルスPの後に位相エンコード勾配パルスf
(4),f(6),…を印加し、k空間S1の位相軸上の
正領域と負領域のMRデータを交互に収集する。ここ
で、k空間S1の位相軸上の負領域のMRデータを収集
する際には、位相エンコード勾配パルスf(3),f
(5),…の時間幅を順に小さくし,振幅および極性は同
じとする。また、k空間S1の位相軸上の正領域のMR
データを収集する際には、位相エンコード勾配パルスf
(4),f(6),…の時間幅を順に小さくし,振幅および
極性は前記位相エンコード勾配パルスf(3),f(5),
…と同じとする。
【0028】図6は、位相エンコード勾配パルスf
(1),f(2),…の振幅と極性の変化を示すグラフであ
る。位相エンコード勾配パルスf(1),f(2),…の振
幅も極性も変化しない。従って、図7に示す点ω上での
静磁場の不均一性変化に限定され、静磁場の不均一性変
化が一定となる。このため、MRデータ間の位相ずれが
発生しなくなり、位相エンコード勾配に起因する残留磁
化の影響によるイメージの画質の劣化を防止できる。
【0029】−第3実施例− 第3実施例のMRI装置の構成は、図1と同様である。
図8は、この発明の第3実施例のMRデータ収集方法の
パルスシーケンスである。なお、スライス選択勾配およ
び読み出し勾配については図2と同様のため説明を省略
する。このパルスシーケンスQ3では、励起RFパルス
Rを印加する。次に、第1の反転RFパルスP1を印加
する。次に、位相エンコード勾配パルスd(j,1)を印加す
る。次に、第1のエコーSE1からMRデータを収集す
る。その後、前記エンコード勾配パルスd(j,1)の極性を
反転したリワインド勾配パルスdr(j,1)を印加する。次
に、第2の反転RFパルスP2を印加し、位相エンコー
ド勾配パルスd(j,2)を印加し、第2エコーSE2
からMRデータを収集する。その後、前記エンコード勾
配パルスd(j,2)の極性を反転したリワインド勾配
パルスdr(j,2)を印加する。以下、同様にして、位相エ
ンコード勾配パルスの振幅と極性と時間幅の少なくとも
1つを変えることにより位相エンコード量を変えながら
反転RFパルスPmの印加からリワインド勾配パルスd
r(j,m)の印加までをm=3,…,Mについて繰り返
す。また、各エコーに対する位相エンコード勾配パルス
の振幅と極性を変えずに,時間幅のみを変えることによ
り位相エンコード量を変えながら上記の励起RFパルス
Rの印加からリワインド勾配パルスdr(j,m)の印加まで
をj=1,2,…,Jについて繰り返し、k空間を埋め
るMRデータを収集する。上記パルスシーケンスQ3に
よるk空間上のMRデータ収集軌跡は図15と同じにな
る。
【0030】図9は、位相エンコード勾配パルスd(1,
1),dr(1,1),d(1,2),dr(1,2),d(1,3),…の振幅と
極性の変化を示すグラフである。最初の位相エンコード
勾配パルスd(1,1)を除いて、第1エコーSE1の直前に
印加される位相エンコード勾配パルスおよびその直前に
印加されるリワインド勾配パルスは、d(2,1)とdr(1,
4),d(3,1)とdr(2,4),d(4,1)とdr(3,4),…である
が、これらの振幅と極性は常に一定である。従って、第
1エコーSE1から収集されるMRデータすなわち第1
ブロックB1内のMRデータの間には位相ずれを生じな
い。同様に、第2エコーSE2の直前に印加される位相
エンコード勾配パルスおよびその直前に印加されるリワ
インド勾配パルスは、d(1,2)とdr(1,1),d(2,2)とdr
(2,1),d(3,2)とdr(3,1),…であるが、これらの振幅
と極性は常に一定である。従って、第2エコーSE2か
ら収集されるMRデータすなわち第2ブロックB2内の
MRデータの間には位相ずれを生じない。同様に、ブロ
ックB3,…の各ブロック内のMRデータの間にも位相
ずれを生じない。
【0031】一方、第1エコーSE1の直前に印加され
る位相エンコード勾配パルスd(2,1)およびその直前に印
加されるリワインド勾配パルスdr(1,4)と,第2エコー
SE2の直前に印加される位相エンコード勾配パルスd
(1,2)およびその直前に印加されるリワインド勾配パル
スdr(1,1)とを比べると、振幅および極性が異なってい
る。従って、第1ブロックB1のMRデータと第2ブロ
ックB2のMRデータの間には位相ずれを生じている。
ところが、上述のように、第1エコーSE1の直前に印
加される位相エンコード勾配パルスおよびその直前に印
加されるリワインド勾配パルスの振幅,極性は常に一定
であり,第2エコーSE2の直前に印加される位相エン
コード勾配パルスおよびその直前に印加されるリワイン
ド勾配パルスの振幅,極性も常に一定であるから、振
幅,極性の異なり方は常に一定であり、従って、第1ブ
ロックB1のMRデータと第2ブロックB2のMRデー
タの間の位相ずれは常に一定である。そこで、この位相
ずれ量が判れば、補正演算によって補正可能である。同
様に、第2ブロックB2のMRデータと第3ブロックB
3のMRデータの間にも位相ずれを生じているが、この
位相ずれも常に一定であり、この位相ずれ量が判れば、
補正演算により補正可能である。同様に、他の各ブロッ
クのMRデータの間に位相ずれを生じているが、位相ず
れ量が判れば、補正演算により補正可能である。
【0032】ここで、前記位相ずれ量は、例えば図10
のパルスシーケンスQ3pを利用して実測することが出
来る。なお、図10では、スライス選択軸の図示を省略
している。このパルスシーケンスQ3pでは、あるブロ
ックBmのMRデータを収集するために印加する位相エ
ンコード勾配パルスd(j,m)の直前に印加するリワインド
勾配パルスdr(j,m-1)と同じ振幅と極性を持つ等価リワ
インド勾配パルスdr(j,m-1)’および前記位相エンコー
ド勾配パルスd(j,m)と同じ振幅と極性を持つ等価位相エ
ンコード勾配パルスd(j,m)’を印加し、その後にいわゆ
るFat/WaterのDixonシーケンスDix(励起RFパル
スR90を印加し、次に読み出し勾配パルスRD1を印
加し、次に反転RFパルスR180を印加し、次に前記
反転RFパルスR180からの時間間隔T2が前記励起
RFパルスR90と前記反転RFパルスR180の時間
間隔T1と一致しない時刻にエコー強度がピークになる
ように読み出し勾配パルスRD2を印加しながらサンプ
リングしてMRデータを収集する)を実施する。なお、
dr(j,0)=dr(j,M)とする。具体的には、M=4のと
き、ブロックB1のMRデータを収集するために印加す
る位相エンコード勾配パルスd(j,1)の直前に印加するリ
ワインド勾配パルスdr(j,4)と同じ振幅と極性を持つ
等価リワインド勾配パルスdr(j,4)’および前記位相
エンコード勾配パルスd(j,1)と同じ振幅と極性を持つ等
価位相エンコード勾配パルスd(j,1)’を印加し、その後
に前記DixonシーケンスDixを実施する。また、ブロッ
クB2のMRデータを収集するために印加する位相エン
コード勾配パルスd(j,2)の直前に印加するリワインド勾
配パルスdr(j,1)と同じ振幅と極性を持つ等価リワイン
ド勾配パルスdr(j,1)’および前記位相エンコード勾配
パルスd(j,2)と同じ振幅と極性を持つ等価位相エンコー
ド勾配パルスd(j,2)’を印加し、その後に前記Dixonシ
ーケンスDixを実施する。他のブロックB3,…につい
ても同様である。
【0033】上記パルスシーケンスQ3pにより得られ
たMRデータは、位相エンコード勾配パルスに起因する
残留磁場による磁場不均一性を反映した位相情報を含ん
でいるから、各ブロックB1,B2,…についてのMR
データの位相情報を比較することにより、ブロック間の
位相ずれ量を算出できる。そして、位相ずれ量が判れ
ば、その位相ずれ量だけ位相オフセットを加えることに
よって、ブロック間の位相ずれをキャンセルすることが
出来る。
【0034】以上により、k空間を埋める全てのMRデ
ータ間で位相エンコード勾配パルスに起因する位相ずれ
がなくなる。従って、残留磁化の影響によるイメージの
画質の劣化を防止できるようになる。
【0035】なお、上記実施例ではSE法および高速S
E法について説明したが、本発明は3D-Fast-SE法や
Fast-IR法に対しても適用できる。
【0036】
【発明の効果】この発明のMRデータ収集方法およびM
RI装置によれば、位相エンコード勾配パルスに起因す
る残留磁化の影響によるアーチファクトを低減すること
ができ、イメージの画質を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のMRI装置を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の第1実施例にかかるパルスシーケン
ス図である。
【図3】図2のパルスシーケンスにおける位相エンコー
ド勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図4】図2のパルスシーケンスにおける位相エンコー
ド勾配パルスによる静磁場の不均一性変化の説明図であ
る。
【図5】この発明の第2実施例にかかるパルスシーケン
ス図である。
【図6】図5のパルスシーケンスにおける位相エンコー
ド勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図7】図5のパルスシーケンスにおける位相エンコー
ド勾配パルスによる静磁場の不均一性変化の説明図であ
る。
【図8】この発明の第3実施例にかかるパルスシーケン
ス図である。
【図9】図8のパルスシーケンスにおける位相エンコー
ド勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図である。
【図10】残留磁化の位相への影響を実測するためのパ
ルスシーケンス図である。
【図11】従来のSE法のパルスシーケンス図である。
【図12】図11のパルスシーケンスによるk空間上の
MRデータ収集軌跡の説明図である。
【図13】図11のパルスシーケンスにおける位相エン
コード勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図であ
る。
【図14】従来の高速SE法のパルスシーケンスの例示
図である。
【図15】図14のパルスシーケンスによるk空間上の
MRデータ収集軌跡の説明図である。
【図16】図14のパルスシーケンスにおける位相エン
コード勾配パルスの振幅と極性の変化を示す説明図であ
る。
【図17】MRI装置のマグネットアセンブリの一例の
模式図である。
【図18】位相エンコード勾配パルスの振幅と極性に対
する静磁場の不均一性変化の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
100 MRI装置 1 マグネットアセンブリ 1p 永久磁石 7 計算機 8 シーケンス記憶回路 R,R90 励起RFパルス P1〜P4,R180 反転RFパルス f(1),f(2),… 位相エンコード勾配パルス d(1,1),d(1,2),… 位相エンコード勾配パルス dr(1,1),dr(1,2),… リワインド勾配パルス d(j,m)’ 等価位相エンコード勾配パ
ルス dr(j,m-1)’ 等価リワインド勾配パルス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起RF(Radio Frequency)パルスを
    印加し、次に反転RFパルスを印加し、結像するエコー
    をサンプリングしてMR(Magnetic Resonance)データ
    を収集するMRデータ収集方法において、 前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エ
    ンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸上の正領
    域(または負領域)のMRデータを収集し、前記反転R
    Fパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性
    の位相エンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸
    上の負領域(または正領域)のMRデータを収集し、位
    相エンコード勾配パルスの振幅を最大から順に小さくし
    且つ正領域と負領域のMRデータを交互に収集して、k
    空間を埋めるMRデータを収集することを特徴とするM
    Rデータ収集方法。
  2. 【請求項2】 励起RFパルスを印加し、次に反転RF
    パルスを印加し、結像するエコーをサンプリングしてM
    Rデータを収集するMRデータ収集方法において、 前記励起RFパルスと前記反転RFパルスの間に位相エ
    ンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸上の正領
    域(または負領域)のMRデータを収集し、前記反転R
    Fパルスの後に前記位相エンコード勾配パルスと同極性
    の位相エンコード勾配パルスを印加してk空間の位相軸
    上の負領域(または正領域)のMRデータを収集し、位
    相エンコード勾配パルスの振幅を一定とし且つ時間幅を
    変えて位相エンコード量を変更し、k空間を埋めるMR
    データを収集することを特徴とするMRデータ収集方
    法。
  3. 【請求項3】 励起RFパルスを印加し、次に反転R
    Fパルスを印加し、次に位相エンコード勾配パルスを印
    加し、結像するエコーをサンプリングしてMRデータを
    収集し、次にリワインド勾配パルスを印加し、前記反転
    RFパルスの印加から前記リワインド勾配パルスの印加
    までを位相エンコード量を変えながらM(≧2)回繰り
    返し、k空間を位相軸について分割するM個のブロック
    の各MRデータを収集し、これを位相エンコード量を変
    えながらJ回(≧2)繰り返して各ブロック内のJ個の
    MRデータをそれぞれ収集するMRデータ収集方法にお
    いて、 同じブロック内のMRデータを収集するために位相エン
    コード量を変更するときは前記位相エンコード勾配パル
    スの振幅と極性を一定とし時間幅を変え、異なるブロッ
    クの各MRデータを収集するために位相エンコード量を
    変更するときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅,
    極性または時間幅の少なくとも一つを変え、異なるブロ
    ックのMRデータ間で生じた位相ずれは補正演算により
    補正することを特徴とするMRデータ収集方法。
  4. 【請求項4】 RFパルス印加手段により励起RFパル
    スと反転RFパルスとを印加し、結像するエコーをエコ
    ーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータ
    を収集するMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置
    において、 k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデー
    タを収集するために前記励起RFパルスと前記反転RF
    パルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空
    間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを
    収集するために前記反転RFパルスの後に前記位相エン
    コード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルス
    を印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を最大から
    順に小さくし且つ正領域と負領域のMRデータを交互に
    収集して、k空間を埋めるMRデータを収集する位相エ
    ンコード勾配印加手段を備えたことを特徴とするMRI
    装置。
  5. 【請求項5】 RFパルス印加手段により励起RFパル
    スと反転RFパルスとを印加し、結像するエコーをエコ
    ーサンプリング手段によりサンプリングしてMRデータ
    を収集するMRI装置において、 k空間の位相軸上の正領域(または負領域)のMRデー
    タを収集するために前記励起RFパルスと前記反転RF
    パルスの間に位相エンコード勾配パルスを印加し、k空
    間の位相軸上の負領域(または正領域)のMRデータを
    収集するために前記反転RFパルスの後に前記位相エン
    コード勾配パルスと同極性の位相エンコード勾配パルス
    を印加し、位相エンコード勾配パルスの振幅を一定とし
    且つ時間幅を変えて位相エンコード量を変更し、k空間
    を埋めるMRデータを収集する位相エンコード勾配印加
    手段を備えたことを特徴とするMRI装置。
  6. 【請求項6】 RFパルス印加手段により励起RFパル
    スと反転RFパルスを印加し、次に位相エンコード勾配
    印加手段により位相エンコード勾配パルスを印加し、結
    像するエコーをエコーサンプリング手段によりサンプリ
    ングしてMRデータを収集し、次に位相エンコード勾配
    印加手段によりリワインド勾配パルスを印加し、前記反
    転RFパルスの印加から前記リワインド勾配パルスの印
    加までを位相エンコード量を変えながらM(≧2)回繰
    り返し、k空間を位相軸について分割するM個のブロッ
    クの各MRデータを収集し、これを位相エンコード量を
    変えながらJ回(≧2)繰り返して各ブロック内のJ個
    のMRデータをそれぞれ収集するMRI装置において、 前記位相エンコード勾配印加手段は、同じブロック内の
    MRデータを収集するために位相エンコード量を変更す
    るときは前記位相エンコード勾配パルスの振幅と極性を
    一定とし時間幅を変え、異なるブロックの各MRデータ
    を収集するために位相エンコード量を変更するときは前
    記位相エンコード勾配パルスの振幅,極性または時間幅
    の少なくとも1つを変えると共に、異なるブロックのM
    Rデータ間で生じた位相ずれを補正演算によって補正す
    る補正演算手段を具備したことを特徴とするMRI装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6のMRI装置において、あるブ
    ロックのMRデータを収集するために印加する位相エン
    コード勾配パルスの直前に印加するリワインド勾配パル
    スと同じ振幅と極性を持つ等価リワインド勾配パルスお
    よび前記位相エンコード勾配パルスと同じ振幅と極性を
    持つ等価位相エンコード勾配パルスを前記勾配磁場印加
    手段により印加し、次に前記RFパルス印加手段により
    励起RFパルスを印加し、次に前記勾配磁場印加手段に
    より読み出し勾配パルスを印加し、次に前記RFパルス
    印加手段により反転RFパルスを印加し、次に前記反転
    RFパルスからの時間間隔が前記励起RFパルスと前記
    反転RFパルスの時間間隔と一致しない時刻にエコー強
    度がピークになるように前記勾配磁場印加手段により読
    み出し勾配パルスを印加しながら前記エコーサンプリン
    グ手段によりサンプリングしてMRデータを収集し、そ
    のMRデータに基づいて前記補正演算手段が補正を行う
    ことを特徴とするMRI装置。
JP16325895A 1995-06-29 1995-06-29 Mri装置 Expired - Lifetime JP3576641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16325895A JP3576641B2 (ja) 1995-06-29 1995-06-29 Mri装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16325895A JP3576641B2 (ja) 1995-06-29 1995-06-29 Mri装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0910186A true JPH0910186A (ja) 1997-01-14
JP3576641B2 JP3576641B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=15770386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16325895A Expired - Lifetime JP3576641B2 (ja) 1995-06-29 1995-06-29 Mri装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3576641B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1197760A2 (en) * 2000-10-11 2002-04-17 GE Medical Systems Global Technology Company LLC Suppression of the effect of residual magnetization in MRI
CN100416295C (zh) * 2002-10-01 2008-09-03 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于k空间数据采集的方法和磁共振成像设备
WO2020139476A3 (en) * 2018-12-28 2020-08-06 Hyperfine Research, Inc. Correcting for hysteresis in magnetic resonance imaging
US11698430B2 (en) 2019-08-15 2023-07-11 Hyperfine Operations, Inc. Eddy current mitigation systems and methods

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1197760A2 (en) * 2000-10-11 2002-04-17 GE Medical Systems Global Technology Company LLC Suppression of the effect of residual magnetization in MRI
EP1197760A3 (en) * 2000-10-11 2004-03-31 GE Medical Systems Global Technology Company LLC Suppression of the effect of residual magnetization in MRI
CN100416295C (zh) * 2002-10-01 2008-09-03 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于k空间数据采集的方法和磁共振成像设备
WO2020139476A3 (en) * 2018-12-28 2020-08-06 Hyperfine Research, Inc. Correcting for hysteresis in magnetic resonance imaging
US11156688B2 (en) 2018-12-28 2021-10-26 Hyperfine, Inc. Correcting for hysteresis in magnetic resonance imaging
US11867787B2 (en) 2018-12-28 2024-01-09 Hyperfine Operations, Inc. Correcting for hysteresis in magnetic resonance imaging
US11698430B2 (en) 2019-08-15 2023-07-11 Hyperfine Operations, Inc. Eddy current mitigation systems and methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP3576641B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100562003B1 (ko) 코일 감도 맵 작성 방법, 패러랠 이미징 방법 및 mri장치
JP3796446B2 (ja) Mri装置
EP1089087A2 (en) Reduction of ghost artifacts due to a Maxwell term phase error caused by a data acquisition read gradient in MRI
KR100444090B1 (ko) Mr 이미징 방법 및 mri 장치
JP3796455B2 (ja) Mri装置
JP3513076B2 (ja) Mri装置
JP4347788B2 (ja) Mri装置
US6528996B1 (en) Diffusion-weighted imaging method and apparatus for fast pulse sequence with MPG pulses
JP3440049B2 (ja) Mri装置
KR100459097B1 (ko) Mr 촬상 방법, 잔류 자화량 측정 방법 및 mri 장치
US20020050816A1 (en) MR imaging method, phase error measuring method, and MRI apparatus
JP3576641B2 (ja) Mri装置
JP3462905B2 (ja) Mri装置
JP2899821B2 (ja) Mriのrf自動調整法
JP3447099B2 (ja) Mri装置
JP3432593B2 (ja) Mri装置
JP4318837B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH08168471A (ja) Mrイメージング方法およびmri装置
JP2004073893A (ja) Mri装置
JPH04332529A (ja) Mrイメージング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term