JPH08168471A - Mrイメージング方法およびmri装置 - Google Patents

Mrイメージング方法およびmri装置

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JPH08168471A
JPH08168471A JP6316204A JP31620494A JPH08168471A JP H08168471 A JPH08168471 A JP H08168471A JP 6316204 A JP6316204 A JP 6316204A JP 31620494 A JP31620494 A JP 31620494A JP H08168471 A JPH08168471 A JP H08168471A
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JP
Japan
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pulse
fid
echo
magnetic field
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JP6316204A
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English (en)
Inventor
Susumu Kosugi
進 小杉
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FID信号の影響を除去または低減する。 【構成】 CP(Carr-Parcell)法またはCPMG
(Carr−Parcell,Meiboom−Gill)法を成立させて
1つの90゜パルスに対して1つ以上の180゜パルス
を加え、各180゜パルス毎にデータを収集する。ま
た、N(≧2)を平均回数とするとき、k−空間のビュ
ーiのデータDi(1)〜Di(N)を順に収集し、平
均して、当該ビューiのデータEiとする。そして、デ
ータDi(1)〜Di(N)を収集する際の180゜パ
ルスの送信位相を順に位相量πだけずらせてデータを収
集する。 【効果】 勾配磁場電源や勾配磁場コイルに大きな負担
がかからず且つスキャン時間が長くならずに、FID信
号の影響を除去または低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MR(Magnetic Res
onance)イメージング方法およびMRI(Magnetic Res
onance Imaging)装置に関する。さらに詳しくは、反転
パルスの直後に強大な勾配磁場を印加することなく、F
ID(Free-Induction Decay;自由誘導減衰)信号の影
響を除去または低減できるようにしたMRイメージング
方法およびMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の高速SE(Spin Echo)
法のパルスシーケンスである。このパルスシーケンスW
では、90゜パルス(励起パルス)Rとスライス勾配s
sおよび第1の180゜パルス(反転パルス)P1とス
ライス勾配ssを印加し、前記180゜パルスP1の直
後にスライス選択方向のFIDスポイラ(Spoilar)s
f1および読み出し方向のFIDスポイラsf2を印加
してFID信号の発生を防止する。次に、前記90゜パ
ルスRからエコー時間TE経過後に結像する第1スピン
エコーからのエコー信号SE1をサンプリングし、デー
タを収集する。次に、第2の180゜パルスP2とスラ
イス勾配ssを印加し、前記180゜パルスP2の直後
にFIDスポイラsf1および読み出し方向のFIDス
ポイラsf2を印加し、結像する第2スピンエコーから
のエコー信号SE2をサンプリングし、データを収集す
る。次に、第3の180゜パルスP3とスライス勾配s
sを印加し、前記180゜パルスP3の直後にFIDス
ポイラsf1および読み出し方向のFIDスポイラsf
2を印加し、結像する第3スピンエコーからのエコー信
号SE3をサンプリングし、エコーデータを収集する。
以下、これを繰り返し時間TRで繰り返して、k空間を
構成する全てのビューのデータを収集する。なお、図6
中のpeは位相エンコード勾配であり、rrは読み出し
勾配である。
【0003】実際には、N(≧2)を平均回数とすると
き、k−空間の一つのビューiのデータDi(1)〜D
i(N)を順に収集し、平均して、当該ビューiのデー
タEiとすることにより、S/N比を向上させている。
平均回数Nの値は、高速SE法の場合は“4”から
“6”が一般的である。
【0004】図7は、従来のデータ収集・画像再構成処
理のフローチャートである。なお、1つの90゜パルス
に対する180゜パルスの数をMとし、それら180゜
パルスの番号をm=1,2,…,Mとし、k空間はLビ
ューから構成されるものとする。ステップB1では、パ
ルス数用カウンタm,繰り返し用カウンタjおよび平均
回数用カウンタnをそれぞれ“1”に初期化する。ステ
ップB2では、90゜のパルスの送信位相xに対して1
80゜パルスの送信位相を、CP法を成立させる場合
は、x+(m−1)πとし(図8参照)、CPMG法を
成立させる場合は、yとし(図9参照)、且つ、各18
0゜パルスの直後にFID信号の発生を防止するFID
スポイラを印加する高速SE法のパルスシーケンスを用
いて、データDj+L(m-1)/M(n)を収集する。ステップ
B3,B4では、m=2,3,…,Mについて上記ステ
ップB2を反復実行し、1つの90゜パルスに対してM
個の180゜パルスのデータD1(n)〜D
1+L(M-1)/M(n)を収集する。ステップB5,B6で
は、j=1,2,…,L/Mについて上記ステップB2
〜B4を反復実行し、k空間を構成するLビュー分のデ
ータD1(n)〜DL(n)を収集する。ステップB7,B
8では、n=2,3,…,Nについて上記ステップB2
〜B6を反復実行し、i=1,2,…,Lとするとき、
k空間のビューiのN回数分のデータDi(1)〜Di
(N)を収集する。
【0005】ステップB9では、ビュー用カウンタiを
“1”に初期化する。ステップB10では、ビューiの
データDi(1)〜Di(N)を平均し、それをビュー
iのデータEiとする。ステップB11,B12では、
i=2,3,…,Lについて上記ステップB10を反復
実行する。ステップB13では、全ビューのデータE1
〜EL より画像再構成する。
【0006】図8は、CP法を用いた従来の高速SE法
におけるRFパルスとデータの関係を示す説明図であ
る。このパルスシーケンスW1では、送信位相xの90
゜パルスR(x)につづいて第1の180゜パルスP1
(x)を印加して第1スピンエコーからデータD1
(1)を収集し、第2の180゜パルスP2(−x)
(x+πを−xと表記する)を印加して第2スピンエコ
ーからデータD2(1)を収集し、第3の180゜パル
スP3(x)(x+2πをxと表記する)を印加して第
3スピンエコーからのデータD3(1)を収集する。こ
れをデータD4(1)〜DL(1)についても繰り返
し、k−空間の全ビューのデータD1(1)〜DL
(1)を収集する。これを全体としてN回繰り返し、デ
ータD1(1)〜DL(1),D1(2)〜DL
(2),…,D1(N)〜DL(N)を収集する。
【0007】図9は、CPMG法を用いた従来の高速S
E法におけるRFパルスとデータの関係を示す説明図で
ある。このパルスシーケンスW2では、送信位相xの9
0゜パルスR(x)につづいて第1の180゜パルスP
1(y)を印加して第1スピンエコーからデータD1
(1)を収集し、第2の180゜パルスP2(y)を印
加して第2スピンエコーからデータD2(1)を収集
し、第3の180゜パルスP3(y)を印加して第3ス
ピンエコーからのデータD3(1)を収集する。これを
データD4(1)〜DL(1)についても繰り返し、k
−空間の全ビューのデータD1(1)〜DL(1)を収
集する。これを全体としてN回繰り返し、データD1
(1)〜DL(1),D1(2)〜DL(2),…,D
1(N)〜DL(N)を収集する。
【0008】上記のようにFIDスポイラsfを印加し
てFID信号の発生を防止する従来技術は、例えば実開
平4−117608号公報に開示されている。
【0009】なお、他の従来技術として、特開平4−3
32529号公報に記載のMRイメージング方法があ
る。これは、イメージ用のエコーデータを収集する本ス
キャンの前に、FID信号に起因するアーチファクトを
低減するための補正用のエコーデータを収集する予備ス
キャンを行うものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記FIDスポイラs
fを印加してFID信号の発生を防止する従来のMRイ
メージング方法では、FIDスポイラsfとして強大な
勾配磁場が必要なため、勾配磁場電源や勾配磁場コイル
に大きな負担がかかる問題点がある。また、FIDスポ
イラsfを挿入する時間だけスキャン時間が長くなる問
題点がある。一方、予備スキャンを行うことによりFI
D信号に起因するアーチファクトを低減する従来のMR
イメージング方法は、FID信号に位相エンコードが与
えられる高速SE法に適用できない問題点がある。そこ
で、この発明の目的は、勾配磁場電源や勾配磁場コイル
に大きな負担がかからず且つスキャン時間が長くならず
に、FID信号の影響を除去または低減できるMRイメ
ージング方法およびMRI装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、CP(Carr-Parcell)法またはCPMG(Carr−
Parcell,Meiboom−Gill)法を成立させて1つの励起パ
ルスに対して1つ以上の反転パルスを加え、各反転パル
ス毎にデータを収集するMRイメージング方法におい
て、N(≧2)を平均回数とするとき、k−空間のビュ
ーiのデータDi(1)〜Di(N)を順に収集し平均
して当該ビューiのデータEiとする場合に、データD
i(1)〜Di(N)を収集する際の反転パルスの送信
位相を位相量πずつずらせることを特徴とするMRイメ
ージング方法を提供する。
【0012】第2の観点では、この発明は、CP法また
はCPMG法を成立させて1つの励起パルスに対して1
つ以上の反転パルスを加え、各反転パルス毎にデータを
収集するデータ収集手段と、N(≧2)を平均回数とす
るとき、k−空間のビューiのデータDi(1)〜Di
(N)を順に収集し平均して当該ビューiのデータEi
とするデータ平均手段とを備えたMRI装置において、
前記データ収集手段は、データDi(1)〜Di(N)
を収集する際の反転パルスの送信位相を位相量πずつず
らせることを特徴とするMRI装置を提供する。
【0013】上記構成において、CP法とは、 90゜(x)−τ−180゜(−x)−2τ−180゜(x)…… (但し、τは時間間隔。) または、 90゜(x)−τ−180゜(x)−2τ−180゜(−x)…… を成立させる方法である。また、CPMG法とは、 90゜(x)−τ−180゜(y)−2τ−180゜(y)…… または、 90゜(x)−τ−180゜(−y)−2τ−180゜(−y)…… を成立させる方法である。
【0014】
【作用】この発明のMRI装置におけるデータ収集方法
およびMRI装置では、N(≧2)を平均回数とすると
き、k−空間のビューiのデータDi(1)〜Di
(N)を順に収集し平均して当該ビューiのデータEi
とする場合に、データDi(1)〜Di(N)を収集す
る際の反転パルスの送信位相を順に位相量πだけずらせ
る。FIDスポイラsfを印加しないため、FID信号
とエコー信号とが発生し、n=1,2,…,Nとすると
き、収集されるデータDi(n)は、FID成分Fi
(n)とエコー成分Si(n)の和になる。ここで、F
ID成分Fi(n)の位相は、反転パルスの送信位相に
影響されるため、順に位相量πだけずれることになる。
一方、エコー成分Si(n)の位相は、反転パルスの送
信位相に影響されないため、常に同じである。そこで、
データDi(1)〜Di(N)を平均すると、Nが偶数
のときは、FID成分Fi(n)は打ち消され、エコー
成分Siのみとなる。なお、エコー成分Si(n)の平
均をSiとする。また、Nが奇数のときは、データDi
(1)〜Di(N)を平均は、Fi(N)/N+Siと
なり、FID成分Fi(N)の影響が残るが、影響の大
きさは1/Nになる。すなわち、FID信号の影響を除
去または低減できるようになる。また、強大な勾配磁場
であるFIDスポイラsfを印加しないため、勾配磁場
電源や勾配磁場コイルに負担がかからない。また、FI
Dスポイラsfを挿入しない時間だけスキャン時間を短
縮することが出来る。なお、スキャン時間を従来と同じ
とし、エコー間隔を短縮すれば、エコー数を増やすこと
が出来る。また、スキャン時間もエコー間隔も従来と同
じとすれば、サンプリング時間を長くとれるため、SN
比を向上することが出来る。
【0015】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図1は、この発明のMRI装置の一
実施例のブロック図である。このMRI装置100にお
いて、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入
するための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取り
まくようにして、被検体に一定の静磁場を印加する静磁
場コイルと、勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル
(勾配磁場コイルは、スライス軸,位相軸,読み出し軸
のコイルを備えている)と、被検体内の原子核のスピン
を励起するためのRFパルスを与える送信コイルと、被
検体からのNMR信号を検出する受信コイル等が配置さ
れている。静磁場コイル,勾配磁場コイル,送信コイル
および受信コイルは、それぞれ主磁場電源2,勾配磁場
駆動回路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接
続されている。
【0016】シーケンス記憶回路8は、計算機7からの
指令に従い、記憶されているパルスシーケンスに基づい
て勾配磁場駆動回路3を操作し、前記マグネットアセン
ブリ1の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させると共
に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10の搬
送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状のパル
ス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増
幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した後、
前記マグネットアセンブリ1の送信コイルに印加し、目
的のスライス領域を選択励起する。
【0017】前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1
の受信コイルで検出された被検体からのNMR信号を増
幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、
RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号とし、前
置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、A/D変
換器11に与える。A/D変換器11は、位相検波後の
アナログ信号をディジタル信号に変換して、計算機7に
入力する。計算機7は、A/D変換器11からデータを
読み込み、画像再構成演算を行い、目的のスライス領域
のイメージを生成する。このイメージは、表示装置6に
て表示される。また、計算機7は、操作卓13から入力
された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。
【0018】図2は、この発明にかかる高速SE(Spi
n Echo)法のパルスシーケンスである。このパルスシー
ケンスAでは、90゜パルス(励起パルス)Rとスライ
ス勾配ssおよび第1の180゜パルス(反転パルス)
P1とスライス勾配ssを印加する。ここで、FIDス
ポイラは印加しない。次に、前記90゜パルスRからエ
コー時間TE経過後に結像する第1スピンエコー信号か
らのエコー信号SE1をサンプリングし、データを収集
する。FIDスポイラを印加しないためにFID信号FI
D1が発生しており、前記データはFID成分を含むこと
になる。次に、第2の180゜パルスP2とスライス勾
配ssを印加する。FIDスポイラは印加しない。次
に、結像する第2スピンエコーからのエコー信号SE2
をサンプリングし、データを収集する。このデータは、
FID信号FID2によるFID成分を含んでいる。次に、
第3の180゜パルスP3とスライス勾配ssを印加す
る。FIDスポイラは印加しない。次に、結像する第3
スピンエコーからのエコー信号SE3をサンプリング
し、データを収集する。このデータは、FID信号FID3
によるFID成分を含んでいる。以下、これを繰り返し
時間TRで繰り返して、k空間を構成する全てのビュー
のデータを収集する。次に、前記180゜パルスP1,
P2,P3の送信位相を位相量πだけずらせる以外は上
記と同様にして、k空間を構成する全てのビューの2回
目のデータを収集する。以下、前記180゜パルスP
1,P2,P3の送信位相を順に位相量πだけずらせな
がら、上記と同様にして、k空間を構成する全てのビュ
ーの3回目〜N回目のデータを収集する。なお、図2中
のpeは位相エンコード勾配であり、rrは読み出し勾
配である。
【0019】図3は、上記MRI装置100におけるデ
ータ収集・画像再構成処理のフローチャートである。な
お、1つの90゜パルスに対する180゜パルスの数を
Mとし、それら180゜パルスの番号をm=1,2,
…,Mとし、k空間はLビューから構成されるものとす
る。ステップB1では、パルス数用カウンタm,繰り返
し用カウンタjおよび平均回数用カウンタnをそれぞれ
“1”に初期化する。ステップV2では、90゜のパル
スの送信位相xに対して180゜パルスの送信位相を、
CP法を成立させる場合は、x+(m−1)π+(n−
1)πとし(図4参照)、CPMG法を成立させる場合
は、y+(n−1)πとし(図5参照)、且つ、FID
スポイラを印加しない高速SE法のパルスシーケンスを
用いて、データDj+L(m-1)/M(n)を収集する。ステッ
プB3,B4では、m=2,3,…,Mについて上記ス
テップV2を反復実行し、1つの90゜パルスに対して
M個の180゜パルスのデータD1(n)〜Dj+L(M-1)/M
(n)を収集する。ステップB5,B6では、j=1,
2,…,L/Mについて上記ステップV2と上記ステッ
プB3〜B4を反復実行し、k空間を構成するLビュー
分のデータD1(n)〜DL(n)を収集する。ステップB
7,B8では、n=2,3,…,Nについて上記ステッ
プV2と上記ステップB3〜B6を反復実行し、i=
1,2,…,Lとするとき、k空間のビューiのN回数
分のデータDi(1)〜Di(N)を収集する。
【0020】ステップB9では、ビュー用カウンタiを
“1”に初期化する。ステップB10では、ビューiの
データDi(1)〜Di(N)を平均し、それをビュー
iのデータEiとする。ステップB11,B12では、
i=2,3,…,Lについて上記ステップB10を反復
実行する。ステップB13では、全ビューのデータE1
〜EL より画像再構成する。
【0021】図4は、CP法を用いたこの発明にかかる
高速SE法におけるRFパルスとデータの関係を示す説
明図である。このパルスシーケンスA1では、送信位相
xの90゜パルスR(x)につづいて第1の180゜パ
ルスP1(x)を印加して第1スピンエコーからデータ
D1(1)を収集し、第2の180゜パルスP2(−
x)(x+πを−xと表記する)を印加して第2スピン
エコーからデータD2(1)を収集し、第3の180゜
パルスP3(x)(x+2πをxと表記する)を印加し
て第3スピンエコーからのデータD3(1)を収集す
る。これをデータD4(1)〜DL(1)についても繰
り返して、k−空間の全ビューのデータD1(1)〜D
L(1)を収集する。次に、送信位相xの90゜パルス
R(x)に続いて第1の180゜パルスP1(−x)を
印加して第1スピンエコーからデータD1(2)を収集
し、第2の180゜パルスP2(x)を印加して第2ス
ピンエコーからデータD2(2)を収集し、第3の18
0゜パルスP3(−x)を印加して第3スピンエコーか
らのデータD3(2)を収集する。これをデータD4
(2)〜DL(2)についても繰り返し、k−空間の全
ビューのデータD1(2)〜DL(2)を収集する。以
下、180゜パルスP1,P2,P3の送信位相を順に
位相量πだけずらせながら、全体としてN回繰り返し、
データD1(1)〜DL(1),D1(2)〜DL
(2),…,D1(N)〜DL(N)を収集する。
【0022】図5は、CPMG法を用いたこの発明にか
かる高速SE法におけるRFパルスとデータの関係を示
す説明図である。このパルスシーケンスA2では、送信
位相xの90゜パルスR(x)につづいて第1の180
゜パルスP1(y)を印加して第1スピンエコーからデ
ータD1(1)を収集し、第2の180゜パルスP2
(y)を印加して第2スピンエコーからデータD2
(1)を収集し、第3の180゜パルスP3(y)を印
加して第3スピンエコーからのデータD3(1)を収集
する。これをデータD4(1)〜DL(1)についても
繰り返し、k−空間の全ビューのデータD1(1)〜D
L(1)を収集する。次に、送信位相xの90゜パルス
R(x)につづいて第1の180゜パルスP1(−y)
を印加して第1スピンエコーからデータD1(2)を収
集し、第2の180゜パルスP2(−y)を印加して第
2スピンエコーからデータD2(2)を収集し、第3の
180゜パルスP3(−y)を印加して第3スピンエコ
ーからのデータD3(2)を収集する。これをデータD
4(2)〜DL(2)についても繰り返して、k−空間
の全ビューのデータD1(2)〜DL(2)を収集す
る。以下、180゜パルスP1,P2,P3の送信位相
を順に位相量πだけずらせながら、全体としてN回繰り
返し、データD1(1)〜DL(1),D1(2)〜D
L(2),…,D1(N)〜DL(N)を収集する。
【0023】以上のMRI装置100では、n=1,
2,…,Nとするとき、収集されるデータDi(n)
は、FID成分Fi(n)とエコー成分Si(n)の和
になっている。そして、FID成分Fi(n)の位相
は、反転パルスの送信位相に影響されるため、順に位相
量πだけずれている。一方、エコー成分Si(n)の位
相は、反転パルスの送信位相に影響されないため、常に
同じである。そこで、データDi(1)〜Di(N)を
平均すると、Nが偶数のときは、FID成分Fi(n)
は打ち消され、エコー成分Siのみとなる。なお、エコ
ー成分Si(n)の平均をSiとする。また、Nが奇数
のときは、データDi(1)〜Di(N)を平均は、F
i(N)/N+Siとなり、FID成分Fi(N)の影
響が残るが、影響の大きさは1/Nになる。よって、F
ID信号の影響を除去または低減できるようになる。ま
た、強大な勾配磁場であるFIDスポイラsfを印加し
ないため、勾配磁場電源や勾配磁場コイルに負担がかか
らなくなる。また、FIDスポイラsfを挿入しない時
間だけスキャン時間を短縮することが出来る。なお、ス
キャン時間を従来と同じとし、エコー間隔を短縮すれ
ば、エコー数を増やすことが出来る。また、スキャン時
間もエコー間隔も従来と同じとすれば、サンプリング時
間を長くとれるため、SN比を向上することが出来る。
【0024】上記実施例では、k−空間の全データを平
均回数分収集した後に平均化処理を行っているが、各ビ
ューのデータを収集しながら逐次平均化処理を行っても
よい。また、上記実施例では、高速SE法のパルスシー
ケンスに対してこの発明を適用したが、これ以外のCP
法またはCPMG法のパルスシーケンスに対してもこの
発明を適用できる。例えば、マルチエコー(multi-ech
o)法やIR(Inversion Recovery)法を応用したS
E法またはGRASE(Gradient and Spin Echo)など
のパルスシーケンスに対してもこの発明を適用できる。
また、通常のSE法のパルスシーケンスに対してもこの
発明を適用できる。
【0025】
【発明の効果】この発明のMRイメージング方法および
MRI装置によれば、反転パルスの直後に強大な勾配磁
場を印加することなく、FID信号の影響を除去または
低減することが出来る。この結果、勾配磁場電源や勾配
磁場コイルに大きな負担がかからなくなる。また、エコ
ー間隔の短縮が可能となり、スキャン時間を短縮でき
る。なお、スキャン時間を同じとすれば、エコー数を増
やすことが出来る。また、エコー間隔を同じとすれば、
サンプリング時間を長くできるため、SN比を向上する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のMRI装置の一実施例のブロック図
である。
【図2】この発明にかかる高速SE法のパルスシーケン
ス図である。
【図3】図1のMRI装置のデータ収集・画像再構成処
理のフローチャートである。
【図4】CP法によるこの発明の高速SE法のパルスシ
ーケンス図である。
【図5】CPMG法によるこの発明の高速SE法のパル
スシーケンス図である。
【図6】従来の高速SE法のパルスシーケンス図であ
る。
【図7】従来のデータ収集・画像再構成処理のフローチ
ャートである。
【図8】CP法による従来の高速SE法のパルスシーケ
ンス図である。
【図9】CPMG法による従来の高速SE法のパルスシ
ーケンス図である。
【符号の説明】
100 MRI装置 1 マグネットアセンブリ 3 勾配磁場駆動回路 7 計算機 8 シーケンス記憶回路 R 90゜パルス P1,P2,P3 180゜パルス FID1,FID2,FID3 FID信号 SE1,SE2,SE3 エコー信号 Di データ F1(1) FID成分 S1(1) エコー成分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CP(Carr-Parcell)法またはCPM
    G(Carr−Parcell,Meiboom−Gill)法を成立させ
    て1つの励起パルスに対して1つ以上の反転パルスを加
    え、各反転パルス毎にデータを収集するMRイメージン
    グ方法において、 N(≧2)を平均回数とするとき、k−空間のビューi
    のデータDi(1)〜Di(N)を順に収集し平均して
    当該ビューiのデータEiとする場合に、データDi
    (1)〜Di(N)を収集する際の反転パルスの送信位
    相を位相量πずつずらせることを特徴とするMRイメー
    ジング方法。
  2. 【請求項2】 CP法またはCPMG法を成立させて
    1つの励起パルスに対して1つ以上の反転パルスを加
    え、各反転パルス毎にデータを収集するデータ収集手段
    と、N(≧2)を平均回数とするとき、k−空間のビュ
    ーiのデータDi(1)〜Di(N)を順に収集し平均
    して当該ビューiのデータEiとするデータ平均手段と
    を備えたMRI装置において、 前記データ収集手段は、データDi(1)〜Di(N)
    を収集する際の反転パルスの送信位相を位相量πずつず
    らせることを特徴とするMRI装置。
JP6316204A 1994-12-20 1994-12-20 Mrイメージング方法およびmri装置 Pending JPH08168471A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068107A (ja) * 2007-10-09 2008-03-27 Toshiba Corp Mr装置

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