JP3642205B2 - 画像表示による報知方法および電子カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は所定の時期に所定の情報を報知する報知技術に関し、特に、電子カメラにおける報知技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
時計や電子手帳等で、指定された時間になると時計や電子手帳等の所持者に音や文字メッセージで所定の情報を報知する報知機能を備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の報知方法では所持者に報知される情報が音や文字メッセージのために報知する情報の量や質に限界があった。
また、文字メッセージを報知する場合には文字を入力する必要があり、文字入力に手間がかかるという問題点もあった。
【0004】
一方、画像の記録および再生表示が可能な携帯型機器として液晶表示部を備えたデジタルカメラがある。ここで、デジタルカメラで撮像した画像を報知用画像として用いることが出来れば、従来の音や文字メッセージによる報知に比較して遥かに多くの情報を簡単に所持者(ユーザ)に伝達することができる。
【0005】
本発明は上記問題点におよび課題に鑑みてなされたものであり、画像表示による報知方法および電子カメラの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明の画像による報知方法は、電子カメラにおいて、撮像した画像を報知画像として登録し、所定の表示開始時期が到来したときに、その表示開始時期に対応する登録済み報知画像を表示する、ことを特徴とする。
【0007】
また、第2の発明の電子カメラは、撮像を指示する撮像指示手段と、撮像指示手段による撮像指示により撮像した画像を報知画像として登録する報知画像登録手段と、報知画像の表示開始時間を示す表示条件を登録する表示条件登録手段と、報知画像登録手段により登録されている報知画像を、表示条件登録手段に登録されている表示条件により示される表示開始時期に表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、第3の発明は、上記第2の発明の電子カメラにおいて、報知画像登録手段は、再生した記録画像の中から選択された画像を報知画像として登録することを特徴とする。
【0009】
また、第4の発明は、上記第2の発明の電子カメラにおいて、音響出力手段或いは振動手段を備え、報知画像の表示時に音響出力或いは振動することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
<回路構成例>
図1は、本発明の画像による報知方法を適用可能なデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図である。
図1で、デジタルカメラ100は、光学系11、信号変換部12、信号処理部13、DRAM14、制御部20、操作部30、表示部40、フラッシュメモリ50および電源90を有している。また、音入出力装置45或いは振動装置(バイブレータ)47を設けるようにしてもよい。
【0011】
光学系11は、撮像レンズ111および自動絞り機構等(図示せず)を含み、撮像レンズ111を介して集光された被写体像の光束を後段の撮像素子(CCD)上に結像させる。
【0012】
信号変換部12は、CCDおよび信号変換回路等を含み、前段の光学系11を介してCCDに結像した画像を電気信号に変換し、デジタルデータに変換して一定の周期で出力する。
【0013】
信号処理部13は、通常撮像モード時には信号変換部12からの出力を処理して、デジタルの輝度、色差マルチプレクス信号(Y,Cb,Crデータ)等の信号成分を得て、Y,Cb,Crデータ(以下、画像データ)をDRAM14に転送し、一時的に記憶する。また、スルー画像(動画)表示するために、取込んだ画像データを間引いて表示部40に送る。また、シャッター操作がされるとその時点の画像データを表示部40に送って静止画表示させる。
【0014】
信号処理部13は、また、記録保存の際にDRAM14に書込まれている画像データを読み出してJPEG圧縮処理を施し、再生時に記録用メモリ(フラッシュメモリ)50に保存記録されていた画像データに伸張処理を施して画像データを再生する。
【0015】
DRAM14は作業用メモリとして用いられ、撮像画像を一時的に記憶する画像バッファ領域やJPEG圧縮/伸張時の作業用領域等が確保される。
【0016】
制御部20はCPU、RAM、プログラム格納用ROMおよびタイマ等を有したマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは、上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ等にバスラインを介して接続し、プログラム格納用ROMに格納されている制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制御を行なうと共に、操作部30からの状態信号に対応してプログラム格納用ROMに格納されている各モードに対応の処理プログラムを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行等を行なう他、報知画像登録処理プログラムによる報知開始時刻や、報知間隔および繰り返し回数等の報知条件の登録や報知用画像の選択や報知画像表示プログラムによる画像表示による報知の実行等を行なう。
【0017】
操作部30は処理モード切替えスイッチ、機能選択用ボタン、メインスイッチ、プラス/マイナスボタン(+/−ボタン)35、シャッターボタン36、報知画像登録モード選択ボタン37等のスイッチやボタンを構成部分としており、これらのスイッチ或いはボタンが操作されると状態信号が制御部20に送出される。
【0018】
表示部40はビデオエンコーダ、VRAMおよび液晶画面(LCD)等から構成されており、制御部20の表示制御により、撮像時のスルー画像および再生時の再生画像、処理選択時の選択用メニューやガイド(或いはアイコン)の表示等の他、報知画像の表示を行なう。
【0019】
フラッシュメモリ50は信号処理部13からの画像データを記録する。また、報知モード下で設定された各報知条件(報知画像の画像番号および報知開始時間やHELP画像番号、報知間隔、繰り返し回数等)を登録した報知画像表示条件リスト(図2)を記録することができる。
【0020】
また、フラッシュメモリ50には画像データを記録する領域および画像データの記録時に当該画像の撮像モードや撮像条件および撮像時間間隔等を登録する画像情報登録リストを記録することもできる。なお、フラッシュメモリに代えて着脱可能なICカードを用いるようにしてもよい。
【0021】
また、音入出力装置45を設けた場合には、画像による報知時にユーザに報知画像が表示されることを知らせるための音(例えば、ベル音、ビー音、動物(鳥等のなき声))を連続または断続的に出力することができる。なお、出力する音はメーカで登録した音でもよいが、ユーザが入力し登録した音を用いてもよく、また、ユーザがメーカー登録の音の音調を変えて用いるようにしてもよい。
【0022】
また、音入出力装置45に代えて音声を入出力する音声入出力装置を設けるようにしてもよい。この場合は、フラッシュメモリ50にメーカで設定した音声メッセージデータを登録しておくようにしてもよいが、ユーザの音声入力による音声登録でもよく、また、好みの曲を入力して登録するようにしてもよい。
【0023】
また、これらに代えて振動装置47を設けた場合には、報知時にユーザに報知画像が表示されることを知らせためにデジタルカメラ100を振動させてその旨をユーザに知らせる。
【0024】
<報知画像表示条件リスト>
図2は報知画像表示条件を登録した報知画像表示条件リストの一実施例の説明図であり、報知画像表示条件リスト60は、報知時刻の到来(または待ち時間の経過)によりアラームや、予定、或いは準備事項や注意事項等を画像でユーザに報知する報知画像の画像番号を登録する画像番号欄61、報知開始時刻(年/月/日/時/分)を登録する報知開始時刻欄63を有している。なお、図2(a)に示すように報知画像の内容を更に詳細に知らせる画像(HELP画像)がある場合にはその画像番号を登録するHELP画像番号欄62や報知時間間隔を登録する報知時間間隔欄64、報知時間間隔毎に報知画像表示を繰り返す回数を登録する繰り返し回数登録欄65およびその他の情報欄66を設けるようにしてもよい。また、繰り返し回数欄65を設ける代りに報知終了時期(時刻)欄を設けるようにしてもよく、また、図2(b)に示すように報知開始時刻欄を複数設けるようにしてもよい。
【0025】
図2(a)の報知画像表示条件リスト60の例で、画像番号が「15」の画像は報知用の被写体像を撮像(または再生記録画像から選択)して報知画像として(図5(b))、保存記録し(図5(c))、登録時刻にアラーム音と共に画像表示するようにした例(図5(d))であり、報知開始時刻欄63に報知開始時刻(1998年11月10日午前7時30分)が登録されている。また、この例では報知時間間隔欄64に報知時間間隔(6時間)、繰り返し回数欄65に繰り返し回数(2回)が登録されているので、午前7時30分にアラーム音と共に画像表示がされた後、午後1時30分と午後7時30分にもアラーム音と共に画像表示がされる。
【0026】
なお、この例で、繰り返し回数欄65の代りに報知終了時期(時刻)欄を設けた場合には、午前7時30分にアラーム音と共に画像表示した後、6時間(この例の報知時間間隔)毎にアラーム音と共に画像表示を繰り返すが、報知終了時期を午後8時(この例では、報知終了時期>午後7時30分であればよい)とした場合には、午後7時30分にアラーム音と共に画像表示した後は報知を行なわない。
【0027】
また、画像番号が「120」,「122」の画像は報知用の被写体像(図7(a))と文字メッセージ(図7(b),(c))を撮像(または再生記録画像から選択)して報知画像およびHELP画像とし、登録時刻にアラーム音と共に画像表示するようにした例である。HELP画像番号欄62にはHELP画像の画像番号が登録され、報知開始時刻欄63には報知開始時刻(1998年11月12日午前8時)が登録されている。また、9時間後に1度に繰り返すように報知時間間隔欄64には時間間隔(9時間)が、繰り返し回数欄65には繰り返し回数(1回)が登録されている。
【0028】
また、図2(b)の報知画像表示条件リスト60’の例は、画像番号が「23」の画像は報知用の被写体像を撮像(または再生記録画像から選択)して報知画像として保存記録し(図5(b))、報知開始時刻をユーザが複数登録した例であり、報知開始時刻欄63−1,63−2,63−3に報知開始時刻が登録されている。この例では1998年10月5日の午前8時にアラーム音と共に画像表示がされた後、その日の午後5時30分と11日の午前8時にもアラーム音と共に画像表示がされる。
【0029】
<画像による報知>
本発明の画像表示による報知方法によれば、撮像した画像または記録画像から選択した画像を報知画像として用い、報知画像表示条件リストに登録した表示条件に基づいて画像表示による報知を行なうことができる。
また、本実施例では撮像した画像または記録画像から選択した画像を報知画像登録処理プログラムにより報知画像表示条件リストに登録し、報知画像表示プログラムにより報知画像表示条件リストに登録した表示条件に基づいて画像表示による報知が行なわれる。
【0030】
すなわち、図3の説明図に示すように報知画像登録処理プログラム28は、撮像モード下で報知画像登録モードが選択されると撮像した画像を報知画像として表示条件と共に報知画像表示条件リストに登録する撮像登録モジュール28−1と、再生モード下で報知画像登録モードが選択されると再生された記録画像の中からユーザが選択した画像を報知画像として表示条件と共に報知画像表示条件リスト60に登録する記録画像登録モジュール28−2からなっている。また、本実施例では報知画像表示プログラム29は電源のオン/オフに拘らず常時起動状態にあって、報知画像表示フラグ(後述)を監視し、常時報知画像表示フラグがオンの場合に報知画像表示条件リスト60に登録した表示条件に基づいて画像表示による報知を行なう。
【0031】
<実施例1>:(撮像した画像を報知画像として用いる例)
本実施例は報知画像を撮像して登録し、報知時期が到来すると画像による報知を行なう例である。なお、この例ではデジタルカメラ100は音入出力装置45を備えている。
【0032】
図4はデジタルカメラ100の撮像画像の報知画像登録動作の一実施例を示すフローチャートであり、報知時期および報知条件を撮像時に設定する例である。
【0033】
また、図5はデジタルカメラ100の報知画像表示動作を示すフローチャート、図6は報知条件等選択・設定画面の例を示す図、図7は撮像時の操作案内表示の例を示す図、図8は報知画像表示の一例を示す図である。
【0034】
[撮像の報知画像登録動作]
ステップS0:(報知画像登録処理プログラム等の起動)
図4で、デジタルカメラ100の電源がオンになると、制御部20は報知画像登録処理プログラム28を起動する。なお、前述したように報知画像表示プログラム29が起動されており、図4の報知画像登録処理と図5の報知画像表示処理は並列処理される(報知画像表示プログラム29を報知画像登録処理プログラム28の起動と同時に起動するようにしてもよい)。
【0035】
ステップS1:(報知画像の有無判定)
制御部20は報知画像表示条件リスト60をサーチし、報知画像表示条件リスト60に報知画像がある場合には報知画像表示フラグをオンにし、報知画像表示条件リスト60に報知画像がない場合には報知画像表示フラグをオフにする。 報知画像表示フラグは報知画像表示プログラム29による報知画像表示可否の判定動作開始用のフラグであり、オンの場合に報知画像表示プログラム29による報知画像表示可否の判定動作が開始される(図5参照)。また、報知画像表示フラグは制御部20のRAM(またはフラッシュメモリ50の所定領域)に確保された一定長(例えば、1バイト(1ビットでもよい))のフラグであり、1または0の値をとる(本実施例では、報知画像表示フラグの値=1ならオン、0ならオフと対応付けている)。
【0036】
ステップS2:(処理モードの判定)
制御部20はユーザが撮像モードを選択した場合にはS3に遷移する。
また、ユーザが撮像モード以外の処理モードを選択した場合にはその処理モードの実行に制御を移す。
【0037】
ステップS3:(報知画像登録モード選択の有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザが報知画像登録モード選択ボタン37を押したか否かを判定し、報知登録モード選択ボタン37が押された場合にはS4に遷移する。また、報知登録モード選択ボタン37が押されない場合にはS13に遷移する。
【0038】
ステップS4:(報知条件等選択・設定画面表示)
制御部20は図6に示すような報知条件等選択・設定画面80を表示してユーザの選択および設定を促し、S5に遷移する。
【0039】
ステップS5:(報知条件等の選択・設定)
ユーザは、画面上に表示された報知開始時間、報知時間間隔および繰り返し回数および説明画像(HELP画像)表示の要否等をカーソル、マウス或いはタッチペン等で指定してそれらを設定または選択することができる。
図6で、1桁の数字を1個指定した場合にはその1桁の数字の示す値が設定され、1桁の数字を2個指定した場合にはその順の2桁の数字が示す値が設定される(8を指定すれば8時間が、12を指定すれば12時間が設定される(言うまでもないが、限度を越えた指定値(例えば、報知開始時間=31)は設定されず再指定が促される))。また、2桁の数字を1組指定した場合にはその順の2桁の数字が示す値が設定される(例えば、30が指定されれば30分が設定される)。また、設定値を指定したあと、設定した値が月、日、時、分のいずれの値かを示すために月、日、時、分のいずかを指定する。このようにして、月/日/時/分の単位で開始時期(時刻)を、時/分の単位で時間間隔を指定することができる。
【0040】
なお、図6の例では報知開始時間、報知時間間隔および繰り返し回数を指定できるようにしたが、報知開始時間のみ設定(複数設定可(図2(b)参照)できるようにしてもよい。この場合、「何曜日の何時に報知開始」、「毎日何時に報知開始」とういうように設定できるように報知条件等選択・設定画面の表示を行なうようにしてもよい。
【0041】
ステップS6:(画像の取込、スルー画像表示等)
制御部20は信号処理部13を制御して被写体画像のDRAM14への取込みおよび表示部40へのスルー画像表示を行なう。
【0042】
ステップS7:(撮像指示操作)
ユーザがシャッターボタン36を操作すると撮像が行なわれ、静止画像が表示部40の画面に表示される。
【0043】
ステップS8:(画像記録処理)
撮像後、画像データはJPEG圧縮処理されてフラッシュメモリ50に保存記録される。
【0044】
ステップS9:(説明画像(HELP画像)の撮像の要否判定)
上記ステップS5でユーザが説明画像(HELP画像)を選択した場合にはS11に遷移する。HELP画像は報知画像の補足説明等の文字メッセージ画像や、報知画像を補足する画像(例えば、遠足の報知画像のHELP画像として、用意するもの画像)等がある場合に必要に応じてユーザが撮像するものであり、HELP画像はそれに先行して撮られた直近の報知画像に従属する。
【0045】
ステップS10:(報知画像の登録処理)
制御部20は上記ステップS8でフラッシュメモリ50に保存記録した画像の画像番号をフラッシュメモリ50上の報知画像表示条件リスト60の画像番号欄61に登録する。同時に、制御部20は上記ステップS5で設定した報知開始時刻を報知開始時刻欄63に、報知時間間隔を報知時間間隔欄64に、繰り返し回数を繰り返し回数欄65に登録する。また、報知画像表示フラグをオンにしてS12に遷移する。
【0046】
ステップS11:(HELP画像の登録処理)
制御部20は報知画像表示条件リスト60でこの画像の前の画像(報知画像)のHELP画像番号欄62に上記HELP画像の画像番号を登録する。
なお、本実施例では複数のHELP画像を登録可能としているので上記ステップS8でフラッシュメモリ50に保存記録した画像の画像番号をフラッシュメモリ50上の報知画像表示条件リスト60の画像番号欄61に登録すると同時に、HELP画像番号欄62〜繰り返し回数欄65を0またはスペース(空白)でクリアし、次のHELP画像の画像番号をHELP画像番号欄62に登録できるようにする(図5のステップT8参照)。
【0047】
ステップS12:(撮像モード終了判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、撮像モード終了操作が行なわれた場合には処理を終了し、そうでない場合にはS3に戻る。
【0048】
ステップS13:(画像の取込、スルー画像表示等)
制御部20は信号処理部13を制御して被写体画像のDRAM14への取込みおよび表示部40へのスルー画像表示を行なう。
【0049】
ステップS14:(撮像指示操作)
ユーザがシャッターボタン36を操作すると撮像が行なわれ、静止画像が表示部40の画面に表示される。
【0050】
ステップS15:(画像記録処理)
撮像後、画像データはJPEG圧縮処理されてフラッシュメモリ50に保存記録される。画像記録処理後はS12に遷移する。
【0051】
なお、上記ローチャートでは報知条件等選択・設定処理(ステップS4,S5)を撮像処理(ステップS6〜S8)の前に行なったが、報知条件等選択・設定処理を撮像処理の後に行なうようにしてもよい。
【0052】
また、上記ステップS4の報知条件等選択・設定画面での表示およびステップS5の時刻の選択・設定では報知開始時刻を設定するようにしたが、時刻の設定ではなく、何時間後に報知させるといった設定を行なえるようにしてもよい。この場合、時刻計算ではなく、タイマーのカウントダウン(または、カウントアップ)で行なうようにしてもよい。
【0053】
また、上記フローチャートではHELP画像(説明画像)を撮像可能とした例について説明したが、上記ステップS9〜S11を削除してHELP画像を撮像しないようにしてもよい。また、上記ステップS4の報知条件等選択・設定画面でHELP画像の代りにメッセージ入力の要否を問うメニューを表示し、ステップS5でそれが選択された場合には、ステップS9でステップS11に遷移するようにして、ステップS11で文字データを入力するようにしてもよい。この場合、入力された文字メッセージはフラッシュメモリ50に保存記録し、報知画像表示条件リスト60のその他の情報欄66にその文字データの記録位置およびサイズが登録される。文字データは報知の際に報知表示画像に重畳されて表示することができる。
【0054】
[報知画像表示動作]
ステップT0:(報知画像フラグのオン/オフ判定)
制御部20は常に報知画像表示プログラム29を起動状態におき、報知画像フラグのオン/オフを監視し、報知画像フラグがオンのときはT1に遷移し、オフのときはオンになるまで待つ。報知画像表示フラグは制御部20のRAM(またはフラッシュメモリ50の所定領域)に確保された一定長(例えば、1バイト(1ビットでもよい))のフラグであり、1または0の値をとる(本実施例では、報知画像表示フラグの値=1ならオン、0ならオフと対応付けている)。また、報知表示フラグは報知画像登録処理プログラム28によってオン/オフされる(図4のステップS1,S10、図9のステップU1,U9参照)。
なお、このステップで報知画像表示フラグの監視に代えて、報知画像表示プログラム29で報知画像表示条件リスト60をサーチし、報知画像表示条件リスト60に報知画像がある場合にはT1に遷移し、ない場合には報知画像が登録されるまで待つようにしてもよい(この場合には、図4のステップS0,S1と図9のステップU0の報知画像の有無判定および報知画像表示フラグ設定のステップは不要であり、また、図4のステップS10と図9のステップU9の報知画像の登録処理での報知画像表示フラグ設定動作も不要となる)。
【0055】
ステップT1:(報知時期到来の有無判定)
図5で、制御部20は報知画像表示条件リスト60をサーチして得た報知開始時期(年/月/日/時分)と現在の時刻(年/月/日/時分)が一致している場合にはT2に遷移し、報知開始時刻が未到来の場合には報知開始時期と現在の時刻が一致するまで待つ。
【0056】
ステップT2:(電源オン;アラーム音の出力)
上記ステップT2で報知時期が到来(報知開始時期=現在の時刻)すると、制御部20は自動的に電源をオンにし、音入出力装置45を制御してビー音を出して画像表示による報知がなされることをユーザに知らせる。
【0057】
ステップT3:(報知画像表示)
制御部20は報知画像表示条件リスト60の画像番号欄61に登録されている画像番号をキーとしてフラッシュメモリ50に保存記録されている画像データを取り出して、伸張処理を施して画像を再生し、報知画像として表示部40に表示する。
【0058】
ステップT4:(説明画像(HELP画像)の有無判定)
制御部20は報知画像表示条件リスト60をサーチし、現在表示されている画像番号に対応するHELP画像番号欄62の内容を調べ、HELP画像番号欄62に画像番号が登録されている場合にはT5に遷移し、そうでない場合(すなわち、0或いは空白の場合)にはT14に遷移する。
【0059】
ステップT5:(操作案内表示(イ))
制御部20は「HELP画像がある」旨のメッセージと「HELP」画像表示の要否選択方法(メッセージ或いはアイコン)を報知画像91が表示されている画面に重畳表示する(図7(a))。
【0060】
ステップT6:(HELP画像の表示の要否選択)
制御部20はユーザが上記ステップT5で指定された方法でHELP画像表示を選択した場合にはT7に遷移し、そうでない場合にはT11に遷移する。
【0061】
ステップT7:(HELP画像の表示)
制御部20は報知画像表示条件リスト60のHELP画像番号欄62に登録されている画像番号をキーとしてフラッシュメモリ50に保存記録されている画像データを取り出して、伸張処理を施して画像を再生し、表示部40に表示する。
【0062】
ステップT8:(次のHELP画像の有無判定)
制御部20は報知画像表示条件リスト60をサーチし、現在表示されているHELP画像の画像番号に対応するHELP画像番号欄62の内容を調べ、HELP画像番号欄62に画像番号が登録されている場合にはT9に遷移し、そうでない場合(すなわち、0或いは空白の場合)にはT10に遷移する。
【0063】
ステップT9:(操作案内表示(ロ))
制御部20は「元の画像(報知画像)に戻る」か「次のHELP画像を表示する」か「表示終了」の操作方法を示すメッセージ或いはアイコンを現在HELP画像が表示されている画面に重畳表示し(図7(b))、T11に遷移する。
【0064】
ステップT10:(操作案内表示(ロ))
制御部20は「元の画像(報知画像)に戻る」か「表示終了」するかの操作方法を示すメッセージ或いはアイコンを現在HELP画像が表示されている画面に重畳表示する(図7(c))。
【0065】
ステップT11:(ユーザ操作の判定)
制御部20はユーザが上記ステップT5,T9或いはT10で示した方法で「元の画像(報知画像)に戻る」を選択した場合にはT3に戻り、上記ステップT9で示した方法で「次のHELP画像を表示する」を選択した場合にはT7に移行し、上記ステップT9或いはT10で示した方法で「表示終了」を選択した場合にはT12に遷移し、これらのいずれかの操作がされなかった場合には現在の画像の表示を継続する。なお、「元の画像に戻る」、「次のHELP画像を表示する」、および「表示終了」の操作は、画面上のこれらの表示をカーソルまたはマウス等でポイント(指定)するか、これらの表示と共に選択ボタン番号(或いは選択ボタンの形状)等を表示するようにしてそのボタンを選択させることにより行なうことができる。
【0066】
ステップT12:(報知画像表示条件リスト更新(イ))
制御部20は繰り返し回数欄65の登録内容(この例では、繰り返し回数=1)から1を差引いてその結果を繰り返し回数欄65に書込んで繰り返し回数を更新すると共に、報知時間間隔欄64に登録されている時間(この例では10時間)を現在の時刻(年/月/日/時/分)に加算し、その結果を報知開始時刻欄63に書込んで報知開始時刻を更新する。
【0067】
ステップT13:(繰り返し回数のゼロ判定)
なお、制御部20は繰り返し回数欄65の内容から1を差引いた結果が0より小さいか否かを調べ、0より小さい場合にはT14に遷移し、0以上の場合にはT15に遷移する。
【0068】
ステップT14:(報知画像表示条件リスト更新(ロ))
制御部20はその画像のHELP画像番号欄62の内容をRAMに一時記憶してから、その画像分の登録内容を設定(この例では、報知時間間隔欄64および繰り返し回数欄65以外を0或いは空白とし、報知時間間隔=6、繰り返し回数=2として設定)して新たな報知画像の表示条件登録を可能にする。
【0069】
ステップT15:(HELP画像登録の有無判定)
制御部20はRAMに一時記憶したHELP画像番号欄62の内容を調べ、画像番号が登録されている場合にはT14に戻って、次のHELP画像登録を消去する。また、画像番号が登録されていない場合にはT0に戻る。
なお、上記フローチャートのステップT2ではアラーム音を出力するようにしたが、アラーム音に限定されず、音声メッセージまたは振動により報知画像の表示をユーザに知らせるようにしてもよい。また、ステップT2を省略してもよい。
【0070】
(実施例1の具体例)
図4の例では、撮像モードを選択し(S2)、報知画像登録モード選択ボタン37を押すと(S3)、図6(a)に示すような報知条件等選択・設定画面80が表示される(S4、図8(a))。ユーザが報知開始時刻=1998年11月12日8時00分、報知時間間隔=9時間、繰り返し回数=1を設定し、設定操作が終ると(S5)、画像が取込まれ、スルー画像が表示される(S6)。
【0071】
図8(b)に示すようなプレゼントを持った画像101を撮像すると(S7)、撮像された画像102がフラッシュメモリ50に保存記録される(S8、図8(c))。また、この画像の画像番号(=120)が報知画像表示条件リスト60の画像番号欄61に登録される。同時に、報知開始時刻欄63に設定された報知開始時刻(1998年11月12日8時00分)が、報知時間間隔欄63には設定された時間間隔(9時間)が、繰り返し回数欄65には更新された繰り返し回数が登録される。
【0072】
また、HELP画像を登録したい場合には報知画像登録後、条件選択/設定画面(図8(a))で「HELP画像」を選択すれば、撮像した画像の画像番号が報知画像表示条件リスト60のHELP画像番号欄62に登録され、HELP画像となる(S11)。
【0073】
これにより、ユーザがデジタルカメラ100の電源をオフにしていても翌朝8時00分になると自動的に電源がオンとなってアラーム音が鳴り(T2)、報知画像103が表示されるので(T2,T3、図8(e))、ユーザはそれを見て用意したプレゼントの品物を確認できる。また、HELP画像がある場合にはその旨が表示され(T5)、ユーザの選択操作によりHELP画像を表示することができる(T7)。
【0074】
また、報知画像表示後に報知開始時刻欄63の内容(1998年11月12日8時00分)に報知時間間隔欄63の内容(9時間)を加算して報知開始時刻を更新(次の報知開始時刻=1998年11月12日17時00分)し、繰り返し回数欄65の内容から1を引いて繰り返し回数を更新する(T12,T13)。
【0075】
上記動作により、撮像した後、所望の報知時期や報知条件等を設定した画像を報知画像として登録し、登録時間になると自動的に報知画像を表示してユーザに報知することができる。この場合、報知する情報の質が音(音声)や文字メッセージの場合と異なりユーザ報知画像の意味するところをストレートに伝達できるのでユーザは報知内容を迅速且つ正確に把握できる。更に、報知画像表示だけでは十分でない場合、文字メッセージや補足画像を撮像しておき報知画像の表示時にHELP画像表示することもできるので、従来より密度の高い情報を伝達でき、ユーザの記憶をより鮮明に蘇らすことができる。
【0076】
[実施例2]:(記録画像から選択した画像を報知画像として用いる例)
本実施例は記録画像中から報知画像を選択して報知条件と共に登録し、報知時期が到来すると報知画像を表示して報知を行なう例である。
図9はデジタルカメラ100の記録画像から選択した画像の報知画像登録動作の一実施例を示すフローチャートであり、報知条件等を報知画像選択時に設定する例である。また、図10は報知画像表示の一例を示す図である。また、報知条件等選択・設定画面として図6に示した報知条件等選択・設定画面80を用いる。
【0077】
[記録画像の報知画像登録動作]
ステップU0:(報知画像表示処理プログラム等の起動)
図9で、デジタルカメラ100の電源がオンになると、制御部20は報知画像登録処理プログラム28を起動する。なお、前述したように報知画像表示プログラム29が起動されており、図9の報知画像登録処理と図5の報知画像表示処理は並列処理される(報知画像表示プログラム29を報知画像登録処理プログラム28の起動と同時に起動するようにしてもよい)。
【0078】
ステップU1:(報知画像の有無判定)
制御部20は報知画像表示条件リスト60をサーチし、報知画像表示条件リスト60に報知画像がある場合には報知画像表示フラグをオンにし、報知画像表示条件リスト60に報知画像がない場合には報知画像表示フラグをオフにする。 報知画像表示フラグは報知画像表示プログラム29による報知画像表示可否の判定動作開始用のフラグであり、オンの場合には実施例1の場合と同様に報知画像表示プログラム29による報知画像表示可否の判定動作が開始される(図5参照)。
【0079】
ステップU2:(処理モードの判定)
制御部20はユーザが再生モードを選択した場合にはU3に遷移する。
また、ユーザが再生モード以外の処理モードを選択した場合にはその処理モードの実行に制御を移す。
【0080】
ステップU3:(報知登録モード選択の有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザが報知登録モード選択ボタン37を押したか否かを判定し、報知登録モード選択ボタン37が押された場合にはU4に遷移する。また、報知登録モード選択ボタン37が押されない場合には他の再生処理に移行する。
【0081】
ステップU4:(記録画像の再生)
制御部20はフラッシュメモリ50に保存記憶されている画像データを取り出して伸張処理して画像を再生し、表示部40の液晶画面上に表示する。
【0082】
ステップU5:(報知画像の選択操作)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、シャッターボタン36が押された場合には報知画像が選択されたものとしてU6に遷移する。また、+/−キー35のうち、+が押された場合には次の画像を再生するように画像読み出し用アドレスカウンタに画像1フレーム分アドレス値を加えてU4に戻り、−が押された場合には前の画像を再生するように画像読み出し用アドレスカウンタから画像1フレーム分のアドレス値を差引いて(但し、差引の結果が画像格納領域の先頭番地より小さくなった場合には差引の結果を画像格納領域の先頭番地で置換)U4に戻る。この操作により、ユーザがプラス(+)を押し続けると画像の早送りがなされ、マイナス(−)を押し続けると画像の早戻しがなされる。また、キャンセルキーが押された場合にはU11に遷移する。
【0083】
ステップU6:(報知条件等選択・設定画面表示)
制御部20は図8に示したような報知条件等選択・設定画面80を表示してユーザの選択および設定を促す(図14(a))。
【0084】
ステップU7:(報知条件等の選択・設定)
図14でユーザは、画面上に表示された報知開始時間、報知時間間隔および繰り返し回数をカーソル、マウス或いはタッチペン等で指定してそれらを設定するしたり、説明画像(HELP画像)表示の要否を選択することができる。
この場合、1桁の数字を1個指定した場合にはその1桁の数字の示す値が設定され、1桁の数字を2個指定した場合にはその順の2桁の数字が示す値が設定される(8を指定すれば8時間が、12を指定すれば12時間が設定される)。また、2桁の数字を1組指定した場合にはその順の2桁の数字が示す値が設定される(例えば、30が指定されれば30分が設定される)。
【0085】
ステップU8:(説明画像(HELP画像)の選択の要否判定)
制御部20は上記ステップU7でユーザが「HELP画像」を選択か否かを調べ、選択した場合にはU10に遷移する。
【0086】
ステップU9:(報知画像の登録処理)
制御部20は上記ステップU5で決定した記録画像の画像番号をフラッシュメモリ50上の報知画像表示条件リスト60の画像番号欄61に登録する。同時に、制御部20は上記ステップU7で設定した報知開始時刻を報知開始時刻欄63に、報知時間間隔を報知時間間隔欄64に、繰り返し回数を繰り返し回数欄65に登録する。また、報知画像表示フラグをオンにしてU11に遷移する。
【0087】
ステップU10:(HELP画像の登録処理)
制御部20は上記ステップU5で決定した記録画像の画像番号をフラッシュメモリ50上の報知画像表示条件リスト60の画像番号欄61に登録すると同時に、HELP画像番号欄62〜繰り返し回数欄65を0またはスペース(空白)でクリアする。また、制御部20は報知画像表示条件リスト60でこのHELP画像の直前に登録された画像(報知画像)のHELP画像番号欄62にこのHELP画像の画像番号を登録する。
【0088】
ステップU11:(再生モード終了判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、撮像モード終了操作が行なわれた場合には処理を終了し、そうでない場合にはU3に戻る。
【0089】
なお、図9のフローチャートでは報知条件等選択・設定処理(ステップU4,U5)を再生処理(ステップU6,U7)の前に行なったが、報知条件等選択・設定処理を撮像処理の前に行なうようにしてもよい。
【0090】
また、図9のフローチャートではHELP画像(説明画像)を選択可能とした例について説明したが、上記ステップU8および10を削除してHELP画像を撮像しないようにしてもよい。
【0091】
(実施例2の具体例)
図9の例では、再生モードを選択し(U2)、報知モード選択ボタン37を押すと(U3)、画像が再生される(U4:図10(a))。次に、図10(a)の再生画像141を報知画像として指定する(シャッターボタン36を押し下げる)と(U5)、図8(a)に示すような報知条件等選択・設定画面80が表示される(U6、図10(b))。
【0092】
ユーザが、報知開始時刻=1998年11月12日8時00分、報知時間間隔=9時間、繰り返し回数=1を設定し、設定操作が終ると(U7)、この画像の画像番号(=120)が報知画像表示条件リスト60の画像番号欄61に登録される。同時に、報知開始時刻欄62には(1998年11月12日8時00分)が、報知時間間隔欄63には設定された時間間隔(9時間)が、繰り返し回数欄65には設定された繰り返し回数1が登録される。
【0093】
また、HELP画像を登録したい場合には報知画像登録後、条件選択/設定画面(図8(a))で「HELP画像」を選択すれば、その画像番号が報知画像表示条件リスト60のHELP画像番号欄62に登録され(U10)、HELP画像となる。
【0094】
これにより、ユーザがデジタルカメラ100の電源をオフにしていても翌朝8時00分になると自動的に電源がオンとなってアラーム音が鳴り(T2)、報知画像103が表示されるので(T3、図10(d))、ユーザはそれを見て用意したプレゼントの品物を確認できる。また、HELP画像がある場合にはその旨が表示され(T5)、ユーザの選択操作によりHELP画像を表示することができる(T7)。
【0095】
また、報知画像表示後に報知開始時刻欄63の内容(1998年11月12日8時00分)に報知時間間隔欄63の内容(9時間)を加算して報知開始時刻を更新(次の報知開始時刻=1998年11月12日17時00分)し、繰り返し回数欄65の内容から1を引いて繰り返し回数を更新する(T12,T13)。
【0096】
上記動作により、再生した画像から所望の画像を選んでから所望の報知時期や報知条件等を設定して報知画像として登録できるので、撮像の都度報知画像として登録する必要がなく、何枚か撮像しておいて撮像後、最も適切な画像を選んで報知画像として登録することができる。また、HELP画像用のメッセージや補足画像を何枚も撮像しておき、報知画像に組合せてHELP画像として登録し、報知画像の表示時にHELP画像表示することもできる。
【0097】
・応用例(1):忘れ物防止
図11は本発明の具体的応用例を示す図であり、明日(11日)提出する宿題のレポート151,152(図11(a))を前夜終えてから提出忘れがないように撮像して朝8時に報知開始時刻を設定しておいた例であり、11日の朝8時になるとアラーム音と共に図11(b)に示す報知画像151,152が表示される。
【0098】
・応用例(2):薬飲み忘れおよび誤飲防止
図12は本発明の具体的応用例を示す図であり、(a)に示すように多種類の薬のうち幾つかを組合せて朝、昼、夕に飲む場合に、患者や看護人に組合せの誤りや、飲む時間を間違えないように時間毎に薬の組合せをカラー表示すると共に飲む量を表示する。
【0099】
(a)に示す赤色錠剤161、粉薬162、夥粒薬163、白色錠剤164のうち、赤色錠剤161と粉薬162の組合せ、夥粒薬163と白色錠剤164の組合せ、赤色錠剤161と夥粒薬163の組合せを飲むタイミングと数量を書いた紙と共に撮像し、赤色錠剤161と粉薬162の組合せについては朝7時を報知開始時刻、夥粒薬163と白色錠剤164の組合せについては正午を報知開始時刻、赤色錠剤161と夥粒薬163の組合せについては夕方7時を報知開始時刻として、それぞれの報知間隔を24時間、繰り返し回数=100として、それぞれの画像を登録すると、毎日、朝7時には(b)に示すような報知画像が、正午には(c)に示すような報知画像が、夕方7時には(d)に示すような報知画像がアラーム音と共にカラー表示されるので、患者、看護人のいずれにとっても薬の組合せや飲むタイミングおよび量を誤るようなことを事前に防止できる。
【0100】
以上本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明の画像表示による報知方法および第2の発明の電子カメラによれば、報知モードを選択して撮像するだけで撮像した画像が自動的に報知画像として登録されるので操作が簡単であり、また、報知する情報の質が従来のような音(音声)や文字メッセージによるアラーム出力の場合と異なり、ユーザに報知画像の意味するところをストレートに伝達できるのでユーザは報知内容を迅速且つ正確に把握できる。
【0102】
また、第3の発明の電子カメラによれば、再生した画像から所望の画像を選んでから所望の報知時期や報知条件等を設定して報知画像として登録できるので、撮像の都度報知画像として登録する必要がなく、何枚か撮像しておいて撮像後、最も適切な画像を選んで報知画像として登録することができる。また、説明用の画像(HELP画像)のメッセージや補足画像を何枚も撮像しておき、報知画像に組合せてHELP画像として登録し、報知画像の表示時にHELP画像表示することもできる。
【0103】
また、第4の発明の電子カメラによれば、報知画像が表示されていることを音響或いは振動でユーザに知らせることができるので、ユーザが報知画像を見過ごすことがない。また、従来のような音響或いは振動による報知(例えば、時刻報知)とは異なり、音響や振動による報知より情報密度の高い画像による報知を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像による報知方法を適用可能なデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図である。
【図2】報知画像表示条件を登録した報知画像表示条件リストの一実施例の説明図である。
【図3】報知画像登録処理プログラムおよび報知画像表示プログラムの概要説明図である。
【図4】デジタルカメラの撮像画像の報知画像登録動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図5】デジタルカメラの報知画像表示動作を示すフローチャートである。
【図6】報知条件等選択・設定画面の一例の説明図である。
【図7】撮像時の操作案内表示の一例の説明図である。
【図8】報知画像表示の一例の説明図である。
【図9】記録画像か選択した画像の報知画像登録動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図10】報知画像表示の一例の説明図である。
【図11】報知画像表示の一例の説明図である。
【図12】報知画像表示の一例の説明図である。
【符号の説明】
20 制御部(表示制御手段)
28 報知画像登録プログラム(報知画像登録手段)
36 シャッターボタン(撮像指示手段)
37 報知モード選択ボタン(報知画像登録指示手段)
40 表示部(表示手段)
45 音入出力手段(音響出力手段)
47 バイブレータ(振動手段)
51,101 撮像した画像
103,142−1 報知画像
60 報知画像表示条件リスト(表示条件登録手段)
80 報知条件等選択・設定画面(表示条件登録手段)
100 デジタルカメラ(電子カメラ)
141 再生した記録画像

Claims (4)

  1. 電子カメラにおいて、
    撮像した画像を報知画像として登録し、所定の表示開始時期が到来したときに、その表示開始時期に対応する登録済み報知画像を表示する、ことを特徴とする画像表示による報知方法。
  2. 撮像を指示する撮像指示手段と、
    前記撮像指示手段による撮像指示により撮像した画像を報知画像として登録する報知画像登録手段と、
    前記報知画像の表示開始時間を示す表示条件を登録する表示条件登録手段と、
    前記報知画像登録手段により登録されている報知画像を、前記表示条件登録手段に登録されている表示条件により示される表示開始時期に表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする電子カメラ。
  3. 前記報知画像登録手段は、再生した記録画像の中から選択された画像を報知画像として登録することを特徴とする請求項2記載の電子カメラ。
  4. 音響出力手段或いは振動手段を備え、前記報知画像の表示時に音響出力或いは振動することを特徴とする請求項2記載の電子カメラ。
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