JP3640802B2 - データバックアップ方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデータバックアップ方式に関し、更に詳しくは消去後の記憶エリアにデータを書込可能な不揮発性メモリ媒体を使用して入力データを不揮発に記録(保存)するデータバックアップ方式に関する。
近年、データ伝送システム等を構成する装置では、該装置の運用上必要となるシステムデータ(システム運用データ,システム監視データ等)のサイズが益々増加する傾向にあり、本データを如何に効率よく確実に記録するかが重要視されている。また、同時に装置の小型化の要請もあり、このため近年ではハードディスク等の場所をとる他の記憶媒体に比べて、小サイズでかつデータ読書時間の短い不揮発性メモリ(EEPROM)をデータ保存媒体として使用する場合が多い。中でもフラッシュEEPROMは、記憶容量が大きいため、これを搭載する装置が近年増大している。
【0002】
フラッシュEEPROMは、バイト書換型のEEPROMの動作を消去とデータ書込動作とに分けたものであり、素子又は一部の指定ブロック(以下、セクタとも呼ぶ)を一括消去した後、該消去した部分にデータを電気的に書込可能としたものである。因みに、NOR型のフラッシュEEPROMはその素子構造からデータのランダムリードタイムが速いので携帯機器制御のためのROMやデータROMとして使用され、またNAND型フラッシュEEPROMはその素子構造が大容量化に適していること、全メモリ空間を所定サイズ毎(例えば64kB/セクタ)に分割して管理可能なこと、及びセクタを単位とするブロックデータの読書速度が速いこと、等からハードディスクやフロッピディスクの置き換えに適している。
【0003】
しかし、フラッシュEEPROMでは、素子又はセクタの消去時間が長いこと(例えば1セクタ当たり1.5〜30秒程度)、またセクタ消去中は他のセクタにアクセスできないこと、また消去後のデータが全ビット「1」となるような素子ではビット「0」のみを上書可能なこと、又は消去後のデータが全ビット「0」となるような素子ではビット「1」のみを上書可能なこと、また素子やセクタの消去回数が有限なこと(例えば10万回程度)、等の使用上の制約も少なくない。
【0004】
そこで、このような制約を克服した効率のよいデータバックアップ方式の提供が望まれている。
なお、消去後の記憶エリアにデータを書込可能な不揮発性メモリ媒体としては、上記フラッシュEEPROM以外にも、光磁気ディスク,相転移型ディスク等が知られており、本発明はこれらの不揮発性メモリ媒体を使用したデータバックアップ方式に利用できる。
【0005】
【従来の技術】
図11,図12は従来技術を説明する図(1),(2)である。
図11は従来の冗長構成を有するデータ伝送システムにおける伝送路監視装置の一部構成(主に監視データのバックアップ記憶に係る構成)を示している。
図において、100は架構成装置における基板(パッケージ)等を挿抜自在に支持するスロット、101は基板間の信号を接続する共通のバックプレーン(BP)、10は伝送路監視装置の主制御を行う制御盤(基板,パッケージ等)、11は制御盤の主制御処理を行うCPU1、12はCPU1が使用するRAM,ROM等からなる主メモリ(MM1)、30はデータ伝送システムの各種監視データ(回線切替データ,回線警報データ等)をバックアップ保持するファイル盤、31はファイル盤の主制御を行うCPU2、32はCPU2が使用する主メモリ(MM2)、34はCPU1,2間でメッセージ通信及び監視データの転送を行うためのデュアルポートRAM(DPRAM)、FMEM1は監視データをバックアップ保持するフラッシュEEPROM、36は制御盤から送られる各種監視データを蓄積するバッファメモリモジュール、BUF1,2は夫々1セクタ分の記憶容量を有するバッファメモリ(RAM)である。
【0006】
制御盤10において、ブロック11にはCPU1のプログラム実行により実現される各種機能ブロックが示されている。通信制御処理は伝送路監視装置に必要なデータ通信制御を行う。切替管理処理は回線の冗長切替に関する監視データを収集管理する。警報管理処理は回線に関する各種警報データを収集管理する。FMEM管理処理は前記収集された各種データをファイル盤に格納するためのインタフェース処理を行う。そして、上記各処理はタスクとして構成され、OS処理の管理下で適宜に実行される。
【0007】
同じくファイル盤30において、FMEM制御処理はFMEM管理処理との間のデータやメッセージのやり取りをインタフェースすると共に、ファイル盤におけるデータ読書制御及びFMEM1の消去制御等を管理する。バッファ退避処理は制御盤10から送られる各種データをバッファメモリモジュール36に蓄積する。FMEM書込処理はBUF1又は2の蓄積データが一杯になったことにより該蓄積データをFMEM1にブロック(セクタ)単位で書き込む。その際には、データ書込中を外部に通知するためのLED(不図示)を点滅させ、データ書込完了後、LEDの点滅を終了させる。またこのFMEM書込処理は各セクタ内に設けられたセクタ管理領域の管理データ(セクタ運用状況フラグ等)を更新管理する。FMEM読出処理はFMEM1からデータを直接に読み出す。セクタ消去処理は使用済み(消去待ち)のセクタを消去すると共に、セクタ管理領域の管理データ(セクタ消去回数等)を更新管理する。そして、上記各処理はタスクとして構成され、OS処理の管理下で適宜に実行される。
【0008】
係る構成により、従来のデータバックアップ方式は、制御盤10から送られる各種データをバッファ(RAM)36に蓄積するのが基本であり、該バッファが一杯になった時点でこれをFMEM1にバックアップ保持するものであった。従って、FMEM1は1個設ければ十分であった。一方、データはデータ種別毎に蓄積した方が管理し易いため、データ種別毎にBUF1,2等を設け、これらを介してFMEM1へのブロック書込を行っていた。
【0009】
図12は従来のフラッシュEEPROMの記憶マップを示している。
FMEM1には切替データと警報データの各記憶領域が設けられており、夫々には例えば2セクタ分が固定的に割り当てられている。今、切替データのバックアップ処理について説明すると、例えばセクタ1が使用済み(データ書込完了)となった時は、未使用のセクタ2を次ブロックデータの書込先となし、古くなったセクタ1の記録データを消去する。このセクタ1の消去中は、セクタ2へのデータ書込を行えないが、BUF1があるので、切替データの取りこぼしは発生しない。セクタ3,4についても同様である。
【0010】
挿入図(a)にセクタ1の記憶マップを示す。
セクタ1は、セクタ1の管理情報を記録するためのヘッダ部と、監視データを格納するためのデータ部とを備える。
ヘッダ部において、運用状況フラグは自セクタ1の現在の運用状況を記録保持する。セクタ1が消去された時は、全ビット「1」となり、運用状況フラグ=0xffff(但し、0xはヘキサデシマル表示)となる。これはセクタ1が未使用(消去完了)であることを表す。次にセクタ1が使用中になると、運用状況フラグ=0x1000に書き換えられる。また寿命の来たセクタの運用状況フラグ=0x0000(使用不可)に書き換えられる。
【0011】
また、消去回数はセクタ1の消去回数をコード情報で保持する。具体的に言うと、最初は消去回数=0x0001(1回目)を書き込む。2回目は前記1回目と同一の欄又は次の欄に消去回数=0x0002(2回目)を書き込む。以上のことは、他のセクタについても同様である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記FMEM1が1つであると、何れかのセクタが消去中の場合は他のセクタにアクセスできないため、不測の事態により監視データが大量に発生したような場合には、バッファメモリ36がオーバフローし、データの格納漏れが発生する。これを回避するにはバッファ36の容量を十分に大きくしておく必要があった。
【0013】
また、上記FMEM1が1つであると、FMEM1の寿命が尽きた場合には、ファイル盤30を止めて(引き抜いて)FMEM1を交換しない限りデータの格納が不可能となり、データバックアップ処理に支障を来していた。
また、上記データ種別毎に1セクタ(例えば64kバイト)分のバッファを設け、該バッファがフルになった時点でFMEM1にブロック書込を行う方式であると、データのブロック書き込みには時間を要するため、この区間に新たな監視データが発生すると、バッファへの次データ書込遅延が発生する。また、バッファ36のデータ蓄積中に電源OFFされる危険性も多分にあり、電源OFFされると、バッファ36の蓄積データが消滅してしまう。
【0014】
また、上記自セクタの管理情報を自セクタに記録する方式であると、自セクタを消去する度に消去前の管理情報(消去回数等)を外部のRAM等に退避させる必要がある。そして、この退避中にもし電源OFFが発生した場合には退避データが消滅してしまい、正確な寿命管理が不可能となる。
また、上記データ種別毎に複数のセクタを固定的に配分する方式であると、一部のセクタの寿命が尽きた場合や、あるデータ種別について書込処理がバースト的に発生したような場合には、未使用セクタが不足する場合がある。
【0015】
また、上記消去回数をコード情報で複数欄に記録する方式であると、FMEM1の記録欄が多数必要となり、メモリの節約とならない。
また、上記FMEM1へのデータ書込中をLEDの点滅等により外部に通知する方式であると、LED点滅の見落としによるファイル盤の誤引き抜きや、点滅開始前後の電源OFF操作等により、データを正常に格納できない場合がある。
【0016】
本発明は上記従来技術の欠点に鑑み成されたもので、その目的とする所は、消去後の記憶エリアにデータを書込可能な不揮発性メモリ媒体によるデータのバックアップを効率良くかつ確実に行えるデータバックアップ方式を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1 の構成により解決される。即ち、本発明(1)のデータバックアップ方式は、消去後の記憶エリアにデータを書込可能な不揮発性メモリ媒体を使用したデータバックアップ方式において、同一種別のデータに対するデータ書込領域を複数の不揮発性メモリ媒体上に夫々設けると共に、データ種別毎に揮発性メモリからなる退避バッファを設け、通常は入力データを一旦前記退避バッファに記憶後、速やかに該記憶データを不揮発性メモリ媒体に書き込むと共に、該不揮発性メモリ媒体が書込不可状態にある場合は、入力データを順次前記退避バッファに蓄積し、前記不揮発性メモリ媒体が書込可能状態となった時点で前記退避バッファの蓄積データ分を該不揮発性メモリ媒体に書き込むものである。
【0023】
なお、図1 は複数が2の場合を示すが、3以上でも良い。また不揮発性メモリ媒体としては例えばフラッシュEEPROMを想定すると分かり易い。図において、本発明(1)においては、同一種別のデータ(例えばデータA)に対するデータ書込領域(データA書込領域)を複数の不揮発性メモリ媒体1,2上に夫々設けると共に、同一種別のデータAにつき、ある不揮発性メモリ媒体1の記憶データを消去する際には他の不揮発性メモリ媒体2に対して入力データAの書き込みを行う。従って、不揮発性メモリ媒体1が消去中でも、後続の入力データAを不揮発性メモリ媒体2に遅滞なく書き込め、こうして入力データのバックアップを効率良くかつ確実に行える。
更に、データ種別A,B毎に揮発性メモリからなる退避バッファA,Bを設け、通常は例えば入力データAを一旦前記退避バッファAに記憶後、速やかに該記憶データAを例えば不揮発性メモリ媒体1に書き込むと共に、該不揮発性メモリ媒体1が書込不可状態(例えばデータB書込領域1が消去中)にある場合は、入力データAを順次前記退避バッファAに蓄積し、前記不揮発性メモリ媒体1が書込可能状態(データB書込領域1が消去完了)となった時点で前記退避バッファAの蓄積データ分を該不揮発性メモリ媒体1に書き込む。
【0024】
即ち、本発明では入力データを不揮発性メモリ媒体1/2に直接書き込むのが基本であり、退避バッファA,Bは不揮発性メモリ媒体1/2へのデータ書き込みが待たされる時の2次的なデータ退避手段として位置付けられる。従って、不測の電源OFF等が発生しても、データを消失する可能性が少ない。
好ましくは本発明()においては、上記本発明()において、不揮発性メモリ媒体の挿抜を実質ロック/アンロック状態にするための挿抜機構部(不図示)を備え、退避バッファが不揮発性メモリ媒体への未格納データを保持している場合は前記挿抜機構部をロック状態にするものである。
【0025】
即ち、本発明()においては、例えば退避バッファAが不揮発性メモリ媒体1又は2への未格納データAを保持している場合は、不揮発性メモリ媒体1及び又は2をロック状態にして不揮発性メモリ媒体1及び又は2の取り外しを制限する。従って、未格納データAは不揮発性メモリ媒体に確実に保持され、一方、ユーザ(保守者等)が不用意に不揮発性メモリ媒体を外してしまうことを有効に防止できる。
【0026】
また本発明(においては、上記本発明(1)において、複数の不揮発性メモリ媒体についての運用状況を夫々に記録管理可能な管理データ記憶領域を前記複数の不揮発性メモリ媒体上に夫々設け、前記管理データ記憶領域は複数の不揮発性メモリ媒体についてのセクタ毎の運用状況を夫々に記録管理可能であると共に、ある不揮発性メモリ媒体の管理データ記憶領域を消去する前に、該管理データ記憶領域の最新の管理データを他の不揮発性メモリ媒体の管理データ記憶領域にコピーして前記複数の不揮発性メモリ媒体についての運用状況の管理を継続するものである。
【0027】
即ち、本発明()においては、例えば2つの不揮発性メモリ媒体1,2についての運用状況(使用中,使用済み,消去待ち等)を夫々に記録管理可能な管理データ記憶領域を前記2つの不揮発性メモリ媒体1,2上に夫々設けると共に、ある不揮発性メモリ媒体1の管理データ記憶領域を消去する前に、該管理データ記憶領域1の最新の管理データを他の不揮発性メモリ媒体2の管理データ記憶領域にコピーして前記2つの不揮発性メモリ媒体1,2についての運用状況の管理を継続する。
【0028】
従って、不揮発性メモリ媒体1を消去しても、不揮発性メモリ媒体2で不揮発性メモリ媒体1,2の運用状況を引き続き継続して管理できる。
また、不揮発性メモリ媒体1,2についての運用状況を不揮発性メモリ媒体上で記録管理することにより、装置の電源ON/OFFといった外的要因に影響される事無く、不揮発性メモリ媒体1,2の運用状況や寿命を一貫して正確に管理することが可能となる。
【0031】
また好ましくは本発明()においては、上記本発明()において、不揮発性メモリ媒体は記憶データをセクタ単位に消去可能であると共に、1つの不揮発性メモリ媒体につき1つのデータ種別に対して複数のセクタをデータ書込領域に割り当て、ある不揮発性メモリ媒体につきに複数のセクタを使用した後、他の不揮発性メモリ媒体につきに複数のセクタを使用すると共に、前記ある不揮発性メモリ媒体の複数のセクタを適宜のタイミングに消去し、こうして複数の不揮発性メモリ媒体につきに複数のセクタを巡回的に使用する。
【0032】
即ち、本発明()においては、例えばある不揮発性メモリ媒体1につきに2つのセクタを使用した後、他の不揮発性メモリ媒体2につきに2つのセクタを使用すると共に、前記ある不揮発性メモリ媒体1の2つのセクタを適宜のタイミングに消去し、こうして2つの不揮発性メモリ媒体1,2につきに2つのセクタを巡回的に使用する。従って、限られた容量の不揮発性メモリ媒体1,2を多くのデータ種別により夫々に効率良く確実に利用できる。
【0033】
また好ましくは本発明()においては、上記本発明()において、ある不揮発性メモリ媒体のあるセクタを使用中に、他の不揮発性メモリ媒体2が交換を必要とする状態にある場合は、前記ある不揮発性メモリ媒体の使用済みセクタを消去する。即ち、本発明()においては、例えばデータA書込領域1を使用後、続けてデータA書込領域2を使用する時に、他の不揮発性メモリ媒体2が交換(例えば寿命等による交換)を必要とする状態にある場合は、旧データA書込領域1を消去する。従って、かかる場合でもデータAの書込を継続でき、システムを止めること無く不揮発性メモリ媒体2を交換できる。
【0034】
また好ましくは本発明()においては、上記本発明()において、予め割り当てた数のセクタが不足状態に至った場合は、他のセクタを新たに割り当てる。例えばデータAのデータ量が増した場合、又は不揮発性メモリ媒体1のデータA書込領域1,2を使用後、不揮発性メモリ媒体1,2のいずれにも未使用のデータA書込領域が見つからないような場合には、好ましくは他の割当外のセクタを新たにデータA書込領域3等として割り当てる。又は、他の割当外のセクタが存在しないような場合には、例えば他のデータ種別Bに割り当ててあったセクタの割当を変更してデータ種別Aの側に割り当てる。従って、このようなセクタの柔軟な再割当てにより、データの格納漏れを有効に回避できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
図2は実施の形態によるデータバックアップ方式の構成を示す図で、上記図11と同様に冗長構成を有するデータ伝送システムにおける伝送路監視装置の一部構成(主に監視データのバックアップ記憶に係る構成)を示している。
【0039】
図において、10は制御盤(基板,パッケージ等)、11はCPU1、12は主メモリ(MM1)、13は制御盤の挿抜を制限するためのパッケージ挿抜機構部、13aはそのロックピン、30はファイル盤、31はCPU2、32は主メモリ(MM2)、33はパッケージ挿抜機構部、33aはそのロックピン、34はDPRAM、35はデータ伝送システムの各種監視データ(回線切替データ,回線警報データ等)及びこれらの記録管理に係る管理データをバックアップ(不揮発に)保持するバックアップメモリモジュール、FMEM1,2はフラッシュEEPROM、36は制御盤から送られる各種監視データを一時的に蓄積するバッファメモリモジュール、BUF1,2は夫々1セクタ分の記憶容量を有するバッファメモリ(RAM)である。
【0040】
制御盤10において、通信制御処理は伝送路監視装置に必要なデータ通信制御を行う。切替管理処理は回線の冗長切替に関する監視データを収集管理する。警報管理処理は回線に関する各種警報データを収集管理する。FMEM管理処理は前記収集された各種データをファイル盤に格納するためのインタフェース処理を行う。そして、上記各処理はタスクとして構成され、OS処理の管理下で適宜に実行される。
【0041】
ファイル盤30において、FMEM制御処理はFMEM管理処理との間のデータやメッセージのやり取りをインタフェースすると共に、ファイル盤におけるデータ読書制御及びFMEM1,2の消去制御等を管理する。バッファ退避処理は制御盤から送られる各種データを一時的にバッファメモリモジュール36に記憶する。FMEM書込処理はBUF1又は2の未格納デ−タを速やかにFMEM1又は2に書き込み、必要なら管理セクタの管理データ(セクタ運用状況フラグ,データ種別等)を更新管理する。FMEM読出処理はFMEM1,2からデータを直接に読み出す。セクタ消去処理は消去待ちのセクタを消去し、必要なら管理セクタの管理データ(セクタ消去回数等)を更新管理する。そして、上記各処理はタスクとして構成され、OS処理の管理下で適宜に実行される。
【0042】
パッケージ挿抜機構部13は、図示しないが、内部にソレノイド機構部等を備えており、CPU1からのロック信号LK1=1の時はロックピン13aを図の上側に押し出して制御盤10をスロット100から引き抜けないようにロックし、またロック信号LK1=0の時はロックピン13aを図の下側に引っ込めて制御盤10をスロット100から引き抜けるようにアンロックする。パッケージ挿抜機構部33についても同様である。
【0043】
なお、図示しないが、制御盤10は電源スイッチのOFF操作を保持するステータスレジスタを備えており、OFF操作=1の時はCPU1が本装置への給電をOFFにする。
バックアップメモリモジュール35は、少なくとも2つのフラッシュEEPROM素子(FMEM1,2)を備えている。素子1個当たりの記憶容量は例えば512kバイトであり、1セクタ(=64kバイト)×8セクタからなっている。各素子は1セクタ毎に消去可能であり、1セクタ当たりの消去時間は1.5〜30秒程度である。またセクタ消去中の素子には同時にデータアクセス(書込)を行えない。そして、消去回数は有限(例えば10万回)である。また、この例のフラッシュEEPROMでは消去(リセット)後のデータは全ビット「1」となり、ビット「0」のみを上書可能である。なお、消去後のデータが全ビット「0」となり、ビット「1」のみを上書可能な素子を使用しても良い。
【0044】
バッファメモリモジュール36において、退避バッファBUFはデータ種別毎に備える。この例では切替データ用に1個(BUF1)、警報データ用に1個(BUF2)を備える。なお、1つのRAMの記憶領域を分割してBUF1,2としても良いことは明らかである。また、退避バッファはプログラムにより選択可能であり、いずれが切替データ用又は警報データ用でも良い。
【0045】
また本実施の形態によるデータバックアップ方式では、制御盤10から送られる各種データをフラッシュEEPROM35に直接書き込むのが基本であり、退避バッファ(RAM)36はフラッシュEEPROM35へのデータ書き込みが待たされる時の一時的なデータ退避手段として位置付けられる。
図3,図4は実施の形態によるフラッシュメモリ(フラッシュEEPROM)の記憶マップを説明する図(1),(2)である。
【0046】
なお、以下の説明はFMEM1について行うが、FMEM2についても同様である。またFMEM2のセクタ11〜1nはFMEM1のセクタ1〜nと説明上区別するための表記であり、FMEM2のセクタ1〜nと呼んでも良い。
図3はFMEM1における管理データ記憶領域の詳細を示している。
FMEM1には管理データ記憶領域(セクタ1,2)と情報データ記憶領域(セクタ3〜n)とが含まれる。
【0047】
挿入図(a)に管理データ記憶領域中のセクタ1の記憶マップを示す。
セクタ1にはm個分の管理領域1〜mが含まれる。また管理領域1には2n個分のセクタ1管理領域〜セクタ1n管理領域が含まれる。因みに、n=8より、セクタ1管理領域=8×16=128バイトになるから、m=64k/128=500となる。
【0048】
セクタ1におけるセクタ1管理領域ではセクタ1(自セクタ)の運用状況を管理し、セクタ2管理領域ではセクタ2の運用状況を管理し、以下同様にして進み、セクタ1n管理領域ではセクタ1nの運用状況を管理する。
従って、最初はセクタ1の管理領域1を使用してシステムの全セクタ1〜n,11〜1nの管理を行える。そして、何れかのセクタi管理領域で管理データを更新不可能(例えばビット「0」から「1」への書換が必要)となった様な場合には、管理領域1の全情報を管理領域2にコピーして管理を続ける。但し、上記更新不可能となったセクタi管理領域のデータについては、そのままコピーするのでは無く、更新不可能となった部分(例えば消去回数等)につき新たに管理を続けられるようにその内容を初期化する。
【0049】
次にセクタ1管理領域の内容を説明する。
「運用状況フラグ」(2バイト)は管理対象セクタの運用状況を表す。セクタ1を消去(リセット)すると全ビット「1」となる。従って、運用状況フラグ=0xffffとなる。その後は、管理対象セクタの運用状況の変化に伴い、対応ビットに「0」を書き込むことで、各種の運用状況をセクタ1の消去なしに表せる。一例のセクタ運用状況の内容(遷移)とその運用状況フラグを示すと、
「消去中」:0xffff(消去により全ビット「1」となる)
「未使用(消去完了時):0x7fff(ビット15を「0」にする)
「使用中」:0x3fff(ビット14を「0」にする)
「使用済み」:0x1fff(ビット13を「0」にする)
「消去待ち」:0x0fff(ビット12を「0」にする)
「使用不可(寿命等)」:上記コード以外
となる。
【0050】
「データ種別」(2バイト)は管理対象セクタに記憶すべきデータの種別を表す。一例のデータ種別とその符号を示すと、
セクタ1,2のデータ種別=「管理データ」:0x1000
セクタ3,4のデータ種別=「切替データ」:0x0001
セクタ5,6のデータ種別=「警報デ−タ」:0x0010
となる。ここで、「管理データ」はセクタ1〜n,11〜1nを管理するためのデータ種別、「切替データ」は2重化冗長構成を採るデータ伝送システムの冗長切替履歴に関するデータ種別、「警報デ−タ」は回線障害,ビットエラーレート等の警報履歴に関するデ−タ種別を夫々表す。
【0051】
「消去回数」(4バイト)は管理対象セクタの消去回数を表す。「消去回数」の欄は一種のカウンタとして働き、その下位2バイトは管理対象セクタの消去毎に最下位ビットから順に1ビットを落とすことで16回分の消去回数を連続して(セクタ1の消去無しで)カウント可能である。一方、上位2バイトは16の倍数分の消去回数をバイナリーコーデッドデシマル方式により0〜6万4千回までカウントする。従って、トータルでは64000×16≒102万回をカウント可能であり、通常のフラッシュEEPROMの消去限度回数(10万回程度)を十分にカバーできる。
【0052】
一例の消去回数の内容(遷移)を示すと、
リセット時 :0xffffffff(消去により全ビット「1」となる)
初期値書込時:0x0000ffff(管理領域1への初期値書込時)
1回目消去時:0x0000fffe(最下位ビットLSBを落とす)
2回目消去時:0x0000fffc(LSBから2番目を落とす)
16回目消去時:0x00000000(LSBから16番目を落とす)
管理領域変更時:0xffffffff(全ビット「1」となっている)
初期値書込時:0x0001ffff(管理領域2への初期値書込時)
17回目消去時:0x0001fffe(LSBを落とす)
18回目消去時:0x0001fffc(LSBから2番目を落とす)
となる。
【0053】
ここで、上記管理領域1から管理領域2への領域変更は、例えば何れかの管理対象セクタの消去回数が16回を越えた時に発生する。即ち、当該セクタの「消去回数」は16回目消去時に0x00000000となったため、これ以上の消去回数は管理領域1では計数できない。この場合は、まず管理領域1の全情報(但し、消去回数=0x00000000の欄を除く)を管理領域2にコピーする。この時、管理領域2における上記消去回数=0x00000000の対応欄では予め消去回数=0xffffffffとなっているから、ここに消去回数の初期値=0x0001ffffを書き込む。以下、同様にして進み、管理領域mに遷移するまではカウンタの上位2バイトを連続して(セクタ1を消去すること無しに)更新できる。即ち、セクタ1では、ある管理対象セクタにつき最大m(=500)×16=8000回までの消去回数を連続して計数できる。
【0054】
こうして、セクタ1の全管理領域を使い切った時は次にセクタ2を使用し、更にセクタ2を使い切った時は次にセクタ11を使用する。好ましくは、この区間に古くなたセクタ1,2の管理データを消去する。更に上記セクタ11を使い切った時は次にセクタ12を使用する。因みに、このセクタ12を使い切るまでに単純計算では、ある管理対象セクタにつき最大8000×4=32000回までの消去回数を連続して計数できる。そして、セクタ12を使い切った時は、次に既に消去済みのセクタ1を巡回的に使用する。従って、その先の消去回数も実質連続して計数できる。
【0055】
図4はFMEM1の情報デ−タ記憶領域の詳細を示している。
情報データ記憶領域(セクタ3〜n)にはデータ種別(切替データ,警報データ等)毎に夫々2つのセクタが割り当てられている。なお、以下は切替データについて説明するが、警報データについても同様である。
挿入図(a)に切替データ記憶領域中のセクタ3の記憶マップを示す。
【0056】
セクタ3にはk個分のデータ領域1〜kが含まれる。またデータ領域1にはヘッダ領域とデータ格納領域とが含まれる。
一例のデ−タ領域の内容は、
「Ser.No.」(8バイト):格納データの通番
「格納開始アドレス」(8バイト):データの格納開始アドレス
「データ長」(2バイト):格納データのサイズ
「書込完了フラグ」(2バイト):データ書込完了(0x5aa5)
「データ格納領域」:格納すべき実データ(サイズは予め任意に決定可)
である。
【0057】
係る構成により、まず最初の切替データが発生すると、セクタ3のデータ領域1に書き込む。次に2番目の切替データが発生すると、同セクタ3のデータ領域2に書き込む。以下、同様にして進み、k番目の切替データが発生すると、同セクタ3のデータ領域kに書き込む。更に、こうして、セクタ1の全データ領域を使い切った時は次にセクタ4を使用し、更にセクタ4を使い切った時は次にセクタ13を使用する。好ましくは、この区間に古くなたセクタ3,4の切替データを消去する。更に上記セクタ13を使い切った時は次にセクタ14を使用する。そして、セクタ14を使い切った時は、次に既に消去済みのセクタ3を巡回的に使用する。こうして、セクタ3,4,13,14に実質連続して切替データを書き込める。
【0058】
図5は実施の形態によるフラッシュメモリの巡回的使用を説明する図で、図5(A)はフラッシュEEPROMの寿命が未だ尽きていない通常の場合を示している。今、切替データの処理を例に説明すると、FMEM1につきセクタ3,4、及びFMEM2につきセクタ13,14を巡回的に使用する。
図において、各記号は管理対象セクタの運用状況フラグを表しており、空白は「未使用(消去完了)」、○印は「使用中」、△印は「使用済み/消去待ち」、×印は「消去中」、××印は「使用不可(寿命)」を夫々表す。
【0059】
状態1では、セクタ1におけるセクタ3管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ3の各データ領域1,2,…,に順次書き込む。やがて、セクタ3にk番目の切替データを書き込むと、状態2に移る。
状態2では、上記セクタ1におけるセクタ3管理領域1の運用状況フラグを「使用済み」、かつセクタ4管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ4の各データ領域1,2,…,に順次書き込む。やがて、セクタ4にk番目の切替データを書き込むと、状態3に移る。
【0060】
状態3では、上記セクタ1におけるセクタ4管理領域1の運用状況フラグを「使用済み」、かつセクタ13管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ13の各データ領域1,2,…、に順次書き込む。やがて、セクタ13にk番目の切替データを書き込むと、状態4に移る。
【0061】
状態4では、上記セクタ1におけるセクタ13管理領域1の運用状況フラグを「消去待ち」、かつセクタ14管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ14の各データ領域1,2,…、に順次書き込む。
一方、この時点でFMEM1については新たにデータを書き込む必要は無いので、上記セクタ1におけるセクタ3,4管理領域1の各運用状況フラグを「消去待ち」にする。これによりFMEM1のセクタ3,4が順次消去され、消去完了すると、上記セクタ1におけるセクタ3,4管理領域1の各運用状況フラグを「消去完了(未使用)」にする。
【0062】
ところで、この時、上記セクタ1におけるセクタ3,4管理領域1の各運用状況フラグは既に「消去待ち」=0x0fffにされていたため、このまま(即ち、セクタ1の消去なし)では、各運用状況フラグを元の「未使用」=0xffffには戻せない。そこで、この場合は、上記既に「消去待ち」=0x0fffとされた各運用状況フラグの下から3番面の各4ビット情報「f」を使用することにより、その後の各運用状況フラグの更新管理をセクタ1の消去無しに継続できる。
【0063】
一方、セクタ1におけるセクタ3,4管理領域1の各消去回数は0x0000ffffから0x0000fffeとされる。従って、以後はこの消去回数を参照する(即ち、消去回数と運用状況フラグの使用領域とを連動させる)ことにより、例えば上記運用状況フラグについては下から3番面の4ビット情報「f」を使用すれば良いことが分かる。因みに、セクタ3,4管理領域1の各消去回数=0x0000fffcとなった時は、各運用状況フラグの下から2番面の各4ビット情報「f」を使用することにより各運用状況フラグの更新管理をセクタ1の消去無しに継続できる。
【0064】
ところで、これでは、上記消去回数を16回分連続して計数できるのに、運用状況フラグについては4回分しか連続して更新管理できないことになり、アンバランスが生じる。この場合は、例えば運用状況フラグのビット数を増せば良い。即ち、例えば運用状況フラグ(8バイト)=0xffffffffffffffffとすれば良い。
【0065】
なお、上記の方法に代え、管理対象セクタを消去する度に、セクタ1における管理領域を管理領域1,2,…,の如く移していっても良い。
主題に戻り、上記状態4では、FMEM2については消去作業を行っていないので、セクタ14へのデータ書込が遅延することは無い。こうして、やがてセクタ14にk番目の切替データを書き込むと、状態5に移る。
【0066】
状態5では、セクタ1におけるセクタ14管理領域1の運用状況フラグを「使用済み」、かつセクタ3管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ3の各データ領域1,2,…,に順次書き込む。やがて、セクタ3にk番目の切替データを書き込むと、状態6に移る。
状態6では、セクタ1におけるセクタ3管理領域1の運用状況フラグを「使用済み」、かつセクタ4管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ4の各データ領域1,2,…,に順次書き込む。一方、この時点でFMEM2については新たにデータを書き込む必要は無いので、セクタ13,14管理領域1の各運用状況フラグを「消去待ち」にする。こうして、やがてセクタ4にk番目の切替データを書き込むと、状態7に移る。以下、同様である。
【0067】
図5(B)はFMEM1の寿命が尽きた場合の処理を示している。
状態3までは上記と同様で良い。状態4では、セクタ1におけるセクタ14管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ14の各データ領域1,2,…,に順次書き込む。
一方、この時点ではセクタ3,4の消去回数は限界値となっており、これ以上はセクタ3,4を使用しない方が良い。そこで、この場合はセクタ1におけるセクタ3,4管理領域1の各運用状況フラグを「使用不可(寿命)」にし、好ましくは、その旨がランプの点滅等により外部(保守者等)に知らされる。
【0068】
また、セクタ1におけるセクタ13管理領域1の運用状況フラグを、これまで行ってきた「使用済み」に代えて、「消去待ち」とする。これによりセクタ13は速やかに消去開始される。こうして、やがてセクタ14にk番目の切替データを書き込むと、状態5に移る。
状態5では、通常それまでにはセクタ13の消去が完了していることにより、セクタ1におけるセクタ13管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ13の各データ領域1,2,…,に順次書き込む。また、セクタ1におけるセクタ14管理領域1の運用状況フラグを「消去待ち」となし、これによりセクタ14は速やかに消去開始される。こうして、やがてセクタ14にk番目の切替データを書き込むと、状態6に移る。
【0069】
状態6では、セクタ1におけるセクタ14管理領域1の運用状況フラグを「使用中」となし、その後に発生した各切替データをセクタ14の各データ領域1,2,…,に順次書き込む。
そして、この例では、上記ランプの点滅に気づいた保守者が、システムを止めること無く、上記セクタ3,4で寿命の尽きたFMEM1を取り外し、代わりに新品のFMEM1を挿入する。これにより、セクタ1におけるセクタ13管理領域1の運用状況フラグは「使用済み」とされる。こうして、やがてセクタ14にk番目の切替データを書き込むと、状態7に移り、以後は上記通常の場合と同様に処理が進む。
【0070】
このように本実施の形態によれば、どちらかのフラッシュEEPROMの寿命が尽きた場合でも、残りのフラッシュEEPROMを使用してデータバックアップの縮退運用が可能である。
或いは、他の空きセクタ又は他のデータ種別にアサインされているセクタのデータ種別を変更して当該不足の生じたデータ種別にアサインすることにより、一部のセクタに寿命の来たフラッシュEEPROMを交換すること無く、そのままデータバックアップ処理を継続することが可能である。
【0071】
なお、あるデータ種別に対するセクタの不足は、当該データ種別のデータがバースト的に発生した場合にも起こり得るが、この場合も上記他のセクタをアサインする方法が有効である。
図6は実施の形態によるデータ退避バッファ36の記憶マップを説明する図である。
【0072】
なお、上記の如くこのデータ退避バッファ(RAM)36はフラッシュEEPROM35へのデータ書き込みが待たされる時の一時的なデータ退避手段として位置付けられるものであり、その様な状況が起こらない用途(データ発生量が少ない等)では、このデータ退避バッファ(RAM)36を省略できる。
図において、データ種別毎に退避バッファBF1,BF2(例えば各64kバイト)を設け、入力データを一旦本退避バッファに記憶すると共に、FMEM1/2がデータ書込可能な場合は、直ちに本退避バッファから1入力データ単位(ハード的には例えばバイト単位)にデータを読み出し、FMEM1/2に書き込む。
【0073】
退避バッファBUF1,2は、夫々の入力データをデータ入力単位で十分に記憶可能な複数のデータ退避領域1〜j,11〜1jに分割されており、その使用/未使用(データ格納有/無)を退避チェックフラグにより管理する。
一例の退避チェックフラグの内容は、
「バッファ非退避時」:0x0000
「バッファ退避時」 :0x0001
である。
【0074】
各退避バッファBUF1,2は、所謂FIFO型バッファとして運用され、最初の入力データはデータ退避領域1/11に書き込まれ、該領域1/11から最初に読み出される。2番目の入力データはデータ退避領域2/12に書き込まれ、該領域2/12から2番目に読み出される。以下、同様にして進み、最後のデータ退避領域j/1jが使用されると、今度は先頭のデータ退避領域1/11からサイクリックに使用される。
【0075】
図7〜図10は実施の形態によるデータバックアップ処理のフローチャート(1)〜(4)である。
図7はメイン処理を示しており、主に図2のCPU2のOS処理及びFMEM制御処理で実行される。
ステップS1では全タクスの運用状況をチェックし、ステップS2ではデータ種別対応にデータ退避バッファを割り当てる。ステップS3では制御盤10からのデータ書込要求があるか否かを判別し、ある場合はステップS4で入力データを一旦対応する退避バッファに書き込み、ステップS5に進む。またデータ書込要求がない場合はステップS4の処理をスキップする。
【0076】
ステップS5では退避バッファに未格納データがあるか否かを判別し、ある場合はステップS6で退避データをFMEM1/2に書き込み、ステップS7に進む。また無い場合は、ファイル盤30を取り外しても支障がないので、ステップS13ではパッケージ挿抜機構部33のロック状態を解除する。ステップS14では電源OFF制御ありか否かを判別し、なしの場合はステップS7に戻る。またありの場合はステップS15で電源をOFFにし、処理終了となる。なお、上記ステップS14,15の各処理はむしろ図2のCPU1が行っても良い。
【0077】
更に、ステップS7では消去待ちのセクタがあるか否かを判別し、ある場合はステップS8で当該セクタを消去する。また消去待ちのセクタが無い場合はステップS8の処理をスキップする。
ステップS9では全セクタにつき消去回数をチェックする。ステップS10では規定値オーバ(寿命)のセクタがあるか否かを調べ、ない場合はステップS3に戻る。またある場合はステップS11でアラーム信号を発出し、その旨を外部(保守者等)に知らせる。ステップS12ではデータを記憶するためのセクタの割当を更新(変更)する。即ち、規定値オーバ(寿命)のセクタを使用しているデータ種別に対して、他の空きセクタ、又は他のデータ種別にアサインされているセクタを割り当てる。
【0078】
図8はデータ退避バッファへのデータ退避処理を示しており、主に図2のCPU2のバッファ退避処理で実行される。
ステップS21では入力データに対応するデータ退避バッファに空き退避領域があるか否かを判別する。ある場合はステップS22で空き領域に入力データを書き込む。ステップS23では退避チェックフラグを「使用中」(データあり)にする。ステップS24では、退避バッファの記憶データがファイル盤30の抜き取りにより消えないように、パッケージ挿抜粋機構部33をロック状態にする。ステップS25では制御盤10に書込完了を通知し、この処理を抜ける。
【0079】
また上記ステップS21の判別で空き退避領域がない場合はステップS26で制御盤10に書込失敗を通知し、この処理を抜ける。
図9はデータ退避バッファからフラッシEEPROMへのデータ書込処理を示しており、主に図2のCPU2のFMEM書込処理で実行される。
ところで、退避バッファのデータを書込領域に制限のあり得るFMEMに書き込む場合には、データを書き込む際に未使用書込領域を探査する方法と、予め前回のデータ書込後に次回の未使用書込領域を確保しておき、次回のデータ書込の際には遅滞無くデータを書き込める方法とが考えられる。ここでは後者の場合を説明する。
【0080】
ステップS30では退避バッファのデータを予め確保されたFMEM1/2の未使用領域に書き込む。この時、必要なヘッダ情報も併せて書き込む。ステップS31では退避バッファの当該退避チェックフラグを「未使用」にする。ステップS32では同一セクタ内に未使用のデータ領域があるか否かを判別する。ある場合はステップS33で前記未使用のデータ領域にポインタ(次データの書込アドレス)を変更して処理を抜ける。なお、この種のポインタ情報については、電源OFF等により消滅しないように、フラッシュEEPROM上の適当なエリアで管理(又はバックアップ保持)するようにしても良い。
【0081】
また上記ステップS32の判別で未使用のデータ領域が無い場合は、ステップS34で当該セクタに対する運用状況フラグを「使用済み」にする。ステップS35では同一素子の他のセクタに未使用のデータ領域があるか否かを判別する。ある場合はステップS36で当該他のセクタの未使用データ領域にポインタを変更する。ステップS37では当該他のセクタに対する運用状況フラグを「使用中」にし、処理を抜ける。
【0082】
また上記ステップS35の判別で同一素子の他のセクタにも未使用のデータ領域がない場合は、ステップS38で他のFMEMに未使用データ領域があるか否かを判別する。未使用データ領域がある場合はステップS39で当該他のFMEMの未使用データ領域にポインタを変更する。ステップS40では当該他のFMEMのセクタに対する運用状況フラグを「使用中」にする。ステップS41では旧FMEMの各データ用セクタに対する運用状況フラグを「消去待ち」にする。
【0083】
また上記ステップS38の判別で他のFMEMにも未使用データ領域がない場合はステップS42で当該データ種別に対するセクタの割当てを変更する。又は、図示しないが、データ用セクタが無い旨のエラーフラグを立てても良い。そして、処理を抜ける。
図10はセクタ消去処理を示しており、主に図2のCPU2のセクタ消去処理で実行される。
【0084】
ステップS50では運用状況フラグが「消去待ち」となっているセクタを消去する。ステップS51では消去済みセクタに対する運用状況フラグを「未使用」にする。ステップS52では消去したセクタに対する消去回数に+1する。ステップS53では当該消去回数が続けて更新可能(即ち、カウンタの下位16ビットを順次落とすことで計数可能)か否かを判別する。更新可能の場合は処理を抜ける。また更新可能でない場合はステップS54で同一セクタ内に未使用の管理領域があるか否かを判別する。ある場合はステップS55で未使用の管理領域に全セクタ分の管理情報を遷移させる。この時、前記更新不可能となったセクタを管理する新たな管理領域では、消去回数カウンタの上位16ビットに+1され、下位16ビットの内容は0xffffに初期化される。そして、処理を抜ける。
【0085】
また上記ステップS54の判別で同一セクタ内に未使用の管理領域が無い場合はステップS56で同一素子内の他のセクタに未使用の管理領域があるか否かを判別する。ある場合はステップS57で当該同一素子内の他のセクタの未使用管理領域に全管理情報を遷移させ、処理を抜ける。
また上記ステップS56の判別で同一素子内の他のセクタにも未使用の管理領域が無い場合はステップS58で他のFMEMに未使用の管理領域があるか否かを判別する。ある場合はステップS59で当該他のFMEMの未使用管理領域に全管理情報を遷移させる。ステップS60では旧FMEMの各管理用セクタに対する運用状況フラグを「消去待ち」にする。
【0086】
また上記ステップS58の判別で他のFMEMにも未使用の管理領域がない場合はステップS61で管理データに対するセクタの割当てを変更する。又は、図示しないが、管理用セクタが無い旨のエラーフラグを立てても良い。そして、処理を抜ける。
なお、図7に戻り、上記の例は退避バッファBUF1/2に溜まったデータを何時でもFMEM1/2に書き込める場合を述べた。例えば切替データのみにつきセクタ3,4,13,14を巡回使用するような場合にあっては、大抵の場合にこの様な状況が維持され得る。従って、退避バッファは特に必要ない。
【0087】
しかし、同時に警報データについてもセクタ5,6,15,16を巡回使用するような場合には、これらの間のデータ発生量等の相違から、例えばセクタ3に切替データの書込を行おうとした時に、たまたまセクタ5又は6が「消去中」と言う場合も起こり得る。
係る場合には、図7のステップS5とS6の間に、データ書込対象の素子が消去中か否かを判別し、消去中の場合はステップS6の処理をスキップするような新たなステップを設ければ良い。これにより、退避バッファには次々と切替データが蓄積され、やがて、セクタ5及び6が「消去完了」になると、退避バッファに蓄積された切替データがセクタ3に書き込まれる。
【0088】
なお、上記実施の形態では消去後の記憶エリアにデータを書込可能な不揮発性メモリ媒体としてフラッシュEEPROMを使用した場合を述べたが、本発明は、消去後の記憶エリアにデータを書き込むと言う記録原理が同一であり、且つ異なる構造・形態を有する様な他の光磁気ディスク,相転移型ディスク等の不揮発性メモリ媒体にも適用できることは明らかである。
【0089】
また、上記実施の形態ではバッファメモリモジュール36を備える場合を述べたが、バッファメモリモジュール36を備えなくても本発明を実現できることは明らかである。
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0090】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、上記消去後の記憶エリアにデータを書込可能な不揮発性メモリ媒体(特にフラッシュEEPROM)が有する様々な制約を克服できると共に、このような不揮発性メモリ媒体を使用したデータのバックアップを効率良くかつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるデータバックアップ方式の構成を示す図である。
【図3】実施の形態によるフラッシュメモリの記憶マップを説明する図(1)である。
【図4】実施の形態によるフラッシュメモリの記憶マップを説明する図(2)である。
【図5】実施の形態によるフラッシュメモリの巡回的使用を説明する図である。
【図6】実施の形態によるデータ退避バッファの記憶マップを説明する図である。
【図7】実施の形態によるデータバックアップ処理のフローチャート(1)である。
【図8】実施の形態によるデータバックアップ処理のフローチャート(2)である。
【図9】実施の形態によるデータバックアップ処理のフローチャート(3)である。
【図10】実施の形態によるデータバックアップ処理のフローチャート(4)である。
【図11】従来技術を説明する図(1)である。
【図12】従来技術を説明する図(2)である。
【符号の説明】
10 制御盤(基板,パッケージ等)
11,31 CPU(CPU1,2)
12,32 主メモリ(MM1,2)
13,33 パッケージ挿抜機構部
13a,33a ロックピン
30 ファイル盤(基板,パッケージ等)
34 デュアルポートRAM(DPRAM)
35 バックアップメモリモジュール
36 バッファメモリモジュール
100 スロット
101 バックプレーン(BP)
BUF1,2 バッファメモリ(RAM)
FMEM1,2 フラッシュEEPROM

Claims (6)

  1. 消去後の記憶エリアにデータを書込可能な不揮発性メモリ媒体を使用したデータバックアップ方式において、同一種別のデータに対するデータ書込領域を複数の不揮発性メモリ媒体上に夫々設けると共に、データ種別毎に揮発性メモリからなる退避バッファを設け、通常は入力データを一旦前記退避バッファに記憶後、速やかに該記憶データを不揮発性メモリ媒体に書き込むと共に、該不揮発性メモリ媒体が書込不可状態にある場合は、入力データを順次前記退避バッファに蓄積し、前記不揮発性メモリ媒体が書込可能状態となった時点で前記退避バッファの蓄積データ分を該不揮発性メモリ媒体に書き込むことを特徴とするデータバックアップ方式。
  2. 不揮発性メモリ媒体の挿抜を実質ロック/アンロック状態にするための挿抜機構部を備え、退避バッファが不揮発性メモリ媒体への未格納データを保持している場合は前記挿抜機構部をロック状態にすることを特徴とする請求項に記載のデータバックアップ方式。
  3. 複数の不揮発性メモリ媒体についての運用状況を夫々に記録管理可能な管理データ記憶領域を前記複数の不揮発性メモリ媒体上に夫々設け、前記管理データ記憶領域は複数の不揮発性メモリ媒体についてのセクタ毎の運用状況を夫々に記録管理可能であると共に、ある不揮発性メモリ媒体の管理データ記憶領域を消去する前に、該管理データ記憶領域の最新の管理データを他の不揮発性メモリ媒体の管理データ記憶領域にコピーして前記複数の不揮発性メモリ媒体についての運用状況の管理を継続することを特徴とする請求項に記載のデータバックアップ方式。
  4. 不揮発性メモリ媒体は記憶データをセクタ単位に消去可能であると共に、1つの不揮発性メモリ媒体につき1つのデータ種別に対して複数のセクタをデータ書込領域に割り当て、ある不揮発性メモリ媒体につきに複数のセクタを使用した後、他の不揮発性メモリ媒体につきに複数のセクタを使用すると共に、前記ある不揮発性メモリ媒体の複数のセクタを適宜のタイミングに消去し、こうして複数の不揮発性メモリ媒体につきに複数のセクタを巡回的に使用することを特徴とする請求項に記載のデータバックアップ方式。
  5. ある不揮発性メモリ媒体のあるセクタを使用中に、他の不揮発性メモリ媒体が交換を必要とする状態にある場合は、前記ある不揮発性メモリ媒体の使用済みセクタを消去することを特徴とする請求項に記載のデータバックアップ方式。
  6. 予め割り当てた数のセクタが不足状態に至った場合は、他のセクタを新たに割り当てることを特徴とする請求項に記載のデータバックアップ方式。
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