JP3640537B2 - シールド掘進機およびシールド掘進機におけるトンネル施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機およびシールド掘進機におけるトンネル施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三連式のシールド掘進機(三連式マルチフェースシールド掘進機ともいう)は、図3および図4に示すように、中央の面板20が先行し両側の面板21,22が後行する構成となっており、幾何学的中心(重心)Aが、中央のシールド23に存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の三連式のシールド掘進機では、中央の面板20が先行し両側の面板21,22が後行する構成となっており、幾何学的中心Aが、中央のシールド23に存在しているので、地山Gを曲線施工する場合、推進ジャッキの推進力の調節が必要であった。
【0004】
そこで、本発明は、上記課題を解決し得るシールド掘進機およびシールド掘進機におけるトンネル施工方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題解決手段は、それぞれ長さが異なる三個以上の掘進機本体を隣り合わせて設けるとともに、一方の掘進機本体から他方の掘進機本体を順に前後方向にずらし且つそれぞれの後端面が同一面内に位置するように配置した構成としている。
【0006】
また、両側の掘進機本体の少なくとも一方に、掘進機本体に対して後方に向けて地山側に所定角度で出没自在な補助翼が設けられている。
上記構成において、それぞれ長さが異なる三個以上の掘進機本体を隣り合わせて設けるとともに、一方の掘進機本体から他方の掘進機本体を順に前後方向にずらし且つそれぞれの後端面が同一面内に位置するようにされた各掘進機本体に等しい推進力を付与して曲線施工をする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1の平面図に示すように、本発明の実施の形態に係るシールド掘進機1は、長さの異なる第一〜第三掘進機本体2A〜2Cの先端部に、カッターヘッド1A〜1Cを備え、第一〜第三掘進機本体2A〜2Cは隣り合わせて配置されるとともに、前記カッターヘッド1A〜1Cは、第一〜第三掘進機本体2A〜2Cの長さの異なる分だけ第一掘進機本体2Aのカッターヘッド1Aから第二掘進機本体2Bのカッターヘッド1B、第三掘進機本体2Cのカッターヘッド1C順に後方向にずれた位置に配置され、前記第一〜第三掘進機本体2A〜2Cの後端面は、カッターヘッド1A〜1Cに平行な所定の同一面内にある。また、第一〜第三掘進機本体2A〜2Cには、それぞれ推進用ジャッキ3〜5が円周上に所定間隔で複数個設けられている。
【0008】
この構成により、シールド掘進機1の幾何学的中心(重心)Pが、第一掘進機本体2A側に存在するよう構成されている。なお、第三掘進機本体2Cの側部に、第三掘進機本体2Cに対して後方に向けて地山G側に所定角度αで出没する補助翼6が設けられている。
【0009】
また図2において、所定の推進用ジャッキ(図では推進用ジャッキ3を示している)の推進力によって前記幾何学的中心に働くモーメントMは、
M=F・R・cosβによって表される。
この式において、F:所定の推進用ジャッキの推進力
R:幾何学的中心Pから所定の推進用ジャッキまでの距離
β:幾何学的中心Pから所定の推進用ジャッキまでと幾何学的中心Pを通る水平軸hとのなす角度
である。従って第一〜第三掘進機本体2A〜2Cの径を設定し、各推進用ジャッキ3〜5の位置を決定し、Fを決定することにより、幾何学的中心Pに働くモーメントが算出されることになる。
【0010】
上記構成において、各第一〜第三掘進機本体2A〜2Cに設けられた推進用ジャッキ3〜5のそれぞれの合力が等しいとすると、例えば水平面内で地山Gを掘削する場合、シールド掘進機1は、図1の矢印Dで示すように湾曲して掘進し、地山Gを湾曲施工することができる。これは、シールド掘進機1が、第一掘進機本体2Aから第二掘進機本体2B、第三掘進機本体2Cの順に後方向にずらして配置されていることにより、シールド掘進機1の幾何学的中心Pが第一掘進機本体2A側に存在し、各推進用ジャッキ3〜5の推進力の合力が、幾何学的中心Pからずれて(図1では第一掘進機本体2Aの第二掘進機本体2B寄り)働くからである。また、補助翼6を所定角度で突出させることで、より円滑に曲線施工を行うことができる。
【0011】
このように、各推進用ジャッキ3〜5の推進力の合力が幾何学的中心Pに対してずれて働くことで、各推進用ジャッキ3〜5の推進力を特別に制御することなく(各推進用ジャッキ3〜5の推進力を等しく設定したとしても)、地山Gを湾曲して掘削することができる。
【0012】
また、両側の推進用ジャッキ3,5の推進力を変更することで、幾何学的中心Pに働くモーメントの大きさを変更して、掘削する曲線の曲率を容易に変更することができる。
【0013】
例えば、推進用ジャッキ3〜5の本数をそれぞれ同一とし推進力も等しくした状態では、推進用ジャッキ3〜5の推進力の合力に対する推進用ジャッキ4の推進力の合力の割合は、(推進用ジャッキ4の本数)/(推進用ジャッキ3〜5の総本数)となっている。そして、推進用ジャッキ4の推進力の合力をこの割合に保持しておき、両側の推進用ジャッキ3および推進用ジャッキ5の推進力を調節することで、幾何学的中心Pに働くモーメントの大きさを変化させ、これにより所定の推進力を保持しながら、異なった曲率のトンネルの曲線施工をすることができる。
【0014】
例えば、推進用ジャッキ4の推進力の合力を一定に保持したまま推進用ジャッキ3の推進力の合力を所定量だけ低下させ、推進用ジャッキ5の推進力の合力を同量だけ増加させるようにすれば、異なった曲率のトンネルの曲線施工をすることができる。
【0015】
そして、各推進用ジャッキ3〜5の推進力の合力が幾何学的中心Pに働くモーメントを零になるように設定することにより、直線施工にも対応することも可能になる。なお、各推進用ジャッキ3〜5の推進力の油圧制御は、図示しないが配管に設けられたリリーフ弁、減圧弁によって行われる。
【0016】
また、上記実施の形態では、三連式のシールド掘進機1において説明したがこれに限定されるものではなく、場合に応じて四連式あるいはそれ以上のカッターヘッドおよび掘進機本体を有するシールド掘進機1に適応させることもできる。これらの場合、シールド掘進機1の幾何学的中心Pが第一掘進機本体2A側にあるようにし、上記のように推進用ジャッキを等しい力で駆動すると、シールド掘進機1によって曲線施工を行うことができる。シールド掘進機1の幾何学的中心Pが、第一掘進機本体2A側にずれて存在することで、各推進用ジャッキ3〜5が推進する第一〜第三掘進機本体2A〜2Cの推進力を等しいとすると、各推進用ジャッキ3〜5の推進力を制御することなく地山Gを曲線施工することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明は、それぞれ長さが異なる三個以上の掘進機本体を隣り合わせて設けるとともに、一方の掘進機本体から他方の掘進機本体を順に前後方向にずらし且つそれぞれの後端面が同一面内に位置するように配置したので、各掘進機本体に与える推進力を変更することなく等しい推進力を付与して曲線施工が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すシールド掘進機の要部概略平面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 従来のシールド掘進機の要部概略平面図である。
【図4】 同じく平面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
2A 第一掘進機本体
2B 第二掘進機本体
2C 第三掘進機本体
3 推進用ジャッキ
4 推進用ジャッキ
5 推進用ジャッキ
6 補助翼
G 地山
P 幾何学的中心
Claims (3)
- それぞれ長さが異なる三個以上の掘進機本体を隣り合わせて設けるとともに、一方の掘進機本体から他方の掘進機本体を順に前後方向にずらし且つそれぞれの後端面が同一面内に位置するように配置したことを特徴とするシールド掘進機。
- 両側の掘進機本体の少なくとも一方に、掘進機本体に対して後方に向けて地山側に所定角度で出没自在な補助翼が設けられたことを特徴とする請求項1記載のシールド掘進機。
- それぞれ長さが異なる三個以上の掘進機本体を隣り合わせて設けるとともに、一方の掘進機本体から他方の掘進機本体を順に前後方向にずらし且つそれぞれの後端面が同一面内に位置するようにされた各掘進機本体に等しい推進力を付与して曲線施工をすることを特徴とするシールド掘進機におけるトンネル施工方法。
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JP25734898A JP3640537B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | シールド掘進機およびシールド掘進機におけるトンネル施工方法 |
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