JP3652820B2 - トンネル掘削機及び掘削方法 - Google Patents
トンネル掘削機及び掘削方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3652820B2 JP3652820B2 JP29229096A JP29229096A JP3652820B2 JP 3652820 B2 JP3652820 B2 JP 3652820B2 JP 29229096 A JP29229096 A JP 29229096A JP 29229096 A JP29229096 A JP 29229096A JP 3652820 B2 JP3652820 B2 JP 3652820B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutter head
- cutter
- tunnel
- excavator
- plane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル掘削機に関し、特に、掘削途中でトンネルの断面形状を変更して掘削可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なトンネル掘削機は、円筒形の掘削機本体の前部に円形のカッタヘッドが回転自在に装着されてなり、このカッタヘッドに装着された駆動モータによってカッタヘッドを旋回させながら掘削機本体を前進させることで、地盤を掘削してトンネルを構築するものである。ところで、掘削形成するトンネルは、地下鉄が走行するためのものの他に、駅の地下道や下水道などとして用いられるものがあり、そのトンネルの断面は円形のみならず、楕円形や四角形、馬蹄形などとなっている。
【0003】
図3に四角形断面のトンネルを掘削可能な従来のシールド掘削機の概略を示す。同図に示すように、断面が四角い筒状をなす掘削機本体101の前部には隔壁102が設けられており、この隔壁102には2つのカッタ駆動装置103,104が装着されている。そして、この各カッタ駆動装置103,104は所定量偏心した出力軸105,106を有しており、各出力軸105,106の先端部はカッタヘッド107に回動自在に連結されている。このカッタヘッド107は四角形状であって、掘削機本体101より若干小さい形状となっており、前面部に多数のカッタビット108が固定されている。
【0004】
従って、各カッタ駆動装置103,104によって出力軸105,106を回転させることでカッタヘッド107を平面内で揺動させながら、図示しないシールドジャッキを伸長して掘削機本体101を前進させると、カッタヘッド107の前面部に設けられたカッタビット108によって前方の地盤が掘削されトンネルが掘削される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシールド掘削機にあっては、カッタ駆動装置103,104によってカッタヘッド107を揺動しながら掘削機本体101を前進することで、前方の地盤を掘削してトンネルを掘削していた。ところで、このシールド掘削機にてトンネルを掘削するとき、掘削機本体101がローリングやピッチング、ヨーイングを起こした場合、その方向制御のために余堀作業が必要である。また、トンネルの曲線掘削時にも掘削機本体の方向(特に、ローリング)が不正常状態になることがあり、ローリングのために余堀が必要となる。ところが、従来のシールド掘削機では、カッタヘッド107による掘削範囲が一定であるため、掘削機本体101の姿勢制御が困難であるという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するものであって、カッタヘッドによるトンネルの掘削範囲を任意に変更することで掘削機本体の方向制御を容易に行うことを可能としたトンネル掘削機及び掘削方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明のトンネル掘削機は、多数のカッタビットを有するカッタヘッドが筒状をなす掘削機本体の前端部に揺動支持機構によって該カッタヘッドの平面内を揺動可能に支持されたトンネル掘削機において、前記揺動支持機構によって揺動部材がその平面内を揺動可能に支持され、該揺動部材に移動機構を介して前記カッタヘッドがその平面内で移動可能に支持されたことを特徴とするものである。
【0008】
従って、カッタヘッドを揺動支持機構によって揺動部材を介してこのカッタヘッドの平面内で揺動させながら掘削機本体を前進することで、カッタヘッドに固定された多数のカッタビットによって前方の地盤を掘削しており、掘削機本体の方向制御が必要な場合には、移動機構によってカッタヘッドによる掘削断面を変更することで、容易に対応が可能となる。
【0009】
また、本発明のトンネル掘削方法は、前記トンネル掘削機におけるカッタヘッドを揺動部材の揺動により該カッタヘッドの平面内で揺動させながら、掘削機本体を前進することで、前記カッタヘッドに固定された多数のカッタビットによって前方の地盤を掘削し、所要時には前記カッタヘッドを前記揺動部材による揺動とは独立して同揺動部材に対して外方に移動させながら前方の地盤を掘削するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
従って、カッタヘッドを揺動部材を介してこのカッタヘッドの平面内で揺動させながら掘削機本体を前進することで、カッタヘッドに固定された多数のカッタビットによって前方の地盤を掘削しており、掘削機本体の方向制御が必要な場合には、前記カッタヘッドを前記揺動部材による揺動とは独立して同揺動部材に対して外方に移動させて同カッタヘッドによる掘削断面を変更することで、容易に対応が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1に本発明の実施形態に係るトンネル掘削機の正面視、図2にこのトンネル掘削機の断面を示す。
【0013】
本実施形態のトンネル掘削機において、図1及び図2に示すように、断面が四角い筒状をなす掘削機本体51の前部には隔壁52が設けられており、この隔壁52には上下に2つの揺動支持機構としてのカッタ駆動装置53,54が装着されている。そして、この各カッタ駆動装置53,54は所定量偏心した出力軸55,56を有しており、各出力軸55,56の先端部は矩形状の揺動部材57に回動自在に連結されている。そして、この揺動部材57の上部及び下部には移動機構としての油圧ジャッキ58a,58bが取付けられており、この各油圧ジャッキ58a,58bの駆動ロッド59a,59bの先端部はカッタヘッド60に回動自在に連結されている。このカッタヘッド60は四角形状であって、掘削機本体51より若干小さい形状となっており、前面部にカッタビット61が固定されている。
【0014】
従って、各カッタ駆動装置53,54によって出力軸55,56を回転することで揺動部材57を平面内で揺動し、縮小状態にある油圧ジャッキ58a,58bを介してカッタヘッド60を平面内で揺動させながら、図示しないシールドジャッキを伸長して掘削機本体51を前進させると、カッタヘッド60の前面部に設けられたカッタビット61によって前方の地盤が掘削されトンネルが掘削される。
【0015】
そして、掘削機本体51がローリングやピッチング、ヨーイングを起こしたとき、あるいは、トンネルの曲線掘削時には、その方向制御のために余堀作業が必要となる。この場合、油圧ジャッキ58a,58bによって揺動部材57に対してカッタヘッド60を揺動させることで、掘削方向左右の掘削断面形状を変更させ、掘削機本体51の方向制御を容易に行うことができる。
【0016】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように本発明のトンネル掘削機によれば、多数のカッタビットを有するカッタヘッドが筒状をなす掘削機本体の前端部に揺動支持機構によって該カッタヘッドの平面内を揺動可能に支持されたトンネル掘削機において、前記揺動支持機構によって揺動部材がその平面内を揺動可能に支持され、該揺動部材に移動機構を介して前記カッタヘッドをその平面内で移動可能に支持したので、掘削機本体の方向制御が必要な場合には、移動機構によってカッタヘッドによる掘削断面を変更することで、容易にトンネルの掘削範囲を任意に変更して対応が可能となり、円滑にトンネル掘削作業を行うことができる。
【0017】
また、本発明のトンネル掘削方法によれば、前記トンネル掘削機におけるカッタヘッドを揺動部材の揺動により該カッタヘッドの平面内で揺動させながら、掘削機本体を前進することで、カッタヘッドに固定された多数のカッタビットによって前方の地盤を掘削し、所要時には前記カッタヘッドを前記揺動部材による揺動とは独立して同揺動部材に対して外方に移動させながら前方の地盤を掘削するようにしたので、掘削機本体の方向制御が必要な場合には、前記カッタヘッドを前記揺動部材による揺動とは独立して同揺動部材に対して外方に移動させて同カッタヘッドによる掘削断面を変更することで、容易に対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るトンネル掘削機の正面図である。
【図2】 本実施形態のトンネル掘削機の断面図である。
【図3】 四角形断面のトンネルを掘削可能な従来のシールド掘削機の概略図である。
【符号の説明】
51 掘削機本体
53,54 カッタ駆動装置(揺動支持機構)
60 カッタヘッド
61 カッタビット
57 揺動部材
58a,58b 油圧ジャッキ(移動機構)
Claims (2)
- 多数のカッタビットを有するカッタヘッドが筒状をなす掘削機本体の前端部に揺動支持機構によって該カッタヘッドの平面内を揺動可能に支持されたトンネル掘削機において、前記揺動支持機構によって揺動部材がその平面内を揺動可能に支持され、該揺動部材に移動機構を介して前記カッタヘッドがその平面内で移動可能に支持されたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機におけるカッタヘッドを揺動部材の揺動により該カッタヘッドの平面内で揺動させながら、掘削機本体を前進することで、前記カッタヘッドに固定された多数のカッタビットによって前方の地盤を掘削し、所要時には前記カッタヘッドを前記揺動部材による揺動とは独立して同揺動部材に対して外方に移動させながら前方の地盤を掘削するようにしたことを特徴とするトンネル掘削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29229096A JP3652820B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | トンネル掘削機及び掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29229096A JP3652820B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | トンネル掘削機及び掘削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10131675A JPH10131675A (ja) | 1998-05-19 |
JP3652820B2 true JP3652820B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=17779851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29229096A Expired - Fee Related JP3652820B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | トンネル掘削機及び掘削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3652820B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108699806A (zh) * | 2016-09-21 | 2018-10-23 | 日立建机株式会社 | 工程机械 |
-
1996
- 1996-11-05 JP JP29229096A patent/JP3652820B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108699806A (zh) * | 2016-09-21 | 2018-10-23 | 日立建机株式会社 | 工程机械 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10131675A (ja) | 1998-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS62117985A (ja) | さく孔装置 | |
JP2634655B2 (ja) | 軟岩用トンネル掘進機 | |
JP3652820B2 (ja) | トンネル掘削機及び掘削方法 | |
JP4027488B2 (ja) | ドリルジャンボのブームリフティング装置 | |
JP2918431B2 (ja) | 法面の削孔装置 | |
JP3805759B2 (ja) | シールド掘進機 | |
JP3721506B2 (ja) | シールド掘削機 | |
JP3821632B2 (ja) | シールド掘進機の掘削装置および親子シールド掘進機 | |
JP2004211485A (ja) | シールド掘進機 | |
JP3600379B2 (ja) | トンネル掘削機及び掘削方法 | |
JP3844166B2 (ja) | 法面さく孔機及び法面さく孔方法 | |
JPH04112991U (ja) | 矩形断面シールド掘進機 | |
JP2989592B1 (ja) | トンネル掘削機及び掘削工法 | |
JP2001280078A (ja) | 掘進機の掘進方法 | |
JP3306339B2 (ja) | シールド掘進機 | |
JP4753272B2 (ja) | トンネル施工機 | |
JP3612251B2 (ja) | 法面のアンカー施工機 | |
JP2873529B2 (ja) | 大口径トンネルの掘削工法 | |
JPH02112595A (ja) | トンネル切羽前方地山の補強用施工装置 | |
JPS64476Y2 (ja) | ||
JPS6233829Y2 (ja) | ||
JP2000087689A (ja) | トンネル掘進機および余掘装置のストローク制御方法 | |
JP3399617B2 (ja) | 自走式さく孔機械 | |
RU22185U1 (ru) | Устройство для сооружения среднего тоннеля колонной станции глубокого заложения в слабоустойчивых грунтах методом опережающей крепи | |
JP3728651B2 (ja) | シールド掘削機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040830 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20050201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20050224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |