JPH06101394A - トンネル掘進機の推進及び操向機構 - Google Patents

トンネル掘進機の推進及び操向機構

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JPH06101394A
JPH06101394A JP25097792A JP25097792A JPH06101394A JP H06101394 A JPH06101394 A JP H06101394A JP 25097792 A JP25097792 A JP 25097792A JP 25097792 A JP25097792 A JP 25097792A JP H06101394 A JPH06101394 A JP H06101394A
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JP
Japan
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hydraulic cylinders
cutter head
force
cylinders
excavation
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Pending
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JP25097792A
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English (en)
Inventor
Izumi Nishizawa
泉 西澤
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 6本の油圧シリンダによるパラレルリンク機
構を採用し、かつ広い範囲のカッタヘッド位置、姿勢に
おいて必要な力を出すことができるようにする。 【構成】 6本の油圧シリンダ3a,3b,3c,3
d,3e,3fを並列に組合わせたパラレルリンクシリ
ンダ機構により掘進機本体2に対してカッタヘッド1を
支持し、これら6本の油圧シリンダ3a,〜3fを位置
制御することによりカッタヘッド1の位置、姿勢の6自
由度を制御できるトンネル掘進機において、6本の油圧
シリンダ3a,〜3fとは別に1本以上の補助油圧シリ
ンダ4a,4bをカッタヘッド1と掘進機本体2との間
に配置し、この補助油圧シリンダ4a,4bを力制御す
ることにより、上記6本の油圧シリンダ3a,〜3fに
よる力の不足を補いつつ位置、姿勢の制御を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル掘進機の推進
及び操向機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常のシールド掘進機により曲線施工を
行なう場合には、複数本のシールドジャッキのうちの何
本かを選択的に使用し、残りのシールドジャッキを用い
ないようにしており、いわゆる片押しをすると共に、コ
ピーカッタ等により曲がろうとする方向に余掘りを行な
うことにより掘進方向を変えて曲線掘削を行なう方法が
とられている。
【0003】この方法においてはシールド掘進機がある
程度の機長を有するため、余り曲率半径の小さい曲線は
掘削できない。またコピーカッタにより地山が余掘りさ
れることにより、地山のゆるみ、裏込め注入材料の切羽
への回り込み、推進反力の低下によるトンネルの変形等
の問題も生じやすい。掘削量が増加することによるずり
処理量、裏込め注入量の増加も不経済である。
【0004】さらにこの方法では、シールドジャッキ1
本1本のストロークを制御することによって掘進方向を
制御することが困難であるため、目的とする曲線に一致
するように精密に方向制御することは極めてむずかし
い。また、どのシールドジャッキを使用し、どれを使わ
ないかというジャッキの選択も経験、カン等に頼る部分
が大きい。
【0005】一方トンネルボーリングマシンでは、左右
のグリッパストロークを調整することにより掘進方向を
変化させるため、やはり上にあげたシールド掘進機の場
合と同様の問題点があり、急曲線を精度よく掘進するこ
とはむずかしい。またシールド掘進機、トンネルボーリ
ングマシンともに、曲線施工用として2つ折り、あるい
は3つ折りの中折れ式掘進機が開発されているが、これ
らにおいても上記の問題点が本質的に解決されたわけで
はない。
【0006】上記のような問題点を解決する方法とし
て、掘進機本体と、カッタヘッド部とを6本の油圧シリ
ンダによって構成されるパラレルリンクで連結し、この
パラレルリンクによってカッタヘッド部を支持する構造
のトンネル掘進機が考えられる。このトンネル掘進機に
おいては、6本の油圧シリンダのそれぞれの長さを独立
して制御することにより、カッタヘッド部の位置3自由
度、姿勢3自由度の計6自由度の制御が可能である。従
ってこのトンネル掘進機では、周辺地山から掘進機が受
ける力に十分対抗し得るだけの力を6本の油圧シリンダ
により出力することができれば、任意の曲線の施工が可
能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、任意の
カッタヘッド部の位置、姿勢に対して常に十分な力を発
揮できるようにこれら6本の油圧シリンダを配置するこ
とは一般に困難である。上述したように、6本の油圧シ
リンダによりパラレルリンクを構成してカッタヘッドを
支持する構造のトンネル掘進機では、これらの油圧シリ
ンダにより十分な力が得られれば、任意の曲線に沿って
掘削方向を制御することが可能である。しかしながら上
記したように、任意のカッタヘッド部の位置、姿勢に対
して常に十分な力を発揮できるように、これら6本の油
圧シリンダを配置するこは一般に困難である。
【0008】仮に、直線掘削時に十分な推力が得られる
ようにこれら6本の油圧シリンダを配置すると、曲率半
径の小さい曲線を掘削する場合に推力不足が生じる。こ
のためどのような線形においても常に十分な推力が得ら
れるようにするためには、各油圧シリンダの断面積を大
きくするか、油圧を上げるかして油圧シリンダ1本あた
りの出し得る力を相当大きくするか、油圧シリンダの本
数を7本以上に増やすかのいずれかの方法によらざるを
得なかった。
【0009】このうち、油圧シリンダの1本あたりの出
し得る力を大きくする方法を採用すると、ごくわずかな
作業状態のためにだけ、いたずらに出力の大きい油圧シ
リンダを装備することになる。殆どのカッタヘッド位
置、姿勢において、各油圧シリンダはそれぞれが出し得
る最大出力に比べて非常に小さい力でしか使用されず、
極めて無駄が多い。また油圧を上げることにより油圧シ
リンダの出力を増加させる方法は、使用できる油圧機器
の面から、一方油圧シリンダ断面積を増加させる方法
は、取付空間の寸法、取り合い面からそれぞれ制約を受
ける。
【0010】一方油圧シリンダの本数を増やす方法で
は、カッタヘッドの自由度が6であるのに対して、独立
に制御できる油圧シリンダの変数がこれを上回る冗長系
となるので、通常の油圧シリンダの位置制御によりこれ
を制御することは困難である。またストロークセンサ等
の計測装置、サーボアンプ、サーボバルブ等の油圧制御
装置等も増やした油圧シリンダの本数分だけ余分に必要
となる。
【0011】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、6本の油圧シリンダによるパラレルリンク機構を
採用し、かつ広い範囲のカッタヘッド位置、姿勢におい
て必要な力を出すことができるトンネル掘進機を提供す
ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るトンネル掘進機の推進及び操向機構
は、6本の油圧シリンダ3a,3b,3c,3d,3
e,3fを並列に組合わせたパラレルリンクシリンダ機
構により掘進機本体2に対してカッタヘッド1を支持
し、これら6本の油圧シリンダ3a,〜3fを位置制御
することによりカッタヘッド1の位置、姿勢の6自由度
を制御できるトンネル掘進機において、6本の油圧シリ
ンダ3a,〜3fとは別に1本以上の補助油圧シリンダ
4a,4bをカッタヘッド1と掘進機本体2との間に配
置し、この補助油圧シリンダ4a,4bを力制御するこ
とにより、上記6本の油圧シリンダ3a,〜3fによる
力の不足を補いつつ位置、姿勢の制御を可能にした構成
となっている。
【0013】
【作 用】パラレルリンクを構成する6本のシリンダ
3a,〜3fをパラレルリンクの位置制御装置で位置制
御することにより、カッタヘッド部を希望とする任意の
方向に制御することができる。そして上記6本のパラレ
ルリンクシリンダだけで方向制御を行なう場合において
は、カッタヘッド1の位置、姿勢によっては外力に対し
てリンク機構の力が不足して掘進ができなくなる場合が
生じるが、このときに、補助油圧シリンダ4a,4bを
用いることによりその力不足を補うことができ、広い範
囲のカッタヘッド位置、姿勢において掘進が可能とな
る。そしてこのとき、補助油圧シリンダ4a,4bによ
る力の設定値を調整することにより、任意の外力に対し
て順調な掘削が可能となる。また位置制御はパラレルリ
ンクシリンダを構成する6本の油圧シリンダ3a,〜3
fに対してだけ行なうので、通常の位置制御方法により
容易に制御できる。
【0014】
【実 施 例】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図中1はカッタヘッド、2は掘進機本体であり、こ
のカッタヘッド1と掘進機本体2とは6本の油圧シリン
ダ3a,3b,3c,3d,3e,3fにて連結されて
いる。この6本の油圧シリンダ3a,〜3fの配置は図
2に示すように、円周方向に等分位置で、かつ掘進軸に
対して傾斜させて連結されてそれぞれがパラレルリンク
シリンダ構造となっている。なお図2において各油圧シ
リンダの連結点は実線部分がカッタヘッド1側で、点線
部分が掘進機本体2側であることを示す。
【0015】この実施例では、6本のパラレルリンクシ
リンダを構成する6本の油圧シリンダ3a,〜3fは直
線掘進時に最も大きな推進力が得られるように配置され
ている。このため直線あるいは緩やかな曲線を掘削する
場合には、これら6本の油圧シリンダ3a,〜3fには
略均等に力が加わり、6本の油圧シリンダ3a,〜3f
のみで十分な推進力が得ることができるようになってい
る。
【0016】図中4a,4bは上記6本の油圧シリンダ
3a,3fとは別に、上記カッタヘッド1と掘進機本体
2とを連結する補助油圧シリンダである。この2本(1
本でもよい)の補助油圧シリンダ4a,4bは掘進軸に
対して同一方向に傾斜させ、かつ同一位置に2本平行に
配置されており、カッタヘッド1側の連結点はカッタヘ
ッド1の略軸心位置になっている。
【0017】なおこの実施例を示す図面では省略してい
るが、従来のものと同様で、カッタヘッド1には、これ
の前面に回転カッタが装備してあり、また掘進機本体2
には掘進のための諸機構を有している。
【0018】上記構成において、直線あるいは緩やかな
曲線を掘削する場合には補助油圧シリンダ4a,4bは
使用せず、6本の油圧シリンダ3a,〜3fのみで掘進
を行なう。このときに6本の油圧シリンダ3a,〜3f
に作用する力の大きさは図5に示すように各シリンダに
均等に加わる。
【0019】一方曲率半径が小さい急な曲線を掘削する
ときには2本の補助油圧シリンダ4a,4bを使用す
る。これは、上記6本の油圧シリンダ3a,〜3fだけ
で曲率半径の小さい急な曲線な掘削しようとすると、シ
リンダ間の力のバラツキが非常に大きくなるからで、6
本の油圧シリンダ3a,〜3fのうちのあるものは大き
な押付力が必要に、またあるいは逆に大きな引張力が必
要になり、これら6本の油圧シリンダ3a,〜3fだけ
での掘進が困難になる。図3は水平面内で左に曲がる曲
線を掘削する場合の状態を示している。また図6は切羽
からカッタヘッドに垂直な外力が加わった場合に各油圧
シリンダ3a,〜3fに加わる力の大きさを示すもの
で、3番目と6番目の油圧シリンダ3c,3fに直進時
の3倍もの大きな押付力が、また1番目と2番目の油圧
シリンダ3a,3bには逆に大きな引張力が負荷として
加わる。この逆向きの負荷の大きさが油圧シリンダの能
力を超えてしまうと、パラレルリンクを構成する6本の
油圧シリンダ3a,〜3fだけでは掘進できなくなる。
【0020】このような場合に補助油圧シリンダ4a,
4bを用いて、ある大きさの押付力、場合によっては引
張力をカッタヘッド1に加えるようにすればよい。図4
は補助油圧シリンダ4a,4bを装備したトンネル掘進
機で曲線掘削を行なっている状態を示すものであり、こ
の補助シリンダ4a,4bを使用した場合の各油圧シリ
ンダ3a,〜3f,4a,4bの力の大きさを図7に示
す。
【0021】この例のように、補助油圧シリンダ4a,
4bによってある適当な力をカッタヘッド1に加えてや
ることにより、パラレルリンク構成の油圧シリンダ3
a,〜3fに加わる負荷の絶対値が減少すると共に、シ
リンダ間の負荷のバラツキも小さくなり、掘削が可能と
なる。そして補助油圧シリンダ4a,4bにより加えら
れた力は外界からカッタヘッドに作用する力と同等に扱
うことができるので、カッタヘッドに加わる外力が補助
油圧シリンダ4a,4bによる力の分だけ低下したこと
と等価になる。すなわち、その分だけ6本の油圧シリン
ダ3a,〜3fに作用する負荷が小さくなり、急曲線に
おける掘削が可能となるわけである。
【0022】補助油圧シリンダ4a,4bはリリーフ弁
等の圧力調整装置により、ある定められた力を出すよう
に制御される。直線掘進時のように補助油圧シリンダ4
a,4bを使用しない場合には、補助油圧シリンダ4
a,4bの各油室を共にタンクに接続しておく。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、6本の油圧シリンダ3
a,〜3fによるパラレルリンク機構を採用し、かつ広
い範囲のカッタヘッド位置、姿勢において必要な力を出
すことができるトンネル掘進機を得るこどができる。そ
してその際、外力に比較していたずらに大きな油圧シリ
ンダを装備する必要はなく、かつ冗長系とならない通常
の位置制御系を構成することができる。
【0024】上記のことから本発明に係る推進及び操向
機構を備えたトンネル掘進機では、直線から曲率半径の
小さなカーブまで任意の線形のトンネルを、同一の掘進
機により掘削することが可能となる。しかも従来の掘進
機の比べてより曲率半径の小さな曲線に沿うトンネルを
掘進でき、その際の余掘量も現行の方法に比べて著しく
減少できる。またカッタヘッド1の位置、姿勢の制御が
可能であるため、熟練オペレータの助けをかりることな
く、計画線に対するずれの小さい精度の良い施工を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を概略的に示す側面図である。
【図2】図1の矢印A方向から見た状態での各油圧シリ
ンダの配置を示す説明図である。
【図3】パラレルリンク構成の6本の油圧シリンダだけ
によって曲線掘削を行なっている状態を示す説明図であ
る。
【図4】補助油圧シリンダを併用して曲線掘削を行なっ
ている状態を示す説明図である。
【図5】パラレルリンク構成の6本の油圧シリンダだけ
を用いて直線掘削を行なった場合に各油圧シリンダに加
わる力の大きさを示す線図である。
【図6】パラレルリンク構成の6本の油圧シリンダだけ
を用いて曲線掘削を行なった場合に各油圧シリンダに加
わる力の大きさを示す線図である。
【図7】補助油圧シリンダを併用して曲線掘削を行なっ
た場合に各油圧シリンダに加わる力の大きさを示す線図
である。
【符号の説明】
1…カッタヘッド、2…掘進機本体、3a,3b,3
c,3d,3e,3f…油圧シリンダ、4a,4b…補
助油圧シリンダ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6本の油圧シリンダ3a,3b,3c,
    3d,3e,3fを並列に組合わせたパラレルリンクシ
    リンダ機構により掘進機本体2に対してカッタヘッド1
    を支持し、これら6本の油圧シリンダ3a,〜3fを位
    置制御することによりカッタヘッド1の位置、姿勢の6
    自由度を制御できるトンネル掘進機において、6本の油
    圧シリンダ3a,〜3fとは別に1本以上の補助油圧シ
    リンダ4a,4bをカッタヘッド1と掘進機本体2との
    間に配置し、この補助油圧シリンダ4a,4bを力制御
    することにより、上記6本の油圧シリンダ3a,〜3f
    による力の不足を補いつつ位置、姿勢の制御を可能にし
    たことを特徴とするトンネル掘進機の推進及び操向機
    構。
JP25097792A 1992-09-21 1992-09-21 トンネル掘進機の推進及び操向機構 Pending JPH06101394A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010185236A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Kajima Corp シールド機およびシールド機の制御方法
KR101233977B1 (ko) * 2011-09-26 2013-03-06 한스개발주식회사 유압실린더를 이용하여 전진하는 소구경 터널 굴진기 및 이를 이용한 터널공법
CN103343691A (zh) * 2013-07-25 2013-10-09 湖南大学 微型盾构机姿态调整装置
CN107269290A (zh) * 2017-07-14 2017-10-20 华东交通大学 一种可重构为1至6自由度的可变刚度的tbm掘进装置
US10006285B2 (en) 2013-11-29 2018-06-26 Komatsu Ltd. Tunnel boring device, and control method therefor
CN111663947A (zh) * 2020-07-17 2020-09-15 中国铁建重工集团股份有限公司 一种适用于小曲线转弯的斜井tbm

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