JP3640372B2 - シートスライド装置 - Google Patents
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Description
本発明は自動車用シート(座席)の前後位置調節用シートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシートスライド装置には、シートが載置されるアッパーレールを車体側に固定されるロアレールに移動自在に嵌合し、シート側に設けたロック解除用操作レバーに連結するケーブルを介してアッパーレールのロアレールに対するロックを解除してなるものがある。
【0003】
これはシート側に設けたロック解除用操作レバーとロアレール側に設けたロック機構とをケーブルで連結している。
【0004】
従って、アッパーレールがロアレールに対して前後方向に移動するため、ケーブルはアッパーレールに追従して移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の如く、ケーブルはアッパーレールの前後方向の移動により、引張られたり、或いは押されたりするため、シートスライド装置の長期の使用により、ケーブルが破損する虞れがある。
【0006】
また、ケーブルの長さをアッパーレールのスライド量を余分に長くしているため、アッパーレールとロアレール間にケーブルが移動できるスペースが必要になるし、ケーブルの取付の作業性が悪くなる不具合がある。
【0007】
そこで、本発明は斯様なシートスライド装置における遠隔操作用ケーブルの不具合を除去することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るシートスライド装置は、前記ロアレール側に、前記アッパーレールに連結してアッパーレールの移動に追従して伸縮ロッドを軸方向に回転自在に設け、該伸縮ロッドにアッパーレールのロアレールに対するロック機構のロック解除用の回動片を一体に設けると共に、伸縮ロッドに、前記ロック解除用操作レバーに連結するケーブルをリンクを介して連結してなることを特徴とするものである。
【0009】
従って、ケーブルを直接アッパーレールに追従して伸縮する伸縮ロッドに連結しているため、ケーブルの全長が短く、アッパーレールのスライド時に引張られたり押されることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るシートスライド装置を示し、図中(L)は取付ブラケット(19)によって車体に固定されるロアレール、(U)はシートが載置されロアレール(L)に移動自在に嵌合するアッパーレールを各々示す。
【0011】
アッパーレール(U)はシートのフレーム(4)が溶接され、図2に示すロック機構(30)(31)(32)…によってロアレール(L)にロックされ、シートの前後位置が調節される。
【0012】
図2に示すロック機構は、アッパーレール(U)の長手方向(スライド方向)の両端に固設した支承片(34)(34)にリードスクリュー(30)を架設し、このリードスクリュー(30)に回転自在に螺合するナット(31)の回転をスライダー(32)の係合により規制することにより、リードスクリュー(30)の軸方向の移動を制止してロックする構造である。
【0013】
スライダー(32)はその外周にスライダー(32)の回転防止用のピン(33)が突設され、このピン(33)をナット(31)に対して離脱方向に押動することにより、ナット(31)はスライダー(32)が離脱して回転自在となり、リードスクリュー(30)のロックが解除になるように構成されている。ピン(33)は図1、3に示すように、ロアレール(L)に設けた長孔(35)から外方に突出するように配設されている。
【0014】
ナット(31)に対するスライダー(32)の係合を良好にするために相互に噛合するセレーション(31A)(32A)が、ナット(31)の外周面とスライダー(32)の内周面に刻設されている。また、スライダー(32)はバネ(不図示)によってナット(31)方向に付勢されている。
【0015】
以上のアッパーレール(U)の前部側における外側面には固定ブラケット(20)が溶接され、この固定ブラケット(20)にロアレール(L)側に設けた伸縮ロッド(1)の先端が軸方向に回転自在に取付けられている。
【0016】
伸縮ロッド(1)は図3、図4に示すように、複数の外径の異なる角筒管(11)(12)(13)(14)から構成され、大径の角筒管(14)に対して各角筒管(13)(12)(11)が順次内部に収容でき、且つ各角筒管(13)(12)(11)が角筒管(14)から順次引き出せるように取付けられている。
【0017】
そして、各角筒管(14)(13)(12)(11)が相互に連結するように、角筒管(14)(13)(12)には軸方向に長いガイド長孔(12A)(13A)…が開孔され、このガイド長孔(12)内に挿入する連結ピン(11B)(12B)(13B)…が角筒管(11)(12)…に突設されている。
【0018】
そして、最小径の角筒管(11)の先端部には回転軸(21)が前方に突設され、この回転軸(21)が前記固定ブラケット(20)に回転自在に軸支され、回転軸(21)の先端にはリンク(22)が一体に固定され、このリンク(22)にケーブル(23)が連結され、ケーブル(23)の他端はシート側に設けたロック解除用操作レバー(不図示)に連結されている。
【0019】
一方、最大径の角筒管(14)は取付ブラケット(19)と一体の台座(18)に起立状に固着した支持ブラケット(17)に回転自在に装着されている。
【0020】
支持ブラケット(17)は前後に起立部を有するコ字状で、図4に示すように、角筒管(14)の前後が回転自在に支持されるように、円形の通孔を開孔し、この通孔内に角筒管(14)の前後に一体に設けた円形状のカラー(16)が装着している。
【0021】
また、最大径の角筒管(14)の外周には、回動片(15A)が溶接され、この回動片(15)が角筒管(14)の回転によって回動した際に突き当たる位置のロアレール(L)の外側面には、L字状のリンクレバー(15B)が前後方向に揺動自在に軸着されている。
【0022】
リンクレバー(15B)は前記ロック機構のロアレール(L)より突出するピン(33)に係合するように取付けられているため、前記回動片(15A)の回動によって上端を後方に揺動すると、ピン(33)が後方に押動され前記ロック機構によるロックを解除するように構成されている。
【0023】
斯して、図1の状態であるシートを後方位置にロック状態した状態より、シート側のロック解除用操作レバーを操作すると、ケーブル(23)が引張られる。これにより、リンクプレート(22)が回転して伸縮ロッド(1)を反時計方向(図1)に回転させる。
【0024】
そのため、伸縮ロッド(1)に設けた回動片(15A)が同方向に回転してリンクレバー(15B)を後方に回動させる。このリンクレバー(15B)の回動によってピン(33)が後方に押動させるため、ロック機構によるロックが解除される。
【0025】
然る後、シートを前方に移動させると、ケーブル(23)付きの伸縮ロッド(1)が図3に示すようにアッパーレール(U)の前方への移動に追従して各角筒管(11)(12)…が大径の角筒管(14)が繰り出される。
【0026】
そして、シートを所望の前方位置に調節した後、前記ロック解除用操作レバーの操作力を解除すると、図3に示すように、前記スライダー(32)をナット(31)方向に付勢するバネなどの弾力によって、伸縮ロッド(1)は元の状態に回動してロックされる。
【0027】
以上のロック機構は、リードスクリュー(30)にナット(31)を回転自在に螺合させて、ナット(31)の回転をスライダー(32)によって規制することによりロックするものであるが、本発明は斯様なロック機構に限定されるものでなく、操作子を回転することによりロックが解除される従来のものを使用するも任意である。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、シート側より遠隔操作によってロアレール側に設けたロック機構によるロック状態を解除するシートスライド装置において、遠隔操作用のケーブルはアッパーレールに追従して前後に移動する伸縮ロッドに連結されている。従って、ケーブルの取付作業性が良好になるし、ケーブルの長さの一定化が図れ、ケーブル移動用のスペースを設ける必要がない。また、従来品の如く、ケーブルが引張られたり、押されることがないため、ケーブルの破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分切欠斜視図である。
【図2】本発明に使用するロック機構の部分切欠斜視図である。
【図3】図1の状態よりシートを前方に移動した状態の部分切欠斜視図である。
【図4】図3のIVーIV線断面図である。
【符号の説明】
1 伸縮ロッド
15A リンクレバー
17 支持ブラケット
22 リンク
23 ケーブル
U アッパーレール
L ロアレール
Claims (2)
- シートが載置されるアッパーレールを車体側に固定されるロアレールに移動自在に嵌合し、シート側に設けたロック解除用操作レバーに連結するケーブルを介してアッパーレールのロアレールに対するロックを解除してなるシートスライド装置において、
前記ロアレール側に、前記アッパーレールに連結してアッパーレールの移動に追従して伸縮する伸縮ロッドを軸方向に回転自在に設け、該伸縮ロッドにアッパーレールのロアレールに対するロック機構のロック解除用の回動片を一体に設けると共に、伸縮ロッドに、前記ロック解除用操作レバーに連結するケーブルをリンクを介して連結してなることを特徴とするシートスライド装置。 - 前記伸縮ロッドは複数の外径が異なる角筒管で、ロアレール側に固定した支持ブラケットに回動自在に軸着してなる請求項1のシートスライド装置。
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JP29153798A JP3640372B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | シートスライド装置 |
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1998
- 1998-09-29 JP JP29153798A patent/JP3640372B2/ja not_active Expired - Fee Related
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