JP3639947B2 - 電動モータ及びこれを用いた電動式舵取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は回転子に設けた整流子と接触するブラシ、該ブラシを保持するブラシホルダを備えた電動モータ及びこの電動モータを用いて操舵手段の操舵を補助する電動式舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の電動式舵取装置としては、例えば入力軸及び該入力軸にトーションバーを介して同軸的に繋がる出力軸の相対角変位によって前記入力軸に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサと、該トルクセンサが検出したトルクに基づいて操舵補助用の電動モータを駆動制御する制御部とを備え、操舵輪の回転に応じた舵取機構の動作を前記電動モータの回転により補助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減するように構成されている。
【0003】
図5は従来の電動モータのブラシ部分の拡大断面図、図6は従来の電動モータのブラシ部分の斜視図である。
操舵補助用の電動モータは、ハウジング内に固定される筒状の固定子と、整流子100を有し、前記固定子内に回転可能に配される回転子101と、前記ハウジング内に取付けられ、前記整流子100に接触するブラシ102と、該ブラシ102を前記整流子100へ向けて移動可能に収容するブラシホルダ103とを備え、前記ブラシ102がモータ駆動回路を介してバッテリー等の電源に接続され、ブラシ102及び整流子100を介して回転子101に電流を供給するように構成されている。
【0004】
ブラシホルダ103は、底壁の周縁に四つの側壁を有するブラシ箱103aと、前記底壁に沿って突設されたフランジ103bとを備え、該フランジ103bによって前記ハウジングの内部に取付けられている。ブラシ102は前記ブラシ箱103aの内法寸法よりも小さい寸法の四角柱に形成され、該ブラシ102を収容したブラシ箱103aの底壁とブラシ102との間に、該ブラシ102を整流子100へ向けて付勢するブラシばね104が設けてあり、該ブラシばね104によってブラシ102が整流子100に圧接される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、整流子100は複数の整流子片100aが絶縁片100bにより互いに絶縁されて円筒形に組合せられており、周面の複数の周方向位置には整流子片100aの間の溝部100cが形成されているため、ブラシ箱103aの内法寸法よりも小さい寸法に形成されたブラシ102を整流子100の周面に圧接した状態で整流子100が回転する場合、ブラシ102が前記溝部100cに当接して異音が発生することになり、また、整流子100の回転方向が切換わるとき整流子100との接触抵抗によってブラシ102がブラシ箱103a内で揺動し、該ブラシ箱103aに当接して異音が発生することになり、これらの異音がハウジング内で響いて比較的大きな音となり、この異音がモータ駆動時の摺動音として車両の室内に洩れるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点を解決することができる電動モータ及び電動式舵取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
第1発明に係る電動モータは、回転子に設けた整流子と接触するブラシと、該ブラシを前記整流子へ向けての移動が可能に収容する箱形のブラシホルダと、該ブラシホルダの前記整流子の周面に臨む側壁及び前記ブラシ間に設けられた弾性体とを備える電動モータにおいて、前記ブラシは前記側壁と対向する側面に前記移動を案内する溝形の移動案内部を有しており、前記側壁の内側には凹部を有しており、該凹部にコイルばねが挿入支持されており、該コイルばねに、前記移動案内部に係合する係合部が結合されていることを特徴とする。
【0008】
第2発明に係る電動式舵取装置は、第1発明に記載された電動モータと、該電動モータを操舵手段の操舵に応じて駆動制御する制御部と、前記電動モータの回転力を舵取機構に伝達する伝達手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
第1発明及び第2発明にあっては、整流子の周面に臨む側壁に設けた弾性体がブラシに接触するため、ブラシの整流子回転方向への動きを良好に抑制でき、ブラシによる異音を可及的に少なくすることができる。しかも、弾性体を直接ブラシに接触させることなくコイルばねに結合した係合部がブラシに接触するため、弾性体のブラシとの接触抵抗を低減でき、摩耗したブラシを整流子に向けて円滑に移動させることができ、該ブラシの整流子周面との接触性をより一層良好にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る電動式舵取装置の断面図である。
【0015】
この電動式舵取装置は、バー挿入孔1aを有し、上端が舵取りのための操舵輪(図示せす)に繋がる筒状の入力軸1と、前記バー挿入孔1aに挿入され、その上端がダウエルピン2を介して前記入力軸1の上端と同軸的に繋がるトーションバー3と、ダウエルピン4を介して該トーションバー3の下端に同軸的に繋がる出力軸5と、これら入力軸1及び出力軸5を収容する第1のハウジング6に取付けられる操舵補助用の電動モータ7と、前記ハウジング6内に収容され、前記操舵輪の回転によって前記入力軸1に加わるトルクを前記トーションバー3に生ずる捩れによって検出するトルクセンサ8と、該トルクセンサ8に接続され、該トルクセンサ8が検出したトルクに基づいて前記電動モータ7を駆動制御する制御部9と、前記電動モータ7の回転を前記出力軸5に伝達する伝達手段10とを備える。
【0016】
出力軸5の下端は、車体の前部に左右方向に延設されたラック軸及び該ラック軸の中途部に噛合するピニオンを有する舵取機構(図示せず)の前記ピニオンが設けられたピニオン軸の上端に繋がる。
【0017】
マイクロプロセッサを用いてなる前記制御部9の入力部には前記トルクセンサ8が接続されており、出力部には前記電動モータ7のモータ駆動回路11が接続されている。
【0018】
伝達手段10は、ハイポイドピニオンである小歯車10aとハイポイドホイールである大歯車10bとを有するハイポイド歯車であり、小歯車10aは前記電動モータ7の回転子軸の端部に一体に形成されている。大歯車10bはその一側の円錐部に歯が周設されており、内周面が前記出力軸5の中間部に外嵌されている。
【0019】
電動モータ7は、前記第1のハウジング6に取外しを可能に連結される円筒形の第2のハウジング70内に固定される円筒形の固定子71と、該固定子71内に回転可能に配される回転子72と、該回転子72に取付けられた円筒形の整流子73と、該整流子73の周面と接触する複数のブラシ74,74と、これらブラシ74,74を前記整流子73へ向けて移動可能に収容するブラシホルダ75,75と、前記ブラシ74,74を整流子73へ向けて付勢するブラシばね76とを備え、前記ブラシ74,74がリード線77を介してモータ駆動回路11に接続され、該モータ駆動回路11がバッテリー等の電源及び前記制御部9に接続されており、また、ブラシホルダ75,75が前記ハウジング70内にホルダフレーム78を介して取付けられている。
【0020】
回転子72は、その両端が軸受79,79を介して前記ハウジング70内に回転可能に支持される回転子軸72aと、該回転子軸72aの中間部に固定される駆動巻線72bとを備え、該駆動巻線72bが前記整流子73に接続されている。
【0021】
図2は電動モータのブラシ部分の拡大断面図、図3は図2のIII −III 線の断面図、図4はブラシ部分の斜視図である。
ブラシホルダ75は、底壁75aの周縁から立上がる第1の側壁75b乃至第4の側壁75eを有し、前記ブラシ74を収容するブラシ箱75Aを備えており、整流子73の周面に臨む第1及び第2の側壁75b,75cの内面には、前記ブラシ74の一側面74a及び他側面74bと接触して該ブラシ74の整流子回転方向への動きを抑制する弾性体12,12を設け、第3の側壁75dには前記リード線77が挿入される切欠溝75fが設けてある。
【0022】
ブラシ74は前記ブラシ箱75Aの内法寸法よりも小さい寸法の四角柱に形成され、弾性体12,12と接触する一側面74a及び他側面74bに前記整流子73へ向けての移動を案内する溝形の移動案内部74c,74cが設けてあり、一側面74a及び他側面74bの間の第3側面74dに前記リード線77が接続されており、また、ブラシホルダ75の底壁75aとの間に前記ブラシばね76が設けてあり、該ブラシばね76によってブラシ74が整流子73に圧接される。
【0023】
弾性体12はコイルばねを用いてなり、該コイルばねの一端を前記第1及び第2の側壁75b,75cの内面に設けられた凹部に挿入支持し、コイルばねの他端に前記移動案内部74c,74cに係合する四角形の係合部12aが溶接等の結合手段によって結合されている。この係合部12aは金属材料によって形成されており、ブラシ74との係合による摩耗を少なくしてある。また、弾性体12は非撓み状態とするか、又は撓み量が非常に少ない状態とし、係合部12aのブラシ74との係合による抵抗をより一層小さくしてある。
【0024】
以上の如く構成された電動式舵取装置は、操舵輪に操舵負荷が加わるとき整流子73の周面に圧接したブラシ74から整流子73を介して回転子72に電流が供給され、該回転子72が整流子73と一体で回転し、また、操舵輪の操舵方向が切換えられるとき前記整流子73の回転方向が切換わることになるが、前記ブラシ74はブラシホルダ75に設けた弾性体12,12によって整流子回転方向への動きが抑制してあるため、整流子73が回転するときブラシ74が整流子73の周面の溝部に当接することを良好に防ぐことができ、ブラシ74による異音を可及的に少なくすることができ、さらに整流子73の回転方向が切換わるときブラシ74がブラシ箱75A内で揺動することを良好に防ぐことができ、ブラシ74による異音を可及的に少なくすることができる。
【0025】
また、ブラシ74は移動案内部74c,74cを設けてあり、弾性体12,12はコイルばねに係合部12a,12aを結合してあり、この係合部12a,12aが前記移動案内部74c,74cと係合しているため、整流子73との接触によって摩耗したブラシ74を整流子73へ向けて円滑に移動させることができ、該ブラシ74の整流子周面との接触性を良好にできる。
【0027】
また、以上説明した実施の形態では、整流子73の周面に臨む第1及び第2の側壁75b,75cに弾性体12,12を設けたが、その他、第1及び第2の側壁75b,75cの一方にのみ弾性体12を設け、該弾性体12によってブラシ74の整流子回転方向への動きを抑制してもよい。この場合、第1及び第2の側壁75b,75cの他方にブラシ74が接触することになるため、第1及び第2の側壁75b,75cの他方にブラシ74に当接する突起を設け、ブラシ74のブラシホルダ75との接触抵抗を少なくするのが好ましい。
【0029】
また、以上説明した実施の形態では電動モータ7を電動式舵取装置に用いたが、その他、電動モータ7は電動式舵取装置以外に用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式舵取装置の断面図である。
【図2】本発明に係る電動モータのブラシ部分の拡大断面図である。
【図3】図2のIII −III 線の断面図である。
【図4】本発明に係る電動モータのブラシ部分の斜視図である。
【図5】従来の電動モータのブラシ部分の拡大断面図である。
【図6】従来の電動モータのブラシ部分の斜視図である。
【符号の説明】
7 電動モータ
9 制御部
10 伝達手段
12 弾性体
12a 係合部
72 回転子
73 整流子
74 ブラシ
74c 移動案内部
75 ブラシホルダ
75b ,75c 側壁
Claims (2)
- 回転子に設けた整流子と接触するブラシと、該ブラシを前記整流子へ向けての移動が可能に収容する箱形のブラシホルダと、該ブラシホルダの前記整流子の周面に臨む側壁及び前記ブラシ間に設けられた弾性体とを備える電動モータにおいて、前記ブラシは前記側壁と対向する側面に前記移動を案内する溝形の移動案内部を有しており、前記側壁の内側には凹部を有しており、該凹部にコイルばねが挿入支持されており、該コイルばねに、前記移動案内部に係合する係合部が結合されていることを特徴とする電動モータ。
- 請求項1に記載された電動モータと、該電動モータを操舵手段の操舵に応じて駆動制御する制御部と、前記電動モータの回転力を舵取機構に伝達する伝達手段とを備えていることを特徴とする電動式舵取装置。
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