JP3639014B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置などの信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、動画や静止画のための画像処理の分野では、ハイパスフィルタやロウパスフィルタなどのアナログフィルタのデジタル化が進んでいる。また、マルチメディアなどに対応するため、複数のフィルタ演算が可能なハードウェアが要求されている。
【0003】
C.Joanblanq, et al.,"A 54-MHz CMOS Programmable Video Signal Processor for HDTV Applications",IEEE Journal of Solid-State Circuits,Vol.25,No.3,pp.730-734,June 1990 には、HDTVのためのプログラマブルなデジタル信号処理装置が示されている。これは、各々乗算器と加算器とを有する複数の積和演算セルを縦続接続してなる演算器を1チップに収めたものである。この信号処理装置によれば、例えば係数をa1 ,a2 ,a3 とし、i番目の入力データ(画素データ)をgi としたとき、縦続接続された3個の積和演算セルによって、3タップの水平フィルタ演算a1 ×gi +a2 ×g(i+1) +a3 ×g(i+2) が実行される。
【0004】
画像の処理速度を向上させるためには、上記のような複数の積和演算セルを並列動作させる必要がある。
【0005】
特開昭59−172064号には、多数のMPU(マイクロプロセッサ・ユニット)を表示画素に対応する2次元格子状に配置し、各MPUで画像処理演算を並列実行するようにした画像処理装置が提案されている。この画像処理装置では、各MPUと上下左右に隣接する4個のMPUとの間にそれぞれデータバスが設けられている。
【0006】
また、特開昭60−159973号には、複数のPE(プロセッサ・エレメント)と複数のME(メモリ・エレメント)とを有し、全てのPEと全てのMEとを複数の共通バスにそれぞれ接続してなる画像処理装置が提案されている。この画像処理装置では、各々複数の共通バスのうちのいずれのバスを使用すべきかを示すバス番号が各PE及び各MEに与えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
フィルタ処理は、多入力・1出力の収束型処理である。したがって、並列動作可能な多数の積和演算セルを2次元格子状に配置し、これらの間を縦横にデータバスで接続してなるフィルタ構成を採用する場合には、データバスの構成が冗長になる。また、並列動作可能な全ての積和演算セルを複数の共通バスにそれぞれ接続してなるフィルタ構成を採用する場合には、共通バスの選択制御が冗長になる。
【0008】
本発明の目的は、小さいバス構成で並列処理を実行できる収束型処理に適した信号処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の信号処理装置は、図6に例示するように、並列動作可能な複数の演算セルをピラミッド状の階層構造をなすように2次元配置し、かつ木構造をなすように該演算セルをデータバスで連結してなるものである。具体的には、本発明の第1の信号処理装置は、データに算術演算処理を施すための演算手段と、外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給するための第1のインターフェイス手段と、前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第2のインターフェイス手段とを備えたものであって、前記演算手段は2以上の整数Mに対して1≦x≦Mかつx≦y≦Mを満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能なL個(ただし、Lは1からMまでの整数の和)の演算セルE[x,y]のみのアレイを有し、演算セルE[1,y](1≦y≦M)の入力データは第1のインターフェイス手段から供給され、演算セルE[x,y](2≦x≦Mかつx≦y≦M)の入力データは演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]から各々個別のバスを介して供給され、演算セルE[M,M]の出力データは第2のインターフェイス手段へ供給されるものである。
【0010】
上記第1の信号処理装置によれば、複数の演算セルの並列動作により多入力・1出力の収束型処理が実行される。しかも、収束型処理に適合した木構造のデータバスを採用したので、バス構成が小さくなる。
【0011】
本発明に係る第2の信号処理装置は、図15に例示するように、並列動作可能な複数の演算セルをピラミッド状の階層構造をなすように2次元配置し、かつ各階層間に個別の共通バスを設けた構成を採用したものである。具体的には、本発明の第2の信号処理装置は、データに算術演算処理を施すための演算手段と、外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給するための第1のインターフェイス手段と、前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第2のインターフェイス手段とを備えたものであって、前記演算手段は、2以上の整数Mに対して1≦x≦Mかつx≦y≦Mを満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能なL個(ただし、Lは1からMまでの整数の和)の演算セルE[x,y]のみのアレイと、1以上かつM−1以下の整数kの各々に対して演算セルE[k,y](k≦y≦M)と演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦M)との間に介在した時分割多重の共通バスB[k]とを有し、演算セルE[1,y](1≦y≦M)の入力データは第1のインターフェイス手段から供給され、演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦M)の入力データは演算セルE[k,y](k≦y≦M)から共通バスB[k]を介して供給され、演算セルE[M,M]の出力データは第2のインターフェイス手段へ供給されるものである。
【0012】
上記第2の信号処理装置によれば、複数の演算セルの並列動作により多入力・1出力の収束型処理が実行される。しかも、各階層間に時分割多重の共通バスをそれぞれ設けたので、バス構成が小さくなるとともに、収束型処理に適合した共通バスの利用を実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る信号処理装置としての9個の画像処理装置について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図1中の100は、各々列番号x(1≦x≦4)及び行番号y(1≦y≦4)で指定される並列動作が可能な16個の演算セル(E[x,y])103を備えた演算アレイである。この演算アレイ100は、入力部102から供給されたデータに算術演算処理を施し、その結果を出力部120へ供給するものである。第1列の演算セルE[1,y](1≦y≦4)をA1,B1,C1及びD1、第2列の演算セルE[2,y](1≦y≦4)をA2,B2,C2及びD2、第3列の演算セルE[3,y](1≦y≦4)をA3,B3,C3及びD3、第4列の演算セルE[4,y](1≦y≦4)をA4,B4,C4及びD4とそれぞれ名付ける。外部からのデータ信号(画素信号)は、4つの入力104を介して入力部102へ供給される。入力部102から第1列の演算セルD1,C1,B1,A1へは、各々データバス105,106,107,108を介して個別にデータが供給される。演算セルE[x,y](2≦x≦4かつ2≦y≦4)の入力データは、演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]からデータバス109及び110を介して供給される。演算セルE[x−1,y]から演算セルE[x,y]へのデータバス109を直行バスと言い、演算セルE[x−1,y−1]から演算セルE[x,y]へのデータバス110を斜行バスと言う。第1行の演算セルA1,A2,A3,A4の間には、直行バス109がそれぞれ設けられている。第4列の演算セルD4,C4,B4,A4から出力部120へは、各々データバス111,112,113,114を介して個別にデータが供給される。出力部120は、4つの出力121を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。なお、図1の画像処理装置は、後に詳述するMPU11とメモリ12とを更に備えている。
【0015】
図1の画像処理装置を4タップの水平フィルタとして動作させる場合の入力部102の内部構成例を図2に示す。図2の入力部102は、各々データを保持するための互いに縦続接続された3個のラッチ201,202,203を有する。この例では、画像の中で水平方向に並んだ4つの画素に関する画素データg1 ,g2 ,g3 ,g4 が第1列の演算セルA1,B1,C1,D1へ供給されるように、4つの入力104のうちの1つを介して外部から供給される画素信号gは画素データg4 としてデータバス105に供給されるとともに1段目のラッチ201へ供給され、1段目のラッチ201は画素データg3 をデータバス106へ、2段目のラッチ202は画素データg2 をデータバス107へ、3段目のラッチ203は画素データg1 をデータバス108へ各々供給する。
【0016】
図1中の演算セルA1の内部構成を図3に示す。図3において、131は書き替え可能な係数レジスタ、133は乗算器、135は加算器、136はラッチである。乗算器133は、係数レジスタ131が保持している係数とデータバス108を介して供給された第1の入力132との積を出力するものである。加算器135は、乗算器133から出力された積と第2の入力134との和を出力するものである。ラッチ136は、加算器135から出力された和を保持し、該保持した和を直行バス109と斜行バス110とに出力するものである。図1中の他の演算セル103も、図3の演算セルA1と同様の内部構成を有する。ただし、演算セルE[x,y](2≦x≦4かつ2≦y≦4)すなわち演算セルB2,C2,D2,B3,C3,D3,B4,C4,D4では、第1の入力132が直行バス109から、第2の入力134が斜行バス110から各々供給されるようになっている。
【0017】
図1中のMPU11は、制御入力21を介して処理切り替え要求信号が与えられると、データバス22を介して、演算アレイ100を構成する16個の演算セル103の各々の係数レジスタ131に係数を設定し、かつ第1行及び第1列を構成する7個の演算セルA1,A2,A3,A4,B1,C1,D1の各々の第2の入力134に定数を設定する。メモリ12には、処理切り替え要求信号に応答してMPU11が実行すべきプログラムと、設定に用いるべきデータとが格納されている。
【0018】
図4は、図1中の演算アレイ100の動作説明図である。第1列の演算セルA1,B1,C1,D1の各々の係数レジスタ131には、係数a1 ,a2 ,a3 ,a4 が予め設定される。第2列の演算セルA2,B2,C2,D2の各々の係数レジスタ131には、係数0,0,0,1が予め設定される。第3列及び第4列の演算セルの係数レジスタ131の設定は第2列と同一である。また、第1行及び第1列を構成する7個の演算セルA1,A2,A3,A4,B1,C1,D1の各々の第2の入力134は、いずれも0に予め設定される。
【0019】
水平方向に並んだ4つの画素に関する画素データg1 ,g2 ,g3 ,g4 が入力部102から第1列の演算セルA1,B1,C1,D1へ各々供給されると、演算セルA1はa1 ×g1 を、演算セルB1はa2 ×g2 を、演算セルC1はa3 ×g3 を、演算セルD1はa4 ×g4 を各々出力する。この結果、第2列において、演算セルA2はa1 ×g1 を、演算セルB2はa1 ×g1 及びa2 ×g2 を、演算セルC2はa2 ×g2 及びa3 ×g3 を、演算セルD2はa3 ×g3 及びa4 ×g4 を各々受け取る。したがって、演算セルA2は0を、演算セルB2はa1 ×g1 を、演算セルC2はa2 ×g2 を、演算セルD2はa3 ×g3 +a4 ×g4 を各々出力する。第3列では、演算セルA3は0を、演算セルB3は0及びa1 ×g1 を、演算セルC3はa1 ×g1 及びa2 ×g2 を、演算セルD3はa2 ×g2 及びa3 ×g3 +a4 ×g4 を各々受け取る。したがって、演算セルA3,B3はいずれも0を、演算セルC3はa1 ×g1 を、演算セルD3はa2 ×g2 +a3 ×g3 +a4 ×g4 を各々出力する。第4列では、演算セルA4は0を、演算セルB4は0及び0を、演算セルC4は0及びa1 ×g1 を、演算セルD4はa1 ×g1 及びa2 ×g2 +a3 ×g3 +a4 ×g4 を各々受け取る。したがって、演算セルA4,B4,C4はいずれも0を、演算セルD4はa1 ×g1 +a2 ×g2 +a3 ×g3 +a4 ×g4 を各々出力する。演算セルD4の出力データa1 ×g1 +a2 ×g2 +a3 ×g3 +a4 ×g4 は、水平フィルタの処理結果として出力部120を介して出力される。
【0020】
以上のとおり、図1の画像処理装置によれば、木構造のデータバス109,110で互いに連結された10個の演算セルA1,B1,C1,D1,B2,C2,D2,C3,D3,D4を主に利用することによって、4タップの水平フィルタ処理が実行される。6個の演算セルA2,B2,C2,B3,C3,C4を主に利用するように係数レジスタ131の設定内容を変更すれば、3タップの水平フィルタ処理を実行することも可能である。また、3個の演算セルA3,B3,B4からなるグループと3個の演算セルC3,D3,D4からなる他のグループとを独立に動作させることによって、各々2タップの水平フィルタ処理を実行することも可能である。
【0021】
なお、入力部102の中のラッチ201〜203を各々ラインメモリに置き換えれば、演算アレイ100を2〜4タップの垂直フィルタとして動作させることができる。また、入力部102の中のラッチ201〜203を各々フィールドメモリに置き換えれば、演算アレイ100をテンポラルフィルタとして動作させることも可能である。入力部102は、4つの入力104を介して外部から供給される画素信号の各々を画素データとして第1列の演算セルA1,B1,C1,D1へ供給するように構成することもできる。
【0022】
上記4タップの水平フィルタの例では、出力部120の4つの出力121のうちの1つのみが使用される。ただし、第4列の演算セルA4,B4,C4,D4の各々から有効なデータが出力される場合には、4つの出力121の全てを使用することができる。この場合には、出力部120にバッファメモリを内蔵させて1つの出力121を時分割多重の形式で利用することもできる。
【0023】
演算アレイ100は、4行4列に限らず、4行8列などの他の構成でもよい。各演算セル103は、図3のような1個の乗算器133と1個の加算器135とを備えた積和演算セルの構成に限らず、他の構成を採用してもよい。例えば、上記4タップの水平フィルタの例で第2の入力134に0が設定された7個の演算セルA1,A2,A3,A4,B1,C1,D1では、加算器135の配設を省略し、乗算器133の出力をラッチ136へ直接供給するようにしてもよい。また、積和演算のための複数個の乗算器と複数個の加算器とを各演算セル103に内蔵させてもよい。複数の演算セル103の各々をMPUで構成することも可能である。
【0024】
(実施例2)
図5は、本発明の第2の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図5の画像処理装置も、図1の場合と同様に、データに算術演算処理を施すための演算アレイ100aと、外部からデータ信号を入力して演算アレイ100aにデータを供給するための入力部102aと、演算アレイ100aから算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための出力部120aとを備えている。図5の演算アレイ100aは、各々列番号x(1≦x≦4)及び行番号y(1≦y≦4)で指定される並列動作が可能な16個の演算セル(E[x,y])103aを備えている。演算アレイ100aの内部では、演算セルE[x,y](2≦x≦4かつ2≦y≦4)の入力データは演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]から直行バス109及び斜行バス110を介して供給され、演算セルE[x,1](2≦x≦4)の入力データは演算セルE[x−1,1]から直行バス109を介して供給される。しかも、E[x,y](2≦x≦4かつ1≦y≦3)の入力データは、逆斜行バス119を介して演算セルE[x−1,y+1]から更に供給される。つまり、本実施例の演算アレイ100aは図1の演算アレイ100に9本の逆斜行バス119を付加したものであって、そのうちの1本は例えば演算セルD1から演算セルC2へ至るものである。なお、図5の画像処理装置は、各演算セル103aに内蔵されている係数レジスタの設定などのためのMPU11aとメモリ12aとを更に備えている。
【0025】
直行バス109と斜行バス110と逆斜行バス119とを備えた図5の画像処理装置によれば、図1の画像処理装置に比べてより柔軟な処理が可能になる。なお、図1の演算アレイ100に、例えば演算セルA1から演算セルC2へ、演算セルB1から演算セルD2へ各々至るデータバスを付加してもよい。
【0026】
(実施例3)
図6は、本発明の第3の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図6中の100bは、各々列番号x(1≦x≦4)及び行番号y(x≦y≦4)で指定される並列動作が可能な10個の演算セル(E[x,y])103bを備えた演算アレイである。この演算アレイ100bは、入力部102bから供給されたデータに算術演算処理を施し、その結果を出力部120bへ供給するものである。第1列の演算セルE[1,y](1≦y≦4)をA1,B1,C1及びD1、第2列の演算セルE[2,y](2≦y≦4)をB2,C2及びD2、第3列の演算セルE[3,y](3≦y≦4)をC3及びD3、第4列の演算セルE[4,4]をD4とそれぞれ名付ける。外部からのデータ信号(画素信号)は、4つの入力104を介して入力部102bへ供給される。入力部102bから第1列の演算セルD1,C1,B1,A1へは、各々データバス105,106,107,108を介して個別にデータが供給される。演算セルE[x,y](2≦x≦4かつx≦y≦4)の入力データは、演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]から直行バス109及び斜行バス110を介して供給される。第4列の演算セルD4から出力部120bへは、データバス111を介してデータが供給される。出力部120bは、1つの出力121を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。なお、図6の画像処理装置は、後に詳述するMPU11bとメモリ12bとを更に備えている。
【0027】
図6の画像処理装置を2タップの水平フィルタの機能、2タップの垂直フィルタの機能及び両フィルタの出力の合成機能という3つの機能を兼ね備えた装置として動作させる場合の入力部102bの内部構成例を図7に示す。図7の入力部102bは、各々データを保持するための1個のラインメモリ301と2個のラッチ302,303とを有する。この例では、演算セルD1へ供給される画素データg3 の1ライン前の画素データh3 が演算セルC1へ供給され、かつ水平方向に並んだ3つの画素に関する画素データh1 ,h2 ,h3 が演算セルA1,B1,C1へ供給されるように、4つの入力104のうちの1つを介して外部から供給される画素信号gは画素データg3 としてデータバス105に供給されるとともにラインメモリ301へ供給され、ラインメモリ301は画素データh3 をデータバス106へ、1段目のラッチ302は画素データh2 をデータバス107へ、2段目のラッチ303は画素データh1 をデータバス108へ各々供給する。
【0028】
図6中の演算セルB1の内部構成を図8に示す。図8の構成は、先に説明した図3の構成に、書き替え可能な第2の係数レジスタ137と、セレクタ138とを付加したものである。図8中の係数レジスタ(第1の係数レジスタ)131、乗算器133及び加算器135の機能は、各々図3の場合と同様である。図8のラッチ136は、加算器135から出力された和を保持し、該保持した和を直行バス109へ出力するとともにセレクタ138へ供給するものである。セレクタ138は、第2の係数レジスタ137が保持している係数とラッチ136の出力とのいずれかを斜行バス110へ出力するものである。図6中の他の演算セル103bも、図8の演算セルB1と同様の内部構成を有する。ただし、演算セルE[x,y](2≦x≦4かつx≦y≦4)すなわち演算セルB2,C2,D2,C3,D3,D4では、第1の入力132が直行バス109から、第2の入力134が斜行バス110から各々供給されるようになっている。
【0029】
図6中のMPU11bは、制御入力21を介して処理切り替え要求信号が与えられると、データバス22を介して、演算アレイ100bを構成する10個の演算セル103bの各々の第1の係数レジスタ131及び第2の係数レジスタ137にそれぞれ係数を設定し、かつ第1列の演算セルA1,B1,C1,D1の各々の第2の入力134に定数を設定する。メモリ12bには、処理切り替え要求信号に応答してMPU11bが実行すべきプログラムと、設定に用いるべきデータとが格納されている。
【0030】
図9は、図6中の演算アレイ100bの動作説明図である。第1列の演算セルA1,B1,C1,D1の各々の第1の係数レジスタ131には係数a,1,c,dが、第2の係数レジスタ137にはいずれも係数0が予め設定される。また、これら4個の演算セルA1,B1,C1,D1の各々の第2の入力134は、いずれも0に予め設定される。第2列の演算セルB2,C2,D2の各々の第1の係数レジスタ131には係数b,0,1が、第2の係数レジスタ137にはいずれも係数0が予め設定される。第3列及び第4列の演算セルC3,D3,D4の各々の第1の係数レジスタ131にはいずれも係数1が、第2の係数レジスタ137にはいずれも係数0が予め設定される。
【0031】
4つの画素データh1 ,h2 ,h3 ,g3 が入力部102bから第1列の演算セルA1,B1,C1,D1へ各々供給されると、演算セルA1はa×h1 を、演算セルC1はc×h3 を、演算セルD1はd×g3 を各々出力する。演算セルB1は、1×h2 (=h2 )を演算セルB2へ出力するとともに、第2の係数レジスタ137が保持している係数0を演算セルC2へ出力する。この結果、第2列において、演算セルB2はa×h1 及びh2 を、演算セルC2は0及びc×h3 を、演算セルD2はc×h3 及びd×g3 を各々受け取る。したがって、演算セルB2はa×h1 +b×h2 を、演算セルC2は0を、演算セルD2はc×h3 +d×g3 を各々出力する。ここに、演算セルB2の出力データa×h1 +b×h2 は2タップの水平フィルタの処理結果であり、演算セルD2の出力データc×h3 +d×g3 は2タップの垂直フィルタの処理結果である。
【0032】
第3列では、演算セルC3はa×h1 +b×h2 及び0を、演算セルD3は0及びc×h3 +d×g3 を各々受け取る。したがって、演算セルC3はa×h1 +b×h2 を、演算セルD3はc×h3 +d×g3 を各々出力する。第4列の演算セルD4は、a×h1 +b×h2 及びc×h3 +d×g3 を各々受け取り、a×h1 +b×h2 +c×h3 +d×g3 を出力する。演算セルD4の出力データa×h1 +b×h2 +c×h3 +d×g3 は、2タップの水平フィルタの処理結果と2タップの垂直フィルタの処理結果との合成結果として、出力部120bを介して出力される。
【0033】
以上のとおり、図6の画像処理装置によれば、3個の演算セルA1,B1,B2からなるグループと3個の演算セルC1,D1,D2からなる他のグループとを独立に動作させることによって、2タップの水平フィルタ処理と2タップの垂直フィルタ処理とが並列に実行される。しかも、残り4個の演算セルC2,C3,D3,D4によって、両フィルタ処理結果の合成処理が実行される。
【0034】
また、第1の実施例の説明からわかるとおり、図2の構成を入力部102bに採用すれば、第3の実施例において木構造のデータバス109,110で互いに連結された10個の演算セルA1,B1,C1,D1,B2,C2,D2,C3,D3,D4により、4タップの水平フィルタ処理が無駄なく実行される。
【0035】
(実施例4)
図10は、本発明の第4の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図10中の100cは、各々列番号x(1≦x≦4)及び行番号y(1≦y≦5)で指定される並列動作が可能な20個の演算セル(E[x,y])103cを備えた演算アレイである。この演算アレイ100cは、第1の入出力部102cから供給されたデータに算術演算処理を施して得られた結果を第2の入出力部120cへ供給したり、第2の入出力部120cから供給されたデータに算術演算処理を施して得られた結果を第1の入出力部102cへ供給したりするものである。第1列のうちの4個の演算セルE[1,y](2≦y≦5)をA1,B1,C1及びD1、第2列のうちの3個の演算セルE[2,y](3≦y≦5)をB2,C2及びD2、第3列のうちの2個の演算セルE[3,y](4≦y≦5)をC3及びD3、第4列のうちの演算セルE[4,5]をD4とそれぞれ名付ける。また、第4列のうちの4個の演算セルE[4,y](4≧y≧1)をP1,Q1,R1及びS1、第3列のうちの3個の演算セルE[3,y](3≧y≧1)をQ2,R2及びS2、第2列のうちの2個の演算セルE[2,y](2≧y≧1)をR3及びS3、第1列のうちの演算セルE[1,1]をS4とそれぞれ名付ける。
【0036】
外部からのデータ信号(画素信号)は、4つの入力104を介して第1の入出力部102cへ、他の4つの入力104を介して第2の入出力部120cへ各々供給される。第1の入出力部102cから第1列のうちの4個の演算セルD1,C1,B1,A1へは、各々データバス105,106,107,108を介して個別にデータが供給される。演算セルE[x,y](2≦x≦4かつx+1≦y≦5)の入力データは、演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]から直行バス109及び斜行バス110を介して供給される。第4列のうちの演算セルD4から第2の入出力部120cへは、データバス111を介してデータが供給される。第2の入出力部120cは、1つの出力121を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。一方、第2の入出力部120cから第4列のうちの4個の演算セルP1,Q1,R1,S1へは、各々データバス112,113,114,115を介して個別にデータが供給される。演算セルE[x,y](1≦x≦3かつ1≦y≦x)の入力データは、演算セルE[x+1,y]及び演算セルE[x+1,y+1]から直行バス109及び斜行バス110を介して供給される。第1列のうちの演算セルS4から第1の入出力部102cへは、データバス116を介してデータが供給される。第1の入出力部102cは、1つの出力121を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。
【0037】
以上のとおり、図10の画像処理装置の演算アレイ100cは、図6の演算アレイ100bの空白部を同様の演算アレイで埋めた構成を備えたものである。したがって、LSIへの実装に際して図6の場合に比べてチップ面積を有効に使うことができる。なお、図10の画像処理装置は、各演算セル103cに内蔵されている係数レジスタの設定などのためのMPU11cとメモリ12cとを更に備えている。
【0038】
図10の画像処理装置によれば、木構造のデータバス109,110で互いに連結された10個の演算セルA1,B1,C1,D1,B2,C2,D2,C3,D3,D4と、同じく木構造のデータバス109,110で互いに連結された他の10個の演算セルP1,Q1,R1,S1,Q2,R2,S2,R3,S3,S4とを互いに独立に動作させることによって、各々水平フィルタ処理、垂直フィルタ処理などを実行することができる。また、これら20個の演算セル103cがループをなすように外部接続を施すことによって、巡回型フィルタを容易に構成できる。
【0039】
(実施例5)
図11は、本発明の第5の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図11中の500は、各々列番号x(1≦x≦4)及び行番号y(1≦y≦4)で指定される並列動作が可能な16個の演算セル(E[x,y])503を備えた演算アレイである。図1の場合と同様に、第1列の演算セルE[1,y](1≦y≦4)をA1,B1,C1及びD1、第2列の演算セルE[2,y](1≦y≦4)をA2,B2,C2及びD2、第3列の演算セルE[3,y](1≦y≦4)をA3,B3,C3及びD3、第4列の演算セルE[4,y](1≦y≦4)をA4,B4,C4及びD4とそれぞれ名付ける。第1列の演算セルA1,B1,C1,D1と第2列の演算セルA2,B2,C2,D2との間には時分割多重の第1の共通バス531が介在しており、第1列のうちの任意の演算セルから第2列のうちの任意の演算セルへのデータ転送が可能となっている。同様に、第2列の演算セルA2,B2,C2,D2と第3列の演算セルA3,B3,C3,D3との間には第2の共通バス532が、第3列の演算セルA3,B3,C3,D3と第4列の演算セルA4,B4,C4,D4との間には第3の共通バス533が各々介在している。
【0040】
演算アレイ500は、入力部502から供給されたデータに算術演算処理を施し、その結果を出力部520へ供給するものである。外部からのデータ信号(画素信号)は、4つの入力504を介して入力部502へ供給される。入力部502から第1列の演算セルD1,C1,B1,A1へは、各々データバス505,506,507,508を介して個別にデータが供給される。第4列の演算セルD4,C4,B4,A4から出力部520へは、各々データバス511,512,513,514を介して個別にデータが供給される。出力部520は、4つの出力521を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。なお、図11の画像処理装置は、後に詳述するMPU51とメモリ52とを更に備えている。
【0041】
図11中の演算セルA2の内部構成を図12に示す。図12において、541は入力タイミング部、542は処理部、543は出力タイミング部である。入力タイミング部541は、書き替え可能なレジスタ601と、一致検出回路602と、入力制御部603とを有し、レジスタ601に設定された値と一致検出回路602に予め付与された値(例えば0)とが一致したときに第1の共通バス531からデータを入力するものである。処理部542は、積和演算のための不図示の係数レジスタと乗算器と加算器とを有し、入力タイミング部541から供給されたデータに積和演算処理を施し、その結果を出力タイミング部543へ供給するものである。出力タイミング部543は、書き替え可能なレジスタ611と、一致検出回路612と、出力制御部613とを有し、レジスタ611に設定された値と一致検出回路612に予め付与された値(例えば0)とが一致したときに第2の共通バス532へデータを出力するものである。図11中の他の演算セル503も、図12の演算セルA2と同様の内部構成を有する。ただし、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1には入力タイミング部541を、第4列の演算セルD4,C4,B4,A4には出力タイミング部543を各々設けなくともよい。
【0042】
図11中のMPU51は、制御入力61を介して処理切り替え要求信号が与えられると、データバス62を介して、演算アレイ500を構成する16個の演算セル503の各々の処理部542の中の不図示の係数レジスタに係数を設定する。また、このMPU51は、データバス62を介して、演算アレイ500を構成する16個の演算セル503の各々の入力タイミング部541のレジスタ601及び出力タイミング部543のレジスタ611にそれぞれ定数を設定する機能も持っている。メモリ52には、処理切り替え要求信号に応答してMPU51が実行すべきプログラムと、レジスタ601,611への定数設定のためにMPU51が実行すべきプログラムと、設定に用いるべきデータとが格納されている。
【0043】
図14は、図11の画像処理装置の動作説明のためのタイミング図である。図14には、第1の共通バス531を介した演算セル間の5つのデータ転送の例(D1→D2,C1→C2,B1→B2,A1→A2,C1→B2)が示されている。なお、図14中の“HiZ”は出力のハイ・インピーダンス状態を示している。
【0044】
第1サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々に画素データが供給され、演算処理が並列に実行される。
【0045】
第2サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のレジスタ611に0,3,2,1が、同様に第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601に0,3,2,1が各々設定される。この結果、演算セルD1が第1の共通バス531へデータDを出力し、該データDを演算セルD2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルC1,B1,A1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0046】
第3サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のレジスタ611に1,0,3,2が、同様に第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601に1,0,3,2が各々設定される。この結果、演算セルC1が第1の共通バス531へデータCを出力し、該データCを演算セルC2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルD1,B1,A1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0047】
第4サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のレジスタ611に2,1,0,3が、同様に第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601に2,1,0,3が各々設定される。この結果、演算セルB1が第1の共通バス531へデータBを出力し、該データBを演算セルB2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルD1,C1,A1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0048】
第5サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のレジスタ611に3,2,1,0が、同様に第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601に3,2,1,0が各々設定される。この結果、演算セルA1が第1の共通バス531へデータAを出力し、該データAを演算セルA2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルD1,C1,B1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0049】
第6サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のレジスタ611に1,0,3,2が、同様に第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601に2,1,0,3が各々設定される。この結果、演算セルC1が第1の共通バス531へデータCを再出力し、該データCを演算セルB2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルD1,B1,A1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0050】
以上のとおり、図11の画像処理装置によれば、第1の共通バス531を介して、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1から第2列の演算セルD2,C2,B2,A2への時分割多重のデータ転送が実行される。第2及び第3の共通バス532,533のはたらきも同様である。したがって、例えば図4に示すようなデータの流れを本実施例でも実現することができ、4タップの水平フィルタ処理が達成される。入力部502にラインメモリを導入すれば、垂直フィルタの実現も可能である。
【0051】
なお、1つの演算セルから複数の演算セルへ同時にデータを転送するようにしてもよい。また、図12中の両レジスタ601,611のうちの少なくとも一方は、クロックに応じて1サイクル毎に更新されるカウンタに置き換え可能である。図13に示す例は、図12中の両レジスタ601,611をカウンタ604,614に置き換えたものである。図11では演算アレイ500が4行のセル構成を持っているため、両カウンタ604,614は各々2ビットで構成される。図13の構成を採用すれば、MPU51がカウンタ604,614を初期設定した後は、両カウンタ604,614にクロックを与えるだけで時分割多重のデータ転送が実行される。
【0052】
(実施例6)
図15は、本発明の第6の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図15中の500aは、各々列番号x(1≦x≦4)及び行番号y(x≦y≦4)で指定される並列動作が可能な10個の演算セル(E[x,y])503を備えた演算アレイである。図6の場合と同様に、第1列の演算セルE[1,y](1≦y≦4)をA1,B1,C1及びD1、第2列の演算セルE[2,y](2≦y≦4)をB2,C2及びD2、第3列の演算セルE[3,y](3≦y≦4)をC3及びD3、第4列の演算セルE[4,4]をD4とそれぞれ名付ける。第1列の演算セルA1,B1,C1,D1と第2列の演算セルB2,C2,D2との間には時分割多重の第1の共通バス531が介在しており、第1列のうちの任意の演算セルから第2列のうちの任意の演算セルへのデータ転送が可能となっている。同様に、第2列の演算セルB2,C2,D2と第3列の演算セルC3,D3との間には第2の共通バス532が、第3列の演算セルC3,D3と第4列の演算セルD4との間には第3の共通バス533が各々介在している。
【0053】
演算アレイ500aは、入力部502aから供給されたデータに算術演算処理を施し、その結果を出力部520aへ供給するものである。外部からのデータ信号(画素信号)は、4つの入力504を介して入力部502aへ供給される。入力部502aから第1列の演算セルD1,C1,B1,A1へは、各々データバス505,506,507,508を介して個別にデータが供給される。第4列の演算セルD4から出力部520aへは、データバス511を介してデータが供給される。出力部520aは、1つの出力521を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。
【0054】
図15中の演算セル503も、図12又は図13と同様の内部構成を有する。ただし、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1には入力タイミング部541を設けなくともよい。また、第4列の演算セルD4には入力タイミング部541及び出力タイミング部543の双方を設けなくともよい。なお、図15の画像処理装置は、各演算セル503に内蔵されている係数レジスタの設定などのためのMPU51aとメモリ52aとを更に備えている。
【0055】
図15の画像処理装置によれば、第1〜第3の共通バス531,532,533を介して、例えば図9に示すようなデータの流れを実現することができる。
【0056】
(実施例7)
図16は、本発明の第7の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図16の構成は、図11の構成に7つのバイパスバスを付加したものである。
【0057】
図16中の500bは、16個の演算セル(E[x,y])503を備えた演算アレイである。第1列の演算セルと第2列の演算セルとの間、第2列の演算セルと第3列の演算セルとの間、及び、第3列の演算セルと第4列の演算セルとの間には、各々時分割多重の第1、第2及び第3の共通バス531,532,533が介在している。
【0058】
演算アレイ500bは、入力部502bから供給されたデータに算術演算処理を施し、その結果を入出力部520bへ供給するものである。外部からのデータ信号(画素信号)は、5つの入力504を介して入力部502bへ供給される。入力部502bから第1列の演算セルD1,C1,B1,A1へは、各々データバス505,506,507,508を介して個別にデータが供給される。第4列の演算セルD4,C4,B4,A4から入出力部520bへは、各々データバス511,512,513,514を介して個別にデータが供給される。入力部502bと第1の共通バス531との間には第1のバイパスバス711が介在しており、第1のバイパスバス711及び第1の共通バス531を介して、入力部502bから第2列の演算セルD2,C2,B2,A2へ直接にデータを転送できるようになっている。第1の共通バス531と第2の共通バス532との間には第2のバイパスバス712が介在しており、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1から第3列の演算セルD3,C3,B3,A3へも直接にデータを転送できるようになっている。更に、第2の共通バス532から第3の共通バス533へ向かう第3のバイパスバス713と、第3の共通バス533から入出力部520bへ向かう第4のバイパスバス714とが設けられている。入出力部520bは、5つの出力521を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する機能に加えて、1つの入力504を介して外部からデータ信号(画素信号)を入力する機能を備えている。しかも、入出力部520bから第4列の演算セルD4,C4,B4,A4へデータを転送できるように、入出力部520bと第3の共通バス533との間に第5のバイパスバス715が介在している。更に、第3の共通バス533から第2の共通バス532へ向かう第6のバイパスバス716と、第2の共通バス532から第1の共通バス531へ向かう第7のバイパスバス717とが設けられている。
【0059】
演算アレイ500bを構成する各演算セル503は、図12の構成を備えている。ただし、出力タイミング部543のレジスタ611は、計数値が0から5までの範囲で変化する3ビットのカウンタ614(図13参照)に置き換えられている。なお、図16の画像処理装置は、各演算セル503に内蔵されている出力タイミング部543のカウンタ614の初期設定などのためのMPU51bとメモリ52bとを更に備えている。
【0060】
図17は、図16の画像処理装置の動作説明のためのタイミング図である。図17には、第1の共通バス531を介した演算セル間の3つのデータ転送の例(D1→C2,C1→D2,B1→A2)と第1のバイパスバス711を利用したデータ転送の例(入力部→B2)とが示されている。
【0061】
第1サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々に画素データが供給され、演算処理が並列に実行される。
【0062】
第2サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のカウンタ614に0,5,4,3が設定される。第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601には1,0,5,4が設定される。この結果、演算セルD1が第1の共通バス531へデータDを出力し、該データDを演算セルC2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルC1,B1,A1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0063】
第3サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のカウンタ614が1,0,5,4にインクリメントされる。第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601には0,5,4,3が設定される。この結果、演算セルC1が第1の共通バス531へデータCを出力し、該データCを演算セルD2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルD1,B1,A1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0064】
第4サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のカウンタ614が2,1,0,5にインクリメントされる。第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601には3,2,1,0が設定される。この結果、演算セルB1が第1の共通バス531へデータBを出力し、該データBを演算セルA2が入力する。この間、第1列の3個の演算セルD1,C1,A1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0065】
第5サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のカウンタ614が3,2,1,0にインクリメントされる。第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601には4,3,2,1が設定される。この結果、演算セルA1が第1の共通バス531へデータAを出力するけれども、第2列のいずれの演算セルも該データAを入力しない。この間、第1列の3個の演算セルD1,C1,B1は、出力をハイ・インピーダンス状態に保持する。
【0066】
第6サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のカウンタ614が4,3,2,1にインクリメントされる。第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601には5,4,3,2が設定される。この結果、第1列の全ての演算セルは出力をハイ・インピーダンス状態に保持し、これらの演算セルにとっては出力側が空きサイクルとなる。また、第2列のいずれの演算セルも第1の共通バス531からデータを入力しない。
【0067】
第7サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々の出力タイミング部543のカウンタ614が5,4,3,2にインクリメントされる。第2列の演算セルD2,C2,B2,A2の各々の入力タイミング部541のレジスタ601には2,1,0,5が設定される。この結果、第1列の全ての演算セルは出力をハイ・インピーダンス状態に保持し、これらの演算セルにとっては出力側が空きサイクルとなる。ところが、この空きサイクルを利用して、入力部502bが第1のバイパスバス711を介してデータZを第1の共通バス531へ出力する。このデータZは、演算セルB2に入力される。
【0068】
以上のとおり、図16の画像処理装置によれば、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1から第2列の演算セルD2,C2,B2,A2へのデータ転送だけでなく、第1のバイパスバス711を介した入力部502bから第2列の演算セルD2,C2,B2,A2へのデータ転送も可能である。したがって、第1、第2及び第3の共通バス531,532,533で互いに連結された10個の演算セルA1,B1,C1,D1,B2,C2,D2,C3,D3,D4を利用して4タップの水平フィルタ処理を実行しながら、例えば該水平フィルタ処理に使用されない演算セルA2へ空きサイクルを利用して入力部502bからデータを転送することができる。この結果、演算アレイ500bの高い使用効率を実現できるとともに、バイパスバスを備えない図11の場合に比べてより複雑な演算が可能となる。なお、本実施例では2サイクルを空きサイクルとしたが、これに限らない。
【0069】
更に、図16の画像処理装置によれば、第2〜第7のバイパスバス712〜717の利用も可能である。特に、図16の構成はデータのフィードバックのためのバイパスバス715,716,717を備えているので、巡回型フィルタを容易に構成できる効果がある。
【0070】
(実施例8)
図18は、本発明の第8の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図18の構成は、図11の構成に6つのバイパスバスを付加したものである。
【0071】
図18中の500cは、16個の演算セル(E[x,y])503を備えた演算アレイである。第1列の演算セルと第2列の演算セルとの間、第2列の演算セルと第3列の演算セルとの間、及び、第3列の演算セルと第4列の演算セルとの間には、各々時分割多重の第1、第2及び第3の共通バス531,532,533が介在している。
【0072】
演算アレイ500cは、入力部502cから供給されたデータに算術演算処理を施し、その結果を入出力部520cへ供給するものである。外部からのデータ信号(画素信号)は、5つの入力504を介して入力部502cへ供給される。入力部502cから第1列の演算セルD1,C1,B1,A1へは、各々データバス505,506,507,508を介して個別にデータが供給される。第4列の演算セルD4,C4,B4,A4から入出力部520cへは、各々データバス511,512,513,514を介して個別にデータが供給される。入力部502cと第1の共通バス531との間には第1のバイパスバス721が介在しており、第1のバイパスバス721及び第1の共通バス531を介して、入力部502cから第2列の演算セルD2,C2,B2,A2へ直接にデータを転送できるようになっている。同様に、入力部502cと第2の共通バス532との間及び入力部502cと第3の共通バス533との間には、第2及び第3のバイパスバス722,723が各々介在している。入出力部520cは、4つの出力521を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する機能に加えて、1つの入力504を介して外部からデータ信号(画素信号)を入力する機能を備えている。しかも、この入出力部520cから第2列の演算セルD2,C2,B2,A2へ直接にデータを転送できるように、入出力部520cと第1の共通バス531との間に第4のバイパスバス724が介在している。同様に、入出力部520cと第2の共通バス532との間及び入出力部520cと第3の共通バス533との間には、第5及び第6のバイパスバス725,726が各々介在している。なお、図18の画像処理装置は、後に詳述するMPU51cとメモリ52cとを更に備えている。
【0073】
図18中の演算セルA2の内部構成を図19に示す。図19において、541は入力タイミング部、542は処理部、543は出力タイミング部である。入力タイミング部541及び出力タイミイング部543は、図12又は図13に示す内部構成を有するものである。図19の処理部542は、第1のラッチ621と、第2のラッチ622と、係数レジスタ623と、乗算器624と、加算器625と、第3のラッチ626とを有するものである。第1及び第2のラッチ621,622は、各々入力タイミング部541から入力627を介して供給されたデータを保持するものである。このうちの第2のラッチ622は、保持データを0にリセットできるものである。乗算器624は、係数レジスタ623が保持している係数と第1のラッチ621の保持データとの積を出力するものである。加算器625は、乗算器624から出力された積と第2のラッチ622の保持データとの和を出力するものである。第3のラッチ626は、加算器625から出力された和を保持し、該保持した和を出力628を介して出力タイミング部543へ供給するものである。図18中の他の演算セル503も、図19の演算セルA2と同様の内部構成を有する。ただし、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1には入力タイミング部541を、第4列の演算セルD4,C4,B4,A4には出力タイミング部543を各々設けなくともよい。
【0074】
図18中のMPU51cは、制御入力61を介して処理切り替え要求信号が与えられると、データバス62を介して、演算アレイ500cを構成する16個の演算セル503の各々の処理部542の中の係数レジスタ623に係数を設定する。また、このMPU51cは、データバス62を介して、演算アレイ500cを構成する16個の演算セル503の各々の入力タイミング部541のレジスタ/カウンタ及び出力タイミング部543のレジスタ/カウンタにそれぞれ定数を設定する機能も持っている。メモリ52cには、処理切り替え要求信号に応答してMPU51cが実行すべきプログラムと、レジスタ/カウンタへの定数設定のためにMPU51cが実行すべきプログラムと、設定に用いるべきデータとが格納されている。
【0075】
図18の画像処理装置を2タップの水平フィルタの機能、2タップの垂直フィルタの機能及び両フィルタの出力の合成機能という3つの機能を兼ね備えた装置として動作させる場合の入力部502cの内部構成は、先に説明した図7のとおりである。この場合には、演算セルD1へ供給される画素データg3 の1ライン前の画素データh3 が演算セルC1へ供給され、かつ水平方向に並んだ3つの画素に関する画素データh1 ,h2 ,h3 が演算セルA1,B1,C1へ供給される。
【0076】
図20は、図18中の入力部502cに図7と同様の内部構成を採用した場合の演算アレイ500cの動作説明図である。第1列の演算セルA1,B1,C1,D1の各々の係数レジスタ623には、係数a,b,c,dが予め設定される。第2列の演算セルC2,D2、第3列の演算セルD3及び第4列の演算セルD4の各々の係数レジスタ623にはいずれも係数1が予め設定される。また、5個の演算セルA1,B1,C1,D1,D4の各々の第2のラッチ622の保持データは予め0にリセットされる。
【0077】
4つの画素データh1 ,h2 ,h3 ,g3 が入力部502cから第1列の演算セルA1,B1,C1,D1へ各々供給されると、演算セルD1はd×g3 を、演算セルC1はc×h3 を、演算セルB1はb×h2 を、演算セルA1はa×h1 を順次第1の共通バス531へ出力する。第2列の演算セルD2では、第1のラッチ621が演算セルD1からのd×g3 を、第2のラッチ622が演算セルC1からのc×h3 を順次受け取る。この結果、演算セルD2は、第2の共通バス532へc×h3 +d×g3 を出力する。一方、第2列の演算セルC2では、第1のラッチ621が演算セルB1からのb×h2 を、第2のラッチ622が演算セルA1からのa×h1 を順次受け取る。この結果、演算セルC2は、第2の共通バス532へa×h1 +b×h2 を出力する。ここに、演算セルC2の出力データa×h1 +b×h2 は2タップの水平フィルタの処理結果であり、演算セルD2の出力データc×h3 +d×g3 は2タップの垂直フィルタの処理結果である。
【0078】
第3列の演算セルD3では、第1のラッチ621が演算セルD2からのc×h3 +d×g3 を、第2のラッチ622が演算セルC2からのa×h1 +b×h2 を順次受け取る。この結果、演算セルD3は、第3の共通バス533へa×h1 +b×h2 +c×h3 +d×g3 を出力する。第4列の演算セルD4は、演算セルD3からのa×h1 +b×h2 +c×h3 +d×g3 をそのまま出力する。演算セルD4の出力データa×h1 +b×h2 +c×h3 +d×g3 は、2タップの水平フィルタの処理結果と2タップの垂直フィルタの処理結果との合成結果として、入出力部520cを介して出力される。
【0079】
以上のとおり、図18の画像処理装置によれば、3個の演算セルA1,B1,C2からなるグループと3個の演算セルC1,D1,D2からなる他のグループとを独立に動作させることによって、2タップの水平フィルタ処理と2タップの垂直フィルタ処理とが並列に実行される。しかも、2個の演算セルD3,D4によって、両フィルタ処理結果の合成処理が実行される。
【0080】
ところが、以上の画像処理では、図20中の破線で囲まれた8個の演算セルA2,B2,A3,B3,C3,A4,B4,C4が使用されない。これら8個の演算セルを有効に利用できるように、図18の画像処理装置には第1〜第6のバイパスバス721〜726が設けられている。
【0081】
図21及び図22は、図18の画像処理装置の動作説明のためのタイミング図であって、上記水平フィルタ処理、垂直フィルタ処理及び合成処理の実行中における第2のバイパスバス722の使用方法の例を示している。
【0082】
第1サイクルでは、第1列の演算セルD1,C1,B1,A1の各々に画素データが供給され、演算処理が並列に実行される。
【0083】
第2サイクルでは、演算セルD1が第1の共通バス531へデータd×g3 を出力し、該データを演算セルD2の第1のラッチ621が受け取る。
【0084】
第3サイクルでは、演算セルC1が第1の共通バス531へデータc×h3 を出力し、該データを演算セルD2の第2のラッチ622が受け取る。2つのデータを受け取った演算セルD2は、演算処理を実行する。
【0085】
第4サイクルでは、演算セルB1が第1の共通バス531へデータb×h2 を出力し、該データを演算セルC2の第1のラッチ621が受け取る。一方、演算セルD2が第2の共通バス532へデータc×h3 +d×g3 を出力し、該データを演算セルD3の第1のラッチ621が受け取る。
【0086】
第5サイクルでは、演算セルA1が第1の共通バス531へデータa×h1 を出力し、該データを演算セルC2の第2のラッチ622が受け取る。2つのデータを受け取った演算セルC2は、演算処理を実行する。第2列の全ての演算セルは出力をハイ・インピーダンス状態に保持し、これらの演算セルにとっては出力側が空きサイクルとなる。ところが、この空きサイクルを利用して、入力部502cが第2のバイパスバス722を介してデータZ1 を第2の共通バス532へ出力する。このデータZ1 は、演算セルC3の第1のラッチ621に受け取られる。
【0087】
第6サイクルでは、演算セルC2が第2の共通バス532へデータa×h1 +b×h2 を出力し、該データを演算セルD3の第2のラッチ622が受け取る。2つのデータを受け取った演算セルD3は、演算処理を実行する。
【0088】
第7サイクルでは、第2列の全ての演算セルが出力をハイ・インピーダンス状態に保持し、これらの演算セルにとっては出力側が空きサイクルとなる。ところが、この空きサイクルを利用して、入力部502cが第2のバイパスバス722を介してデータZ2 を第2の共通バス532へ出力する。このデータZ2 は、演算セルC3の第2のラッチ622に受け取られる。2つのデータを受け取った演算セルC3は、演算処理を実行する。一方、演算セルD3が第3の共通バス533へデータa×h1 +b×h2 +c×h3 +d×g3 を出力し、該データを演算セルD4が受け取る。
【0089】
第8サイクル以降では、演算セルC3が第3の共通バス533をデータの出力に使用できる。
【0090】
以上のとおり、図18の画像処理装置によれば、第2列の演算セルD2,C2,B2,A2から第3列の演算セルD3,C3,B3,A3へのデータ転送だけでなく、第2のバイパスバス722を介した入力部502cから第3列の演算セルD3,C3,B3,A3への直接データ転送も可能である。したがって、第1、第2及び第3の共通バス531,532,533で互いに連結された8個の演算セルA1,B1,C1,D1,C2,D2,D3,D4を利用して水平フィルタ処理、垂直フィルタ処理及び合成処理を実行しながら、例えば該一連の処理に使用されない演算セルC3へ空きサイクルを利用して入力部502cからデータを転送することができる。この結果、演算アレイ500cの高い使用効率を実現できるとともに、バイパスバスを備えない図11の場合に比べてより複雑な演算が可能となる。
【0091】
更に、図18の画像処理装置によれば、第1のバイパスバス721及び第3〜第6のバイパスバス723〜726の利用も可能である。特に、図18の構成はデータのフィードバックのためのバイパスバス724,725,726を備えているので、巡回型フィルタを容易に構成できる効果がある。
【0092】
(実施例9)
図23は、本発明の第9の実施例に係る画像処理装置のブロック図である。図23中の500dは、各々列番号x(1≦x≦4)及び行番号y(1≦y≦5)で指定される並列動作が可能な20個の演算セル(E[x,y])503を備えた演算アレイである。この演算アレイ500dは、第1の入出力部502dから供給されたデータに算術演算処理を施して得られた結果を第2の入出力部520dへ供給したり、第2の入出力部520dから供給されたデータに算術演算処理を施して得られた結果を第1の入出力部502dへ供給したりするものである。図10の場合と同様に、第1列のうちの4個の演算セルE[1,y](2≦y≦5)をA1,B1,C1及びD1、第2列のうちの3個の演算セルE[2,y](3≦y≦5)をB2,C2及びD2、第3列のうちの2個の演算セルE[3,y](4≦y≦5)をC3及びD3、第4列のうちの演算セルE[4,5]をD4とそれぞれ名付ける。また、第4列のうちの4個の演算セルE[4,y](4≧y≧1)をP1,Q1,R1及びS1、第3列のうちの3個の演算セルE[3,y](3≧y≧1)をQ2,R2及びS2、第2列のうちの2個の演算セルE[2,y](2≧y≧1)をR3及びS3、第1列のうちの演算セルE[1,1]をS4とそれぞれ名付ける。
【0093】
外部からのデータ信号(画素信号)は、4つの入力504を介して第1の入出力部502dへ、他の4つの入力504を介して第2の入出力部520dへ各々供給される。第1の入出力部502dから第1列のうちの4個の演算セルD1,C1,B1,A1へは各々データバス505,506,507,508を介して、第2の入出力部520dから第4列のうちの4個の演算セルP1,Q1,R1,S1へは各々データバス512,513,514,515を介して個別にデータが供給される。第1列の演算セルS4,A1,B1,C1,D1と第2列の演算セルS3,R3,B2,C2,D2との間には時分割多重の第1の共通バス531が介在しており、6個の演算セルA1,B1,C1,D1,R3,S3のうちの任意の演算セルから4個の演算セルB2,C2,D2,S4のうちの任意の演算セルへのデータ転送が可能となっている。また、第2列の演算セルS3,R3,B2,C2,D2と第3列の演算セルS2,R2,Q2,C3,D3との間に時分割多重の第2の共通バス532が介在しており、6個の演算セルB2,C2,D2,Q2,R2,S2のうちの任意の演算セルから4個の演算セルC3,D3,R3,S3のうちの任意の演算セルへのデータ転送が可能となっている。更に、第3列の演算セルS2,R2,Q2,C3,D3と第4列の演算セルS1,R1,Q1,P1,D4との間に時分割多重の第3の共通バス533が介在しており、6個の演算セルC3,D3,P1,Q1,R1,S1のうちの任意の演算セルから4個の演算セルD4,Q2,R2,S2のうちの任意の演算セルへのデータ転送が可能となっている。第4列のうちの演算セルD4から第2の入出力部520dへはデータバス511を介してデータが供給され、第2の入出力部520dは1つの出力521を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。一方、第1列のうちの演算セルS4から第1の入出力部502dへはデータバス516を介してデータが供給され、第1の入出力部502dは1つの出力521を介して外部へデータ信号(画素信号)を出力する。
【0094】
以上のとおり、図23の画像処理装置の演算アレイ500dは、図15の演算アレイ500aの空白部を同様の演算アレイで埋めた構成を備えたものである。したがって、LSIへの実装に際して図15の場合に比べてチップ面積を有効に使うことができる。なお、図23の画像処理装置は、各演算セル503に内蔵されている係数レジスタの設定などのためのMPU51dとメモリ52dとを更に備えている。
【0095】
図23の画像処理装置によれば、第1〜第3の共通バス531,532,533を介して互いに連結された10個の演算セルA1,B1,C1,D1,B2,C2,D2,C3,D3,D4と、同じく第1〜第3の共通バス531,532,533を介して互いに連結された他の10個の演算セルP1,Q1,R1,S1,Q2,R2,S2,R3,S3,S4とを互いに独立に動作させることによって、各々水平フィルタ処理、垂直フィルタ処理などを実行することができる。また、これら20個の演算セル503がループをなすように外部接続を施すことによって、巡回型フィルタを容易に構成できる。また、図23中の2個の演算セル(例えば、B2とR3)で巡回型フィルタを構成することも可能である。図16や図18に示すバイパスバスを図23の構成に付加してもよい。
【0096】
以上の説明のとおり、上記各実施例によれば、プログラマブルな画像処理のための演算アレイを構成する複数の積和演算セルの並列動作を達成できる。しかも、小さいバス構成で並列処理を実行でき、その効果は絶大なるものがある。
【0097】
なお、各実施例中のMPUは演算アレイの中に組み込み可能である。例えば、図1中のMPU11は、入力部102から画素データを受け取り、かつ該受け取った画素データに算術論理演算処理を施すようにもできる。また、MPU11は、16個の演算セル103のうちのいずれかからデータを受け取り、かつ該受け取ったデータに算術論理演算処理を施すようにもできる。MPU11による処理の結果は、いずれかの演算セル103又は出力部120へ供給される。
【0098】
【発明の効果】
以上説明してきたとおり、本発明に係る第1の信号処理装置によれば、並列動作可能な複数の演算セルをピラミッド状に2次元配置し、かつ木構造をなすように各階層間をデータバスで連結してなる構成を採用したので、小さいバス構成で並列処理を実行できる収束型処理に適した信号処理装置を実現できる。
【0099】
また、本発明に係る第2の信号処理装置によれば、並列動作可能な複数の演算セルをピラミッド状に2次元配置し、かつ各階層間に個別の共通バスを設けた構成を採用したので、小さいバス構成で並列処理を実行できる収束型処理に適した信号処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図2】図1中の入力部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1中の演算セルの内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1中の演算アレイの動作説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図7】図6中の入力部の内部構成を示すブロック図である。
【図8】図6中の演算セルの内部構成を示すブロック図である。
【図9】図6中の演算アレイの動作説明図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図12】図11中の演算セルの内部構成例を示すブロック図である。
【図13】図11中の演算セルの他の内部構成例を示すブロック図である。
【図14】図11の信号処理装置の動作説明のためのタイミング図である。
【図15】本発明の第6の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図16】本発明の第7の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図17】図16の信号処理装置の動作説明のためのタイミング図である。
【図18】本発明の第8の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【図19】図18中の演算セルの内部構成を示すブロック図である。
【図20】図18の信号処理装置の動作説明図である。
【図21】図18の信号処理装置の動作説明のためのタイミング図である。
【図22】図18の信号処理装置の動作説明のための他のタイミング図である。
【図23】本発明の第9の実施例に係る信号処理装置のブロック図である。
【符号の説明】
11,11a〜11c MPU
12,12a〜12c メモリ
21 制御入力
22 データバス
51,51a〜51d MPU
52,52a〜52d メモリ
61 制御入力
62 データバス
100,100a〜100c 演算アレイ(演算手段)
102,102a〜102c 入力部又は入出力部(第1のインターフェイス手段)
103,103a〜103c 演算セル
104 入力
105〜116,119 データバス
120,120a〜120c 出力部又は入出力部(第2のインターフェイス手段)
121 出力
131,137 係数レジスタ
133 乗算器
135 加算器
136 ラッチ
138 セレクタ
201〜203 ラッチ(データ保持手段)
301 ラインメモリ(データ保持手段)
301,303 ラッチ(データ保持手段)
500,500a〜500d 演算アレイ(演算手段)
502,502a〜502d 入力部又は入出力部(第1のインターフェイス手段)
503 演算セル
504 入力
505〜508,511〜516 データバス
520,520a〜520d 出力部又は入出力部(第2のインターフェイス手段)
521 出力
531〜533 共通バス
541 入力タイミング部
542 処理部
543 出力タイミング部
601,611 レジスタ
602,612 一致検出回路
604,614 カウンタ
621,622,626 ラッチ
623 係数レジスタ
624 乗算器
625 加算器
711〜717,721〜726 バイパスバス

Claims (19)

  1. データに算術演算処理を施すための演算手段と、
    外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給するための第1のインターフェイス手段と、
    前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第2のインターフェイス手段とを備え、
    前記演算手段は、2以上の整数Mに対して1≦x≦Mかつx≦y≦Mを満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能なL個(ただし、Lは1からMまでの整数の和)の演算セルE[x,y]のみのアレイを有し、
    演算セルE[1,y](1≦y≦M)の入力データは前記第1のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[x,y](2≦x≦Mかつx≦y≦M)の入力データは演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]から各々個別のバスを介して供給され、
    演算セルE[M,M]の出力データは前記第2のインターフェイス手段へ供給されることを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1記載の信号処理装置において、
    前記第1のインターフェイス手段は、各々データを保持するための互いに縦続接続されたM−1個のデータ保持手段を有することを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項1記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[x,y](1≦x≦Mかつx≦y≦M)は、積和演算のための乗算器と加算器とを有することを特徴とする信号処理装置。
  4. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[x,y](1≦x≦Mかつx≦y≦M)は、前記乗算器の一方の入力に係数を供給するための書き替え可能な係数レジスタを更に有することを特徴とする信号処理装置。
  5. データに算術演算処理を施すための演算手段と、
    各々外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給し、かつ前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第1及び第2のインターフェイス手段とを備え、
    前記演算手段は、2以上の整数Mに対して1≦x≦Mかつ1≦y≦M+1を満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能な複数の演算セルE[x,y]のアレイを有し、
    演算セルE[1,y](2≦y≦M+1)の入力データは前記第1のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[x,y](2≦x≦Mかつx+1≦y≦M+1)の入力データは演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]から供給され、
    演算セルE[M,M+1]の出力データは前記第2のインターフェイス手段へ供給され、
    演算セルE[M,y](1≦y≦M)の入力データは前記第2のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[x,y](1≦x≦M−1かつ1≦y≦x)の入力データは演算セルE[x+1,y]及び演算セルE[x+1,y+1]から供給され、
    演算セルE[1,1]の出力データは前記第1のインターフェイス手段へ供給されることを特徴とする信号処理装置。
  6. データに算術演算処理を施すための演算手段と、
    外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給するための第1のインターフェイス手段と、
    前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第2のインターフェイス手段とを備え、
    前記演算手段は、
    2以上の整数Mに対して1≦x≦Mかつx≦y≦Mを満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能なL個(ただし、Lは1からMまでの整数の和)の演算セルE[x,y]のみのアレイと、
    1以上かつM−1以下の整数kの各々に対して演算セルE[k,y](k≦y≦M)と演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦M)との間に介在した時分割多重の共通バスB[k]とを有し、
    演算セルE[1,y](1≦y≦M)の入力データは前記第1のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦M)の入力データは演算セルE[k,y](k≦y≦M)から共通バスB[k]を介して供給され、
    演算セルE[M,M]の出力データは前記第2のインターフェイス手段へ供給されることを特徴とする信号処理装置。
  7. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記第1のインターフェイス手段は、各々データを保持するための互いに縦続接続されたM−1個のデータ保持手段を有することを特徴とする信号処理装置。
  8. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦M)は、書き替え可能なレジスタを有し、該レジスタに設定された値と予め付与された値とが一致したときに共通バスB[k]からデータを入力することを特徴とする信号処理装置。
  9. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦M)は、クロックに応じて順次更新されるカウンタを有し、該カウンタの保持値と予め付与された値とが一致したときに共通バスB[k]からデータを入力することを特徴とする信号処理装置。
  10. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[k,y](k≦y≦M)は、書き替え可能なレジスタを有し、該レジスタに設定された値と予め付与された値とが一致したときに共通バスB[k]へデータを出力することを特徴とする信号処理装置。
  11. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[k,y](k≦y≦M)は、クロックに応じて順次更新されるカウンタを有し、該カウンタの保持値と予め付与された値とが一致したときに共通バスB[k]へデータを出力することを特徴とする信号処理装置。
  12. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[x,y](1≦x≦Mかつx≦y≦M)は、積和演算のための乗算器と加算器とを有することを特徴とする信号処理装置。
  13. 請求項12記載の信号処理装置において、
    前記演算手段中の演算セルE[x,y](1≦x≦Mかつx≦y≦M)は、前記乗算器の一方の入力に係数を供給するための書き替え可能な係数レジスタを更に有することを特徴とする信号処理装置。
  14. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記第1のインターフェイス手段と前記演算手段の共通バスB[k](1≦k≦M−1)との間に介在したバイパスバスを更に備えたことを特徴とする信号処理装置。
  15. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段の共通バスB[k](1≦k≦M−1)と前記第2のインターフェイス手段との間に介在したバイパスバスを更に備えたことを特徴とする信号処理装置。
  16. 請求項記載の信号処理装置において、
    前記演算手段の複数の共通バスB[k](M≧3かつ1≦k≦M−1)のうちの少なくとも2つの間に介在したバイパスバスを更に備えたことを特徴とする信号処理装置。
  17. データに算術演算処理を施すための演算手段と、
    各々外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給し、かつ前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第1及び第2のインターフェイス手段とを備え、
    前記演算手段は、
    2以上の整数Mに対して1≦x≦Mかつ1≦y≦M+1を満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能な複数の演算セルE[x,y]のアレイと、
    1以上かつM−1以下の整数kの各々に対して演算セルE[k,y](1≦y≦M+1)と演算セルE[k+1,y](1≦y≦M+1)との間に介在した時分割多重の共通バスB[k]とを有し、
    演算セルE[1,y](2≦y≦M+1)の入力データは前記第1のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[k+1,y](k+2≦y≦M+1)の入力データは演算セルE[k,y](k+1≦y≦M+1)及び演算セルE[k+1,y](1≦y≦k+1)から共通バスB[k]を介して供給され、
    演算セルE[M,M+1]の出力データは前記第2のインターフェイス手段へ供給され、
    演算セルE[M,y](1≦y≦M)の入力データは前記第2のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[k,y](1≦y≦k)の入力データは演算セルE[k+1,y](1≦y≦k+1)及び演算セルE[k,y](k+1≦y≦M+1)から共通バスB[k]を介して供給され、
    演算セルE[1,1]の出力データは前記第1のインターフェイス手段へ供給されることを特徴とする信号処理装置。
  18. データに算術演算処理を施すための演算手段と、
    外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給するための第1のインターフェイス手段と、
    前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第2のインターフェイス手段とを備え、
    前記演算手段は、2以上の整数M、N(ただし、M≦N)に対して1≦x≦Mかつx≦y≦Nを満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能なL個(ただし、LはN−M+1からNまでの整数の和)の演算セルE[x,y]のみのアレイを有し、
    演算セルE[1,y](1≦y≦N)の入力データは前記第1のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[x,y](2≦x≦Mかつx≦y≦N)の入力データは演算セルE[x−1,y]及び演算セルE[x−1,y−1]から各々個別のバスを介して供給され、
    演算セルE[M,y](M≦y≦N)の出力データは前記第2のインターフェイス手段へ供給されることを特徴とする信号処理装置。
  19. データに算術演算処理を施すための演算手段と、
    外部からデータ信号を入力して前記演算手段にデータを供給するための第1のインターフェイス手段と、
    前記演算手段から算術演算処理が施されたデータの供給を受けて外部へデータ信号を出力するための第2のインターフェイス手段とを備え、
    前記演算手段は、
    2以上の整数M、N(ただし、M≦N)に対して1≦x≦Mかつx≦y≦を満たす2個の添字x,yで指定される並列動作が可能なL個(ただし、LはN−M+1からNまでの整数の和)の演算セルE[x,y]のみのアレイと、
    1以上かつM−1以下の整数kの各々に対して演算セルE[k,y](k≦y≦N)と演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦N)との間に介在した時分割多重の共通バスB[k]とを有し、
    演算セルE[1,y](1≦y≦N)の入力データは前記第1のインターフェイス手段から供給され、
    演算セルE[k+1,y](k+1≦y≦N)の入力データは演算セルE[k,y](k≦y≦N)から共通バスB[k]を介して供給され、
    演算セルE[M,y](M≦y≦N)の出力データは前記第2のインターフェイス手段へ供給されることを特徴とする信号処理装置。
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