JP3638675B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、リニアアクチュエータに関し、特に、出力軸を出入させるマニュアルレバーを途中でロックさせ、マニュアルレバーを操作する時間を短縮させるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のリニアアクチュエータとしては、図5で示す構成がある。
図5において、符号1で示すものはケーシングであり、このケーシング1内には、駆動源としてのモータ2と、軸線方向に延在するスリーブ3と、このスリーブ3の中心で回転するスクリュ軸4とが主として収容されている。前記モータ2の駆動軸2aには駆動ギヤ5が設けられ、スクリュ軸4の後端には従動ギヤ6が設けられている。そして、この駆動ギヤ5と従動ギヤ6は中間ギヤ部7を介して回転自在に連結されている。従って、モータ2の回転力を、駆動ギヤ部5と従動ギヤ部6と中間ギヤ部7からなるギヤ機構Aを介してスクリュ軸4に伝達することができる。
【0003】
前記スクリュ軸4の雄ねじ部4aには円筒状の出力ピン8の雌ねじ部8aが螺合され、この出力ピン8の外壁面8bは、スリーブ3の内壁面3aに対して摺動自在に係合されている。なお、前記出力ピン8は、スリーブ3の先端に形成した開口部3bから突出し、出力ピン8の先端には、リニアアクチュエータの作動部8cが固設されている。
【0004】
次に、従来のリニアアクチュエータは上述のように構成され、その動作について説明する。
先ず、モータ2の駆動軸2aを正転又は逆転させることにより、ギヤ機構Aを介してスクリュ軸4も正転又は逆転を開始する。そして、スクリュ軸4の雄ねじ部4aと出力ピン8の雌ねじ部8aとの螺合により、スクリュ軸4の回転量に追従して、出力ピン8を所定量だけ確実に往復運動させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリニアアクチュエータは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、出力ピン8はスクリュ軸4の回転にのみ追従して往復運動できる構成になっているため、モータ2停止後において、出力ピン8を前進(突出)させる必要に迫られた場合、例えば、作動部8cの前方に出現した開口部内に作動部8cを挿入させる必要に迫られた場合、この出力ピン8をマニュアル操作で強制的に出入させるようなことは不可能であった。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、出力軸を出入させるマニュアルレバーを途中でロックさせ、マニュアルレバーを操作する時間を短縮させるようにしたリニアアクチュエータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるリニアアクチュエータは、ケーシングに内蔵されたスリーブ内に配設したスクリュ軸を駆動源によって回転させ、この回転により、出力軸を前記スリーブから出入自在に往復運動させるように構成したリニアアクチュエータにおいて、前記スリーブの先端側に出入自在に設けられ前記出力軸に設けられた出力ピンと、前記ケーシングに回動自在に軸支され前記出力軸と係合するマニュアルレバーと、前記スリーブ内に設けられ前記スクリュ軸と螺合するナットと、前記ナットと前記出力軸間に介装されたスプリングと、前記マニュアルレバーに回動自在に軸支されたロックレバーと、前記ロックレバーに設けられた軸支体に回動自在に設けられたロックレバーと、前記軸支体に設けられ前記ロックレバーを常時ロック解除方向へ付勢するためのトーションばねからなロック解除ばねと、前記ケーシングの外壁に形成された係合部とを備え、前記ロックレバーが前記ケーシングの係合部に係合することにより前記マニュアルレバーをその回動途中位置において位置決めすることができるようにした構成である。
【0008】
【作用】
本発明によるリニアアクチュエータにおいては、駆動源によってスクリュを回転させることによりスプリングを介して出力軸がケーシングから突出し、被駆動体をこの出力軸の出力ピンで駆動すると共に、この出力軸に係合したマニュアルレバーを回動することにより、駆動源と関係なく出力軸を介して出力ピンを出入させることができる。また、このマニュアルレバーのロックレバーを用いることによりマニュアルレバーを途中の回動位置でロックすることができ、出力ピンを途中位置でロックできると共に、次のマニュアルレバーの回動時間を短縮することができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面と共に本発明によるリニアアクチュエータの好適な実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
図1において、符号1で示すものは箱体をなすケーシングであり、このケーシング1内には、駆動源としてのモータ2と、軸線方向に延在するスリーブ3と、このスリーブ3の中心で軸線方向に延在すると共に軸受10を介して回転自在に支持されたスクリュ軸4とが主として収容されている。前記モータ2の駆動軸2aの先端には駆動ギヤ5が形成され、スクリュ軸4の後端には従動ギヤ6が固設されている。そして、この駆動ギヤ5と従動ギヤ6は、周知のメカニカルクラッチ(過負荷時にすべって逃げるタイプ)7を介して回転自在に連結されている。従って、モータ2の回転力を、駆動ギヤ部5と従動ギヤ部6とメカニカルクラッチ7からなるギヤ機構Aを介して、スクリュ軸4に適切に伝達することができる。なお、このメカニカルクラッチ7の作用により、スクリュ軸4の過負荷に対してモータ2の回転をすべり状態として保護できるように構成されている。
【0010】
前記スクリュ軸4の先端にはナット20が螺合されており、このスクリュ軸4の回転によりナット20がスリーブ3の軸方向に沿って移動するように構成されている。前記スリーブ3内には、リニアガイド21を介して出力軸8が軸方向に移動自在に設けられ、この出力軸8の先端には出力ピン8aが設けられ、この出力軸8と出力ピン8aは一体又は別体に形成されて出力ピン8aがスリーブ3から出入自在に構成されている。
【0011】
前記出力軸8と前記ナット20との間にはスプリング22が圧縮して設けられ、このスプリング22を介してナット20と出力軸8とが連動自在に構成され、前記出力軸8の外周位置にはこの出力軸8を付勢するための外周スプリング23が設けられている。前記ケーシング1の上部位置に設けられたレバー用軸支部30にはマニュアルレバー31が回動自在に設けられ、このマニュアルレバー31の接続ロッド32は前記ケーシング1の側壁に形成された第1長孔33内で移動自在に設けられ、この接続ロッド32の移動は前記スリーブ3に設けられた第1、第2リミットスイッチ34,35に接触することによりこのマニュアルレバー31の回動位置が各リミットスイッチ34,35によって検出される。
【0012】
前記スリーブ3の側壁に形成された第2長孔36には、前記出力軸8に設けられたロッド37が貫通して移動自在に設けられており、このロッド37が前記スリーブ3に設けられた第3,第4リミットスイッチ38,39に接触することによって出力軸8の往復移動が検出されるように構成されている。
【0013】
前記マニュアルレバー31には、図3及び図4で示すように、軸支体40を介してロックレバー41が回動自在に設けられており、この軸支体40にはトーションばねからなるロック解除ばね42が設けられ、このロック解除ばね42によりこのロックレバー41は常時解除方向に付勢されている。このロックレバー41の端部41aは前記ケーシング1の外壁1aに形成された突起状の係合部43に係合するように構成され、この端部41aが係合部43に係合することによってマニュアルレバー31をその回動途中位置において位置決め(ロック)することができるように構成されている。
【0014】
次に、動作について述べる。まず、図1及び図2の状態で駆動源2の駆動軸2aを正転させることによりギヤ機構Aを介してスクリュ軸4も正転し、連動してナット20が前進すると共に、スプリング22を介して出力軸8及び出力ピン8a及びこれに係合しているマニュアルレバー31が実線から点線の位置に前進する。この出力軸8の移動はロッド37が第4リミットスイッチ39に接触することにより検出され、例えばランプ等の点灯によって出力ピン8aの突出状態を表示することができる。また、駆動源2を逆転させることにより、出力軸8及び出力ピン8aの後退を行うことができる。
【0015】
前述の駆動源2により出力軸8及び出力ピン8aを出入させて用いる状態下で、例えば、突出した出力ピン8aを急速に元に戻し、出力ピン8aで駆動された被駆動体(例えば、図示しないヘリコプターの車輪ロック用部材)の被駆動状態を解除しようとする場合、駆動源2を反転させたのでは時間がかかりすぎるため、マニュアルレバー31を図1の点線から実線で示す方向に戻すことにより出力軸8及び出力ピン8aはスプリング22の付勢に抗して急速後退を行うことができる。
【0016】
また、前述の場合、マニュアルレバー31の手を離すと、マニュアルレバー31はスプリング22の付勢によって元の位置(例えば、駆動源2によって本来移動させられている位置)に戻るが、このロックレバー41を図4のように回動させてその端部41aを係合部43に係合させることによりマニュアルレバー31は元の位置に戻ることなく途中位置でロックすることができ、出力ピン8aを途中位置の突出状態でロックすることができ、次のマニュアルレバー31の操作時には途中でロックしたマニュアルレバー31を戻すことになるため、そのストロークが例えば半分となり操作時間を短縮させることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によるリニアアクチュエータは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、駆動源による出力軸及び出力ピンの出入動作とは別にマニュアルレバーによって出力及び出力ピンの出入動作を独立して行うことができる。また、このマニュアルレバーがロックレバーによって途中でロックできるため、次に同じマニュアルレバーによる動作を行うための操作時間を短縮化することができ、緊急用のマニュアル動作を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリニアアクチュエータを示す側面図である。
【図2】 図1の底面図である。
【図3】 図1の要部を示す拡大図である。
【図4】 図3の底面図である。
【図5】 従来構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
1a 外壁
3 スリーブ
4 スクリュ軸
8 出力軸
8a 出力ピン
20 ナット
22 スプリング
31 マニュアルレバー
40 軸支体
41 ロックレバー
42 ロック解除ばね
43 係合部
Claims (1)
- ケーシング(1)に内蔵されたスリーブ(3)内に配設したスクリュ軸(4)を駆動源(2)によって回転させ、この回転により、出力軸(8)を前記スリーブ(3)から出入自在に往復運動させるように構成したリニアアクチュエータにおいて、
前記スリーブ(3)の先端側に出入自在に設けられ前記出力軸(8)に設けられた出力ピン(8a)と、前記ケーシング(1)に回動自在に軸支され前記出力軸(8)と係合するマニュアルレバー(31)と、前記スリーブ(3)内に設けられ前記スクリュ軸(4)と螺合するナット(20)と、前記ナット(20)と前記出力軸(8)間に介装されたスプリング(22)と、前記マニュアルレバー(31)に回動自在に軸支されたロックレバー(41)と、前記ロックレバー (41) に設けられた軸支体 (40) に回動自在に設けられたロックレバー (41) と、前記軸支体 (40) に設けられ前記ロックレバー (41) を常時ロック解除方向へ付勢するためのトーションばねからなロック解除ばね (42) と、前記ケーシング (1) の外壁 (1a) に形成された係合部 (43) とを備え、前記ロックレバー(41)が前記ケーシング(1)の係合部(43)に係合することにより前記マニュアルレバー(31)をその回動途中位置において位置決めすることができるようにした構成よりなることを特徴とするリニアアクチュエータ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP16630295A JP3638675B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | リニアアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16630295A JP3638675B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | リニアアクチュエータ |
Publications (2)
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JPH0919105A JPH0919105A (ja) | 1997-01-17 |
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Family
ID=15828834
Family Applications (1)
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JP16630295A Expired - Fee Related JP3638675B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | リニアアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3638675B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16630295A patent/JP3638675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0919105A (ja) | 1997-01-17 |
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