JP3638197B2 - プリンタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は被印刷体の位置を高精度に検出することによって、被印刷体の印刷範囲を空打ちを生じることなく広げるとともに、印刷部の信頼性と印刷品質を向上させたプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ装置は、電算機システムや通信システムの出力装置としてディスプレイ装置と同様に、重要な役割を担っている。とくに、印刷に際して、機械的衝撃力を使用するインパクト方式のプリンタ装置は、同時複写が可能であることから、顧客用と控え用などの複数枚に印刷が必要な各種の伝票類の印刷には、なくてはならない装置である。
【0003】
このプリンタ装置は、ハンマやワイヤあるいはピンなど(以下、印刷ヘッドと称する)を電磁石などで駆動し、設定された間隙を前記印刷ヘッドが飛行し、プラテンなどに支持されている被印刷体と衝突させ、介在させたインクリボンあるいはカーボン紙あるいは化学感圧材の発色により所望の図形や文字を被印刷体に形成する方式であるために、次のような課題があった。
【0004】
第1の課題は、被印刷体が無い箇所を印刷ヘッドが打撃すると、過大な反発力のために印刷ヘッドに過大な磨耗や折損が生じるので、被印刷体の位置を正確に検出しなければならないことである。
【0005】
第2の課題は、前記間隙が印刷品質(適正な濃度で印刷できるか否か、水平直線がまっすぐに印刷できるか否かなど)や、被印刷体の挿入の操作性(被印刷体を容易に挿入できるか否か)や、走行性(被印刷体が所定の方向に正しく搬送されるか否か)などを左右するために、前記間隙を正確に設定しなければならないことである。
【0006】
第1の課題に対しては、被印刷体の位置を検出し、印刷位置の制御を行う必要がある。この被印刷体の検出方法については、各種の方法が公開されている。たとえば、特開昭52−94224号公報においては、被印刷体を保持するトラクタ間の距離を検出する方法として、条体にスリットを設けこのスリットの数を光電的に計数する方法が記載されている。また、特開平1−257081号公報においては、印字用紙を搬送するための一対のトラクタの位置を位置認識センサで検出する方法が記載されており、具体的には、トラクタの1本の軸内にリニアセンサを設け、このセンサによってトラクタ位置を検出するものである。また特開平6−31984号公報においては、シリアルプリンタのキャリアに設けたセンサで用紙の左右端を検出し、空打ちを防止する方法が記載されている。
【0007】
第2の課題に対しても、種々の方法が公開されているが、図22に従来の印字ヘッドと用紙間の間隙の自動調整の一例を示す。この動作を説明すると、まず(A)で被印刷体102を印刷ヘッド103とプラテン104の間に挿入した状態で原点位置からプラテン104を移動させて、印刷ヘッド103方向に押しつける。その後、(B)で所定のギャップTだけ、プラテン104を原点位置方向に後退させる。この動作によって、被印刷体厚さの如何に係わらず、(C)に示すように、印刷ヘッド103と被印刷体102間に所定のギャップTを設定することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
プリンタ装置の前記の課題に対しては、前述のように種々の発明がなされているが、以下の問題があった。
【0009】
すなわち、顧客数の増加や、取り扱い品目の増加に伴い、顧客コード桁数や、品目数や品目コード桁数を増やしたいと言う要求があり、これに対して、用紙を大きくしたり、文字などを小さくしたりする対策もあるが、印刷、印字に従来使用されていなかった範囲も出来るだけ使用し、対応したいと言う要望が高まっている。しかしながら、従来は図20に示す様に、被印刷体の1例としての連続用紙100を外れた空打ちや、送り孔101の位置での空打ちを防止するために、検知した用紙左端100aや用紙右端100bから十分な余裕を見込んで、印刷範囲を設定して、印刷、印字を行っていた。このような従来の印刷範囲の決め方では、空きスペースが広くなり、前述の要望に応えることは困難であった。
【0010】
前述の要望に答えるためには、用紙端の正確な検出が必要であるが、たとえば、前記特開昭52−94224号公報に記載の条体にスリットを設けこのスリットの数を光電的に計数する方法では、トラクタ移動にともない光電的にスリットを検出することになるが、スリットのピッチを細かくし、検出精度を上げようとしても、トラクタは通常手動で移動させるのには重たく、かつ大きく、容易に移動させることは困難である。従ってトラクタを手動で移動させる場合は、スリットに沿って移動する光検出手段の速度が大きく異なり、検出信号の波形のバラツキが大きくなり、検出精度を期待することは困難であると推量される。また、この検出方法では、一対のトラクタ間の間隔を検出する方法であり、基準からの用紙の位置を検出することは出来ないという欠点もある。
【0011】
さらに、この方法やトラクタの位置を位置認識センサで検出する方法では、トラクタ位置に基づいて一旦、用紙幅を検出して記憶していても、電源切断状態でトラクタを移動させてしまうと、装置を再稼働させた場合には、記憶されている用紙幅は実際の値と異なるために、再度トラクタ位置を設定し直さなければならず、通常半固定で移動が容易でないトラクタを移動させねばならない、という操作上の問題があった。
【0012】
また、伝票類の大きさが大きくなるほど、また複写枚数が多くなるほど、印字の際に用紙の中央部などに弛みが生じ易くなり、用紙が浮きあがり、その結果、印字のカスレや欠けや、または用紙が印字ヘッドに接触し、用紙の蛇行や更には印字ヘッドのピン、ワイヤなどの損傷が生じる恐れがあった。
【0013】
さらに、図22に示す従来の印刷ギャップ自動調整法では被印刷体をプラテンの右部分か、中央部分か、左部分かなど、どの位置に装着させたかによって、求めた被印刷体の厚さが異なるため、設定したギャップTが必ずしも適切ではないために、印刷、印字のカスレや被印刷体が印刷ヘッドに接触し蛇行するなどが生じると言う問題があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、請求項1の発明においては、被印刷体の位置を設定する位置設定手段と、前記被印刷体の幅方向の端部の位置に応じた位置を指示する指示手段と、前記指示手段の位置を検出する検出手段とを有して、前記被印刷体の端部位置を認識するプリンタ装置であって、
印字ヘッドユニットとプラテンとの間に前記被印刷体を配置し、前記印字ヘッドユニットと前記プラテンとが所定距離だけ離れて配置される基準位置から前記印字ヘッドユニットまたは前記プラテンの一方を他方に向け移動させ、前記被印刷体を押圧するまでに移動した前記印字ヘッドユニットまたは前記プラテンの距離と前記所定距離との差から求まる前記被印刷体の厚さ情報を前記端部を示す位置情報に基づいて補正し、印刷ヘッドと被印刷体間の間隙を制御する印刷間隙制御手段を備え、
前記指示手段は前記位置設定手段に連動して移動し、前記検出手段は前記被印刷体の幅方向に所定の間隔で配置された複数のスリットを有するスリット板と前記位置設定手段に対して独立に移動し前記スリット板の基準位置から前記スリットの個数を計数する検出センサとを有し、前記検出センサが移動に伴って前記スリットを遮断する位置に配置された前記指示手段の前記スリット板の基準位置からの位置を前記スリットの個数を計数することにより検出する
ことを特徴とするプリンタ装置を要旨とした。
【0015】
ここで、上記の被印刷体とは、用紙、金属薄膜、高分子膜、樹脂等をコーティングした記録担体などを指し、またこれらを組み合わせたものであってもよく、また、上記の被印刷体の「端部位置に応じた位置」、とは、端部位置と同一の位置であっても、同一の位置でなくともその差が既知であれば良い、ことを意味している。
【0016】
この請求項1の新規な着想は、前記検出手段を、トラクタのような被印刷体位置の設定手段と独立可動にして、前記被印刷体の端部位置を検出できる様にした点である。
【0017】
この様に、検出手段を独立可動としたので、検出手段のみの移動によって、被印刷体の端部の検出が可能となる。したがって、軽量で小型の検出センサを使用することができ、その検出センサを高速、高精度に移動できるため、高速、高精度に端部を検出することができる。
【0018】
したがって、請求項1の発明によれば、以下の効果がある。
(1)被印刷体の端部を高精度で検出できるので、用紙の端部の間際まで印刷、印字が可能となる。
(2)被印刷体の端部を高精度で検出できるので、前記端部からの位置が既知である送り孔やミシン目などの印刷を回避したい箇所を高精度で認識することが可能となり、したがって、印刷を回避したい箇所の間際まで、印刷、印字が可能となる。
(3)トラクタなど被印刷体の設定手段を移動させずとも、被印刷体の位置を高速に、しかも人手をかけることなく容易に検出することが可能となる。
【0019】
さらに、請求項1の発明において、スリットの個数を計数する光電的な検出方法であれば、スリットのピッチを小さくしても、光電センサを所定の速度で移動させることができ、このスリットのピッチを文字や図形を描画する際の印刷ピッチ、または前記ピッチの整数倍、または前記ピッチの整数分の1にしておけば、(1)少なくとも図形、文字を形成するドットのピッチに相当する精度で被印刷体の端の位置や被印刷体の位置を検出できる。
(2)用紙端検出のアルゴリズムで、距離を前記印刷ピッチ単位、または前記ピッチの整数倍単位、または前記ピッチの整数分の1単位で表すことによって、装置の印字密度をたとえば、160DPI(Dots per inch)から180DPIに変更した際に、前記アルゴリズムを換えることなく、高印刷密度化の変更が可能となる。
【0020】
ここで、印刷ピッチとは、印刷や印字に際して、ドットマトリックス方式のプリンタでは図形や文字を形成するドットのピッチを意味し、母型活字方式のプリンタでは印字ピッチを意味する。たとえばドットマトリックス方式の場合で、印字密度が160DPIのプリンタ装置では、印刷ピッチは0.15875mmになる。
【0021】
さらに、請求項1の発明において、被印刷体の搬送方向の移動量と端部を示す位置情報とにもとづいて、前記被印刷体への印刷範囲を制御する印刷範囲制御手段を備えることにより、印字範囲を詳細に制御可能となる。
【0022】
ここで、搬送方向の移動量とは、被印刷体を所定の位置からどれだけの距離を搬送したかを示す情報である。たとえば、トラクタで被印刷体を搬送する場合には、トラクタの紙送り駆動の駆動軸の回転角度、回転数や、駆動源の回転角度、回転数などであり、搬送ローラを使用する場合には、搬送ローラの回転角度、回転数や、この搬送ローラの駆動源の回転角度、回転数などであってもよい。さらには、被印刷体の所定位置にマーカを設け、マーカの検出を基準に搬送距離を求めてもよく、マーカの代わりにたとえば送り孔を使用してもよい。
【0023】
この新規な着想は、請求項1の発明に被印刷体の搬送方向の位置情報を加えれば、被印刷体の2次元情報が得られ、従って被印刷体に設けられた送り孔や、ミシン目などの搬送方向、幅方向の位置が分かり、これらを回避し、印刷、印字を行うことができる、という点にある。
【0024】
したがって、前記印刷範囲制御手段を備えることによって、以下の効果がある。
(1)被印刷体に設けられた送り孔やミシン目などの印刷、印字を回避したい搬送方向、幅方向の位置を避けて、被印刷体の端部の間際まで、印刷、印字が可能となる。
【0025】
また、請求項1に記載のプリンタ装置は、印字ヘッドユニットとプラテンとの間に前記被印刷体を配置し、前記印字ヘッドユニットと前記プラテンとが所定距離だけ離れて配置される基準位置から前記印字ヘッドユニットまたは前記プラテンの一方を他方に向け移動させ、前記被印刷体を押圧するまでに移動した前記印字ヘッドユニットまたは前記プラテンの距離と前記所定距離との差から求まる前記被印刷体の厚さ情報を前記端部を示す位置情報に基づいて補正し、印刷ヘッドと被印刷体間の間隙を制御する印刷間隙制御手段を備えていることを要旨としている。
【0026】
この請求項1の新規な着想は、従来の印刷ギャップ自動調整法では、たとえば被印刷体がプラテンの片側に偏って装着された位置にあると、プラテンを印刷ヘッド方向に押しつけた際に、プラテンと印刷ヘッドが平行でなくなり、正しく被印刷体の厚さを検出できないことを見出し、したがって、印刷ヘッドと被印刷体間に所定の間隙を確保するには、検出した被印刷体の厚さを被印刷体の位置情報(端部の位置や、その位置から求まる被印刷体の幅など)に基づいて補正すれば良いことを見出したことにある。
【0027】
したがって、請求項1の発明によれば、以下の効果がある。
(1)被印刷体の位置によらず、印刷ヘッドと被印刷体間の所望の間隙を確保でき、高品質の印字、印刷が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例〕
以下に本発明の好適な実施例を示し、本発明を説明する。
【0029】
本実施例では、被印刷体として送り孔を有して、トラクタによって搬送される連続用紙を使用し、印刷方式としてはドットマトリックス方式のプリンタ装置を例として説明する。
【0030】
図1は本発明のプリンタ装置側面の断面図であり、本発明に関連する主要部分のみを示したもので、電源、インターフェース部、回路、構造支持体などは図示していない。図1でプリンタ装置の筐体は、筐体1a、ベース1b、扉1c、上扉1d、上扉1eから構成され、この筐体内の図示していない部分に収納された用紙2は、上トラクタ3a、3b(上トラクタは1対あり、図1には上トラクタ3a、上トラクタ3bの内、上トラクタ3aのみを図示)と下トラクタ4a、4b(下トラクタは1対あり、図1には下トラクタ4a、下トラクタ4bの内、下トラクタ4aのみを図示)によって、図1で下から上方向に搬送され、図示していない用紙収納部に収納される。用紙2は、搬送経路中のプラテン8と印刷ヘッドユニット9との間を通過する際に、印刷、印字される。
【0031】
用紙2の装着と、位置決めは位置設定手段である上トラクタ3a、3bと下トラクタ4a、4bによって行う。この上トラクタ3aと下トラクタ4a、上トラクタ3bと下トラクタ4bは、図示していない軸と嵌合している連結部7a、7b(図1には連結部7aのみ図示)とトラクタ金具5a、5b(図1にはトラクタ金具5aのみ図示)、トラクタ金具6a、6b(図1にはトラクタ金具6aのみ図示)によって、互いに連結しており、たとえば下トラクタを移動させれば、対応する方の上トラクタも同様に移動する構成となっている。
【0032】
本実施例では、この連結部7a、図示していない連結部7bの近くに検出手段10を設けた構成としてある。図2(A)は本発明の主要部の正面図を、図2(B)は側面図を各々示し、用紙の端部位置を示す指示手段と、前記指示手段の位置を検出する検出手段との構成を具体的に示したものである。
【0033】
まず、用紙の装着と搬送と前記指示手段について説明する。
装着については、用紙2の送り孔と上トラクタ3a、上トラクタ3 bのトラクタピン11とを嵌め合わされ、下トラクタについても同様に送り孔とトラクタピンが嵌め合わされ、用紙は装着されている。図示していない駆動源によって軸12は回転され、この回転によってトラクタピン11は、移動するとともに用紙2の孔と順次嵌め合い、用紙は所定のピッチで搬送される。前記上トラクタ3a、3bに各々トラクタ金具5a、5bが固定、接続されており、トラクタ金具5a、5bは、軸13に沿い移動可能な連結部7a、7bに各々固定、接続され、一方、連結部7a、7bには、本実施例で用紙端の指示手段となる左遮蔽板14a、右遮蔽板14bが固定されている。
【0034】
つぎに、図1で示した検出手段10について説明する。この検出手段10は、用紙左端2a、用紙右端2bの位置を検出するものであり、スリット板21、検出センサ22、モータ23、駆動側プーリ24、プーリ25、ベルト26と後述する信号処理部、モータ駆動部、制御部からなり、モータ23、駆動側プーリ24、プーリ25、ベルト26がセンサ移動部を構成している。
【0035】
まず、計測の基準となる多数のスリットを設けたスリット板21は、左遮蔽板14a、右遮蔽板14bに沿って配置され、スリット板21と各々の遮蔽板とは、検出センサ22の発光素子と受光素子間に配置してある。検出センサ22は、駆動側プーリ24とプーリ25間に張られたベルト26に固定されており、駆動源であるモータ23の回転によって、スリット板21に沿って左右に移動可能となっている。本実施例では、モータ23と駆動側プーリ24間に図示していないトルクリミッタを設けており、過大な負荷がベルト26に掛かった場合にモータ23と駆動側プーリ24間でスリップする構造となっている。検出センサ22がスリット板21の左右に設けた左ホームポジション孔21bの左端および右ホームポジション孔21cの右端の位置に達した際に、検出センサ22がさらに左方向または右方向へ移動するのを阻止するストッパ(図示せず)が設けてあり、検出センサ22は、左ホームポジション孔21bまたは右ホームポジション孔21cと所定の位置関係を保ち、前記トルクリミッタによって、モータ23に過大な負荷を掛けることなく移動停止状態を保持する。
【0036】
本実施例ではモータ23の単位時間当たりの回転数を一定になる様に駆動しており、したがって、検出センサ22は等速で移動する。遮蔽板の無い箇所では、検出センサ22の発光素子からの光は、スリット板21に設けられたスリットを通過し、パルス状の受信信号が検出センサ22の受光素子から後述の信号処理部に送られ、信号処理を施され、スリットの個数が計数される。左遮蔽板14a、右遮蔽板14bがスリット板21のスリットを覆っている箇所では、前記受信信号は発生せず、したがって左遮蔽板14a、右遮蔽板14bの検出が可能となる。
【0037】
なお、本発明の要旨を明瞭に図示するために、図2においては軸12、軸13、スリット板21、モータ23、プーリ25などを保持するための基板などとの取り付け関係は図示しておらず、また個々の部材の寸法比率も正確には示していない。
【0038】
つぎに、図3に前記スリット板21の詳細を示す。スリット板21の中央部分には多数のスリット21aを、左右部分には、スリット21aと異なる左ホームポジション孔21b、右ホームポジション孔21cを、左右端部分には取り付け用の取り付け孔21d、21eを設けてあり、これらの各孔はエッチングで形成した。スリット板21の材料としては、ステンレス薄板の厚さ約0.2mmのものを使用したが、スリット板21としては、必ずしもこれに限ることはなく、透過、非透過の組み合わせが所定のピッチであれば、たとえば、透過部分として透明プラスチック材を、非透過部分として金属材を使用し、この組み合わせの多数個を接着などによって固定してもよい。また、スリットなどの加工は、エッチングに限定されず、形状も図示以外のものであってもよい。
【0039】
このスリット21aのピッチは、本実施例の場合には、ドットマトリクスのドットピッチにするのが好ましく、たとえば160DPIの印刷精度の装置であれば、スリットのピッチは0.15875mmになる。また、400DPIの印刷精度の装置であればスリットのピッチは0.0635mmとなが、このようにピッチが小さい場合には、加工が難しく、また発光素子のビームを絞るなどの工夫が必要となるので、たとえば、10ピッチ分の0.635mmピッチで加工をして、2個の孔間のタイミングを信号処理回路において、10分割し等価的に0.0635mmのピッチでスリット孔を加工したのと同様の精度を得る様にしてもよい。
【0040】
図4は、本実施例の制御、信号処理系を示すものである。制御部33は装置の起動時や、または装置の障害から復旧した時点での起動信号や、または用紙幅、位置検出動作を開始するためのキーによる起動信号や、または他装置からの要求による起動信号などを受けて、モータ駆動部32にモータの回転方向や、単位時間当たりの回転数などを規定する制御情報を送り、モータ23を制御するとともに、信号処理計測部31には、検出センサ22の発光素子のオン/オフ制御信号や、クロックなどを送る。
【0041】
つぎに信号処理計測部31の各部の説明を行う。駆動回路38は、制御部33からの発光素子のオン/オフ制御信号にもとづいて、検出センサ22の発光素子をオン/オフさせる。この検出センサ22の発光素子がオンの時に、モータ23が駆動され、検出センサ22の受光素子が、スリット板21のスリット21aまたは左ホームポジション孔21b、右ホームポジション孔21cを通過した光を受光し、電気信号に変換する。入力回路34では、変換されたこの電気信号のノイズをロウパスフィルタで除去して、増幅して、所定のしきい値と比較し、このしきい値以上の継続時間をパルス幅とするゲート信号を作り、ゲート35において前記ゲート信号の継続時間に応じた数の、制御部33からのクロックパルスを通過させて、カウンタ36に送り、前記ゲート後のクロックパルスを計数し、計数値を制御部33に送る。
【0042】
この信号処理計測部31の信号処理の要旨を示したのが、図5である。図5の(A)は、検出センサ22の受光素子から入力回路34に送られてきた信号をノイズ除去して、増幅した後の信号を示しており、この信号には検出センサ22が図3のスリット21aを通過する際のハイレベルの継続時間が短い信号と、ホームポジションを通過する際のハイレベルの継続時間が長い信号の2種類がある。この各々の信号を所定のしきい値で識別し、前記しきい値以上の値になる区間をハイレベルとし、前記しきい値以下の値になる区間をロウレベルとして、(B)に示すゲート信号を作る。つぎに、ゲート35は、前記ゲート信号で(C)に示す制御部33からのクロックパルスをゲートし、前記ゲート信号がハイレベル期間中のクロックパルスのみを、(D)に示す様に抽出し、この抽出したクロックパルス列を、カウンタ36に送る。カウンタ36では、前述のように、クロックパルスの個数を計数し、計数値を計算処理部37に送る。
【0043】
ここで、(B)の各ゲート信号毎のクロックパルスを計数するためには、カウンタ36の計数開始のための適切なリセット信号が必要であるので、本実施例では、(B)のゲート信号の立上がりを検出し、リセット信号とした。
【0044】
計算処理部37では、カウンタ36からの計数値にもとづいて、検出センサ22が検出した信号が、スリット21aか左ホームポジション孔21bまたは右ホームポジション孔21cかを判別する。図3に示す様に、スリット21aと左ホームポジション孔21b、右ホームポジション孔21cの孔幅は、異なる形状にしてあるので、カウンタ36からの計数値と所定の基準値を比較し、この基準値以下の場合には検出センサ22がスリット21aを通過したと認識して、通過スリット数をカウントし、このカウント値にスリット21aのピッチを掛けた値を出力し、この基準値以上の場合には検出センサ22が左ホームポジション孔21bまたは右ホームポジション孔21cを通過した場合であり、この場合はカウンタ36の計数値にクロックパルスの1周期に応じた検出センサ移動距離を掛けた値を出力する。
【0045】
ここで、前記所定の基準値は、スリット21aと左ホームポジション孔21b、右ホームポジション孔21cの各幅と検出センサ22の移動速度とクロック周期に関連するが、スリット幅とホームポジション孔幅は異なり、容易に設定することが可能である。
【0046】
以上が、検出手段10の構成と動作であり、つぎに、計算処理部37からの情報に基づき、制御部33での制御フローを図6、図7、図8に従って、詳細に説明する。
【0047】
図6は、用紙幅、位置検出の説明に使用する位置関係を示す図であり、図7は用紙幅、位置検出のフローチャートであり、図8はエラー検出のフローチャートである。
【0048】
図6の各部材は図2、図3と同じものについては同じ番号を付してある。検出センサの移動方向について紙面の左へ向かう方向をCCW方向とし、これと反対方向をCW方向とする。左ホームポジション孔21b、右ホームポジション孔21cについて、前記移動方向の孔幅を各々X1、X2とし、同じく左遮蔽板14a、右遮蔽板14bについて、前記移動方向の板幅を各々A、Bとし、左ホームポジション孔21bの孔の右端から左遮蔽板左端27aまでの距離をL1とし、左遮蔽板左端27aから右遮蔽板右端27bまでの距離をL2 とし、右遮蔽板右端27bから右ホームポジション孔21cの左端までの距離をL3とし、L1とL2とL3の和をYとする。
【0049】
また、本実施例では、構造のベースの一部となる左側板28の右面を基準位置29とし、この基準位置29から左ホームポジション孔21bの左端までの距離をZとした。
【0050】
つぎに、図7のフローチャートにしたがって、用紙幅、位置検出動作を説明する。前述のように、本実施例では、検出センサ22は等速で移動する場合を例としている。
【0051】
まず、ステップ500において、装置の起動時や、または装置の障害から復旧した時点や、または用紙幅、位置検出動作を開始するファンクションキーによる起動や、または他装置からの要求による起動などにより、用紙幅、位置検出動作がスタートし、任意の位置にある検出センサ22をステップ501でCCW方向に移動する。検出センサ22の移動に伴い、受光素子は通過光を断続的に受光しており、この受光している間を、「オープン」と称し、受光していない間を「クローズ」と称する。
【0052】
ステップ502で、センサがオープンしている時間を等価的に距離に変換した距離(以下、等価距離と称する)がX1以上か、以下かを判定する。すなわち、ステップ502では、検出センサ22が左ホームポジション孔21bの左端に達したか、否かを判定しており、検出センサ22は、CCW方向については左ホームポジション孔21bの左端近傍で「オープン」の状態で、ストッパにより移動を停止しているので、左ホームポジション孔21bの検出判定基準をX1としてある。
【0053】
ステップ502で「オープン」状態がX1より小さいと判定された場合は、ステップ504に移り、検出センサ22の移動距離が、スリット21aを検出できる範囲であるY−A−Bより大きいか、小さいかを比較し、大きい場合はステップ505でエラーと判定する。小さい場合は、まだ左ホームポジション孔21bに達していないのでステップ501に戻る。
【0054】
ステップ502で検出センサ22のオープンしている等価距離がX1以上(検出センサ22は、左ホームポジション孔21bの左端で図示しないストッパによって停止状態にあり、かつオープン状態にあるので等価距離がX1以上になる)の場合は、左ホームポジション孔21bに検出センサ22が到達したと判定して、次にステップ503に移り、検出センサ22をCW方向に移動させ、ステップ506に移る。
【0055】
ステップ506では、検出センサ22が左ホームポジション孔21bにいるか否かを判定する。検出センサ22が右ホームポジション孔21cにいない限り、検出センサ22をCW方向に移動させれば検出センサ22はクローズになるはずであるので、ステップ506で、等価距離X1以内の移動で検出センサ22がクローズするか、否かを判定し、クローズしなかった場合は、右ホームポジション孔21cにいると判定し、ステップ508に移り、検出センサ22を停止させた後に、CCW方向に移動させ、ステップ501に移る。
【0056】
ステップ506で、検出センサ22がクローズした場合には、ステップ507に移り、更に検出センサ22をCW方向に移動させ、ステップ509に移る。
ステップ509では、検出センサ22が移動に伴い、左遮蔽板左端27aの位置する箇所を通過したか、否かを判定する。すなわち、ステップ509で検出センサ22のクローズしている等価距離が左遮蔽板左端27aの幅であるAだけクローズしたか否かを判定し、クローズ区間がA未満の場合は、ステップ511に移り、クローズ区間がA以上の場合は、ステップ510に移る。
【0057】
ステップ511では、検出センサ22がCW方向に移動を開始して以後に検出したスリット21aの個数から求まる移動距離がスリット21aを検出できる範囲であるY−A−Bより大きいか、小さいかを比較し、大きい場合はステップ512でエラーと判定する。小さい場合はステップ507に戻る。
【0058】
ステップ510では、更に検出センサ22をCW方向に移動させる。
ステップ513では、検出センサ22が移動に伴い、右遮蔽板右端27bの位置する箇所を通過したか、否かを判定する。すなわち、ステップ513で検出センサ22のクローズしている等価距離が右遮蔽板右端27bの幅であるBだけクローズしたか否かを判定し、クローズ区間がB未満の場合は、ステップ515に移り、クローズ区間がB以上の場合は、ステップ514に移る。
【0059】
ステップ515では、検出センサ22がCW方向に移動を開始して以後に検出したスリット21aの個数から求まる移動距離がスリット21aを検出できる範囲であるY−A−Bより大きいか、小さいかを比較し、大きい場合はステップ516でエラーと判定する。小さい場合はステップ513に戻る。
【0060】
ステップ514では、更に検出センサ22をCW方向に移動させる。
ステップ517では、検出センサ22が右ホームポジション孔21cを通過したか否かを判定する。すなわち、検出センサ22のオープン状態が右ホームポジション孔幅であるX2以上の等価距離の間つづくか否かを判定し、つづかない場合は、ステップ519でエラーと判定し、つづく場合はステップ518で検出センサ22を停止する。
【0061】
以上の動作によって、ステップ502以降からステップ509で左遮蔽板左端27aを検出するまでのスリット21aの個数を検出することができ、また同じくステップ514で右遮蔽板右端27bを検出するまでのスリット21aの個数を検出することができる。
【0062】
したがって、図6のL1、L2、L3が求まり、設計値として既知であるZ、X1を用いて、所定の基準位置29から左遮蔽板左端27aや同じく右遮蔽板右端27bの位置が求まる。つぎに、左遮蔽板左端27aと用紙左端2a、右遮蔽板右端27bと用紙右端2bとのオフセット距離は、設計値として既知であり各々のオフセット距離を左遮蔽板左端27a、右遮蔽板右端27bの位置に加算または減算することによって、基準位置29からの用紙端の位置が求まる。更に、用紙の左右端の位置から、用紙幅が求まる。これら、用紙端の位置、用紙幅を位置情報として、図示しない他の制御部に送る。
【0063】
つぎに、図8のエラー検出フローチャートにもとづき、本実施例のエラー検出法について説明する。本実施例のエラー検出法の要旨は、検出センサ22を左ホームポジション孔21bから右ホームポジション孔21cまで移動したときに得られる距離L1、L2、L3の値と、検出センサ22を右ホームポジション孔21cから左ホームポジション孔21bまで移動させたときに得られる距離L1’、L2’、L3’が各々一致するか否かを判定することによって行う。
【0064】
図7のステップ518で検出センサ22は右ホームポジション孔21cにあり、この状態で図8のステップ601でエラー検出動作をスタートし、検出センサ22をCCW方向に移動させる。
【0065】
スッテプ603は、検出センサ22が右遮蔽板14bの位置を通過したか否かを判定するもので、等価距離Bの間、検出センサ22がクローズにならない場合は、ステップ605でステップ602以降の移動距離がスリット21aを検出できる範囲であるY−A−Bより大きいか、小さいかを比較し、大きい場合はステップ606でエラーと判定する。小さい場合はステップ602に戻る。
【0066】
ステップ603で等価距離Bの間、検出センサ22がクローズになった場合は、ステップ604に移り、更に検出センサ22をCCW方向に移動させる。
ステップ607では、検出センサ22が左遮蔽板14aの位置を通過したか否かを判定するもので、等価距離Aの間、検出センサ22がクローズにならない場合は、ステップ609でステップ602以降の移動距離がスリット21aを検出できる範囲であるY−A−Bより大きいか、小さいかを比較し、大きい場合はステップ610でエラーと判定する。小さい場合はステップ604に戻る。
【0067】
ステップ607で等価距離Aの間、検出センサ22がクローズになった場合は、ステップ608に移り、更に検出センサ22をCCW方向に移動させる。
ステップ611では、検出センサ22が左ホームポジション孔21bに達したか否かを判定するもので、本実施例ではスリットピッチの10倍以上の距離に相当する間、検出センサ22がオープン状態であれば、検出センサ22が左ホームポジション孔21bに達したと判定し、以下の場合はステップ613に移り、ステップ602以降の移動距離がスリット21aを検出できる範囲であるY−A−Bより大きいか、小さいかを比較し、大きい場合はステップ614でエラーと判定する。小さい場合はステップ608に戻る。
【0068】
ステップ611でスリットピッチの10倍以上の等価距離の間、検出センサ22がオープン状態であれば、ステップ612でエラー検出フローを終了する。
以上の一連の動作で、ステップ602以降、最初に検出センサ22がクローズになった以降から、ステップ603で右遮蔽板右端27bを検出するまでのスリット21aの個数から図6のL3に相当するL3’が求まり、ステップ607で左遮蔽板14aを検出するまでのスリット21aの個数と右遮蔽板14bの幅Bと左遮蔽板14aの幅Aとから図6のL3+L2に相当するL3’+L2’が求まり、ステップ611で左ホームポジション孔21bを検出するまでのスリット21aの個数から図6のL3+L2+L1に相当するL3’+L2’+L1’が求まる。
【0069】
以上の説明で分かるように、検出センサ22を右ホームポジション孔21cからCCW方向に移動させた場合に、CW方向に移動させた場合のL3、L2、L1に相当するL3’、L2’、L1’が順次求まる。そこで、たとえばL3とL3’がスリット21aの2ピッチ分異なれば、エラー信号を発生させ、機器点検などを促すために、図示しない表示器などで警告表示をする。
【0070】
以上のべた本実施例では以下の効果がある。
(1)少なくとも図形、文字を形成するドットのピッチに相当する精度で用紙端の位置を検出できるので、被印刷体の送り孔や空打ちを生じ易い被印刷体の端部分でも、孔を避けて用紙の端部の間際まで印刷、印字が可能となる。たとえば、図21のように、図20に示す従来例に比べて、容易に送り孔の間際まで印刷範囲を拡張することが可能となる。
(2)トラクタなど被印刷体の保持手段を移動させずとも、被印刷体の位置を容易に検出することが可能となる。
(3)検出手段の分解能をドット単位にしておくことにより、装置の印字密度をたとえば、160DPIから180DPIに変更した際、用紙端検出のアルゴリズムを換えることなく、スリット板等の変更のみで容易に印刷密度の変更が可能となる。
【0071】
なお、本発明は以上にのべた構成上の特徴をさらに有効にするために、以下のように利用発展させることが可能である。
(1)検出センサ22の移動を距離に換算して説明したが、左右のホームポジション孔を通過する際のクロックパルス数をスリット個数に換算して、スリット21aの個数の計数値のみで図7、図8の制御を行ってもよい。
(2)本実施例では、検出センサとして光学センサを使用する例を示したが、印刷ピッチの分解能が得られる検出方法であれば、たとえば、スリット板の代わりに、S極、N極を交互に配した基準体を配し、磁気センサで磁極の変化を検出してもよい。
(3)スリット板のスリットピッチの整数倍の印字密度の場合は、前記印字密度に対応する複数のスリットを単位とし、図7、図8の制御を行ってもよい。
(4)本実施例では、図8に記載した如く、エラー検出機能を有しているが、部品の精度や検出センサの移動速度などを適切に選択するなどによって、エラー検出機能は無くともよい。
(5)検出センサ22を等速で移動させたが、検出センサ22の移動速度を検知し、移動速度を一定としなくてもよい。検出センサ22の移動速度の検知方法としては、たとえばモータ23または駆動側プーリ24またはプーリ25等にエンコーダ等の検出器を設けて、回転角を検出し、検出した回転角から検出センサ22の移動速度を得てもよい。
(6)検出の方法としてスリット板21を使用したが、図9に示すように、モータの回転角、回転速度を制御することで検出センサ22の位置を求める構成とし、スリット板21を使用しなくてもよい。具体的には、モータ23にパルスモータを使用し、1パルスに対して、検出センサ22が1ドットピッチ分または整数分の1だけ移動するように構成するのが好ましい。
(7)検出センサ22をベルトに固定した移動方法を示したが図10に示すように、駆動モータ55とボールネジ57を連結し、このボールネジ57を2個の支持ブロック56を介して、図示しない基板に固定し、ボールネジ57と図示していないガイド軸とで支持されたセンサ支持部60に検出センサ59を固定した構成としてもよい。
(8)スリット板としては、スリットを複数列にして、各々のスリット列に検出センサを設けても良い。図11に上下2段にスリット61a、61bを設け、スリット板の左右にホームポジション孔61c、61dを設けたスリット板の例を示す。このように、スリットを複数列にすることにより、スリットのピッチが同じであっても、一方のスリットのピッチの中間に他方のスリット孔が位置するように互いのスリット孔の位置を配置すれば、密な加工を要せずにスリットの密度を上げることができる利点がある。
【0072】
また、上段のピッチを160DPIに、下段のピッチを180DPIにしておけば、印刷密度の変更が容易となる。また、スリット板61の取り付け孔として孔61e、61f、61g、61hのようにスリット板61の大きさに合わせ多数個設けても良い。また、取り付け孔と位置決め用の孔を兼用して、精度の良い取り付けができる様にしても良い。
(9)上記実施例の説明では検出センサとして透過型のセンサを使用した場合を例にとったが、検出センサとして反射型を使用してもよく、その場合はスリット板としては図12に示すものが良い。図12は、スリット63a、ホームポジション孔63b、63c部分を反射面とし、他は艶消し黒色とし、スリット板63の左右に取り付け孔63d、63eを設けたものである。
(10)被印刷体としては、連続用紙を例としたが、送り孔が無く、A4用紙などのようなカット紙であっても良い。この場合は、トラクタの代わりにローラを使用し、遮蔽板は前記用紙を位置決め機能を有する部材に連結させる構成とするのが良い。
【0073】
〔第2実施例〕
次に、本発明を具体化した第2実施例を、図13、図14、図15を用いて以下に説明する。
【0074】
なお、この実施例においては、前記第1実施例と同様の部材については同一の符号を付して説明を省略する。また、以下には第1実施例と異なった点を中心に説明をする。
【0075】
本実施例の特徴は、前記第1実施例で得られた被印刷体の位置情報と、後述する被印刷体の厚さ情報にもとづいて、印刷ヘッドと被印刷体間の間隙を制御することにある。図13は本実施例の印刷ギャップ調整の原理を示す図であり、図14はギャップ制御のブロック図であり、図15は印刷ギャップ調整機構を示す図である。
【0076】
最初に、図13にもとづいて、本実施例の印刷ギャップ調整の原理を説明する。(A)で、後述する機構によって、点線の円で示した原点位置にあるプラテン8を印刷ヘッドユニット9方向に移動させ、用紙2を介して、印刷ヘッドユニット9に一定のトルクで押し当てて、実線の円で示す位置まで移動させる。
【0077】
つぎに、(B)で、点線の円で示した前記の押し当てた位置からプラテン8を、実線の円で示す原点位置まで、移動距離を計測しつつ復帰させる。
この計測した移動距離をLtとし、プラテン8の原点と印刷ヘッドユニット9までの距離をLとし、プラテン8の半径をRとすれば、L−Lt−Rが用紙2の厚さ情報となる。
【0078】
従来の技術では、この用紙2の厚さ情報に、単に所定の値を加えた値を印刷ヘッドユニット9とプラテン8との間のギャップとしていたが、本発明の特徴は、求まった用紙2の厚さ情報と、第1実施例で得られた用紙2の位置情報(すなわち、用紙幅と用紙端位置)とから、前記ギャップを定めるようにした点にある(図13のC)。
【0079】
つぎに、図14にもとづいて、ギャップ制御を説明する。印刷間隙制御部39は制御部33から被印刷体の位置情報を受けるとともに、プラテンを移動させる機構部41の駆動回路部40を制御し、用紙厚さに関する情報を得、また機構部41内の原点検出センサ49からの信号を受信する。
【0080】
図15は図14の機構部41を具体化したもので、モータ42、歯車43、トルクリミッタ44、歯車45、軸46、偏心カム47、検出板48、原点検出センサ49、プラテン8からなる。本実施例においても第1実施例と同じく、被印刷体は送り孔をもち、トラクタによって搬送される連続用紙を使用する場合を例とした。モータ42は本実施例では、パルスモータを使用しており、このモータ42のトルクは、モータ42の回転軸に固定された歯車43、トルクリミッタ44、歯車45によって順次、軸46まで伝達される。
【0081】
軸46には、偏心カム47と検出板48が固定されており、モータ42の回転によって、偏心カム47が回転し、偏心カム47に常に接しているプラテン8を移動させる。このプラテン8の原点検出は、検出板48と、発光素子と受光素子から構成された原点検出センサ49とによって行い、検出板48を原点検出センサ49が検出した時点のプラテン8の位置をプラテン8の原点としている。
【0082】
なお、図15は本発明の要旨を明確にするため、各部材の支持構造や、プラテン8を常に偏心カム47に接するように支持し、ガイドするための機構などについては、図示していない。また、寸法についても、正確を期していない。
【0083】
つぎに、図14と図15にもとづいて、ギャップの制御方法および機構部の動作を説明する。
用紙2は、プラテン8と印刷ヘッドユニット9の間を通り、上トラクタ3、下トラクタ4によって所定の位置に装着されている。つぎに、図示しない他の制御部または、操作開始ボタンなどからのギャップ制御開始信号にもとづき、印刷間隙制御部39は駆動回路部40に起動信号を送る。ここで、説明を簡明にするために、プラテン8は原点位置にあるものとする。前記起動信号によって、駆動回路部40は、モータ42へ駆動パルスを送る。この時の駆動パルスの数は、プラテン8が原点位置から印刷ヘッドユニット9に接するまでに必要なパルス数以上に設定してあるので、プラテン8が印刷ヘッドユニット9に用紙2を介して接して以降は、用紙2を印刷ヘッドユニット9に押し当てることになる。この時に、モータ42の発生するトルクが所定のトルク以上になるとトルクリミッタ44が空転するように、トルクリミッタ44の伝達トルクを設定してある。
【0084】
つぎに、印刷間隙制御部39は、モータ42を逆回転させ、再び原点検出センサ49が検出板48を検出するまでの駆動パルス数、すなわちプラテン8が用紙2を印刷ヘッドユニット9に押し付けている位置から原点に戻るまでに要する駆動パルス数をカウントする。ここで、駆動パルス当たりのプラテン8の移動量は既知であるから、前記駆動パルス数から、図13の(B)で示したLtが求まる。したがって、用紙2の厚さ情報は、既に述べたように、プラテン8の原点と印刷ヘッドユニット9までの距離をLとし、プラテン8の半径をRとすれば、L−Lt−Rとなる。
【0085】
つぎに、この求まった用紙2の厚さ情報と、制御部33からの用紙2の位置情報から、印刷間隙制御部39において、最終的に印刷ヘッドユニット9とプラテン8間に設けるギャップを求め、このギャップと前記用紙2の厚さ情報との差分だけプラテン8を再度、移動させる。
【0086】
この位置情報と用紙の厚さ情報からギャップを求める方法としては、たとえば通常使用する種々の幅と厚さの用紙を、プラテンの各位置に装着して、前記の方法で各条件での用紙の厚さ情報を求め、求まった厚さ情報と前記位置情報と所望のギャップのテーブルを作成し、このテーブルをデータとして印刷間隙制御部39に記憶保存させておく。しかる後は、所望の用紙を任意に位置に装着しても、上述の如く用紙の位置情報と厚さ情報が求まるので、前記データ中の、たとえば最も近い位置情報と厚さ情報に対するギャップを選択すれば良い。
【0087】
以上のべた本実施例では、第1実施例の効果に加えて、以下の効果がある。
(1)被印刷体の位置によらず、印刷ヘッドと被印刷体間の所望の間隙を確保でき、高品質の印字、印刷が可能となる。
【0088】
また、本発明は以上にのべた特徴をさらに有効にするため、以下のように利用発展させることが可能である。
(1)制御部33からの用紙2の位置情報の内、用紙幅、用紙位置のいずれか一方のみの情報と測定した用紙の厚さ情報を用いギャップを設定してもよい。
(2)以上の説明では、ギャップの設定方法を、プラテンを移動して用紙の厚さを計測する機構を例にしたが、他の用紙厚さを測定する方法を使用しても良い。たとえば、印刷ヘッドユニット9を移動させ、用紙2の厚さを計測する構成としてもよく、またプラテン、印刷ヘッドユニットとは全く別個の用紙厚さ検出部を設けてもよく、また、プリンタ装置では用紙厚さを測定せずに、事前に測定した用紙厚さと被印刷体の位置情報にもとづき、印刷間隙制御部39で、ギャップを求める方法でもよい。
(3)プラテン8と偏心カム47は常に接する構成としたが、ギャップを一旦設定したのちは、その位置でプラテン8を回転自在、若しくは印刷行変更ごとに所定角度だけ回転する構成とすることが好ましい。さらに、偏心カム47がプラテン8の両端の軸部分に接する様に構成し、用紙厚さの測定精度を向上させる様にしても良い。
(4)モータ42をパルスモータとして説明したが、駆動信号に応じて、所定の回転を行うモータであってもよく、また、プラテンの移動量を計測する計測手段を別途設けることによってプラテンの移動量を計測してもよい。
(5)機構部41の制御、ギャップの決定を印刷間隙制御部39で行ったが、制御部33などで別途これらを実施してもよい。
【0089】
〔第3実施例〕
次に、本発明を具体化した第3実施例を、図16、図17、図18、図19を用いて以下に説明する。
【0090】
なお、この実施例においては、第1実施例と同様の部材については同一の符号を付して説明を省略する。また、以下には第1実施例と異なった点を中心に説明をする。
【0091】
図16は本発明の要旨を示すための用紙位置関係を示す図であり、寸法関係を分かり易くするために上トラクタ3aからプラテン8までの用紙2の走行面を水平とし、また、印字ヘッドユニット9を小さく図示した。図17は、搬送方向の位置関係を示す図であり、図18は本発明の印刷範囲制御のブロック図であり、図19は本発明による印刷範囲の拡張例である。
【0092】
本実施例においても、第1実施例と同じく、被印刷体は送り孔をもち、トラクタによって搬送される連続用紙を使用する場合を例とした。
本発明の要旨は、印刷位置における、用紙2の搬送方向の寸法関係を検出し、第1実施例で得られた用紙2の幅方向の情報である位置情報と合わせることによって、図17に示す様に、送り孔101部分を避けて、最大限に印字可能範囲を拡張することにある。
【0093】
まず、図16と図17にもとづいて、用紙2の搬送方向の寸法関係を検出する方法を示す。本実施例では、用紙2の搬送は上トラクタ3aのトラクタピン11(トラクタピン11の駆動機構、駆動モータは図示していない)によって実行されている場合を例にとる。用紙2は、プラテン8を介して上トラクタ3aと下トラクタ4aによって、張られた状態にある。したがって、トラクタピン11から、用紙2がプラテン8に接する位置までは直線であり、その長さをLとし、用紙2は、プラテン8に2θの角度だけ接し、さらに下トラクタ4aの方向に引っ張られている。
【0094】
用紙2の送り孔の、用紙に対する位置は一定であるので、一度、トラクタピン11と用紙2の所定の送り孔とを嵌め合わせて装着するか、もしくは用紙2に印刷された目印などの所定の位置を、別途設けた基準に合わせて装着すれば、以後はトラクタピン11の移動量から、容易に用紙2の印刷位置における送り孔101やミシン目などの印刷を回避したい箇所の搬送方向の位置を求めることが可能となる。すなわち、トラクタピン11と印刷位置間の距離は、L+rθで一定であり、さらに、用紙2の装着の際の、印刷位置が図17のAA線上であるとし、トラクタの紙送りピッチをPとすれば、F/Pピッチ搬送するまでは用紙幅全域を印刷可能範囲とし、F/P+1ピッチ〜F/P+nピッチまでは、送り孔101を回避した範囲を印刷可能範囲とする。つぎに、図示の如く隣接する送り孔のn2 ピッチの間は用紙幅全域を印刷可能範囲とし、順次、送り孔の有る無しを計算で求め、印刷可能範囲で印刷を行う。
【0095】
つぎに、図18にもとづいて、前述の動作を具体的に示す。用紙2は図17のAA線が印刷位置になる様に装着されるものとし、図示しない上位制御部からトラクタ制御部71への搬送方向位置検出の開始信号によって、搬送方向位置検出が開始される。トラクタ制御部71からトラクタ駆動部72にトラクタ駆動命令を送り、トラクタ駆動部72は前記指令にもとづき、トラクタピンを移動させ、用紙を所定ピッチで搬送する。トラクタ制御部71は、トラクタ駆動部72のトラクタ駆動を監視しており、前述のごとくF/Pピッチ搬送するまでは用紙幅全域が印刷可能であることを示す識別信号を印刷範囲制御部69に送り、F/P+1ピッチ〜F/P+nピッチまでの間は、送り孔101を回避した範囲が印刷可能であることを示す識別信号を印刷範囲制御部69に送り、印刷範囲制御部69は、第1実施例で記載した制御部33からの用紙位置や用紙幅の情報と前記識別信号を合わせて、印刷可能範囲にある印刷ヘッドを、図示していない上位制御部からの印刷データに従って選択し、駆動する印刷指示信号を印刷ヘッドユニット駆動部70に送り、印刷動作を行わせる。
【0096】
以上の説明のごとく、本実施例によれば、印刷可能の範囲は図19に示す様に、印刷を回避すべき送り孔のみを避け、用紙端の極近傍までの領域を印刷可能範囲とすることができる。
【0097】
以上のべた本実施例では、第1実施例の効果に加えて、以下の効果がある。
(1)被印刷体に設けられた送り孔やミシン目や印刷、印字を回避したい搬送方向、幅方向の位置を避けて、被印刷体の端部の間際まで、印刷、印字が可能となる。
【0098】
また、本発明は以上にのべた特徴をさらに有効ならしめるため、以下のように利用発展させることが可能である。
(1)被印刷体の特定の印刷対象、たとえばバーコード様の印刷図形や罫線などまたは被印刷体の特定の形状、たとえば一葉内の最初の送り孔を検出するための検出部を設け、その位置を基準に被印刷体の搬送量にもとづいて、印刷を回避すべき位置を設定するように、構成しても良い。
(2)被印刷体として、事前に裁断された用紙を使用する場合は、用紙の搬送方向の端部を検出する検出部を設けて、前記端部を基準に印刷を回避すべき位置を設定するように構成しても良い。
【0099】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、以下の効果がある。
(1)被印刷体の端部を高精度で検出できるので、用紙の端部の間際まで印刷、印字が可能となる。
(2)被印刷体の端部を高精度で検出できるので、前記端部からの位置が既知である送り孔やミシン目などの印刷を回避したい箇所を高精度で認識することが可能となり、したがって、印刷を回避したい箇所の間際まで、印刷、印字が可能となる。
(3)トラクタなど被印刷体の設定手段を移動させずとも、被印刷体の位置を高速に、しかも人手をかけることなく容易に検出することが可能となる。
(4)検出手段の検出精度を、文字や図形を描画する際の印刷ピッチ、または前記ピッチの整数倍、または前記ピッチの整数分の1にしておけば、用紙端検出のアルゴリズムで、距離を前記印刷ピッチ単位、または前記ピッチの整数倍単位、または前記ピッチの整数分の1単位で表すことによって、装置の印字密度をたとえば、160DPI(Dots per inch)から180DPIに変更した際に、前記アルゴリズムを換えることなく、高印刷密度化の変更が可能となる。
【0100】
また、請求項1の発明によれば、以下の効果がある。
(1)被印刷体の位置によらず、印刷ヘッドと被印刷体間の所望の間隙を確保でき、高品質の印字、印刷が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置外観
【図2】本発明の実施例
【図3】スリット板
【図4】本実施例の制御、信号処理系
【図5】本実施例の信号処理
【図6】本実施例の位置関係
【図7】用紙幅、位置検出動作のフローチャート
【図8】エラー検出フローチャート
【図9】本発明の他の実施例
【図10】本発明の他の実施例
【図11】スリット板の他の実施例
【図12】スリット板の他の実施例
【図13】印刷ギャップ調整の原理
【図14】ギャップ制御のブロック図
【図15】印刷ギャップ調整機構
【図16】用紙位置関係
【図17】搬送方向の位置関係
【図18】印刷範囲制御のブロック図
【図19】印刷範囲の拡張
【図20】従来の印刷例
【図21】印刷範囲の拡張
【図22】印刷ギャップ自動調整の原理
【符号の説明】
2 用紙
3a 上トラクタ
8 プラテン
9 印刷ヘッドユニット
14 遮蔽板
21 スリット板
21a スリット
21b 左ホームポジション孔
21c 右ホームポジション孔
22 検出センサ
31 信号処理計測部
33 制御部
39 印刷間隙制御部
Claims (1)
- 被印刷体の位置を設定する位置設定手段と、前記被印刷体の幅方向の端部の位置に応じた位置を指示する指示手段と、前記指示手段の位置を検出する検出手段とを有して、前記被印刷体の端部位置を認識するプリンタ装置であって、
印字ヘッドユニットとプラテンとの間に前記被印刷体を配置し、前記印字ヘッドユニットと前記プラテンとが所定距離だけ離れて配置される基準位置から前記印字ヘッドユニットまたは前記プラテンの一方を他方に向け移動させ、前記被印刷体を押圧するまでに移動した前記印字ヘッドユニットまたは前記プラテンの距離と前記所定距離との差から求まる前記被印刷体の厚さ情報を前記端部を示す位置情報に基づいて補正し、印刷ヘッドと被印刷体間の間隙を制御する印刷間隙制御手段を備え、
前記指示手段は前記位置設定手段に連動して移動し、前記検出手段は前記被印刷体の幅方向に所定の間隔で配置された複数のスリットを有するスリット板と前記位置設定手段に対して独立に移動し前記スリット板の基準位置から前記スリットの個数を計数する検出センサとを有し、前記検出センサが移動に伴って前記スリットを遮断する位置に配置された前記指示手段の前記スリット板の基準位置からの位置を前記スリットの個数を計数することにより検出する
ことを特徴とするプリンタ装置。
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JP12574097A JP3638197B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | プリンタ装置 |
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JP12574097A JP3638197B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | プリンタ装置 |
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- 1997-05-15 JP JP12574097A patent/JP3638197B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10315593A (ja) | 1998-12-02 |
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