JP2005225661A - 重送検出装置、複合処理装置及び重送検出方法 - Google Patents

重送検出装置、複合処理装置及び重送検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成で用紙の重送を正確に検出するとともに、メモリの使用量及び処理負荷を低減させることが可能な重送検出装置及び重送検出方法を提供する。
【解決手段】 重送検出装置は、用紙搬送路を搬送される小切手CKの厚さを検出する紙厚センサ40(用紙厚さ検出部)と、検出された小切手CKの厚さを紙厚基準値と比較して重送の有無を判定する紙厚比較部61及び重送判定部63を有している。重送判定部63は、小切手CK一枚の後端位置R2と所定の測定長さbの位置R3までの間で、紙厚値が紙厚基準値t2を超えていた場合、すなわち小切手CKの厚さが検出された場合に重送が発生していると判定する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、重送検出装置、複合処理装置及び重送検出方法に関する。
一般に、媒体搬送型の小切手処理装置は、例えば、2枚の小切手が重なった状態で用紙搬送路を搬送される、いわゆる重送(ダブルフィード)の問題を構造上内包している。
この問題を解決するために、用紙搬送路を規定する紙案内の近傍に反射型センサを配置し、この反射型センサによって用紙表面で反射された光を受光することにより直接用紙の紙厚を検出して、用紙の重送を検出する重送検出装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、用紙搬送ローラのローラ軸にレバーを配置し、紙厚によるレバーの変位を光学センサ等で検出することにより、用紙の重送を検出する重送検出装置が提案されている(特許文献2参照)。
具体的に、図12は、レバーを備えた重送検出装置の例を示す図である。
図12に示す重送検出装置100は、検知レバー123と、フォトセンサ140とを備えている。検知レバー123は、一対の搬送ローラ105,105を支持する回転軸105aの端部122上に配置されている。この検知レバー123は、一端部123cに形成された回転軸124を中心として回転変位可能に構成されており、突起部123aに係合した引張用のスプリング125により下方に付勢され、このスプリング125のバネ力により回転軸105aの端部122を下方に押圧した状態で固定されている。また、検知レバー123の他端部123bは、フォトセンサ140に隣接配置されており、フォトセンサ140はこの検知レバー123の他端部123bの変位を検出可能である。
搬送ローラ105,105の下方を用紙が通過すると、搬送ローラ105,105及び回転軸105aは、用紙の紙厚に応じて上方に押し上げられる。そして、回転軸105aは、用紙の通過に応じて、スプリング125のバネ力に反して検知レバー123を上方に押し上げる。フォトセンサ140は、この検知レバー123の変位を検知し、検知レバー123の変位量に応じて紙厚を検出する。
特許第3421104号公報 特開昭60−144256号公報
一般に、上述ような重送検出装置では、重送検出装置を通過する用紙の長さ方向の全ての厚さを測定して重送を判定するように構成されている。したがって、従来の重送検出装置は、用紙が2枚搬送方向にずれて重送されているような場合には、搬送方向前方側の用紙の先端から搬送方向後方側の用紙の後端までの全てにわたって重送検出を行っていた。このように用紙の長さ方向の全ての厚さを測定を行うと厚さの測定点数の増加してしまいこの測定点数の増加に応じて重送検出装置のメモリの使用量が増加してしまうという問題点がある。特に、精度のよい測定を行おうとすると、厚さ測定点の間隔が狭くなってしまい、さらにメモリ使用量が増加し、予め大きな容量を備えたメモリを取り付けなければならなくなり、コストアップの一因となってしまう。
また、厚さの測定点数が増加すると、重送検出装置における重送の有無についての判定回数も増加してしまい、重送検出装置の負荷が増大し、効率的に重送検出を行うことができないという問題もある。
本発明は、上記問題を鑑み、簡易な構成で用紙の重送を正確に検出するとともに、メモリの使用量及び処理負荷を低減させることが可能な重送検出装置及び重送検出方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、以下の手段により達成される。
(1) 用紙搬送路を搬送される用紙の先端から規定の測定位置までの間、用紙搬送方向の複数点で前記用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出部と、
前記検出された複数点での用紙厚さに基づき重送検出を行う制御部と、を備え、
前記用紙の先端から前記規定の測定位置までの長さは前記用紙一枚の長さより長く、
前記制御部は、前記用紙一枚の後端位置に対応する検出位置と前記規定の測定位置までの間に前記用紙の厚さが検出された場合に重送が発生していると判定することを特徴とする重送検出装置。
(2) 前記制御部は、前記用紙の厚さの検出位置に応じて設定された2つの紙厚基準値t1,t2を有し、前記紙厚基準値t1,t2よりも紙厚検出値が大きい場合に重送であると判定することを特徴とする(1)記載の重送検出装置。
(3) 前記紙厚基準値t1,t2は、以下のような関係を満たすことを特徴とする(2)記載の重送検出装置。

N2<t1<N3 (R1≦(厚さ検出位置)<R2)
N1<t2<N2 (R2≦(厚さ検出位置)<R3)

R1:用紙の先端位置
R2:用紙一枚の後端位置に対応する検出位置
R3:規定の測定位置
N1:用紙無し時の紙厚検出値
N2:用紙一枚時の紙厚検出値
N3:用紙二枚時の紙厚検出値

(4) 前記用紙厚さ検出部は、前記用紙搬送路の一方に配置され、かつ前記用紙搬送路の他方に配置された非可動部材の剛体面に用紙を押し付ける押付部材と、前記押付部材の変位量を検出する紙厚センサと、を有し、
前記紙厚センサは、前記用紙の厚さに応じて変位する前記押付部材の変位量に応じて前記用紙の厚さを検出することを特徴とする(1)〜(3)の何れか1項に記載の重送検出装置。
(5) 複数の用紙を一枚ずつ送り出す給紙部と、
前記給紙部から送り出された用紙を搬送する用紙搬送路と、
前記用紙搬送路を搬送される前記用紙から情報を読み取る読取部と、
前記用紙搬送路を搬送される前記用紙の先端から規定の測定位置までの間、用紙搬送方向の複数点で前記用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出部と、
前記検出された複数点での用紙厚さに基づき重送検出を行う制御部と、を備え、
前記用紙の先端から前記規定の測定位置までの長さは前記用紙一枚の長さより長く、
前記制御部は、前記用紙一枚の後端位置に対応する検出位置と前記規定の測定位置までの間に前記用紙の厚さが検出された場合に重送が発生していると判定することを特徴とする複合処理装置。
(6) 前記制御部は、前記用紙の厚さの検出位置に応じて設定された2つの紙厚基準値t1,t2を有し、前記紙厚基準値t1,t2よりも紙厚検出値が大きい場合に重送であると判定することを特徴とすることを特徴とする(5)記載の複合処理装置。
(7) 前記紙厚基準値t1,t2は、以下のような関係を満たすことを特徴とする(6)記載の複合処理装置。

N2<t1<N3 (R1≦(厚さ検出位置)<R2)
N1<t2<N2 (R2≦(厚さ検出位置)<R3)

R1:用紙の先端位置
R2:用紙一枚の後端位置に対応する検出位置
R3:規定の測定位置
N1:用紙無し時の紙厚検出値
N2:用紙一枚時の紙厚検出値
N3:用紙二枚時の紙厚検出値

(8) 前記用紙厚さ検出部は、前記用紙搬送路の一方に配置され、かつ前記用紙搬送路の他方に配置された非可動部材の剛体面に用紙を押し付ける押付部材と、前記押付部材の変位量を検出する紙厚センサと、を有し、
前記紙厚センサは、前記用紙の厚さに応じて変位する前記押付部材の変位量に応じて前記用紙の厚さを検出することを特徴とする(5)〜(7)の何れか1項に記載の複合処理装置。
(9) 用紙搬送路を搬送される用紙の先端から規定の測定位置までの間、用紙搬送方向の複数点で前記用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出ステップと、
前記検出された複数点での用紙厚さに基づき重送検出を行う重送検出ステップと、を備え
前記用紙の先端から前記規定の測定位置までの長さは前記用紙一枚の長さより長く、
前記重送検出ステップは、前記用紙一枚の後端位置に対応する検出位置と前記規定の測定位置までの間に前記用紙の厚さが検出された場合に重送が発生していると判定することを特徴とする重送検出方法。
(10) 前記重送検出ステップは、前記用紙の厚さの検出位置に応じて設定された2つの紙厚基準値t1,t2よりも紙厚検出値が大きい場合に重送であると判定することを特徴とする(9)記載の重送検出方法。
(11) 前記紙厚基準値t1,t2は、以下のような関係を満たすことを特徴とする(10)記載の重送検出方法。

N2<t1<N3 (R1≦(厚さ検出位置)<R2)
N1<t2<N2 (R2≦(厚さ検出位置)<R3)

R1:用紙の先端位置
R2:用紙一枚の後端位置に対応する検出位置
R3:規定の測定位置
N1:用紙無し時の紙厚検出値
N2:用紙一枚時の紙厚検出値
N3:用紙二枚時の紙厚検出値

(12) 前記用紙厚さ検出ステップは、前記用紙の厚さに応じて変位する押付部材の変位量に応じて前記用紙の厚さを検出することを特徴とする(9)〜(11)の何れか1項に記載の重送検出方法。
本発明によれば、用紙の先端から用紙一枚の長さより長い位置に対応した規定の測定位置までのみで小切手CKの厚さを測定し、この測定による複数点での用紙厚さに基づき用紙の重送の有無を判定するように構成されている。具体的には、厚さ検出位置に応じて紙厚基準値を変化させることにより、重送を検出するように構成されている。
したがって、本発明によれば、重なった状態で重送搬送される小切手の全長を測定することなく、重送の有無が検出可能である。これにより、重送の有無に関わらず小切手の厚さの測定点数を常に最小量に抑えることが可能となり、メモリに保存されるデータ量を従来と比べて少なくすることが可能となる。また、本実施形態によれば、小切手の厚さの測定点数が少ないため、厚さに基づく重送の有無を判定する回数が少なくなり、判定処理にかかる処理負荷を減少するとともに、判定処理が完了するまでの時間が短縮される。したがって、判定のためにさほど高い演算能力を有する高価な処理系が要求されることが無く、安価な処理回路を用いて実用に十分耐える重送検出装置及び重送検出装置を備えた複合処理装置を提供することができる。
次に、図面を参照しながら、本発明に係る重送検出装置を備えた複合処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(複合処理装置について)
図1は、本発明に係る複合処理装置の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、複合処理装置における用紙搬送路を示す模式図であり、図3は、複合処理装置の内部構造を示す上面から見た模式図であり、図4及び図5は、筐体を取り除いた複合処理装置の斜視図である。
本実施形態の複合処理装置1は、図1に示すように、給紙部3に装填される第1の読み取り媒体である小切手CKを筐体1aに形成された用紙搬送路P1に沿って搬送し、そしてカード挿入口20から挿入される第2の読み取り媒体であるカードCを同じく筐体1aに形成された用紙搬送路P2に沿って搬送可能に構成されている。具体的に、複合処理装置1は、用紙搬送路P1に沿って小切手CKを搬送しながら、小切手CK上の画像を読み取り、小切手CKに印字された磁気文字を読み取り、かつ小切手CK上への印字を行うとともに、用紙搬送路P2に沿ってカードCを搬送しながら、カードC上の画像を読み取ることが可能な画像読取装置兼磁気文字読み取り装置兼印字装置である。
まず、複合処理装置1の具体的な構造について説明する。
図2に示すように、第1用紙搬送路P1は、略U字型形状を有しており、また第2用紙搬送路P2は、カードCを搬送する直線形状を為している。第1用紙搬送路P1と第2用紙搬送路P2は、U形状の底の部分に相当する部位で共通となっており、以下の説明では、この部位を中間搬送路Mと呼ぶこととする。この中間搬送路Mには、各種読取装置が設けられている。各種読取装置の詳細については後述する。
第1用紙搬送路P1は、図2に示すように、外側ガイド2aと内側ガイド2bによって画成されており、この外側ガイド2aと内側ガイド2b間の空間である搬送部2c内に小切手CKが搬送されるように構成されている。小切手CKは、図3の矢印Aの方向から給紙部3を介して第1用紙搬送路P1に挿入される。給紙部3は、複数の小切手CKを装填可能に構成されており、複数の小切手CKを一枚ずつ第1用紙搬送路P1内に送り出すことが可能である。
第1用紙搬送路P1には、小切手CKの搬送を行う搬送機構として、中間搬送路Mの上流側に第1搬送ローラ6と、中間搬送路M中に中間搬送ローラ16と、中間搬送路Mの下流側に第2搬送ローラ7が設けられている。
第1搬送ローラ6は、駆動ローラ6aと、第1用紙搬送路P1を介して駆動ローラ6aに対向配置された押し付けローラ6bとを有している。また、第2搬送ローラ7は、駆動ローラ7aと、第1用紙搬送路P1を介して駆動ローラ7aに対向配置された押し付けローラ7bとを有している。
また、中間搬送ローラ16は、図3に示すように、第1用紙搬送路P1の下方に配置された下部押えローラ16aと、下部押えローラ16aの上方に配置された上部押えローラ16bと、中間搬送路Mを介して上部押えローラ16a及び下部押えローラ16bと対向配置された駆動ローラ17とを有している。
第1用紙搬送路P1内に送り出された小切手CKは、図3に示すように、第1搬送ローラ6、中間搬送ローラ16、ならびに第2搬送ローラ7によって中間搬送路M内を搬送され、排出ローラ8を介して矢印Bの方向へ排出口4から排出される。また、本実施形態では、図4に示すように、第1用紙搬送路P1の底部位置は高さH1に保たれており、小切手CKは中間搬送路Mを含む第1用紙搬送路P1の底部に沿って高さH1を基準とした状態で搬送される。
ここで、中間搬送ローラ16に関しては、小切手CKの幅(高さ)が所定長さより短ければ、下部押えローラ16bと駆動ローラ17が小切手CKの搬送に寄与し、一方小切手CKの幅が所定長さ以上であれば上部押えローラ16aと下部押えローラ16bの双方と駆動ローラ17によって小切手CKは搬送される。
一方、第2用紙搬送路P2は、図2および図3に示すように、中間搬送路Mと、その両端に連通するカード挿入口20およびカード逆転路21とから構成されている。
カード挿入口20は、カードCを中間搬送路Mに挿入するための挿入口である。カード挿入口20の下方には、図3および図4に示すように、下部ガイド24及び24aが設けられている。この下部ガイド24,24aは、外側ガイド2aの一部を構成するとともに、カードCの下端部の高さをH2に保ち、カードCは、この下部ガイド24に案内されて、中間搬送路Mに挿入され、高さH2を基準とした状態で搬送される。すなわち、第2用紙搬送路P2の下部位置は、この下部ガイド24,24aを基準として高さH2に保たれている。なお、高さH1に保たれて第1用紙搬送路P1を搬送される小切手CKは、この下部ガイド24aにより進行方向が曲げられて、排出口4のほうに搬送される。
上部押えローラ16aは、第2用紙搬送路P2の高さH2よりも上方に取り付けられており、中間搬送路M内に搬送されたカードCは、この上部押えローラ16aと駆動ローラ17によって中間搬送路M内を搬送される。
カード逆転路21は、図2中間搬送路Mの左側延長線に沿って形成された直線ガイド21a、21bによって形成されている。このカード逆転路21の端部21c近傍には、正逆転搬送ローラ22が設けられている。この正逆転搬送ローラ22は、中間搬送路Mから搬送されたカードCを所定長さカード逆転路21の端部21cから張り出させるように搬送し、そして端部21cから張り出したカードCを再度中間搬送路Mに搬送する。
具体的に、カードCは、カード挿入口20から中間搬送路M内に挿入されると、上部押えローラ16aと駆動ローラ17によってカード逆転路21まで搬送される。そして、カードCは、このカード逆転路21から正逆転搬送ローラ22によって逆転搬送され、中間搬送路Mを通ってカード挿入口20から排出される。このとき、カードCは、第2用紙搬送路P2内を下端部が高さH2に保たれた状態で搬送される。本実施形態では、第2用紙搬送路P2の高さH2は、第1用紙搬送路P1の高さH1よりも高い位置に配置されている。まとめると、カードCは、中間搬送路M内を小切手CKよりも上方を通って搬送される。
以上説明したように、本実施形態では、小切手CKとカードCの搬送高さを変えることによって、特別な切替装置等を設けずに、U字型の第1用紙搬送路と直線状の第2用紙搬送路に異なる種類の読み込み媒体を搬送することができる。小切手CKおよびカードCの搬送についての説明は、以上である。
中間搬送路Mには、画像読み取りを行う第1の画像読み取りセンサ11および第2の画像読み取りセンサ12が設置されている。第1の画像読み取りセンサ11および第2の画像読み取りセンサ12は、それぞれCIS(Contact Image Sensor)タイプの画像読み取りセンサであり、中間搬送路Mを搬送される小切手CKまたはカードCの一面に光を照射し、小切手CKまたはカードC上で反射した光を受光する。第1の画像読み取りセンサ11および第2の画像読み取りセンサ12は、中間搬送路M内を搬送される小切手CKまたはカードC上の画像を1ラインずつ読み取ることにより、小切手CKまたはカードCの二次元画像を取得する。
第1用紙搬送路P1には、小切手CKの後端を検出するBOF(Bottom Of Form)検出器9とTOF(Top Of Form)検出器10が設けられている。BOF検出器9は、給紙部3と第1搬送ローラ6の間に設けられており、給紙部3から挿入された小切手CKを検出するととともに、BOF検出器9を小切手CKが通過した時点を検出して、小切手CKの後端を検知する。TOF検出器10は、第1搬送ローラ6と第1の画像読み取りセンサ11との間に設けられており、小切手CKの先端を検出するように構成されている。このように、BOF検出器9、TOF検出器10により、小切手CKの先端・後端を検出することにより、小切手CKの長さを正確に測定することができる。本実施形態の複合処理装置1は、このBOF検出器9とTOF検出器10による小切手CK検出に応じて動作するように構成されている。即ち、画像読み取りセンサ11、12による小切手CKの読み取りの開始・停止は、BOF検出器9、TOF検出器10の出力に基づいて制御される。なお、画像読み取りセンサ11、12のいずれか一方を、小切手CKの先端を検出する検出器として用いても良く、この場合、TOF検出器10を省略できる。
また、第2搬送ローラ7と排出ローラ8との間であって、第1用紙搬送路P1に沿った直線領域には、印刷ヘッド14が配置されている。この印刷ヘッド14は、小切手CKへの裏書を実行するためのものであり、必要に応じて小切手CKへの印字を行う。
また、第2用紙搬送路P2には、カードCの後端を検出するBOC(Bottom Of Card)検出器25とTOC(Top Of Card)検出器26が設けられている。BOC検出器25は、カード挿入口20近傍に設けられており、ここから挿入されたカードCを検出するととともに、BOC検出器9をカードCが通過した時点を検出して、カードCの後端を検知する。TOC検出器26は、中間搬送ローラ16と第2の画像読み取りセンサ12との間に設けられており、カードCの先端を検出するように構成されている。このように、BOC検出器25、TOC検出器26により、カードCの先端・後端を検出することにより、カードCの長さを正確に測定することができる。本実施形態の複合処理装置1は、このBOC検出器25とTOC検出器26によるカードCの検出に応じて動作するように構成されている。即ち、画像読み取りセンサ11又は12によるカードCの読み取りの開始・停止は、BOC検出器25、TOC検出器26の出力に基づいて制御される。なお、画像読み取りセンサ11、12のいずれか一方を、カードCの先端を検出する検出器として用いても良く、この場合、TOC検出器26を省略できる。
駆動ローラ17の下方には、MICR(Magnetic Ink Character Reader)13が設置されている。MICR13は、小切手CK上に磁気インクで記載された情報を読み込むためのセンサである。このMICR13は、中間搬送路Mを介してMICR13に対向配置された押付レバー30によって小切手CKがMICR13の表面に押し付けられた状態で読み取りを実行する。
(厚さ検出装置の構造)
図6は、本実施形態の厚さ検出装置50を示す模式図である。
図6に示すように、厚さ検出装置50は、前述の押付レバー30を有している。この押付レバー30は、長手部材である本体部31を有し、本体部31の一端部に設けられた回転軸32を介して中間搬送路Mの小切手搬送面に対して垂直な平面内で回動可能とされている。本体部31には、中間搬送路側に突設した押付突起33が一体に形成されており、図示せぬ押付ばねによる付勢力により押付突起33がMICR13側に付勢されており、小切手CKが無い状態でMICR13の表面13aと押付突起33の当接面33aが互いに当接する。
本実施形態では、MICR13の当接面33aは、押付突起33の押し付けによりズレや変形が生じない剛体で構成されている。MICR13の本体部31は、この押付突起33の先端面33aがMICR13に当接した状態で、本体部31の長手方向が小切手CKを搬送する中間搬送路Mに対して略平行な状態で常に固定維持されている。
また、本体部31の他端部は中間搬送路Mと反対側に略90度折り曲げられて屈曲部34を構成している。そして、屈曲部34の端面34aと対向する位置には、紙厚センサ40が所定距離離れて配置されている。
紙厚センサ40は、検出面である屈曲部34の端面34aの変位を検出するセンサであり、例えば端面34aに光を照射してその反射光を受光面40aで受光することにより、端面34aとの距離を測定する光学式のセンサである。
押付突起33は、回転軸32の回転中心から押付突起33の先端を通り押付突起33の突出方向に平行な直線までの距離L1と、回転軸32の回転中心から屈曲部34の端面34aの検出部位を通り押付突起33の突出方向に平行な直線までの距離L2との関係が以下を満たすように形成されている。

L2=L1×N (N>1) ・・・(1)
すなわち、L2>L1 ・・・(2)

本実施形態では、式(2)に示すように、距離L1より距離L2のほうが長くなるように押付レバー30が形成されている。
本実施形態では、図6に示したように、MICR13、押付レバー30及び紙厚センサ40によって厚さ検出装置50が構成されている。以下、図7(a),図7(b)を参照しながら、この厚さ検出装置50の動作について説明する。
図7(a)は、一枚の小切手CKが中間搬送路M内を搬送される状態(正常状態)を示す図であり、図7(b)は、小切手CK1と小切手CK2の2枚が重なって中間搬送路M内を搬送される状態(重送状態)を示す図である。
図7(a)に示すように、一枚の小切手CKが中間搬送路M内を搬送されて、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間に搬送されると、押付レバー30は、小切手CKの厚さdに応じて、押付突起33が押付ばねによる付勢力に対抗して押し戻され、押付レバー30が回動する(図7(a)では時計回り方向に回動)。
押付レバー30が回動すると押付レバー30の端面34aが変位し、紙厚センサ40は、この端面34aと紙厚センサ40の検出面40aとの間の距離を検出する。ここで、押付レバー30の端面34aの変位量D1は、距離L1と距離L2に応じて変化し、以下の関係が満たされるように構成されている。

D1≒d×(L2/L1) ・・・(3)

すなわち、押付レバー30の端面34aの変位量D1は、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間に配置される小切手CKの厚さdよりも大きい。紙厚センサ40はこの変位量D1を検出することにより、複合処理装置1は小切手CKが一枚だけ搬送されていると判断する。
一方、図7(b)に示すように、2枚の小切手CK1と小切手CK2が少なくとも一部重なった状態で中間搬送路M内を搬送されて、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間に搬送されると、押付レバー30は、小切手CK1,CK2の重なり厚さ2dに応じて、押付突起33が押付ばねによる付勢力に対抗して押し戻され、押付レバー30が回動する(図7(b)では時計回り方向に回動)。この押付レバー30の回動量は、小切手CKが一枚だけ搬送される場合よりも大きい。
押付レバー30が回動すると押付レバー30の端面34aが変位し、紙厚センサ40は、この端面34aと紙厚センサ40の検出面40aとの間の距離を検出する。ここで、押付レバー30の端面34aの変位量D2は、距離L1と距離L2に応じて変化し、以下の関係が満たされるように構成されている。

D2≒2d×(L2/L1) ・・・(4)
D2≒2D1 ・・・(5)
すなわち、押付レバー30の端面34aの変位量D2は、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間を通過する小切手CK1,CK2の重なり厚さ2dよりも大きく、勿論小切手CKが一枚だけ通過する場合よりも大きく変位する。紙厚センサ40はこの変位量D2を検出することにより、複合処理装置1は小切手CKが2枚搬送されている、すなわち小切手CKが重送されていると判断する。
(重送検出の制御)
次に、本実施形態の厚さ検出装置50を含む複合処理装置1の重送検出に関わる制御の一実施形態について説明する。
図8は本実施形態の重送制御を示す制御ブロック図であり、図9は正常搬送時の紙厚値を示すグラフであり、図10は重送搬送時の紙厚値を示すグラフであり、また図11は本実施形態の重送検出の流れを示すフローチャートである。
本実施形態の重送検出の制御回路は、主として、紙厚センサ40と、A/Dコンバータ41と、メモリ42と、制御部60と、サンプリングパルス発生部70と、用紙検出部80と、用紙搬送部90とを備えている。
本実施形態の重送検出は、基本的に小切手CKの厚さを複数点、規定の位置まで測定し、この測定点の状態に基づいて、重送の有無を判定するものである。
制御部60は、複合処理装置1の全体を制御する制御中枢であり、この制御部60からの各種指示に基づいて、サンプリングパルス発生部70、用紙搬送部90及び各種読取装置等は駆動されて動作する。
サンプリングパルス発生部70は、制御部60からの指示に応じて、紙厚センサ40を動作させるためのサンプリングパルスを生成し、紙厚センサ40に出力する回路である。紙厚センサ40は、サンプリングパルス発生部70からサンプリングパルスを受け取ると、押付レバー30の端面34aに光を照射してその反射光を受光面40aで受光し、反射光に応じた電気信号をA/Dコンバータ41に出力する。
A/Dコンバータ41は、紙厚センサ40から出力された電気信号をA/D変換して、電気信号に対応したデジタルの紙厚値を生成する。生成された紙厚値は、メモリ42に送られ、メモリ42内の所定の記憶領域に保存される。
用紙検出部80は、BOF検出器9及びTOF検出器10の双方または何れか一方を介して、第1用紙搬送路P1を搬送される小切手CKの長さを検出するための用紙先端および用紙後端を検出する小切手端部検出部である。用紙検出部80は、BOF検出器9及びTOF検出器10の双方または何れか一方を介して、小切手CKの先端及び後端を示す端部検出信号を制御部60に送る。
用紙搬送部90は、図示せぬステッピングモータを介して第1搬送ローラ6、中間搬送ローラ16、第2搬送ローラ7等を回転駆動し、小切手CKの搬送を制御する搬送制御部である。用紙搬送部90は、ステッピングモータの回転ステップ数を制御部60に出力し、小切手CKの搬送量を通知する。
制御部60は、紙厚比較部61及び重送判定部63を備えており、これらによって重送の有無を判定する。
紙厚比較部61は、メモリ42に保存された紙厚値を所定の紙厚基準値と比較して、紙厚値が紙厚基準値以下であるかどうか判定する。そして、紙厚値が紙厚基準値よりも大きければ、紙厚異常信号を重送判定部63に出力する。
本実施形態では、サンプリングパルス発生部70は、小切手CKの先端が厚さ検出装置50の検出部位に到達してから所定の時間の間だけ所定間隔でサンプリングパルスを出力し、紙厚センサ40が小切手CKの先端から所定の測定長さbの位置(規定の測定位置)まで厚さが測定されるように構成されている(図9参照)。ここで、この測定長さbは、搬送される小切手CKの長さaよりも若干長く設定されている。この測定長さbは、重送発生時の用紙の重なり具合のパターンから任意に設定することが可能である。
また、本実施形態では、紙厚基準値としては、小切手CKの長さ方向位置に応じて2つの紙厚基準値t1,t2が用意されている。具体的に、紙厚基準値t1は、小切手CKの先端位置R1から小切手CKの一枚の搬送方向長さaの位置、すなわち小切手CKの後端位置R2までは、小切手CKの一枚の厚さに対応する紙厚値N2よりも大きく、かつ小切手CKの二枚の厚さに対応する紙厚値N3より小さく設定されている。一方紙厚基準値t2は、小切手CKの後端位置R2から所定の測定長さbの位置R3までは、小切手CKが無いときの紙厚値N1よりも大きく、かつ小切手CKの一枚の厚さに対応する紙厚値N2より小さく設定されている。この関係を式にまとめると、以下のようになる。
N2<t1<N3 (R1≦(厚さ検出位置)<R2) ・・・(6)
N1<t2<N2 (R2≦(厚さ検出位置)<R3) ・・・(7)

R1:小切手CKの先端位置
R2:小切手CKの後端位置
R3:所定の測定長さbに対応する位置
図9及び図10を用いてこの紙厚基準値t1,t2についてさらに詳細に説明する。
図9及び図10において、グラフ上に示されたドットは測定された紙厚値を示しており、グラフの対応して図示された小切手CK(CK1またはCK2)上のドット直上の点において厚さ検出が行われたことを示している。なお、図9は正常搬送時(一枚のみ搬送)の状態を、図10は重送搬送時(2枚搬送)の状態をそれぞれ示している。また、図9、図10において一点鎖線で示される線は、紙厚基準値の値を示しており、ドットが紙厚基準値よりも上方に位置している場合、検出された紙厚値が紙厚基準値を超えた状態、すなわち重送が検知される状態を示している。
図9に示すように、正常搬送(一枚のみ搬送)時には、小切手CKの先端R1が紙厚センサ40によって検出されると、紙厚センサ40の出力が、紙無し時の紙厚値N1から一枚時の紙厚値N2に上昇する。そして、小切手CKの表面を先端R1から搬送方向に沿って断続的に厚さ検出していき、小切手CKの後端R2を過ぎると、検出される小切手CKが完全に紙厚検出装置50を通過してしまうため、検出レベルは紙無し時の紙厚値N1に戻る。そして、紙厚センサ40は、小切手CKが存在しない状態で複数点(図では、2点)において紙厚を検出し、所定の測定長さbに対応する位置R3で紙厚センサ40による紙厚検出は終了する。したがって、図9に示すように正常搬送時には、紙厚センサの出力波形がほぼ矩形上の波形となる。このような検出状態では、検出された紙厚値は、紙厚基準値t1またはt2を上回ることはなく、重送無しとして判断される。
一方、図10に示す例では、小切手CK1と小切手CK2が互いの端部近傍で一部重複している。このような重送搬送(二枚搬送)時には、小切手CK1の先端R1が紙厚センサ40によって検出されると、紙厚センサ40の出力が、紙無し時の紙厚値N1から一枚時の紙厚値N2に上昇する。そして、紙厚センサ40は、小切手CK1の表面を先端R1から搬送方向に沿って断続的に厚さ検出していく。しかし、小切手CK1の後端R2を過ぎても小切手CK2が一部重複した状態で連なっており、紙厚センサ40の検出レベルは2枚の厚さをうまく検出できない場合であっても、所定の測定長さbに対応する位置R3まで紙厚値はN2のままで紙厚センサ40による紙厚検出は終了する。この場合、図10に示すように重送搬送時には、紙厚センサの出力波形が元の紙厚値N1に戻ることはなく、検出位置R2,R3間で紙厚値が紙厚基準値t2よりも大きくなり、重送が検出される。
勿論、本実施形態においても、紙厚センサ40が、先端位置R1と後端位置R2との間で紙厚基準値t1を超える紙厚値N3を検出した場合には、厚さが異常であるとして重送であると判断される。
このように、本実施形態では、紙厚センサ40が検出した小切手CKの位置に応じて、紙厚基準値を変化させることにより、紙厚センサ40のみを用いて、重送の検出を行っている。
次に、本実施形態における重送検出の流れを図11に示すフローチャートを基に説明する。
まず、小切手CKを給紙部3に給紙し(ステップS1)、小切手CKの搬送指示を待つ。そして、小切手CKの処理コマンドがホストコンピュータから複合処理装置1に送信されると、複合処理装置1は、この処理コマンドに基づいて、小切手CKの搬送を行うため、用紙搬送部90を介して、ステッピングモータを駆動させる(ステップS2)。
ステッピングモータが駆動されると、第1搬送ローラ6、第2搬送ローラ7、中間搬送ローラ16等が回転を開始し、小切手CKが第1用紙搬送路P1内を搬送される。そして、小切手CKの先端がTOF検出器10に到達すると、TOF検出器10は、小切手CKを検出し、この検出に応じた検出信号を用紙検出部80を介して制御部60に送信する。
そして、小切手CKは、画像読取センサ11,12により表面及び裏面の画像読取が実行されつつ、MICR13と押付レバー30の間に送り込まれる。この間、制御部60は、TOF検出器10から検出信号を受け取ってからのステッピングモータのステップ数をカウントし(ステップS3)、小切手CKがMICR13と押付レバー30の間に送り込まれるタイミングで、サンプリングパルス発生部70にサンプリングパルスの出力を指示する。そして、サンプリングパルス発生部70は、この制御部60からの指示に応じて、紙厚センサ40にサンプリングパルスを出力する。そして、紙厚センサ40は、このサンプリングパルスに応じた所定のサンプリングレートで小切手CKの厚さに応じた押付レバー30の変位量を検出し、A/Dコンバータ41を介してメモリ42に変位量に応じた紙厚値を保存する(ステップS4)。
ここで、制御部60は、小切手CKの先端がMICR13と押付レバー30の間に送り込まれる少し前から紙厚センサ40が厚さ検出を行うようにサンプリングパルス発生部70を駆動することが好ましい。ここで、MICR13と押付レバー30の間に送り込まれる少し前からサンプリングパルス発生部70を駆動するとは、確実に小切手CKの検出を行わせるための処理であり、データ量の無用な増加の抑制を考慮すると、小切手CKの到達以前に1〜数点程度厚さ検出を行うように構成することが好ましい。
この間、制御部60は、さらにステッピングモータのステップ数の監視を続行し、小切手CKがMICR13と押付レバー30の間に送り込まれてから測定長さb搬送されたかどうかをチェックする(ステップS5)。そして、小切手CKがMICR13と押付レバー30の間に送り込まれてから測定長さb搬送されたタイミングで、サンプリングパルス発生部70にサンプリングパルスの出力の中止を指示し、小切手CKの紙厚測定を終了する(ステップS6)。
その後、小切手CKは、第1用紙搬送路P1を順次搬送され、MICR文字の読み取り、印字等の所定の処理がなされた後に、排出部4から複合処理装置1外へ排出される(ステップS7)。
その後、制御部60は、紙厚比較部61において、メモリ42に保存された先端位置R1から後端位置R2までの間に検出された紙厚値と、紙厚基準値t1とを比較する(ステップS8)。そして、測定された紙厚値が紙厚基準値t1よりも大きければ、重送判定部63に紙厚異常を通知し、重送判定部63はこの紙厚比較部61からの紙厚異常の通知に応じて、重送検出信号を出力する(ステップS9)。そして、複合処理装置1は、この重送検出信号に応じて、エラー表示や小切手の搬送中止、ホストコンピュータへの通知等を行い処理を終了する(ステップS10)。
また、ステップS8における比較の結果、紙厚に異常が無かった場合には、ステップS11に移行し、紙厚比較部61において、メモリ42に保存された後端位置R2と所定の測定長さbの位置R3までの間の紙厚値と、紙厚基準値t2とを比較する(ステップS11)。そして、測定された紙厚値が紙厚基準値t2よりも大きければ、重送判定部63に紙厚異常を通知し、重送判定部63はこの紙厚比較部61からの紙厚異常の通知に応じて、重送検出信号を出力する(ステップS9)。そして、複合処理装置1は、この重送検出信号に応じて、エラー表示や小切手の搬送中止、ホストコンピュータへの通知等を行い処理を終了する(ステップS10)。
一方、ステップS11における比較の結果紙厚異常が検出されなければ、小切手CKの重送は無いとされ、次の小切手処理の有無が確認され(ステップS12)、さらに処理すべき小切手CKがあれば、ステップS2に戻り、処理すべき小切手CKが無ければ、複合処理装置1の処理を終了する。
以上のステップS1〜ステップS12の各工程を経て、小切手CKの各種処理と同時に、重送検出が行われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、重送判定部63(紙厚比較部61)は、小切手CK一枚の後端位置R2と所定の測定長さbの位置R3までの間で、紙厚値が紙厚基準値t2を超えていた場合、すなわち小切手CKの厚さが検出された場合に重送が発生していると判定する。
したがって、本実施形態によれば、小切手CKの厚さの測定を先端位置R1から所定の測定長さbの位置R3まで測定するだけで、小切手CKの重送の有無を確実に検出することが可能である。また、先端位置R1から所定の測定長さbの位置R3まで測定するだけで、小切手CKの重送の有無を判定するように構成しているので、重なった状態で重送搬送される小切手の全長(約小切手2枚分)にわたって紙厚を測定することなく、重送の有無が検出可能である。
したがって、重送の有無に関わらず小切手CKの厚さの測定点数を常に最小量に抑えることが可能となり、メモリに保存されるデータ量を従来と比べて少なくすることが可能となる。また、本実施形態によれば、小切手CKの厚さの測定点数が少ないため、厚さに基づく重送の有無を判定する回数が少なくなり、判定処理にかかる処理負荷を減少するとともに、判定処理が完了するまでの時間が短縮される。したがって、判定のためにさほど高い演算能力を有する高価な処理系が要求されることが無く、安価な処理回路を用いて実用に十分耐える重送検出装置及び重送検出装置を備えた複合処理装置を提供することができる。
また、上記実施形態において、複合処理装置1は、用紙搬送路である中間搬送路Mの一方に配置され、かつ中間搬送路Mの他方に配置されたMICR13の表面13aに小切手CKを押し付ける押付部材である押付レバー30と、押付レバー30の変位量を検出する紙厚センサ40を有する重送検出装置50を有している。紙厚センサ40は、小切手CKの厚さに応じて変位する押付レバー30の変位量を検出することによって、小切手CKの厚さを検出する。
ここで、MICR13は非可動部材でありかつMICR13の表面13aは剛体面とされているため、押付レバー30の押付によりMICR13は変位せずまたMICR13の表面13aにも変形等が発生しない。したがって、MICR13の表面13aは、押付レバー30の安定した変位基準とみなすことができ、押付レバー30の変位量を検出することにより、確実に小切手CKの厚さを検出することができる。
したがって、給紙部3が図7(b)に示すように小切手CKを2枚送り出すことにより、小切手が重送された場合であっても、重送検出装置50を用いて小切手の厚さを検出することにより小切手の重送を確実に検出することができ、小切手の重送に伴う読取不良や書き込み不良等を未然に防止することができる。
なお、押付レバー30は、MICR13の表面13aに押し付けられるとして説明を行ったが、これに限られることはなく、変位や変形が生じない非可動の固定物に対して押し付ければよい。例えば、用紙搬送路Mを区画する内壁、または画像読み取り用の画像読取センサ11,12に対して押付レバー30を押し付けるように構成してもよい。
また、紙厚センサ40は、光学式のセンサとして説明を行ったが、これに限られることはなく、押付レバー30の変位を検出可能な各種変位センサ(例えば磁気、電位検出センサ等)を用いてもよい。
また、押付レバー30の変位を測定する間接測定式の厚さ検出装置50を用いて説明を行ったが、これに限られることはなく、直接用紙の厚さを光学式の用紙検出器を用いて測定するようにしても、同様の効果が得られる。
本発明に係る実施形態の複合処理装置を示す斜視図である。 複合処理装置における用紙搬送路を示す模式図である。 複合処理装置の内部構造を示す模式図である。 筐体を取り除いた複合処理装置の斜視図である。 筐体を取り除いた複合処理装置の斜視図である。 本実施形態の重送検出装置を示す模式図である。 (a)は、一枚の小切手が中間搬送路内を搬送される状態(正常状態)を示す図であり、(b)は、2枚の小切手が重なって中間搬送路内を搬送される状態(重送状態)を示す図である。 本発明に係る重送制御の制御ブロック図である。 正常搬送時の紙厚値を示すグラフである。 重送搬送時の紙厚値を示すグラフである。 重送検出の流れを示すフローチャートである。 従来の重送検出装置を示す斜視図である。
符号の説明
1・・複合処理装置 2a・・外側ガイド 2b・・内側ガイド 3・・給紙部 4・・排出口 11,12・・画像読取センサ 13・・MICR 30・・押付レバー 40・・紙厚センサ 50・・厚さ検出装置 60・・制御部 70・・サンプリングパルス発生部 80・・用紙検出部 90・・用紙搬送部


Claims (12)

  1. 用紙搬送路を搬送される用紙の先端から規定の測定位置までの間、用紙搬送方向の複数点で前記用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出部と、
    前記検出された複数点での用紙厚さに基づき重送検出を行う制御部と、を備え、
    前記用紙の先端から前記規定の測定位置までの長さは前記用紙一枚の長さより長く、
    前記制御部は、前記用紙一枚の後端位置に対応する検出位置と前記規定の測定位置までの間に前記用紙の厚さが検出された場合に重送が発生していると判定することを特徴とする重送検出装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙の厚さの検出位置に応じて設定された2つの紙厚基準値t1,t2を有し、前記紙厚基準値t1,t2よりも紙厚検出値が大きい場合に重送であると判定することを特徴とする請求項1記載の重送検出装置。
  3. 前記紙厚基準値t1,t2は、以下のような関係を満たすことを特徴とする請求項2記載の重送検出装置。

    N2<t1<N3 (R1≦(厚さ検出位置)<R2)
    N1<t2<N2 (R2≦(厚さ検出位置)<R3)

    R1:用紙の先端位置
    R2:用紙一枚の後端位置に対応する検出位置
    R3:規定の測定位置
    N1:用紙無し時の紙厚検出値
    N2:用紙一枚時の紙厚検出値
    N3:用紙二枚時の紙厚検出値
  4. 前記用紙厚さ検出部は、前記用紙搬送路の一方に配置され、かつ前記用紙搬送路の他方に配置された非可動部材の剛体面に用紙を押し付ける押付部材と、前記押付部材の変位量を検出する紙厚センサと、を有し、
    前記紙厚センサは、前記用紙の厚さに応じて変位する前記押付部材の変位量に応じて前記用紙の厚さを検出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の重送検出装置。
  5. 複数の用紙を一枚ずつ送り出す給紙部と、
    前記給紙部から送り出された用紙を搬送する用紙搬送路と、
    前記用紙搬送路を搬送される前記用紙から情報を読み取る読取部と、
    前記用紙搬送路を搬送される前記用紙の先端から規定の測定位置までの間、用紙搬送方向の複数点で前記用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出部と、
    前記検出された複数点での用紙厚さに基づき重送検出を行う制御部と、を備え、
    前記用紙の先端から前記規定の測定位置までの長さは前記用紙一枚の長さより長く、
    前記制御部は、前記用紙一枚の後端位置に対応する検出位置と前記規定の測定位置までの間に前記用紙の厚さが検出された場合に重送が発生していると判定することを特徴とする複合処理装置。
  6. 前記制御部は、前記用紙の厚さの検出位置に応じて設定された2つの紙厚基準値t1,t2を有し、前記紙厚基準値t1,t2よりも紙厚検出値が大きい場合に重送であると判定することを特徴とすることを特徴とする請求項5記載の複合処理装置。
  7. 前記紙厚基準値t1,t2は、以下のような関係を満たすことを特徴とする請求項6記載の複合処理装置。

    N2<t1<N3 (R1≦(厚さ検出位置)<R2)
    N1<t2<N2 (R2≦(厚さ検出位置)<R3)

    R1:用紙の先端位置
    R2:用紙一枚の後端位置に対応する検出位置
    R3:規定の測定位置
    N1:用紙無し時の紙厚検出値
    N2:用紙一枚時の紙厚検出値
    N3:用紙二枚時の紙厚検出値
  8. 前記用紙厚さ検出部は、前記用紙搬送路の一方に配置され、かつ前記用紙搬送路の他方に配置された非可動部材の剛体面に用紙を押し付ける押付部材と、前記押付部材の変位量を検出する紙厚センサと、を有し、
    前記紙厚センサは、前記用紙の厚さに応じて変位する前記押付部材の変位量に応じて前記用紙の厚さを検出することを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の複合処理装置。
  9. 用紙搬送路を搬送される用紙の先端から規定の測定位置までの間、用紙搬送方向の複数点で前記用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出ステップと、
    前記検出された複数点での用紙厚さに基づき重送検出を行う重送検出ステップと、を備え
    前記用紙の先端から前記規定の測定位置までの長さは前記用紙一枚の長さより長く、
    前記重送検出ステップは、前記用紙一枚の後端位置に対応する検出位置と前記規定の測定位置までの間に前記用紙の厚さが検出された場合に重送が発生していると判定することを特徴とする重送検出方法。
  10. 前記重送検出ステップは、前記用紙の厚さの検出位置に応じて設定された2つの紙厚基準値t1,t2よりも紙厚検出値が大きい場合に重送であると判定することを特徴とする請求項9記載の重送検出方法。
  11. 前記紙厚基準値t1,t2は、以下のような関係を満たすことを特徴とする請求項10記載の重送検出方法。

    N2<t1<N3 (R1≦(厚さ検出位置)<R2)
    N1<t2<N2 (R2≦(厚さ検出位置)<R3)

    R1:用紙の先端位置
    R2:用紙一枚の後端位置に対応する検出位置
    R3:規定の測定位置
    N1:用紙無し時の紙厚検出値
    N2:用紙一枚時の紙厚検出値
    N3:用紙二枚時の紙厚検出値
  12. 前記用紙厚さ検出ステップは、前記用紙の厚さに応じて変位する押付部材の変位量に応じて前記用紙の厚さを検出することを特徴とする請求項9〜11の何れか1項に記載の重送検出方法。


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