JP3638057B2 - 調理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、調理装置の一形態として、電子レンジが知られているが、そこでは例えば図37に示すように、操作パネルの前面には自動加熱を指示するスタートキー101或いは手動加熱を指示する「オーブン」,「レンジ」,「グリル」,「煮込み」等の選択キー102乃至105等を設け、また、ディスプレイにはレンジ使用頻度の高い料理やそのレンジの特徴となる料理を表示し、その他の料理については、ディスプレイ上にP−11等と料理ブックのページ数を表示して、使用者の便宜を図ろうとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電子レンジは益々高機能化する傾向にあり、その操作性の改善が望まれているが、上記従来の電子レンジでは、操作パネルに多数のキーや調理に関する表示があって煩わしく、また、ディスプレイにはレンジ使用頻度の高い料理やそのレンジの特徴となる料理についての説明等が表示されるが、それ以外の料理に関しては、料理ブックのページ数を表示するだけに留まる等、電子レンジ本体だけではそれをすぐに使いこなせないので、使用者にとって非常に使い勝手が悪かった。
【0004】
本発明は、料理ブックや取扱い説明書を取り出して見る手間を省き、調理装置による調理との関係の有無に関わらず、知っていると便利な料理のコツ情報をディスプレイに表示させる事ができて使い勝手が良く、簡単にクッキングが楽しめる調理装置、さらにはその一形態としての電子レンジを提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による調理装置では、各種料理の調理法と該調理法に含まれた料理のコツを記憶する記憶手段と、前記調理法の複数の大分類の中から一分類を指定するための指定操作部材であるジャンルキーと、前記指定された一分類に含まれる複数の項目の中から使用者が所望する料理の項目を選択するための選択手段である選択キーと、前記一分類に含まれる複数の項目及び選択された料理の調理法を表示する表示手段と、選択された料理の調理法に含まれる調理動作を実行制御する制御手段とを有する調理装置において、前記調理装置は、前記料理のコツを呼び出して表示するためのシェフキーを有し、前記複数の項目には、前記調理装置以外での人手による調理動作を必要とする項目が含まれる構成とする。
【0006】
また、前記調理装置以外での人手による調理動作を必要とする項目が選択され、使用者が人手による調理動作を実行する場面で前記料理のコツが盛り込まれている場面になると、前記シェフキーが点滅して該料理のコツがあることを使用者に知らせ、使用者が前記シェフキー点滅中にこれを押すことによって該料理のコツを前記表示手段に表示すること、あるいは、スタートキーまたは選択キーの操作を行うことによって該料理のコツを表示せずに次の調理動作または表示を実行することを選択可能な構成とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の調理装置の一実施形態としての電子レンジに備えられた制御回路を示すブロック回路図である。
【0008】
同図において、1は一時記憶メモリー1aを備えた電子レンジの各種動作を制御するマイクロコンピュータ(以下マイコンと呼ぶ)であり、そのマイコン1には電源回路2と、図2に示す操作パネル10の各種キーの操作に対応した信号を出力するキー回路3と、オーブン(図示せず)内の食品温度等を検出するセンサー4と、電子レンジの動作状況に応じて各種報知音を出力する報知音発生器5と、電子レンジの駆動回路の動作状態の切り替えを実行するリレー回路6と、大容量の外部記憶メモリー7と、前記操作パネル10に設けられている液晶ディスプレイ9を駆動制御するディスプレイ制御回路8がそれぞれ接続されている。
【0009】
上記液晶ディスプレイ9は、料理に関するメッセージやアドバイスを「見やすい大きさ」,「漢字表示」及び「イラスト表示」等で実現するために、縦119ドット,横73ドットのフルドットマトリクスから成るSTN液晶を使用している(但し、ドット数はこの値に限定されるものではない)。
【0010】
液晶は自己発光しないので、図3に示すように、液晶ディスプレイ9は、プリント基板11上に配した赤色LED(発光ダイオード)12Rと緑色LED12Gを光源とするバックライトユニットを液晶パネルの背面に備えている。これら2色のLEDにより、電子レンジの動作モードに応じて「赤色」,「緑色(グリーン)」及び「橙色(オレンジ)(赤色と緑色の同時発光)」の3色発光を行う。
【0011】
例えば、「設定中,待機中は緑色」,「加熱中は赤色」,「料理のコツ表示中は橙色」等に色分けする事によって、現在実行中の動作モードを使用者が電子レンジより離れていても確認する事ができる。また、特定のキーを押すと色が変わる等の演出も可能である。また、発光させるLEDを制限したり、発光量を変化させる事により、液晶パネルの表示面積や明るさを変える事ができる。上記赤色LEDと緑色LEDは、プリント基板11上にそれぞれ対を成して縦2列に等間隔に配置され、全体として四辺形の遮光枠13で包囲されている。
【0012】
上記マイコン1は、上述のように、一時記憶メモリー1aを備えているが、本発明では、項目選択画面,調理中の画面,メッセージ画面,イラスト画面等、液晶ディスプレイ9に表示する内容が多くなり、各種データが非常に膨大になる事から、マイコン1の外部に上記外部記憶メモリー7を設けている。本発明では、この外部記憶メモリー7に表示データ,報知音データ,調理データ及びマイコンの動作プログラムを格納している。
【0013】
しかしながら、仕様によっては、大量のプログラムを必要としない場合もあり、その場合はマイコン1の内部記憶メモリー1d内に格納しても良い。実際の表示データの読み出しに当たっては、マイコン1は、外部記憶メモリー7から1画面分の表示データを数回に分けて読み出し、その都度一時記憶メモリー1aに格納する。
【0014】
次に、マイコン1の一時記憶メモリー1aに格納した表示データを、ディスプレイ制御回路8に内蔵の表示専用メモリー8aに転送して一時記憶させる。このディスプレイ制御回路8は、表示専用メモリー8aに記憶した表示データを、縦1列分単位で順次表示データ信号として液晶ディスプレイ9に送信する。この動作を横方向にシフトしながら73回行い、各列の表示データ信号を一定の時間間隔で送り出して、1画面分の表示を完了する。これを繰り返す事により、安定した表示となる。
【0015】
上記図2に示す操作パネル10上には、各種料理の調理法の大分類(ジュニアキッチン,自動,日常及び手動)の中の一分類を指示するジャンルキー14a乃至14dと、上記液晶ディスプレイ9の側縁に配置され、液晶ディスプレイ9に表示された表示内容に対応して調理法の選択をする選択キー15a乃至15eと、料理のコツ等を呼び出して表示するためのシェフキー16と、液晶ディスプレイ9の表示画面の戻し,送りをそれぞれ行うページ送りキー17,18と、取り消しキー19と、スタートキー20が設けられている。
【0016】
一方、上記図3のプリント基板11上には、上記各キーに対応したジャンルスイッチ21a乃至21d,選択スイッチ22a乃至22e,シェフスイッチ23,ページ送りスイッチ24,25,取り消しスイッチ26,スタートスイッチ27が設けられている。
【0017】
(1)「手動」調理モード
上記構成の電子レンジにおいて、「手動」モードについて、図4に従って説明する。図4は「手動」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図である。
【0018】
同図における待機中に、使用者がジャンルキー14dを押して「手動」を選択すると、マイコン1は、キー回路3よりジャンルキー14dが押された事を示す信号を受けて、外部記憶メモリー7よりその選択に応じた表示データを読み出し、内蔵の一時記憶メモリー1aに一時記憶するとともに、ディスプレイ制御回路8に供給する。ディスプレイ制御回路8は、この表示データを内蔵の表示専用メモリー8aに一時記憶するとともに、この一時記憶した表示データに従って液晶ディスプレイ9を駆動し、まず、同図の「手動」の表示状態にする。
【0019】
即ち、液晶ディスプレイ9は、上記選択キー15a乃至15eに対応した位置に緑色で「レンジ,オーブン,グリル,トースター,煮込み」の各項目表示をする。この状態で、次いで「レンジ」表示の右横の選択キー15aを押すと、その選択キー15aを押している間、「レンジ」表示は文字抜きの反転表示になる(図示せず)。
【0020】
そして、選択キー15aを離すと、液晶ディスプレイ9の表示状態は「レンジ」の最初の状態になり、レンジ出力と加熱時間の設定を行うための「1分」,「10秒」が選択キー15c及び15dに対応した位置に緑色で表示される。さらに、この表示状態では、レンジ加熱を行う場合に使用する付属品「丸皿」を表示している。また、このとき、上記シェフキー16が点滅している。
【0021】
この表示状態において、使用者は、上記選択キー15c及び15dを操作して、レンジ出力及び加熱時間を設定する事ができる。このようにして、レンジ出力と加熱時間の設定(本例ではレンジ出力:500w,加熱時間:10分00秒)が完了すると、液晶ディスプレイ9の表示は、マイコン1の制御に従って、「レンジ」の図中2番目の表示状態に変化し、液晶ディスプレイ9上に「500w」,「10分00秒」が表示され、また、シェフキー16とスタートキー20が点滅する。
【0022】
この状態において、使用者がスタートキー20を押すと、マイコン1は、図示しないマグネトロンを駆動して、オーブン内の食品の加熱を開始する。加熱が開始されると、スタートキー20は消灯されるとともに、液晶ディスプレイ9の各文字の表示色は橙色に変化する。また、これと同時に、加熱中は液晶ディスプレイ9上に残り時間が表示される(「レンジ」の図中3番目の表示状態)。
【0023】
残り時間が無くなり、調理が終了するに至ると、「できあがり」表示になる。一方、上記「レンジ」の図中1番目,或いは2番目の表示状態の、シェフキー16が点滅している状態において、使用者がシェフキー16を押すと、液晶ディスプレイ9の表示状態は「時間設定コツ」に移行し、レンジ加熱を行う際の料理のコツを表示する。この表示状態において、矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、液晶ディスプレイ9の表示は「ラップ必要」,「ラップ不要」に移行し、料理のコツの続きを表示する。
【0024】
そして、これらの料理のコツ表示の最後に、使用者が「ラップ不要」表示状態の矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「レンジ」の図中1番目,或いは2番目の表示状態に戻る。尚、上記加熱終了後、「できあがり」表示状態の「おわり」表示の右横の選択キーを押すと、上記待機中の状態に戻る。
【0025】
このように、使用者が料理をする上で疑問に感じる内容、例えば一人分の加熱時間は分かっているが、二人分の時は加熱時間をいくらに設定すればいいのか、或いは、レンジ加熱をしようとする場合、ラップを掛けた方がいいのかどうか等を、上記シェフキー16を押す事によって知る事ができる。このシェフキー16は、使用者に有効な情報が提供できる場面になると点滅するので、料理ブック等を見なくても、必要な情報をその場で得る事が可能となり、非常に便利である。これらの情報による助言が必要でないときは、先に進めば良い。
【0026】
(2)「自動」調理モード
自動調理モードの一例として「さんまの塩焼き」を作る場合について説明する。図5は、この「さんまの塩焼き」を作る場合の液晶ディスプレイ9に表示される内容を、各動作ステップに従って順を追って示しているものである。まず、液晶ディスプレイ9に時計表示のみが行われている待機中の状態において、使用者がジャンルキー14bを押して「自動」を選択すると、マイコン1は、ジャンルキー14bが押されたものと判断し、外部記憶メモリー7より図5の「自動」に関する表示データを読み出し、ディスプレイ制御回路8を介して液晶ディスプレイ9上にその内容を表示する。同図に示されるように、「自動」表示状態では「お菓子」,「パン」,「総菜(焼)」,「総菜(蒸/煮)」の項目が表示されている。
【0027】
次に、使用者は、液晶ディスプレイ9の右横の選択キーを押して、まず「総菜(焼)」を選択し、続いて「総菜(焼)」表示状態における「焼き魚」、更に「焼き魚」表示状態における「さんまの塩焼」を選択し、「さんまの塩焼き」の自動調理モードを設定する(「さんまの塩焼」表示状態)。この、「さんまの塩焼」表示状態の画面以降はスタートキー20が有効となるので、下準備のための情報の表示が必要でなければ、すぐにでも加熱をスタートする事ができる。
【0028】
「さんまの塩焼」表示状態において、使用者が「材料」表示の右横の選択キーを押すと、「さんまの塩焼」の図中2番目の表示状態に移行し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「塩は…ゆきわたります」表示状態となり、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「出てきた水気はふきとって」表示状態となって図11のイラストを表示し、材料の準備のコツを示す。最後に使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「さんまの塩焼」の図中2番目の表示状態に戻る。
【0029】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「さんまの塩焼」の図中1番目の表示状態に戻り、この状態で「焼き上げ」表示の右横の選択キーを押すと、下段の「さんまの塩焼」の図中3番目の表示状態に移行し、更に「1−2尾」表示の右横の選択キーを押すと、「焼き上げ」の表示状態に移行し、シェフキー16が点滅している状態となる。
【0030】
ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「網には…焼きます」表示状態となり、更に矢印「→」表示の右横のキーを押すと、「あとで…焼き上がります」表示状態となり、更に矢印「→」表示の右横のキーを押すと、「盛りつけるときは…手前です」表示状態となって図12のイラストを表示し、焼き上げのコツを示す。最後に使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「焼き上げ」の表示状態に戻る。この状態において、或いはそれ以前の加熱をスタートする事ができる状態において、使用者がスタートキー20を押すと、加熱中の表示状態となり、加熱がスタートする。
【0031】
このように、加熱調理を開始する前に、材料,使用器具の準備や、料理のコツを表示するので、使用者はスムーズに調理を行う事ができる。さらに、使用者が慣れてくるに従って、上記表示を省略して加熱をスタートさせる事ができるので、使用者の料理の上達の度合いに応じた柔軟な使い方ができる。
【0032】
(3)「ジュニアキッチン」調理モード
ジュニアキッチン調理モードの一例として「似顔絵クッキー」を作る場合について説明する。図6乃至図9は、この「似顔絵クッキー」を作る場合の液晶ディスプレイ9に表示される内容を、各動作ステップに従って順を追って示しているものである。
【0033】
まず、図6に示すように、液晶ディスプレイ9に時計表示のみが行われている待機中の状態において、使用者がジャンルキー14aを押して「ジュニアキッチン」を選択すると、マイコン1は、ジャンルキー14aが押されたものと判断し、外部記憶メモリー7より図6の「ジュニアキッチン」に関する表示データを読み出し、ディスプレイ制御回路8を介して液晶ディスプレイ9上にその内容を表示する。同図に示されるように、「ジュニアキッチン」表示状態では「似顔絵クッキー」,「南の島カップケーキ」,「白雪姫ケーキ」,「かぶとハンバーグ」の項目が表示される。
【0034】
次に、使用者は、液晶ディスプレイ9の右横の選択キーを押して、「似顔絵クッキー」を選択し、「似顔絵クッキー」のジュニアキッチン調理モードを設定する(「似顔絵クッキー」表示状態)。この表示状態では、同図に示すように、料理ブックの該当ページと「まず手を洗おう」の表示、及び図13のイラストの表示を行う。
【0035】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「材料は1枚分」の表示状態に移行して使用材料の表示を行い、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、残りの使用材料の表示を行う。そして、この状態で更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「そろったかな じゃあ、始めよう!」の表示、及び図14のイラストの表示を行う。
【0036】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、下段の「大きめの容器…切っていれて」表示状態となって図15のイラストを表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「1cm角に切るとうまくできるよ」の表示、及び図16のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「大きめの容器…切っていれて」表示状態に戻る。
【0037】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「レンジ加熱でやわらかくするよ」の表示、及び図14のイラストの表示を行う。更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「ラップをせずに…のせよう」表示状態となり、更に同様に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「ドアを閉めてスタートを押してね」表示状態となる。
【0038】
この状態において、使用者がスタートキー20を押すと、「バターの加熱」表示状態となり、レンジの出力を表示して加熱を開始する。更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、図7の「バターの加熱」表示状態に移行し、加熱時間を追加表示する。更に同様に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「できあがり」表示状態となって加熱を終了し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで使用者がシェフキー16を押すと、「指で押して…延長してね」の表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「できあがり」表示状態に戻る。
【0039】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「あわたて器でねりまぜよう」表示状態となって図17のイラストを表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「バターにさとう100gを入れて」表示状態となって引き続き図17のイラストを表示し、更に同様に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「あわたて器で…よくまぜよう」表示状態となって引き続き図17のイラストを表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「さとうの…なったらグー」の表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「あわたて器で…よくまぜよう」表示状態に戻る。
【0040】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、下段の「次に、…よくまぜよう」表示状態に移行して図18のイラストを表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「カラの…まぜようね」の表示及び図19のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「次に、…よくまぜよう」表示状態に戻る。
【0041】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「バターと…少しずつ入れて」表示状態となって、シェフキーが点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「一度に…まざりにくいよ」の表示、及び図14のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」の表示の右横の選択キーを押すと、上記「バターと…少しずつ入れて」表示状態に戻る。
【0042】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「あわたて器でよくまぜよう」表示状態となって図17のイラストを表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「フワッとしてきたら…軽くまぜるよ」を表示し、更に同様に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「次に…入れてね」を表示する。
【0043】
更に使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、図8の「その中に、…加えて」表示状態に移行して図20のイラストを表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「空気をぬいてふくろの口を持って」表示状態となって図21のイラストを表示し、更に同様に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「手でもむようにしてまぜてね」表示状態となって図22のイラストを表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「ねりすぎないでね」の表示、及び図14のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「手でもむようにしてまぜてね」表示状態に戻る。
【0044】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「生地が…取ります。」を表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「ココア…ねって」を表示し、更に同様に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、下段の「黒目用の…まぜてね」表示状態に移行して図17のイラストを表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「ラップでくるんでまぜこむといいよ」の表示、及び図23のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「黒目用の…まぜてね」表示状態に戻る。
【0045】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「白い生地と…ねかせてね」を表示し、シェフキーが点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「ふくろの上から、…ねかすといいよ」を表示する。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「白い生地と…ねかせてね」表示状態に戻る。
【0046】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「顔を作るよ!…はさんで」表示状態となって図24のイラストを表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「めん棒で…のばして」表示状態となって図25のイラストを表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「あつさ…いいよ」の表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「めん棒で…のばして」表示状態に戻る。
【0047】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「丸皿より…切り取ります」表示状態となって図26のイラストを表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、図9の「丸皿に…ぬっておこう」表示状態に移行する。更に使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「ラップに…のせるよ」を表示し、更に同様に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「白い生地で…顔にのせて」を表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「頭の丸みに…うまくいくよ」の表示、及び図27のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」の表示の右横の選択キーを押すと、上記「白い生地で…顔にのせて」表示状態に戻る。
【0048】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「黒い生地で、…のせます」表示状態となって図28のイラストを表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「さあ焼くよ…入れて」を表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「かみの毛など…できるよ」の表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「さあ焼くよ…入れて」表示状態に戻る。
【0049】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、下段の「ドアを閉めてスタートを押してね」表示状態に移行し、ここで使用者がスタートキー20を押すと、「焼き上げ」表示状態となり、「オーブン熱風」と温度を表示して加熱を開始する。更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「できあがり」表示状態となって加熱を終了し、シェフキー16が点滅している状態となる。ここで使用者がシェフキー16を押すと、「熱いから…取り出そう」の表示、及び図29のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」の表示の右横の選択キーを押すと、上記「できあがり」表示状態に戻る。
【0050】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「あみにのせてさましてください」表示状態となって図30のイラストを表示し、更に矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、最初の待機中の状態に戻る。
【0051】
このように、ジュニアキッチン調理モードにおいても、シェフキー16を押す事により、料理のコツ等の便利な情報を知る事ができる。また、このモードでは、例えば、料理に興味を持ち始める年代の子供を対象とした使用者設定を行い、文字或いは文章はそれに見合った平易なものだけを使用して表示し、子供が興味を持つメニューの情報を記憶している事が特徴となっている。
【0052】
また、上述のような、子供を対称とした調理モードに限らず、例えば、高齢者や単身赴任者等、料理に興味があっても調理法を読みこなす事がわずらわしいと考える使用者のために、他の分類よりシンプルな表現による調理法の表示を行う調理モード及びそのモードを指定するための選択キー等を別途設けても良い。このように、特定の年齢層や特定の目的を対象としたモードや項目を持つ考え方により、様々なバリエーションを設定する事が可能となるので、装置としての今後の発展性がある。
【0053】
(4)「日常」調理モード
日常調理モードでは、通常良く使う「のみもの」や「解凍」等の項目に加えて、「お料理メモ」として、電子レンジによる調理との関係の有無に関わらず、知っていると便利な料理情報も表示する事ができる。例えば、図10は、「日常」調理モードから「お料理メモ」項目を選択し、その中の「料理の知恵」から「肉料理」を呼び出したときに液晶ディスプレイ9に表示される内容を、各動作ステップに従って順を追って示しているものである。
【0054】
まず、液晶ディスプレイ9に時計表示のみが行われている待機中の状態において、使用者がジャンルキー14cを押して「日常」を選択すると、マイコン1は、ジャンルキー14cが押されたものと判断し、外部記憶メモリー7より図10の「日常」に関する表示データを読み出し、ディスプレイ制御回路8を介して液晶ディスプレイ9上にその内容を表示する。同図に示されるように、「日常」表示状態では「解凍」,「ゆで野菜」,「のみもの」,「お料理メモ」の項目が表示されている。
【0055】
次に、使用者は、液晶ディスプレイ9の右横の選択キーを押して、まず「お料理メモ」を選択し、続いて矢印「→」表示の右横の選択キーを押して「お料理メモ」の残りの項目を呼び出し、この表示状態における「料理の知恵」、更に「料理の知恵」表示状態における「肉料理」を選択し、「肉料理」の料理情報を呼び出す。ここでは、まず、「ステーキは塩をした表から焼く」表示状態となって図31のイラストを表示し、シェフキー16が点滅している状態となる。
【0056】
ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「塩をふると…焼く直前に」の表示、及び図11のイラストの表示を行う。更に使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「片側も…ふります」の表示、及び図32のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「ステーキは塩をした表から焼く」表示状態に戻る。
【0057】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、下段の「すきやきの時…遠ざけて」表示状態に移行して図33のイラストを表示し、シェフキーが点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「しらたきに…固くするためです」の表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「すきやきの時…遠ざけて」表示状態に戻る。
【0058】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「から揚げは…冷やす」表示状態となって図34のイラストを表示し、シェフキーが点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「肉からの…ベトつきません」の表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「から揚げは…冷やす」表示状態に戻る。
【0059】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「かたまりハムの保存には酢を」表示状態となって図35のイラストを表示し、シェフキーが点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「酢かレモン汁…防げます」の表示、及び図11のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「かたまりハムの保存には酢を」表示状態に戻る。
【0060】
この状態において、使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「肉を食べたら…たっぷり食べる」表示状態となって図36のイラストを表示し、シェフキーが点滅している状態となる。ここで、使用者がシェフキー16を押すと、「肉を食べると…アルカ」の表示を行う。更に使用者が矢印「→」表示の右横の選択キーを押すと、「リ性無機質の多い野菜が必要です」の表示、及び図11のイラストの表示を行う。そして、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「肉を食べたら…たっぷり食べる」表示状態に戻る。
【0061】
この状態において、使用者が矢印「←」表示の右横の選択キーを押すと、上記「料理の知恵」或いは「お料理メモ」表示状態に戻る。若しくは「日常」表示状態或いは待機中の状態に戻るようにしても良い。
【0062】
このように、「日常」調理モードにおいても、シェフキー16を押す事により、料理のコツ等の便利な情報を知る事ができる。また、このモードでは、上述したように、電子レンジによる調理との関係の有無に関わらず、知っていると便利な料理情報も表示する事ができるので、調理中に料理ブック等を逐一持ち出さなくても、必要な情報をその場で得る事が可能となり、非常に便利である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による調理装置では、各種料理の調理法と該調理法に含まれた料理のコツを記憶する記憶手段と、前記調理法の複数の大分類の中から一分類を指定するための指定操作部材であるジャンルキーと、前記指定された一分類に含まれる複数の項目の中から使用者が所望する料理の項目を選択するための選択手段である選択キーと、前記一分類に含まれる複数の項目及び選択された料理の調理法を表示する表示手段と、選択された料理の調理法に含まれる調理動作を実行制御する制御手段とを有する調理装置において、前記調理装置は、前記料理のコツを呼び出して表示するためのシェフキーを有し、前記複数の項目には、前記調理装置以外での人手による調理動作を必要とする項目が含まれる構成とする。
【0064】
また、前記調理装置以外での人手による調理動作を必要とする項目が選択され、使用者が人手による調理動作を実行する場面で前記料理のコツが盛り込まれている場面になると、前記シェフキーが点滅して該料理のコツがあることを使用者に知らせ、使用者が前記シェフキー点滅中にこれを押すことによって該料理のコツを前記表示手段に表示すること、あるいは、スタートキーまたは選択キーの操作を行うことによって該料理のコツを表示せずに次の調理動作または表示を実行することを選択可能な構成とする。
【0065】
この構成によるならば、人手による調理動作を実行する場面において、知っていると便利な料理情報を表示する事ができるので、調理中に料理ブック等を見なくても、必要な情報をその場で得る事が可能となり、非常に便利である。また、これらの情報が必要でないときは、スタートキーまたは選択キーの操作を行い次の調理動作または次の表示を実行すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理装置の制御回路を示すブロック的回路図。
【図2】本発明の調理装置の操作パネルを示す図。
【図3】操作パネルの裏面に対向して設けられたプリント基板を示す図。
【図4】本発明の調理装置の「手動」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図。
【図5】本発明の調理装置の「自動」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図。
【図6】本発明の調理装置の「ジュニアキッチン」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図。
【図7】本発明の調理装置の「ジュニアキッチン」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図。
【図8】本発明の調理装置の「ジュニアキッチン」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図。
【図9】本発明の調理装置の「ジュニアキッチン」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図。
【図10】本発明の調理装置の「手動」調理モード動作時のディスプレイ上に表示される表示内容の一例を示す図。
【図11】シェフを表すイラスト。
【図12】さんまの盛りつけ方向を表すイラスト。
【図13】似顔絵クッキーを表すイラスト。
【図14】ジュニアを表すイラスト。
【図15】大きめの容器にバターを入れた状態を表すイラスト。
【図16】バターを角切りする様子を表すイラスト。
【図17】あわたて器でまぜる様子を表すイラスト。
【図18】卵をコップに割り入れる様子を表すイラスト。
【図19】ジュニアが卵を観察している様子を表すイラスト。
【図20】ビニール袋に薄力粉を入れる様子を表すイラスト。
【図21】ビニール袋の口を持った状態を表すイラスト。
【図22】手で揉むようにしてまぜる様子を表すイラスト。
【図23】ラップでくるんでまぜ込む様子を表すイラスト。
【図24】生地をラップで挟んだ状態を表すイラスト。
【図25】麺棒で伸ばす様子を表すイラスト。
【図26】顔の形を切り取る様子を表すイラスト。
【図27】髪の毛に該当する部分の余分を切り取る様子を表すイラスト。
【図28】黒目に該当する部分を表すイラスト。
【図29】ミトンを表すイラスト。
【図30】クッキーを網に載せた状態を表すイラスト。
【図31】ステーキを焼く様子を表すイラスト。
【図32】ステーキに塩を振る様子を表すイラスト。
【図33】すき焼きを表すイラスト。
【図34】から揚げの材料を冷蔵庫に入れる様子を表すイラスト。
【図35】ハムに酢を塗る様子を表すイラスト。
【図36】肉と野菜を並べた状態を表すイラスト。
【図37】従来の調理装置の操作パネルの一例を示す図。
【符号の説明】
1 マイコン
3 キー回路
4 センサー
6 リレー回路
7 外部記憶メモリー
8 ディスプレイ制御回路
9 液晶ディスプレイ
10 操作パネル
12R 赤色LED
12G 緑色LED
14a〜14d ジャンルキー
15a〜15e 選択キー
16 シェフキー
20 スタートキー
Claims (1)
- 各種料理の調理法と該調理法に含まれた料理のコツを記憶する記憶手段と、前記調理法の複数の大分類の中から一分類を指定するための指定操作部材であるジャンルキーと、前記指定された一分類に含まれる複数の項目の中から使用者が所望する料理の項目を選択するための選択手段である選択キーと、前記一分類に含まれる複数の項目及び選択された料理の調理法を表示する表示手段と、選択された料理の調理法に含まれる調理動作を実行制御する制御手段とを有する調理装置において、
前記調理装置は、前記料理のコツを呼び出して表示するためのシェフキーを有し、
前記複数の項目には、前記調理装置以外での人手による調理動作を必要とする項目が含まれていて、
該項目が選択され、使用者が人手による調理動作を実行する場面で前記料理のコツが盛り込まれている場面になると、前記シェフキーが点滅して該料理のコツがあることを使用者に知らせ、使用者が前記シェフキー点滅中にこれを押すことによって該料理のコツを前記表示手段に表示すること、あるいは、スタートキーまたは選択キーの操作を行うことによって該料理のコツを表示せずに次の調理動作または表示を実行することを選択可能としたことを特徴とする調理装置。
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