JP3636526B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
権利発生装置の可変表示装置により行われる可変表示遊技の結果が大当り図柄であることに伴って特別遊技の権利を発生させるようにした遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、所定条件の成立に基づき特別遊技の権利を発生可能な遊技機として、例えば可変表示装置による可変表示遊技結果としての停止図柄に基づき変動入賞装置を開放するパチンコ遊技機(所謂セブン機)や、可変表示装置による可変表示遊技結果としての停止図柄に基づき変動入賞装置を開放する権利を発生させその権利発生中における始動口への入賞により変動入賞装置を開放するパチンコ機(所謂権利物と呼ばれる第3種のパチンコ遊技機)などが知られている。
【0003】
従来の権利物と呼ばれるパチンコ遊技機は、遊技領域内に可変表示装置、始動ゲート(入賞口)、権利発生領域を内部に備えた変動入賞装置、回転体により入賞規制された第3種始動入賞口、及び特別変動入賞装置を備えた構成とされていた。
【0004】
この権利物のパチンコ遊技機の遊技内容としては、始動ゲート(入賞口)への通過(入賞)に基づき可変表示装置による可変表示遊技を行わせ、その可変表示遊技結果としての停止図柄が、例えば、“7,7,7”等のゾロ目であった場合に変動入賞装置を開放させ、その変動入賞装置内に遊技球が流入しその遊技球が変動入賞装置内部の権利発生領域内に入賞した場合に特別遊技の権利を発生させ、その権利発生中に第3種始動入賞口への入賞があった場合に、特別変動入賞装置を、所定時間が経過するまで、あるいは所定個数(10個)の入賞球が発生するまで開放する特別遊技状態を発生させていた。
【0005】
そして、その特別遊技の権利は、第3種始動入賞口への遊技球の入賞が所定個数(16個)に達した場合、或いは再度権利発生領域内に遊技球が入賞した場合(パンク)に終了するようになっていた。
【0006】
また、特別遊技の権利の終了後(例えば、特別遊技のラウンドを発生させる16回目の始動入賞後)に、可変表示装置の可変表示遊技におけるゾロ目の停止図柄の発生確率を高確率状態にする確率変動制御を行うことにより、特別遊技の権利を複数回発生させる所謂2回(あるいは3回)権利物等のパチンコ遊技機も一般に知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
権利物の遊技機においては、特別遊技の権利を発生させる前提として、先ず、遊技球の、始動ゲート(入賞口)の通過(入賞)を狙う遊技が行われるが、従来の場合、遊技球の、始動ゲート(入賞口)の通過率(入賞率)には多少の変化はあるものの、常に一定であって、変化に乏しく単調であるため、始動ゲートを狙う遊技を長時間続けようとすると、苦痛を伴って飽きられて遊技上の興趣が低下する可能性があった。
【0008】
また、従来の権利物のパチンコ遊技機においては、変動入賞装置内の権利発生領域への入賞は、一旦変動入賞装置が開放すれば、どんな遊技者でも平等に権利の獲得が行えるように非常に入賞しやすい状態になるものがほとんどであったため、可変表示装置がゾロ目で停止しさえすれば、容易に権利の獲得が行えるような遊技内容となり、所謂セブン機の遊技内容とほとんど変わらないようなものになってしまうので、遊技店によっては、パチンコ遊技機のバリエーションを揃えたいために、もっと権利物として特徴のあるパチンコ遊技機の出現を要望している。
【0009】
また、1回の権利発生に基づいて、特別遊技の権利を短い間隔で2回乃至3回発生させようとして、特別遊技の権利の発生確率を高確率状態に変動させてより多くの獲得球を得られるようにした権利物の遊技機も多くなってきているが、従来は、特別遊技の権利発生の設定確率値を高確率に変更する(1/300を1/30に変更する等)だけの制御であったために、設定確率値によっては2回目、3回目の特別遊技状態がなかなか発生しない場合がある。また、前述のように、遊技球の、始動ゲートの通過率が変化しないために、始動ゲートを通過し難い釘調整になっていたりすると、可変表示遊技による特別遊技の権利発生確率が高確率状態になっていたとしても、始動ゲートに球がなかなか入らずに、次の特別遊技状態の発生までに多くの遊技球を費やす場合(特に3種の場合はゲートであるため球の減りが早い)があって、せっかく多くの獲得球を得るチャンスが与えられても、期待したほどの獲得球にならない場合があった。
【0010】
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、変動入賞装置の作動状態を遊技者に有利に変化させる特定遊技状態を発生させることにより、興趣の高い遊技を行うことができる遊技機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、権利発生装置の可変表示装置により行われる可変表示遊技の結果が大当り図柄であることに伴って特別遊技の権利を発生させるようにした遊技機において、
閉状態から開状態へ変換することで前記権利発生装置へ遊技球を受け入れやすい状態に変化する変動入賞装置と、
特定条件の成立に基づいて前記変動入賞装置を前記開状態に変換させる制御装置と、
前記権利発生装置に設けられ、前記変動入賞装置から受け入れた遊技球を一般入賞口と当り入賞口の何れかに振り分ける振り分け装置と、
前記当り入賞口へ入賞した遊技球を検出して前記可変表示遊技を始動させるための検出手段と、
を備え、
前記制御装置は、
前記特定条件が成立した場合の前記変動入賞装置の開状態への変換時間を通常よりも長く変化させる特定遊技状態を前記特別遊技の権利の終了毎に発生させるとともに、
前記特定遊技状態の終了条件となる前記変動入賞装置の開状態への変換回数を設定することで、該変動入賞装置が所定回数開状態に変換した場合に、前記特定遊技状態を終了させる一方、該所定回数の開状態への変換が終了する前に次の特別遊技の権利が発生した場合には、前記特定遊技状態の終了条件となる前記変動入賞装置の開状態への変換回数を新たに設定することを特徴とする。
【0012】
上記請求項1記載の遊技機によれば、制御装置は、特定条件が成立した場合の変動入賞装置の開状態への変換時間を通常よりも長く変化させる特定遊技状態を特別遊技の権利の終了毎に発生させるとともに、特定遊技状態の終了条件となる変動入賞装置の開状態への変換回数を設定することで、該変動入賞装置が所定回数開状態に変換した場合に、特定遊技状態を終了させる一方、該所定回数の開状態への変換が終了する前に次の特別遊技の権利が発生した場合には、特定遊技状態の終了条件となる変動入賞装置の開状態への変換回数を新たに設定する。
よって、変動入賞装置の作動状態が遊技者に有利に変化し、その分、権利発生装置による遊技が行われ易くなって、特別遊技の権利が発生し易くなるため、変化に富んだ興趣の高い遊技を行うことができる。
また、特定遊技状態が発生すると変動入賞装置の開放時間が長くなるため、1回の特別遊技の権利発生状態でより多くの遊技球を獲得可能であり興趣が向上する。
【0013】
ここで、可変表示遊技とは、いわゆる第1種や3種のパチンコ遊技機では特別図柄の可変表示装置を変動表示させたり回転ドラムを回転させたりするものである。第3種のパチンコ遊技機では、機械的構成の遊技装置などによって、遊技を行わせる場合もある。特定条件の成立とは、遊技球が始動ゲートを通過(入賞ともいう。)、或いは始動入賞口へ入賞、或いは表示装置の可変表示が当たりの態様(特図の大当たりの態様、普図の当たりの態様)で停止することである。変動入賞装置としては、左右一対の開閉部材を備えるいわゆる電動チューリップ(略称:電チュー)の他、アタッカー形式のものなど、どのような種類のものであってもよい。特定遊技状態には、変動入賞装置の開放時間を通常よりも増加させる状態や、変動入賞装置の開放回数を通常よりも長時間化する状態なども含める。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記制御装置は、前記特定遊技状態中に次の特別遊技の権利が発生した場合に、当該特定遊技状態の終了条件であった前記変動入賞装置の開状態への残りの変換回数を次の特定遊技状態における変換回数に加算することを特徴とする。
【0015】
この請求項2記載の遊技機によれば、制御装置は、特定遊技状態中に次の特別遊技の権利が発生した場合に、当該特定遊技状態の終了条件であった変動入賞装置の開状態への残りの変換回数を次の特定遊技状態における変換回数に加算する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1には、この発明に係る遊技機としてのパチンコ遊技機の遊技盤の部分正面図が、図2には、このパチンコ遊技機の裏側に設置された、遊技系統の制御を行う役物制御回路の制御ブロック図が示されている。
【0021】
図1に示す遊技盤1はいわゆる第3種パチンコ遊技機に設置されるもので、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域3には、始動ゲート(入賞口)4、電動チューリップ(変動入賞装置)5、権利発生装置(遊技価値付与決定装置)6、第3種始動入賞口7、特別変動入賞装置8、一般入賞口9、風車と呼ばれる方向変換部材10、サイドランプ11、障害釘12、等が配設されている。
【0022】
電動チューリップ5は、遊技領域3の上部中央に配置されていて、左右一対の開閉部材5a,5aを備えている。これら左右一対の開閉部材5a,5aは、常時は遊技球を1個分受け入れうる間隔を開けた状態に閉じている。この状態ではその上側の障害釘12に妨げられて遊技球は電動チューリップ5中に入賞できない状態になっている。が、遊技球の始動ゲート(始動入賞口であってもよい。)4への入賞(特定条件の成立)に基づいて、逆「ハ」の字状に開き、その開いた状態において、遊技球が電動チューリップ5中に受け入れやすい状態(受け入れ可能な状態)に変化する。電動チューリップ5内には、開閉部材5a,5aが開いてからの入賞球の個数をカウントするためのカウントスイッチ(電チューカウントスイッチ)42(図2)が設けられている。
【0023】
権利発生装置6は、特別図柄の可変表示装置13と、回転式の振り分け装置14と、権利発生決定装置15等を備えている。
【0024】
可変表示装置13は、遊技領域3の中央部に遊技球が1個分通過できる間隔を隔てて設けられた左右一対の可変表示器13a,13aからなる。各可変表示器13a,13aは、複数の発光ダイオード(LED)からなるドット型(或いはセグメント型)の表示器により構成され、1桁の数字(“1”,“3”,“5”,“7”,“9”)及び記号(「☆」など)の循環変動表示と停止表示ができるようになっている。
【0025】
振り分け装置14は、変動入賞装置5に入賞した遊技球を1/3の確率で権利発生決定装置15へ導くためのもので、変動入賞装置5の下方に水平回転可能に設けられた振り分け用回転体16と、これを一定の速度で回転駆動させるモータ6a(図2)とを有している。振り分け用回転体16の外周部には、遊技球を各々1個分受け入れることができる3つの誘導穴16a,16b,16cが周方向に等間隔に形成されており、そのうちの特定の1つの誘導穴(当たり入賞口)16aに遊技球が入った場合のみ、その遊技球が可変表示装置13の左右の可変表示器13a,13aの間を流下して権利発生決定装置15内に導かれるようになっている。残りの2つの誘導穴16b,16cは一般入賞口になっており、ここに遊技球が入った場合は、パチンコ遊技機の前面側に設けられた供給皿(図示せず)に一定個数(例えば、8個)の賞球が払い出されるようになっている。
【0026】
権利発生決定装置15は、可変表示装置13による可変表示遊技の停止表示結果に応じて特別遊技の権利を発生させるか否かを決定するためのもので、特図始動ゲート22aと、権利発生ゲート22bと、外れ入賞口(一般入賞口)19と、振り分け装置14からの入賞球を特図始動ゲート22a又は外れ入賞口19のいずれか一方に誘導する誘導装置20と、左右の外側外れ入賞口22c,22cとを有している。
【0027】
誘導装置20は、可変表示装置13の下方に、遊技盤1の盤面に対して平行に回転可能に設けられた誘導用回転体21と、誘導用回転体21の外周部に沿って設けられた誘導用フレーム22と、誘導用回転体21を一定の回転速度で回転駆動させるモータ20a(図2)とを有している。
【0028】
誘導用回転体21は、遊技球を1個分受け入れることができる円弧状の切欠部21aを有し、モータ20aの回転方向を切り替えることによって、時計回り方向(右回転方向)にも反時計方向(左回転方向)にも回転できるようになっている。モータ20aの回転軸には、誘導用回転体21の回転位置を検出するための誘導用回転体センサー43(図2)が設けられている。
【0029】
そして、内側と外側の誘導フレーム22と23との間に画成された球の誘導空間の左右両側下端部に、前記外側外れ入賞口22c,22cが設けられている。
【0030】
特図始動ゲート22aは誘導用フレーム22の上端部に設けられており、その内部には、入賞球を検出して可変表示装置13を始動させるための特図始動スイッチ(検出手段)17が設置されている。権利発生ゲート22bは誘導用フレーム22の下端部に設けられており、その内部には、入賞球を検出して特別遊技の権利を発生させるための権利発生スイッチ18が設けられている。また、外れ入賞口19は、誘導用回転体21の右側端部後方に設けられている。
【0031】
特図始動ゲート22aは、左右の可変表示器13a,13aの間を通過してくる入賞球の落下位置に設けられており、このゲート22aを通して誘導用回転体21の切欠部21aに入賞球が受け入れられるようになっている。また、この特図始動ゲート22aは、その下に誘導用回転体21の切欠部21aが位置するまでの間、誘導用回転体21上に遊技球を1個分貯留できるようになっている。
【0032】
誘導用回転体21は、常時はその切欠部21aがほぼ垂直下向きになった状態で停止しているが、可変表示装置13の左右の可変表示器13a,13aの停止図柄が所定の停止表示態様(例えば、「1,1」、「2,2」、「3,3」、「7,7」などのぞろめ)となった場合は反時計回り方向(左回転方向)に回転し、所定の停止表示態様でない場合は時計方向(右方向回転)に回転するようになっている。したがって、特図始動ゲート22a中に貯留された入賞球は、可変表示装置13による特図の可変表示遊技結果が所定の停止表示態様にならなかった場合においては時計方向に回転する誘導用回転体21の切欠部21aに受け入れられて外れ入賞口19に誘導されるが、特図の可変表示遊技の結果が所定の停止表示態様となった場合においては反時計方向に回転する誘導用回転体21の切欠部21aに誘導されて権利発生ゲート22bに導かれる。そして、外れ入賞口19に入賞球が入った場合は、パチンコ遊技機の前面側に設けられた供給皿に一定個数(例えば、8個)の賞球が払い出され、権利発生ゲート22b内の権利発生スイッチ18により入賞球が検出されると特別遊技の権利発生状態となる。
【0033】
第3種始動入賞口7は、権利発生装置6の右側に配置されており、盤面に対して平行に回転可能に設けられた始動口用回転体28と、始動口用回転体28の外周部を覆って設けられた誘導用フレーム24と、始動口25と、始動口用回転体28を一定の回転速度で回転駆動させるモータ(図示せず)とを有している。
【0034】
始動口用回転体28は、遊技球を1個分受け入れることができる円弧状の切欠部28aを有し、モータによって時計回り方向に一定速度で回転駆動される。誘導用フレーム24の上端部には遊技球が1個分通過できる流入孔26が形成されており、この流入孔26を通して入賞口用回転体28の切欠部28aに遊技球が受け入れられるようになっている。この流入孔26には、その下に始動口用回転体28の切欠部28aが位置するまでの間、始動口用回転体28上に遊技球を1個分貯留されるようになっている。
【0035】
始動口25は、始動口用回転体28の下端部後方に設けられている。従って、始動口用回転体28の切欠部28aに受け入れられた球は、始動口用回転体28が時計回り方向に半周分回転することによって始動口25に導入されるようになっている。始動口25内には第3種始動スイッチ40(図2)が設けられており、この第3種始動スイッチ40によってが遊技球が検出されると特別遊技状態が発生するようになっている。
【0036】
特別変動入賞装置8は、第3種始動入賞口7の下方に設けられており、左右一対の開閉部材8a,8aを備えて構成されている。これら左右一対の開閉部材8a,8aは、始動口25への入賞に伴って、逆「ハ」の字状に開いて遊技球を受け入れやすい状態(特別遊技状態)に変化する。この特別変動入賞装置8の内部には、開閉部材8a,8aが開いてからの入賞球の個数をカウントするカウントスイッチ41(図2)が設けられている。
【0037】
図2において、役物制御回路30は、内部にCPU(central processing unit)31a、ROM(Read Only memory)31bおよびRAM(random access memory)31cを備え、外部にROM(read only memory)32を備えた役物用IC(集積回路)31、分周回路33、電源回路34、I/Oバス35、出力ポート36、ドライバー37、ローパスフィルタ38、バッファゲート39、サウンドジェネレータ45、などにより構成されている。
【0038】
ローパスフィルタ38には、特図始動スイッチ17、権利発生スイッチ18、第3種始動スイッチ40、カウントスイッチ41、電チュー(電動チューリップ)カウントスイッチ42、誘導用回転体センサー(回転検出センサ)43、及び始動ゲート4内の電チュー(電動チューリップ)開放スイッチ44などが接続されている。
【0039】
ドライバー37には、サイドランプ11などの装飾ランプやLED、特別図柄の可変表示装置13を構成する左右1対の可変表示器13a,13a、特別変動入賞装置8を開閉させるソレノイド8b、振り分け用回転体16を回転駆動させるモータ6a、誘導用回転体21を回転駆動させるモータ20a、始動口用回転体28を回転駆動させるモータ7a、電動チューリップ5を開閉させるソレノイド5b、などが接続されている。
【0040】
サウンドジェネレータ45には、アンプ46を介してスピーカー47が接続されている。
【0041】
CPU31aは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグなどを備え、演算制御を行う他、特図の大当たり(特定遊技)の発生確率を定める乱数などを生成している。
【0042】
役物用IC31内のRAM31cは各種検出信号、CPU31aで生成される特図当たり用の乱数値の他、各種データを一時的に記憶する記憶領域や作業領域を備え、外部ROM32には、パチンコ遊技機の遊技制御、特図の可変表示の制御プログラム、特図の大当たりの発生を判定するための通常確率と高確率の乱数判定値などが書き込まれている。
【0043】
また、役物用IC31の内部ROM32には、外部ROM32のセキュリティチェック用プログラムデータが書き込まれている。
【0044】
上記のように構成されたこの実施の形態に係るパチンコ遊技機では、役物制御回路30により、例えば、次のような遊技制御が行われる。
【0045】
常時は、役物用IC30の制御の下で、電動チューリップ5の開閉部材5a,5aおよび特別変動入賞装置8の開閉部材8a,8aがそれぞれ球一個分の流入間隔を開けた状態に閉じられている。そして、誘導装置20の誘導用回転体21はその切欠部21aが下向きになった状態で停止しているとともに、振り分け装置14の振り分け用回転部材16、および第3種始動入賞口7の始動用回転体28はそれぞれ時計方向に一定速度で回転した状態となっている。また、役物用IC30の制御の下で、特別図柄の可変表示装置13の可変表示器13a,13aに、客寄せ用呼び込み表示(変動表示)が行われている。
【0046】
この状態で、遊技領域3に発射された遊技球が始動ゲート4内を通過(入賞ともいう。)すると、電チュー開放スイッチ44により遊技球の通過が検出され、その検出信号がローパスフィルター38、バッファゲート39等を経て役物用IC31に入力される。
【0047】
役物用IC31は、電チュー開放スイッチ44からの検出信号を受ける毎に、ドライバー37より電チュー開放信号を出力させる。これにより、電動チューリップ5のソレノイド5bが励磁され、電動チューリップ5の開閉部材5a,5aが逆「ハ」の字状に開いて、遊技球が入賞可能な状態になる。この状態は、役物用IC30により、通常、例えば0.7秒に制御される。
【0048】
電動チューリップ5に入賞(流入)した遊技球は、まず、権利発生装置6内の振り分け装置14の所に流下する。その流下した遊技球は、振り分け用回転部材16の外周部に形成されている3つの誘導穴16a,16b,16cのうちのいずれかに入る。
【0049】
そして、その遊技球が、当たり入賞口となる誘導穴16aに遊技球が入った場合のみ、権利発生決定装置6内の特図始動ゲート22a内に流下し、誘導用回転体21上に1個分貯留される。一方、残りの2つの誘導穴16b,16cに遊技球が入った場合は、一般入賞口9,9,…の場合と同様の一定個数(例えば、8個)の賞球の払い出しが行われる。
【0050】
特図始動ゲート22a中に遊技球が至ったときには、特図始動スイッチ17により遊技球が検出され、その検出信号がローパスフィルター38、バッファゲート39等を経て役物用IC31に入力される。
【0051】
役物用IC31は、特図始動スイッチ17からの検出信号に基づき、ドライバー37より可変表示装置13の駆動信号を出力させ、可変表示装置13の左右の可変表示器13a,13aに特図の可変表示遊技を行わせる。即ち、遊技球が特図始動発生ゲート22a中に至る毎に、可変表示器13a,13aの表示が変動して停止する遊技が行われる。
【0052】
そして、その特図の可変表示遊技結果の停止図柄が所定の停止図柄(例えば「1,1」、「3,3」、「5,5」、「7,7」などのゾロ目)でなければ、“外れ”となって、役物制御用IC31の制御により誘導用回転体20のモータ20aが駆動されて誘導用回転体21が時計方向(図1中、右方向)に回転される。この時計方向への回転に伴って、特図始動発生ゲート22a中の遊技球は、誘導用回転体20の切欠部21a中に入って案内されて外れ入賞口19中に放出される。そして、その外れ入賞口19への入賞に対して、所定個数の賞球(例えば、8個)が排出される。
【0053】
誘導用回転体20は、その切欠部21が下向きになった状態の位相を誘導用回転センサー43により検出され、その検出信号に基づいて、役物用IC31により、停止される。
【0054】
一方、特図の可変表示遊技結果の停止図柄が所定の停止図柄(例えば「1,1」、「3,3」、「5,5」、「7,7」などのゾロ目)になったときには、特図の大当たり状態となって、役物用IC31の制御により、誘導用回転体20が反時計方向に回転される。この誘導用回転体20の反時計方向への回転に伴って、特図始動発生ゲート22a中の遊技球は、切欠部21a中に入って案内されて権利発生ゲート22bの所へ導かれて放出される。
【0055】
誘導用回転体20は、その切欠部21が下向きになった状態の位相を誘導用回転センサー43により検出され、その検出信号に基づいて、役物用IC31により、停止される。
【0056】
その権利発生ゲート22aの所へ導かれて放出された遊技球が、権利発生ゲート22b中を流下すると、その遊技球が権利発生スイッチ18により検出され、その検出信号が役物用IC31に入力されて特別遊技の権利が発生される。そして、権利発生ゲート22b中を流下した球はその下の入賞口22dに流入して、その入賞に対し、所定個数の賞球(例えば、8個)が排出される。
【0057】
特別遊技の権利が発生されると、役物用IC31の制御により、第3種始動入賞口7の3種始動スイッチ40による入賞球の検出が有効化される。そして、遊技球が第3種始動入賞口7に入賞して3種始動スイッチ40により検出される毎に、役物用IC31による制御で特別変動入賞装置8のソレノイド8bが励磁されて、その開閉部材8a,8aが逆「ハ」の字状に開かれることにより、遊技球が入り易い状態になる。
【0058】
この特別遊技は、特別変動入賞装置8の開閉部材8a,8aが所定時間(例えば、9.8秒)開放されて閉じるサイクルを1サイクルとし、各サイクル終了後に、3種始動スイッチ40により遊技球が検出されることを条件として、最大限、所定サイクル(例えば、16サイクル)まで継続される。但し、各サイクル中、特別変動入賞装置8に遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのサイクルを終了する。各サイクル中、特別変動入賞装置8への入賞個数は、カウントスイッチ41により検出されてRAM31cに記憶され、所定個数に達すると、特別変動入賞装置8のソレノイド8bが消磁されて開閉部材8a,8aが閉じられることにより、特別遊技のそのサイクルが終了する。また、1回目の大当たり発生に基づく特別遊技が終了した後、役物用IC31の制御により、例えば、その後に特図の大当たりが2回発生するまで特図の大当たり発生確率が高確率となる確率変動状態が発生するようにしてもよい。
【0059】
一方、前記特図の可変表示遊技の停止表示結果が特定の停止表示態様(例えば“7”のゾロ目)で特別遊技の権利を発生させた場合は、特定遊技状態となる。特定遊技状態になると、役物用IC31は、その大当たりに基づく特別遊技の権利消化後の通常遊技中に変動入賞装置5の開閉部材5a,5aの1回あたりの開放時間を通常よりも長く設定させる変更処理を行う。この変更処理により、例えば、変動入賞装置5の開閉部材5a,5aの1回あたりの開放時間を、例えば、通常時の0.7秒から5.8秒に変更する。これにより、変動入賞装置5に遊技球が大幅に入賞し易くなり、その分、振り分け装置14の当たり入賞口となる誘導穴16aに遊技球が入る回数も大幅に増大するため、特図の可変表示遊技の実行回数が増大し、次の特図の大当たりが発生し易くなる。この特定遊技状態は、特図の大当たりが特定の停止表示態様(例えば“1”のゾロ目)で発生するまで継続される。
【0060】
特定遊技状態時には、変動入賞装置5に入賞する遊技球が多く入賞する結果として、特図始動ゲート22aの所に流下される遊技球の数が複数続く可能性があるが、特図始動ゲート22a中に貯留される遊技球は1個なので、後の遊技球は左右いずれかの外れ入賞口22cに入賞して、その外れ入賞に対する賞球が所定個数(例えば、8個)排出される。
【0061】
その他、リーチ時や大当たりの発生時などにはスピーカー47から各種電子音が発せられ、装飾ランプやLED等にもそれを知らせる装飾表示としての点灯や点滅がなされる。
【0062】
次に、以上のような遊技制御の内容をフローチャートに従って説明する。
【0063】
図3には、役物制御回路30によって行われるメイン制御処理(ゼネラルフロー)の内容が示されている。
【0064】
この制御処理は、図2の分周回路32からの分周信号入力に基づいてCPU31aにより作り出される基準周期(例えば、約2ms)毎にスタートからエンドまでの1シーケンスずつの処理が行われる。
【0065】
役物用IC31に分周回路32からのリセット信号が入ると、この処理が開始され、ステップS1において先ず電源の投入時であるか否かを判定し、電源投入時であればステップS2で電源投入処理をしてそのまま1シーケンスの処理を終了するが、電源投入処理でなければステップS3に移行する。
【0066】
ステップS3では、電動チューリップ5の動作を制御する電チュー開放処理を行ってステップS4に移行する。
【0067】
ステップS4では、役物用IC31による制御処理の過程で定められる処理NO.に従って、普段処理(ステップS5)、変動処理(ステップS6)、リーチ処理(ステップS7)、図柄判定処理(誘導用回転体処理)(ステップS8)のうちの該当する処理を行う分岐処理がなされる。
【0068】
この分岐処理の順序としては、普段処理(ステップS5)で特図作動スイッチ17により遊技球が検出されたときに、変動処理の処理NO.に変更されて、ゼネラルフローの次のシーケンスで変動処理(ステップS6)がなされる。この変動処理では、可変表示装置13の左右の可変表示器13a,13aによる表示図柄をそれぞれ変動させ、所定時間後に先ず左側の可変表示装置13aの表示図柄を停止させ、次に右側の可変表示装置13aの表示図柄を停止させる処理がなされる。そして、右側の可変表示装置13aの表示図柄の停止処理において、リーチ図柄での停止がなされる場合はリーチ処理の処理N0.に変更されて、ゼネラルフローの次のシーケンスでリーチ処理(ステップS7)が行われる。
【0069】
リーチ処理では、リーチ図柄での停止処理が行なわれるとともに、図柄判定処理(誘導用回転体処理)の処理N0.に変更される。そして、ゼネラルフローの次のシーケンスで後述する図柄判定処理(誘導用回転体処理)(ステップS8)が行われる。
【0070】
その後、順に、権利発生中処理(ステップS9)、遊技店の管理装置や中継用島設備装置との情報のやり取りを行う外部情報処理(ステップS10)、特図の可変表示遊技における停止図柄を作成する特図停止図柄作成処理(ステップS11)、特図の可変表示遊技の発生に関与する乱数の更新を行う特図乱数更新処理(ステップS12)、各種装飾ランプ、LED及びスピーカ47への出力処理(ステップS13)を行って1シーケンスの処理を終了する。
【0071】
そして、役物用IC31に分周回路33からの次のリセット信号が入るのを待って、次のシーケンス処理(ステップS1からS13までの処理)が行われる。
【0072】
図4には、図3のゼネラルフローのステップS3で行われる電チュー開放処理のサブルーチンのフローチャートを示す。
【0073】
この電チュー開放処理では、先ず、ステップS21において電動チューリップ5が開放中であるか否かを判定する。この判定の結果、電動チューリップ5が開放中であればステップS22に移行するが、開放中でなければステップS24で電動チューリップ5を閉鎖する処理を行ったのちステップS25に移行する。
【0074】
ステップS25では、電チュー開放スイッチ44がオンしたか否かを判定する。この判定の結果、電チュー開放スイッチ44がオンしていなければそのまま図3のゼネラルフローにリターンするが、オンしていればステップS26に移行する。
【0075】
ステップS26では、CPU31a中の特定遊技状態フラグがオンしているか否かを判定する。この判定の結果、特定遊技状態フラグがオンしていれば、ステップS27に移行して電動チューリップの開放時間を5.8秒にセットする。また、特定遊技状態フラグがオンしていなければ、ステップS28に移行して電動チューリップの開放時間を0.7秒にセットする。その後、ステップS29に移行して電動チューリップ5の開放処理を行い図3のゼネラルフローにリターンする。
【0076】
一方、前記ステップS22では、電動チューリップ5が開放されてから規定時間(通常は0.7秒、特定遊技中は5.8秒)経過したか否かを判定する。この判定の結果、規定時間経過していれば前記ステップS24〜S29の処理を行い、規定時間経過していなければステップS23に移行する。
【0077】
ステップS23では、CPU31a中の電チュー入賞カウンタの値をチェックし、電動チューリップ5に遊技球が4個入賞したか否かが判定される。この判定の結果、遊技球が4個入賞していなければ、そのまま図3のゼネラルフローにリターンするが、4個入賞していれば、前記ステップS24〜S29の処理を行って図3のゼネラルフローにリターンする。
【0078】
なお、特定遊技中は、前記ステップS23での判定に基づく入賞個数制限を無くし、電動チューリップ5が開放されてから規定時間(5.8秒)経過するまでは入賞個数に関係なく電動チューリップ5が開状態に制御されるようにしてもよい。
【0079】
図5には、図3のゼネラルフローのステップS8で行われる図柄判定処理(誘導用回転体処理)のサブルーチンのフローチャートを示す。
【0080】
この図柄判定処理(誘導用回転体処理)では、先ず、ステップS31において左右の可変表示器13a、13aによる特図の可変表示遊技の結果が所定の停止表示態様、即ち、大当たり図柄(“1”,“3”,“5”,“7”,“9”のゾロ目)であるか否かの判定を行う。この判定の結果、停止図柄が大当たり図柄であればステップS33に移行し、大当たり図柄以外の停止図柄(「1,3」、「5,7」、「☆,3」、「7,☆」、「☆,☆」、等)であればステップS32に移行する。
【0081】
ステップS32では、誘導装置20のモータ20aに正転駆動信号を与えて誘導用回転体21を時計回り(右回り)に回転させる処理を行ってステップS39に移行する。ステップS32の処理により、特図始動ゲート22a中の遊技球は、誘導用回転体21の切欠部21aによって外れ入賞口19中に誘導される。
【0082】
ステップS33に移行したときには、該ステップS33において、特図の大当たり図柄が“1”のゾロ目であるか否かを判定する。この判定の結果、大当たり図柄が“1”のゾロ目であればステップS34に移行し、“1”のゾロ目以外であればステップS35に移行する。
【0083】
ステップS34では、CPU31a中の特定遊技状態フラグをオフしてステップS35に移行する。ステップS33の処理によって、特定遊技状態が終了する。
【0084】
ステップS35では、権利発生スイッチ18による遊技球の検出を有効化し、ステップS36に移行する。このように、特図の可変表示遊技の停止図柄が大当たり図柄の場合のみ権利発生スイッチ18を有効化することで、大当たり図柄以外のときに遊技球を手で権利発生ゲート22b内に入れる等の不正行為により特別遊技の権利が発生するのを防止することができる。
【0085】
ステップS36では、誘導装置20のモータ20aに反時計方向(左回転方向)への駆動信号を与えて誘導用回転体21を反時計方向(左回転方向)に回転させる処理を行ってステップS37に移行する。ステップS36の処理により、特図始動ゲート22a中の遊技球は、誘導用回転体21の切欠部21aによって権利発生ゲート22bの所へ導かれて放出される。
【0086】
ステップS37では、権利発生スイッチ18がオンしたか否かを判定する。この判定の結果、権利発生スイッチ18がオンしていればステップS38に移行し、オンしていなければステップS39に移行する。
【0087】
ステップS38では、CPU31a中の権利中フラグを反転させる処理、すなわち、権利中フラグが現在オンであればオフにし、現在オフであればオンにする処理を行ってステップS39に移行する。
【0088】
ステップS39では、処理の変更タイミングであるか否かの判定を行う。この判定処理は、誘導用回転体21による外れ入賞口19または権利発生ゲート22bへの遊技球の誘導が終了し切欠部21aがほぼ垂直下向きとなって誘導用回転体センサー43からの検出信号に基づいて誘導用回転体21が停止した時点で判定する処理である。このステップS39での判定の結果、処理の変更タイミングでなければ図3のゼネラルフローにリターンするが、処理の変更タイミングであればステップS40に移行する。
【0089】
ステップS40では、権利発生スイッチ18による遊技球の検出を無効化してステップS41に移行する。
【0090】
ステップS41では、処理NO.を普段処理の処理NO.に変更して図3のゼネラルフローにリターンする。
【0091】
図6には、図3のゼネラルフローのステップS9で行われる権利発生中処理のサブルーチン処理としてのフローチャートを示す。
【0092】
この権利発生中処理では、先ず、ステップS51においてCPU31a中の権利中フラグがオンか否かを判定する。この判定の結果、権利中フラグがオンであればステップS52に移行し、オフであればステップS65に移行する。
【0093】
ステップS52では、3種始動スイッチ40がオンしたか否か、すなわち第3種始動入賞口7で新たに入賞球が発生したかどうかを判定する。この判定の結果、3種始動スイッチ40がオンになっていればステップS53でCPU31a中の始動入賞カウンタをインクリメント「+1」してステップS54に移行し、オフであればステップS65に移行する。始動入賞カウンタは、特別遊技のラウンド数ではなく始動入賞数を記憶するもので、このカウンタ値が「0」であれば始動入賞数が0回、「1」であれば始動入賞数が1回、…、「16」であれば始動入賞数が16回(最終回)となる。
【0094】
ステップS54では始動入賞カウンタの値が16か否かを判定し、カウンタの値が「16」、すなわち、始動入賞数が16回目の特別遊技が発生したらステップS55に移行する。
【0095】
ステップS55では、特別変動入賞装置8が開放中か否かを判定し、開放中でなければステップS56に移行し、開放中であればステップS57に移行する。
【0096】
ステップS56では、特別変動入賞装置8を開放させる処理を行ってステップS57に移行する。
【0097】
ステップS57では、CPU31a中の特別変動入賞装置入賞カウンタの値をチェックしてステップS58に移行する。
【0098】
ステップS58では、CPU31a中の特別変動入賞装置開放時間カウンタの値をチェックしてステップS59に移行する。
【0099】
ステップS59では、ステップS57及びS58でチェックしたカウンタの値に基づいて、特別変動入賞装置8を閉鎖させる条件が成立したか否かを判定する。この処理では、前記特別変動入賞装置入賞カウンタの値が所定の値(例えば10)であるか、又は、前記特別変動入賞装置開放時間カウンタの値が所定の値(例えば、9.8秒に対応するカウンタ値)であれば、特別変動入賞装置8の閉鎖条件が成立したと判断される。この判断の結果、条件が成立していなければそのまま図3のゼネラルフローにリターンするが、条件が成立していればステップS60で特別変動入賞装置閉鎖処理をしてゼネラルフローにリターンする。
【0100】
一方、前記ステップS54での判定の結果、始動入賞カウンタの値が「16」であれば、ステップS61でCPU31a中の権利中フラグをオフし、さらに次のステップS62でCPU31a中の始動入賞カウンタをクリアしてステップS63に移行する。
【0101】
ステップS63では、特図の停止図柄が“7”で発生した大当たりの終了であるか否かを判定する。この判定の結果、“7”以外の停止図柄で発生した大当たりの終了であればそのまま図3のゼネラルフローにリターンするが、停止図柄“7”で発生した大当たりの終了であればステップS64で特定遊技状態フラグをオンして図3のゼネラルフローにリターンする。すなわち、“7”のゾロ目で発生した大当たりの場合、特別変動入賞装置8を所定回数(この場合16回)開放する特別遊技が終了した後、特定遊技が開始される。
【0102】
他方、ステップS51又はS52からステップS65に移行したときは、ステップS65において、特別変動入賞装置8が開放中であるか否かを判定する。この判定処理は、権利中フラグがオフ、あるいは3種始動スイッチS52がオフのときでも特別変動入賞装置8が開放中の場合(16回目の特別遊技中の場合など)があるために行われる確認処理である。この判定の結果、特別変動入賞装置8が閉鎖していればそのまま図3のゼネラルフローにリターンするが、開放中であれば前記ステップS57〜S60の処理を行ってから図3のゼネラルフローにリターンする。
【0103】
この発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機は、権利発生装置(遊技価値付与決定手段)6の可変表示装置13により行われる可変表示遊技の結果が所定の停止表示態様(大当たり図柄)であることに伴って特別遊技の権利を発生させるようにしたパチンコ遊技機にあって、上記のように、可変表示遊技の大当たりが所定の停止図柄(この場合、“7”のゾロ目)で発生した場合、所定回数の特別遊技終了後、電動チューリップ5の開放時間が通常よりも長くなる特定遊技状態を発生させるようにしたことにより、特定遊技中は、電動チューリップ5に遊技球が入賞し易くなり、その分、権利発生装置6の振り分け装置14の当たり入賞口となる誘導穴16aに遊技球が入る回数並びにそれに伴う特図の可変表示遊技の実行回数が増大し、次の特別遊技の大当たりが発生し易くなるため、従来のように単に大当たりの高確率状態(確率変動状態)を発生させるだけの遊技機に比べ、変化に富んだ興趣の高い遊技を行うことができる。
【0104】
また、特定遊技中においては、上記のように電動チューリップ5が長時間開いて遊技球が大幅に入賞しやすくなるので、従来のように確率変動中に多くの遊技球を費やすことが無く1回の権利でより多くの遊技球を獲得可能であり、また、単に始動ゲート4への入賞を狙う単調な遊技内容ではなく、変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
【0105】
また、可変表示遊技の停止図柄が所定の停止図柄(この場合、“7”のゾロ目)になって一旦特定遊技状態が発生すると、次に所定の停止図柄(この場合、“1”のゾロ目)になるまで特定遊技状態が継続されるので、権利終了後も特定遊技状態が維持される可能性があり、その場合には、遊技球を消耗することなく遊技を続けることができ、更なる権利が発生する可能性が増大するなど、遊技者にとって極めて有利な状態となるので、極めて変化に富んだ興趣の高い遊技を行うことができる。
【0106】
なお、上記実施の形態では、可変表示遊技の遊技結果としての停止図柄(特図の大当たり図柄)が“7”のゾロ目になったら、特別遊技の権利終了後に特定遊技状態を発生させ、“1”のゾロ目になったら特定遊技状態を終了させるようにしているが、特定遊技状態の発生及び終了の制御としては他にも様々なバリエーションが考えられる。
【0107】
例えば、特図の大当たり図柄が“7”のゾロ目になったら特別遊技の権利終了後、次の大当たりが発生するまで特定遊技が行われるようにしてもよい。その場合、次回も“7”のゾロ目であれば特定遊技状態が継続されるようにしてもよい。
【0108】
また、特図の大当たり図柄に関係なく、全図柄での権利終了後、電動チューリップ5が所定回数(例えば50回)作動するまで特定遊技状態が継続されるようにしてもよい。その場合、特定遊技中、すなわち電動チューリップ5が所定回数作動し終える前に大当たりが発生したときの制御として、残りの回数を次回の作動回数に加算する場合と、加算しない場合とが考えられる。
【0109】
また、特図の大当たり図柄に関係なく、全図柄での権利終了後、特図の可変表示遊技が所定回数(例えば、30回)実行されるまで特定遊技状態が継続されるようにしてもよい。その場合、特定遊技中、すなわち特図の可変表示遊技を所定回数実行し終える前に大当たりが発生したときの制御として、残りの回数を次回の作動回数に加算する場合と、加算しない場合とが考えられる。
【0110】
また、特図の可変表示装置とは別の可変表示装置(普図可変遊戯装置など)を備え、権利発生時あるいは終了時あるいは権利中に可変表示装置を変動させ、その停止図柄に応じて特定遊技を発生させるようにしてもよい。その場合、電動チューリップ5が所定回数作動するまで、又は、特図の可変表示遊技が所定回数実行されるまで、特定遊技状態が継続されるようにしてもよい。
【0111】
また、上記実施の形態では、特定遊技中、電動チューリップ5の開放時間を通常の場合よりも長くすることにより遊技者にとって有利な状態を発生させるようにしているが、電動チューリップ5の開放状態の制御としては他にも様々なバリエーションが考えられる。
【0112】
例えば、電動チューリップ5の開放時間を長くするのではなく、通常の遊技中は始動ゲート4に1回入賞する毎に1回作動させ、特定遊技中は始動ゲート4に1回入賞する毎に例えば3回作動させるなど、電動チューリップ5の作動回数を変化させるようにしてもよい。
【0113】
また、上記のような電動チューリップ5の開放回数の制御と開放時間の制御を併せて行うようにしてもよい。その例として、通常の遊技中は始動ゲート4に1回入賞する毎に電動チューリップ5を例えば0.7秒間1回作動させ、特定遊技中は例えば3.0秒間ずつ3回作動させる方法などがある。
【0114】
また、電動チューリップ5への入賞数をカウントし、通常の遊技中は例えば1個入賞した時点で電動チューリップ5を閉鎖し、特定遊技中は例えば4個入賞するまで開放するようにしてもよい。
【0115】
さらに、特定遊技状態の発生と特図の確率変動を絡めた制御を行ってもよく、例えば、確率変動状態での遊技中のみ電動チューリップ5の開放時間を長時間にする方法が考えられる。
【0116】
また、確率変動状態の終了に伴う権利終了時のみ電動チューリップ5の作動状態を遊技者に有利に変化(開放時間の長時間化、開放回数の増大など)させるようにしてもよい。その例として、確率変動状態の終了に伴う権利終了後のみ、特図の可変表示遊技が所定回数(例えば、30回)実行されるまで、あるいは、電動チューリップ5が所定回数(例えば50回)作動するまで特定遊技を行わせる方法などが考えられる。
【0117】
また、確率変動以外の大当たりによる権利終了時のみ特定遊技状態を発生させるようにしてもよい。その例として、通常の大当たりによる権利終了後のみ、特図の可変表示遊技が所定回数(例えば、30回)実行されるまで、あるいは電動チューリップ5が所定回数(例えば50回)作動するまで特定遊技を行わせる方法などが考えられる。
【0118】
【発明の効果】
請求項1記載の遊技機によれば、制御装置は、特定条件が成立した場合の変動入賞装置の開状態への変換時間を通常よりも長く変化させる特定遊技状態を特別遊技の権利の終了毎に発生させるとともに、特定遊技状態の終了条件となる変動入賞装置の開状態への変換回数を設定することで、該変動入賞装置が所定回数開状態に変換した場合に、特定遊技状態を終了させる一方、該所定回数の開状態への変換が終了する前に次の特別遊技の権利が発生した場合には、特定遊技状態の終了条件となる変動入賞装置の開状態への変換回数を新たに設定する。
よって、変動入賞装置の作動状態が遊技者に有利に変化し、その分、権利発生装置による遊技が行われ易くなって、特別遊技の権利が発生し易くなるため、変化に富んだ興趣の高い遊技を行うことができる。
また、特定遊技状態が発生すると変動入賞装置の開放時間が長くなるため、1回の特別遊技の権利発生状態でより多くの遊技球を獲得可能であり興趣が向上する。
【0119】
請求項2記載の遊技機によれば、制御装置は、特定遊技状態中に次の特別遊技の権利が発生した場合に、当該特定遊技状態の終了条件であった変動入賞装置の開状態への残りの変換回数を次の特定遊技状態における変換回数に加算する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る遊技機としてのパチンコ遊技機の遊技盤の部分正面図である。
【図2】このパチンコ遊技機の裏側に設置された、遊技系統の制御を行う回路のブロック図である。
【図3】役物制御回路によって行われるメイン制御処理(ゼネラルフロー)の内容を示すフローチャートである。
【図4】図3のゼネラルフローのステップS3で行われる電チュー開放処理のサブルーチン処理としてのフローチャートである。
【図5】図3のゼネラルフローのステップS8で行われる図柄判定処理(誘導用回転体処理)のサブルーチン処理としてのフローチャートである。
【図6】図3のゼネラルフローのステップS9で行われる権利発生中処理のサブルーチン処理としてのフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
2 遊技領域
4 始動ゲート
5 電動チューリップ(変動入賞装置)
6 権利発生装置(遊技価値付与決定装置)
7 第3種始動入賞口
8 特別変動入賞装置
13 可変表示装置
13a 可変表示器
14 振り分け装置
15 権利発生決定装置
17 特図作動スイッチ(検出手段)
18 権利発生スイッチ
28 始動口用回転体
30 役物制御回路(変動入賞装置作動制御装置、遊技価値発生手段)
40 第3種始動スイッチ

Claims (2)

  1. 権利発生装置の可変表示装置により行われる可変表示遊技の結果が大当り図柄であることに伴って特別遊技の権利を発生させるようにした遊技機において、
    閉状態から開状態へ変換することで前記権利発生装置へ遊技球を受け入れやすい状態に変化する変動入賞装置と、
    特定条件の成立に基づいて前記変動入賞装置を前記開状態に変換させる制御装置と、
    前記権利発生装置に設けられ、前記変動入賞装置から受け入れた遊技球を一般入賞口と当り入賞口の何れかに振り分ける振り分け装置と、
    前記当り入賞口へ入賞した遊技球を検出して前記可変表示遊技を始動させるための検出手段と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記特定条件が成立した場合の前記変動入賞装置の開状態への変換時間を通常よりも長く変化させる特定遊技状態を前記特別遊技の権利の終了毎に発生させるとともに、
    前記特定遊技状態の終了条件となる前記変動入賞装置の開状態への変換回数を設定することで、該変動入賞装置が所定回数開状態に変換した場合に、前記特定遊技状態を終了させる一方、該所定回数の開状態への変換が終了する前に次の特別遊技の権利が発生した場合には、前記特定遊技状態の終了条件となる前記変動入賞装置の開状態への変換回数を新たに設定することを特徴とする遊技機。
  2. 前記制御装置は、前記特定遊技状態中に次の特別遊技の権利が発生した場合に、当該特定遊技状態の終了条件であった前記変動入賞装置の開状態への残りの変換回数を次の特定遊技状態における変換回数に加算することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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