JP3635487B2 - バリ取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば突合わせ抵抗溶接等によって材料の表面に生じるバリを切削刃によって除去するバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続圧延設備においては、鋳造された複数のブルームやビレット等を溶接機で次々に溶接して圧延機に連続供給して生産性を向上させている。また、鋼板をコイル状に巻き取る際に、鋼板の終端を無くし張力を連続的に発生させて生産性を向上させるものもある。
これらの連続圧延設備用の溶接機としては、例えば特開昭52−43754号公報、特開昭58−151971号公報、特開昭61−30287号公報等に示されたフラッシュ溶接機(又はフラッシュバット溶接機)などがある。
【0003】
上記のようなフラッシュ溶接機による溶接では、ビレットやブルーム、鋼板の溶接部にフラッシュ及び加圧によって溶接バリが生じるが、このバリは後段の圧延や巻き取り装置で材料や装置に支障を来すため、バリ取り装置等で除去する必要がある。特に溶接部分を製品として出荷する場合には、バリ取りが非常に重要となる。
【0004】
ところで、溶接時に発生するバリは、材料の幅方向に筋状に生ずるものである。そして、これを除去する方法としては、鋼板のように溶接断面が比較的小さいものは、発生する溶接バリも小さく、切削荷重も小さいので、バリの筋を横断する方向へ切削することも可能である。このため、鋼板を溶接接合した際に生じるバリの除去は従来から比較的簡単に行われており、様々な方法が考えられている。
【0005】
一方、ビレット等の断面積の大きい材料を溶接する場合、溶接バリは非常に大いため、このバリを切削刃で除去するには切削荷重を考慮してバリの軸線方向に切削するのが一般的であるが、効果的なバリ取り装置は少ない。
【0006】
また、材料を切削すると材料の切削端部にカエリと呼ばれる切削時特有の削り残しが発生することがあり、溶接バリを切削した場合にもこのカエリが発生することがある。しかし、ビレット溶接等によるバリ取り時にカエリを発生させないように工夫した従来技術はみあたらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ビレット等の大断面積をもつ材料の溶接バリを除去するには、切削荷重が非常に大きいため、荷重を小さく抑えるためにバリの軸線方向へ切削することが考えられる。そして、この場合には搬送されるビレットに同期して走行しながらバリの軸線方向に切削することが必要となり、走行式のバリ取り装置や走行式の溶接機に内蔵するバリ取り装置が必要となる。
【0008】
しかし、走行式のバリ取り装置は製作コスト、ランニングコストのいずれも高価になり、また走行スペースも大きくなるという問題がある。
また、走行式の溶接機に内蔵するバリ取り装置の場合は、バリ取り工程が完了するまで溶接工程を行うことができなくなってしまうため、溶接サイクルの短縮化が不可能となり、生産性向上に限界をきたしてしまうという問題がある。
【0009】
また、ビレット溶接等によるバリ取り時にカエリを発生しないようにしたものがないため、ビレット等にカエリが発生した場合、下流側の圧延工程においてカエリが圧延ローラに押しつぶされ、材料の疵となって残ってしまうことになる。さらに、熱間圧延のバリ取りにおいては、切削荷重が大きいこと、輻射熱の影響があること等により、切削刃の寿命が短くなり、切削刃の交換により、生産効率が落ちるという問題があった。
【0010】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、ビレット等の大断面積をもつ材料の溶接バリであっても簡単な構成で、カエリを生ずることなく除去することができるバリ取り装置を得ることを目的としている。
また、切削刃の寿命を長くすることができるバリ取り装置を得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るバリ取り装置は、バリを有する材料と切削刃を相対移動させて前記切削刃で前記バリを切削するものであって、相対移動方向上流側に配置された第1の切削刃と、相対移動方向下流側に配置された第2の切削刃とを有し、前記第1の切削刃を、前記材料の一側端側から中央側に亘って、前記材料の一側端を跨ぐように配置し、前記第2の切削刃を、前記材料の他側端側から中央側に亘って、前記材料の他側端を跨ぐように配置し、さらに、前記第1、第2の切削刃の外側端を上流側に傾けると共に、両切削刃の中央端が前記材料の進行方向から見て重なるように配置したものである。
【0012】
また、前記切削刃を多角形の板状体から形成すると共に、該切削刃を立てた状態で回転可能かつ昇降可能に保持し、該切削刃の昇降時に前記切削刃を回転させて刃面を更新させるようにしたものである。
【0015】
また、連続圧延設備の溶接機の下流側に設置され、該溶接機の溶接時に生じる熱間の溶接バリを除去するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の斜視図である。
図において、1は連続圧延設備において上流側の溶接機で接合されて下流側の圧延機に送り込まれるビレット、3はビレット1の溶接部に発生した溶接バリであり、ビレット1の幅方向に筋状に発生している。5A,5Bはそれぞれビレット1のバリ切削面に対向して配置された一段目、二段目バリ取り装置である。一段目バリ取り装置5Aは進行方向の上流側に、二段目バリ取り装置5Bは下流側にそれぞれ配置されている。
【0017】
一段目、二段目バリ取り装置5A,5Bは基本的には同じ構成である。そこで、一段目バリ取り装置5Aの構成について、図1及び一段目バリ取り装置5Aの側面図である図2に基づいて説明する。なお、図において、一段目バリ取り装置5Aに関する部分には数字にAを添えて表示し、二段目バリ取り装置5Bに関する部分には数字にBを添えて表示してある。
【0018】
9Aは図示しない固定側(例えば、ビレット1を跨ぐように設置された架台)に取り付けられた筒状の昇降ガイド(なお、昇降ガイド9A,9Bの上部は内部の構造を分かりやすくするために透視図になっている。)、11Aは昇降ガイド9A内に挿入されて昇降ガイド9Aに案内されて上下動できる昇降ブロック、13Aは昇降ブロック11Aを上下動させるための油圧シリンダである。油圧シリンダ13Aのシリンダロッド13Aaの先端が昇降ブロック11Aの上端に連結されている。
【0019】
17Aは昇降ブロック11Aの下端に取り付けられ、下方が開口するコ字状の刃物台、19Aは刃物台17Aに軸21Aによって回転可能に取り付けられた八角形板状の切削刃である。切削刃19Aは、各辺が刃面になっている。また、切削刃19Aは軸21Aと一体となっており、軸21Aが刃物台17Aに対して回転できるようになっている。23Aは軸21Aの一方の端部に取り付けられたラチェット歯車、25Aは刃物台17Aに取り付けられてラチェット歯車23Aの回転を一方向に規制する爪、27Aは爪25Aをラチェット歯車23A側に押し付ける押しつけバネである。すなわち、ラチェット歯車23A、爪25A、押しつけバネ27Aによってラチェット機構が構成され、切削刃19Aは一方向(図2においては反時計回り)にのみ回転できるようになっている。
【0020】
29Aは切削刃19Aの両面と刃物台17Aの内面との間に介装されて切削刃19Aを安定保持すると共に切削刃19Aの回転を円滑にする摺動板である(図1参照)。
31Aは昇降ガイド9Aに固定されて後述のく字状部材を保持する保持部材、33Aは中央部が切削刃19Aに向けて屈曲するく字形状のく字状部材であり、屈曲角度は切削刃19Aの隣り合う辺同士のなす角度と略同じ、すなわち135度に設定されている。
く字状部材33Aは下部片33Aa、上部片33Abから構成されており、中央部が保持部材31Aに回動可能に軸支されている。35Aは一端が保持部材31Aに、他端がく字状部材27Aの上部片33Abに連結されてく字状部材27Aが回動したときに元の位置に戻す引きバネである。
【0021】
図3は切削刃19Aの回転動作の説明図であり、図3(a)〜図3(c)が切削刃19Aが最下位置から最上位置まで移動する状態、図3(d)〜図3(e)図は最上位置から最下位置まで移動する状態を示している。以下、切削刃19Aの回転動作について図3に基づいて説明する。
【0022】
昇降ブロック11Aが最下位の状態において、く字状部材33Aの下部片33Aa先端部が切削刃19Aに平面的に重なるように配置される(図3(a))。この状態で、油圧シリンダ13Aを駆動して昇降ブロック11Aを上昇させると、上昇途中で切削刃19Aが下部片33Aaに当接し、その状態からさらに昇降ブロック11Aが上昇すると、切削刃19Aは下部片33Aaに下方に押されて図3(b)の矢印Pの方向に回転する。このとき、ラチェット歯車23Aも回転し、爪25Aがラチェット歯車23Aの歯を乗り越える動作を開始する。
また、く字状部材33Aは、下部片33Aaが切削刃19Aに押されるので、切削刃19Aと反対の方向(図3(b)の矢印Qの方向)に回転する。
【0023】
さらに切削刃19Aが上昇すると、切削刃19Aは新しい刃面が最下部に位置するところまでさらに回転する。このとき、図3(c)に示すように、く字状部材33Aの上部片33Abが切削刃19Aに当接して切削刃19Aが回転しすぎるのを防止する。なお、この状態では引きバネ35Aが縮まろうとするので、く字状部材33Aは矢印Qと反対の方向に回転しようとするが、切削刃19Aに当接して回転が阻止される。
【0024】
次に、切削刃19Aを下方に移動させる動作について説明する。
油圧シリンダ13Aのシリンダロッド13Aaを伸長させて切削刃19Aを下降させると(図3(d))、切削刃19Aはく字状部材33Aの下部片33Aaに押圧されているので、図中時計回り方向に回転力を受ける。しかし、爪25Aがラチェット歯車23Aに当接して軸21Aすなわち切削刃19Aの回転を防止する。したがって、切削刃19Aは回転することなく下方に移動する。そして、切削刃19Aがさらに下降して下部片33Aaと切削刃19Aの当接が外れると、く字状部材33Aは引きバネ35Aによって図中矢印Rの方向へ回動して元の状態に戻る(図3(e))。
【0025】
以上のように、切削刃19Aの昇降動作に連動して、切削刃19Aの刃面の更新が行われる。
【0026】
図4は一段目、二段目バリ取り装置5A,5Bの切削刃19A,19Bの配置関係を説明する説明図である。以下、図4に基づいて、切削刃19A,19Bの配置について説明する。
切削刃19A,19Bは共に、切削刃面を上流側に位置している。上流側の切削刃19Aは、ビレット1の一側を跨いで中央より少し先まで延出するように配置されている。また、下流側の切削刃19Bは、ビレット1の他側を跨いで中央より少し先まで延出するように配置されている。したがって、切削刃19A,19Bの内側の端部は、ビレット進行方向から見て重なるように配置されている。
【0027】
また、切削刃19A,19Bはともに外側端部が上流側に向く方向に傾斜しており、切削刃19A,19Bとビレット1の各側縁とが成す角度は図中それぞれα、βで示してある。α・βの大きさについては、傾斜角を小さくするほど切削荷重は小さくなるが、切削刃の刃面の長さを長くする必要があり、一方、傾斜角を大きくするほど刃面は短くできるが切削荷重が大きくなる。そこで、この2つの要請を考慮して検討した結果、α・βは80度〜45度程度が最も効果的で、サイズもコンパクトに設計できることが分かった。
【0028】
なお、切削刃19A,19Bを外側端部が上流側に向く方向に傾斜させる理由は、バリ3の切削時にバリ3を外側から内側に向かって切削できるようにするためであり、このようにすることでカエリの発生を防止できる。
【0029】
図5はバリ3の切削動作の説明図であり、ビレット1を上方から見た状態を示している。ビレット1は図中の矢印の方向に移動しており、図5(a)〜図5(g)の順に工程が進んでいる。
なお、図5に示すものは連続圧延工程におけるバリ取り工程であり、ビレット1は上流側の溶接機で接合され、その接合部すなわちバリ3の位置はビレット1を送る送りローラの回転数をエンコーダで計数することで検出できるようになっている。
なお、図5においては、バリ3の切削状態を明確にするために切削刃19A、19Bのみを示している。以下、バリ3の切削動作について図5に基づいて説明する。
【0030】
図5(a)に示すように、バリ3が上流側の一段目バリ取り装置5Aに近づくと、油圧シリンダ13Aを駆動して切削刃19Aを下降させ、バリ3が来るのを待つ。
バリ3が切削刃19Aの位置まで来ると、バリ3の外端部が切削刃19Aの切削刃面に当接し(図5(b))、ビレット1の進行にしたがって外側から順に内側へと切削されてゆく(図5(c))。このとき、切削刃19Aが傾斜しているので、バリ3と切削刃19Aの当接面は比較的小さく、切削荷重は比較的小さく抑えられている。また、外側から内側への切削であり、カエリが生じない。
【0031】
ビレット1がさらに進行すると、バリ3は切削刃19Aの内側端を通過して、半分以上が切削される(図5(d))。バリ3が切削刃19Aの位置から一定距離だけ下流側に移動すると、油圧シリンダ13Aを駆動して切削刃19Aを上昇させる。この上昇の際には、前述したように切削刃19Aが回転して新たな刃面が最下位置に配置され、次回の切削のために待機する。
【0032】
ビレット1がさらに進行すると、二段目バリ取り装置5Bの切削刃19Bが、一段目バリ取り装置5Aの場合と同様の動作により下降する。そして、バリ3の他方の端が切削刃19Bに当接し(図5(e))、ビレット1の進行にしたがって外側から内側に向けて切削されていく(図5(f))。そして、バリ3が切削刃19Bの内端を通過するときにはバリ3はビレット1から完全に切り離される(図5(g))。バリ3が切削刃19Bの位置から一定距離だけ下流側に移動すると、油圧シリンダ13Bを駆動して切削刃19Bを上昇させる。この上昇の際には、一段目バリ取り装置5Aの場合と同様に切削刃19Bが回転して新たな刃面が最下位置に配置され、次回の切削のために待機する。
【0033】
なお、ビレット1から切り離されたバリ3はビレット1上に乗ったままになることもあるが、その場合にはバリ3をはたき落とすようなブラシなどを切削刃19Bの下流側に設置しておけば容易にはたき落とすことができる。
【0034】
以上のように本実施の形態によれば、バリを両端から中央部へかけて削るようにしているので、切削時の荷重を軽減できると共に、バリの両端にカエリを全く生じることがなく、後工程の圧延時にもビレットや圧延ロールを傷付けたりすることがない。
【0035】
また、多角形板状の切削刃を立てた状態で配置しているので、切削に使用していない刃面はビレットから離れており、ビレットの輻射熱の影響を小さくできる。
また、ビレットの熱間バリ取りにおいては、ビレットの輻射熱の影響を小さくする必要から、切削するときのみ切削刃をビレットに近づけ、切削しないときにはビレットから離すという待避動作が必要であるところ、本実施の形態においては、このような必然的に必要となる待避動作を利用して切削刃の刃面を更新するようにしているので、全体の構造が簡単になる。
また、一回の切削毎に刃面が更新されるので、切削刃の寿命が飛躍的に向上する。
【0036】
なお、上記の実施の形態においては切削刃を8角形としたが、他の多角形であってもよい。もっとも、正多角形であれば、回転半径を小さくできるので効果的である。
【0037】
また、上記実施の形態においては、切削刃をビレット面に対してほぼ直角に立てた状態で配置しているが、切削刃は直角である必要はなく、ある程度の傾斜を持たせてもよい。
【0038】
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2におけるバリ3の切削工程の説明図である。図6において、41は平断面がV字形状の切削刃であり、V字の開口側をビレット1の上流側に向けて設置している。切削刃41は、実施の形態1の場合と同様に、図示しない油圧シリンダによって昇降可能になっている。
【0039】
以上のように構成された本実施の形態2の動作を説明する。
ビレット1が図中の矢印の方向に移動して、バリ3が切削刃41に近づくと、図示しない油圧シリンダを駆動して切削刃41を下降させてバリ3が来るのを待つ(図6(a))。
【0040】
バリ3が切削刃41の位置まで来ると、バリ3の両端部が切削刃41の切削刃面に当接し(図6(b))、ビレット1の進行にしたがって外側から順に内側へと切削されてゆく(図6(c))。このとき、切削刃41はV字形状をしているので、バリ3と切削刃41の当接面は比較的小さく、切削荷重は比較的小さく抑えられるのは、実施の形態1と同様である。また、外側から内側への切削であり、カエリが生じない点についても同様である。
【0041】
ビレット1がさらに進行すると、バリ3は切削刃41のV字の谷間を通過して、ビレット1から切り離される(図6(d))。この状態では、切り離されたバリ3が切削刃41の谷間に保持されたままになる。そこで、バリ3が切削刃41のV字の谷間を完全に通過した時点で切削刃41を上昇させ、切り離されたバリ3を切削刃41の下方を通過させる(図6(e))。バリ3が切削刃41の下方を完全に通過すると(図6(f))、図示しない刷毛等によりバリ3をはたいてビレット1の側方に落下させる。
【0042】
本実施の形態においては、平断面がV字状の切削刃41を用いたので、1枚の切削刃でバリの両端側から中央にかけての切削が可能になり、装置全体の構成をシンプルにすることができる。
【0043】
なお、切削刃41のV字の角度は、90度〜160度程度が実用的である。なお、切削刃41のビレット1に対する配置としては、V字の谷間がビレット1の面上にあればよく、必ずしもビレット1の中心にある必要はない。また、切削刃41が図6に示す状態よりも若干回転して配置されてもよいが、この場合であっても切削刃41の切削刃面とビレットの側縁の成す角度が90度未満となるようにする必要がある。
【0044】
なお、上記の実施の形態1,2においては、切削刃19A,19Bを固定して、ビレット1を走行させる例について説明したが、バリ側を固定しておき、切削刃を移動するようにしてもよい。
【0045】
また、実施の形態1,2においては、連続鋳造設備におけるビレットのバリ取りの例であり、バリの位置はビレットを送る送りローラの回転数から検出することができたが、このような場合以外では、光センサ、あるいは凸部を機械的に検出するセンサ等種々ものでバリの位置を検出すればよい。
【0046】
また、実施の形態1,2の例においては、ビレット1を幅方向に横断するバリを完全に除去する場合であるが、例えば、バリが材料の片側縁から中央部までだけ存在するような場合には、実施の形態1における一段目バリ取り装置5Aのみであっても有効なバリ取りを行うことができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏することができる。
【0048】
バリを有する材料と切削刃を相対移動させて切削刃でバリを切削するバリ取り装置であって、相対移動方向上流側に配置された第1の切削刃と、相対移動方向下流側に配置された第2の切削刃とを有し、第1の切削刃を、材料の一側端側から中央側に亘って、材料の一側端を跨ぐように配置し、第2の切削刃を、材料の他側端側から中央側に亘って、材料の他側端を跨ぐように配置し、さらに、第1、第2の切削刃の外側端を上流側に傾けると共に、両切削刃の中央端が材料の進行方向から見て重なるように配置したことにより、バリを両端から中央部へかけて削ることができ、ビレット溶接のように非常に大きなバリであっても切削時の荷重を軽減でき、またバリの両端にカエリと呼ばれる切削特有の削り残しを生じることもない。
【0049】
また、切削刃を多角形の板状体から形成すると共に、該切削刃を立てた状態で回転可能かつ昇降可能に保持し、該切削刃の昇降時に前記切削刃を回転させて刃面を更新させるようにしたことにより、切削刃の昇降時に刃面が毎回更新され、切削刃の寿命が長くなる。これによって、切削刃の交換のサイクルを減らし、生産工程を停止する時間を抑えることができ、特に連続圧延設備では生産性を著しく向上させることができる。
また、切削刃を立てた状態で保持しているので、材料が熱間材の場合、その輻射熱が影響するのは切削中の切刃のみとなり、他の切刃に対する輻射熱の影響を少なくすることができ、寿命の点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形他1の側面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の動作説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の切削刃の配置の説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態1のバリ取り工程の説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態2のバリ取り工程の説明図である。
【符号の説明】
1 ビレット
3 溶接バリ
5A 一段目バリ取り装置
5B 二段目バリ取り装置
9A,9B 昇降ガイド
11A,11B 昇降ブロック
13A,13B 油圧シリンダ
17A,17B 刃物台
19A,19B 切削刃
33A く字状部材
Claims (2)
- バリを有する材料と切削刃を相対移動させて前記切削刃で前記バリを切削するバリ取り装置であって、
相対移動方向上流側に配置された第1の切削刃と、相対移動方向下流側に配置された第2の切削刃とを有し、
前記第1の切削刃を、前記材料の一側端側から中央側に亘って、前記材料の一側端を跨ぐように配置し、
前記第2の切削刃を、前記材料の他側端側から中央側に亘って、前記材料の他側端を跨ぐように配置し、
さらに、前記第1、第2の切削刃の外側端を上流側に傾けると共に、両切削刃の中央端が前記材料の進行方向から見て重なるように配置したことを特徴とするバリ取り装置。 - 前記切削刃を多角形の板状体から形成すると共に、該切削刃を立てた状態で回転可能かつ昇降可能に保持し、該切削刃の昇降時に前記切削刃を回転させて刃面を更新させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のバリ取り装置。
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