JP3633520B2 - 共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の共振器を備えた共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロ波帯において比較的大電力を扱う共振器として、空洞共振器や半同軸共振器が用いられていた。半同軸共振器は同軸型空洞共振器とも呼ばれ、Qが比較的高く、空洞共振器に比べて小型になるので、フィルタなどを構成する際の小型化に有効であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えば携帯電話などの、セルラー方式の移動体通信システムにおいては、マイクロセル化に伴って、基地局に設けるフィルタには益々小型化が要求されるようになっている。
【0004】
上記半同軸共振器を用いて共振器を多段化する場合、その段数分の共振器が必要となって、フィルタ全体のサイズが大きくなるという問題があった。
【0005】
この発明の目的は、半同軸共振器または同軸共振器の構造を一部に採りながら、共振器の段数を増やした場合にも、全体に小型に構成できるようにし、且つ特に半同軸共振器のモードであるTEMモードと、別の共振モードであるTMモードとの結合を容易にとるようにして、所定の結合度で共振器間を結合させた多重モードの共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよびそれらを用いた通信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の共振器装置は、導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、その誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを、略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードによる2つの結合モードのうち、一方の結合モードの磁界が強く、且つ他方の結合モードの磁界が弱い箇所について導電体部材を付与または除去することにより構成する。
【0007】
また、前記準TEMモードと前記準TMモードによる2つの結合モードのうち、一方の結合モードの電界が強く、且つ他方の結合モードの電界が弱い箇所について誘電体部材もしくは導電体部材を付与または除去することにより構成する。
【0008】
これらの構造により、準TEMモードと準TMモードによる2つの結合モードの共振周波数に差を生じさせて、準TEMモードと準TMモードとを結合させる。
【0009】
また、この発明の共振器装置は、導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、その誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを、略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードの電界ベクトルの重なりの大きな箇所について誘電体部材もしくは導電体部材を付与または除去することにより構成する。
【0010】
また、前記準TEMモードと前記準TMモードの磁界ベクトルの重なりの大きな箇所について導電体部材もしくは磁性体部材を付与または除去することにより構成する。
この構造により、準TEMモードと準TMモードとを結合させる。
【0011】
また、この発明の共振器は、前記誘電体コアの略中央に前記孔を設け、前記導電体棒が挿通する孔を設け、前記導電体棒の中心が前記孔の中心からずれるように、当該導電体棒を配置することによって、前記導電体部材の付与および除去を行う。
また、この発明の共振器は、前記導電体棒を、前記キャビティの略中央に配置し、前記孔の中心が前記導電体棒の中心からずれるように前記誘電体コアに設けることによって、前記誘電体部材の付与および除去を行う。
【0012】
このようにして、導電体棒の配置または導電体棒が通る孔の配置によって、前記準TEMモードと準TMモードとを結合させる。
【0013】
また、この発明の共振器装置は、前記準TMモードを、前記誘電体コアに対して互いに直交方向に電界が向く2重モードの準TMモード共振器とする。これにより2重の準TMモードと準TEMモードとによる3重の共振器からなる共振器装置を構成する。
【0014】
この発明の共振器装置は、前記導電体部材を、前記導電体棒の軸方向から見て、誘電体コアに重なる位置で、且つキャビティの内面に設ける。これにより、結合用の導電体部材の取付構造または配置構造を簡単にして製造を容易とする。
【0015】
また、この発明の共振器装置は、前記導電体部材をキャビティと一体成形により設ける。これによりその製造を容易とする。
【0016】
また、この発明の共振器装置は、前記導電体部材をキャビティの外部から内部へ挿入量を可変とした金属ネジで構成する。これにより、導電体部材による結合調整を回転操作により容易に行えるようにする。
【0017】
この発明のフィルタは、上記いずれかの構成からなる共振器装置に、前記共振モードのうち所定の共振モードに結合して信号の入出力を行う入出力導体を設けて構成する。
【0018】
この発明のデュプレクサは、上記フィルタを2組設け、第1のフィルタの入力ポートを送信信号入力ポートとし、第2のフィルタの出力ポートを受信信号出力ポートとし、第1と第2のフィルタの共用の入出力ポートをアンテナポートとして構成する。
【0019】
この発明の通信装置は、上記フィルタまたはデュプレクサを設けて構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に係るフィルタ装置の構成を、図1〜図6を参照して説明する。
図1は2重モード共振器の構成を示す断面図である。図1において、2はキャビティ本体1の開口部を覆うキャビティ蓋であり、その中央部に、導体棒4の先端とキャビティ蓋の内面との間隙を所定長にして共振周波数を調整するための周波数調整用ネジ16を設けている。
【0021】
誘電体コア3の長手方向の両端面はキャビティ本体1の内壁面に接合している。例えば、誘電体コア3の両端面にAg電極をメタライズしておき、誘電体コア3がキャビティの空間内の中央に位置するように、キャビティ本体1の内壁面に半田付けすることにより接続している。キャビティ本体1およびキャビティ蓋2は、金属材料の鋳造または切削加工により作成するか、セラミックや樹脂に導体膜を形成することにより構成する。
【0022】
キャビティ本体1の内底面の所定位置には、結合調整用ブロック17を設けている。この結合調整用ブロック17はキャビティ本体1に一体成型により形成してもよいし、直方体形状の金属ブロックをネジ止め固定してもよい。この結合調整用ブロック17の存在により、後述するTEMモードとTMモードとの結合量を調整する。また、誘電体コア3には結合調整用孔hを形成している。キャビティ外部からこの結合調整用孔hに対して誘電体棒を挿入し、その挿入量によってTEMモードとTMモードとの結合量を調整する。
【0023】
図2は、2重モード共振器における各モードの電磁界分布の例を示している。図中、実線の矢印は電界ベクトル、破線の矢印は磁界ベクトルをそれぞれ示している。(A)は誘電体コア3とキャビティによるTMモードの電磁界分布である。このモードでは、誘電体コア3の長手方向に電界ベクトルが向き、誘電体コア3の長手方向に垂直な面に磁界ベクトルがループを描く。ここでは、誘電体コアが直方体形状であるが、モードの表記としては円柱座標系を採り、hを伝搬方向、θを伝搬方向に垂直な面の面内周回方向、rを伝搬方向に垂直な面の面内の放射(半径)方向にそれぞれとって、それぞれの電界強度分布の波の数を、TMθrhの順に表すものとする。したがって、このモードはTM010モードと表される。但し、この例では、通常のTM010モードとは異なり、誘電体コアが円柱ではなく、また誘電体コア3の中央部に導体棒4が存在するため、このモードはTM010モードに準じた、準TMモードとなる。以下、このモードを単に「TMモード」という。
【0024】
図2の(B)は、キャビティと導体棒による半同軸共振器の上面図、(C)はその正面図である。このモードは、導体棒からキャビティの内壁面への放射方向に電界ベクトルが向き、導体棒を中心としてその周回方向に磁界ベクトルがループを描くTEMモードである。但し、通常の半同軸共振器とは異なり、誘電体コア3が装荷されているので、また導体棒4の頂部とキャビティの天面との間にギャップが存在するため、TEMモードに準じた、準TEMモードとなる。以下、このモードを単に「TEMモード」という。
【0025】
図3は、図1および図2に示したTMモードとTEMモードとによる2つの結合モードの磁界分布の例を示している。
ここで、(A)に示す第1結合モードは、導電体棒4の上部から軸方向に見たときに、TEMモードの磁界が反時計方向に回り、且つTMモードの磁界が誘電体コア3の下部において右方向を向いているときの、TEMモードとTMモードとの合成モードである。(B)の第2結合モードは、TEMモードの磁界が時計方向に回り、且つTMモードの磁界が誘電体コア3の下部において右方向を向いているときの、TEMモードとTMモードとの合成モードである。
【0026】
図3に示すようにTEMモードとTMモードの2つの共振モードによる2つの結合モードについて、一方の結合モード(第1結合モード)で磁界が弱く、他方の結合モード(第2結合モード)で磁界が強い部分に、結合調整用ブロック17を設けている。これにより、第1結合モードの共振周波数をほとんど上げることなく、第2結合モードの共振周波数を上げて、TEMモードとTMモードとをより強く結合させる。その結合量は、2つの結合モードの共振周波数のずれの大きさにより、すなわち結合調整用ブロック17の大きさにより定める。
【0027】
図4は、上記結合調整用ブロック17の長さE6と上記2つの共振モード間の結合係数k12との関係を示している。このように結合調整用ブロック17の長さE6を長くする程、上記2つの共振モードの結合係数を高めることができる。
【0028】
したがって、所定の結合係数が得られるように、結合調整用ブロック17の大きさを定めればよい。ただし、共振器装置を組み立てた状態で外部から結合係数を調整するためには、図1に示したように、キャビティ内部への結合調整用部材の挿入量を可変とした金属ネジ7を設ける。ここで、図1に示した例では、導電体棒4を挟んで結合調整用ブロック17と対向する位置に設けているため、金属ネジ7のキャビティ内部への挿入量を増す程、結合調整用ブロック17を設けた効果を打ち消す方向に作用する。したがって、結合調整用ブロック17を、あらかじめ大きな結合係数を得るように大きさを定めておき、金属ネジ7の挿入により、結合係数を減少方向へ調整すればよい。
【0029】
また、図1において結合調整用ブロック17を配置する代わりに、その位置に、キャビティ外部からキャビティ内部へ金属ネジを挿入するように構成すれば、金属ネジの挿入量を増す程、結合係数を高めることができる。
【0030】
図5は、上記2つのモードを結合させるための構造の例を示している。ここではキャビティ蓋を被せる前の上面図として示している。TEMモードの電界ベクトルETEM は導体棒4から放射方向に向き、TMモードの電界ベクトルETMは誘電体コア3の長手方向を向くため、誘電体コア3の長手方向の一方の端部から中央部(導体棒4部分)までの電界強度と、他方の端部から中央部までの電界強度とのバランスを崩すことによって両モードを結合させる。すなわち、図中のhは結合調整用孔であり、この結合調整用孔hを設けることにより、その付近の電界強度の対称性が失われ、これによりTEMモードとTMモードとが結合する。そして結合調整用孔hの大きさ(内径または深さ)によって、またはこの結合調整用孔hに対する誘電体棒の挿入量によって結合量を定める。
【0031】
次に、第2の実施形態として、3段の共振器を備えた共振器装置について、図6〜図9を参照して説明する。
図6は、TM2重モードとTEMモードとを合わせて、3重モードの共振モードを利用した共振器装置の斜視図である。図6において、1はキャビティ本体であるが、この図6においては、その内面の輪郭を2点鎖点で示している。誘電体コア3は、2つの角柱状の誘電体コアを直交させて全体に十字形状にしたものであり、中央に導電体棒4が通る円筒形状の孔を形成している。
【0032】
図6の(A)に示した例では、図3に示した1重モードのTMモードとTEMモードとの結合の場合と同様に、TMxモードとTEMモードとの2つの結合モードについて、一方の結合モードで磁界が弱く、他方の結合モードで磁界が強い部分に、結合調整用ブロック17を設けている。これにより、2つの結合モードの共振周波数に差を生じさせて、TEMモードとTMモードとを結合させている。
【0033】
また、TMxモードの電界ベクトルとTEMモードの電界ベクトルとの重なりの大きな箇所(導電体棒4を挟んで対称位置に生じる2箇所)のうち一方に結合調整用孔h2を設けているので、このh2によっても、TMxモードとTEMモードとを結合させている。
【0034】
TMxモードとTMyモードの2つの結合モード(偶モードと奇モード)については、この2つの共振周波数に差を生じさせるように、結合調整用溝h3を設けている。このh3によって、TMxモードとTMyモードとを結合させている。
【0035】
結合ループ10bはTMyモードに磁界結合し、結合ループ10aはTEMモードに磁界結合する。したがって、10a→TEMモード→TMxモード→TMyモード→10bの順に、3つの共振モードが結合する。これにより3段の共振器からなる共振器装置として作用する。
【0036】
図6の(B)に示した例では、(A)に示した場合と同様に、結合調整用ブロック17および結合調整用孔h1によって、TMxモードとTEMモードとが結合している。また、TMyモードとTEMモードの電界ベクトルの重なりの大きな2箇所(導電体棒4を挟む対向位置にある2箇所)のうち、一方に結合調整用孔h1を形成している。これにより、TMyモードとTEMモードとを結合させている。
【0037】
結合ループ10aはTMxモードと磁界結合し、結合ループ10bはTMyモードの磁界と結合する。したがって、10a→TMyモード→TEMモード→TMxモード→10bの順に、3つの共振器が結合する。これにより3段の共振器からなる共振器装置として作用する。
【0038】
図7〜9は、TEMモードとTMモードの磁界分布および両モードの結合モードの磁界分布についてシミュレーションした結果を示している。このときの各モードの結合順序は、図6(B)に示したように、TMx−TEM−TMyの順である。
【0039】
また、TMy−TEMの結合は、図6(B)に示すような孔hlを設けるのではなく、誘電体コア幅Wy2を一部細くして、電界のバランスを崩すことによって結合をとっている。図7は、TEMモードと結合したTMxモード、図8は、TMyモードとTEMモードとの第1の結合モード、図9は、TMyモードとTEMモードとの第2の結合モードを示している。
【0040】
図7において、(A)はy軸を左右方向、x軸を前後方向、z軸を上下方向にとっている。また、(B)はx軸を左右方向、y軸を前後方向、z軸を上下方向にとっている。図8および図9において、(A)はy軸を左右方向、z軸を前後方向、x軸を上下方向にとっている。また、(B)はx軸を左右方向、y軸を前後方向、z軸を上下方向にとっている。
【0041】
図7の(B)、図8の(B)および図9の(B)を対比すれば明らかなように、結合調整ブロック17の位置で、TMyモードとTEMモードとの第1・第2の結合モードは、それぞれ磁界が弱く、且つそれらの磁界に対して平行に結合調整ブロックが存在する。一方、TEMモードと結合したTMxモードは、結合調整ブロックの位置で磁界が強く、且つそれに対して垂直に存在する。このため、結合ブロック17は、「図7のTEMモードと結合したTMxモード」のみに影響を与え、他の二つのモードには殆ど影響を与えない。このことにより、この共振器を用いたフィルタの、或る特定の結合モードの調整を独立して容易に行うことができる。
【0042】
次に、第3の実施形態としてフィルタ装置の構成を、図10を参照して説明する。
図10において、RWa,RWbは、それぞれTMモードとTEMモードの2重モード共振器である。これらの共振器装置の基本構成は図1および図2に示したものと同様である。8a,8bはそれぞれ同軸コネクタであり、それらの中心導体に結合ループ9a,9bを接続している。結合ループ10abは、2重モード共振器RWaとRWbのそれぞれのTEMモードの磁界に結合する。したがって、この結合ループ10abを介して2つのTEMモード同士が結合する。結合調整用ブロック17a,17bは2重モード共振器RWa,RWbのTMモードとTEMモードとをそれぞれ結合させる。また、結合調整用孔ha,hbは、2重モード共振器RWa,RWbのTMモードとTEMモードとの結合調整用の孔であり、キャビティ外部からこの孔内に誘電体棒を挿入することにより、その挿入量に応じて両モードの結合係数を調整自在としている。
このようにして4段の共振器からなる帯域通過型フィルタとして作用する。
【0043】
次に、第4の実施形態に係るデュプレクサの構成を図11を参照して説明する。
図11において、キャビティ本体1および誘電体コア3部分の構成は図6の(B)に示したものと同様であり、これを2組設けている。図11において10txは、送信信号入力部としての結合ループであり、同軸コネクタ8txの中心導体とキャビティ蓋(図11には表れていない。)との間に接続している。また、10rxは受信信号出力部としての結合ループであり、同軸コネクタ8rxの中心導体とキャビティ蓋との間に接続している。10antはアンテナ接続部としての結合ループであり、その両端をキャビティ蓋に接続し、所定位置に同軸コネクタ8antの中心導体を接続している。
【0044】
このような構成であるため、図11における左半部は、10tx→TMx→TEM→TMy→10antの順に3段の共振器が結合してなる、帯域通過特性を示す送信フィルタとして作用する。
【0045】
また、図11の右半部は、10ant→TMy→TEM→TMx→10rxの順に3段の共振器が結合してなる、帯域通過特性を示す受信フィルタとして作用する。
【0046】
次に、第5の実施形態に係る2重モード共振器の構成を図12〜図14を参照して説明する。
図12の(A)はキャビティ蓋を取り除いた状態での上面図、(B)は導電体棒の中心軸を通る面での縦断面図である。図1に示した装置と異なり、この例では誘電体コア3に結合調整用孔hを設けることなく、またキャビティ内に結合調整用ブロック17を設けることなく、TEMモードとTMモードとを結合させている。
【0047】
すなわち、この例では、導電体棒4が挿通する孔5を、誘電体コア3の中央(キャビティ1の中央)に設け、導電体棒4を、その中心が孔5の中心からずれるように配置している。その他の構成は図1に示したものと同様である。破線は導電体棒4が孔5と同心位置にある状態を示している。このことは、孔の中心に配置した導電体棒のaで示す部分を除去し、bで示す部分へ付与したことと等価である。
【0048】
図13は各モードの電界分布の例を示している。(A)は、導電体棒4とキャビティ1とによるTEMモードの電界分布、および誘電体コア3とキャビティ1とによるTMモードの電界分布について示している。(B)はTEMモードとTMモードの和のモードである第1の結合モードの電界分布、(C)はTEMモードとTMモードの差のモードである第2の結合モードの電界分布をそれぞれ示している。
【0049】
このように、導電体棒4の中心とそれが通る孔5の中心とが相対的にずれているため、2つの結合モードの電界分布に対する、誘電体コアに設けた孔5の摂動量に差が生じる。その結果、結合モードの周波数に差が生じ、TMモードとTEMモードとの結合が生じる。図13に示した例では、導電体棒4が孔5の中心にある場合に比べて、第1の結合モードの周波数が低くなり、第2の結合モードの周波数が高くなる。
【0050】
図14は、誘電体コアに設けた孔5の中心に対する導電体棒4の中心のずれ量と上記結合係数との関係を示している。誘電体コアに設けた孔5の中心と導電体棒4の中心とが等しければ、すなわちずれ量が0であれば、TMモードとTEMモードとの結合係数は0である。導電体棒のずれ量が増せば、それに伴って結合係数は大きくなる。したがって、誘電体コアに対する、またはキャビティ内における導電体棒の位置を定めることによって、TMモードとTEMモード間の結合係数を定めることができる。
【0051】
次に、第6の実施形態に係る2重モード共振器の構成を図15〜図17を参照して説明する。
図15の(A)はキャビティ蓋を取り除いた状態での上面図、(B)は導電体棒の中心軸を通る面での縦断面図である。この例でも、図1に示した装置と異なり、誘電体コア3に結合調整用孔hを設けることなく、またキャビティ内に結合調整用ブロック17を設けることなく、TEMモードとTMモードとを結合させている。
【0052】
すなわち、この例では、導電体棒4をキャビティ1の中央に設け、孔5を、その中心が導電体棒4の中心からずれるように形成している。その他の構成は図1に示したものと同様である。破線は孔5が導電体棒4と同心位置にある状態を示している。この構造は、中央に配置した孔のbで示す部分を除去し、aで示す部分へ付与したことと等価である。
【0053】
図16は各モードの電界分布の例を示している。(A)は、TEMモードとTMモードの電界分布について示している。(B)はTEMモードとTMモードの和のモードである第1の結合モードの電界分布、(C)はTEMモードとTMモードの差のモードである第2の結合モードの電界分布をそれぞれ示している。
【0054】
このように、導電体棒4の中心とそれが通る孔5の中心とが相対的にずれているため、2つの結合モードの電界分布に対する、誘電体コアに設けた孔5の摂動量に差が生じる。その結果、結合モードの周波数に差が生じ、TMモードとTEMモードとの結合が生じる。図16に示した例では、孔5が導電体棒4と同心にある場合に比べて、第1の結合モードの周波数が高くなり、第2の結合モードの周波数が低くなる。
【0055】
図17は、導電体棒4の中心に対する孔5の中心のずれ量と上記結合係数との関係を示している。誘電体コアに設けた孔5の中心と導電体棒4の中心とが等しければ、すなわちずれ量が0であれば、TMモードとTEMモードとの結合係数は0である。孔5のずれ量が増せば、それに伴って結合係数は大きくなる。したがって、導電体棒4に対する孔5の位置を定めることによって、TMモードとTEMモード間の結合係数を定めることができる。
【0056】
次に、第7の実施形態に係る共振器装置の構成を図18および図19を参照して説明する。
この共振器装置は、x軸方向に延びる部分とy軸方向に延びる部分を有する十字型の誘電体コア3を設け、その中央部に導電体棒4が挿通する孔5を設けている。これによりTMxモード,TMyモードおよびTEMモードの3つのモードを利用可能としている。
【0057】
図19は上記3つのモードについての電界分布の例を示している。誘電体コア3の中央に孔5を設け、且つ導電体棒4を孔5と同心とすれば、これらの3つのモードの電界分布は対称となるので、互いに結合しない。しかし、図18に示したように、導電体棒4をx軸方向に中心から所定量だけずらすことによって、上述した2重モードの共振器装置の場合と同様に、TMxモード−TEMモード間の結合が生じ、また、導電体棒4のy軸方向のずれによって、TMy−TEMモード間の結合が生じる。
【0058】
なお、導電体棒4の中心が孔5の中心からx軸方向とy軸方向の両方へずれることによって、TMxモードとTMyモードとの2つの結合モードの持つ電界分布に対して摂動が加わるため、TMxモードとTMyモード間の結合が生じる、もしこの2つのTMモード間の結合が不要であれば、その結合をキャンセルするために、aで示す部分の誘電体を所定量だけ切削すればよい。
【0059】
次に、第8の実施形態に係る共振器装置の構成を図20を参照して説明する。
【0060】
図18に示した例では、誘電体コア3の中央に孔5を形成したが、この例では、誘電体コア3の中央(キャビティ1の中央)に導電体棒4を配置し、孔5の中心が導電体棒4の中心からずれるように孔5を形成している。この場合にも、孔5のx軸方向のずれによってTMx−TEMモード間の結合量が定められ、孔5のy軸方向のずれによってTMy−TEMモード間の結合量が定められる。なお、この場合にも、コア3に対する孔5のx軸方向とy軸方向のずれによって、TMx−TMyモード間の結合が生じるが、TMx−TMyモード間の2つの結合モードの持つ電界分布の平衡をとるように、例えばaで示す部分の誘電体を所定量切削することによって、TMx−TMyモード間の結合を回避することができる。
【0061】
なお、図12〜図20に示した例では、誘電体コアに設けた孔と導電体棒との相対位置関係によってTEMモードとTMモードとを結合させるようにしたが、先の各実施形態で示した、所定モード間を結合させるための構造と組み合わせてもよい。
【0062】
図21は、上記送受共用器(デュプレクサ)を用いた第9の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。このように、送信フィルタの入力ポートに送信回路、受信フィルタの出力ポートに受信回路をそれぞれ接続し、デュプレクサの入出力ポートにアンテナを接続することによって、通信装置の高周波部を構成する。
【0063】
なお、その他にダイプレクサ、マルチプレクサ、合成器、分配器等の回路素子を上記誘電体共振器装置で構成して、これらの回路素子を用いて通信装置を構成することにより、小型の通信装置が得られる。
【0064】
【発明の効果】
この発明によれば、導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、その誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードによる2つの結合モードのうち、一方の結合モードの磁界が強く、且つ他方の結合モードの磁界が弱い箇所について導電体部材を付与または除去することにより、
また、前記準TEMモードと前記準TMモードによる2つの結合モードのうち、一方の結合モードの電界が強く、且つ他方の結合モードの電界が弱い箇所について誘電体部材もしくは導電体部材を付与または除去することにより、
全体の構成が複雑にならずに、準TEMモードと準TMモードとを所定の強度で結合させることができる。
【0065】
また、この発明によれば、導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、その誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを、略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードの電界ベクトルの重なりの大きな箇所について誘電体部材もしくは導電体部材を付与または除去することにより、
また、前記準TEMモードと前記準TMモードの磁界ベクトルの重なりの大きな箇所について導電体部材もしくは磁性体部材を付与または除去することにより、
全体の構成が複雑にならずに、準TEMモードと準TMモードとを所定の強度で結合させることができる。
【0066】
また、この発明によれば、前記誘電体コアの略中央に前記孔を設け、前記導電体棒が挿通する孔を設け、導電体棒の中心が孔の中心からずれるように、当該導電体棒を配置したことによって、
または、前記導電体棒を、前記キャビティの略中央に配置し、前記孔の中心が前記導電体棒の中心からずれるように、前記誘電体コアに設けることによって、
結合のための特別な部材を設けたり、実質的な削除を行うことなく、導電体棒の配置または導電体棒が通る孔の配置のみによっても、準TEMモードと準TMモードとを容易に結合させることができる。
【0067】
また、この発明によれば、準TMモードを、誘電体コアに対して互いに直交方向に電界が向く2重モードの準TMモード共振器とすることにより、2重の準TMモードと準TEMモードとによる3重の共振器を備えることになり、全体により小型な共振器装置が構成できる。
【0068】
この発明によれば、前記導電体部材を、前記導電体棒の軸方向から見て、誘電体コアに重なる位置で、且つキャビティの内面に設けることにより、結合用導電体部材の取付構造または配置構造が簡単となり、製造が容易となる。
【0069】
また、この発明によれば、前記導電体部材をキャビティと一体成形により設けることにより、その製造が容易となる。
【0070】
また、この発明によれば、前記導電体部材をキャビティの外部から内部へ挿入量を可変とした金属ネジで構成することにより、導電体部材による結合調整を回転操作により容易に行えるようになる。
【0071】
この発明によれば、上記の効果を奏するフィルタを容易に構成することができる。
【0072】
また、この発明によれば、上記の効果を奏するデュプレクサを容易に構成することができる。
【0073】
さらに、この発明によれば、上記効果を奏する通信装置を容易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る共振器装置の構成を示す断面図
【図2】同共振器装置における2重モード共振器の各共振モードの電磁界分布の例を示す図
【図3】同2重モード共振器における2つの結合モードの磁界分布を示す図
【図4】結合調整用ブロックの長さとTMモード−TEMモード間の結合係数間の関係を示す図
【図5】2重モード共振器における2つの共振モードの結合について示す図
【図6】第2の実施形態に係る3重モード共振器の構成を示す図
【図7】同3重モード共振器におけるTMモードの磁界分布を示す図
【図8】同3重モード共振器における第1結合モードの磁界分布を示す図
【図9】同3重モード共振器における第2結合モードの磁界分布を示す図
【図10】第3の実施形態に係るフィルタ装置の構成を示す図
【図11】第4の実施形態に係るデュプレクサの構成を示す図
【図12】第5の実施形態に係る共振器装置の構成を示す図
【図13】同共振器装置における各共振モードの電界分布の例を示す図
【図14】同共振器装置における導電体棒のずれ量と結合係数との関係を示す図
【図15】第6の実施形態に係る共振器装置の構成を示す図
【図16】同共振器装置における各共振モードの電界分布の例を示す図
【図17】同共振器装置における孔のずれ量と結合係数との関係を示す図
【図18】第7の実施形態に係る共振器装置の構成を示す図
【図19】同共振器装置における3つの共振モードの電界分布の例を示す図
【図20】第8の実施形態に係る共振器装置の構成を示す図
【図21】第9の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1−キャビティ本体
2−キャビティ蓋
3−誘電体コア
4−導電体棒
5−孔
7−金属ネジ
8−同軸コネクタ
9,10−結合ループ
16−周波数調整用ネジ
17−結合調整用ブロック
h−結合調整用孔(溝)
Claims (13)
- 導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、当該誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを、略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードによる2つの結合モードのうち、一方の結合モードの磁界が強く、且つ他方の結合モードの磁界が弱い箇所に導電体部材を付与、またはその箇所から導電体部材を除去した共振器装置。
- 導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、当該誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを、略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードによる2つの結合モードのうち、一方の結合モードの電界が強く、且つ他方の結合モードの電界が弱い箇所に誘電体部材もしくは導電体部材を付与、またはその箇所から誘電体部材もしくは導電体部材を除去した共振器装置。
- 導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、当該誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを、略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードの電界ベクトルの重なりの大きな箇所に誘電体部材もしくは導電体部材を付与、またはその箇所から誘電体部材もしくは導電体部材を除去した共振器装置。
- 導電性を有するキャビティ内に、少なくとも一端が前記キャビティ内に導通した導電体棒とともに誘電体コアを設け、当該誘電体コアに孔を設け、前記導電体棒は前記孔に挿通するように配置され、前記キャビティと前記導電体棒による準TEMモードの共振周波数と、前記キャビティと前記誘電体コアによる準TMモードの共振周波数とを、略同一にし、前記準TEMモードと前記準TMモードの磁界ベクトルの重なりの大きな箇所に導電体部材もしくは磁性体部材を付与、またはその箇所から導電体部材もしくは磁性体部材を除去した共振器装置。
- 前記誘電体コアの略中央に前記孔を設け、前記導電体棒の中心を前記孔の中心からずれるように、当該導電体棒を配置することによって、前記導電体部材の付与および除去を行った、請求項2または3に記載の共振器装置。
- 前記導電体棒を、前記キャビティの略中央に配置し、前記孔の中心が前記導電体棒の中心からずれるように前記誘電体コアに設けることによって、前記誘電体部材の付与および除去を行った請求項2または3に記載の共振器装置。
- 前記準TMモードを、前記誘電体コアに対して互いに直交方向に電界が向く2重モードの準TMモードとした請求項1〜6のうちいずれかに記載の共振器装置。
- 前記導電体部材を、前記導電体棒の軸方向から見て、前記誘電体コアに重なる前記キャビティの内面の部分に設けた導電性の突出部とした請求項1〜7のうちいずれかに記載の共振器装置。
- 前記導電体部材を前記キャビティと一体成型により設けた請求項1〜8のうちいずれかに記載の共振器装置。
- 前記導電体部材を前記キャビティの外部から内部へ挿入量を可変とした金属ネジで構成した請求項1〜8のうちいずれかに記載の共振器装置。
- 請求項1〜10のうちいずれかに記載の共振器装置に、前記共振モードのうち所定の共振モードに結合して信号の入出力を行う入出力導体を設けて成るフィルタ。
- 請求項11に記載のフィルタを2組設け、第1のフィルタの入力ポートを送信信号入力ポートとし、第2のフィルタの出力ポートを受信信号出力ポートとし、第1と第2のフィルタの共用の入出力ポートをアンテナポートとしてなるデュプレクサ。
- 請求項11に記載のフィルタまたは請求項12に記載のデュプレクサを設けて成る通信装置。
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