JP3633310B2 - 自動送りコンクリートコアドリル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動送りコンクリートコアドリルの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動送りコンクリートコアドリルでの穿孔中は、主モータの電流が一定になるように送りモータの回転数を制御し、主モータの電流の低下により穿孔終了を検出すると、主モータは駆動状態のまま電気ドリルを上昇させ、コアビットを所定の位置(例えばコアビットの刃先が被穿孔物の表面より数センチ上)に戻した後、主モータを停止させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記制御では、穿孔終了後、電気ドリルを上昇させコアビットを所定の位置に戻す自動戻り時も電気ドリルは回転させたままである。このため、電気ドリルが回転している場合、電気ドリルとコアビットの接続部を支点として、コアビットにブレが生じる。コアビットのブレは、電気ドリル側から離れるに従い大きくなり、コアビットの刃先で最大となる。よって、コアビットの刃先が被穿孔物から抜ける時にコアビットの刃先と被穿孔物との間に大きな力が加わり、最悪の場合、コアビットがロックしてしまう場合があり、ロックしてしまうとコアビットを電気ドリルに固定するネジ部が不必要に締まりすぎ、作業後、コアビットを電気ドリルから取り外しにくくなるという問題が生じていた。
【0004】
本発明の目的は、上記問題を解消し、穿孔終了後の電気ドリル上昇時にコアビットがロックしてしまう現象をなくすことで、コアビットを電気ドリルから容易に取り外せるコンクリートコアドリルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、コアビット位置検出手段と電気ドリルの駆動制御手段とを備え、穿孔終了後の電気ドリル上昇時にコアビットの刃先が被穿孔物から抜ける前に電気ドリルの回転を停止させることにより達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本実施例における自動送りコンクリートコアドリルを図1〜図3を用いて説明する。図1は本実施例におけるコンクリートコアドリルの制御部を示す回路図、図2はコンクリートコアドリルの制御手順を示すフローチャート、図3はコンクリートコアドリルの外観斜視図である。1はベース、2はアンカーボルト、3はドリルスタンド、4は主モータ、5は電気ドリル、6は送りモータであるステッピングモータ、7は制御ボックス、8はコアビット、9は交流電源、10は電源スイッチ、13は駆動制御手段である半導体制御素子、15はステッピングモータ用直流電源、16はステッピングモータ駆動素子、17は点弧回路、18は電流検出回路、20は電源回路、21はマイクロコンピュータ、22はドライバ、23は送りモータ回転角検出回路である。
【0007】
以下、図2に示すフローチャートに併せて図1に示す回路を説明する。
【0008】
図2におけるスタートは、アンカーボルト2によってベース1をコンクリートに固定し、コアビット8を電気ドリル5に固定し、電源スイッチ10を投入する手順に相当する。電源スイッチ10が投入されると電源回路20が動作し、マイクロコンピュータ21が動作を開始する。
【0009】
ステップ201では、マイクロコンピュータ21が動作を開始すると主モータ4の駆動信号を出力ポート215、ドライバ22、点弧回路17の順で半導体制御素子13に伝え主モータ4を回転させる。
【0010】
ステップ202では、主モータ4の無負荷電流Ioを電流検出回路18を介して検出し、マイクロコンピュータ21に記憶する。
【0011】
ステップ203では、ステッピングモータ6を制御して電気ドリル5を一定速度(20mm/分)で下降させる。この動作ではマイクロコンピュータ21内の出力ポート217からステッピングモータ駆動素子16に制御信号が伝達され、ステッピングモータ6が駆動される。
【0012】
ステップ204では、主モータ4の電流を電流検出回路18を介して検出し、主モータ4の電流が先に検出した無負荷電流Io+2A以上になればコアビット8が被穿孔物に接触し、穿孔を開始したと判断する。
【0013】
穿孔開始を検出するとステップ205で、ステッピングモータ6の駆動パルスを送りモータ回転角検出回路23を介して検出し、マイクロコンピュータ21で駆動パルス数の計数を開始する。ステッピングモータ6は駆動パルスが与えられるたびに一定の角度だけ回転するモータであり(本実施例では0.9度/パルス)、穿孔中の駆動パルス数を計数すれば、送り機構部の減速比及び送り機構部のファイナルギヤ直径から、穿孔中の送り量を計算することができる。
【0014】
ステップ206では、主モータ4の電流が一定値Irefとなるように電気ドリル5の送り速度を制御して穿孔を行う。
【0015】
ステップ207では、主モータ4の電流を電流検出回路18を介して検出し、主モータ4の電流が先に検出した無負荷電流Io+2A以下になれば穿孔を終了したと判断する。
【0016】
穿孔終了を検出するとステップ208では、ステッピングモータ6の回転を停止し、電気ドリル5の下降を停止すると同時に、ステップ209で、穿孔中行っていたステッピングモータ6の駆動パルス数の計数を終了する。
【0017】
ステップ210、211では、先に測定した穿孔中の送り量から電気ドリル5上昇時における電気ドリル5の回転を停止させる位置までの戻り量1、及びステッピングモータ6の回転を停止させる位置までの戻り量2を演算する。電気ドリル5の回転停止位置は、コアビット8の刃先が被穿孔物から抜ける時に回転が停止している位置、ステッピングモータ6の回転停止位置は、コアビット8の刃先が被穿孔物の表面より上の位置で、次の作業に移る際に邪魔にならなければどこでも良い。本実施例では、電気ドリル5の回転を停止させる位置はコアビット8の刃先が被穿孔物の表面より20mm下の位置、ステッピングモータ6の回転を停止させる位置はコアビット8の刃先が被穿孔物の表面より10mm上の位置に設定してある。ここで、戻り量1及び戻り量2の設定値はメモリ装置に記憶された値、または外部から設定された値或いは所定の計算式に従って算出されるどれでも良い。
【0018】
ステップ212では、ステッピングモータ6を逆回転させ電気ドリル5の上昇を開始する。
【0019】
ステップ213では、ステッピングモータ6の駆動パルス数を、送りモータ回転数検出回路23を介して計数することにより戻り量のカウントを開始する。
【0020】
ステップ214では、戻り量がステップ210で算出した戻り量1の設定倦まで達したかどうかの確認をする。
【0021】
戻り量1まで達すれば次のステップに移り、ステップ215で、マイクロコンピュータ21は主モータ4の駆動信号をオフし、電気ドリル5の回転を停止させる。
【0022】
ステップ216では、戻り量がステップ211で算出した戻り量2の設定値まで達したかどうかの確認をする。
【0023】
戻り量2まで達すれば次のステップに移り、ステップ217で、ステッピングモータ6を停止させ、電気ドリル5の上昇を終了する。
【0024】
このように制御することで、穿孔終了後の電気ドリル上昇時にコアビットがロックしてしまう現象をなくすことができ、これによりコアビットを電気ドリルから容易に取り外すことができるようになる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、穿孔終了後の電気ドリル上昇時にコアビットの刃先が被穿孔物から抜ける前に電気ドリルの回転を停止させるので、コアビットがロックすることがなく、作業終了後におけるコアビットの取り外し作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるコンクリートコアドリルの制御部を示す回路図である。
【図2】本発明になるコンクリートコアドリルの制御手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明になるコンクリートコアドリルを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
3はドリルスタンド、4は主モータ、5は電気ドリル、6は送りモータ、8はコアビット、13は駆動制御手投、18は電流検出回路、21はマイクロコンピュータ、23は回転角検出器である。
Claims (2)
- コアビットを回転させる主モータと、該主モータを内蔵する電気ドリルと、該電気ドリルをドリルスタンドに沿って移動させる送りモータとを備えた自動送りコンクリートコアドリルにおいて、前記主モータの電流を検出する電流検出回路と前記コアビットの位置検出手段と前記電気ドリルの駆動制御手段とを有し、穿孔終了検出後、前記電気ドリルを上昇させ前記コアビットを所定の位置に戻す自動戻り中であって更に前記コアビットの刃先が被穿孔物から抜け出る前に前記電気ドリルの回転を停止させるよう制御することを特徴とした自動送りコンクリートコアドリル。
- 前記コアビットの位置検出手段を、前記送りモータの回転角を検出する回転角検出器と、該回転角検出器の出力を計数する計数手段により構成することを特徴とした請求項1記載の自動送りコンクリートコアドリル。
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-
1998
- 1998-09-25 JP JP27207998A patent/JP3633310B2/ja not_active Expired - Fee Related
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