JP3632224B2 - 磁性材料検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、磁性材料の欠陥を検出する磁性材料検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
腕時計の駆動用モータのロータマグネットには、安価でかつ軽量化が可能なサマリウム、コバルト等の磁性材料が用いられており、この磁性材料を圧縮成形してロータマグネットが構成されている。
【0003】
ロータマグネットを圧縮成形により成形する場合、圧縮成形時にクラック等が発生し易いので、成形後にクラック、欠損等の有無を検査する必要がある。
また、ロータマグネットを圧縮成形した後、回転軸を圧入する場合、回転軸を圧入する際に機械的応力が加わり、さらにロータマグネットにクラックや欠けが発生し易くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、成形品のクラック等を発見するために、従来は、20倍程度の拡大鏡を用いて目視により検査しているが、この検査方法では、検査時間がかかるとともに、微小なクラック、欠損を検出できないという問題点があった。
【0005】
本発明の課題は、磁性材料のクラック等を正確に検出できる磁性材料検査装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の磁性材料検査装置は、時計用アナログムーブメントのロータマグネットが載せられる凹部が上部に設けられた保持部と、この保持部の前記凹部の周囲に巻回された検知コイルと、前記保持部の前記検知コイルの下側に巻回されたダミーコイルとを備え、前記ダミーコイル、前記検知コイル及び2つの抵抗でブリッジ回路が構成され、前記保持部に良品のロータマグネットを載せて、前記ブリッジ回路の2つの接続点間に交流信号を供給したときに、前記ブリッジ回路が平衡状態となるように前記2つの抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする。
【0007】
保持部は、例えば貫通孔を有する凹部を備え、その凹部にロータマグネットを挿入し、凹部の貫通孔内の圧力を減少させて、貫通孔のほぼ中央にロータマグネットを保持する。また、検出用コイルは、凹部の周囲に巻回されている。
【0008】
【作用】
本発明によれば、磁性材料を保持部に保持した状態で、励磁用コイルを励磁して磁性材料に磁界を印加し、磁性材料の渦電流により発生する磁界を検知用コイルで検出することで、磁性材料の欠陥の有無を判定することができる。これにより、従来目視で行っていた、クラック、欠損等の検査を、電気的に行うことができるので、検査精度を向上でき、検査時間も短縮することができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例の磁性材料検査装置の要部断面図であり、この実施例は、時計用アナログムーブメントのロータマグネットの欠陥を検出するロータマグネットの検査装置である。
【0010】
同図において、円筒状の保持部1の上部には、サマリウム・コバルト(Sm・Co)等からなるロータマグネット6が挿入される凹部2が設けられ、その凹部2の中心部には貫通孔3が設けられている。そして、貫通孔3内の空気を図示しない吸引装置により吸引し、貫通孔3内の圧力を減少させ、ロータマグネット6を凹部2のほぼ中心に固定して保持するようになっている。
【0011】
ロータマグネット6が保持される凹部2の外周には、検知コイル4が巻回され、その検知コイル4の下部の外周には励磁用のダミーコイル5が卷回されている。ダミーコイル5と検知コイル4と、図示しない可変抵抗によりブリッジ回路を構成しており、検知コイル4及びダミーコイル5に交流電圧を印加してロータマグネット6に磁界を加えたとき、検査対象のロータマグネット6に発生する渦電流による磁界の変化を検知コイル4で検出し、ロータマグネット6のクラック等の有無を判定している。
【0012】
次に、図2は、実施例の磁性材料検査装置の回路ブロック図である。前述した検知コイル4及びダミーコイル5と、可変抵抗R1、R2とによりブリッジ回路を構成している。このブリッジ回路の検知コイル4とダミーコイル5との接続点Cと、可変抵抗R1と可変抵抗R2との接続点Dとの間に、発振器11の出力端子が接続され、発振器11で生成される所定周波数の交流信号がブリッジ回路のC、D端子間に供給される。また、ブリッジ回路の検知コイル4と可変抵抗R1との接続点Aと、ダミーコイル5と可変抵抗R2との接続点Bとの間に、増幅器12の入力端子が接続され、ブリッジ回路のA,B間の電圧差が増幅器12で増幅される。
【0013】
移相器13は、発振器11の高周波信号の位相をシフトした信号を検波器14出力する。検波器14は、移相器13から出力される信号に基づいて増幅器12の出力信号を検波して、ロータマグネット6の欠陥に比例した直流信号を得る。この直流信号はメータ15に表示されるとともに、信号処理回路16で記録計17を駆動する信号に変換される。
【0014】
ここで、図2の回路の動作原理を説明する。保持部1の凹部2にロータマグネット6を載せ、ブリッジ回路の端子C、D間、すなわち検知コイル4と可変抵抗R1との間及びダミーコイル5と可変抵抗R2との間に交流信号を供給してロータマグネット6に交流磁界を印加すると、この交流磁界によりロータマグネット6に渦電流が流れ、その渦電流により磁力線が発生する。そして、その磁力線により検知コイル4に誘起電圧が発生し、検知コイル4の電流が変化する。検知コイル4の電流の変化は、ロータマグネット6に発生する渦電流に依存し、渦電流はロータマグネット6の欠陥の有無により変化するので、検知コイル4の電流変化を検出することで、ロータマグネット6の欠陥の有無を検出することができる。
【0015】
以下、ロータマグネット6の欠陥を検出する場合について説明する。先ず、欠陥の無い良品サンプルを保持部1の凹部2に載せる。このとき、凹部2の貫通孔3内部の圧力は環境圧に対して負となっているので、良品サンプルを貫通孔3の内部に押圧する力が働き、良品サンプルは貫通孔3のほぼ中央、すなわち凹部2のほぼ中央に保持される。この状態で、ブリッジ回路の端子C、D間に交流信号を供給すると、ブリッジ回路の端子A,B間には、良品サンプルに発生する渦電流により決まる交流信号が発生する。その交流信号が増幅器12で増幅され、さらに検波器14で検波されて直流信号に変換され、その直流信号がメータ15に表示される。この状態で、メータ15の指示値が「0」となるように、すなわちブリッジ回路の端子A,B間の出力電圧が「0」となるように可変抵抗R1,R2の値を調整する。
【0016】
次に、欠陥の有無を検査する被検体のロータマグネット6を、保持部1の凹部2に載せる。そして、ブリッジ回路のC、D間に、発振器11で生成される交流信号を供給し、被検体のロータマグネット6に交流磁界を印加する。この交流磁界により被検体のロータマグネット6に渦電流が発生するが、そのとき被検体のロータマグネット6にクラック、欠損等が有ると、発生する渦電流は欠陥の無い良品サンプルとは異なるものとなる。その結果、検知コイル4に誘起される電圧は、良品サンプルとは異なった値となり、ブリッジ回路が不平衡となり、端子A,B間に交流信号が発生する。この交流信号を増幅器12で増幅し、検波器14で検波したものをメータ15に表示し、さらに記録計17に記録させる。このとき、ブリッジ回路の出力電圧が一定レベル以上あるときには、被検体のロータマグネット6にクラック、欠損等の欠陥があるものと判断して不良であることを報知するようにすれば、ロータマグネットの良否の判定を自動化することができる。
【0017】
すなわち、良品サンプルを保持部1に載せて交流磁界を印加し、そのときのブリッジ回路の出力端子A,Bの出力電圧が「0」となるようにブリッジ回路の可変抵抗R1,R2を調整した後、被検体のロータマグネット6を保持部1に載せてブリッジ回路の出力電圧を調べることにより、被検体のロータマグネット6にクラック、欠損等があるか否かを判定することができる。
【0018】
上述した実施例は、ロータマグネット単品の状態で、クラック、欠損を検出する場合について説明したが、ロータアッシ(ロータ車)にした状態でもクラック、欠損等を検出することができるのはむろんのことである。最近では、ロータマグネットに回転軸をインサート成形する技術が開発されているが、射出成形時の圧力等によりクラックが発生し易いという問題がある。この場合でも、上述した磁性材料検査装置によりロータマグネットの欠陥を検出することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、時計用アナログムーブメントのロータマグネットの欠陥の有無を目視によらず判定することができるので、目視では発見できないような小さな欠陥も検出でき、また、検査時間も短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の磁性材料検査装置の要部断面図である。
【図2】実施例の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 保持部
2 凹部
4 検知コイル
5 ダミーコイル
6 ロータマグネット

Claims (2)

  1. 時計用アナログムーブメントのロータマグネットが載せられる凹部が上部に設けられた保持部と、
    この保持部の前記凹部の周囲に巻回された検知コイルと、
    前記保持部の前記検知コイルの下側に巻回されたダミーコイルとを備え、
    前記ダミーコイル、前記検知コイル及び2つの抵抗でブリッジ回路が構成され、
    前記保持部に良品のロータマグネットを載せて、前記ブリッジ回路の2つの接続点間に交流信号を供給したときに、前記ブリッジ回路が平衡状態となるように前記2つの抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする磁性材料検査装置。
  2. 前記凹部に前記ロータマグネットを挿入し、該凹部の貫通孔内の圧力を減少させて、該貫通孔のほぼ中央に該ロータマグネットを保持していること、を特徴とする請求項1記載の磁性材料検査装置。
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