JPH0894587A - 磁性材料検査装置 - Google Patents

磁性材料検査装置

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JPH0894587A
JPH0894587A JP6231393A JP23139394A JPH0894587A JP H0894587 A JPH0894587 A JP H0894587A JP 6231393 A JP6231393 A JP 6231393A JP 23139394 A JP23139394 A JP 23139394A JP H0894587 A JPH0894587 A JP H0894587A
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rotor magnet
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coil
recess
hole
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Mitsunobu Yatabe
光信 谷田部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、磁性材料の欠陥を正確に検出
できる磁性材料検査装置を提供することである。 【構成】円筒状の保持部1の上部には、ロータマグネッ
ト6が挿入される凹部2が設けられ、その凹部2の中心
部には貫通孔3が設けられている。この貫通孔3内の圧
力は環境圧に対して負となるように設定されている。凹
部2の周囲には検知コイル4が巻回され、検知コイル4
の下部の周囲には、励磁用のダミーコイル5が巻回され
ている。そして、このダミーコイル5を励磁し、そのと
きロータマグネット6から発生する磁界を検知コイル4
で検出するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性材料の欠陥を検出
する磁性材料検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】腕時計の駆動用モータのロータマグネッ
トには、安価でかつ軽量化が可能なサマリウム、コバル
ト等の磁性材料が用いられており、この磁性材料を圧縮
成形してロータマグネットが構成されている。
【0003】ロータマグネットを圧縮成形により成形す
る場合、圧縮成形時にクラック等が発生し易いので、成
形後にクラック、欠損等の有無を検査する必要がある。
また、ロータマグネットを圧縮成形した後、回転軸を圧
入する場合、回転軸を圧入する際に機械的応力が加わ
り、さらにロータマグネットにクラックや欠けが発生し
易くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成形品のク
ラック等を発見するために、従来は、20倍程度の拡大
鏡を用いて目視により検査しているが、この検査方法で
は、検査時間がかかるとともに、微小なクラック、欠損
を検出できないという問題点があった。
【0005】本発明の課題は、磁性材料のクラック等を
正確に検出できる磁性材料検査装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の磁性材料検査装
置は、磁性材料を保持する保持部と、この保持部の周囲
に卷回された励磁用コイルと、保持部の周囲に巻回され
た検出用コイルと、励磁用コイルを励磁したときに検出
用コイルに発生する電圧から保持部に保持されている磁
性材料の欠陥を検出する検出手段とを備える。
【0007】保持部は、例えば貫通孔を有する凹部を備
え、その凹部にロータマグネットを挿入し、凹部の貫通
孔内の圧力を減少させて、貫通孔のほぼ中央にロータマ
グネットを保持する。また、検出用コイルは、凹部の周
囲に巻回されている。
【0008】
【作用】本発明によれば、磁性材料を保持部に保持した
状態で、励磁用コイルを励磁して磁性材料に磁界を印加
し、磁性材料の渦電流により発生する磁界を検知用コイ
ルで検出することで、磁性材料の欠陥の有無を判定する
ことができる。これにより、従来目視で行っていた、ク
ラック、欠損等の検査を、電気的に行うことができるの
で、検査精度を向上でき、検査時間も短縮することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の実施例の磁性材料検査装置
の要部断面図であり、この実施例は、時計用アナログム
ーブメントのロータマグネットの欠陥を検出するロータ
マグネットの検査装置である。
【0010】同図において、円筒状の保持部1の上部に
は、サマリウム・コバルト(Sm・Co)等からなるロ
ータマグネット6が挿入される凹部2が設けられ、その
凹部2の中心部には貫通孔3が設けられている。そし
て、貫通孔3内の空気を図示しない吸引装置により吸引
し、貫通孔3内の圧力を減少させ、ロータマグネット6
を凹部2のほぼ中心に固定して保持するようになってい
る。
【0011】ロータマグネット6が保持される凹部2の
外周には、検知コイル4が巻回され、その検知コイル4
の下部の外周には励磁用のダミーコイル5が卷回されて
いる。ダミーコイル5と検知コイル4と、図示しない可
変抵抗によりブリッジ回路を構成しており、検知コイル
4及びダミーコイル5に交流電圧を印加してロータマグ
ネット6に磁界を加えたとき、検査対象のロータマグネ
ット6に発生する渦電流による磁界の変化を検知コイル
4で検出し、ロータマグネット6のクラック等の有無を
判定している。
【0012】次に、図2は、実施例の磁性材料検査装置
の回路ブロック図である。前述した検知コイル4及びダ
ミーコイル5と、可変抵抗R1、R2とによりブリッジ
回路を構成している。このブリッジ回路の検知コイル4
とダミーコイル5との接続点Cと、可変抵抗R1と可変
抵抗R2との接続点Dとの間に、発振器11の出力端子
が接続され、発振器11で生成される所定周波数の交流
信号がブリッジ回路のC、D端子間に供給される。ま
た、ブリッジ回路の検知コイル4と可変抵抗R1との接
続点Aと、ダミーコイル5と可変抵抗R2との接続点B
との間に、増幅器12の入力端子が接続され、ブリッジ
回路のA,B間の電圧差が増幅器12で増幅される。
【0013】移相器13は、発振器11の高周波信号の
位相をシフトした信号を検波器14出力する。検波器1
4は、移相器13から出力される信号に基づいて増幅器
12の出力信号を検波して、ロータマグネット6の欠陥
に比例した直流信号を得る。この直流信号はメータ15
に表示されるとともに、信号処理回路16で記録計17
を駆動する信号に変換される。
【0014】ここで、図2の回路の動作原理を説明す
る。保持部1の凹部2にロータマグネット6を載せ、ブ
リッジ回路の端子C、D間、すなわち検知コイル4と可
変抵抗R1との間及びダミーコイル5と可変抵抗R2と
の間に交流信号を供給してロータマグネット6に交流磁
界を印加すると、この交流磁界によりロータマグネット
6に渦電流が流れ、その渦電流により磁力線が発生す
る。そして、その磁力線により検知コイル4に誘起電圧
が発生し、検知コイル4の電流が変化する。検知コイル
4の電流の変化は、ロータマグネット6に発生する渦電
流に依存し、渦電流はロータマグネット6の欠陥の有無
により変化するので、検知コイル4の電流変化を検出す
ることで、ロータマグネット6の欠陥の有無を検出する
ことができる。
【0015】以下、ロータマグネット6の欠陥を検出す
る場合について説明する。先ず、欠陥の無い良品サンプ
ルを保持部1の凹部2に載せる。このとき、凹部2の貫
通孔3内部の圧力は環境圧に対して負となっているの
で、良品サンプルを貫通孔3の内部に押圧する力が働
き、良品サンプルは貫通孔3のほぼ中央、すなわち凹部
2のほぼ中央に保持される。この状態で、ブリッジ回路
の端子C、D間に交流信号を供給すると、ブリッジ回路
の端子A,B間には、良品サンプルに発生する渦電流に
より決まる交流信号が発生する。その交流信号が増幅器
12で増幅され、さらに検波器14で検波されて直流信
号に変換され、その直流信号がメータ15に表示され
る。この状態で、メータ15の指示値が「0」となるよ
うに、すなわちブリッジ回路の端子A,B間の出力電圧
が「0」となるように可変抵抗R1,R2の値を調整す
る。
【0016】次に、欠陥の有無を検査する被検体のロー
タマグネット6を、保持部1の凹部2に載せる。そし
て、ブリッジ回路のC、D間に、発振器11で生成され
る交流信号を供給し、被検体のロータマグネット6に交
流磁界を印加する。この交流磁界により被検体のロータ
マグネット6に渦電流が発生するが、そのとき被検体の
ロータマグネット6にクラック、欠損等が有ると、発生
する渦電流は欠陥の無い良品サンプルとは異なるものと
なる。その結果、検知コイル4に誘起される電圧は、良
品サンプルとは異なった値となり、ブリッジ回路が不平
衡となり、端子A,B間に交流信号が発生する。この交
流信号を増幅器12で増幅し、検波器14で検波したも
のをメータ15に表示し、さらに記録計17に記録させ
る。このとき、ブリッジ回路の出力電圧が一定レベル以
上あるときには、被検体のロータマグネット6にクラッ
ク、欠損等の欠陥があるものと判断して不良であること
を報知するようにすれば、ロータマグネットの良否の判
定を自動化することができる。
【0017】すなわち、良品サンプルを保持部1に載せ
て交流磁界を印加し、そのときのブリッジ回路の出力端
子A,Bの出力電圧が「0」となるようにブリッジ回路
の可変抵抗R1,R2を調整した後、被検体のロータマ
グネット6を保持部1に載せてブリッジ回路の出力電圧
を調べることにより、被検体のロータマグネット6にク
ラック、欠損等があるか否かを判定することができる。
【0018】上述した実施例は、ロータマグネット単品
の状態で、クラック、欠損を検出する場合について説明
したが、ロータアッシ(ロータ車)にした状態でもクラ
ック、欠損等を検出することができるのはむろんのこと
である。最近では、ロータマグネットに回転軸をインサ
ート成形する技術が開発されているが、射出成形時の圧
力等によりクラックが発生し易いという問題がある。こ
の場合でも、上述した磁性材料検査装置によりロータマ
グネットの欠陥を検出することができる。
【0019】なお、上述した実施例では、本発明を時計
用のロータマグネットの検査装置に適用した場合につい
て説明した、これに限らず他の用途の磁性材料にも本発
明を適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、磁性材料の欠陥の有無
を目視によらず判定することができるので、目視では発
見できないような小さな欠陥も検出でき、また、検査時
間も短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の磁性材料検査装置の要部断面
図である。
【図2】実施例の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 保持部 2 凹部 4 検知コイル 5 ダミーコイル 6 ロータマグネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料を保持する保持部と、 この保持部の周囲に卷回された励磁用コイルと、 前記保持部の周囲に巻回された検出用コイルと、 前記励磁用コイルを励磁したときに前記検出用コイルに
    発生する電圧から前記保持部に保持されている磁性材料
    の欠陥を検出する検出手段と、 を備えることを特徴とする磁性材料検査装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部は、貫通孔を有する凹部を備
    え、該凹部にロータマグネットを挿入し、該凹部の貫通
    孔内の圧力を減少させて、該貫通孔のほぼ中央に該ロー
    タマグネットを保持し、 前記検出用コイルは、前記凹部の周囲に巻回されている
    こと、 を特徴とする請求項1記載の磁性材料検査装置。
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JPS6259856A (ja) * 1985-09-10 1987-03-16 Hara Denshi Sokki Kk 長手傷検出装置
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