JP3632212B2 - フライホイール - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の回転体からなるフライホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転板をフライホイールとすることで、フライホイールを高速回転させてその回転エネルギーを一時貯蔵するフライホイールエネルギー貯蔵システムなどに用いることができる。
【0003】
フライホイールエネルギー貯蔵システムではフライホイールを高速回転させてその回転エネルギーを貯蔵しており、一般にはフライホイールの回転付勢は電動機を用いて行っている。かかるシステムでは、その貯蔵する回転エネルギーを大きくするためには、フライホイールは重量が大きくかつ高速回転するほどよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフライホイールは,大重量の1つの回転板(フライホイール盤)から構成されていて常に全体として一体回転されるものとなっており,負荷の変動等に対してフライホイール自身はなんら緩衝作用を有しないものとなっている。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、緩衝作用をも得られるようにしたフライホイールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため,本発明にあっては次のような構成としてある。すなわち,特許請求の範囲における請求項1に記載のように,
中央にて回転駆動される回転体(11、31)の周囲にその回転軸を中心として複数の環状の回転体(12〜15、32〜34)が同心円状に離間して配列し,
これら各回転体の隣接回転体がある側の面に磁極群(41〜45、51〜55)をそれぞれ配設し、
前記磁極群は隣接回転体の対向する面に配設された磁極群と同極を成しており、
前記磁極群の各磁極は隣接回転体の対向面の磁極群の各磁極と回転方向において磁気反発力を及ぼすように互い違いになるように配設され、
前記各回転体にその回転体の逆転方向への回転を阻止する逆転阻止手段が設けられている、
ような構成としてある。
【0007】
上記構成によれば,隣接する回転体同士が相対回転して磁気反発力を蓄えるとき,磁気反発力は相対回転の進行に応じて徐々に大きくなるので,緩衝作用を得ることができる。また,相対回転によって蓄えられた磁気反発力は,逆転阻止手段によって正転方向にのみ回転体を回転駆動する力として有効利用することができる。
【0008】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明するが、逆転阻止手段は各回転体に設けられており,逆転阻止手段の具体例については図10を参照しつつ後述するものとして、各実施例においては逆転阻止手段については省略したものとしてある。
図1は本発明の一実施例としての回転装置を縦に切り欠いた斜視図、図2はその縦断面の詳細図、図3は実施例装置の環体間のベアリングの取付け態様を示す図である。図において、この回転装置の筺体2は中空の円盤からなり、その上面の中央位置にはモータ1が固定されている。このモータ1はその出力シャフト1aが筺体2の中央位置において筺体2の内部に向かって貫通しており、筺体2と出力シャフト1a間にはベアリング3、4が取り付けられていて、出力シャフト1aが回転自在なようになっている。出力シャフト1aのほぼ中央位置にはスプライン歯1bが固定されている。
【0010】
このスプライン歯1bは円板11の中央位置に設けられたスプライン溝に嵌合しており、モータ1を回転させることで、円板11をその出力シャフト1aと一体に回転させることができるようになっている。この円板11を中心として径方向に向かって、それぞれ半径が異なる4つの環体12〜15が同心円状に離間して配列される。これらの環体12〜15は断面が長方形の板状のリングである。円板11と環体12〜15のそれぞれの間には球ベアリング21〜24がそれぞれ装着されており、それにより円板11と環体12〜15はそれぞれ独立して回転してその位置を滑らかに相対移動できるようになっている。
【0011】
円板11と環体12〜15の外周側端部の上下面には断面L字形かつ板状の環体からなる上下動規制体31〜34がそれぞれ上下に固着されており、それによりできる断面コの字の凹部分が外側に隣接する環体12〜15の内周側端部にそれぞれ食い込むようになっている。これら上下動規制体31〜34、環体12〜15、筺体2の間には球ベアリングが装着される。例えば上下動規制体31、環体12、筺体2間には球ベアリング311〜314が装着される。この上下動規制体31〜34は円板11と環体12〜15がその回転中に上下動することを防止する。
【0012】
このように、本実施例では環体12〜15と上下動規制体31〜34の組立て体が、円板11とともにそれぞれ同心円状の回転体を構成している。
【0013】
円板11と環体12〜15は、銅板、アルミ板、真鍮などの合金からなる半磁性体あるいは非磁性体で形成される。またこれら円板11と環体12〜15は一定長ずつ半径が大きくなるもので構成してあって、それら相互間の間隙は同じ距離となるようにしてある。
【0014】
円板11の内周側面、環体12〜14の内周と外周側面、および環体15の内周側面には、回転中心からみて60°ごとの等間隔に、円弧をなす板状の永久磁石41〜45が面から突出しないようにして、それぞれの面に形成された凹部に埋設されている。これらの永久磁石41〜45は円板11と環体12〜15を回転させてその位置を整列させると、装置上側からみたとき出力シャフト1aを要とするほぼ扇形をなす。ここで各永久磁石41〜45は、内周側面に取り付けられているものには「a」、外周側面に取り付けられているものには「b」の符号を参照番号の後ろに付けることで区別するものとする。
【0015】
これらの永久磁石41〜45は、円板11および環体12〜15の、隣接し対向する面に取り付けられている永久磁石が同極を成すようにしてある。すなわち、円板11の外周側面の永久磁石41bと環体12の内周側面の永久磁石42aは全てN極、環体12の外周側面の永久磁石42bと環体13の内周側面の永久磁石43aは全てS極、環体13の外周側面の永久磁石43bと環体14の内周側面の永久磁石44aは全てN極、環体14の外周側面の永久磁石44bと環体15の内周側面の永久磁石15aは全てS極となっている。
【0016】
円板11および環体12〜15における永久磁石相互の配置関係は、例えば環体15の場合、永久磁石15aの円弧長Lよりも、隣接する永久磁石15a間の距離Dのほうが長めになるようにしてある。
【0017】
以下、この実施例装置の動作を説明する。
まず、円板11と環体12〜15にそれぞれ取り付けられた永久磁石41〜45の基本的な作用を環体14と15間の永久磁石44bと45aを例にして図5を参照して説明する。図5の(a)は環体14が正転方向(図中を時計回り方向)に回転した場合を示しており、この場合、環体14の永久磁石44bは、正転方向前方にある環体15の永久磁石45aにそれぞれ接近し、これらの永久磁石は互いにS極であるから磁気反発力が作用して、環体15はその磁気反発力(斥力)により正転方向に押されるようにして回転する。また図5の(b)は上述と反対に、環体15が正転方向に回転した場合を示しており、この場合、環体15の永久磁石45bは正転方向前方にある環体14の永久磁石44aにそれぞれ接近し、よって磁気反発力が作用して、環体14はその磁気反発力により正転方向に押されるようにして回転する。
【0018】
さて、装置の回転始動動作であるが、モータ1を正転方向に回転駆動すると、円板11が正転方向に回転を始め、図5の(a)の原理により、最も内側の環体12を正転方向に押すようにして回転させ、この環体12は同様にして環体13を、環体13はさらに外側の環体14を、環体14はさらに外側の環体15を、それぞれ正転方向に押すようにして回転させる。したがって、モータ1を始動すると、円板11だけでなくそれと同心円状に配列された全ての環体12〜15が回転を始めることになる。
【0019】
モータ1によりフライホイールを起動させる場合に,最中央の回転体がその下の回転体に対して正転方向に相対回転されようとして磁気反発力を受けるが,この磁気反発力は相対回転の進行に応じて徐々に大きくなるので,緩衝作用が得られて,モータ1が過負荷になってしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。勿論,各回転体はその逆転が阻止されているので,上記緩衝によって蓄えられた磁気反発力は,各回転体を正転方向へと回転駆動する力として有効利用されることになる。なお、このモータ1の回転駆動力としては、後述する回転体間の磁気反発力の「山」を超えない程度の大きさのものにすることが望ましい。
【0020】
ここで、円板11と各環体12〜15のそれぞれの間における磁気反発力の強さは、一方の側面に取り付けられた永久磁石がそれと対向する側面に取り付けられた永久磁石の位置を乗り越えることがないような大きさにしてある。つまり、各永久磁石の位置には言わば反発場による磁気の「山」があり、一方の側面の永久磁石は対向する他方の側面の永久磁石のこの磁気の「山」を越えて前方または後方に移動することがないようになっている。したがって、円板11と環体12〜15の回転は、円周方向に隣接する永久磁石間の離間距離の範囲内での相対的位置変化がそれら相互の間であるが、全体としては円板11と環体12〜15が回転に関してそれぞれ同期がとれて、ほぼ同じ回転速度で一体的に回転するものとなる。
【0021】
このようにしてモータ1により円板11が回転付勢され、その回転付勢力が順次に環体12〜15を外側方向に伝えられて、円板11と環体12〜15は回転を始めてその回転速度を次第に上げていくものである。
【0022】
ここで、回転初期における円板11と環体12〜15の位置関係を考えると、環体12はその外側に環体13を負荷として引きずっており、同様に環体13はその外側に環体14を、環体14はその外側に環体15を負荷として引きずっているので、この中間層にある環体12〜14は、回転初期においては外側の環体が内側の環体よりも位置的に前(正転方向前方)に進むことはないと言える。ところが、環体15はその外側に負荷となる環体を持たないので、環体14からの回転付勢により回転エネルギーを得てくると、その回転エネルギーにより環体14よりも前に進む。つまり図5の(b)の状態となる。
【0023】
この図5の(b)の状態では、環体14は、外側の環体15から正転方向の回転付勢力を受けることが可能になる。
【0024】
一方,円板11と環体12〜15の回転速度が高くなってくると、円板11と環体12〜15はそれぞれ大きい回転エネルギーを得ていくが、外側の環体ほど径が大きく重量もあるので、その慣性モーメントが大きく、したがって、はずみ車効果(flywheel effect) によって外側の環体ほどその速度が変わらないようになる。この結果、内側の環体からの回転付勢力が環体15に達して、環体15が環体14よりも前に進んだとき、つまり図5の(b)のとき、環体15は環体14を前に引っ張った反作用とし逆転方向に引き戻されるはずであるが、上述のはずみ車効果は環体14よりも環体15の方がより大きいので、環体15は実質的には減速されにくいものである。
【0025】
このような現象は環体14と13の間、環体13と12の間、環体12と円板11の間にも同様な成り立ち、したがって、円板11から順次に外側の環体へと伝達していく回転付勢力は、環体15まで達すると、そこで折り返して今度は外側の環体から内側の環体へと磁気反発力を利用した回転付勢力を与えることが可能になる。
【0026】
本発明の実施にあたっては種々の変形形態が可能である。例えば、各環体間に取り付ける永久磁石の配置態様は上述の実施例のものに限られるものではなく、円板と環体の内外周側面に設ける磁石の数、大きさ、磁石配置の角度幅、磁石間の距離、円板と環体の径、相互の離間距離などは、各要素相互間の関係を配慮して適宜選定することができる。また磁石配置位置は上記の内外周側面に限られるものではなく、円板と環体の上下方向の面に配置することも可能である。
【0027】
図6はかかる永久磁石の配置態様を変えた本発明の他の実施例を示すものである。ここで、モータ1、円板11、環体12〜15などの構成は前述の実施例とほぼ同じであるが、永久磁石を円板11と環体12〜15の側面に取り付けるのではなく、上下に対向する面に取り付けるようにしている。
【0028】
すなわち、前述の実施例における上下動規制体31〜34のフランジ部分を径方向外向きに更に延長して、その断面コの字形の凹部分に前方の環体12〜15がそれぞれすっぽり収まるようにし、この上下の上下動規制体31〜34の内面と環体12〜15の上下の面とに永久磁石51〜55を取り付けるのである。ここで、永久磁石51〜55は上下動規制体31〜34側に取り付けられる永久磁石にはその参照番号に符号「b」を、環体12〜15側に取り付けられる永久磁石には符号「a」を付して区別するものとする。
【0029】
図7にはこの永久磁石51〜55の配置態様を環体15に取り付けた永久磁石55aを例にして説明する。図示するように、環体15の上下の面に、その径方向に沿って4つの小円板形の永久磁石(図中の〇印)を並べ、かかる4つの永久磁石のグループを円周方向に沿って回転中心からみて等角度間隔に配置していく。環体15の上下面に対向する上下動規制体34の上下の内面にも同じ配置態様で永久磁石54bが取り付けられる。
【0030】
これら永久磁石55a、54bの極性は、環体15と上下動規制体34の互いに向かい合っている面に配置された永久磁石同士が同極で対向するようにしてある。つまり、この例では、上側の上下動規制体34の内面の永久磁石54bと環体15の上面の永久磁石55aは全てN極で向かい合うように、また下側の上下動規制体34の内面の永久磁石54bと環体15の下面の永久磁石55aは全てS極が向かい合うようにしてある。
【0031】
ここで、環体15が静止していて環体15の永久磁石55aと上下動規制体34の永久磁石54bの間に働く反発力が均衡している状態では、図8に示すように、環体15の永久磁石55a(図中の白丸)と上下動規制体34の永久磁石54b(図中の斜線入りの丸)とは、円周方向に沿って互い違いに位置するようになる。
【0032】
また、各環体とも径方向に沿って配置する永久磁石の数は4つとするが、環体の直径が小さくなるに従ってそれらのグループを配置する角度間隔を大きくして、それら4つの永久磁石のグループ同士の間の周方向の離間距離がどの環体でもほぼ同じになるようにする。したがって、外側の環体にいくほど永久磁石の数は増加することになる。
【0033】
この図6の実施例装置の動作は、前述の実施例装置では円弧形の板状の永久磁石を用いているのに対して本実施例装置では小円板形の永久磁石を多数組み合わせて用いているという点を除けば、基本的には前述の実施例装置のものと同じであるので、詳細な説明は省略することにする。
【0034】
なお、この図6の実施例装置では、永久磁石として小円板形のものを用いたが、これはこのような永久磁石が製造しやすいためであり、したがって勿論この小円板形のものに限られるものではない。例えば図9に示されるように、径方向に長いほぼ長方形の永久磁石を用いるものであってもよい。また小円板形のものに換えて径が大きい円板形の永久磁石を用いて、これを上記4つの小円板形永久磁石のグループに換えて一つ用い、それを円周方向に等角度間隔で配置するようにしたものであってもよい。
【0035】
図10には、逆転阻止手段の具体例が示される。この図10は回転装置の中央で回転する円板11’部分の側断面図である。図示するように、筺体2に心棒71を固定し、円板11’の中央部分に中空の凸部を設け、この心棒71を中心として円板11’が回転するように、心棒71と凸部の内面との間にベアリング機構74、75を装着し、また円板11’と筺体2の間にもベアリング機構72と73を装着する。円板11’の凸部にはモータ1の出力シャフト1aを固定取付けしてモータ1によって円板11’を直接回転できるようにする。ここで、ベアリング機構72〜75は少なくとも一つはラチェットベアリング機構で構成されていて、このラチェットベアリング機構により円板11’は正転方向へのみ回転可能であり、逆転方向への回転は阻止されるようになっている。
【0036】
また更にはラチェットベアリング機構を円板11’と全ての環体12〜15に組み込めば、始動時における回転付勢力の伝達は極めて効率よく行われる。ただし、ラチェットベアリング機構は回転装置の高速回転時には回転速度を減じさせる負荷となることも予想されるので、それを考慮して取付け箇所などを決定する必要がある。
【0037】
モータはステッピングモータあるいはサーボモータなどの間欠駆動ができるタイプのものを用いることができる。また,間欠駆動形のモータに換えて、通常のモータの回転出力を電磁クラッチあるいは他の機械的機構によって回転板に間欠的に伝達する機構を用いることもできる。
【0038】
また上述の逆転を阻止する手段としてはラチェットベアリング機構に限られるものではなく、円板と環体の逆転を阻止できるもの、つまりウンウェイ・クラッチとしての機能を果たせるものでなれば他の種々の逆転阻止手段が利用できる。
【0039】
また円板と各環体への永久磁石の取付け態様は上述の各実施例のものに限られるものではない。要は、円板と各環体の隣接層間に発生する前述の磁気反発力の「山」と「谷」が隣接層の間のいずれかの箇所で噛み合った状態になるように配置すればよいものである。
【0040】
また上述の実施例では円板と各環体間で磁気反発力を発生する手段として永久磁石を用いたが、本発明はこれに限られない。すなわち、電磁石を用いるものであってもよいし、超伝導電磁石を用いれば極めて大きな反発力を得ることができる。永久磁石と電磁石を組み合わせるものであってもよい。装置を小型にしたい場合には永久磁石の使用が有効である。
【0041】
中央の円板と各環体の材質も実施例のものに限られるものではなく、例えば合成樹脂あるいは木材などの磁性を持たないものであってもよい。その形状も各環体が同心円状に回転できるものであれば、どのような形をしていてもよい。
【0042】
また上述の実施例では上下動規制体により円板と各環体の上下方向への振動を無くすようにしたが、これは主に回転装置の始動時のための用意であり、本発明にとって本質的なことではなく、回転装置が高速回転状態に達したときには、各環体はその遠心力により水平に一列に整列されることになるので、上下動規制体は不要となる。
【0043】
また例えば前述の第1番目の実施例では、円板と各環体の層間に現れる永久磁石の同極をS、N、S、N、Sと交互になるようにしたが、これを例えば全てN極、あるいは全てS極にするものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、回転体同士の相対回転の進行に応じて徐々に大きくされる磁気反発力を利用した緩衝作用を得ることができ,また蓄えられた磁気反発力を回転体を正転方向に回転駆動させるための駆動力として有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての回転装置を縦に切り欠いた斜視図である。
【図2】実施例装置における縦断面の詳細図である。
【図3】実施例装置における環体間のベアリングの取付け態様を示す図である。
【図4】実施例装置における永久磁石の配置態様を説明する図である。
【図5】実施例装置の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の他の実施例としての回転装置を示す図である。
【図7】他の実施例装置における永久磁石の配置態様を示す図である。
【図8】他の実施例装置における永久磁石の配置態様を示す図である。
【図9】他の実施例装置における永久磁石の他の配置態様を示す図である。
【図10】逆転阻止手段の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 モータ
1a モータの出力シャフト
1b スプライン歯
3、4、21〜24、72〜74、311〜314 ベアリング
11 円板
12〜15 環体
31〜34 上下動規制体
41〜45、51〜55 永久磁石
72〜75 ラチェットベアリング機構(逆転阻止手段)
Claims (8)
- 中央にて回転駆動される回転体(11、31)の周囲にその回転軸を中心として複数の環状の回転体(12〜15、32〜34)が同心円状に離間して配列し,
これら各回転体の隣接回転体がある側の面に磁極群(41〜45、51〜55)をそれぞれ配設し、
前記磁極群は隣接回転体の対向する面に配設された磁極群と同極を成し、
前記磁極群の各磁極は隣接回転体の対向面の磁極群の各磁極と回転方向において磁気反発力を及ぼすように互い違いになるように配設され、
前記各回転体にその回転体の逆転方向への回転を阻止する逆転阻止手段が設けられている、
ことを特徴とするフライホイール。 - 請求項1において,
上記磁極群は、回転体の径方向と直交する側面に配設されている、ことを特徴とするフライホイール。 - 請求項1において、
上記磁極群は、回転体にその隣接回転体との間で上下に離間して重なり合って対向する面を有する重なり部が形成されて、この重なり部の面に配設されている、ことを特徴とするフライホイール。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において,
前記磁極群における複数の磁極が,回転軸を中心とする円周に沿って略等角度間隔に配設されている,ことを特徴とするフライホイール。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において,
前記磁極群における複数の磁極の数が,外側の回転体にいくほど増加されて,各回転体における複数の磁極の周方向間隔が各回転体の間でもってほぼ同じとなるようにされている,ことを特徴とするフライホイール。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において,
前記磁極群の各磁極は,回転軸を中心とするほぼ円弧形状とされている,ことを特徴とするフライホイール。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において,
中央の回転体に正転方向の回転駆動力を間欠的に与えるための間欠駆動手段をさらに備えている,ことを特徴とするフライホイール。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において,
前記磁極群の磁極は,永久磁石,電磁石,または永久磁石と電磁石との組み合わせで構成されている,ことを特徴とするフライホイール。
Priority Applications (7)
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