JP3190378B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3190378B2
JP3190378B2 JP24380291A JP24380291A JP3190378B2 JP 3190378 B2 JP3190378 B2 JP 3190378B2 JP 24380291 A JP24380291 A JP 24380291A JP 24380291 A JP24380291 A JP 24380291A JP 3190378 B2 JP3190378 B2 JP 3190378B2
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cooking
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cooked
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、調理刃を設けた調理
板を往復移動させて被調理材を調理していく調理器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、調理器として、図12に示すもの
が知られている。この図12に示す調理器は、モータ1
およびこのモータ1に連動する駆動軸2が設けられた本
体3と、駆動軸2に着脱自在に取り付けられる調理カッ
ター4と、本体1に載置され駆動軸2が侵入する内筒5
が形成された筒状の容器6と、本体3および容器6の上
部を覆い投入筒(フィードチューブ)7が形成された蓋
体8とを備えている。
【0003】前記調理カッター4は、円形テーブル9に
取り付けられたスライス刃9aと、半径方向に配列され
た複数の立刃9bと、回転テーブル9の下面に設けられ
た連結軸9cとを備えている。
【0004】このような調理器においては、モータ1の
駆動によって調理カッター4を回転させ、フィードチュ
ーブ7から投入した被調理材をプッシャー7aによって
下方に押しつける。調理カッター4の回転により立刃9
bが被調理材を垂直方向に所定の深さの切りすじを回転
方向に沿ってつけていき、スライス刃9aがその被調理
材をスライスして千切りが行なわれる。千切りされた被
調理材はスライス刃9aを臨む位置に設けた開口(図示せ
ず)から落下して容器6内に蓄積する。
【0005】そして、容器6内に蓄積された被調理材を
取り出すには、先ず、蓋体8を容器6から外し、次に調
理カッター4を駆動軸2から外す。この後、容器6を本
体3から外して容器6内の被調理材を取り出すものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
調理器にあっては、回転テーブル9の回転により立刃9
bが被調理材に円弧状の切りすじをつけていくので、千
切りされた被調理材は湾曲した形状のものになってしま
うという問題があった。
【0007】
【0008】
【0009】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、被調理材を真っ直ぐにした形状に
千切りすることのできる調理器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、上部が開口されるとともに載置
部が形成された支持ケースと、この支持ケースに着脱自
在に載置されて該開口を覆うとともに、被調理材を前記
開口に向けて投入する投入筒部を有する蓋体とを備え、
前記投入筒から投入される被調理材を受ける調理板を
前記載置部に往復移動可能に上方から着脱自在に載置さ
せ、前記調理板にこの調理板の往復移動によって前記被
調理材を切削する調理刃を設け、切削された前記被調理
材を収納する容器を調理板の下に設け、前記調理板の一
端部に係止部を設け、駆動装置により往復移動するとと
もに前記係止部に着脱可能に係合して調理板を往復移動
させる往復移動部材を設け、この往復移動部材と調理板
の係止部との着脱方向を上下方向にしたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、調理板を支持ケースの
方からその載置部に着脱可能に載置させ、しかも、往復
移動部材と調理板の係止部との着脱方向を上下方向にし
たものであるから、それらの着脱が全て上下方向であ
り、このため、往復移動部材や支持ケースに対する調理
板の着脱が簡単に行える。また、調理板を支持ケースの
載置部に載置させるとともに調理板の一端部に係止部を
設けたものであるから、調理板を移動させる往復移動部
材を枠状に形成する必要がなく、調理板を支持ケースか
ら外してその支持ケース内を清掃する際、往復移動部材
が邪魔になってしまうことがなく、このため支持ケース
内の清掃が容易なものとなる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図1および図2において、10は上部に開
口11が形成された本体ケース(支持ケース)で、この
本体ケース10の前壁(側面)12に挿入口13が形成
されている。その開口11の下には容器14が設けられ
ており、その挿入口13から容器14が出し入れ自在と
なっている。
【0014】また、本体ケース10の一側部には、区画
壁15で区画された機械室16が形成され、機械室16
の上部の中央部には膨出部17が形成されている。膨出
部17の上面17aには孔17bが形成され、この孔17
bの下には後述するモータを駆動させるマイクロスイッ
チSが設けられている。また、本体ケース10の後部の
下側には前記モータを収納する電動室18が形成されて
いる。Rは側壁19の上面に設けたローラである。
【0015】20は本体ケース10の開口11の上に該
開口11を覆うように着脱自在に設けられた蓋体で、こ
の蓋体20には、被調理材を開口11に向けて投入する
ための投入筒部21が形成されている。また、蓋体20
には、本体ケース10の膨出部17に着脱可能に嵌合し
た枠部22が設けられており、この枠部22の嵌合によ
り蓋体20が開口11に対して位置決めされる。
【0016】25は蓋体20の投入筒部21および本体
ケース10の膨出部17を覆うようにセットする押蓋
で、この押蓋25には投入筒部21と対向する位置に孔
26が形成され、この孔26に第1プッシャー27が上
下動自在に設けられているとともに投入筒部21内に挿
入可能となっている。
【0017】第1プッシャー27は、小径の被調理材を
投入するための筒部27aと、この筒部27の先端に設
けられた板状の押圧部27bとからなり、第1プッシャ
ー27を下方に押すことにより、投入筒部21内に投入
された被調理材Mを押圧部27bが押さえるようになっ
ている。
【0018】第1プッシャー27の筒部27a内には、
該筒部27a内に投入される被調理材を押さえる第2プ
ッシャー28が上下動自在に挿入されている。第2プッ
シャー28は、第1プッシャー27に対して図2に示す
位置まで挿入するとともに矢印方向に所定角度回転させ
ると第1プッシャー27に固定されるようになってお
り、第2プッシャー28の頭部28aを持って上下動さ
せると第1プッシャー27は第2プッシャー28ととも
に一体に上下動する。
【0019】また、押蓋25には、膨出部17に設けた
孔17bに挿入する突起Tが形成され、押蓋25を押す
と突起TがマイクロスイッチSの接触子(図示せず)を押
し、これによりマイクロスイッチSがオンして前記モー
タが駆動する。
【0020】50は本体ケース10の開口11に設けら
れ投入筒部21や筒部27aから投入された被調理材を
受ける調理板(カッター台)で、この調理板50の一側
部がローラR上に載置され、その他側部の長孔54,5
4に往復移動部材30の突起30a,30aが係合されて
いて、往復移動部材30の往復移動によって調理板50
は往復移動するようになっている。調理板50を上から
開口11に載せた状態にすることにより往復移動部材3
0,30の突起30a,30aを長孔54,54に係合させ
ることができ、調理板50を上に持ち上げることにより
その突起30a,30aを長孔54,54から外すことがで
き、調理板50の着脱を簡単に行うことができる。ま
た、調理板50の一側部がローラR上に載置されている
ので、調理板50を滑らかに往復移動させることができ
る。
【0021】往復移動部材30は、図3および図4に示
すように、区画壁15の機械室16側となる側面15a
に設けた一対のガイド部材31,32に沿って往復移動
するようになっている。ガイド部材31,32は区画板
15に設けた長孔15bを上下から挟むとともに長孔1
5bの長手方向に沿って設けられており、長孔15bは開
口11の長手方向に延びている(図1参照)。
【0022】往復移動部材30の一端部30bは長孔1
5aから突出して開口11へ臨んでおり、他端部30cに
はラック部34が設けられ、このラック部34の下面に
ラック35が形成されている。また、このラック35の
下方には、ラック35と対向したラック36を有するラ
ック部材37が配置されて区画壁15に固定されてい
る。
【0023】ラック部34とラック部材37との間に
は、それらラック35,36に噛合したギア38が設け
られている。ギア38の軸38aにはアーム39の一端
39aが枢支されており、アーム39の他端39bがギア
40の側面40aの周端近傍に枢支され、ギア40の回
転によってアーム39を介してギア38がラック36上
を往復移動するようになっている。
【0024】そして、ギア38がラック36上を回転移
動していくと、ギア38に噛合しているラック35によ
り往復移動部材30はその移動方向と同方向へ移動して
いくこととなる。この場合、ギア38が距離Lだけ移動
すると、ギア38はその距離Lと等しくなる量だけ回転
しながら移動するので、往復移動部材30は距離2Lだ
け移動することになる。
【0025】すなわち、アーム39の水平方向のストロ
ークに対して往復移動部材30の移動距離は2倍とな
る。換言すれば、ギア40の直径はその移動距離の1/
2でよいことになり、本体ケース10の高さを低くする
ことができることになる。
【0026】また、図3において、41はモータ42の
回転速度を減速してギア40に伝達させる減速機構であ
り、複数のギア43〜46から構成されている。そし
て、モータ42と減速機構41とギア40とアーム39
とラック部材37とギア38等とで往復移動部材30を
往復移動させる往復移動装置が構成されている。なお、
モータ42は電動室18に設けられている。
【0027】
【0028】カッター台50は、図5に示すように側辺
に沿って上方に突設された段差部51を有し、他側辺に
下方に突設された壁部52を有すると共に、上面50a
の略半分側を占める凹部53を有する板体により形成さ
れている。この凹部53には後述するプレート58(図
9参照)を着脱自在に装着するようになっている。段差
部51には、側辺両端に位置する二個の長穴54,54
が形成されている。
【0029】カッター台50の上面50aには、カッタ
ー台50の往復動方向(方向A、図参照)と刃先55a
が斜めに交わるようにするとともに刃先55aを凹部5
3に臨ませてカッター(調理刃)55が取り付けられて
いる。また、カッター55の表面55bがカッター台5
0の上面50aと面一とされている。
【0030】凹部53は後述するプレート58と略同一
の形状に形成されており、この凹部53に該プレート5
8を装着した際に、ガタなく且つ上面50aから一段下
がった段部50bとプレート58の面58a(58b)と
が面一となるようになっている。また、凹部53には、
カッター55の刃先55aの下方に位置する部分に、調
理された被調理材Mを落下させる開口53aが形成され
ている。
【0031】凹部53の底面53bには、段部50bが
形成された側辺53cに沿うと共に後述する突出刃59
が形成された部分と略同一の広さを有する長穴56と、
略中央に位置し指を差し込むことができる大きさの丸穴
57が形成されている。
【0032】この凹部53に、図6ないし図8に示すよ
うにプレート58を装着すると、プレート58は、カッ
ター55の刃先55aに臨んで刃先55aから若干離間
する直前にプレート58の先端が位置するように位置決
めされる。
【0033】同時に、図8に示すようにプレート58の
面58a(58b)は、カッター55から間隙s分下方に
位置するようになっている。
【0034】プレート58は、図7に示すように、移動
方向Aと直交する端辺aと方向Aに沿う側辺bとの交点
cを通り、方向Aに対して45度の角度を有する軸線B
を軸とする、線対称な形状に形成されており、端辺aと
側辺b及び端辺dと側辺eは、それぞれ同一の長さに形
成されている。そして、プレート58は表面58aおよ
び裏面58bのいずれの面を上にして凹部53に装着で
きるようになっている。
【0035】プレート58は、図9(a)に示すよう
に、表面58aには、表面58aを上にして該プレート
58を凹部53に装着すると、方向Aと同一方向に沿っ
て延びる凹部59aが複数形成されている。また、図9
(b)に示すように、裏面58bには、裏面58bを上
にして該プレート58を凹部53に装着すると、カッタ
ー55の刃先55aと同一傾斜角を有して刃先55aに
臨むと共に、方向Aに対して前後二列に等間隔で並んだ
刃厚の薄い突出刃60と、方向Aと同一方向に沿って延
びる凹部59bが複数形成されている。
【0036】そして、表面58aを上にしてプレート5
6を装着すると、カッター台50はスライスとして機能
し、裏面58bを上にしてプレート56を装着すると、
カッター50は千切りとして機能するものである。つま
り、一枚のプレート58の装着の仕方によってスライス
と千切りの二つの機能を持たせることができる。
【0037】更に、方向Aに対して傾斜した角度を有す
る上面50a及び段部50bに、それぞれ側辺f又は側
辺eが当接することから、カッター台50の往復動の際
にもプレート58が凹部53から外れて抜け落ちること
がない。(図7参照)なお、表面58aを上にした状態
では、裏面58bの突出刃60は長穴57に収納される
こととなり、プレート58の凹部53からの離脱は、丸
穴57にプレート58の裏面側から指を差し入れてプレ
ート58を持ち上げることにより、容易に行うことがで
きる。
【0038】カッター台50の方向Aにおける長さは、
カッター台50が図10(a)に示すように最左方位置
にきたときと図10(b)に示すように最右方位置にき
たときに、カッター台50が、投入筒部21の方向Aに
おける開口幅の約2/3を塞ぐ程度の大きさに設定され
ている。すなわち、投入筒部21の開口の一部をカッタ
ー台50で塞がない状態になっている。
【0039】カッター台50は、開口幅の約2/3を塞
ぐので、移動位置に拘らず、投入筒部21から投入され
た被調理材Mを常に受け止め、被調理材Mを落下させな
いことになる。
【0040】このため、カッター台50が被調理材Mを
落下させない最小の長さとすることができ、本体ケース
10の長手方向の長さを短くすることができる。したが
って、本体ケース10をコンパクトに形成することがで
きることになる。次に、上記実施例の調理器の作用につ
いて説明する。
【0041】先ず、本体ケース10に容器14と調理板
50と蓋体20とを図2に示すように装着する。次に、
投入筒部21から被調理材Mを投入し、押蓋25を図2
に示すようにセットするとともに、図示しないメインス
イッチをオンにする。
【0042】続いて第1プッシャー27に第2プッシャ
ー28を固定し、第2プッシャー28の頭部28aを上
から押さえて第1プッシャー27の押圧部27bで被調
理材Mを押さえるとともに、押蓋25を押して突起Tに
よりマイクロスイッチSをオンにする。
【0043】マイクロスイッチSのオンによりモータ4
2が駆動し、減速機構41を介してギア40が回転して
いく。この回転により、アーム39を介してギア38が
ラック36上を往復移動し、往復移動部材30が往復移
動していく。そして、往復移動部材30の往復移動によ
りカッター台50が往復移動していく。
【0044】いま、カッター台50が図10(a)に示
す最左方位置(最前方位置)から図10(b)に示す最
右方位置(最後方位置)まで移動すると、被調理材Mの
底面に、先ず突出刃60によって垂直方向に所定の深さ
の切りすじがその移動方向に沿って直線状に入り、続い
てカッター55がその被調理材Mをスライスしていき、
この結果、千切りが行なわれる。
【0045】カッター台50の往復移動は直線運動なの
で、千切りされた被調理材は円弧状に湾曲することなく
真っ直ぐに切断された形状のものとなる。ところで、カ
ッター55の刃先55aが往復移動方向と直交する水平
方向に対して斜めになっているので、カッター55の切
削抵抗を減少させることができ、このため、被調理材M
の切削が容易なものとなる。また、切削抵抗が減少する
ことによりカッター台50を往復移動させる力は小さく
て済む。
【0046】そして、千切りされた被調理材は、開口5
3aから下方へ落下し、カッター台50の下方に位置す
る容器14に蓄積されていく。ところで、カッター台5
0の一側部がローラR上に載置され、カッター台50の
他側部の長孔54,54に往復移動部材30の突起30
a,30aが係合しているので、投入筒部21内に投入さ
れた被調理材Mを第1プッシャー27の押圧部27bで
押さえても、カッター台50は変位して(傾いて)しま
うことがなく、このため、カッター台50は円滑に往復
移動することができ、被調理材Mは均一な厚さに切削さ
れる。
【0047】千切りされた被調理材は、カッター台50
が往復移動するだけなので、従来のように飛散してしま
うことがないことから、千切りされた被調理材を容器1
4に案内する案内通路を設ける必要がない。
【0048】また、カッター台50は、その端部に往復
移動部材30を係合させて往復移動させたものであるか
ら、カッター台50の下に容器14を置くことができ、
しかも、千切りされた被調理材が飛散してしまうことが
ないので、ずらした位置に置く必要がない。
【0049】従って、従来のように、容器14を載置す
るために本体10を大きくする必要がないことから、本
体10の小型化を図ることが可能となる。
【0050】更に、容器14に蓄積された被調理材を取
り出すには、容器14を本体10から引き出せばよいの
で、被調理材Mの取り出しは非常に簡単である。
【0051】また、プレート58の表面58a(裏面5
8b)に、カッター台50の移動方向方向Aと同一方向
に沿って延びる凹部59a(59b)を複数形成したの
で、被調理材Mをプッシャー27で上から押さえても被
調理材Mとプレート58との摩擦が減少することにな
る。さらに、その凹部59a(59b)によってカッター
台50の横方向(方向Aと直交する方向)の移動が規制
される状態となり、カッター台50のブレの発生が防止
される。この結果、カッター台50は滑らかに往復移動
し、モータ42の負荷は軽減されることとなる。
【0052】被調理材Mをスライスする場合には、プレ
ート56の表面58aを上にして該プレート56をカッ
ター台50に装着し、上記と同様な操作を行なえば被調
理材Mはカッター55によってスライスされていく。
【0053】図11は、おろし用カッター台61を示し
たもので、これは、カッター台50と同一形状を有し、
上面61aにおろし刃62が形成されている。
【0054】おろし刃62は、上面61aに設けられた
多数の小穴63の周縁に複数個突設された小突起62a
により形成されており、小穴63は、方向Aと直交する
幅方向に対して隙間が無いように配置されている。
【0055】このおろし用カッター台61をカッター台
50と交換して使用すれば、被調理材Mのおろしができ
ることとなる。
【0056】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、調理
板は駆動装置によって往復移動するので、被調理材を真
っ直ぐにした形状に千切りすることができる。また、調
理板を往復移動させるものであるから、調理板の両側を
支持することができ、このため、調理板に載せた被調理
材を上から押圧しても調理板が変位してしまうことがな
く、調理板を円滑に往復移動させることができる。ま
た、調理板が変位しないことにより、被調理材を均一な
厚さに切削することができる。さらに、調理板を支持ケ
ース上部の上方から着脱可能に載置させ、しかも、往復
移動部材と調理板の係止部との着脱方向を上下方向にし
たものであるから、それらの着脱が全て上下方向であ
り、このため、往復移動部材や支持ケースに対する調理
板の着脱が簡単に行える。また、調理板が往復移動部材
に着脱可能に装着されていることにより調理板を交換す
ることができる。また、調理板を支持ケースの載置部に
載置させるとともに調理板の一端部に係止部を設けたも
のであるから、調理板を移動させる往復移動部材を枠状
に形成する必要がなく、調理板を支持ケースから外して
その支持ケース内を清掃する際、往復移動部材が邪魔に
なってしまうことがなく、このため支持ケース内の清掃
が容易なものとなる。
【0057】請求項2の発明によれば、調理板をローラ
を介して支持ケースに往復移動可能に設けたものである
から、調理板の往復移動を滑らかにすることができる。
【0058】請求項3の発明によれば、調理板の着脱方
向を上下方向にしたものであるから、調理板の着脱を簡
単に行うことができる。
【0059】請求項4の発明によれば、調理刃が往復移
動方向と直交する水平方向に対して斜めになっているも
のであるから、調理刃の切削抵抗が減少して被調理材の
切削が容易なものとなる。また、切削抵抗が減少するこ
とにより調理板を往復移動させる力は小さくて済む。
求項5の発明によれば、容器は、支持ケースの側面から
出し入れ可能に支持ケース内に設けたものであるから、
切削されて容器内に蓄積された被調理材の取り出しが非
常に簡単なものとなる。 請求項6の発明によれば、調理
板の移動方向における長さを、該調理板が最前方位置へ
移動した際と最後方位置へ移動した際に、該調理板が前
記投入筒部の開口の一部を塞がない大きさに設定したも
のであるから、調理板を被調理材を落下させない最小の
長さにすることができ、このため、支持ケースをコンパ
クトにす ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかわる調理器の構成を示した分解
斜視図、
【図2】図1の調理器の構成を示した断面図、
【図3】調理板を往復移動させる駆動装置を示した斜視
図、
【図4】上記駆動装置の一部の断面を示した断面図、
【図5】カッター台の構成を示した斜視図、
【図6】カッター台にプレートを装着した状態を示した
斜視図、
【図7】カッター台にプレートを装着した状態を示した
平面図、
【図8】カッター台にプレートを装着した状態を示した
断面図、
【図9】図9はプレートの構成を示した斜視図で、
(a)は表面の構成を示し、(b)は裏面の構成を示して
いる。
【図10】図10はカッター台と投入筒部との位置関係
を示したもので、(a)はカッター台が最左方位置にあ
る状態を示した平面図、(b)はカッター台が最右方位
置にある状態を示した平面図、
【図11】おろし用カッターの構成を示した平面図、
【図12】従来の調理器の構成を示した断面図である。
【符号の説明】
10 本体ケース 11 開口 14 容器 20 蓋体 21 投入筒部 30 往復移動部材 37 ラック部材 38 ギア 39 アーム 40 ギア 41 減速機構 42 モータ 50 カッター台(調理板) 55 カッター(調理刃)
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−4547(JP,U) 実開 平1−160951(JP,U) 実開 昭63−94695(JP,U) 実開 平2−40350(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 43/046 A47J 44/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部が開口されるとともに載置部が形成さ
    れた支持ケースと、この支持ケースに着脱自在に載置さ
    れて該開口を覆うとともに、被調理材を前記開口に向け
    て投入する投入筒部を有する蓋体とを備え、 前記投入筒から投入される被調理材を受ける調理板を
    前記載置部に往復移動可能に上方から着脱自在に載置さ
    せ、 前記調理板にこの調理板の往復移動によって前記被調理
    材を切削する調理刃を設け、 切削された前記被調理材を収納する容器を調理板の下に
    設け、前記調理板の一端部に係止部を設け、 駆動装置により往復移動するとともに前記係止部に着脱
    可能に係合して調理板を往復移動させる往復移動部材を
    設け、 この往復移動部材と調理板の係止部との着脱方向を上下
    方向にしたことを特徴とする調理器。
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