JP3631348B2 - 液体封入式防振マウント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のエンジン等を支承するためのブッシュタイプの液体封入式防振マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の液体封入式防振マウントとして、異なる2つの周波数域での防振を図るために、弾性体中に第1〜第3の3つの液室を形成し、第1液室に対し第1オリフィスを介して第2液室を連通する一方、第2オリフィスを介して第3液室を連通することにより2つの振動系を構成したものが知られている(例えば、特開平1−126451号公報参照)。このものでは、第1液室を内筒体の下側位置に、第2及び第3液室を上記内筒体の左右両側位置にそれぞれ配置し、第1オリフィスを小断面積でかつ外筒体内周に沿って略全周に延びるように形成して通路長を長くする一方、第2オリフィスを大断面積でかつ最短の長さになるようにしている。
【0003】
また、主液室からの液体がオリフィスを介して流入する副液室を拡縮可能にするために通常はその副液室の一部をダイヤフラムにより構成することが行われているが、そのダイヤフラムを省略することを目的として、その副液室に対し液体に加えて空気を封入し、その空気部分の圧縮・膨脹作用を利用して副液室内の液体部分の容積の拡縮を行なわせるようにしたものも知られている(例えば特開平7−151183号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の3つの液室を形成した液体封入式防振マウントにおいては、内筒体の上方位置にリバウンド側のストッパーを形成する必要上、第2及び第3液室を左右で対称のものに形成せざるを得ず、このため、一方の振動系により所定の低周波域で損失係数(tanδ)のピークを発生させるには必然的に上記一方の振動系のオリフィスを十分に長くする必要があり、逆に高周波域で動ばね定数のボトムを発生させるは他方の振動系のオリフィスを十分に広くする必要がある。つまり、第2及び第3の両液室の側の構造は同じにしておいて、一方のオリフィスを狭くかつ長く、他方のオリフィスを広くかつ短くするというようにオリフィスの側の構造を工夫しなければならず、このため、上記一方のオリフィスを外筒体の内周側位置に略全周にわたり形成せざるを得ないようになり、構造の複雑化、加工工程の増大化を招くことになる。
【0005】
また、上記第2及び第3液室を拡縮させるためにその各液室の一部をダイヤフラムとしているが、液体が第2もしくは第3液室に流入する際には内筒体が第1液室の容積を縮小側に変化させるよう下方に変位する時であるが、この際には上記ダイヤフラムに対し内筒体の変位に従い引張力が作用しており、このため、第2及び第3液室の拡大機能は有効に作用せず第1液室側からの液体の流入を十分に確保し得ないことになるばかりでなく、2つの振動系において、第2及び第3液室の各ダイヤフラムの剛性を2つのオリフィスの共振周波数に応じて調整することもできない。
【0006】
一方、上記の第2及び第3液室の一部に臨んで形成されたダイヤフラムを省略するために、液体に加えて空気を封入することも考えられるが、上記ダイヤフラムは内筒体の上下変位を容易にするための貫通空所の隔壁ともなっているため、本来的に上記ダイヤフラム部分を剛体にすることはできず、従って、空気を封入する意味もない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構造で互いに異なる2以上の周波数域での防振効果が得られる液体封入式防振マウントを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、筒軸が横向きに配置された内筒体と、この内筒体の周囲を囲む外筒体と、この外筒体と上記内筒体とを互いに連結する弾性体と、上記内筒体の下側位置の弾性体中に画成された主流体室と、上記内筒体の上側位置の弾性体中に画成された副流体室と、これら主流体室及び副流体室に封入された液体と、両流体室を互いに連通するオリフィスとを備えた液体封入式防振マウントを前提とする。このものにおいて、上記副流体室として2以上のものを互いに独立して形成し、これら2以上の各副流体室と主流体室とを互いに異なるオリフィスを介して個別に連通する。また、上記2以上の各副流体室の上部に気体を封入し、その各副流体室に上記各オリフィスの副流体室側開口よりも上方位置に液面が位置するように液体を封入する。そして、上記各オリフィスを互いに異なる周波数域で液柱共振が生じるように設定し、かつ、上記各副流体室の気体の部分をその各副流体室に連通するオリフィスの設定共振周波数が低周波側のものよりも高周波側のものの方が小容積になるように設定する構成とするものである。
【0009】
上記の構成の場合、主流体室と、この主流体室に対し個別のオリフィスにより連通された個々の副流体室とにより2以上の振動系が構成され、個々のオリフィスに設定されたそれぞれの共振周波数域で液柱共振が生じるようになる。このため、副流体室が2つであると互いに異なる2つの周波数域での防振効果が得られ、副流体室が3つであると互いに異なる3つの周波数域での防振効果が得られることになる。
【0010】
しかも、個々の副流体室に封入されている気体の量が、その副流体室に連通しているオリフィスの共振周波数が低周波側のものよりも高周波側のものの方が小容積になるように設定されているため、連通されているオリフィスを通して主流体室側から液体が流入した際の上記各副流体室の気体の部分の圧縮度合い(剛性)が個々の副流体室で互いに異なることになる。このため、低周波域の振動が入力した場合であっても、高周波側のオリフィスが連通している副流体室の気体部分がより早く圧縮されてその副流体室への液体の流入が抑制されることになる結果、低周波側のオリフィスへの液体の流動量がより多く確保されて低周波域での液柱共振が効果的に発揮されることになる。すなわち、低周波域の振動が入力すると、共振周波数が低周波側に設定されたオリフィスと、高周波側に設定されたオリフィスとに液体が流動し、高周波側に設定されたオリフィスを通して副流体室の側に流入する液体によりその副流体室内の気体部分がより早く圧縮されてその高周波側のオリフィスへ液体が流動し難くなる。その結果、低周波側のオリフィスへの液体の流動量が増大し、その低周波側のオリフィスを通した低周波域での液柱共振が効果的に発揮されて入力振動の減衰が図られることになる。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、内筒体と外筒体との中間位置であって上記外筒体寄りの弾性体中に上記内筒体の周囲を囲むよう埋め込まれた中間筒体と、上記内筒体よりも各副流体室側の弾性体中をその内筒体の筒軸に平行に貫通する貫通空所とを備えるものとする。そして、上記中間筒体の上記各副流体室側の部位に内筒体側にへこむ凹部を形成し、この凹部を構成する筒壁によって上記貫通空所と各副流体室とを区画する。加えて、上記各副流体室を、上記凹部と外筒体との間の空間を区画するようにその凹部の筒壁と外筒体とを連結する仕切り壁によって互いに仕切ることにより形成する構成とするものである。
【0012】
上記の構成の場合、貫通空所が設けられているため、大振幅の振動入力に対し弾性体に作用する引張応力を過大することなしに大変位に対応可能になる。加えて、各副流体室と貫通空所とを区画する区画壁が、中間筒体の凹部を構成する剛性部材である筒壁によって構成されているため、従来のゴム薄膜などの弾性膜部材により区画する場合と比べ強度が増大し、大振幅の振動入力により大内圧を受けても上記の区画壁の破損のおそれの回避が図られる。さらに、上記の如き剛性部材である筒壁と外筒体との間を連結する仕切り壁によって2以上の副流体室を仕切るようにしているため、各副流体室を容易に所定の容積のものに形成することが可能になる上に、2つのみならず3つもしくは4つの副流体室を形成することも容易に可能になる。
【0013】
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、2以上の副流体室を互いに隔てる仕切り壁を、この仕切り壁により形成される各副流体室の液面が互いに同一レベルとなる状態で各副流体室内の気体が設定量となる位置に形成し、かつ、上記仕切り壁に対し上記液面レベルの直近の下方位置に上記各副流体室内の液体が互いに流通可能な連通孔を形成するものである。そして、上記連通孔を、複数のオリフィスの内の最も低周波域で液柱共振を生じるオリフィスの共振周波数において液体の流動が実質的に停止される径及び長さに設定するものである。
【0014】
上記の構成の場合、所定量の気体を封入して製造した後の液体封入式防振マウントを搬送や車両に対し組付けのために姿勢が変化されて各副流体室内の封入気体の量が変化しても、車両に組付けた状態では各副流体室が上に主流体室が下に配置されると、この状態で各副流体室内の液体が上記連通孔を通して移動して各副流体室の液面レベルが自動的に同一になるため、各副流体室内の気体の量が当初に設定した量に自動的に維持されることになる。しかも、最も低周波域で液柱共振を生じる共振周波数においては、上記連通孔は実質的に液体の流動が停止されるため、各副流体室に封入した気体部分による剛性が確実に得られ、これにより、各オリフィスの液柱共振に基づく入力振動の防振が確実に図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0016】
<第1実施形態>
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係る液体封入式防振マウントを示し、1は筒軸Xが略水平方向となるよう配置された内筒体、2はこの内筒体1の周囲を囲むよう外周囲に配置された外筒体、3はこの外筒体2と上記内筒体1とを互いに連結する弾性体、4は上記内筒体1と外筒体2との中間位置であって上記外筒体2に近接した位置の弾性体3中に上記内筒体1の周囲を囲むよう埋め込まれた中間筒体である。また、5は上記内筒体1の下側の弾性体3内に画成された主流体室、6,7は上記内筒体1の上側の弾性体3内に画成された第1及び第2の副流体室、8はこれら第1及び第2の副流体室6,7を仕切る仕切り壁、9,10は上記の主流体室5と各副流体室6,7を互いに連通する第1及び第2のオリフィス、11は上記内筒体1よりも上側の弾性体3中を上記筒軸Xに変更に貫通する貫通空所である。そして、上記主流体室5および両副流体室6,7には非圧縮性の流体としての液体12と、圧縮性の気体としての空気13とが封入されており、液体12は上記各副流体室6,7の上下方向中間位置であって上記各オリフィス9,10の副流体室側開口9a,10aより上方位置に液面12aが位置するよう封入されている。これにより、上記各副流体室6,7の下半部には液室部6a,7aが形成される一方、上半部には気室部6b,7bが形成されている。なお、図1〜図3は、内筒体1が振動受部側である車体に、外筒体2が振動発生源であるエンジン側に連結されて、弾性体3にエンジンの自重が作用した状態を示している。
【0017】
上記弾性体3は、上記内筒体1および中間筒体4と一体に加硫成形されたものであり、その外周側に加硫接着されたゴム薄層3a(図2及び図3参照)を介して外筒体2の内周面に圧入されて上記内筒体1と外筒体2とを互いに連結している。この弾性体3は、エンジンマウントとして装着前の状態において内筒体1を外筒体2に対して相対的に下方に変位した偏心状態で支持し、上記外筒体2がエンジンを支承した装着状態においてエンジンの重量を受けて弾性体3が撓んだ結果、図1に示すように内筒体1を筒軸Xについて中間筒体4および外筒体2と同軸に位置付けて支持するようになっている。そして、上記弾性体3の下面3bは、上記エンジンの自重が作用した状態で、筒軸Xに直交する方向でかつ水平方向(以下、左右方向という)の中央部3cが下方に突出し、この中央部3c下端を最下位点として左右両側に上記各オリフィス9,10の主流体室側開口9b,10bに向かって斜め上方に延ばされており、この下面3bによって、上記最下位点を中心として上記の両開口9b,10bにより挟まれる内角が180度より小さい略V字状の断面形状の案内面14が構成されている。
【0018】
上記中間筒体4には、図4に詳細を示すように、外周面の下側部分が切り欠かれて窓部4aが形成され、上側部分が内方に凹まされて凹部4bが形成されている。そして、上記主流体室5は上記窓部4aの部分を貫通して上記弾性体3の下面3aと、この下面3aに相対向する外筒体2の内周面とにより画成されている一方、上記凹部4bを構成する中間筒体4の筒壁により上記貫通空所8と両副流体室6,7との間が互いに隔てられて区画されている。
【0019】
加えて、上記凹部4bの左右方向中央位置から所定量ずれた位置において、その凹部4bと外筒体2の内周面とを互いに連結するように仕切り壁8が弾性体3と一体に形成されており、この凹部4bの一側部と、仕切り壁8の一側面と、凹部4bの上方を覆う外筒体2の内周面とにより上記第1副流体室6が画成され、また、上記凹部4bの他側部と、仕切り壁8の他側面と、凹部4bの上方を覆う外筒体2の内周面とにより上記第2副流体室7が画成されている。上記仕切り壁8の形成位置は、両副流体室6,7の液面12aが同一レベルの状態にある時に両気室部6b,7bがそれぞれ所定の容積になるように定められ、第1気室部6bの容積が第2気室部7bの容積よりも大きくなるようにされている。詳しくは、上記第1気室部6bが後述の第1オリフィス9の共振周波数との関係で定まる低周波振動用の剛性(膨脹・圧縮度合い)を実現する所定の大容積(例えば4〜10cc)に設定され、また、第2気室部7bの容積が後述の第2オリフィス10の共振周波数との関係で定まる高周波振動用の剛性を実現する所定の小容積(例えば1〜2cc)に設定されるように上記仕切り壁8の位置が定められる。特に、上記第2気室部7bの空気量設定を、低周波振動の入力時に第2オリフィス10を介した液体12の流動を制限して第1オリフィス9の側の液体12の流動量を確保し得るようにすることを主眼にして定めればよい。
【0020】
加えて、上記仕切り壁8には上記の同一レベルでの液面12aの直近の下方位置に両副流体室6,7を互いに連通する所定径の連通孔8aが貫通して形成されている。つまり、連通孔8aは上記液面12aよりも僅かに下で水没する位置に形成されている。この連通孔8aの孔径は、防振マウントが静止状態では両副流体室6,7間の液体12の流通を許容する一方、後述の防振対象の低周波振動が入力した際には両副流体室6,7間の液体12の流通を実質的に阻止するような細径に設定されている。具体的には、第1オリフィス9の通路断面積をA1 ,通路長をL1 とし、上記連通孔8aの通路断面積をA0 ,通路長をL0 とした場合に、
(A1 /L1 )>(A0 /L0 )
となるように設定されている。
【0021】
上記両オリフィス9,10は、上記ゴム薄層3a(図3参照)の主流体室5と各副流体室6,7との間の部分が筒軸X方向にそれぞれ所定幅だけ周方向に切り欠かれて凹溝状とされ、この凹溝の部分と外筒体2の内周面とに挟まれて形成されている。そして、両オリフィス9,10は共に通路長は同じであるものの、第1オリフィス9は所定の低周波域で液柱共振を発生し得るように相対的に狭い幅とされ、第2オリフィス10は所定の高周波域で液柱共振を発生し得るように相対的に広い幅とされている。これにより、所定の低周波域の振動入力に対し第1オリフィス9を介した主流体室5と第1副流体室6との間の液柱共振により防振が図られる一方、所定の高周波域の振動入力に対し第2オリフィス10を介した主流体室5と第2副流体室7との間の液柱共振により防振が図られるようになっている。
【0022】
なお、図1,図2中3dは貫通空所8の側に突出するよう弾性体3と一体形成されたリバウンド側のストッパであり、このストッパ3dは上記凹部4bの筒壁のの底壁部に当たることにより、弾性体3がそれ以上上方に変位しないように規制するようになっている。
【0023】
次に、上記構成の液体封入式防振マウントの製造方法について説明すると、まず、内筒体1および中間筒体4とを上述のごとく弾性体3及び仕切り壁8と一体加硫成形する。ついで、この一体成形物と外筒体2とを筒軸Xが上下方向にするように配置し、上記外筒体2の内周面に対して上から上記一体成形物の外周面のゴム薄層3aを圧入していき、主流体室5となる空所の上端部と外筒体2の上端開口縁2aとの間に隙間を開けた状態で上記圧入を一時停止する。そして、上記隙間から液体12を両気室部6b,7bの空気量を考慮した所定量だけ注入し、その後、上記一体成形物を最後まで圧入する。最後に、上記外筒体2の上下の各開口縁をかしめて上記一体成形物と外筒体2とを一体化する。
【0024】
この製造方法によれば、液体12を満たした液槽中で組み付けを行う必要がないため、圧入による液体の飛散の発生や組み付け後に外面に付着した液体の洗浄の必要などがない。また、製造された防振マウントを上記筒軸Xが水平になるようして主流体室5が下に各副流体室6,7が上になるようにすれば、封入された空気は弾性体3の案内面14に沿って両オリフィス9,10の主流体室側開口9b,10bに自然に導かれ、その空気が両オリフィス9,10を通して両副流体室6,7に入る。そして、両副流体室6,7内の液体12が相互に流通することにより、両副両端利室6,7の液面12aのレベルが同一にされ、これにより、両副流体室6,7がそれぞれ所定の設定空気量(設定容積)の気室部6b,7bを備えたものとされる。
【0025】
次に、上記構成の第1実施形態の作用・効果について、以下に説明する。
【0026】
外筒体2を介して弾性体3に対し上下方向の低周波域の振動が入力すると、内筒体1が上下方向に相対的に変位する。この変位により第1及び第2の両オリフィス9,10を通して主流体室5と両副流体室6,7の液室部6a,7aとの間で液体12が流動する。この際、第2オリフィス10の方が第1オリフィス9よりも大断面積を有しているため、まずは、大流量の液体12が第2副流体室7の液室部7aに流入しようとするが、上記第2副流体室7の気室部7bは小容積であるため、上記流入により気室部7bの空気が圧縮されて気室部7bの剛性がより早く高くなる結果、主流体室5内の液体12は第2オリフィス10には流れ難くなる。このため、主流体室5内の液体12は第1オリフィス9の側に移動し、第1オリフィス9を流動する液体12の量が増大し、この第1オリフィス9を介した液柱共振によって上記低周波域の入力振動の減衰が図られる。
【0027】
なお、上記の第1オリフィス9を介した液体12の流動に際し、副流体室6の液室部6aの液面12aが第1オリフィス9の副流体室側開口9aよりも上方位置になるように封入されて液室部6aと気室部6bとが設けられているため、この気室部6bの空気13の圧縮・膨脹作用によって上記第1オリフィス9を介した液体12の流動が可能となる。
【0028】
また、上記振動入力の際、弾性体3の上側に貫通空所11が存在するため、入力振動が大振幅のものであっても、上記弾性体3は引張応力が過度に大きくなることなしに大変位することができ、エンジンマウントとしてその機能を十分に発揮することができる。また、上記の大振幅の振動が入力して各副流体室6,7の内圧が増大しても、両副流体室6,7が中間筒体4の一部であるほぼ剛体に近い凹部4bの筒壁と外筒体2とによって画成されているため、上記各副流体室6,7を画成する部材(凹部4b,外筒体2)の強度を、ゴム薄膜などの弾性膜部材により画成する場合と比べ、飛躍的に増強させることができ、上記内圧による破損のおそれを回避することができる。このため、ブッシュタイプの防振マウントにおいて、貫通空所11を支障なく設けることができる。
【0029】
一方、外筒体2を介して弾性体3に対し上下方向の高周波域の振動が入力すると、第1オリフィス9は液体12の流動が実質的に生じない状態にロックされる一方、第2副流体室7の気室部7bの圧縮に基づき主流体室5の体積変動が補償され、この第2副流体室7と主流体室5とを連通する第2オリフィス10を介した液柱共振により上記高周波域の入力振動の減衰が図られる。
【0030】
このように本第1実施形態によれば、低周波域と高周波域との2つの周波数域の入力振動の防振効果を得る上で、第1及び第2の2つのオリフィス9,10の通路幅の設定し、中間筒体4の凹部4bと外筒体2との間の空間を仕切り壁8により第1及び第2の2つの副流体室6,7に仕切るだけという簡易な構造により達成することができる。しかも、上記両副流体室6,7の各気室部6b,7bの空気量を所定のものに設定することにより、上記2つの周波数域の入力振動の防振を効果的に得ることができるようになる。
【0031】
図5は、第1オリフィス9を介した主流体室5と第1副流体室6とにより構成される第1振動系が車両のシェイク振動の周波数域P1 (周波数が10〜15Hz の領域)で防振効果を生じるようにチューニングする一方、第2オリフィス10を介した主流体室5と第2副流体室7とにより構成される第2振動系が車両のこもり音の発生周波数域P2 (周波数が150〜180Hz の領域)で防振効果が生じるようにチューニングした場合の試験結果を示すものである。これによれば、周波数域P1 で損失係数(tanδ)のピーク部が生じ、周波数域P2 で動ばね定数Kd のボトム部が生じており、両周波数域P1 ,P2 での防振効果が得られ、上記の第2振動系のない1つの振動系だけの場合(同図に一点鎖線で示す場合)と比べ、周波数域P2 における動ばね定数Kd の低減が図られている。なお、上記の周波数域P1 ,P2 の変更チューニングは両オリフィス9,10の通路幅の変更により容易に行うことができる。
【0032】
また、上記各副流体室6,7の気室部6b,7bの空気13が振動入力を受けて液体12中に混入し、この気泡が液体12の流動に伴い各オリフィス9,10を通して主流体室5内に入っても、その気泡は主流体室5の液体12中を上昇して案内面14に当たり、この案内面14に案内されて各オリフィス9,10の主流体室側開口9b,10bに導かれ、各オリフィス9,10を通してそれぞれの副流体室6,7に排出される。このため、主流体室5の液体12中に気泡が残留することを確実に防止することができる。しかも、上記の両副流体室6,7においては、連通孔8aを介した両液室部6a,7a間の液体12の流通によりその両液室部6a,7aの液面12aが自動的に同一レベルとなり、自動的にそれぞれ所定の設定容積の気室部6b,7bを維持することができる。これらにより、上述の各オリフィス9,10を介した所期の振動減衰性能を維持することができる。このような作用・効果は製造された防振マウントの搬送もしくは車両への組付け過程において天地を逆転させた場合の如く姿勢変化により上記各気室部6b,7bの容積変動が生じた場合にも同様に得ることができ、車両へ組み付けた状態では上記の容積変動を自動的に修正して両気室部6b,7bの容積を確実に所定のものにすることができる。
【0033】
<第2実施形態>
図6〜図8は本発明の第2実施形態に係る液体封入式防振マウントを示し、本第2実施形態は3つの振動系を備えたものである。同図において、16は液室部16a及び気室部16bにより構成される第1副流体室、17は液室部17a及び気室部17bにより構成される第2副流体室、18は液室部18a及び気室部18bにより構成される第3副流体室、19,20は第1及び第2の仕切り壁、21は第1副流体室16と主流体室5とを連通する第1オリフィス、22は第2副流体室17と主流体室5とを連通する第2オリフィス、23は第3副流体室18と主流体室5とを連通する第3オリフィスである。つまり、本第2実施形態は、中間筒体4の凹部4bと外筒体2との間の空間を2つの仕切り壁19,20を形成することにより3つの副流体室16,17,18を形成し、3つの副流体室16,17,18を主流体室5に対しそれぞれ個別のオリフィス21,22,23により連通させたものである。
【0034】
なお、上記液体封入式防振マウントのその他の構成は第1実施形態のものと同様であるために、以下の説明では異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と同一構成の部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0035】
上記第1仕切り壁19は上記凹部4bを筒軸X方向と同方向に延びるように形成され、この第1仕切り壁19により第1副流体室16(図7の左側)と、第2及び第3の2つの副流体室17,18(図7の右側)とが互いに区画されて仕切られている。また、上記第2仕切り壁20は第1仕切り壁19から外筒体2の内周面までの間を上記筒軸Xに直交する左右方向に延びるように形成され、この第2仕切り壁20により第2副流体室17と第3副流体室18とが互いに区画されて仕切られている。そして、これら第1〜第3副流体室16〜18は、上記の第1及び第2の仕切り壁19,20によって、第1実施形態と同様の方針で第1気室部16bが低周波域の防振用として所定の大容積に、第2気室部17bが中周波数域の防振用として所定の中容積に、第3気室部18bか高周波域の防振用として所定の小容積にそれぞれなるように区画形成されている。
【0036】
また、上記第1仕切り壁19に形成された連通孔19aを通して第1副流体室16と第3副流体室18とが互いに連通され、連通孔19bを通して第1副流体室16と第2副流体室17とが互いに連通され、また、第2仕切り壁20に形成された連通孔20aを通して第2副流体室17と第3副流体室18とが互いに連通されている。これら各連通孔19a,19b,20aの孔位置は第1実施形態の場合と同様に各気室部16b,17b,18bの容積が自動的に所定の設定容積になるように設定され、また、各孔径は低周波振動の入力時に液体12の流通が実質的に遮断されるような細径に設定されている。
【0037】
一方、上記第1オリフィス21は所定の低周波域(例えば車両のシェイク振動の周波数域)の振動入力により液柱共振を生じるように細幅に設定され、上記第2オリフィス22は所定の中周波数域(例えば車両のアイドル振動の周波数域)の振動力により液柱共振を生じるように中程度の幅に設定され(図9参照)、また、第3オリフィス23は所定の高周波域(例えば車両のこもり音の周波数域)の振動入力により液柱共振を生じるように広幅に設定されている。
【0038】
そして、上記第2実施形態の場合、図10の特性図に示すように、上記シェイク振動の周波数域P1 (10〜15Hz )では第1オリフィス21を介した第1副流体室16と主流体室5とにより構成される第1振動系により損失係数のピーク部が生じ、上記アイドル振動の周波数域P2 (直列4気筒エンジンの場合で20〜25Hz )では第2オリフィス22を介した第2副流体室17と主流体室5とにより構成される第2振動系により動ばね定数Kd のボトム部が生じ、上記こもり音の周波数域P3 (100〜200Hz )では第3オリフィス23を介した第3副流体室18と主流体室5とにより構成される第3振動系により動ばね定数Kd のボトム部が生じることになる。これにより、互いに異なる3つの周波数域の入力振動の防振を図ることができる。
【0039】
しかも、3つの振動系を設ける場合であっても簡易な構造のもので達成することができる上に、各副流体室16〜18への空気量の設定により各振動系で対象とする液柱共振を効果的に生ぜしめることができる。
【0040】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1及び第2実施形態では、案内面として弾性体3下面の中央部3cを下方に突出させて下方変位時に外筒体2の内周面と当たるストッパの機能を備えた案内面14を示したが、これに限らず、最下位点を挟む左右各面により断面形状がV字状とすればよく、例えば最下位点を挟む左右各面を平面、または、下向きもしくは上向きに凸の曲面により構成してもよい。
【0041】
上記第1実施形態では2つの振動系を、第2実施形態では3つの振動系をそれぞれ形成しているが、これに限らず、中間筒体4の凹部4bと外筒体2の内周面との間を例えば4つの副流体室が形成されるように仕切り、各副流体室をそれぞれ独立したオリフィスにより主流体室5と連通させて4つの振動系を形成することにより互いに異なる4つの周波数域の振動の防振が図り得る。
【0042】
上記第1及び第2実施形態では、副流体室6,7、16〜18を画成する凹部4bを左右方向に延びる溝状に構成しているが、これに限らず、例えば窪み状に構成してもよい。この場合、仕切り壁8等をその窪み状に形成した場合の凸部により形成するようにしてもよい。
【0043】
上記第1実施形態及び第2実施形態では高周波側の入力振動を防振する側の第2副流体室7、または、第2及び第3副流体室17,18の各気室部の空気量設定をすべての副流体室7,8、16〜18の各液面12aが同一レベルの状態で規定しているが、これに限らず、各副流体室の液面を異なるように設定してもよい。つまり、高周波側の副流体室の空気量が低周波域の振動入力時に第1オリフィス9,21の液体12の流動量を確保する上で定まるある最大値を超えないようになっていればよく、各副流体室の液面レベルは必ずしも同一である必要はない。この場合には、連通孔8a、19a,19b,20aの位置を上記高周波側の副流体室の最大空気量により定まる液面に各連通孔の最上縁が位置するように設定すればよい。
【0044】
また、上記第1及び第2実施形態では、各副流体室に封入する気体として空気13を用いたが、これに限らず、気体の膨脹・圧縮作用によりオリフィス9,10等を介して主流体室5と各副流体室との間の液体12の流動を可能とするものならばいずれを採用してもよく、例えば窒素ガスなどを用いてもよい。
【0045】
さらに、上記第1及び第2実施形態では、外筒体2をエンジン側に、内筒体1を車体側に連結するように構成しているが、これに限らず、逆に、外筒体2を車体側に、内筒体1をエンジン側に連結するように構成してもよい。この場合、連結前の状態で内筒体が外筒体に対して相対的に上方に偏心した状態で支持されるように弾性体を構成すればよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明における液体封入式防振マウントによれば、主流体室と、この主流体室に対し個別のオリフィスにより連通された個々の副流体室とにより2以上の振動系を構成することができ、副流体室が2つであると互いに異なる2つの周波数域での防振効果を、副流体室が3つであると互いに異なる3つの周波数域での防振効果をそれぞれ得ることができるようになる。しかも、個々の副流体室に封入されている気体の量が防振を図る周波数域に応じて特定のものとしているため、低周波側の振動が入力した場合であっても、より高周波側に設定された他のオリフィスを介しての液体の流動を制限して上記入力する低周波域用のオリフィスおり副流体室への液体の流動量を確保することができ、これにより、互いに異なる2以上の周波数域での液柱共振を効果的に発揮させてその入力振動の防振を効果的に図ることができる。
【0047】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加え、貫通空所の形成により大振幅の振動入力に対し弾性体に作用する引張応力を過大することなしに大変位に対応可能になる上に、大振幅の振動入力により大内圧を受けても上記の各副流体室と貫通空所の間の区画壁の破損のおそれの回避を図ることができる。さらに、剛性部材である筒壁と外筒体との間を連結する仕切り壁によって2以上の副流体室を容易に所定の容積のものに形成することができる上に、2つのみならず3つもしくは4つの副流体室であっても容易に形成することができるようになる。
【0048】
さらに、請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明による効果に加え、連通孔を通した液体の移動により2以上の副流体室内の気体の量を当初に設定した量に自動的に修正して維持させることができる一方、低周波域〜高周波域の振動が入力した場合であっても、上記連通孔を通した液体の流動が実質的に停止されるため、各副流体室に封入した気体部分による剛性が確実に得られ、これにより、各オリフィスの液柱共振に基づく入力振動の防振を確実に図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す横断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図1のB−B線における断面図である。
【図4】内筒体と中間筒体との分解斜視図である。
【図5】第1実施形態における動ばね定数及び損失係数と周波数との関係図である。
【図6】第2実施形態を示す図2相当図である。
【図7】図6のC−C線における断面図である。
【図8】図7のD−D線における断面図である。
【図9】図7のE−E線における断面図である。
【図10】第2実施形態における動ばね定数及び損失係数と周波数との関係図である。
【符号の説明】
1 内筒体
2 外筒体
3 弾性体
4 中間筒体
5 主流体室
6 第1副流体室
7 第2副流体室
8 仕切り壁
8a 連通孔
9 第1オリフィス
10 第2オリフィス
9a 副流体室側開口
10a 副流体室側開口
11 貫通空所
12 液体
12a 液面
13 空気(気体)
16 第1副流体室
17 第2副流体室
18 第3副流体室
19 第1仕切り壁
20 第2仕切り壁
19a,19b,20a 連通孔
21 第1オリフィス
22 第2オリフィス
23 第3オリフィス

Claims (3)

  1. 筒軸が横向きに配置された内筒体と、この内筒体の周囲を囲む外筒体と、この外筒体と上記内筒体とを互いに連結する弾性体と、上記内筒体の下側位置の弾性体中に画成された主流体室と、上記内筒体の上側位置の弾性体中に画成された副流体室と、これら主流体室及び副流体室に封入された液体と、両流体室を互いに連通するオリフィスとを備えた液体封入式防振マウントにおいて、
    上記副流体室として2以上のものが互いに独立して形成され、これら2以上の各副流体室と主流体室とが互いに異なるオリフィスを介して個別に連通されており、
    上記2以上の各副流体室の上部には気体が封入され、その各副流体室には上記各オリフィスの副流体室側開口よりも上方位置に液面が位置するように液体が封入されており、
    上記各オリフィスが互いに異なる周波数域で液柱共振を生じるように設定され、かつ、上記各副流体室の気体の部分がその各副流体室に連通するオリフィスの設定共振周波数が低周波側のものよりも高周波側のものの方が小容積になるように設定されている
    ことを特徴とする液体封入式防振マウント。
  2. 請求項1において、
    内筒体と外筒体との中間位置であって上記外筒体寄りの弾性体中に上記内筒体の周囲を囲むよう埋め込まれた中間筒体と、上記内筒体よりも各副流体室側の弾性体中をその内筒体の筒軸に平行に貫通する貫通空所とを備え、
    上記中間筒体の上記各副流体室側の部位に内筒体側にへこむ凹部が形成され、この凹部を構成する筒壁によって上記貫通空所と各副流体室とが区画され、
    上記各副流体室は、上記凹部と外筒体との間の空間を区画するようにその凹部の筒壁と外筒体とを連結する仕切り壁によって互いに仕切られて形成されていることを特徴とする液体封入式防振マウント。
  3. 請求項1または請求項2において、
    2以上の副流体室を互いに隔てる仕切り壁は、この仕切り壁により形成される各副流体室の液面が互いに同一レベルとなる状態で各副流体室内の気体が設定量となる位置に形成され、かつ、仕切り壁には上記液面レベルの直近の下方位置に上記各副流体室内の液体が互いに流通可能な連通孔が形成され、
    上記連通孔は、複数のオリフィスの内の最も低周波域で液柱共振を生じるオリフィスの共振周波数において液体の流動が実質的に停止される径及び長さに設定されている
    ことを特徴とする液体封入式防振マウント。
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