JP3631187B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,入力した画像形成に関する1又は複数のジョブを所定の順序で画像形成する複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置において,複写機の原稿読取部やパソコン等から入力した画像形成に関するジョブが複数入力された場合,原則として入力した順序でジョブが処理(画像形成)される。しかし,例えば,非常に処理時間の長いジョブが先に入力された後に,処理時間の短いジョブが新たに入力された場合には,後のジョブが長時間待たされてしまう等の問題点があった。これを解決するため,従来より,利用者による所定の割込み操作によって後のジョブを割込ませるもの(従来技術1)や,特開2001−127928号公報に示されるように,設定された優先度の高いジョブや処理時間の短いジョブから優先して処理するもの(従来技術2)があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記従来技術1及び2では,必ずしもそれぞれのジョブの要求者(利用者)が満足する順序でジョブが処理されるとは限らないという問題点があった。即ち,本来,各ジョブの要求者は,その結果物(書類)を必要とする時刻(終了希望時刻)までに自己のジョブが処理されれば満足できるはずであるが,前記従来技術1及び2では,それとは無関係に処理順序が決定されるため,結果的に各ジョブの要求者の終了希望時刻に応じた処理順序の決定ができない場合が生じることになる。
従って、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像形成に関するジョブが複数入力された際に,ジョブの要求者の終了希望時刻に応じた順序でジョブを処理する画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,入力した画像形成に関する1又は複数のジョブを記憶する記憶手段を具備し,該記憶手段から前記ジョブを所定の順序で読み出して画像を形成する画像形成装置において,前記ジョブそれぞれについて,その画像形成の終了希望時刻を入力する終了希望時刻情報入力手段と,前記ジョブそれぞれについて,その画像形成に要する予測処理時間を算出する予測処理時間算出手段と,現在時刻を計時する時刻計時手段と,前記終了希望時刻と前記予測処理時間と前記現在時刻とに基づいて,前記ジョブの処理順序計画を決定するものであり,既に入力されている既存ジョブの前記処理順序計画に,新たに入力した新規ジョブの前記終了希望時刻までに該新規ジョブの前記予測処理時間以上の連続した空き時間帯がある場合には,該空き時間帯に前記新規ジョブを先詰めした前記ジョブの処理順序計画を決定し,そうでない場合には,前記既存ジョブそれぞれの処理計画を順次それぞれの前記終了希望時刻まで移動させ,これにより発生した前記新規ジョブの前記予測処理時間以上の連続した空き時間帯に前記新規ジョブを挿入した前記ジョブの処理順序計画を決定するジョブ処理順序計画手段とを具備し,前記ジョブの処理順序計画に従って画像形成を実行してなることを特徴とする画像形成装置である。
これにより,各ジョブ処理物(書類)が本来必要とされる終了希望時刻に基づいてジョブの処理順序計画が決定されるため,各ジョブの要求者の終了希望時刻に応じた順序でジョブが処理されることになる。
【0005】
また,後から入力されたジョブであっても,その終了希望時刻を満足する形でジョブ処理順序計画が決定される。
【0006】
また,前記ジョブ処理順序計画手段が,前記既存ジョブそれぞれの処理計画の順次移動によっても前記新規ジョブの前記終了希望時刻までに該新規ジョブの前記予測処理時間以上の連続した空き時間帯が発生しない場合には,前記新規ジョブを前記既存ジョブの処理順序計画における空き時間帯それぞれにその時間以内の処理時間となるよう分割して挿入するものであるものも考えられる。
これにより,まとまった(連続した)空き時間がない場合でも,新たに入力したジョブが複数の空き時間に分割して挿入されるので,より効率的なジョブ処理順序計画を決定できる。
【0007】
また,前記ジョブ処理順序計画手段が,前記既存ジョブの処理順序計画において前記新規ジョブの前記終了希望時刻までにおける空き時間の合計が前記新規ジョブの前記予測処理時間に満たない場合には,前記新規ジョブを前記既存ジョブの処理順序計画の最後尾に追加するものであってもよい。
また,新たに入力した前記ジョブを挿入できる前記空き時間帯がなかった場合には,その旨を通知する終了希望時刻オーバー通知手段を具備するものや,前記ジョブの処理順序計画に基づいて,前記ジョブそれぞれの画像形成が終了する予定時刻を出力する予定時刻出力手段を具備するものであれば,利用者が状況を把握できるのでより便利となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに、図1は本発明の実施の形態に係る複写機Xの概略構成を表すブロック図,図2は本発明の実施の形態に係る複写機Xにおける新たなジョブが入力された際のジョブの終了希望時刻の入力画面の一例を表す図,図3は本発明の実施の形態に係る複写機Xにおけるジョブの処理順序計画決定の手順を表すフローチャート,図4は本発明の実施の形態に係る複写機Xにおいて決定された処理順序計画の一例を表すタイムチャート,図5は本発明の実施の形態に係る複写機Xにおける新たなジョブがジョブ処理順序計画に挿入された後のジョブの終了予定時刻の表示画面の一例を表す図である。
【0009】
本発明の実施の形態に係る複写機Xは,原稿を読み取って複写印刷する複写機能に加え,パソコン等の端末から受信した印刷データを印刷するプリンタ機能を有する複合型複写機である。
まず,図1を用いて複写機Xの概略構成について説明する。
複写機Xは,パソコン等の端末と通信して印刷データ等を入力する端末通信部1と,不図示の原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取部2と,各種操作入力及びデータ表示を行う液晶タッチパネル等で構成される表示操作部3と,CPU,ROM,RAM等から構成され,前記ROMに記憶された所定のプログラムに従って当該複写機Xの印刷処理に関する各種制御を行う制御部4と,前記印刷データ入力部1及び前記画像読取部2から入力された印刷データ及び画像データを印刷ジョブ(以下,単にジョブという)として記憶する他,前記制御部4によって処理される各種データを記憶するハードディスク等である記憶部5,前記制御部4からの制御指令に従って前記記憶部5に記憶された前記ジョブを印刷処理する印刷部6から構成されている。さらに,前記制御部4は,時刻を計時する時刻計時部4aを具備している。複写機Xは,一般的な複合型複写機として機能するためのその他の構成も具備しているが,特に本発明の特徴をなすものではないので,ここでは説明を省略する。
【0010】
本複写機Xの特徴は,前記ジョブそれぞれについて,そのジョブの終了希望時刻を設定でき,該終了希望時刻に基づいて前記ジョブの処理順序の計画(以下,ジョブ処理順序計画という)が決定される点にある。図2に前記終了希望時刻の設定画面20の一例を示す。該設定画面20は,前記原稿台の原稿を読み取らせた際に,前記表示操作部3によって表示される画面である。図2に示されるジョブA〜ジョブDは,既に前記ジョブ処理順序計画に登録されている前記ジョブ(既存ジョブ)を表し,ジョブEが新たに登録しようとしている前記ジョブ(新規ジョブ)を表す。前記終了希望時刻設定画面20には,前記ジョブ処理順序計画に登録された前記ジョブ毎に,ジョブの処理状態,終了予定時刻,前記終了希望時刻,分割可否,所要時間の他,前記時刻計時部4aによって計時された現在時刻23が表示される。前記時刻計時部4aによって計時される時刻により,前記ジョブ処理順序計画における時刻管理が行われる。
前記ジョブの処理状態としては,その時点で印刷中であることを表す「実行中」,印刷を待っている状態である「待機中」,及びこれから前記ジョブ処理順序計画に登録しようとしている状態である「スプール中」の3つの状態がある。利用者は,前記処理状態が「スプール中」である前記印刷ジョブEについて,終了希望時刻入力欄21及び分割可否入力欄22を操作することによって,前記終了希望時刻及び前記分割可否の情報を設定する。前記分割可否とは,後述する前記ジョブ処理順序計画の決定において,新たに入力した前記ジョブを登録する際に,該ジョブを前記終了希望時刻までにそのまま挿入できる連続した空き時間が見つからなかった場合に,複数のジョブに分割して挿入してもよいか否かについての設定情報である。
前記所要時間は,前記ジョブの予測処理時間であり,前記終了予定時刻とともに前記制御部4によって求められる。
また,前記終了希望時刻及び前記分割可否は,前記原稿台から原稿を読み取らせた場合は,図2の前記設定画面から前記終了希望時刻及び前記分割可否の入力が行われるが,パソコン等の端末から入力される前記ジョブについては,前記端末に予めインストールされるプリンタドライバ等によって前記端末で入力され,入力された前記終了希望時刻及び前記分割可否の情報が,例えば前記ジョブのヘッダー情報に含められて出力されることにより,本複写機Xがそのジョブについてのそれらの情報を取得する。
【0011】
次に,図3を用いて,前記ジョブ処理順序計画の決定手順について説明する。
図3に示す処理は,前記処理状態が「待機中」であるジョブ1〜ジョブ(N−1)までの(N−1)個のジョブが前記ジョブ処理順序計画に登録されており,新たに入力されたジョブNが前記ジョブ処理順序計画に登録される場合の処理を表すものとする。また,ジョブ1,ジョブ2,〜ジョブ(N−1)の順に前記終了希望時刻が早い(即ち,ジョブ(N−1)の前記終了時刻が一番遅い)ものとし,例えば,前記ジョブNに対応する前記終了希望時刻,前記所要時間等を,終了希望時刻N,所要時間Nのように表現するものとする。また,図3の処理が開始される前に,前記端末通信部1から入力された前記ジョブN,又は前記画像読取り部2から読み取られた画像について前記制御部4により生成された前記ジョブNが,前記終了希望時刻Nとともに前記記憶部5に格納されているものとする。また,S101,S102,,は,前記制御部4によって実行される処理手順(ステップ)の番号を表す。
まず,前記記憶部5から前記ジョブN及び前記終了希望時刻Nが読み出され(S101,前記終了希望時刻情報入力手段の処理に相当),前記ジョブNについての前記所要時間,即ち,印刷に要する時間が算出される(S102,前記予測処理時間算出手段の処理に相当)。
次に,S103において,前記終了希望時刻Nが設定されているか否かが判別され,設定されていないと判別された場合には,前記ジョブNが前記ジョブ処理順序計画の最後尾に追加され(S501),更新された前記ジョブ処理順序計画に基づき,現在実行中の前記ジョブ及び前記ジョブ1〜ジョブNについて,前記終了予定時刻,前記終了希望時刻,前記所要時間が前記表示操作部3に出力された後(S107),処理が終了する。
【0012】
一方,S103において前記終了希望時刻Nが設定されていると判別された場合には,所定の変数iに(N−1)が代入され(S104),S105へ移行する。
S105では,その時点の前記ジョブ処理順序計画において,前記終了希望時刻Nまでに,前記所要時間N以上の連続した空き時間があるか否かが判別され,該空き時間があると判別された場合には,その連続した空き時間に前記ジョブNが,後詰め又は先詰めにして挿入され,前記ジョブ処理順序計画が更新される(S106)。次に,更新された前記ジョブ処理順序計画に基づき前述したS107の処理が実行された後,処理が終了する。
【0013】
一方,S105において,前記終了希望時刻Nまでに前記所要時間N以上の連続した空き時間がないと判別された場合には,S201へ移行し,前記変数iが0(ゼロ)であるか否かが判別され,前記変数iが0でないと判別された場合は,前記ジョブ処理順序計画において,ジョブiをその終了希望時刻iまで移動,即ち,ジョブiについての前記終了予定時刻iを前記終了希望時刻iに一致させ(S301),さらに前記変数iをマイナス1(カウントダウン)させた後(S302),S105へ戻って,更新後の前記ジョブ処理順序計画について前述したS105の判別,即ち,前記連続した空き時間の有無の判別が行われる。このように,前記終了希望時刻の遅いジョブから順に,該ジョブをその終了希望時刻まで移動させながら,前記ジョブNが挿入できるだけの前記連続した空き時間が生じるかどうかが判別(S105)され,該空き時間が生じれば,そこに前記ジョブNが挿入される(S106)。
但し,S301において,前記ジョブiを前記終了希望時刻iまで移動させると,他のジョブと干渉してしまう場合には,該干渉が起こらない時刻,即ち,該干渉が生じるジョブの処理が開始される時刻までしか移動させないようにする。
【0014】
一方,S201において,前記変数iが0であると判別された場合,即ち,全ての「待機中」のジョブを前記希望終了時刻まで移動させたにもかかわらず,前記ジョブNを挿入できる前記連続した空き時間が生じなかった場合は,S202へ移行し,前記ジョブNに設定された前記分割可否の情報が判別され,「分割可」と設定されている場合(S202のYes側)には,S203において前記希望終了時刻Nまでの空き時間の合計が,前記所要時間N以上であるか否かが判別される。
S203において,前記空き時間の合計が前記所要時間N以上であると判別された場合は,S204において,前記ジョブNが前記希望終了時刻Nまでに存在する各空き時間以内に収まるように分割される。
次に,S205において,分割された前記ジョブNが,前記各空き時間に挿入できるか否かが判別される。このような判別を行う理由は,前記ジョブNの分割は,最小限1ページ単位でしか行えないため,1ページ分の印刷に要する時間未満の空き時間には挿入できず,前記空き時間の合計が前記所要時間N以上であっても,分割した前記ジョブNを挿入できない場合も生じ得るからである。
S205において,分割された前記ジョブNが前記各空き時間に挿入可能と判別された場合は,分割された前記ジョブNが前記ジョブ処理順序計画における前記各空き時間に前詰め又は後詰めで挿入される。さらに,前述したS107へ移行して前記終了予定時刻等が前記表示操作部3へ出力される。
【0015】
一方,S202において前記分割可否が「分割不可」(否)と設定されていると判別された場合,又はS203において前記空き時間の合計が前記所要時間N未満であると判別された場合,並びにS205において分割された前記ジョブNが前記空き時間に挿入できないと判別された場合は,結局,前記終了希望時刻Nまでに前記ジョブNを挿入できないと判断されたことを意味するので,前記ジョブNを前記ジョブ処理順序計画の最後尾に追加した後(S401),前記終了希望時刻をオーバーする旨の通知情報とともに,S107と同様に,更新された前記ジョブ処理順序計画に基づき,前記終了予定時刻,前記終了希望時刻,前記所要時間が前記表示操作部3に出力された後(S402),処理が終了する。前記終了希望時刻をオーバーする旨は,例えば,前記ジョブNについての前記終了予定時刻を表示色を変えて点滅させる等によって通知される。
以上示したように,各ジョブの処理物(書類)が本来必要とされる終了希望時刻に基づいてジョブの処理順序計画が決定されるため,各ジョブの要求者の終了希望時刻に応じた順序でジョブが処理されることとなる。さらに,まとまった(連続した)空き時間がない場合でも,新たに入力したジョブが複数の空き時間に分割されて挿入されるので,より効率的なジョブ処理順序計画を決定できる
【0016】
次に,図4及び前述した図3を用いて,図2に示した前記ジョブA〜前記ジョブEを例として,前記ジョブ処理順序計画の決定過程の一例について説明する。
図4(a)は,新たに入力された前記ジョブEの前記処理状態が「スプール中」であるときの前記ジョブ処理順序計画をタイムチャート(実線矢印)で表したものである。この状態で,新たな前記ジョブEについての前記終了希望時刻及び前記分割可否が,それぞれ「15:50」及び「分割可」と設定されたとする(図3のS101)。また,前記制御部4により,前記処理状態が「待機中」である前記ジョブB〜前記ジョブDが,設定された前記終了希望時刻の早いものから順にジョブ1〜ジョブ3と,さらに前記ジョブEがジョブ4と認識されているものとする(即ち,ジョブ1=ジョブC,ジョブ2=ジョブD,ジョブ3=ジョブB,ジョブ4=ジョブE,図3におけるN=4)。
【0017】
まず,前記制御部4により,前記ジョブ4(E)の所要時間4が算出される(図3のS102)。ここでは,「600秒」(即ち,10分)と算出されたものとする。
次に,前記ジョブ4の前記所要時間が設定されているので,前記変数iに3(=N−1=4−1)が代入される(S103→S104)。
次に,図4(a)からわかるように,前記ジョブ4(E)の終了希望時刻4(15:50)までに,前記所要時間4(10分)以上の空き時間(破線矢印)がなく(S104のNo側),前記変数i(=3)が0ではないので(S201のNo側),前記ジョブi(=ジョブ3(B))がその終了希望時刻3(15:55)まで移動される(S301)。このときの前記ジョブ処理順序計画の状態が図4(b)である。
さらに前記変数iに2(=3−1)が代入された後(S302),再度,前記所要時間4以上の空き時間がチェックされる(S105)。同様にして,前記ジョブ2(D)をその終了希望時刻2まで移動された状態が図4(c)であり,さらに前記ジョブ1(C)をその終了希望時刻1まで移動された状態が図4(d)である。いずれの状態においても,前記所要時間4(10分)以上の空き時間が存在しない(S201のYes側)。そこで,前記ジョブ4(E)の前記分割可否がチェックされる(S202)。
前記ジョブ4(E)は,前述したように前記分割可否が「分割可」と設定されており(S202のYes側),前記終了希望時刻4(15:50)までの空き時間の合計(10分=6分+4分)が前記所要時間4以上であるので(S203のYes側),前記ジョブ4(E)が,前記所要時間が6分と4分の2つのジョブ(ジョブ4−1,ジョブ4−2)に分割されて,それぞれ空き時間に挿入される(S206)。(便宜上,ここでは,前記所要時間が10分の前記ジョブ4(E)が,6分と4分の2つのジョブに分割できたものとする(S205のYes側)。)
以上のようにして決定された前記ジョブ処理順序計画について,各ジョブの終了予定時刻等が前記表示操作部3に表示された画面例が図5である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば,画像形成に関するジョブが複数入力された際に,各ジョブの処理物(書類)が本来必要とされる終了希望時刻に基づいてジョブの処理順序計画が決定されるため,各ジョブの要求者の希望に沿う順序でジョブが処理されることとなる。さらに,ジョブの処理順序計画にまとまった(連続した)空き時間がない場合でも,新たに入力したジョブが複数の空き時間に分割されて挿入されるので,より効率的なジョブの処理順序計画を決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る複写機Xの概略構成を表すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係る複写機Xにおける新たなジョブが入力された際のジョブの終了希望時刻の入力画面の一例を表す図。
【図3】本発明の実施の形態に係る複写機Xにおけるジョブの処理順序計画決定の手順を表すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態に係る複写機Xにおいて決定された処理順序計画の一例を表すタイムチャート。
【図5】本発明の実施の形態に係る複写機Xにおける新たなジョブがジョブ処理順序計画に挿入された後のジョブの終了予定時刻の表示画面の一例を表す図。
【符号の説明】
1…端末通信部
2…画像読取り部
3…表示操作部
4…制御部
4a…時刻計時部
5…記憶部
6…印刷部
21…終了希望時刻入力欄
22…分割可否入力欄
23…現在時刻
Claims (5)
- 入力した画像形成に関する1又は複数のジョブを記憶する記憶手段を具備し,該記憶手段から前記ジョブを所定の順序で読み出して画像を形成する画像形成装置において,
前記ジョブそれぞれについて,その画像形成の終了希望時刻を入力する終了希望時刻情報入力手段と,
前記ジョブそれぞれについて,その画像形成に要する予測処理時間を算出する予測処理時間算出手段と,
現在時刻を計時する時刻計時手段と,
前記終了希望時刻と前記予測処理時間と前記現在時刻とに基づいて,前記ジョブの処理順序計画を決定するものであり,既に入力されている既存ジョブの前記処理順序計画に,新たに入力した新規ジョブの前記終了希望時刻までに該新規ジョブの前記予測処理時間以上の連続した空き時間帯がある場合には,該空き時間帯に前記新規ジョブを先詰めした前記ジョブの処理順序計画を決定し,そうでない場合には,前記既存ジョブそれぞれの処理計画を順次それぞれの前記終了希望時刻まで移動させ,これにより発生した前記新規ジョブの前記予測処理時間以上の連続した空き時間帯に前記新規ジョブを挿入した前記ジョブの処理順序計画を決定するジョブ処理順序計画手段とを具備し,
前記ジョブの処理順序計画に従って画像形成を実行してなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記ジョブ処理順序計画手段が,前記既存ジョブそれぞれの処理計画の順次移動によっても前記新規ジョブの前記終了希望時刻までに該新規ジョブの前記予測処理時間以上の連続した空き時間帯が発生しない場合には,前記新規ジョブを前記既存ジョブの処理順序計画における空き時間帯それぞれにその時間以内の処理時間となるよう分割して挿入するものである請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記ジョブ処理順序計画手段が,前記既存ジョブの処理順序計画において前記新規ジョブの前記終了希望時刻までにおける空き時間の合計が前記新規ジョブの前記予測処理時間に満たない場合には,前記新規ジョブを前記既存ジョブの処理順序計画の最後尾に追加するものである請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記新規ジョブを挿入できる前記空き時間帯がなかった場合には,その旨を通知する終了希望時刻オーバー通知手段を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記ジョブの処理順序計画に基づいて,前記ジョブそれぞれの画像形成が終了する予定時刻を出力する終了予定時刻出力手段を具備してなる請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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