JP3630485B2 - ポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP3630485B2
JP3630485B2 JP33852195A JP33852195A JP3630485B2 JP 3630485 B2 JP3630485 B2 JP 3630485B2 JP 33852195 A JP33852195 A JP 33852195A JP 33852195 A JP33852195 A JP 33852195A JP 3630485 B2 JP3630485 B2 JP 3630485B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
packaging
elongation
elongation load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33852195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09174774A (ja
Inventor
武 川本
英介 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Life and Living Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Life and Living Corp filed Critical Asahi Kasei Life and Living Corp
Priority to JP33852195A priority Critical patent/JP3630485B2/ja
Publication of JPH09174774A publication Critical patent/JPH09174774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3630485B2 publication Critical patent/JP3630485B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルムに関し、主として突上型ストレッチ包装機によって包装する包装材料に適したポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、両表面層(Z層)と延伸補助層(X層)及び結晶性ポリブテン−1を含むコア層(Y層)の少なくとも4層構成でなり、80℃における収縮率が20〜50%で、100%伸び荷重の平均値(縦方向と横方向の平均値)が100〜600g/cm幅であるポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルムは、例えば特公平2−52624号公報に開示されていて公知である。
【0003】
この公報には、表面層(Z層)は多層フィルムの表面に、例えばヒートシール性、防曇性、表面光沢性、柔軟性等の表面特性を具備させる役割のもので、具体的にはエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)やエチレンーメタクリル酸共重合体(EMAA)等の合成樹脂が採用されている。特に表面層には防曇剤を練り込みやすく、かつ練り込んだ防曇剤がブリードアウトしやすい樹脂を選択することを推奨しており、コア層(Y層)は、主に多層フィルム全体に耐熱性や機械強度等を具備させる役割のもので、例えば結晶性ポリブテン−1(PB−1)や結晶性ポリプロピレン(PP)等の樹脂が採用されている。上記公報の実施例によると、PPが80%でPB−1が20%の混合物、あるいはPB−1単体が採用されている旨の記載がある。
【0004】
また、同公報には、延伸補助層(X層)は、単独層では30〜80℃の低い温度下では延伸することが困難である上記のY層の延伸を容易にする役割の層で、具体的にはEVAとPPと軟質エラストマーよりなる混合樹脂層であり、このX層は、上記Y層に接近して配置することによって、多層フィルム全体を30〜80℃の低い温度下で面積倍率で9〜30倍に延伸すること(冷間延伸という)を可能にし、その結果多層フィルムには80℃において20〜50%の値の収縮性を具備させることができるとともに、これによって包装フィルムとしての品質特性、すなわち『特定の伸びにおける適度な伸び荷重と高い破断伸び=ストレッチ性』、『優れた変形回復性と適度な弾性率=包装後の押し込み変形跡の回復性(押し込み回復性)がある、張りや腰がある』、『十分な機械的強度=包装機との操作適性』、『透明性や光沢性=光学特性』等を兼備させることを可能にし、ストレッチ包装分野に利用できることが記載されている。
【0005】
その後の発明者らの実用研究による知見としては、ストレッチフィルムとして必要な特性はフィルムとしての腰の強さと伸長使用する時の伸びやすさが重要であり、腰の強さを示すフィルムの引張弾性率(2%モジュラス)は、縦方向と横方向の平均で8kg/cm以上、また伸びやすさを示す破断伸度が、縦方向と横方向の平均で300%以上の双方を満たす範囲にあることが重要であることが究明されてきた。主としてこの種のフィルムは突上型ストレッチ包装機に使用されている。
【0006】
ここで突上型ストレッチ包装機の包装工程を説明する。図3は、突上型包装機でフィルムをカットする工程の模式図である。図中の(1)はフィルム、(2)は鋸刃、(3)はフィルム押さえベルト、(4)はフィルムロール、(5)はミシン目、(6)はフィルムの弛みである。まず、フィルム(1)をフィルム押さえベルト(3)により縦方向に引き伸ばし、繰り出し量が所定の長さに達したら、鋸刃(2)によりフィルムの横方向にミシン目(5)を穿つ。次にフィルムロール(4)の駆動を停止させ、ミシン目(5)より後側のフィルムを保持し、前側のフィルムのみフィルム押さえベルト(3)で縦方向に引っ張ることによりフィルム(1)をミシン目(5)から切り分け、被包装物の真上に搬送し、包装に供せられている。
【0007】
図4は、突上型包装機におけるフィルムの折り込みの工程についての模式図である。(10)は切り分けられたフィルム、(11)はトレー、(12)はフィルムの繰り出し方向(縦方向)の折込み板、(13)はフィルムの繰り出し方向に対して垂直な方向(横方向)の折込み板、(14)はプッシャーである。
まず、切り分けられたフィルム(10)が所定の位置に達した後に、トレー(11)が突き上げられフィルムをストレッチする。次に、2枚の縦方向の折込み板(12)によりフィルムを折込む。最後に1枚の横方向の折込み板(13)によりフィルムを折込み、プッシャー(14)でトレーを搬出すると同時にもう一方を折込み、包装工程が終了する。
【0008】
近年、このストレッチ包装分野では、包装形態の多様化にともない、従来よりも1.5倍程度大きい大型トレーや、トレーの縦と横の寸法比が3を超えるような細長いトレー(通称:サンマトレー)を使った包装体をユーザーは重用する傾向が強い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の図3に示すような包装機に特公平2−52642号公報に示されている従来のポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルムを適用すると、以下のような問題点が生じる。すなわち、
(イ)フィルム押さえベルト(3)とフィルムロール(4)間で行われるミシン目(5)からの切り分け動作が、フィルム押さえベルト(3)のより押さえられているミシン目の両端部に集中し、中央部は引きちぎられ、ささくれだった状態になる。
【0010】
(ロ)上記(イ)に示すミシン目中央部の引きちぎりの応力でフィルム端部が押さえベルト(3)から抜け落ち、フィルム搬送のサイクルが中断される。あるいはフィルムが完全に抜け落ちないまでもフィルムの弛み(6)が生じ、これが原因となって、その後の工程で被包装物を突き上げてもフィルムがストレッチされずに皺となる。
【0011】
(ハ)一般に突上型包装機では、フィルムの縦方向にトレーの長辺が、フィルムの横方向にトレーの短辺がくるようにセットされる。このためフィルムの伸び荷重の縦方向と横方向との比が極端にアンバランスなものは、縦方向の折込み板(12)、横方向の折込み板(13)あるいはプッシャー(14)によりフィルムが折り込まれる際、フィルムが折込み板あるいはプッシャーによって引張られてしまうため、応力の集中するトレーのコーナー部で破れてしまう。
【0012】
すなわち、上記の(イ)および(ロ)の不良現象は、広幅フィルムを用いた場合に顕著で、フィルムがミシン目から思いどおりに切り分けられない(この現象をカット性不良と呼ぶ)ために、また(ハ)の不良現象は細長いトレーを用いた場合に顕著で、フィルムがトレーコーナー部で破れてしまうために、包装に供されなくなる問題が生じている。
【0013】
上記カット不良対策としては、例えばミシン目からの切れ目の伝播がしやすい膜質の硬いシュリンクフィルムを用いる方法がある。しかし、この種のフィルムはストレッチ包装機で包装した場合、フィルムの伸び荷重が大きいために被包装物が変形またはトレーが破損してしまい、商品価値がなくなってしまう。
また、特開平6−270248号公報の開示によれば、3層構成のストレッチフィルムの中心層に結晶性ポリブテン−1を用いれば、カット性は改良されるとしている。しかしながら、この種のフィルムを実用すると、カット性は依然として不充分である。また、上記従来のポリオレフィン系樹脂多層ストレッチフィルムの特長である押込み変形回復性を全く具備していない。
【0014】
本発明者らは、上記課題を解決するため、検討した結果、従来のポリオレフィン系樹脂多層ストレッチフィルムの持つ優れた諸特性、すなわちストレッチ性、押込み回復性、機械的強度、光学特性等を維持した状態で、フィルムの腰の強さと伸びやすさを満足し、さらにフィルムのカット性を向上せしめるフィルムを得ることを見いだした。
【0015】
すなわち、本発明は、
両表面層(Z層)と延伸補助層(X層)と結晶性ポリブテン−1を含むコア層(Y層)の少なくとも4層構成でなり、80℃における収縮率が20〜50%で、100%伸び荷重の縦方向と横方向の平均値が100〜600g/cm幅であるポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルムにおいて、上記フィルムの縦方向の100%伸び荷重が250〜550g/cm幅で、横方向の100%伸び荷重が50〜200g/cm幅であり、かつ上記フィルムの100%伸び荷重の縦方向と横方向との比(縦方向/横方向)を縦軸にし、上記コア層(Y層)中の結晶性ポリブテン−1系樹脂の190℃でのメルトフローレート(MFR:荷重2.16kg)を横軸で示した直角座標にあって、下記の座標点A、E、F、Gの4点を直線で結んだ範囲内にあることを特徴とするポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルムである。
【0016】
A(0.2、 2.5)、 0.26.0
2.06.0)、 2.03.2
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明が従来技術と相違する点は、下記の2点である。
(1)フィルムの縦方向の100%伸び荷重が250〜550g/cm幅で、横方向の100%伸び荷重が50〜200g/cm幅であること
(2)フィルムの100%伸び荷重の縦方向と横方向との比(縦方向/横方向)を縦軸にし、Y層中のポリブテン−1(PB−1)のメルトフローレート(以下、MFR)を横軸とした直角座標において、ある特定の範囲にあること
以下に上記(1)、(2)の相違点の技術的意義を説明する。
【0017】
まず、(1)の相違点は図2に示される。図2は、フィルムの縦方向と横方向の100%伸び荷重の適性範囲を示す実験図(実験例に対応)である。破線は従来のストレッチフィルムの特質である100%伸び荷重の縦方向と横方向の平均値が100〜600g/cm幅であるための境界線を示す。図2中の記号「☆」、「★」は、順に「ストレッチフィルムとして適当」、「ストレッチフィルムとして不適当」に該当するものであり、各座標点に表8に示す腰と伸びやすさの指標をプロットしたものである。
【0018】
図2から明らかなように、腰と伸びやすさの双方を満たす指標が「☆」であるためには、フィルムの縦方向の100%伸び荷重が250〜550g/cm幅、横方向の100%伸び荷重が50〜200g/cm幅の範囲にあることが重要であることが分かる。
次に、▲2▼の相違点は図1に示される。図1は、本発明の実験結果(実施例1、比較例1に対応)の解析図である。縦軸にフィルムの100%伸び荷重の縦方向と横方向との比(縦方向/横方向)をとり、横軸にコアー層(Y層)中の結晶性ポリブテン−1系樹脂のMFRをとり、表1〜表4に示す実験No.1〜20の総合評価をそのフィルムの内容を示す座標点の位置にプロットしたものである。
記号「◎」、「〇」、「×」は、順に「実用に最適なレベル」、「実用上問題ないレベル」、「実用に適さないレベル」に該当するものである。
【0019】
ここで注目すべきことは、この実験No.1〜20のフィルムは、上記▲1▼の構成要件、すなわち100%伸び荷重の絶対値が縦方向で250〜550g/cm幅、横方向で50〜200g/cm幅の範囲にあるという要件を満たしているにもかかわらず、図1を全体として見たときは記号「◎」、「〇」、「×」のものが混在しているという事実である。すなわち、表1〜表4を見る限りにおいては、その結果からは技術的意味を見いだすことのできない状態であったことを意味する。そのような状況下にあって、図1の意味するところは、直線で囲まれる枠の中心部に「◎」が存在し、その周囲に「〇」が存在し、枠の外に「×」が存在することである。図1の座標点を結ぶ直線は、総合評価の良不良を層別することに成功している。
【0020】
図1の層別結果と、表1〜表4の評価結果および結果知見とを照らし合わせみると次のことが分かる。すなわち、点A(0.2、 2.5)と点B(0.2、 7.0)とを結ぶ直線の左側の領域は、フィルムの透明性が悪く、また厚みムラが生じ、さらに包装時に皺が生じた。これはPB−1のMFRが小さすぎるために、他の樹脂との混練性が悪くなって透明性が悪化し、また押出時に層間乱れが発生して流れムラになり、そのため厚みムラが生じて包装時にフィルムが均一にストレッチされずに皺が生じたためと考えられる。
【0021】
点C(4.0、 7.0)と点D(4.0、 4.0)とを結ぶ直線の右側の領域は、フィルムのカット性が充分ではなく、このため450mm幅のフィルムでは包装することができず、またコーナー部での破れも発生した。コ−ナ−部破れについてはPB−1のMFRが大きくなり、強度が低下したと考えられる。
点A(0.2、 2.5)と点D(4.04.0)とを結ぶ直線の下側の領域は、フィルムのカット性が充分ではなく、また一部のトレー(CTF150−125F)を除きトレー変形が見られた。トレー変形については、トレーの形状(トレーの縦/横の寸法比)と材質(強度)、およびフィルムの横方向の100%伸び荷重の絶対値のバランスが崩れたために生じたと考えられる。
【0022】
点B(0.2、 7.0)と点C(4.0、 7.0)とを結ぶ直線の上側の領域は、カット性は充分あるものの、コーナー部破れが発生し、また一部のトレー(CTF150−125F)を除きトレー変形が見られた。また、包装仕上がりも一部のトレー(SK−25F)を除き皺が発生した。コーナー部破れと包装仕上がり−1、包装仕上がり−2は、フィルムの100%伸び荷重の縦方向と横方向の比が極端にアンバランスであるため、またトレー変形については、トレーの形状(トレーの縦/横の寸法比)と材質(強度)およびフィルムの縦方向の100%伸び荷重の絶対値のバランスが崩れたため生じたと考えられる。
【0023】
つまり、座標点A、B、C、Dを結ぶ直線で囲んだ領域は、フィルムのカット性、ダート強度、コーナー部破れ、包装仕上がり−1、包装仕上がり−2、押込み変形回復性、霞度(ヘイズ)をすべて満足する領域を示すことが分かる。
また、点A(0.2、 2.5)、点E(0.2、 6.0)、点F(2.0、 6.0)、点G(2.0、 3.2)で囲まれる領域は、総合評価が「◎」であり、実用に最適なレベルのフィルム特性を示す領域である
【0024】
本発明に用いるコア層(Y層)を構成する樹脂について説明する。Y層は上記の結晶性ポリブテン−1系樹脂を含む層であり、上記条件を満足する結晶性ポリブテン−1系樹脂の具体例としては、ブテン−1、エチレンまたはプロピレンとの共重合体が挙げられる。PB−1と他の樹脂との比は100:0〜10:90、好ましくは75:25〜25:75である。PB−1と混合する樹脂としては、耐熱性や機械的強度を付与させるため、例えばアイソタクチックポリプロピレンやシンジオタクチックポリプロピレン、およびこれ等にエチレンやブテン−1等共重合した結晶性ポリプロピレン系樹脂等が好ましい。
【0025】
さらに、これらの樹脂の他に少量(5重量%以下)混合する樹脂としては、水添ポリジクロロペンタジエン系樹脂、水添ポリテルペン等の石油樹脂等、水添スチレン−ブタジエンコポリマー(ブロック、ランダム)が挙げられる。
本発明に用いる多層フィルムを構成する表層(Z層)と延伸補助層(X層)について説明する。
【0026】
表層(Z層)は、ヒートシール性、防曇性、表面光沢性、柔軟性等の表面特性を具備させるもので、以下に示す重合体(A)からなる。重合体(A)としては、例えば密度が0.890〜0.920g/cmのエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレンー酢酸ビニル、エチレンーアクリル酸エチル等のエチレンとエステル単量体、脂肪酸不飽和モノカルボン酸、該モノカルボン酸アルキルエステルより選ばれる単量体との共重合体、または上記単量体とエチレンとの共重合体の一部分以上をケン化した重合体の少なくとも一部を、例えばNa、Zn、Mg等の金属のイオンによりイオン結合された重合体等である。
【0027】
延伸補助層(X層)は、冷間延伸する場合には必須の層であり、上記の重合体(A)および下記に示す重合体(B)、重合体(C)からなる3種の重合体のブレンド組成物からなる層である。
重合体(B)としては、Vicat軟化点が60℃以下の軟質エラストマーで、その具体例として、エチレンまたはプロピレンと炭素数2〜20のα−オレフィンとの主としてランダム共重合体である。ここでα−オレフィンのほかに、シクロペンタジエン系単量体、ノルボルネン系単量体(例えばエチリデンノルボルネン)等が共重合されてもよい。好ましい重合体としては、強度の点からシングルサイト触媒を用いて製造された直鎖状超低密度ポリエチレンが挙げられる。重合体(C)としては、例えばアイソタクチックポリプロピレンやシンジオタクチックポリプロピレンおよびこれ等にエチレンやブテン−1等共重合した結晶性ポリプロピレン系重合体、ポリブテン−1系重合体等よりなる。
【0028】
上記組成物に1,2−ポリブタジエン、水添ジシクロロペンタジエン、水添テルペン等の石油樹脂、水添スチレン−ブタジエンコポリマー(ブロック、ランダム)等を15%を上限としてブレンドしてもよい。
これらの各層の組み合わせとしては、4層ではZ/Y/X/Z、5層ではZ/X/Y/X/Z/、Z/Y/X/Y/Z/、7層ではZ/X/Y/X/Y/X/Z、Z/Y/X/Y/X/Y/Z等が挙げられる。好ましくは、Y層を2層以上有する組み合わせである。なお上記フィルムは回収して再ペレット化して、X層中にブレンドすることが可能である。
【0029】
各層の厚み比率は、多層フィルムとしての強度や光学特性やヒートシール性から、通常X層が10%〜40%、Y層が5〜40%、Z層が5〜20%の範囲で選ばれる。また、多層フィルムのトータル厚みは、包装性、ストレッチ性、取り扱い性から、好ましくは5〜25μmである。
また、上記のX層、Z層には、防曇剤、防菌剤、防霜剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を添加してもよく、さらにフィルム表面にシリコーンオイルまたはそのエマルジョン、界面活性剤、粉体、高分子等をコートしてもよい。
【0030】
次に、本発明のフィルムの製造方法を例示する。
まず、従来の製法と共通するところは、各層の樹脂組成物を別々の押出機で熔融押出し、多層サーキュラーダイで合流積層化する。この積層体を冷媒により急冷固化しチューブ状原反とする。これにより、各樹脂層の結晶化度が低く抑えられ、冷間延伸が容易となる。この際、チューブ内に防曇性、滑り性等の特性を向上させる目的で界面活性剤、シリコーンオイル等を充填する。次に、チューブ状原反を35〜65℃の温度に加熱し、面積倍率9〜30倍にチューブラー延伸し、ニップロールで引き取る。次に35℃以上で表面層(Z層)の重合体の融点以下の熱風をあて熱処理を行い、フィルムを適量弛緩させる。なお、縦方向の弛緩率(フィルムを縮める割合)はニップロールと最終巻き取りロールとの速比から、また横方向の弛緩率はニップロールと最終巻き取りロールでのフィルム幅の比から求める。
【0031】
製造方法における本発明の場合の特異点は次の2点にある。
(a)チューブ状原反を延伸する際、縦方向の延伸倍率を2.5倍前後にとどめておいて、横方向の延伸倍率を4〜6倍(面積倍率10〜15倍)とする。特に、横方向に大きく延伸すること。
(b)得られた延伸フィルムを熱処理する際、縦方向の弛緩率を17〜30%にとどめておいて、横方向の弛緩率を40〜60%(面積弛緩率50〜72%)とする。特に、横方向に大きく弛緩させること。
【0032】
特公平2−52624号公報の実施例に記載されている延伸倍率は、縦方向に3.3〜3.6倍、横方向に3.2〜3.4倍であり、また同じく弛緩率は、縦方向に15%、横方向に10%であり、このような製造方法では本発明のフィルムを製造することはできず、(a)と(b)両方の製造方法を用いることによって初めて本発明の具現化に成功した。
【0033】
本発明に用いるフィルムの物性の測定方法および評価方法を以下に示す。
(1)80℃収縮率(%)
フィルムサンプルをフィルムの縦方向、横方向それぞれに直行するように50mm×50mmに切り出し、80℃に調整された熱風循環恒温槽に自由に収縮できる状態に入れ、30分放置した後、取り出して寸法変化率を求めた。数値は縦方向と横方向との平均値で示す。
【0034】
(2)100%伸び荷重(g/cm幅)
フィルムサンプルを長辺100mm、短辺10mmの短冊状に縦方向、横方向それぞれ切り出す。長辺方向を測定方向とし、チャック間を50mmに調整したストレインゲージ(アンプ、レコーダーに接続)に取り付け、引張り試験機で引張り速度200mm/分で引張り、伸びが100%に達した際の荷重値を100%伸び荷重とした。そして、縦方向と横方向の100%伸び荷重の平均値(伸び荷重平均値)と、100%伸び荷重の縦方向と横方向との比(MD/TD比)を求めた。
【0035】
(3)メルトフローレート(MFR:g/10分)
JIS K7210に準拠したメルトインデクサーを用いて、温度190℃(ポリプロピレンのみ230℃)で荷重2.16Kgの条件で測定した。
(4)引張弾性率(2%モジュラス)
フィルムサンプルを長辺170mm、短辺10mmの短冊状に縦方向、横方向それぞれ切り出す。長辺方向を測定方向とし、チャック間を100mmに調整したストレインゲージ(アンプ、レコーダーに接続)に取り付け、引張り試験機で引張り速度50mm/分で引張り、伸びが2%に達した際の荷重値を50倍し、断面積で割った値の縦方向と横方向の平均値を引張弾性率とした。
【0036】
Figure 0003630485
(5)破断伸び(%)
上記100%伸び荷重の測定方法でフィルムを引張り、破断した時の縦方向と横方向の伸びの平均値を破断伸びとした。
【0037】
Figure 0003630485
(6)腰と伸びやすさの指標
引張弾性率と破断伸びの2つの評価項目についてまとめたものである。
【0038】
Figure 0003630485
(7)カット性
フジキカイ社製A−18K自動包装機にて、500mm、450mm、400mm、350mm、330mmの幅のフィルムで包装した時に、フィルムがカットできた最大幅をカット性とした。
【0039】
Figure 0003630485
(8)ダート強度(kg・cm)
ASTM−D−1709のA法に準拠
Figure 0003630485
(9)コーナー部破れ
フィルム幅330mmのフィルムを用いて、フジキカイ社製A−18K自動包装機にて200gの粘土を載せた中央化学社製の発泡トレー(C−27:通称サンマトレー 330×98×12(mm))を40パック/分で200個包装した時、トレー上面コーナー部にフィルムの破れがあるかその個数を数えた。
【0040】
Figure 0003630485
(10)トレー変形
フィルム幅330mmのフィルムを用いて、フジキカイ社製A−18K自動包装機にて200gの粘土を載せた中央化学社製の下記の3種のトレーを40パック/分で包装し、包装終了後のトレーの変形具合を観察した。
【0041】
CH15−11F:150×114×33(mm) 最も変形しやすい
SK−25F:148×120×33(mm) 上下の中間程度
CTF150−125F:148×125×30(mm)最も変形しにくい
Figure 0003630485
(11)包装仕上がり−1
フィルム幅330mmのフィルムを用いて、フジキカイ社製A−18K自動包装機にて200gの粘土を載せた中央化学社製の下記の3種の発泡トレーを40パック/分で包装し、包装終了後の仕上がり状態を観察した。
【0042】
C−27:330×98×12(mm) 包装は最も難しい
C−12:281×131×22(mm) 包装はやや難しい
SK−25F:148×120×30(mm) 包装は最も易しい
Figure 0003630485
(12)包装仕上がり−2
フィルム幅450mmのフィルムを用いて、フジキカイ社製A−18K自動包装機にて200gの粘土を載せた中央化学社製の下記の2種の発泡トレーを40パック/分で包装し、包装終了後の仕上がり状態を観察した。
【0043】
FS−C6:265×178×22(mm)
SK−109:194×248×25(mm)
Figure 0003630485
(13)押込み回復性
23℃で50%RHの雰囲気下で、フィルムサンプルを縦方向に0%、横方向に5%伸長した状態で125mm×125mmの枠に張り、直径が15mmで先端のRが7.5mmである押込み棒で1000mm/分の速度でフィルムを垂直方向に25mm押込み、同速度で抜き取る。抜き取った時点を0秒として、押込回復時間t(秒)を測定した。
【0044】
Figure 0003630485
(14)霞度(ヘイズ)
JIS K6714に準拠して求めた
Figure 0003630485
(15)総合評価
カット性、コーナー部破れ、トレー変形、包装仕上がり−1、包装仕上がり−2、押込み回復性、霞度の7つの評価項目についてまとめたものである。
【0045】
Figure 0003630485
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により、本発明を説明する。
まず、本発明で用いた重合体を以下に示す。
EVA:エチレンー酢酸ビニル共重合体[酢酸ビニル基含量=14重量%、190℃でのMFR=2.0g/10分、融点=90℃]
IPP:アイソスタチックポリプロピレン[密度=0.900g/cm、230℃でのMFR=2g/10分、融点=163℃]
TAF:エチレンープロピレン共重合体[プロピレン:15モル%、密度=0.870g/cm、190℃でのMFR=0.4g/10分、融点=40℃、Vicat軟化点40℃以下]
Y−1:ブテン−1・エチレン共重合体[密度=0.890g/cm、190℃でのMFR=0.1g/10分]
Y−2:ブテン−1・エチレン共重合体[密度=0.900g/cm、190℃でのMFR=0.2g/10分]
Y−3:ブテン−1・プロピレン共重合体[密度=0.890g/cm、190℃でのMFR=1.0g/10分]
Y−4:ブテン−1・エチレン共重合体[密度=0.908g/cm、190℃でのMFR=2.0g/10分]
Y−5:ブテン−1・エチレン共重合体[密度=0.900g/cm、190℃でのMFR=3.0g/10分]
Y−6:ブテン−1・プロピレン共重合体[密度=0.900g/cm、190℃でのMFR=4.0g/10分]
Y−7:ブテン−1・エチレン共重合体[密度=0.890g/cm、190℃でのMFR=5.0g/10分]
UL1:エチレンーオクテン−1共重合体[オクテン−1含量:10重量%、密度=0.895g/cm、190℃でのMFR=0.5g/10分(ダウケミカル社製ENGAGE・EG8150相当品)]
【0047】
【実施例1、比較例1】
X層としてEVAを65重量%とIPPを10重量%とTAFを25重量%とをブレンドした組成物に防曇剤としてジグリセリンオレートを2重量%添加した層を、Y層としてPB−1を50重量%とIPPを50重量%とをブレンドした組成物層を、Z層としてEVAに防曇剤としてジグリセリンオレートを1重量%添加した層を用い、これら各層をZ/Y/X/Y/Z(=10%/35%/10%/35%/10%)の5層構造にして、210℃に昇温されたサーキュラー多層ダイ(リップ径:200mm、リップの開度:1mm)より押出した(全押出量:100kg/時間)。
【0048】
この押出した積層体の外側を15℃の冷水で急冷し、積層体の内側をオレイン酸ナトリウム水溶液を塗布するかたち(乾燥重量:約2mg/m2)でピンチロールで絞り込んで折り畳み、厚みが50μmの原反を得た。折り畳んだ原反に空気を注入してチューブ状にし、50℃に加熱して、15℃の冷気で冷却しながら縦方向に2.5倍、横方向に4.3倍にチューブラー延伸し、開度60°のロール式デフレーターで折り畳み、ニップロールで引き取った。ついで、これに50℃の熱風をあて、縦方向の弛緩率を24%、横方向の弛緩率を44%とし、最終フィルムの目標厚みが11μmとなるよう熱処理を施し、フィルムの両端を切り、2枚の単葉フィルムとして巻き取った(実験No.1)。
【0049】
横方向の延伸倍率の変更は、空気の注入量を増減させることにより行い、縦方向の弛緩率の変更は、ニップロールと最終巻き取りロールの速比を変更することにより、横方向の弛緩率の変更は、縦方向の弛緩率の変化に応じて横方向の弛緩率も変化するが、延伸温度を変更することにより行った。
本実施例1、比較例1は、後述する実験例からストレッチ包装用フィルムとして適切な基本的特性、すなわちフィルムの腰を表す引張弾性率と、フィルムの伸びやすさを表す破断伸びを満足する範囲を具備させるために、縦方向と横方向の100%伸び荷重がそれぞれ250〜550g/cm幅、50〜200g/cm幅の範囲に設定することを前提としている。
【0050】
上記の基本的製造方法にしたがって、実験No.1〜No.20の最終厚みが11μmのフィルムを作成した。この際行った細部の条件変更は、表1、表3のY層の構成および製膜条件の項に示した通りである。得られたフィルムについて、本文記載の測定法または評価法による80℃収縮率、100%伸び荷重、カット性、ダート強度、コーナー部破れ、包装仕上がり−1、包装仕上がり−2、押込み回復性、霞度、および総合評価により評価した。
【0051】
フィルムの80℃収縮率と、100%伸び荷重の平均値および縦方向と横方向の比(縦/横比)については、表1および表3に、ダート強度、カット性、コーナー部破れ、トレー変形、包装仕上がり−1、包装仕上がり−2、押込み回復性、霞度、総合評価および実施例と比較例の区分については表2および表4に示した。
【0052】
表1〜表4をみる限りにおいては、その意味を理解することはできないが、図1のようにフィルムの100%伸び荷重の縦方向と横方向との比を縦軸にし、Y層中の結晶性ポリブテン−1系樹脂のMFRを横軸で示した直角座標を考え、実験No.1〜No.20の総合評価をプロットすると、総合評価が「〇」または「◎」となるフィルムになるためには、座標点A(0.2、 2.5)、B(0.2、 7.0)、C(4.0、 7.0)、D(4.0、 4.0)の4点を直線で結んだ範囲内にあることが必要であり、「◎」となるフィルムになるためには、座標点A(0.2、 2.5)、E(0.2、 6.0)、F(2.0、 6.0)、G(2.0、3.2)の4点を直線で結んだ範囲内にあることが必要である。その直線の外側であれば総合評価が「×」となるフィルムになることが示される。
【0053】
【表1】
Figure 0003630485
【0054】
【表2】
Figure 0003630485
【0055】
【表3】
Figure 0003630485
【0056】
【表4】
Figure 0003630485
【0057】
【比較例2】
上記基本的製造方法にしたがって、実験No.21〜No.22の最終目標厚み11μmのフィルムを作成した。この際行った細部の条件変更は表5のY層の構成および製膜条件の項に示した通りである。得られたフィルムについて、本文記載の測定法または評価法による方法で、80℃収縮率、100%伸び荷重、カット性、ダート強度、コーナー部破れ、包装仕上がり−1、包装仕上がり−2、押込み回復性、霞度、および総合評価により評価した。フィルムの80℃収縮率と100%伸び荷重の平均値および縦方向と横方向の比(縦/横比)については表5に、カット性、ダート強度、コーナー部破れ、トレー変形、包装仕上がり−1、包装仕上がり−2、押込み回復性、霞度、総合評価については表6示す。
【0058】
実験No.21は80℃における収縮率が15%と小さく、このため押込み回復性に劣り、またカット性や包装仕上がりも不充分であった。実験No.22は80℃における収縮率が55%と大きく、このためコーナー部破れやトレー変形が発生した。つまり、本発明のフィルムにおいては、80℃における収縮率が重要であることが示される。
【0059】
【表5】
Figure 0003630485
【0060】
【表6】
Figure 0003630485
【0061】
【実験例】
実施例1、比較例1に記載した基本的製造方法にしたがって、最終目標厚み11μmのフィルムを作成した。この際行った細部の条件変更は表7のY層の構成および製膜条件の項に示した通りである。得られたフィルムについて、本文記載の測定法で、80℃収縮率、100%伸び荷重、破断伸びを測定し、表8にその結果を示す。
【0062】
図2は得られたフィルムの100%伸び荷重のストレッチフィルムとしての適性範囲を示す実験図である。縦軸には縦方向にの100%伸び荷重を、横軸には横方向の100%伸び荷重を目盛り、表8に示した実験No.23〜29の腰と伸びやすさの指標を、そのフィルムの100%伸び荷重に相当する各点にプロットした。
【0063】
図2から腰と伸びやすさの双方が「☆」であるための領域は、フィルムの縦方向の100%伸び荷重が200〜550g/cm幅の範囲であり、横方向の100%伸び荷重が50〜200g/cm幅の範囲であることが必要であることが示される。
【0064】
【表7】
Figure 0003630485
【0065】
【表8】
Figure 0003630485
【0066】
【実施例2】
X層としてEVAを65重量%とIPPを10重量%とPB−1を5重量%とUL1を20重量%とをブレンドした組成物に防曇剤としてジグリセリンオレートを2重量%添加した層を、Y層としてPB−1を50重量%とIPPを50重量%とをブレンドした組成物層を、Z層としてEVAに防曇剤としてジグリセリンオレートを1重量%添加した層を用いて、各層をZ/Y/X/Y/X/Y/Z(=10%/25%/5%/20%/5%/25%/10%)の7層構造にして210℃に昇温されたサーキュラー多層ダイ(リップ径:200mm、リップの開度:1mm)より押出した(全押出量:100kg/時間)。
【0067】
この押出した積層体の外側を15℃の冷水で急冷し、積層体の内側をオレイン酸ナトリウム水溶液を塗布するかたち(乾燥重量:約2mg/m)でピンチロールで絞り込んで折り畳み、厚みが50μmの原反を得た。折り畳んだ原反に空気を注入してチューブ状にし、50℃に加熱して、15℃のエアーで冷却しながら、縦方向に2.5倍、横方向に4.3倍にチューブラー延伸し、開度60°のロール式デフレーターで折り畳み、ニップロールで引き取った。次に50℃の熱風をあて、弛緩率を縦方向で25%、横方向で44%としてフィルムを熱処理し、フィルムの両端を切り、11μmの2枚の単葉フィルムとして巻き取った。
【0068】
得られたフィルムについて、本文記載の測定法で80℃収縮率、100%伸び荷重を測定し、表9に示した。また、カット性、ダート強度、コーナー部破れ、包装仕上がり−1、包装仕上がり−2、押込み回復性、霞度、および総合評価について評価し、表10に示した。
すなわち、本発明のフィルムを7層化し、さらにY層のTAFをUL1に変更しても、全ての項目、すなわち総合評価で「◎」となる。
【0069】
【表9】
Figure 0003630485
【0070】
【表10】
Figure 0003630485
【0071】
【発明の効果】
図1の結果が示す通り、本発明は上記構成をもつことにより、従来のポリオレフィン系樹脂多層ストレッチフィルムの持つ優れた諸特性、すなわちストレッチ性や押込み回復性、機械的強度、光学特性等を維持した状態で、フィルムの腰の強さと伸びやすさを満足し、さらにフィルムのカット性が向上したストレッチ包装機用フィルム、特に突上型ストレッチ包装機用フィルムに適したフィルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルムの特質を示す解析図である。
【図2】本発明のフィルムの100%伸び荷重と、フィルム腰と伸びやすさの指標の関係を示す実験図である。
【図3】突上型ストレッチ包装機におけるフィルムをカットする工程の模式図である。
【図4】突上型ストレッチ包装機におけるフィルムの折り込みの工程の模式図である。
【符号の説明】
(1) フィルム
(2) 鋸刃
(3) フィルム押さえベルト
(4) フィルムロール
(5) ミシン目
(6) フィルムの弛み
(10)切り分けられたフィルム
(11)トレー
(12)縦方向の折り込み板
(13)横方向の折り込み板
(14)プッシャー

Claims (1)

  1. 両表面層(Z層)と延伸補助層(X層)と結晶性ポリブテン−1を含むコア層(Y層)の少なくとも4層構成でなり、80℃における収縮率が20〜50%で、100%伸び荷重の縦方向と横方向の平均値が100〜600g/cm幅であるポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルムにおいて、上記フィルムの縦方向の100%伸び荷重が250〜550g/cm幅で、横方向の100%伸び荷重が50〜200g/cm幅であり、かつ上記フィルムの100%伸び荷重の縦方向と横方向との比(縦方向/横方向)を縦軸にし、上記コア層(Y層)中の結晶性ポリブテン−1系樹脂の190℃でのメルトフローレート(MFR:荷重2.16kg)を横軸で示した直角座標にあって、下記の座標点A、E、F、Gの4点を直線で結んだ範囲内にあることを特徴とするポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム。
    A(0.2、 2.5)、 0.26.0
    2.06.0)、 2.03.2
JP33852195A 1995-12-26 1995-12-26 ポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム Expired - Fee Related JP3630485B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33852195A JP3630485B2 (ja) 1995-12-26 1995-12-26 ポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33852195A JP3630485B2 (ja) 1995-12-26 1995-12-26 ポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09174774A JPH09174774A (ja) 1997-07-08
JP3630485B2 true JP3630485B2 (ja) 2005-03-16

Family

ID=18318949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33852195A Expired - Fee Related JP3630485B2 (ja) 1995-12-26 1995-12-26 ポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3630485B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09174774A (ja) 1997-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0729831B1 (en) Multilayer stretchable and shrinkable polyethylene film and process for producing the same
JP7416137B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂多層フィルム
JP4115846B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂防曇・熱収縮性多層フィルム
US20090230595A1 (en) Stretch/shrink layered film and process for producing the same
JP4205258B2 (ja) 熱収縮性多層フィルム
US5296304A (en) Laminate film for stretch-wrapping and process for producing the same
JP3630485B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂多層ストレッチ包装用フィルム
JP3366879B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂フィルム
JP3647568B2 (ja) 食品包装用ストレッチシュリンクフィルム及びその製造方法
JP4721933B2 (ja) ストレッチシュリンク積層フィルム及びその製造方法
JPH0890737A (ja) 多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルム及びその製造方法
JP3462129B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂多層延伸フィルム
JP4818169B2 (ja) 熱収縮性多層フィルム
JP2007045855A (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物
JP2000343647A (ja) 積層ストレッチシュリンクフイルム
JP4919620B2 (ja) 3層架橋フィルム
JP4025419B2 (ja) 多層フィルム
JP2003260764A (ja) ポリオレフィン系樹脂熱収縮性多層フィルム
JP2007144741A (ja) 熱収縮性多層フィルム
JP2000063597A (ja) 軟質ポリオレフィン樹脂組成物
JP3789539B2 (ja) 多層シュリンクフィルム
JP4896421B2 (ja) ストレッチシュリンク積層フィルムおよびその製造方法
JPH09277469A (ja) 包装用ポリオレフィン系樹脂多層フィルム
JPH09239927A (ja) 積層ポリオレフィン系ストレッチシュリンクフイルム
JP2001131306A (ja) ポリオレフィン系樹脂延伸フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees