JP3630308B2 - 破砕分離装置 - Google Patents

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一雄 溝口
勝 川端
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協全商事株式会社
信州トーヨー株式会社
有限会社タスクウェッブ
豊原 健一郎
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、包装材と内包品とを分離する破砕分離装置に関し、特にケーブルパックやブリックパックまたペットボトルを資源再利用に適する大きさに破砕する破砕分離装置に関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】
従来、スパーマーケット等においての牛乳やジュース等の各種パック飲料、また、炭酸飲料や清涼飲料等の各種ペットボトルは、一般的なパック食品と共に数多く販売されている。牛乳を例にした場合も、それを製造するメーカーの数だけでも多いが、それに増して、同メーカーの牛乳でも銘柄だけが異なる牛乳もあって、それが故に扱われる数量が大量になるのである。
そして、それらの製品には賞味期間や消費期限が表示されており、多くの消費者はこの記載を確認して購入しているのである。
【0003】
しかして、製造された各種パック飲料、特に牛飲料等の賞味期間や消費期限が短い製品においては、その全てが必ずしも賞味期間や消費期限内に売れるとは限らず、少なからず売れ残りの品が発生するのである。その売れ残ったものは、後に包装材と内包物とに分別して適宜廃棄されるのであるが、廃棄する数量が多い時は、その包装材と内包物とに分別する作業が面倒で、且つ、分別する時間も掛かるため大変であった。
このため、例えば、特開平11−333315に開示されているような、包装材と内包物とを自動的に分離する装置が考案されて、廃棄品の包装材と内包物が自動的に分離されるようになった。
【0004】
しかし、従来の装置は大型で設置面積を広く必要とし、また、投入された廃棄品がそれの包装材を破砕する破砕部材に当たらず、包装材が破かれないままに廃棄品が分離ドラム内に入って滞留してしまう欠点があった。
このため、出願人は上述の欠点を適宜改善した装置を開発した。すなわち、小型であると共に、投入された廃棄品を確実に破砕部材に当てることができる分離装置が開発されたことにより、設置と破断の問題は解決されて一応の成果を見ることができた。
【0005】
しかして、本装置は廃棄品が確実に破砕部材に当たる反面、廃棄品すなわちパック飲料やペットボトルの形態や重量によっては、高速回転する破砕部材が投入された廃棄品を跳ね飛ばしてしまい処理ができないこともあった。
すなわち、賞味期間や消費期限が切れたパック飲料においては中身が入っており、また、その中でも大きく重量があるケーブルパックはあまり跳ね飛ばされることはなかったが、小さなブリックパックは跳ね飛ばされることが多かった。
そして、破砕処理された場合は、破砕片が必要以上に細かくなってしまい資源再利用に適した大きさに留まらなかったのである。
【0006】
また、特にペットボトルは中身を飲んだ後の空のペットボトルが廃棄処理されるため、ペットボトルはその殆どが跳ね飛ばされてしまっていた。
しかし、雨水等の液体が中に入っているペットボトルであれば適当に破砕部材に当たって破砕されるのであるが、パック飲料と同様にその破砕片は必要以上に細かくなってしまい資源再利用に適した大きさに留まらなかったのである。
【0007】
【目的】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、廃棄品の形態や重量に関係なく、投入された廃棄品を確実に破砕部に誘導することができ、また、資源再利用に適した大きさに破砕することができる破砕分離装置を提供することを目的とする。さらには、ペットボトル専用の破砕分離装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【問題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、一方に投入口をまた他方に排出口を有し且つ水抜手段が設けられた筐体内に、複数の羽根が立設された回転軸と、その羽根による風を排出口の方向へ流す風送手段を有し、少なくとも前記投入口からの投入物の導通路上に位置する羽根が一部切り欠かれていることを特徴とする破砕分離装置である。
【0009】
また、一方に投入口をまた他方に排出口を有し且つ水抜手段が設けられた筐体内に、複数の羽根が立設された回転軸と、その羽根による風を排出口の方向へ流す風送手段が設けられた主室を有し、少なくとも前記投入口からの投入物の導通路上に位置する羽根が一部切り欠かれており、また、羽根の始端と筐体の内側壁との間には副室となる空間が開けられ、且つ、その空間を隔てるための隔壁が前記回転軸または前記羽根に適宜設けられていると共に、その隔壁の副室側の壁および/または筐体の副室側の内壁に破砕手段が設けられ、更にその隔壁には副室と主室とを連通させるための切り欠きまたは通孔が設けられていることを特徴とする破砕分離装置
【0010】
本発明の破砕分離装置をさらに詳しく説明すると、本装置は、賞味期間や消費期限が切れたケーブルパックやブリックパック等のパック飲料や空のペットボトルの廃棄品を資源再利用可能に廃棄処分する際に用いる装置である。
投入口から筐体内に投入された廃棄品は、回転する羽根やその羽根に設けられている突起によって包装材が破砕されると共に、破砕片が羽根の回転によって発生した風に載り、且つ、その風の風流手段によって排出口の方向に移送され、その排出口の付近に留め置かれる。そして、破砕によって飛び出た液状の中身は、筐体に設けられている水抜手段によって筐体外に排出される。
【0011】
筐体とは装置本体であり、装置を構成する各部材を収容可能であればどのような形状また構造であってもよく特に限定するものではないが、少なくとも筐体内壁の下方部は円弧状に湾曲させ、回転する羽根の先端がその円弧状の内壁に近接して回転できるようにするのが望ましい。
そして、その湾曲の曲率は羽根の回転軌跡の曲率を考慮し、接触しない程度に回転軌跡とほぼ同一にしたり、また、多少大き目の曲率とすればよい。
【0012】
また、円弧状とは、全てが曲線によって形成されているだけではなく、多数の直線を連設したり、直線と曲線を適当に連設して見た目の上での円弧を形成するものも含むものである。
そして、筐体の全体形状の具体的な例としては、断面円状また上部を閉塞した断面U字状また断面縦オーバル状等であり、それらの両端を閉塞した水平に延びる筒形状が上げられる。
【0013】
筐体の構造は、廃棄品の破砕処理部や水抜手段等が設けられている筐体のみの構造であってもよいが、筐体の全体または一部の外側に適当な形状の外部体を形成してもよい。
すなわち、筐体の全体または一部を多重構造にして、水抜手段等が設けられて破砕処理部や分離された排出物を外部から隠すようにしてもよい。具体例としては、筐体を外部体と内部体とからなる二重構造にして、外部体に化粧用の外装部材を設け、また、内部体に廃棄処分品の破砕処理部等を設けてもよい。
【0014】
投入口とは、廃棄品を筐体内に投入するための入り口であり、それは直接的にまたは間接的に筐体内に続く入り口である。
すなわち、上述のように筐体の形状また構造によりそれは変わるもので、直接的とは、投入口が筐体内への入り口となっていることで、また、間接的とは、投入口と筐体内への入り口との間に適当な通路等が設けられていることである。
【0015】
その投入口は筐体の適宜部位に設ければよく特にその部位を限定するものではないが、具体的には、筐体内に設けられた回転軸より上方の筐体の上方部に設けるのがよく、また、筐体の一方の端に近い部位に設けるのがよい。
また、投入口の形状や構造等も特に限定するものではなく、所望の形状や構造に形成すればよい。例えば、筐体に投入口となる開口を単に形成したり、その開口の周縁から投入時のガイドとなる壁を突出状に設けてもよい。さらには、開口に適当な蓋体を設けてもよい。
【0016】
排出口とは、筐体内で破砕された廃棄品を筐体外へ排出するための出口であり、それは直接的にまたは間接的に筐体内に続く出口である。
すなわち、上述のように筐体の形状また構造によりそれは変わるもので、直接的とは、筐体内からの出口が筐体外への出口となっていることで、また、間接的とは、筐体内からの出口と筐体外への出口との間に適当な通路等が設けられていることである。
【0017】
その排出口は筐体の適宜部位に設ければよく特にその部位を限定するものではないが、具体的には、前述の投入口と反対方向の筐体の端に近い部位に設け、また、筐体の一側面または両側面に設けるのがよい。
また、排出口の形状や構造等も特に限定するものではなく、所望の形状や構造に形成すればよい。
【0018】
例えば、筐体に排出口となる開口を単に形成したり、その開口の縁から排出時のガイドとなる壁を突出状に設けてもよい。
また、筐体内で破砕された廃棄処分品が排出口付近に留め置き可能に、筐体側面の外方に突出状に設けたり、筐体内の羽根の後端(羽根の後方)に隣接させて設けてもよい。さらには、開口に適当な蓋体を設けてもよい。
【0019】
水抜手段とは、破砕によって飛び出た液体の中身を筐体の外部に排出するものであり、その構造また形態等は特に限定するものではなく、その液状の中身を筐体の外部に排出できるものであればよい。
勿論、その排出は落下移動による自然排出にしたり、吸引や搾り出しまた風圧等の圧力による強制排出であってもよい。そして、筐体の下方に排出物を受ける容器体を設けてもよい。
【0020】
自然排出の具体的な方法としては、筐体の下方部等に多数の孔を設けて、その孔から液状の中身を筐体外に排出してもよい。
その孔の配設数量や配置形態、また、形状や大きさ等も特に限定するものではなく、例えば、配設数量や配置形は、排出に適した部位であれば筐体の何処に設けてもよく、また、並び列や配置位置での孔の形状(円形/楕円形/涙形/三角形/菱形/多角形/四角形等)や大きさ等を変えてもよい。
【0021】
複数の羽根が立設された回転軸は、モーター等の回転動力源からの駆動力を受け適宜回転する。回転軸やその軸受けの形態や構造等も特に限定するものではなく、また、回転速度も調節できるようにしてもよい。
その回転軸に立設された羽根は、投入された廃棄処分品の包装材を破砕すると共に、破砕物を排出口方向に移送するための風を発生させる。
破砕とは、包装材を適当な大きさに切断したり、また、包装材の一部分に切れ目を入れることである。
【0022】
羽根の形態等も特に限定するものではないが、具体的な例としては、羽根を1枚で形成するのものは、回転軸を中心に羽根を螺旋状に形成するのがよい。
また、羽根を複数枚形成するものは、軸を中心に羽根を遠心方向に突出状に設けるのがよい。そして、その遠心状に設けた羽根も1枚または複数枚からなる平板状のもの、また、捻りを加えたもの、さらには、湾曲状にしたものでもよい。
しかし、少なくとも前述の投入口からの投入物の導通路上に位置する羽根の一部は切り欠かなければならない。導通路上とは、投入物の進行方向に掛かる部位である。
【0023】
そして、羽根の回転により発生した風は、風送手段によって排出口の方向へ流される。この風送手段も特に限定するものではなく、破砕物を風に乗せて適宜排出口方向に移送できればよい。
具体的には、風を排出口の方向に流すことが可能な適宜形態の風向案内条を筐体の内壁設けてもよい。例えば、風向案内条を内壁の上方部に設けると共に、その風向案内条の羽根側の端部を円弧状に湾曲させ、そして、そこを通過する前述の羽根の先端をその円弧状の端部に近接して回転させるようにしてもよい。
また、羽根そのものを風の風送手段とし、その羽根の形状で排出口方向に流れる風を発生させてもよい。
【0024】
そして、羽根の一部に設けられる切り欠きの形状や大きさも特に限定するものではないが、その切り欠きの羽根の縁部の長さは、投入口の筐体内への入り口開口の軸方向の長さとほぼ同じ程度がよい。また、切り欠きの深さも特に限定するものではなく、羽根の突出高の半分またそれ以上でもよく切り欠きの形状やその作用を考慮して選定すればよい。
そして、切り欠きの具体的な形状としては、凹状/V字状または隅切り状等の形状がよい。隅切り状とは、角部をカットした形状でありその形状も特に限定するものではなく、例えば、三角形状やL字状や円弧状等にカットすればよい。
【0025】
切り欠きは、切り欠きが有する作用(投入物の誘導作用)が低下することがなければ、回転軸に立設する羽根の全ではなくその一部の羽根に設けてもよい。また、その形状も、設けている羽根の全てを統一しなくてもよい。
その切り欠き部の周縁の一部または全部を刃状や鉤手状また櫛状にして、包装材が破砕し易くなるようにしてもよい。また、櫛状にする場合は、櫛部が刃として機能するようにしてもよい。それらの形成方向も特に限定するものではなく、包装材が破砕し易い方向であれば、回転方向また遠心方向そして軸方向等の所望の方向に形成すればよい。
【0026】
そして、それは回転軸に立設する羽根に設けられた切り欠きの全ではなく一部の切り欠きだけに設けてもよい。また、その形態も全てを統一しなくてもよい。また、切り欠き部の周縁の一部または全部に廃棄品の包装材を破砕可能な突起を設けてもよい。その突起は、包装材を適宜破砕できれば何でもよく、具体的には、丸棒や角棒(三角/多角)また板状等の金属や樹脂また木材等から形成すればよい。また、先端を先細にしたり、枝分けしたり、鉤手状にしてもよい。
【0027】
突起は1個または複数設けてもよい。突起を複数設ける場合は、特に突起の形状を統一しなくてもよく、所望の形状また構造の突起を適宜組合せて設けてもよい。さらに、突起の先端や適当な部位に刃を設けてもよい。
突起は、その形成方向を特に限定するものではなく、包装材が破砕し易い方向に設ければよい。例えば、回転方向また遠心方向そして軸方向等の所望の方向に設ければよい。また、突起は固定的にあるいは着脱自在に設けてもよい。
そして、突起は回転軸に立設する羽根に設けられた切り欠きの全ではなく一部の切り欠きだけに設けてもよい。また、その形態も全てを統一しなくてもよい。
【0028】
そして、ペットボトルをより資源再利用可能な大きさに破砕処理しようとする場合は、前述の構成に加えて、羽根の始端と筐体の内側壁との間には副室となる空間を開け、且つ、その空間を隔てるための隔壁を前述の回転軸または前述の羽根に適宜設けると共に、その隔壁の副室側の壁および/または筐体の副室側の内壁に破砕手段を設け、更にその隔壁に副室と、その前述の構成からなる主室とを連通させるための切り欠きまたは通孔を設けるのがよい。
【0029】
その副室となる空間の広さも特に限定するものではなく、ペットボトルが適宜処理可能な広さであればよい。勿論、回転軸が通過していてもよい。また、隔壁は、回転軸または羽根に適宜方法によって取り付ければよい。そして、隔壁の遠心方向の周縁と筐体の内周壁との間の隙間は少ない方が望ましい。
その副室への廃棄品すなわちペットボトルの投入は、前述する投入口を主室と副室との両方の室へ投入可能な構造にすればよい。
例えば、投入口を両方の室に掛かる大きさの開口としたり、また、主室への投入口と副室への投入口を、それぞれの室専用に設けてもよい。
【0030】
そして、副室への投入口も、直接的にまたは間接的に筐体内すなわち副室に続くようにすればよい。すなわち、直接的とは、投入口が副室への入り口となっていることで、また、間接的とは、投入口と副室への入り口との間に適当な通路等が設けられていることである。
その投入口は筐体の適宜部位に設ければよく特にその部位を限定するものではないが、投入口の副室への入り口は、筐体内に設けられた回転軸の軸芯方向の、且つ、その回転軸より上方の筐体側面に設けるのがよい。
【0031】
また、投入口の形状や構造等も特に限定するものではなく、所望の形状や構造に形成すればよい。例えば、筐体側面に投入口となる開口を単に形成したり、その開口の周縁から投入時のガイドとなる壁を突出状にまた上方向に設けてもよい。さらには、開口に適当な蓋体を設けてもよい。
破砕手段とは、ペットボトルを切断また引き裂くための部材であり、それができる部材であれば何でもよいが、具体的には、適当な形状の突起が望ましい。
【0032】
突起は、ペットボトルを破砕できればどのように配置してよが、隔壁の副室側の壁および/または筐体の副室側の内壁に立設するのがよく、また、隔壁の突起と筐体内壁の突起の先端付近を互い違いに重なるように配置するのがよい。
具体的には、隔壁の突起は中心から遠心方向に、且つ、適宜間隔を開けて列設状に1箇所または複数箇所に配置し、内壁の突起は隔壁に配置された突起の間に位置するように、列設状に1箇所または複数箇所に配置するのがよい。
そして、突起の立設方向も特に限定するものではなく、隔壁の突起は、回転方向また遠心方向そして軸方向等の方向に、また、内壁の突起は、隔壁の回転と逆方向また遠心方向そして軸方向等の所望の方向に形成すればよい。
【0033】
勿論、隔壁の副室側の壁および/または筐体の副室側の内壁への突起の配置はこれに限定されるものではない。
突起は、ペットボトルを適宜破砕できれば何でもよく、具体的には、丸棒や角棒(三角/多角)また板状等の金属や樹脂また木材等から形成すればよい。また、先端を先細にしたり、枝分けしたり、鉤手状にしてもよい。
突起は1個または複数設けてもよい。突起を複数設ける場合は、特に突起の形状を統一しなくてもよく、所望の形状また構造の突起を適宜組合せて設けてもよい。さらに、突起の先端や適当な部位に刃を設けてもよい。
【0034】
副室と主室とを連通させるための隔壁に設けられる切り欠きまたは通孔は、少なくとも破砕されたペットボトルの破砕片が通過できる大きさでなくてはならなず、また、その大きさは資源再利用可能な範囲内とする。
その切り欠きまたは通孔の形状も特に限定するものではなく、例えば、切り欠きであればV字やU字等の形状でもよく、また、通孔であれば円形や楕円形また三角形や多角形等の形状でもよい。
そして、副室で破砕されたペットボトルの破砕片をその副室から主室へよりスムースに送るための送り手段を切り欠きまたは通孔の近傍に設けてもよい。具体的なものとしては、風流が主室に向かうように設けられた羽根等であってもよい。
【0035】
そして、ペットボトル専用の装置とする場合の要旨とするところは、 一方に投入口をまた他方に排出口を有し且つ水抜手段が設けられた筐体内に、投入口からの投入物を破砕する破砕室と、移送手段によって破砕物を破砕室から取込みそれを排出口の方向に移送する取込室と、破砕室と取込室とを隔てるための隔壁を立設した回転軸が備えられており、その隔壁の破砕室側の壁および/または筐体の破砕室側の内壁には破砕手段が設けられ、更にその隔壁には破砕室と取込室とを連通させるための切り欠きまたは通孔が設けられていることを特徴とする破砕分離装置である。
【0036】
本装置は、ペットボトルの廃棄品を資源再利用可能に廃棄処分する際に用いるペットボトル専用の装置であり、投入口から筐体内の破砕室に投入されたペットボトルは、回転する隔壁の破砕室側の壁および/または筐体の破砕室側の内壁に設けられている突起によって破砕されて、その破砕片は、移送手段によって隔壁に設けられている切り欠きまたは通孔を通過して取込室に取込まれると共に、取込室を通過して排出口の方向に移送されその排出口の付近に留め置かれる。そして、破砕により飛び出た液体は、筐体に設けられている水抜手段によって筐体外に排出される。
【0037】
筐体とは装置本体であり、装置を構成する各部材を収容可能であればどのような形状また構造であってもよく特に限定するものではないが、少なくとも破砕室の筐体内壁の下方部は円弧状に湾曲させ、回転する隔壁の先端がその円弧状の内壁に近接して回転できるようにするのが望ましい。
そして、その湾曲の曲率は隔壁の回転軌跡の曲率を考慮し、接触しない程度に回転軌跡とほぼ同一にしたり、また、多少大き目の曲率とすればよい。
また、回転する隔壁の遠心方向の周縁と筐体の内周壁との間の隙間は少ない方が望ましい。
【0038】
また、円弧状とは、全てが曲線によって形成されているだけではなく、多数の直線を連設したり、直線と曲線を適当に連設して見た目の上での円弧を形成するものも含むものである。
そして、筐体の全体形状の具体的な例としては、断面円状また上部を閉塞した断面U字状また断面縦オーバル状等であり、それらの両端を閉塞した水平に延びる筒形状が上げられる。
【0039】
筐体の構造は、廃棄品すなわちペットボトルの破砕室や取込室また水抜手段等が設けられた筐体のみの構造であってもよいが、筐体の全体または一部の外側に適当な形状の外部体を形成してもよい。
すなわち、筐体の全体または一部を多重構造にして、破砕室や取込室また水抜手段等が設けられた筐体や水抜手段によって排出された排出物を外部から隠すようにしてもよい。具体例としては、筐体を外部体と内部体とからなる二重構造にして、外部体に化粧用の外装部材を設け、また、内部体に破砕室や取込室また水抜手段等を設けてもよい。
【0040】
投入口とは、廃棄品のペットボトルを筐体内の破砕室に投入するための入り口であり、それは直接的にまたは間接的に破砕室に続く入り口である。
すなわち、上述のように筐体の形状また構造によりそれは変わるもので、直接的とは、投入口が筐体内への入り口となっていることで、また、間接的とは、投入口と筐体内への入り口との間に適当な通路等が設けられていることである。
【0041】
その投入口は筐体の適宜部位に設ければよく特にその部位を限定するものではないが、投入口の破砕室への入り口は、筐体内に設けられた回転軸の軸芯方向の、且つ、その回転軸より上方の筐体側面に設けるのがよい。
また、投入口の形状や構造等も特に限定するものではなく、所望の形状や構造に形成すればよい。例えば、筐体側面に投入口となる開口を単に形成したり、その開口の周縁から投入時のガイドとなる壁を突出状にまた上方向に設けてもよい。さらには、開口に適当な蓋体を設けてもよい。
【0042】
排出口とは、筐体内の破砕室で破砕されたペットボトルの破砕片を筐体外へ排出するための出口であり、それは直接的にまたは間接的に筐体内に続く出口である。
すなわち、上述のように筐体の形状また構造によりそれは変わるもので、直接的とは、筐体内からの出口が筐体外への出口となっていることで、また、間接的とは、筐体内からの出口と筐体外への出口との間に適当な通路等が設けられていることである。
【0043】
その排出口は筐体の適宜部位に設ければよく特にその部位を限定するものではないが、具体的には、前述の投入口と反対方向の筐体の適当な部位に設け、また、筐体の一側面または両側面に設けるのがよい。
また、排出口の形状や構造等も特に限定するものではなく、所望の形状や構造に形成すればよい。
【0044】
例えば、筐体に排出口となる開口を単に形成したり、その開口の縁から排出時のガイドとなる壁を突出状に設けてもよい。
また、筐体内で破砕されたペットボトルの破砕片が排出口付近に留め置き可能に、筐体側面または筐体側面の外方に突出状に設けたり、筐体内の羽根の後方に隣接させて設けてもよい。さらには、開口に適当な蓋体を設けてもよい。
そして、取込室の後方の筐体内に排出室を設け、その排出室に排出口を設けてもよく、排出口は移送手段の形態や構造によって適宜変わるものである。
【0045】
水抜手段とは、破砕により飛び出た液体を筐体の外部に排出するためのものであり、その構造また形態等は特に限定するものではなく、その液体を適宜筐体の外部に排出できるものであればよい。
勿論、その排出は落下移動による自然排出にしたり、吸引や搾り出しまた風圧等の圧力による強制排出であってもよい。そして、筐体の下方に排出物を受ける容器体を設けてもよい。
【0046】
自然排出の具体的な方法としては、筐体の下方部等に多数の孔を設けて、その孔から液体状の中身を筐体外に排出してもよい。
その孔の配設数量や配置形態、また、形状や大きさ等も特に限定するものではなく、例えば、配設数量や配置形は、排出に適した部位であれば筐体の何処(破砕室または移送室または両室)に設けてもよく、また、並び列や配置位置での孔の形状(円形/楕円形/涙形/三角形/菱形/多角形/四角形等)や大きさ等を変えてもよい。
【0047】
そして、隔壁が立設された回転軸は、モーター等の回転動力源からの駆動力を受け適宜回転する。回転軸やその軸受けの形態や構造等も特に限定するものではなく、また、回転速度も調節できるようにしてもよい。
破砕室の広さも特に限定するものではなく、ペットボトルが適宜処理可能な広さであればよい。勿論、回転軸が通過していてもよい。
【0048】
取込室は、移送手段によって回転軸に立設する隔壁に設けられる切り欠きまたは通孔から破砕室のペットボトルの破砕片を取込み、それを排出口の方向に移送可能に構成されていればよい。
移送手段の具体的な例としては、取込室または排出口付近または排出口外部または排出室後の後方等にブロア装置を設け、それによって投入口から排出口に向う風流を発生させて、破砕片を破砕室から取込室に取込むと共に、排出口に移送するようにしてもよい。また、取込室を通過する回転軸に、排出口方向に流れる風を発生可能な適宜形状の羽根を設けて、この風流によって破砕片を破砕室から取込むと共に、排出口に移送するようにしてもよい。また、前述の隔壁は、移送室に羽根が設けられている場合はその羽根に取り付けてもよい。
【0049】
破砕手段とは、ペットボトルを切断また引き裂くための部材であり、それができる部材であれば何でもよいが、具体的には、適当な形状の突起が望ましい。
突起は、ペットボトルを破砕できればどのように配置してよが、隔壁の破砕室側の壁および/または筐体の破砕室側の内壁に立設するのがよく、また、隔壁の突起と筐体内壁の突起の先端付近を互い違いに重なるように配置するのがよい。
【0050】
具体的には、隔壁の突起は中心から遠心方向に、且つ、適宜間隔を開けて列設状に1箇所または複数箇所に配置し、内壁の突起は隔壁に配置された突起の間に位置するように、列設状に1箇所または複数箇所に配置するのがよい。
そして、突起の立設方向も特に限定するものではなく、隔壁の突起は、回転方向また遠心方向そして軸方向等の方向に、また、内壁の突起は、隔壁の回転と逆方向また遠心方向そして軸方向等の所望の方向に形成すればよい。
勿論、隔壁の破砕室側の壁および/または筐体の破砕室側の内壁への突起の配置はこれに限定されるものではない。
【0051】
突起は、ペットボトルを適宜破砕できれば何でもよく、具体的には、丸棒や角棒(三角/多角)また板状等の金属や樹脂また木材等から形成すればよい。また、先端を先細にしたり、枝分けしたり、鉤手状にしてもよい。
突起は1個または複数設けてもよい。突起を複数設ける場合は、特に突起の形状を統一しなくてもよく、所望の形状また構造の突起を適宜組合せて設けてもよい。さらに、突起の先端や適当な部位に刃を設けてもよい。
【0052】
破砕室と取込室とを連通させるための隔壁に設けられる切り欠きまたは通孔は、少なくとも破砕されたペットボトルの破砕片が通過できる大きさでなくてはならなず、また、その大きさは資源再利用可能な範囲内とする。
その切り欠きまたは通孔の形状も特に限定するものではなく、例えば、切り欠きであればV字やU字等の形状でもよく、また、通孔であれば円形や楕円形また三角形や多角形等の形状でもよい。
そして、破砕室で破砕されたペットボトルの破砕片をその破砕室から取込室へよりスムースに送るための送り手段を切り欠きまたは通孔の近傍に設けてもよい。具体的なものとしては、風流が取込室に向かうように設けられた羽根等であってもよい。
【0053】
【作用】
本発明の破砕分離装置は以上のように構成されているので、ケーブルパックやブリックパックを破砕処理する時は、装置を起動すなわち回転軸の駆動モーターを起動させる。この回転軸の回転によって羽根も所定の速度で回転し、装置の筐体内には、羽根による風が回転軸の遠心方向すなわち筐体の内周壁に吹き付けられ、その風は風送手段によって排出口の方向へ流される。
また、投入口からの導通路上の羽根においては、切り欠きが設けられているので、その部位の羽根による風は他の部位の羽根よりも極端に弱くなり、従って、投入口に向かって吹き付けられるその風は、前述の排出口の方向へ流される風によって生じた投入口から排出口に向かう風の流れに負けて、筐体内には、投入口から排出口に向かう風の流れすなわち風流ができる。
【0054】
そして、投入口からケーブルパックやブリックパックを投入する。投入されたケーブルパックやブリックパックは、投入口から排出口に向かう風流に乗り、処理室の羽根の切り欠き部に向かって吸い込まれるように入っていき、切り欠きに衝突すると共に、その切り欠きに設けられている突起によって包装材が破砕されて、更に切り欠き部に留まりながら攪拌されることによって内包物すなわち液体が出る。
そして、液体が出切った包装材は軽くなり、羽根の回転による遠心力で空中に舞い上がると共に、投入口から排出口に向かう風流に乗って排出口方向に移送され、その排出口付近に留め置かれる。また、液体は水抜手段によって筐体外に排出される。
【0055】
また、ペットボトルを破砕処理する時は、装置を起動すなわち回転軸の駆動モーターを起動する。これにより羽根が回転して、筐体内に、上述の投入口と共に、ペットボトル用の投入口から隔壁を通過して排出口に向かう風の流れすなわち風流ができる。そして、投入口からペットボトルを投入する。投入されたペットボトルは、隔壁の設置により羽根の始端と筐体の内側壁との間に形成された副室へ前述の風流に乗って吸い込まれるように入っていくと共に、回転する隔壁に設けられた突起と筐体の内壁に設けられた突起によって破砕される。
その破砕によって軽くなったその破砕片は、更に前述の風流によって隔壁に設けられた切り欠を通過して、ケーブルパックやブリックパックを破砕する室である主室に入ると共に、投入口から排出口に向かう風流に乗って排出口方向に移送され、その排出口付近に留め置かれる。また、破砕によって出た液体は水抜手段によって筐体外に排出される。
【0056】
そして、ペットボトル専用の破砕分離装置により破砕処理する時は、装置を起動すなわち回転軸の駆動モーターを起動する。また、破砕物を破砕室から取込室に取込みそれを排出口の方向に移送する移送手段がブロア装置からなるものはこれを起動する。しかして、移送手段が回転軸の羽根によるものは前記モーターの起動のみでよい。これにより、装置の筐体内には、投入口から隔壁を通過して排出口に向かう風の流れすなわち風流ができる。そして、投入口からペットボトルを投入する。投入されたペットボトルは、破砕室へ前述の風流に乗って吸い込まれるように入っていくと共に、回転する隔壁に設けられた突起と筐体の内壁に設けられた突起によって破砕される。
【0057】
その破砕によって軽くなったその破砕片は、更に前述の風流によって隔壁に設けられた切り欠を通過して取込室に取込まれると共に、取込室を通過して排出口の方向に移送されその排出口の付近に留め置かれる。また、破砕によって出た液体は水抜手段によって筐体外に排出される。
【0058】
【実施例】
本発明の破砕分離装置を以下図面に従って説明すると、図1は、本発明に係る破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図であり、1は破砕分離装置、2はケーブルパックやブリックパックまたペットボトルを破砕分離処理する処理室となる筐体、21は中身の液体を筐体2の外に排出するための湾曲部22に設けられた孔である。3は廃棄品を投入するための投入口、4は破砕された包装材を排出するための排出口である。
【0059】
5は回転軸、6は回転軸5に設けられている羽根、61は廃棄品の誘導且つ破砕部となる切り欠き、62は廃棄品の包装材を破砕する突起である。7は羽根6による風を排出口4方向に流すための風向ガイド、12は回転軸5の回転駆動手段が格納されている駆動部、13はキャスターである。
図2は、切り欠き例を示す羽根の側面図であり、羽根6に設ける切り欠き61の一例を示している。
【0060】
図3は、装置の前面図であり、本例の装置は、羽根6を十字状に4枚設けているものである。51は回転軸5の軸受である。
図4は、装置の後面図であり、回転軸5および羽根6は駆動部12の回転駆動手段によって駆動される。121は駆動用のモーター、122はプーリ、123はモーター121の回転を伝達するためのベルトで、モーター121の回転がプーリー122とベル123によって回転軸5に伝達され羽根6が回転する。
【0061】
図5は、投入口側の一部拡大平面図であり、投入口3から筐体2の内部を見ると、投入口3の下方に投入された廃棄品の包装材を破砕する切り欠き61と突起62が位置しており、羽根6の回転すなわち回転する切り欠き61および突起62によって包装材が破砕される。
また、羽根6の回転によって発生した風は、風向ガイド7によって投入口3の反対方向に有る排出口4方向に流され、破砕片もこの風に乗って排出口4方向に移送される。
【0062】
図6は、ペットボトル専用室を備えた破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図であり、1は破砕分離装置、2はケーブルパックやブリックパックまたペットボトルの各破砕分離処理室が設けられている筐体、21は中身の液体を筐体2の外に排出するための湾曲部22に設けられた孔である。
3および3aは廃棄品を投入するための投入口であり、投入口3はケーブルパックやブリックパック専用の投入口で、また、投入口3aはペットボトル専用の投入口となる。4は破砕された包装材を排出するための排出口である。
【0063】
5は回転軸、6は回転軸5に設けられている羽根、61は廃棄品の誘導且つ破砕部となる切り欠き、62は廃棄品の包装材を破砕する突起である。7は羽根6による風を排出口4方向に流すための風向ガイドである。
8は隔壁で、ケーブルパックやブリックパックを処理する主室9とペットボトルを処理する副室91とを隔てる壁である。その副室91は、隔壁8によって羽根6の始端と筐体2の内壁23との間に形成されている。81は隔壁8設けられている突起、24は筐体2の内壁23に設けられている突起で、ペットボトルを破砕するためのものである。12は回転軸5の回転駆動手段が格納されている駆動部、13はキャスターである。
【0064】
図7は、投入口側の一部拡大側面図である。83は羽根で、ペットボトルの破砕片を、副室91からケーブルパックやブリックパックを処理する主室9へよりスムースに送るための送り手段である。
図8は、副室の投入口側の斜視図であり、3aはペットボトル専用の投入口、31は投入されたペットボトルの副室91への入り口となる入室口である。23は筐体2の内壁、24は筐体2の内壁23に設けられた突起である。5は回転軸で、回転駆動手段が格納されている駆動部12に続く。
【0065】
図9は、隔壁を副室側から見た斜視図であり、3はケーブルパックやブリックパック専用の投入口である。5は回転軸、6は羽根、61は切り欠き、62は突起である。8は隔壁、81は隔壁8に設けられた突起、82はペットボトルの破砕片を主室9へ送るための切り欠き、83はペットボトルの破砕片を主室9へよりスムースに送るための羽根である。
図10は、投入口側の一部拡大平面図であり、投入口3から筐体2の内部すなわち主室9の内部を見ると、投入口3の下方には投入されたケーブルパックやブリックパックの包装材を破砕する切り欠き61と突起62が位置しており、羽根6の回転すなわち回転する切り欠き61および突起62によって包装材が破砕される。
【0066】
また、羽根6の始端と筐体2の内壁23との間には、隔壁8によってペットボトル用の副室91が形成されており、投入口3aから投入されたペットボトルはこの副室91に入り、筐体2の内壁23に設けられた突起24と回転する隔壁に設けられた突起81によって破砕される。
また、羽根6の回転によって発生した風は、風向ガイド7によって投入口3の反対方向に有る排出口4方向に流され、ケーブルパックやブリックパックまたペットボトルの破砕片もこの風に乗って排出口4方向に移送される。
【0067】
図11は、ペットボトル専用の破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図であり、1は破砕分離装置、2はペットボトルを破砕分離処理する処理室となる筐体、21はペットボトル内に溜まっている液体を筐体2の外に排出するための孔、3aはペットボトルを投入するための投入口、4は破砕された包装材を排出するための排出口である。
5は回転軸、6aは回転軸5に設けられている羽根である。また、この羽根6aは破砕物を破砕室10から取込室101に取込み、それを排出口4の方向に移送する風流を発生させる移送手段である。
【0068】
8は隔壁で、ペットボトルを処理する破砕室10とペットボトルの破砕片を取込む取込室101を隔てる壁である。81は隔壁8設けられている突起、24は筐体2の内壁23に設けられている突起で、ペットボトルを破砕するためのものである。投入口3aから投入されたペットボトルは破砕室10に入り、突起24と回転する隔壁の突起81によって破砕される。12は回転軸5の回転駆動手段が格納されている駆動部、13はキャスターである。
【0069】
図12は、他の形態のペットボトル専用の破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図であり、1は破砕分離装置、2はペットボトルを破砕分離処理する処理室となる筐体、21はペットボトル内に溜まっている液体を筐体2の外に排出するための孔、3aはペットボトルを投入するための投入口、4は破砕された包装材を排出するための排出口である。
【0070】
5は隔壁8が取り付けられた回転軸、8は隔壁で、ペットボトルを処理する破砕室10とペットボトルの破砕片を取込む取込室101を隔てる壁である。81は隔壁8設けられている突起、24は筐体2の内壁23に設けられている突起で、ペットボトルを破砕するためのものである。投入口3aから投入されたペットボトルは破砕室10に入り、突起24と回転する隔壁の突起81によって破砕される。
【0071】
11は排出口4の後方に設けられたブロア室で、このブロア室11は破砕物を破砕室10から取込室101に取込み、それを排出口4の方向に移送する風流を発生させる移送手段である。12は回転軸5の回転駆動手段が格納されている駆動部、13はキャスターである。
【0072】
【効果】
本発明の破砕分離装置は以上のように構成されているので、筐体内には、投入口から排出口に向かう風の流れすなわち風流ができ、これにより、所定の投入口から投入されたケーブルパックやブリックパックまたペットボトルの廃棄品は、スムースに破砕が行われる部位または破砕室に入っていくことができる。
さらには、破砕が行われる部位または破砕室で破砕されまたは内包部が出たことによって軽くなった破砕片は、前述の風流によってその破砕が行われる部位または破砕室から素早く排出口の方向に移送されるので、必要以上に破砕されることがなく、ケーブルパックやブリックパックそしてペットボトルを資源再利用に適した大きさに破砕することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図
【図2】切り欠き例を示す羽根の側面図
【図3】装置の前面図
【図4】装置の後面図
【図5】投入口側の一部拡大平面図
【図6】ペットボトル専用室を備えた破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図
【図7】投入口側の一部拡大側面図
【図8】副室の投入口側の斜視図
【図9】隔壁を副室側から見た斜視図
【図10】投入口側の一部拡大平面図
【図11】ペットボトル専用の破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図
【図12】他の形態のペットボトル専用の破砕分離装置を示す一部切り欠き側面図
【符号の説明】
1−破砕分離装置,2−筐体,21−孔,22−湾曲部,23−内壁,24−突起,3−投入口,3a−投入口,31−入室口,4−排出口,5−回転軸,51−軸受,6−羽根,6a−羽根,61−切り欠き,62−突起,7−風向ガイド,8−隔壁,81−突起,82−切り欠き,83−羽根,9−主室,91−副室,10−破砕室,101−取込室,11−ブロア室,12−駆動部,121−モーター,122−プーリ,123−ベルト,13−キャスター

Claims (16)

  1. 一方に投入口をまた他方に排出口を有し且つ水抜手段が設けられた筐体内に、複数の羽根が立設された回転軸と、その羽根による風を排出口の方向へ流す風送手段が設けられた主室を有し、少なくとも前記投入口からの投入物の導通路上に位置する羽根が一部切り欠かれており、また、羽根の始端と筐体の内側壁との間には副室となる空間が開けられ、且つ、その空間を隔てるための隔壁が前記回転軸または前記羽根に適宜設けられていると共に、その隔壁の副室側の壁および/または筐体の副室側の内壁に破砕手段が設けられ、更にその隔壁には副室と主室とを連通させるための切り欠きまたは通孔が設けられていることを特徴とする破砕分離装置
  2. 前記筐体の少なくとも内壁の下方部が円弧状に湾曲され、且つ、そこを通過する前記羽根の先端が、その円弧状の内壁に近接して回転することを特徴とする請求項1の破砕分離装置
  3. 前記風送手段が、筐体の内壁に設けられた風向案内条であることを特徴とする請求項1の破砕分離装置
  4. 前記風向案内条が内壁の上方部に備えられると共に、その風向案内条の羽根側の端部が円弧状に湾曲され、且つ、そこを通過する前記羽根の先端が、その円弧状の端部に近接して回転することを特徴とする請求項3の破砕分離装置
  5. 前記風送手段が、前記回転軸に立設された適宜形状の羽根であることを特徴とする請求項1の破砕分離装置
  6. 前記羽根の切り欠かれ形状が、凹状/V字状または隅切り状の何れかであることを特徴とする請求項1の破砕分離装置
  7. 前記羽根の切り欠きの適宜部位に突起が設けられていることを特徴とする請求項1の破砕分離装置
  8. 前記破砕手段が突起であると共に、その突起は、隔壁の副室側の壁とその壁に対向する筐体の内壁に立設され、且つ、隔壁の突起と筐体内壁の突起の先端付近が互い違いに重なっていることを特徴とする請求項1の破砕分離装置
  9. 前記隔壁の切り欠きまたは通孔の近傍に、副室で破砕された破砕物をその副室から主室へ送るための送り手段が設けられていることを特徴とする請求項1の破砕分離装置
  10. 前記送り手段が羽根であり、その羽根は、羽根による風流が主室に向かうように設けられていることを特徴とする請求項9の破砕分離装置
  11. 一方に投入口をまた他方に排出口を有し且つ水抜手段が設けられた筐体内に、投入口からの投入物を破砕する破砕室と、移送手段によって破砕物を破砕室から取込みそれを排出口の方向に移送する取込室と、破砕室と取込室とを隔てるための隔壁を立設した回転軸が備えられており、その隔壁の破砕室側の壁および/または筐体の破砕室側の内壁には破砕手段が設けられ、更にその隔壁には破砕室と取込室とを連通させるための切り欠きまたは通孔が設けられていることを特徴とする破砕分離装置
  12. 前記移送手段が、取込室または排出口内部または排出口外部に設けられた排出口方向への風流を発生可能なブロア装置であることを特徴とする請求項11の破砕分離装置
  13. 前記移送手段が、取込室を通過する回転軸に立設された排出口方向への風流を発生可能な羽根であることを特徴とする請求項11の破砕分離装置
  14. 前記破砕手段が突起であると共に、その突起は、隔壁の破砕室側の壁とその壁に対向する筐体の内壁に立設され、且つ、隔壁の突起と筐体内壁の突起の先端付近が互い違いに重なっていることを特徴とする請求項11の破砕分離装置
  15. 前記切り欠きまたは通孔の近傍に、破砕物を破砕室から取込室へ送るための送り手段が設けられていることを特徴とする請求項11の破砕分離装置
  16. 前記移送手段が羽根であり、その羽根は、羽根による風流が取込室に向かうように設けられていることを特徴とする請求項13の破砕分離装置
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