JP3629559B2 - ワイパブレード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のウインドシールドガラス等の被払拭面を拭うのに利用されるワイパブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のウインドシールドガラス等の被払拭面を拭うワイパブレードとしては、図5に示されるものが知られている。
【0003】
図示するワイパブレードには、プライマリブレードレバー31と、このプライマリブレードレバー31の両端に設けた連結部31a、31bにおいて回動可能に連結された第1、第2のセカンダリブレードレバー32、33と、第1、第2のセカンダリブレードレバー32、33に設けた連結部32a、33aにおいて回動可能に連結された第1、第2のレバーヨーク34、35と、第1、第2のセカンダリブレードレバー32、33および第1、第2のレバーヨーク34、35によって保持されたブレードラバー50が備えられており、ブレードラバー50の長さ方向に沿ってバーティブラ51が収容されている。
【0004】
第1、第2のセカンダリブレードレバー32、33にはブレードラバー保持部32b、33bが設けられ、第1のレバーヨーク34にはブレードラバー保持部34a、34bが設けられ、第2のレバーヨーク35にはブレードラバー保持部35a、35bが設けられており、ブレードラバー50の端部側に配置された第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bがブレードラバー50の端部近傍に設けられた孔50aに嵌入され、他のブレードラバー保持部35a、35b、34b、34a、32bがブレードラバー50の長さ方向に沿って形成された溝50b内に移動可能に挿入されている。
【0005】
そのため、このようなワイパブレードは、プライマリブレードレバー31の中央に設けられたワイパアーム結合部31cにワイパアーム40が連結され、このワイパアーム40に内蔵したアームスプリングによって押し付けられて被払拭面を拭う際に、孔50aに第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが移動不能に支持されながら、溝50bに沿ってブレードラバー保持部35a、35b、34b、34a、32bが移動することにより、ブレードラバー50が被払拭面に追従して湾曲する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したワイパブレードでは、ワイパブレードの長さ寸法L1が同一であっても、プライマリブレードレバー31と、第1、第2のセカンダリブレードレバー32、33と、第1、第2のレバーヨーク34、35とからなる組体の長さ寸法L2が同一でない複数種類のワイパブレードが生産されており、それによって、ブレードラバー50の端部から孔50aまでの長さ寸法L3が異なっていた。そのため、組付けラインにおいて、異なった位置に孔50aがあるブレードラバー50がそれに対応していない組体に組付けられると、ワイパブレードの中央から一端部までの長さ寸法L4がそれに対称の他端部までの長さ寸法と一致しなくなるため、ワイパアーム40との連結部分であるワイパブレードの中央から一端側までと他端側までとの長さが同一でなくなって、被払拭面を往復で払拭する際に、ワイパアーム40の連結部分から両端までの長さのアンバランスが生じて、ワイパジャダや拭き残しを起こす原因になり、複数種類のブレードラバーが作成されることにより、組立てラインにおいての部品点数の増加を招くとともに、誤組込みなどの原因にもなりうるという問題点があり、このような問題点を解決することが課題となっていた。
【0007】
【発明の目的】
この発明に係わるワイパブレードは、単一の構造のブレードラバーでブレードレバーとレバーヨークとからなる複数の外形寸法の組体に組付けられるようにすることによって、ブレードラバーの汎用性の向上を図れるワイパブレードを提供することを目的としている。
【0008】
【発明の構成】
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わるワイパブレードでは、ワイパアームに連結されるワイパアーム結合部を有するプライマリブレードレバーと、上記プライマリブレードレバーの両端に設けた連結部において回動可能に連結され、それぞれ外端にブレードラバー保持部を有するセカンダリブレードレバーと、上記各セカンダリブレードレバーの内端にそれぞれ回動可能に連結され、両端部にブレードラバー保持部を有するレバーヨークと、上記各セカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部および上記各レバーヨークのブレードラバー保持部を挿入可能にして、これら各ブレードラバー保持部を移動可能に支持するレバーガイドが長さ方向の一端から他端近傍まで形成され、ワイパアームの押圧力により被払拭面に圧接されるブレードラバーとを備え、上記ブレードラバーには、その他端近傍から他端までのあいだに、上記各セカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部の一方が嵌入可能な第1のレバー係止部と、このブレードラバー保持部が乗り越え不能なストッパと、該ブレードラバー保持部の一方が上記第1のレバー係止部と選択的に嵌入可能な第2のレバー係止部とが並設され、上記第1のレバー係止部は、上記レバーガイドに連設されブレードラバー保持部をレバーガイド側から誘導可能な第1の傾斜状誘導面と、この第1の傾斜状誘導面により誘導されたブレードラバー保持部を嵌入し上記ストッパに隣接する第1の係止孔とを有するとともに、上記第2のレバー係止部は、上記ブレードラバー保持部をブレードラバーの他端側から誘導可能な第2の傾斜状誘導面と、この第2の傾斜状誘導面により誘導されたブレードラバー保持部を嵌入し上記ストッパに隣接する第2の係止孔とを有し、上記第1の傾斜状誘導面と上記第2の傾斜状誘導面、及び上記第1の係止孔と上記第2の係止孔は、それぞれ上記ストッパに対して互いに対称な位置に配置されていることを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】
この発明の請求項1に係わるワイパブレードにおいて、ブレードラバーの一端から他端近傍までに形成したレバーガイドに各セカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部および各レバーヨークのブレードラバー保持部が挿入されて、長さ方向に移動可能に支持され、セカンダリブレードレバーとレバーヨークとの組体の長さ寸法に対応した第1のレバー係止部または第2のレバー係止部に各セカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部の一方が選択的に嵌入されることによって該ブレードラバーにセカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部の一方が係止される。ブレードラバーにセカンダリブレードレバーの一方のブレードラバー保持部を係止させる際に、該ブレードラバー保持部をレバーガイド側から第1の傾斜状誘導面上を移動させて第1の係止孔に嵌入させるか、あるいは、該ブレードラバー保持部をブレードラバーの他端側から第2の傾斜状誘導面上を移動させて第2の係止孔に嵌入させるかを選択することにより、セカンダリブレードレバーのブレードラバーに対する係止位置が変更される。このため、単一構造のブレードラバーを用いているにもかかわらず、セカンダリブレードレバーとレバーヨークとからなる長さ寸法の異なる2種類の組体に対応するものとなる。
【0011】
【実施例】
図1ないし図4には、この発明に係わるワイパブレードの一実施例が示されている。
【0012】
図示するワイパブレード1は、主として、ゴム製のブレードラバー2と、プライマリブレードレバー31、第1のセカンダリブレードレバー32、第2のセカンダリブレードレバー33、第1のレバーヨーク34、第2のレバーヨーク35とから構成されている。第1のセカンダリブレードレバー32、第2のセカンダリブレードレバー33、第1のレバーヨーク34、第2のレバーヨーク35は図5と同一構造であるため、図5を用いて説明する。
【0013】
ブレードラバー2には、上方に配置されていて、断面が矩形状で全体が棒状をなすブレードラバー本体2aと、このブレードラバー本体2aの長さ方向に沿って下方に配置された胴部2bと、胴部2bの下端部からブレードラバー本体2aの長さ方向に沿ってブレードラバー本体2aの外側に向けて突出状に形成された鍔部2cと、鍔部2cの下端部からブレードラバー本体2aの長さ方向に沿って薄肉状に形成された首部2dと、断面が略T字形状をなし首部2dの下端部からブレードラバー本体2aの長さ方向に沿って形成されたリップ2eとが備えられている。
【0014】
ブレードラバー本体2aの側縁2a1、2a2には、それぞれ中央に向け溝状にしてブレードラバー本体2aの長さ方向に沿って配置された一対のバーティブラ挿入部2a3、2a4が形成されており、バーティブラ挿入部2a3、2a4内に若干の弾性を有するバーティブラ8、9が収められている。バーティブラ8、9はバーティブラ挿入部2a3、2a4に収められた状態で、ブレードラバー本体2aに一体的に組付けられるため、ブレードラバー2が湾曲した際に弾性的に復元させる機能をもつ。ブレードラバー本体2aの下側には、胴部2bが配置されている。
【0015】
胴部2bの幅寸法は、ブレードラバー本体2aの幅寸法および後述する鍔部2cの幅寸法よりも小さいため、ブレードラバー本体2aと鍔部2cとのあいだに、ブレードラバー本体2aの長さ方向に沿って溝状をなす一対のレバーガイド2f、2fが形成されている。レバーガイド2f、2fは、ブレードラバー2の一端から他端近傍まで形成されており、レバーガイド2f、2f内に、第1のセカンダリブレードレバー32の外端に備えたブレードラバー保持部32bと、第2のセカンダリブレードレバー33の外端に備えたブレードラバー保持部33bと、第1のレバーヨーク34の両端部に備えた一方のブレードラバー保持部34a、他方のブレードラバー保持部34bと、第2のレバーヨーク35の両端部に備えた一方のブレードラバー保持部35a、他方のブレードラバー保持部35bとがそれぞれ挿入される。レバーガイド2f、2fの一端側は開放されている。
【0016】
そして、ブレードラバー2の他端部近傍には、胴部2bの両側において対向位置にレバーガイド2f、2fに連続的にして第1のレバー係止部2g,2g、ストッパ2h,2h、第2のレバー係止部2j,2jが並設されている。
【0017】
第1のレバー係止部2gは、第1の傾斜状誘導面2g1、第1の抜止ブロック2g2、第1の係止孔2g3から構成されており、ブレードラバー2の両側に一対で配置されている。
【0018】
第1のレバー係止部2gの第1の傾斜状誘導面2g1は、一端側がレバーガイド2fの底面に連設されているとともに、他端側が抜止ブロック2g2の先端に連設されている。
【0019】
第1のレバー係止部2gの第1の抜止ブロック2g2は、胴部2bからブレードラバー本体2aの側縁2a1までの幅寸法を有するため、一端側が第1の傾斜状誘導面2g1によってレバーガイド2fに繋がっており、他端側に第1の係止孔2g3が配置されている。
【0020】
第1のレバー係止部2gの第1の係止孔2g3は、第1の抜止ブロック2g2と後述するストッパ2hとのあいだに矩形孔状に形成されており、この第1の係止孔2g3は、ブレードラバー2の長さ方向に沿った長さ寸法が後述する第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが有する長さ寸法に略等しく、高さ寸法も該セカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bよりもわずかに大きいため、レバーガイド2f側から移動してきた第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが第1の傾斜状誘導面2g1に誘導されて該第1の係止孔2g3に嵌入される。第1の係止孔2g3の他端側にはストッパ2hが配置されている。
【0021】
ストッパ2hは、第1のレバー係止部2gと第2のレバー係止部2jとのあいだに配置されており、このストッパ2hは、レバーガイド2fの底面から後述する鍔部2cの端部までの幅寸法を有する矩形状のものであるため、第1のレバー係止部2gに第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが嵌入される際に、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが第1の係止孔2g3を乗り越えてしまうことを不能として該ブレードラバー保持部33bを第1の係止孔2g3に位置するようにする一方、後述する第2のレバー係止部2jに第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが嵌入される際に、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが後述する第2の係止孔2j3を乗り越えてしまうことを不能として該ブレードラバー保持部33bを第2の係止孔2j3に位置するようにする機能をもつ。
【0022】
第2のレバー係止部2jは、第2の傾斜状誘導面2j1、第2の抜止ブロック2j2、第2の係止孔2j3から構成されており、ブレードラバー2の両側に一対で配置されている。
【0023】
第2のレバー係止部2jの第2の傾斜状誘導面2j1は、一端側がブレードラバー2の他端において胴部2bの幅寸法に一致する位置に配置されているとともに、他端側が第2の抜止ブロック2j2の先端に連設されている。
【0024】
第2のレバー係止部2jの第2の抜止ブロック2j2は、胴部2bからブレードラバー本体2aの側縁2a1までの幅寸法を有するため、一端側が第2の傾斜状誘導面2j1によってブレードラバー2の他端に繋がっており、他端側に第2の係止孔2j3が配置されている。
【0025】
第2のレバー係止部2jの第2の係止孔2j3は、第2の抜止ブロック2j2とストッパ2hとのあいだに矩形孔状に形成されており、この第2の係止孔2j3は、ブレードラバー2の長さ方向に沿った長さ寸法が後述する第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが有する長さ寸法に略等しく、高さ寸法も第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bよりもわずかに大きいため、ブレードラバー2の他端から第2の傾斜状誘導面2j1に誘導されて移動してきた第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが嵌入される。
【0026】
図2および図4に示すように、第1のレバー係止部2g、第2のレバー係止部2jは、ブレードラバー2の他端近傍から他端までのあいだに、ストッパ2hを介して配置されており、図2に示されるように、第1のレバー係止部2gの第1の係止孔2g3の中心からブレードラバー2の他端までが長さ寸法L5に設定され、第2のレバー係止部2jの第2の係止孔2j3の中心からブレードラバー2の他端までが上述した長さ寸法L5よりも小さい長さ寸法L6に設定され、単一のブレードラバー2において、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bをそれぞれ端部からの長さが異なる第1の係止孔2g3と第2の係止孔2j3の2個所に選択的に嵌入させる機能をもつ。ここで、第1の傾斜状誘導面2g 1 と第2の傾斜状誘導面2j1、及び第1の係止孔2g3と第2の係止孔2j3は、それぞれストッパ2hに対して互いに対称な位置に配置されている。第1のレバー係止部2gは、図5に示されるように組体が長さ寸法L2の場合に用いられ、第2のレバー係止部2jは図5に示される長さ寸法L2よりも大きい長さ寸法を有する組体に組付けるために用いられる。胴部2bの下側には鍔部2c、2cが配置されている。
【0027】
首部2dは、胴部2bに比べて小さい幅寸法の薄肉状をなすため、鍔部2cに対して後述するリップ2eを傾斜可能に連結する機能をもつ。首部2dの下側にはリップ2eが配置されている。
【0028】
リップ2eは、首部2d側にブレードラバー2の両側に逆ハ字状に広げられた基部2e1が形成されているとともに、この基部2e1から下方に向けて板状に突出した被払拭面当接部2e2が形成されている。リップ2eは、ブレードラバー2が図示しない被払拭面に押付けられる際、首部2dによってブレードラバー本体2aの幅方向に傾斜しながら、被払拭面当接部2e2が被払拭面に当接する。
【0029】
一方、プライマリブレードレバー31、第1のセカンダリブレードレバー32、第2のセカンダリブレードレバー33、第1のレバーヨーク34、第2のレバーヨーク35は図5と同様の構造を有し、プライマリブレードレバー31の両端に設けた連結部31a、31bに第1、第2セカンダリブレードレバー32、33が回動可能に連結され、第1、第2のセカンダリブレードレバー32、33の内端に設けた連結部32a、33aに第1のレバーヨーク34、第2のレバーヨーク35が回動可能に連結されて組体が構成され、プライマリブレードレバー31の中央に設けたワイパアーム結合部31cにワイパアーム40の先端側が回動可能に連結されている。
【0030】
第1、第2のセカンダリブレードレバー32、33の外端にはそれぞれ略C字形状をなすブレードラバー保持部32b、ブレードラバー保持部33bが設けられ、第1のレバーヨーク34の両端部にも略C字形状をなす一方のブレードラバー保持部34aおよび他方のブレードラバー保持部34bが設けられ、第2のレバーヨーク35の両端部にも略C字形状をなす一方のブレードラバー保持部35aおよび他方のブレードラバー保持部35bが設けられている。
【0031】
このような構造をなすワイパブレード1を組み立てるに際しては、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bを先にして、第2のレバーヨーク35の一方、他方のブレードラバー保持部35a、35b、第2のレバーヨーク34のブレードラバー保持部34b、34a第1のセカンダリブレードレバー32のブレードラバー保持部32bの順にブレードラバー2の一端側からレバーガイド2f、2f内に挿入していくことによって、先端側の第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bは、レバーガイド2f、2fの端部において、第1のレバー係止部2g、2gに到達し、第1の傾斜状誘導面2g1、2g1を乗り上げながら圧縮し、第1の抜止ブロック2g2、2g2を介して第1の係止孔2g3、2g3内に嵌入される。このとき、第1のレバー係止部2g、2gにおいて、第1の係止孔2g3、2g3の端部側にストッパ2h、2hが配置されているため、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bは第1の係止孔2g3、2g3上に配置されて確実に嵌入される。
【0032】
そして、第1のレバー係止部2g、2gの係止孔2g3、2g3に第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが係止されることによって、ブレードラバー2の他端から長さ寸法L5の位置に組体の端部が配置される。
【0033】
上記とは異なり、長さ寸法がより大きい組体を組付ける場合、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bをレバーガイド2f、2fに挿入しないままで、第2のレバーヨーク35の一方、他方のブレードラバー保持部35a、35b、第2のレバーヨーク34の他方、一方のブレードラバー保持部34b、34a、第1のセカンダリブレードレバー32のブレードラバー保持部32bの順にブレードラバー2の一端側からレバーガイド2f、2f内に挿入していく。
【0034】
そして、レバーガイド2f、2fに挿入されている先端側の第2のレバーヨーク35の一方のブレードラバー保持部35aが第1のレバー係止部2g、2gに到達したところで、レバーガイド2f、2fに挿入されていない第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bをブレードラバー2の他端において第2のレバー係止部2j、2jの第2の傾斜状誘導面2j1、2j1に当てながら、各ブレードラバー保持部35a、35b、34b、34a、32bを挿入した方向とは反対の方向に戻し移動させることによって、レバーガイド2f、2fに挿入されていなかった第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが第2の傾斜状誘導面2j1、2j1を乗り上げながら圧し、第2の抜止ブロック2j2、2j2を介して第2の係止孔2j3、2j3内に嵌入される。このとき、第2のレバー係止部2j、2jにおいて、第2の係止孔2j3、2j3の端部側にストッパ2h、2hが配置されているため、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bは第2の係止孔2j3、2j3上に配置されて確実に嵌入される。
【0035】
第2のレバー係止部2j、2jの係止孔2j3、2j3に第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが係止されることによって、ブレードラバー2の他端から長さ寸法L6の位置に組体の端部が配置される。
【0036】
このような構造を有するワイパブレード1は、プライマリブレードレバー31と第1、第2セカンダリブレードレバー32、33と第1、第2のレバーヨーク34、35とがそれぞれ連結された組体が長さ寸法L2である場合、上述したようにしてブレードラバー2が組付けられて、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが第1のレバー係止部2g、2gの係止孔2g3、2g3に係止され、これに反して、組体が長さ寸法L2よりも大きい他種の場合、上述したようにしてブレードラバー2が組付けられて、第2のセカンダリブレードレバー33のブレードラバー保持部33bが第2のレバー係止部2j、2jの係止孔2j3、2j3に係止されることによって、単一構造のブレードラバー2が長さの異なる2種類の組体に組付けられる。
【0037】
そして、プライマリブレードレバー31のワイパアーム結合部31cにワイパアーム40の先端が回動可能に連結される。ワイパアーム40は、基端側が図示しない車体に設けられたワイパ軸に結合され、このワイパ軸はワイパモータの回転力によって往復で回動するため、ワイパブレード1は、ワイパアーム40が被払拭面上で往復揺動することによって、ワイパアーム40に内蔵されたアームスプリングの弾性反発力により、ブレードラバー2のリップ2eが被払拭面に圧接されながら、被払拭面を拭うものとなる。
【0038】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係わるワイパブレードによれば、ブレードラバーは、ブレードレバーとレバーヨークとの組体の長さ寸法に対応した2個所にレバー係止部の位置が設定され、レバーガイドに挿入された各セカンダリブレードレバーおよび各レバーヨークによって移動可能に支持される一方、2個所のレバー係止部に各セカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部の一方が選択的に嵌入されることによって該ブレードラバー保持部が係止される。従って、各セカンダリブレードレバーの一方のブレードラバー保持部が係止される2個所のレバー係止部を選択することにより、セカンダリブレードレバーのブレードラバーに対する係止位置が変更される。このため、単一構造のブレードラバーを用いているにもかかわらず、セカンダリブレードレバーとレバーヨークとからなる長さ寸法の異なる2種類の組体に対応するものとなり、ブレードラバーの汎用性の向上を図れるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるワイパブレードの一実施例のブレードラバーまわりの外観斜
視説明図である。
【図2】図1に示したワイパブレードに用いたブレートラバーの側面図である。
【図3】図2に示したブレードラバーの(A−A)断面図である。
【図4】図2に示したブレードラバーの(B−B)断面図である。
【図5】従来のワイパブレードの側面図である。
【符号の説明】
1 ワイパブレード
2 ブレードラバー
2f レバーガイド
2g (レバー係止部)第1のレバー係止部
2g1 第1の傾斜状誘導面
2h ストッパ
2j (レバー係止部)第2のレバー係止部
2j1 第2の傾斜状誘導面
31 プライマリブレードレバー
31c ワイパアーム結合部
32 (セカンダリブレードレバー)第1のセカンダリブレードレバー
32a 連結部
32b ブレードラバー保持部
33 (セカンダリブレードレバー)第2のセカンダリブレードレバー
33a 連結部
33b ブレードラバー保持部
34 (レバーヨーク)第1のレバーヨーク
34a ブレードラバー保持部
34b ブレードラバー保持部
35 (レバーヨーク)第2のレバーヨーク
35a ブレードラバー保持部
35b ブレードラバー保持部
40 ワイパアーム
Claims (1)
- ワイパアームに連結されるワイパアーム結合部を有するプライマリブレードレバーと、上記プライマリブレードレバーの両端に設けた連結部において回動可能に連結され、それぞれ外端にブレードラバー保持部を有するセカンダリブレードレバーと、上記各セカンダリブレードレバーの内端にそれぞれ回動可能に連結され、両端部にブレードラバー保持部を有するレバーヨークと、上記各セカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部および上記各レバーヨークのブレードラバー保持部を挿入可能にして、これら各ブレードラバー保持部を移動可能に支持するレバーガイドが長さ方向の一端から他端近傍まで形成され、ワイパアームの押圧力により被払拭面に圧接されるブレードラバーとを備え、上記ブレードラバーには、その他端近傍から他端までのあいだに、上記各セカンダリブレードレバーのブレードラバー保持部の一方が嵌入可能な第1のレバー係止部と、このブレードラバー保持部が乗り越え不能なストッパと、該ブレードラバー保持部の一方が上記第1のレバー係止部と選択的に嵌入可能な第2のレバー係止部とが並設され、上記第1のレバー係止部は、上記レバーガイドに連設されブレードラバー保持部をレバーガイド側から誘導可能な第1の傾斜状誘導面と、この第1の傾斜状誘導面により誘導されたブレードラバー保持部を嵌入し上記ストッパに隣接する第1の係止孔とを有するとともに、上記第2のレバー係止部は、上記ブレードラバー保持部をブレードラバーの他端側から誘導可能な第2の傾斜状誘導面と、この第2の傾斜状誘導面により誘導されたブレードラバー保持部を嵌入し上記ストッパに隣接する第2の係止孔とを有し、上記第1の傾斜状誘導面と上記第2の傾斜状誘導面、及び上記第1の係止孔と上記第2の係止孔は、それぞれ上記ストッパに対して互いに対称な位置に配置されていることを特徴とするワイパブレード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02823696A JP3629559B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ワイパブレード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
1996
- 1996-02-15 JP JP02823696A patent/JP3629559B2/ja not_active Expired - Fee Related
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