JP3629240B2 - 鉄心横巻バインド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変圧器の鉄心製作において、薄板積層構造の鉄心に、バインドテープを巻き付け結束固定する鉄心横巻バインド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
変圧器の鉄心の製作にあたっては、通常、0.25〜0.35mmの薄い珪素鋼板(以下、適宜、薄板鋼板という)を所定寸法に切断し、鉄心起立装置の水平積載部に積層させて鉄心を形成した後、ガラス製のバインドテープを巻き付け、結束固定する。その後、鉄心起立装置の水平積載部を起立させ、結束固定された鉄心に導体コイルが挿入される。
【0003】
薄板鋼板を積層した鉄心を水平状態にしてバインドテープを巻き付け、結束固定する従来技術としては、特開昭55−78516号公報に記載のものがある。これは鉄心を挿通可能なC字形状の欠円鎖歯車を枠体に回転自在に支承し、欠円鎖歯車を駆動チェーンにより回転駆動するとともに、欠円鎖歯車上にはバインドテープリールと、このリールから引き出されるバインドテープに張力を加えるテンションローラとを設けている。また、薄板鋼板を積層した鉄心を複数の受台で支承し、各受台に油圧シリンダを設け、上方から鉄心にかけられたワイヤの両端を油圧シリンダにより引き下げ、鉄心の積層薄板鋼板を締め付け固定する鉄心締め付け装置を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には以下のような問題がある。
【0005】
鉄心に適切にバインドテープを巻き付けるためには、所定のテープ張力が必要である。テープ張力が変動すると、薄板鋼板間の密着度合にバラツキが生じ、鉄心の電磁気特性が要求されるものから異なるものとなってしまう。また、一般に鉄心をバインドテープで結束固定した後は、鉄心全体を起立させて導体コイルを挿入するが、テープ張力が弱いと鉄心を起立させた時に薄板鋼板がズレるという問題を生じる。
【0006】
上記特開昭55−78516号公報に記載の従来技術では、テンションローラによりバインドテープに一定の張力を加えようとしている。しかし、テンションローラだけでの張力制御では、バインドテープが繰り出されるリール側での張力変動は防止できず、結果として鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力も変動してしまうという問題がある。
【0007】
つまり、バインドテープの巻き付けが進み、リール上のバインドテープが減少すると、それに伴いバインドテープのロール径が減少するため、リールに生じるブレーキトルクを調整することなく巻き出すものでは、そのロール径の減少に伴いリールから繰り出されるバインドテープの張力が大きくなり、この張力変動が鉄心に巻き付けられるバインドテープに影響を及ぼし、鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力も変動してしまう。
【0008】
また、C型の欠円鎖歯車を鉄心周囲で回転させることでバインドテープを鉄心に巻き付けているが、欠円鎖歯車の軸心と鉄心の軸心がずれていると、そのずれによっても鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力が変動してしまう。
【0009】
このように、特開昭55−78516号公報に記載の従来技術では、鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力が変動するため鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合も変動し、鉄心の品質特性(電磁気特性)にバラツキを生じるという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることのできる鉄心横巻バインド装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、水平積載部に複数の薄板鋼板を積層して形成した鉄心にバインドテープを巻き付け、結束固定する鉄心横巻バインド装置において、前記水平積載部に前記鉄心の上方部分を取り囲むように設置される門型フレームと、この門型フレームに前記鉄心の周囲を回転するよう設けられ、円周方向の一部に切り欠きを有するC型旋回リングと、このC型旋回リングに設けられた前記バインドテープのボビンと、前記C型旋回リングに設けられ、前記ボビンから繰り出されるバインドテープが配線されることで、前記鉄心に巻き付けられるバインドテープに張力を与えるブレーキローラと、前記C型旋回リングに回転力を与える回転駆動手段であって、前記C型旋回リングを回転させることにより前記ボビンからバインドテープを繰り出し、前記ブレーキローラにより張力を与えつつ前記バインドテープを前記鉄心に巻き付ける前記C型旋回リングの回転駆動手段と、前記回転駆動手段により前記ボビンから前記バインドテープを繰り出すとき、前記ボビン上のバインドテープの減少に応じて変化するブレーキ力を前記ボビンに与え、繰り出しテープの張力変化を抑える繰り出し張力保持機構と、前記C型旋回リングに設けられ、前記複数のブレーキローラを経由し前記鉄心に巻き付けられるバインドテープが配線されることで、前記鉄心の中心と前記C型旋回リングの中心のずれによって発生するバインドテープの張力の変動を吸収する張力変動防止機構とを備えることを特徴とする鉄心横巻バインド装置にある。
【0012】
第1の発明によれば、繰り出し張力保持機構を設け、ボビン上のバインドテープの減少に応じて変化するブレーキ力をボビンに与え、繰り出しテープの張力変化を抑えることにより、ブレーキローラにより張力を与えつつ鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力変動が小さくなり、鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。また、張力変動防止機構を設けることにより、鉄心の中心とC型旋回リングの中心がずれている場合でも、鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力変動は小さくなり、鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【0013】
第2の発明は、第1の発明において、繰り出し張力保持機構は、前記ボビンに係合可能なブレーキパッドが設けられたブレーキアームと、前記ブレーキパッドを前記ボビンの押し付け方向に付勢するよう一端側を前記ブレーキアームに連結されたバネと、このバネの他端側に連結され、かつ前記ボビン上のバインドテープ残量に応じて回動するよう取り付けられ、バインドテープ残量が減少するに従い前記バネの付勢力を小さくし、前記ブレーキパッドのブレーキ力を小さくするテープ残量チェックアームとを有することを特徴とする鉄心横巻バインド装置にある。
【0014】
このようにバインドテープ残量が減少するに従ってバネの付勢力を小さくしブレーキパッドのブレーキ力を小さくすることにより、ボビンに加わるブレーキトルクも小さくなり、その結果、ブレーキトルクをバインドテープのロール径で割ることにより得られるバインドテープの繰り出し張力の変化が小さくなる。
【0017】
第3の発明は、第1の発明において、門型フレームの上部に設けられ、前記鉄心に押し付け力を付与する押し付け機構と、前記門型フレームの下部に設けられ、前記水平積載部に係合可能な引っ掛け部とを有し、この引っ掛け部で前記押し付け機構の反力を受けることで前記鉄心に締め付け力を与え、鉄心の積層薄板鋼板を密着固定する鉄心押し付け機構を更に備えることを特徴とする鉄心横巻バインド装置にある。
【0018】
このように鉄心押し付け機構を設け、鉄心の積層薄板鋼板を密着固定することにより、積層薄板鋼板を一様に密着させながらバインドテープを巻き付けることができ、更に鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【0019】
第4の発明は、水平積載部に複数の薄板鋼板を積層して形成した鉄心にバインドテープを巻き付け、結束固定する鉄心横巻バインド装置において、前記水平積載部に前記鉄心の上方部分を取り囲むように設置される門型フレームと、この門型フレームに前記鉄心の周囲を回転するよう設けられ、円周方向の一部に切り欠きを有するC型旋回リングと、このC型旋回リングに設けられた前記バインドテープのボビンと、前記C型旋回リングに設けられ、前記ボビンから繰り出されるバインドテープが配線されることで、前記鉄心に巻き付けられるバインドテープに張力を与えるブレーキローラと、前記C型旋回リングに回転力を与える回転駆動手段であって、前記C型旋回リングを回転させることにより前記ボビンからバインドテープを繰り出し、前記ブレーキローラにより張力を与えつつ前記バインドテープを前記鉄心に巻き付ける前記C型旋回リングの回転駆動手段と、前記C型旋回リングに設けられ、前記複数のブレーキローラを経由し前記鉄心に巻き付けられるバインドテープを配線することで、前記鉄心の中心と前記C型旋回リングの中心のずれによって発生するバインドテープの張力の変動を吸収する張力変動防止機構とを備えることを特徴とする鉄心横巻バインド装置にある。
【0020】
第4の発明によれば、第1の発明で述べたように、鉄心の中心とC型旋回リングの中心がずれている場合でも、鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力変動は極力小さくなり、鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【0021】
第5の発明は、第4の発明において、張力変動防止機構は、前記C型旋回リングに固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド可能に設置されたスライドテーブルと、このスライドテーブルの一端側に設けられ、前記鉄心に巻き付けられるバインドテープを懸架するフリーローラと、前記スライドテーブルの他端側に設けられ、ワイヤが巻き付けられたフリーローラと、前記ワイヤに連結され、前記スライドテーブルに牽引力を付与する定荷重バネ機構とを有することを特徴とする鉄心横巻バインド装置にある。
【0022】
これにより複数のブレーキローラを経由し鉄心に巻き付けられるバインドテープに常に定荷重バネ機構の牽引力を付与することができ、鉄心の中心とC型旋回リングの中心のずれによって発生するバインドテープの張力変動を吸収することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施の形態に係わる鉄心横巻バインド装置の正面図である。図1において、鉄心起立装置104の水平積載部105に設けられた受台103上に薄板の珪素鋼板を複数枚積層してなる鉄心101が形成されており、水平積載部105上には、鉄心101にバインドテープ17を巻き付け、結束固定する本実施の形態による鉄心横巻バインド装置1が設置されている。
【0027】
鉄心横巻バインド装置1は、水平積載部105に鉄心101の上方部分を取り囲むように設置される門型フレーム2と、この門型フレーム2に鉄心101の周囲を回転するよう支持され、円周方向の一部に切り欠き4aを有するC型旋回リング4と、このC型旋回リング4に設けられ、バインドテープロール18を装着するボビン6と、C型旋回リング4に設けられ、ボビン6から繰り出されるバインドテープ17が配線されることで、鉄心101に巻き付けられるバインドテープ17に所定の張力を与える2個のブレーキローラ5と、C型旋回リング4に回転力を与える回転駆動機構8とを備え、C型旋回リング4を回転させることによりボビン6からバインドテープ17を繰り出し、ブレーキローラ5により所定の張力を与えつつバインドテープ17を鉄心101に巻き付ける。
【0028】
回転駆動機構8は、C型旋回リング4の外周に形成されたスプロケット10と、門型フレーム2に設けられたフリースプロケット11に配線され門型フレーム2の全周に張り渡され、C型旋回リング4のスプロケット10とかみ合うエンドレスチェーン12と、このチェーン12に駆動力及び制動力を与える油圧モータ13及び電磁ブレーキ12とで構成されている。門型フレーム2の下部には鉄心横巻バインド装置1を水平積載部105上で移動可能とする搬送装置15が設けられ、門型フレーム2の内周側にはバインドテープ17の端部を保持するためのテープ固定冶具16が備えられている。
【0029】
また、鉄心横巻バインド装置1は、回転駆動機構8によりボビン6からバインドテープ17を繰り出すとき、ボビン6上のバインドテープ17の減少に応じて変化するブレーキ力をボビン6に与え、繰り出しテープの張力変化を抑える張力保持機構7と、C型旋回リング4に設けられ、ブレーキローラ5を経由し鉄心101に巻き付けられるバインドテープ17が配線されることで、鉄心101の軸心OtとC型旋回リング4の軸心Orのずれによって発生するバインドテープ17の張力の変動を吸収する張力変動防止機構8と、門型フレーム2の上部に設けられ、鉄心101に押し付け力を付与する押し付け機構9と、門型フレーム2の下部に設けられ、受台103の下部に形成された凸部103aに係合可能な引っ掛け部14とを備えている。押し付け機構9と引っ掛け部14は、引っ掛け部14で押し付け機構9の反力を受けることで鉄心101に締め付け力を与え、鉄心101の積層薄板鋼板を密着固定する鉄心押し付け機構を構成する。
【0030】
図2及び図3にボビン6及び張力保持機構7の詳細を示す。
【0031】
ボビン6はバインドテープロール18を収容するリール19を有し、このリール19はC型旋回リング4に設けられたシャフト21にベアリング21aを介して回転自在に支承されている。
【0032】
張力保持機構7は、リール19に同軸的に結合され外周側面にV字溝20aを形成したV字溝リング20と、このV字溝リング20のV字溝20aに係合可能なブレーキパッド25を備え、ピン23aによりC型旋回リング4に枢支されたブレーキアーム23と、ブレーキパッド25をV字溝リング20の押し付け方向に付勢するよう一端側をブレーキアーム23に連結されたコイルバネ26と、このコイルバネ26の他端側に連結され、かつボビン6上のバインドテープ残量に応じて回動するようピン22aによりC型旋回リング4に枢支されるとともに、先端部にテープロール18に接触するローラ24を備え、テープロール18のバインドテープ残量が減少するに従いコイルバネ26の付勢力を小さくし、ブレーキパッド25のブレーキ力を小さくするテープ残量チェックアーム22とで構成されている。
【0033】
このようにバインドテープ残量が減少するに従ってコイルバネ26の付勢力を小さくしブレーキパッド25のブレーキ力を小さくすることにより、ボビン6に加わるブレーキトルクも小さくなり、その結果、ブレーキトルクをバインドテープ17のロール18の半径で割ることにより得られるバインドテープ17の繰り出し張力をほぼ一定に保つことができる。また、コイルバネ26は、必要とする所定のテープ張力に合わせてバネ定数を選定することができ、それにより繰り出し張力を保持するための設定が容易に行える。
【0034】
なお、ボビン6内に摩擦力が内在していることにより常に一定のブレーキトルクが付加されている場合には、ボビン6自体がテープ残量の減少に伴い繰り出し張力を増加させるようになるが、この場合でもコイルバネ26のバネ定数の調整によってブレーキパッド25が与えるブレーキトルクをテープ残量の減少に伴い減少するように設定することにより、繰り出し張力とブレーキトルクのそれぞれの変化を相殺させ、結果的にバインドテープ17に付与する合成張力をほぼ一定に保つことができる。
【0035】
図5に張力変動防止機構8の詳細を示す。
張力変動防止機構8は、C型旋回リング4に固定されたガイドレール31と、このガイドレール31にスライド可能に設置されたスライドテーブル32と、このスライドテーブル32の一端側に設けられ、鉄心101に巻き付けられるバインドテープ17を懸架するテープ用フリーローラ33と、スライドテーブル32の他端側に設けられたワイヤ用フリーローラ34と、一端が固定ピン30によりC型旋回リング4に取り付けられワイヤ用フリーローラ34に巻き付けられたワイヤ35を介しスライドテーブル32にほぼ一定の牽引力を付与する定荷重バネ機構50とを有している。
【0036】
定荷重バネ機構50は、C型旋回リング4に取り付けられた円弧形状のサポート51に周方向に並設された7つのらせんバネ27と、これららせんバネ27の各自由端に結合された連結ステー28とを有し、連結ステー28の一端はピン29によりワイヤ35に連結されている。52、53はスライドテーブル32の抜け出しを防止するストッパーである。
【0037】
このような構成により、ブレーキローラ5を経由し鉄心101に巻き付けられるバインドテープ17に常に定荷重バネ機構50からの所定テープ張力よりも少し小さいほぼ一定の牽引力を付与することができる。このためテープ張力の増減変動時には、定荷重バネ機構50からの牽引力とテープ張力が釣り合うまでスライドテーブル32が移動することでバインドテープ17の緩みやテープ張力の超過分が取り除かれる。その結果、鉄心101の軸心OtとC型旋回リング4の軸心Orのずれによって発生するバインドテープ17の張力変動を吸収することができる。
【0038】
図1に戻り、押し付け機構9は、門型フレーム2の上部に設置されたブラケット36と、ブラケット36に鉛直方向に固定されたガイド37と、このガイド37を摺動するロッド37aに取り付けられC型旋回リング4に対し昇降可能に設置された当接部38と、ブラケット36に取り付けられ当接部38に押し付け力を与える油圧シリンダ39とを有している。このような構成により、押し付け機構9は、油圧シリンダ39を伸長作動させることで当接部38を下方に向けて付勢降下できるようになっている。
【0039】
前述したように、押し付け機構9と引っ掛け部14は、引っ掛け部14で押し付け機構9の反力を受けることで鉄心101に締め付け力を与え、鉄心101の積層薄板鋼板を密着固定する鉄心押し付け機構を構成しており、これにより積層薄板鋼板を一様に密着させながらバインドテープ17を巻き付けることができる。
【0040】
以上のように構成した本実施形態の鉄心横巻バインド装置1により巻き付け作業を行うに際しては、まず積層薄板鋼板の鉄心101を受台103へ強固に固定するため、押し付け機構9の油圧シリンダ39を伸長作動させて当接部38を降下し、鉄心101の上部に当接させて付勢力を付与する。このとき図示するように、引っ掛け部14を受台103下部の凸部103eに係合させる状態とする。これにより、引っ掛け部14が油圧シリンダ39の付勢作動に対する上向きの反力を受け、バインド装置1全体が上昇するのを防ぐとともに鉄心101に締め付け力を与えることができる。
【0041】
そして巻き付け作業開始時には、門型フレーム2に設置したテープ固定治具16にバインドテープ17の先端を固定し、その後に油圧モータ11を作動させてC形旋回リング4を速やかに旋回させる。これにより、バインドテープ17がボビン6から繰り出されるとともに所定のテープ張力が与えられ、鉄心101へ確実に巻き付けられることになる。
【0042】
ここで巻き付け作業中におけるテープ張力は、ボビン6からの繰り出し張力と、複数のブレーキローラ5から付与される張力とを合わせた大きさとなるが、上述した張力保持機構7の機能によりボビン6からの繰り出し張力はほぼ一定に保持されるため鉄心101に巻き付けられるテープ張力も一定にすることができる。
【0043】
またバインド装置1の載置時にはほとんどの場合、鉄心101の軸心OtとC型旋回リング4の軸心Orがずれる位置関係となることから、C型旋回リング4の旋回時にはテープ張力に周期的な変動が生じやすくなっているが、上述した張力変動防止機構9の機能によりそのようなバインドテープ17の張力変動が吸収されるため、これによってもまた鉄心101に巻き付けられるテープ張力を一定にすることができる。
【0044】
巻き付け作業終了時には、油圧モータ11の駆動を停止した後すぐに電磁ブレーキ12の瞬時的な制動によってC型旋回リング4に急ブレーキを掛ける。これにより停止時におけるバインドテープ17の張力低下を抑制し、ゆるみを防ぐことができる。その後にバインドテープ17の切断と後処理を行うことにより、1つのバインド位置における巻き付け作業が完了する。次バインド位置への移動は、当接部38を上昇させて鉄心101の締付を解除し、門型フレーム2下方に設置した搬送装置15のローラにより移動させる。
【0045】
ここで、C型旋回リング4の駆動源として油圧モータ11を使用する利点について説明する。
まずC型旋回リング4を駆動させるのには大きな出力が必要であり、そのため電気モータを使用する場合にはモータの外観寸法が大きくなる問題がある。このようなモータの外観寸法の拡大化を回避するために、または所定の駆動力とリング回転速度を得るために減速器が必要となる。以上のように電気モータを用いる場合には、減速器の設置が必要不可欠となり、省スペース化が妨げられる。しかし、油圧モータ11は外部で発生された油圧のエネルギーを利用して駆動するので、その分製品寸法を小さくでき、省スペース化が図れることになる。
【0046】
また回転駆動中に過剰な負荷がかかった場合の処理に関しても、電気モータの場合には、バイメタル等の熱反応によりスイッチングを行うサーマルリレーなどの過負荷保護装置を設置し、保護機能が働いて電気モータを一旦停止させた後に再起動をさせる場合は、復帰動作が必要となる。しかし、油圧モータ11の場合は、油圧ユニットにリリーフ弁を搭載することで、装置を停止させることやその後の復帰動作までを行う必要はない。
【0047】
次に、本実施の形態による鉄心横巻バインド装置1を用いた鉄心101の製作工程を概略的に説明する。
まず、図5に示すように鉄心起立装置104の水平積載部105に受台103が設置され、その上に薄板の珪素鋼板を積層することにより複数の鉄心101を有する鉄心部材100が形成される。本実施の形態のバインド装置1は、C型旋回リング4の切り欠き4aと門型フレーム2の下方開放部2aとが一致した状態で、クレーン等の搬送手段により持ち上げられて移動し、1つの鉄心101に対して上方から切り欠き4aに挿入させるように下げ降ろして、バインド装置1の内周側に鉄心101を遊嵌させるよう載置される。
【0048】
次に、バインド装置1は鉄心101に所定間隔で設定されたバインド位置へ移動させて位置決めする。このとき門型フレーム2の下方に設けられた搬送装置15のローラにより、人手でも容易に移動させることができる。
【0049】
所定のバインド位置において、バインド装置1はまず押し付け機構9により鉄心101を付勢することで積層薄板鋼板を密着固定させ、その後に所定のテープ張力でガラス製のバインドテープ17を複数回巻き付け、積層薄板鋼板の鉄心101を一体に結束固定させる。
【0050】
1つの鉄心101における各バインド位置間の移動においてもローラを備える搬送装置15により容易に行うことができ、また1つの鉄心101における全てのバインド位置で巻き付けが完了した後は、クレーン等の搬送手段により他の巻き付け作業の行っていない鉄心101へ移動させて、同様に巻き付け作業を実施する。
【0051】
全ての鉄心101の巻き付けが完了した時点で、積層薄板鋼板の鉄心部材100全体が一体に結束固定されるため、確実に起立させることが可能となる。図6はバインド後の鉄心部材100を載置した鉄心起立装置104の起立前と起立後の状態の側面図であり、図示するように鉄心起立装置104の先端に設けたピン106を利用してクレーン作業により起立させる。起立させた鉄心101は、吊り上げて次の変圧器組立工程へ移される。
【0052】
以上のように構成した本実施の形態においては、ボビン6上のバインドテープ17の減少に応じて変化するブレーキ力をボビン6に与え、バインドテープ17の繰り出し張力の変化を抑えることにより、ブレーキローラ5により張力を与えつつ鉄心101に巻き付けられるバインドテープ17の張力をほぼ一定にすることができ、鉄心101を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【0053】
また、張力変動防止機構8により、巻き付け作業中に瞬間的なテープ張力の変動が生じても、適切にその張力の変動分を吸収することができる。従って、鉄心101の軸心OtとC型旋回リング4の軸心Orがずれている場合でも、テープ張力の変動を抑えて確実な巻き付けが可能となる。また、テープ17を巻き付ける鉄心101の断面形状が真円形状となっていない場合にもテープ張力に周期的な変動が生じるが、張力変動防止機構8はそのような変動も同様に抑えることができ、例えば図5に示す鉄心部材100の両端側に位置する略半円形状の鉄心102の巻き付け作業にも適用できる。
【0054】
また、押し付け機構9により鉄心101の上部を押さえ付けるとともに、門型フレーム2が引っ掛け部14を介して押し付け機構9からの付勢力の反力を受けることができるため、積層薄板鋼板の鉄心101を確実に受台103へ押し付け固定することができる。またこの押し付け固定は、バインド装置1を鉄心101及び受台103に対して適切に配置した状態で押し付け機構9の油圧シリンダ39を作動させるだけで行うことができる。従ってこのように鉄心押し付け機構の操作性がよいことから、巻き付け作業を繰り返し行う場合でも積層薄板鋼板の密着固定を容易に行うことができる。
【0055】
以上より、本実施の形態の鉄心横巻バインド装置1によれば、鉄心101を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、ボビン上のバインドテープの減少に応じて変化するブレーキ力をボビンに与え、繰り出しテープの張力変化を抑えることにより、ブレーキローラにより張力を与えつつ鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力変動が小さくなり、鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【0057】
また本発明によれば、鉄心の中心とC型旋回リングの中心がずれている場合でも、鉄心に巻き付けられるバインドテープの張力変動は小さくなり、鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【0058】
また本発明によれば、積層薄板鋼板を一様に密着させながらバインドテープを巻き付けることができ、鉄心を構成する積層薄板鋼板の密着度合を更に均一にし、製品特性を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による鉄心横巻バインド装置の正面図である。
【図2】ボビン及び張力保持機構の拡大正面図である。
【図3】ボビン及び張力保持機構の拡大側断面図である。
【図4】C型形状リング上に設けられた張力変動防止機構の拡大正面図
【図5】鉄心起立装置上に設置された受台及び鉄心部材及び鉄心横巻バインド装置の全体斜視図である。
【図6】バインド後の鉄心部材を載置した鉄心起立装置の起立前と起立後の状態の側面図である。
【符号の説明】
1 鉄心横巻バインド装置
2 門型フレーム
2a 下方開放部
4 C型旋回リング
4a 切り欠き
5 ブレーキローラ
6 ボビン
7 張力保持機構
8 張力変動防止機構
9 押し付け機構
10 エンドレスチェーン
11 油圧モータ
12 電磁ブレーキ
14 引っ掛け部
15 搬送装置
16 テープ固定冶具
17 バインドテープ
18 バインドテープのロール
19 リール
20 V字溝リング
20a V字溝
22 テープ残量チェックアーム
23 ブレーキアーム
25 ブレーキパッド
26 コイルバネ
27 らせんバネ
28 連結ステー
31 ガイドレール
32 スライドテーブル
33 テープ用フリーローラ
34 ワイヤ用フリーローラ
35 ワイヤ
38 当接部
39 油圧シリンダ
50 定荷重バネ機構
100 鉄心部材
101 鉄心
102 半円形状鉄心
103 受台
104 鉄心起立装置
105 水平積載部
Ot 鉄心の軸心
Or C型旋回リングの軸心
Claims (5)
- 水平積載部に複数の薄板鋼板を積層して形成した鉄心にバインドテープを巻き付け、結束固定する鉄心横巻バインド装置において、
前記水平積載部に前記鉄心の上方部分を取り囲むように設置される門型フレームと、
この門型フレームに前記鉄心の周囲を回転するよう設けられ、円周方向の一部に切り欠きを有するC型旋回リングと、
このC型旋回リングに設けられた前記バインドテープのボビンと、
前記C型旋回リングに設けられ、前記ボビンから繰り出されるバインドテープが配線されることで、前記鉄心に巻き付けられるバインドテープに張力を与えるブレーキローラと、
前記C型旋回リングに回転力を与える回転駆動手段であって、前記C型旋回リングを回転させることにより前記ボビンからバインドテープを繰り出し、前記ブレーキローラにより張力を与えつつ前記バインドテープを前記鉄心に巻き付ける前記C型旋回リングの回転駆動手段と、
前記回転駆動手段により前記ボビンから前記バインドテープを繰り出すとき、前記ボビン上のバインドテープの減少に応じて変化するブレーキ力を前記ボビンに与え、繰り出しテープの張力変化を抑える繰り出し張力保持機構と、
前記C型旋回リングに設けられ、前記複数のブレーキローラを経由し前記鉄心に巻き付けられるバインドテープが配線されることで、前記鉄心の中心と前記C型旋回リングの中心のずれによって発生するバインドテープの張力の変動を吸収する張力変動防止機構とを備えることを特徴とする鉄心横巻バインド装置。 - 請求項1記載の鉄心横巻バインド装置において、
前記繰り出し張力保持機構は、前記ボビンに係合可能なブレーキパッドが設けられたブレーキアームと、前記ブレーキパッドを前記ボビンの押し付け方向に付勢するよう一端側を前記ブレーキアームに連結されたバネと、このバネの他端側に連結され、かつ前記ボビン上のバインドテープ残量に応じて回動するよう取り付けられ、バインドテープ残量が減少するに従い前記バネの付勢力を小さくし、前記ブレーキパッドのブレーキ力を小さくするテープ残量チェックアームとを有することを特徴とする鉄心横巻バインド装置。 - 請求項1記載の鉄心横巻バインド装置において、
前記門型フレームの上部に設けられ、前記鉄心に押し付け力を付与する押し付け機構と、前記門型フレームの下部に設けられ、前記水平積載部に係合可能な引っ掛け部とを有し、この引っ掛け部で前記押し付け機構の反力を受けることで前記鉄心に締め付け力を与え、鉄心の積層薄板鋼板を密着固定する鉄心押し付け機構を更に備えることを特徴とする鉄心横巻バインド装置。 - 水平積載部に複数の薄板鋼板を積層して形成した鉄心にバインドテープを巻き付け、結束固定する鉄心横巻バインド装置において、
前記水平積載部に前記鉄心の上方部分を取り囲むように設置される門型フレームと、
この門型フレームに前記鉄心の周囲を回転するよう設けられ、円周方向の一部に切り欠きを有するC型旋回リングと、
このC型旋回リングに設けられた前記バインドテープのボビンと、
前記C型旋回リングに設けられ、前記ボビンから繰り出されるバインドテープが配線されることで、前記鉄心に巻き付けられるバインドテープに張力を与えるブレーキローラと、
前記C型旋回リングに回転力を与える回転駆動手段であって、前記C型旋回リングを回転させることにより前記ボビンからバインドテープを繰り出し、前記ブレーキローラにより張力を与えつつ前記バインドテープを前記鉄心に巻き付ける前記C型旋回リングの回転駆動手段と、
前記C型旋回リングに設けられ、前記複数のブレーキローラを経由し前記鉄心に巻き付けられるバインドテープを配線することで、前記鉄心の中心と前記C型旋回リングの中心のずれによって発生するバインドテープの張力の変動を吸収する張力変動防止機構とを備えることを特徴とする鉄心横巻バインド装置。 - 請求項4記載の鉄心横巻バインド装置において、
前記張力変動防止機構は、前記C型旋回リングに固定されたガイドレールと、このガイドレールにスライド可能に設置されたスライドテーブルと、このスライドテーブルの一端側に設けられ、前記鉄心に巻き付けられるバインドテープを懸架するフリーローラと、前記スライドテーブルの他端側に設けられ、ワイヤが巻き付けられたフリーローラと、前記ワイヤに連結され、前記スライドテーブルに牽引力を付与する定荷重バネ機構とを有することを特徴とする鉄心横巻バインド装置。
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